2024/8/29 Thu
まるで『こち亀』
先週のNHKニュース.
監視カメラに映るぼやけたママチャリの映像.
何らかの事件を起こして,現在逃走中.
なんと,その映像からチャリの種類を特定する部署っつーか,刑事が存在する.
夜間の監視カメラ映像なので解像度も低く,非常に不鮮明.
だが注意深く分析すると,全体のシルエットやら前カゴの素材,はてはチェーンカバーの形状(!)で車種がわかるという.たとえパーツ交換,つまりカスタムしていても,元の車種を見抜けるそうな.
スゲー.そんなんできるんや.もはやスタンド能力.
まるで『こち亀』に出てくる特殊刑事やな.
Kazchariもチャリに関してはそこそこマニア(自称)なので,フレームやパーツの形状から,ブランド名やグレードがわかる場合もあるが,それは有名&高級品のみが対象.
大量廉価製品であるママチャリの判別はつかない.いや,つく方がおかしい.
車種が分かればその販売ルートから,被疑者が特定できる...という話だが,犯罪がらみだと盗難車が多いような気もする.いや,「(普通の)ママチャリだからわからないだろう」と高をくくっている輩もいるか.
この刑事さんは普段から膨大な量のカタログを読み込んでおられるそうで,結果的にわずかな“違い”に気付けるようになった.
正に「膨大な知識」+「類まれな観察力」による成果と言えよう.
いずれにせよ,その能力が発揮されるには前提があるはず.
その対象に対して強烈な「興味・関心」があること.
先日のヒグマライドで講義されていたMさんも,正にこのタイプ(たぶん).
そういや,うちの親が言っていたが,幼少期のKazchariはクルマが大好きで,道行くクルマを指さしながら「あれはトヨタの〇〇〇」とか車種を言いまくっていたそうな(記憶にない).
大人になってからもモビルスーツやG-SHOCKなら,その形式番号だけで本体の形状や配色がすぐに思い浮かんだ.
オートバイも同様に,よりマニアだった90年代なら,ホイールだけで見分けができていた.
“好き”は人の認識力を最大限に拡張させるのだ(扁桃体と海馬は並んでいる).
興味が薄れる ⇒ こだわりがなくなる.これは老化の証.
「同じように聞こえる」「同じように見える」「同じ味」「なんでもいい」との文言が増えたらキケン.
まだまだ世の中,未知で楽しいことだらけのはず.
たとえ興味の入れ替わりがあったとしても,最後まで「こだわりの対象」を持ち続けたいものだ.