あぁカラパス~ツール2021第17ステージ

2021/7/15 Thu

カッコ悪いとはこういうことさ

ツール・ド・フランス2021 第17ステージ ミュレ~サン=ラリ=スラン(コル・ド・ポルテ) 178km(山岳)

これぞというクイーンステージが存在しない今年のツール・ド・フランス(全部キツいから?).
公称されてはいないが,この第17ステージがたぶんクイーン?
1,1,超級の登り.

結果的には大方の予想通り,ポガチャられてしまったが,何かと物議をかもしそうな動きがゴール間際にあった.
それはカラパスのアタックである.

最後の超級ポルテ峠にて,総合狙いの選手を置き去りしたポガチャル,ヴィンゲゴー,カラパスの3人にステージ優勝者は絞られた.
現状5分以上のアドバンテージで,ぶっちぎり総合1位のポガチャルはともかく,他の2人は表彰台争いの重要な局面.

余裕のなせる業か,特に必要もないのに涼しい顔でインターバル走法を繰り返すマイヨジョーヌ.かっこよすぎる(やはり真波くんっぽい).
時々ヴィンゲゴーも前に出てひく(こちらは手嶋さんか?).

そして,絶対的王者,イネオスのエース,カラパス.
なぜか,全然ひかない.
先行する二人にチラ見され,無言の圧力をかけられつつも,全然先頭に出ず“ツキ位置”をキープ.
ワザとらしくサイコンをポチポチいじったり,すんごいキツそうな顔をしたり,霧が濃いにもかかわらずサングラスをかけなおしたり(表情隠し?)と謎の行動.

まさか,ゴール直前サクッと抜け駆けアタックしたりせーへんよなぁ...(紳士協定的にNG)と思った矢先,トンネル手前でまさかのアタック!
ポガチャルはすぐに反応するが,ヴィンゲゴー遅れる.

このアタックを見て「カラパスがんばれ」よりも「カラパス大丈夫か?」という気持ちが先に立った.
これでもし勝ったとしても,世間からの非難轟々やで~

そして「ポガチャル怒りのアタック!」ではなく「ザ・ワールド!時よ止まれ!ズギゥューン!」が発動し,カラパスをあっさりと抜き去る.
さらに,ヴィンゲゴーもカラパスを抜いて二位に浮上!

ゴール後はひっくり返っていたが,全然余裕のポガチャル.
このえげつないコースを走った後やのに,なんでそんなに爽やか?
もう一山行けそうな感じ.
ヴィンゲゴーもポガチャルほどでもないが割と余裕.倒れているポガチャルを起こして称える余裕もなる.

一方でカラパスは...疲労困憊でインタビュー.

超人達がギリギリ限界の中でせめぎあっている.
勝利のために手段を択ばない.
プロとしては正しい姿勢なのだろう.
ズルイとか卑怯とか言ってられないかもしれない.

まぁ,演技だったことは,二人にバレてたらしいけど.

2021ツール・ド・フランス第17ステージでタデイ・ポガチャルはリチャル・カラパスの嘘を見抜く

さて,カラパスと言えば昨年のツールでもやらかしている.
ポガチャルがログリッチェを下した伝説の第20ステージ.
スタート前,カラパスは山岳ジャージを着用.
TTステージだが,かなり極端なレイアウト.
たいていのライダーはふもとでマシンを乗り換える.
後半ひたすら登り.
その結果,TTにもかかわらず山岳ポイントが設定された.

ツール・ド・フランス2020 第20ステージ ルアー~ラ・プランシュ・デ・ベルフィーユ 36.2㎞(個人TT)

さて,カラパス.
最後だけ全力で登ればいいやと,前半部を超スロー走行し足を貯める.
そして山岳のみに全力をそそぐが...なんとポガチャルより遅く.山岳ジャージを失ってしまう.

どこか憎めないカラパスだった.

そうそう,今年の4月以降禁止されたスーパータック(スペースペダリング)をついついやってしまって,失格になったこともあったなぁ...(リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ).

ただチャリをこいでいるだけに見えるロードレースだが,実は高度な心理戦が繰り広げられている.
近年のデータ主義によって面白さが半減したと言われるが,まだまだ十分に見ごたえあり.

それにしても,ジロに比べ,ツールのイネオスはええとこなしやなぁ.
ベルナル出場のブエルタで盛り返せるか?

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