『超かぐや姫!』に世代の壁はなかった~VRもボカロもMOBAも知らん

2026/3/20 Fri

月は出ているか

野球には1ミリも興味がないKazchari.
だが,うちのヨメはんは違う.
贔屓の球団(阪神&日ハム)が負けると機嫌が悪くなる困っ...タイプだ(やや誇張).

何やら最近ネトフリ独占で,世界規模の野球大会が配信されていたらしく,その視聴のためだけにお試し課金したらしい.
日本は早々に敗退したそうだが,契約は月末まで残っているという.

「これはチャンス」と話題のアニメ『超かぐや姫!』を鑑賞することにした.

Netflix映画『超かぐや姫!』公式サイト

原作なしのオリジナル作品だが,珍しくSNSで話題沸騰.
なんと,配信中にもかかわらず劇場公開されるに至る.
で,先日,前情報なしでネット視聴したところ,まさかの大傑作.
最近のネット文化にうといおっさんにも楽しめる内容だった.

一言で言うなら中身は「カオス」
2010年代頃から続く,ありとあらゆるネットカルチャーを目一杯詰め込んだビジュアルとストーリーだった.
王道の「友情・努力・勝利」だけではなく,流行りの百合...もとい女性2人の主人公,そして本格SFまで145分に詰め込むという無茶ぶり.
にもかかわらずダイジェスト感もなく,ホンマに練り込みまくって作ってるなぁ...という印象.

Kazchariがパソコンに触れたのは大卒で就職してから.
家庭用PC,すなわちWin95マシンを購入したのは30歳手前である.
古の「Nifty-Serve」は楽しんでいたが,後の交流系コンテンツにはノータッチ.
ゲームもネトゲ体験前にプレステ2で終了.
ゆえに本映画のメインスキームのVRやらボカロやらMMOやらMOVAは門外漢である(各種アニメ作品でイメージだけは可能).

それでも『超かぐや姫!』はめっちゃ楽しめた.
キャラデザ,動き,セリフ,掛け合い,それに戦闘&ライブシーン.
正直,既視感だらけではあるが,全てがハイクオリティでまとめられており,見ごたえ十分.

アラ還世代のオタクにはラスト20分のSF要素の考察が楽しい.
以下,ネタバレっつーか,間違っているかもしれない解釈.

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ラスト,「いろは」の歌声で地球に興味を持った「かぐや」が,ガチガチの管理社会である月を逃げ出して,宇宙船で地球に向かう途中,隕石にぶつかった衝撃で8,000年前(縄文時代)にタイムスリップ.
肉体は朽ちたが,「かぐら」はのちに神としてあがめられるウミウシ(っぽい生命体)にデータを移し,文明を急速に発展させ,本来の歴史とは異なる仮想空間(ツクヨミ)を構築し,ツクヨミ内で「ヤチヨ(8000年!)」となる.一方,「いろは」は生体工学を極め,「かぐら」をアンドロイドとして復活させる...で,いいよな?

もはやどこがスタートで終着点なのかわからない複雑なストーリー.
円環と再生魂の輪廻を奇跡ではなくテクノロジー(未到達だけど)で描いた点が面白い.
よく考えつくもんだ,こんな話.

それにしても,なんぼでも深堀りできるなぁこのアニメ.
考察系動画でも見て,他の人の解釈も知りたい.

「竹取物語」は日本最古の物語とされる.
作者不詳のこのオリジナルも,様々に解釈できる考察マニアの大好物.

『竹取物語』について9の考察!かぐや姫の正体や作者の意図をネタバレ解説!

結果的に,これをベースにした作品は数多く存在する.

アニメ作品で思いつくのは,やはり高畑勲監督の『かぐや姫の物語』(2013)だろう.

モチーフっつーかまんま?
実は未視聴だったりする.

それでもキャッチコピーの「姫の犯した罪と罰。」が秀逸(やはり鈴木P?).
誰もがついつい「罪って何?罰って何?」と考えてしまう.

『超かぐや姫!』にあてはめると,生命溢れるカオスな地球に憧れたことが罪? 散々楽しんだ後,退屈な管理社会である月に強制送還されることが罰?
特異点「いろは」のおかげで罪も罰もなくなってしまったということか.

『かぐや姫の物語』は製作現場がひたすら地獄だったという話はよく聞く.

今のCG技術があればこうはならなかっただろうけど,職人:高畑監督なら同じか.

視聴済み作品で言えば,ガノタ的には『∀ガンダム』だな.やっぱり.

ディアナは過去を清算して自然な「タヒ」を,キエルは地球と月の民を結ぶ象徴になるため永遠の命を選択する.
どちらも崇高で美しい生き方.
最終回はアニソンどころか人類史上最高の神曲『月の繭』と相まって号泣せずにいられない.

それにしても,『超かぐや姫!』は近年まれに見るスルメ映画.
やっぱ日本のアニメはすんげーな.
もう一回観たいから個人的にネトフリ加入すっか.

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