2024/5/18 Sat
♪チャラッチャチャチャチャラララ~
晴れ.温度:18 ℃,湿度:54%,体感温度:18 ℃,風速:21.6km/時,風向:SW
(その1)はこちら ⇒ オトナの修学旅行~BRM518あまちゃん200km!(その1)
ここはフェリー,シルバーティアラ:二等寝台Aの一室.
全く寝付けない男がいた.
音は耳栓で,光はアイマスクで防げる.
だがフェリー特有の振動,てめーはダメだ.
それに加えGWから続く花粉症による鼻炎が継続.
必然的に口呼吸となりノドが乾き,目が覚める.
結果,夢うつつ状態が続き,2度ほどトイレに行くはめになり時刻は5時.
もう寝るのはあきらめた.
腕にはめたGarmin INSTINCTの睡眠スコアも計測不可=徹夜扱いになっている.トホホ.
部屋の外に出る.
既にサンライズ.すっかり明るくなっていた.
イスに座って乗船前に買ったパンとジュースで朝食.
あかん.全然足らん.
冷食自販機で「蟹ドリア」と缶コーヒーを追加.
200kmに備えてのカロリーを少し補給.
美味し.
定刻の7:30.八戸へ入港.
輪行袋を担いでこれまた長いタラップを歩く.
建物の外に出て,Nさんの隣で輪行解除作業.
ガラスの向こうから幼女がその作業をガン見していた.
お次は予約していたホテルまで自走し,余計な荷物を預かってもらう.
いよいよ未知の地を走る.
オートバイなら(山口県を除く)全都道府県を走った経験がある.
ところが,ロードバイクとなると八戸どころか,本州を走るのはこれが初である.
オートバイではあまり気にならない路面状況.
ここ八戸の第一印象は...サイアク.
そらな,港湾線なんて大型車両がばんばん走るやろうから道がデコボコになるのはしゃあない.
ついでに冬は積雪・凍結もあろう.
それを差っ引いてもこの道のひどさ,狭さはなんだ.
追い越し時も全然車間空けんへんし.
あぁ,台湾が懐かしい...(そっち!?)
と,嘆いても仕方ない.
Google先生を頼りに「コンフォートホテル」に無事到着.
今夜の泊り客であることを伝えて荷物(30リットルのリュック)を渡す.
おお,軽い軽い.
「BRM518あまちゃん200km」のスタート地点は,ホテルに隣接する八戸駅である.
ランドヌ札幌の中の人および参加者が既に数名集まっていた.
このブルベ,本来は6時出発なのだが,苫小牧からのフェリースケジュールの変更により,その時間には間に合わない.
ゆえに特別に9時出発組が設けられた.
で,その9時出発メンバーは7名.
その中にはフェリーで一緒だったNさん,Mさん,O西さんの他,来月のFlècheで一緒に走る函館のPikaさんもいた.
8時45分.ブリーフィング開始.
通過チェックは写真ではなくクイズ形式.
名物の「まめぶ汁」は道の駅他,何か所かで食べることができるという.
うん? まめぶ?
『あまちゃん』の劇中でやたらフィーチャーされてたな(美味いとは言ってない).機会があれば食べてみよう.
本日のコースプロフィールはこんな感じ.
9時になった.
車検後出発.200kmは装備も軽くて良い.
Kazchariを先頭にO西さん,PikaさんというFlècheメンバーでしばらく走る.
そう,Flècheは24時間の集団走行.
走行およびPC滞在時間も合わせなければならない.
その練習も兼ねていた...ような,いなかったような...
すんません.
Kazchari,またまたやらかしましたぁ.
最初の激坂でついつい踏んでしまい,お二人をロスト.
「待つのもなんだし,快晴だし,気持ちの良いスピードで走っていればどこかで合流するでしょう!」と,一人で先行することに.しかし,以後ランデブーすることはなかった...
このブルベ,前半は山コース.
登り続けるわけではなくアップダウンの丘陵が続く.
おまけにかなりの向かい風!
先月の「日高門別」の後半ほどではないが,かなり足を削られた.
謎の看板の町を抜け,【35.5km地点.PC1「ローソン二戸堀野店」】着.
水とオレンジジュースとおにぎりを購入.
おかしい.
この疲労感からすると,もっと距離を稼いでいるはず.
まだ35km? なぜ,こんなに進んでいないのだ.
今日も厳しいブルベになりそうな予感(踏み過ぎでは?).
5分ほどのストップで漕ぎだす.
お次もローソンのPCか.
このあたりのインフラはローソンと「薬王堂」が担っている.
アップダウンの道が続く.
とある坂からのダウンヒル,スピード殺しがとんでもない構造.
初めて見た.
さて,国道を少し離れてやや細い道へ.
太陽の光に照らされて葉が透ける.
いいねぇ,いかにも東北.緑が濃い.
これは明日行く予定の「奥入瀬」にも期待できそう.
少しだけ藤の花.
だいぶ気温が上がってきた.
ハンドルポーチにペットボトルの水.
実に便利.
いかにもな田舎町.
もうじきPCなのだが,とてもコンビニがありそうな気がしない.
と,失礼なことをほざいているが,バスはちゃんと通っている.
雰囲気よさげな時刻表と掲示板と待合室.
はい.ちゃんと距離ぴったりにPCありました.
【76.8km地点.PC2「ローソン葛巻町鴨川店」】着.
お昼である.
ローソンと言えば「カツサンド」が美味い.
ここでもレジ付近にあったので何も考えずに手に取る.
ありゃ,間違えて「トンカツ」単品を買っちった(酸素欠乏症なのか?)
コーラとバナナとカツ単品という,少々アレな組み合わせ.
カロリーは高いが,腹も重い.
だが,このPCの後,本ブルベ最大の登攀が待っていた...
ぜぇぜぇ...なんとか登り切ったぞ.
そして,このブルベのメインテーマである「あまちゃん」のふるさと,久慈市の案内が出てきたぞ!
さらには,ここからはご褒美ダウンヒル!
正に新緑の渓谷をかけ下りる!
うひょひょひょ,これは気持ちヨシ.
下りきった頃,道の駅を発見.
ここは不思議プレイス.
岩手県にあるのに道の駅「やまがた」なのだ.
左斜め下からの移民が開拓したのか?(北海道的思考)
「まめぶ汁」ののぼりがあったが,あまり腹が減っておらずパス.
後で,ここの道の駅で食べた(飲んだ)参加者に感想を尋ねると...「微妙」だそうな.劇中まんま.
で,久慈の市街地に到着.
信号待ち時,左手に何やら見覚えのある建物がちら見えた.
あれは!
「北三陸観光協会」...ではなく久慈駅前ビル.
確かもうじき取り壊されるのではなかったかな?
下は「北三陸駅」...ではなく三陸鉄道久慈駅.ゴーストバスターズ!
さて,いよいよこのブルベのハイライト,袖ヶ浜への往復トリップである.
いやホンマ,この道,掛け値なしに素晴らしい.
奇岩のオンパレード,かつ海の透明度も半端ない.
素掘りのトンネルやブラインドカーブ,それに道幅が狭いのでクルマだと,かなりエキサイティングなドライブになろう.
【129.9km地点.通過チェック1「じぇじぇじぇ発祥の地石碑」】付近着.
「じぇじぇじぇ」の石碑の写真は撮り忘れた.
この「ロケ地記念碑」の反対側にあります.
つーか...こうした石碑が何種類かあるのだが,どいつもこいつも,なんだか作品イメージと違う.
「潮騒のメモリーズ」のデフォルメフィギュアの石像で良い(※個人の感想です).
監視小屋まで250m.
SPDシューズだがもちろん挫折.
海女素潜り実演場も見学.
さて,Uターンしますか.
往路で先行のランドヌール1名に遭遇.
復路でも誰かに会うかな...会わなかった.
ここまでの南下では向かい風に苦しめられた.
ここからは北上.つまり,追い風に変わるはず!...と思っていた時期がKazchariにもありました.
なぜか,変わらず向かい風.なぜだーッ!
しかも,最大ピークを越えてきたにも関わらず,細かいアップダウンが続く丘陵ステージ.脚がカンガン削られる.
おまけにコンビニの数も激減(ここは台湾の東海岸か).
でも,安心してください.自販機は山のようにあります.
しかも北海道と異なりゴミ箱付だーッ!
と,まぁ命(水分補給)をつなぎつつ,北へと走る.
ドライブイン的な場所でトイレ&ジュース休憩.
だいぶ陽が落ちてきた.
永遠のアップダウンを繰り返し,君はようやく次の通過チェックにたどり着く.
【187.3km地点.通過チェック2「葦毛崎展望台」】付近着.
見知らぬ蛍光ベストのチャリダーが1名.
あれ?スタート時,こんな人いたっけ? ⇒ 6時出発の方でした.
クイズの答えを見つけた後,展望台付近に移動.
さすがに登るのはなぁ...でパス.
明るいうちにゴールして,風呂入って洗濯してジロの続き観よ.
八戸市街地に入る.
今朝の感想同様,道がひどい.
おまけにリアルな坂と信号坂の波状攻撃.
都市部ゴールの宿命か.
で,【202.2km地点 ゴール ローソン八戸駅前店】到着ぅ!
最終お買い物は,最近ルーティン化したバナナ味のプロテインだ.
19時前に到着.10時間は切ったぞ...って,おかしい.
なんでグラベルで出走した「日高門別」より遅いのだ?
それはともかく楽しく,そして内陸,海岸とも実に美しいブルベでした.
立派な木が印象的な八戸駅.
今朝と同じ構図で一枚.
「コンフォートホテル八戸」に戻り,ちゃんとチェックイン.
肝心のチャリの置き場所を尋ねる.
てっきりホールの隅っこか,納屋かなぁと思っていたら,なんと「お部屋でいいですよ」とのこと.
なんてこった.パンナコッタ.
ただ不思議なことに,同じこのホテルでも,チャリの部屋への持ち込みを断られた方もいるという.
スタッフごとに対応が違う? それはそれで問題では?
しかし,この部屋.
「オホーツク1300」で泊った「コンフォートホテル釧路」と部屋の作りが全く同じ.
Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その3:紋別~釧路)
チェーン店とは言え,ここまで同じだととまどうな.
浴槽に湯をはり,脚のマッサージ.
洗濯&乾燥を済ませ,部屋でまったりしていると,Pikaさん&O西さんからゴールしたとのLINE.
食事(つーか,飲み会)に誘われたが,明日のこともあるし,閉店時間までまもなくということで,遠慮させていただき部屋でコンビニ飯.
筋肉の回復には禁断のアルコールを飲みつつ,ジロ観戦.
よく考えれば昨夜はほぼ徹夜.
猛烈に眠気が襲ってきたので,ベッドに横になる.
明日も晴れますように...
(その3)へ続く.