2024/3/29 Fri – 30 Sat
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前回はこちら ⇒ 台湾一周(環島)ライド Day12 礁渓温泉~九份(その2)
早朝の九份は静かだ.
久々に朝食付き.
階下に降りる.
ビュッフェではなく,ワンプレート式だった.
味はまずます.ようするにクセがないということ.
つーかオシャレすぎへんかこれ?
固定のトーストとサラダプレートの後は,フリーぶっかけのルーローハンで〆.
食事しながらagodaアプリを開くと,もし今晩(金曜日)この宿に泊まるなら現状¥20,000越えになっていた.やっぱり高級宿やん.
で,その高級宿でトラブル発生.
Kazchariはクレカ支払いの度にE-mail通知が届く設定にしている.
昨日受信したメールを確認すると,キャッシュで払ったはずのこの宿の代金(約¥6,000)が,なぜかカードでも引き落とされている.
おかしい.
こちらの勘違いかと思い,宿名の漢字表記とアルファベット表記を何度も確認.
間違いない.これは二重請求やな.
早速,agodaにメールで問い合わせてみる(日本語対応).
おそらく証拠の書類などの提出は帰国後になるかと思い,昨日はもらわなかった現金払いの領収書を宿のスタッフに書いてもらう.
※ 後日談:何度か面倒くさいやり取りの後,無事リファンド.宿とagodaの間に仲介業者がいるらしく,そこのミスとのこと.
さて,本日はいよいよチャリ走行最終日.
泣いても笑っても,今日は台北に戻り,チャリを返却する必要がある.
パッキングを終えて重量級のチャリを慎重に階下まで下ろす.
まだ人通りの少ない老街.
セブンイレブン出口まで押し歩く.
登りに登ったこの道,今朝は快適にダウンヒルをこなす.
さらば九份.
ここは夜が美しい.
そして最終日もしっかり快晴.
ここからゴールの松山駅まではたった39キロしかない.
それでこの旅も終わる.
今日は急ぐ必要はない.
今日も今日とて信頼と実績のGoogle先生.
指示に従って進むと桜を発見.
日本(北海道)より一足も二足も早い.
これが見たかった.
そんなGoogle先生も,いつも通りにスタンド攻撃を開始.
国道を避けて脇道を案内してくる.
ホンマ,チャリで走っていて楽しい所だ.
川沿いのサイクリングロードにはしっかりと「桜花歩道」の名がついている.
桜を愛でる風習も日本由来か.
ちょ,待てよ.「桜花」って確か...
世に言う「メタルクワガタ(亜種)」ってヤツやね.
台湾にもしっかりある.
パニア付きだとホンマに通れんぞ.
こうした道は「基隆(Keelung)」まで続く.
基隆は別名「雨都」と呼ばれているらしく,台湾屈指の多雨地域らしい.
だが,本日は御覧の天気.
(自称)晴れ男の完全勝利である.
サイクリングロードや幹線道路を行ったり来たりで基隆を無事通過.
元々線路が走っていたであろうトンネル.
めちゃめちゃ雰囲気が良い.
徐々に台北に近づく.
道が入り組んでくる.
これは落書きではなくアート?
密集しすぎ.
端の建物,歪んでへんか?
高架下のスクーター墓場.
将来のEVの姿か.
台北市内.
「松山駅」の表示も出てきた.
ゴールはもうすぐ.
旅が終わりの脳内BGMはやはりこの曲.
イメージはインドを走る列車なのだが,こうした長い旅の終わりにもぴったりだ.目頭が熱くなる.
すっかり都会である.
安全を考慮し,自行車走行可であれば歩道も走る.
そしてついに...
12時17分.
懐かしの「台湾一周0kmモニュメント」到着ぅ.
叫び出したいところだが,ここは文明国.
通報されそうなのでヤメタ(嘘).
さて,ここは自撮りだけでなく,自分とチャリとモニュメントの写真が欲しい.
ここは駅前である.
忙しそうに歩く方々から撮影してくれそうな人を探す.
ここで興奮気味だったせいか選択を誤ったかも...
とあるおばちゃんに(英語で)撮影を頼んだところ,もうこれ以上はないほどパーフェクトに嫌そうな顔.
しかも,調子に乗って「WRYYYYYYYYY!」ポージング.
本人は「ハイッ!」だが,おばちゃんの冷たい視線を感じる.
「謝謝」と言ってもニコリともされず.
こちらもすっかり申し訳ない気分になった...ホントすいません.
何かここで終わってしまうのも消化不良なので,深呼吸した後,今度は慎重に人選び.
ちょうど,男の子を二人連れた女性が近づいてきた.
そのお母さん,Kazchariの存在は全く気にせず,子供さんとモニュメントの写真を撮り始める.
これはジャストタイミング.
「この人だっ!」と声をかけて撮影を頼む.
で,撮れたのが本記事のサムネ写真.
チャリだけでもない,Kazchariだけでもない.
これからの台湾を背負うであろう子供たちとのショット.
実によろし(ただの自己満).
このお母さん,都会住みのせいか英語が流暢.
お子さんたちは双子で,日本のことが大好き.
将来,行ってみたいという.
やはりアニメの影響かな.こういう時,何か渡せるおみやげがあると良かったなぁ(ゴール直後の高揚感が続いている).
丁重にお礼を述べて別れる.
さて,延長戦と言うべきか,ライドはまだ終わらない.
MathewBikeに行かねば.
初日に走った河川敷のサイクリングロードにのる.
それしてもこのオレンジ色のSurlyはよく走ってくれた.
荷物満載の中,パンクすらもなく約1000キロをノートラブル.
荒れた舗装路は元よりグラベルも楽勝で走破.
直進安定性も良く,ヒルクライムもそれほど...重すぎない.
天気に恵まれたということもあるが,つくづくレンタルで正解だったと思う.
特にあのジャングル...
台湾一周(環島)ライド Day9 池上~花蓮(その2)
あそこがDOMANEだったと思うとゾッとする.
下りでは落車したしな.
なぜか川の色がターコイズ.まるで青い池のよう.
Mathewbikeのすぐそばまで来た.
返却前にセブンで昼食.
そして真のラストランへ.
Mathewbikeに戻ってきてしまった.
相変わらずあっさりしているおにーさん.
仕事は早い.
自前のサドルやペダルをちゃっちゃと取り外し,店のモノは店に返す.
[セラロイヤル] サドル 2354HRMA10034 ブラック/スカイブルー 145mm×長さ約280mm
シマノ(SHIMANO) ペダル(SPD) PD-EH500
この2つのアイテムには本当に助けられた.
旅する前の姿に戻ったSURLYは,静かに次のオーナーを待つ.
総走行距離は1,166km.
最後に台湾一周完走証明書をくれた.
特にログの確認をするわけではないので,正式ではないMathewBike独自のモノのはず.
にーちゃんに別れを告げ,トランクを引きずって(キャスター破損)士林駅まで歩く.
サイクルジャージのままMRTに乗る.
日本だと少々はばかられるが,台湾ではチャリもそのままMRTに乗せられる,つまりピチピチジャージがいても特に珍しくない.
悠遊カードの残金使い切り作戦.
台北駅で桃園空港行きに乗り換える.
本日,つまり最終日の宿はここ.
バックパッカーズ ホステル 桃園空港 (Backpackers’ Hostel Taoyuan Airport)
空港に一番近い安宿である.
とは言え,羽田のように空港内にあるわけではなく,やや離れた場所にある.
桃園空港駅着.
問題はここから宿にどうやって行くか.
どうやら歩いていける距離ではないようだ.
バカでかいトランクもあるし.
Google先生はバスを示しているが,そのバス停がどこなのかさっぱりわからん.
そこでインフォメーションカウンターのお姉さんに聞いてみる.
英語で話しかけると,たどたどしい日本語で「そこに行くならタクシーがいい」との返事.
空港のタクシーカウンターなら安全で大丈夫と,入国ゲート前まで行けと指示される.
なるほど.それがベストやな.もはやケチる理由はない.
タクシーカウンターでは,これまた親切な人に乗り場まで案内.
定額の180元で,あっという間に宿に着いたが,さすがに徒歩の距離ではなかった.
チャリなら無問題って...もうSURLYはない.
さて,本日の宿「バックパッカーズホステル桃園空港」の話.
めずらしくagodaの写真との乖離があまりないおシャな内装である.
ご主人も流暢な英語で意思疎通に全く問題ない.
アメリカンな雰囲気からして,向こうに住んでおられたのだろうか(想像).
明日のフライトは早い.
2時間前チェックインを考えると,ここを4時半には出発する必要がある.
流しのタクシーが捕まるとは思えない,かつ電話番号も配車アプリも使えないので,ご主人に手配してもらうことに.
早朝のため,ハイヤー扱いとなり250元.まぁ,これは前情報通りだった.
シャワーを浴びてドミルームに戻ると茶髪の若者が1人.
てっきり台湾人だと思い,英語で明日の早朝アラームについて謝ると,実は日本人だった.
名前はH君,19歳.なんとKazchariの1/3である.
2泊3日の初海外旅らしい.主に台北と台中を旅した.
この彼,めちゃめちゃ聞き上手で,おじさん,すっかり旅の思い出を語りまくってしまったよ.
今回の旅がめちゃめちゃ楽しかったらしく,バックパッカー旅にはまりそうとのこと.
うむ.いい事だ.
人並の幸せは遠のくかもしれんけどな(言い過ぎ).
H君も明日帰国するというので,先ほど予約したタクシーをシェアすることにした.
話し込んでいるとすっかり外は暗くなった.
で,その彼と夕食へ.
本当は桃園市内の夜市に行くつもりだったらしいが,ここからはかなり遠い.
宿の近くにセブンもあるので,レベルが高いという(Kazchariの感想)コンビニ弁当を食べることに.
彼には(ク〇ソ不味い例の)サロンパス味ドリンクと,”みんな大好き”20元のプッチンプリンを勧める.
ちなみに彼が選んだタイ式ぶっかけ弁当はむっちゃ辛かったらしい.
宿に戻る.
おそらく仮眠しかできないと想定しつつ横になる.
この宿,最大のウィークポイントはベッドにカーテンがないこと.
泊まる場合はアイマスクと耳栓必携である.
H君の話によると,このドミにはもう1人台湾人(琉球大学留学中)が泊まっているらしいのだが,まだ出かけている.
深夜,うつらうつらしていると,その彼が戻ってきた.
スマホのライトをつけ,スーツケースを開けてガチャガチャとうるさい.
作業を早く済ませてほしいので,「電気つけてもええで」と英語で伝えるも通じない.
ならばと,日本語に切り替えても通じない.
おかしい.琉球大学に通ってるのではなかったか?
つーことで,熟睡できない台湾最後の夜.
そういやレビューにあった旅客機の爆音は気にならなかったな.
そして3月30日土曜日.最終日の朝を迎える.
きっちり4時半に起きて出発準備.
玄関に迎えのタクシーの停車する音が聞こえた.
これにて2024年の一大イベント,台湾一周ライドが終了.
人生は選択の連続.それを痛感した二週間だった。
まさにリアルRPG.
これほど楽しい遊びはない.
だから旅はやめられない.
ありがとう台湾.
そして,そこに住む全ての人々に謝謝.