2022/11/19 Sat
既にここ3年ほど潜っていないわけだが.
ブログの自己紹介文に「時々ダイビング」と書いてはいるものの,新コロのせいでここ数年全く潜れていない.
現状,2019年12月の「ラジャアンパット・ダイビングクルーズ」で潜ったのが最後.
既に十分すぎるブランクである.
2019年のラジャ・アンパットダイビングクルーズ(1)
さすがにここまで潜らない期間が長くなると,「妖怪モウイイヤ」が頭をもたげつつある.
金はかかるし,機材は重いしオーバーホール必須だし,潜るまでの過程が面倒くさいし,危険だし,自由度低いし,天候・海況に左右されるし,コスパ,タイパ的に超最悪な趣味.それがダイビング.
では,なぜ続けてきたのか?
1) 海が好き
やはり,沈むのでもなく浮かぶのではない(中性浮力),あの非日常感は病みつきになる.
地球上で無重力を体験できるのはスキューバのみ(例外的に飛行機による無重力体験ツアーもあるけど).
水中の魚,甲殻類も,デザイン的に神様の最高傑作だらけ.
カラフルで美しくて危険で...異形.
2) 旅が好き
海中だけではない.
南の島のビーチの美しさたるや...
これはモニターでは絶対に伝わらない.
アフターの地上散策やアクティビティも楽しい.
特に島には独特の文化がある.
3) 写真が好き
マクロから広角まで,地上では決して撮れない写真が撮れる.
真っ青もしくは真っ暗な水中が,ライトやストロボで照らされることによって,極彩色の別世界に変わる.これに気づけるのは水中フォトグラファーだけの特権.
一方,人工の光で照らさないと,雑誌で見るような鮮やかな風景を見ることはできない,という矛盾も...
そんなKazchariがライセンスを取ったのは2003年.
青年海外協力隊員としてジャマイカに赴任中の時である.
援助される国=途上国という印象もあるかもしれないが,中米,特にカリブ諸国は,そこまで経済的に困窮しているわけではない.
なのに莫大な国費を使って援助が行われる理由は...(おっと,誰か来たようだ)
ジャマイカの場合,ボーキサイト,コーヒーなどの輸出資源もあるが,何より観光がメイン産業.
海岸沿いには立派なリゾートホテルが立ち並んでいる.
有名なビーチにオーチョ・リオス,モンテゴベイ,ネグリルなどがある.
アメリカ人にとっての“沖縄”的ポジション.
また,カリブ地域のリゾートホテルは宿泊代に食事代や各種アクティビティ代が全て含まれているオールインクルーシブ・システムが有名.
任期中の隊員は居住者扱いとなり,これらのホテルも格安の現地人価格で利用できた.
このオールインクルーシブにはダイビングも含まれる.
ならばライセンス取って潜らないと損(Cカード取得代は別料金).
結局,滞在中にボートダイビングが可能となるアドバンスまで取得した.
2年間の任期を終え,2004年に帰国した後も,すぐに再就職はせず,ヨメさんと地球一周の旅に出かけた.
ここぞとばかりに,日本から遠くてめったに行けないポイントに潜った.
3ヶ月後に帰国して旭川に移住.
そして翌年のGW,初めて日本,石垣島で潜った.
いやいや,この時はマジで驚いた.
器材セッテイングサポート(お姫様ダイブと言われる)から始まって,懇切丁寧なブリーフィング,もしくは徹底した安全確認など,ゲストを楽しませること,およびリスク管理を含めたサービスが徹底的に行き届いていた”海外”.
それと異なり,日本のショップの厳しいこと,厳しいこと.
バディとは名ばかりで,基本的にセルフチェック.
かつ,もたもたしていたら怒られる.
潜航できないゲストがいると,ガイドはその人にかかりきりで,先に潜った人間は船の下で延々と待たされる(だいたい45分ほどで浮上しなければならない).
海からボートに上がるときに,少しでもふらついたら,「何してんの!」と怒鳴られたことは今でもはっきり覚えている.
まぁ,そのショップ(もしくは担当ガイド)が,たまたまヒドかっただけかもしれないが,先に海外でのサービスを知っていると,ものすごく違和感があった.
そう,日本の場合,趣味ですら“道”なのである.
まさに「ダイビング道」.
レジャーではなく,極めないといけないらしい(ロードガチ勢も似たようなもんか).真面目な国民性の負の側面やな.
さて,上記のエピソードもあり,長期休暇には国内より海外で潜ることがほとんどになった.
そしてすっかりガチダイバー...というより,ガチ水中フォトグラファーへと進化(いや,壊れた).
最終段階(フル一眼)一歩手前で留まっていただけマシ,とも言える(いえ,既におかしいです).
そして2020年初頭からの新コロ流行.
海外どころか,国内移動の制限も始まった.
ダイビング雑誌は相次いで休刊.
そらそうだ.記事にならない.
現在,なんだかんだで世界的には新コロは落ち着きつつあり,閉鎖していたリゾート施設も行けるようになりつつあるらしい.
Kazchariが登録しているダイビング系メルマガにも,ちょこちょことツアー情報が入ってくるようになった.
しかし,行かない理由を数えつつある.
1)料金が異常
例えば全ダイバーのあこがれガラパゴス.
https://www.club-azul.com/tour/53448
なんじゃこりゃあ! 空港税,国内移動費,燃料サーチャージ,ボートクルーへのチップ代など諸経費は別途である.
ハイエンドのカーボンロード買えるやん!(←おい)
確かに元々高額なツアーではあるが,ここまでではなかったような...
いやいや驚いた.
完全に富裕層の趣味(元々そういう側面はあったけど).
こ,これは極端すぎるか.
では,近場のフィリピンは?
もし新コロが流行らなかったら,次に考えていたのがここ.
https://www.club-azul.com/tour/55790
うげっ.5DV,夕食なし,器材レンタルなしでこの値段...
で,では国内は?
https://www.club-azul.com/tour/56422
4DVでこれかぁ...以前の2倍以上.
2)目の異常
いえ,病気とかじゃなくて老眼...
ここ数年で一気に進んだ.
もうマクロ写真のピント合わせは無理.
3)カメラ機材
何よりパーツの劣化が心配.
ハウジングやライトのパッキン,大丈夫やろか?
ただでさえ,精密機械にとって過酷な環境での運用.
使い続けていえれば,小さい不具合に気付けるが,3年も放置だと一気に水没しそう.
カメラだけじゃなくてBCやダイコンもヤバイけど.
機材が重すぎる?
では,こいつはどうだ.
最新iPhoneで水中撮影、音楽、通話可能!ダイビングの楽しさが格段に上がる画期的なスマホ用ハウジングとは?
陸上同様,水中写真もiPhoneに侵食されるかもしれんな.
とかなんとか言っているが,今回,ダイビングをネタにするために,昔の写真を検索したけど,やっぱいいね.
なんだかんだで一番好きな被写体は水中の生き物や風景やね.
新コロがさらに落ち着き,料金や飛行機代が落ち着けば,ダイビング趣味も復活するかもしれん.
そういや海外からの帰国時の隔離免除ってワクチン3回だっけ?
ありゃ? Kazchariは2回しか接種してへんわ.
あかんわ.