ぼっちライドは退屈なのか?

2023/2/1 Wed

孤独と孤高.

いつも“刺さる”ネタを提供してくれる「cbnblog」
少し前の記事に興味深いモノがあった.

「はじめてぼっちロングライドするんだけど退屈しないか心配」という危惧に寄せられた意外なアドバイスとは

まぁ,この質問自体がKazchari的にはナンセンス...ではある.
100kmも走れば,様々なものを観察できるし,自己と向き合うこともできる有意義な時間そして何より...自由だ.

この質問(?)に寄せられた回答が面白かった.

「あなたは退屈してみたほうが良いことがあるかもしれない」

「サイクリングは私が覚醒中に唯一スクリーンを見ていない時間です」

この2つには共通点がある.
デジタルデトックスの重要性だ.

我々は普段の生活において,睡眠以外の時間を埋めるためか,常にモニターを見続けている.

ここで思い出されるのが名作『1984』

1984 HDニューマスター版 [Blu-ray]

いわゆるディストピアがテーマ.
『時計じかけのオレンジ』のレビューを書いた時にも少し紹介した.

数十年ぶりシリーズ~『時計じかけのオレンジ』を観た

数十年前,初めて『1984』を観た時のインパクトは忘れられない.

舞台は近未来の全体主義国家.
人々は実在の怪しい“ビッグブラザー”と称される絶対権力者に支配され,常に監視されている.
この世界では,基本的にどこを向いても「テレスクリーン」と呼ばれるTVモニターが設置されている.

テレスクリーンからは,政府発信の映像や音声が常に流され続けており,勝手に電源を切ることはできない.
一方で監視カメラの機能もあり,国民の一挙手一投足,全ての情報が国家に送られている.

そこに抗う一般人の奮闘(?)を描く話...なのだが,これ以上ないくらいのバッドエンドは鳥肌.

余談だが,この作品をリスペクトした『未来世紀ブラジル』と内容がよくごっちゃになってしまう.

未来世紀ブラジル [Blu-ray]

こちらはビジュアル的にも,その狂気がパワーアップしている.
デ・ニーロも出ています.

さて,こんな常に監視されるモニターだらけの世界って嫌やなぁ...と思っていたけど,2023年現在,まさにこの世界が現実化している.
しかも,人々は自ら進んで膨大なコンテンツの消費に多大な時間を費やしている.

デジタルデトックス~無料快楽コンテンツの罠

非難・批判する気はない.
Kazchariの生活もかなりひどいものだ.

起床後,洗濯物を干しながらYouTube.
台所の洗い物をしながらYouTube.
仕事の半分はPCでデスクワーク.
帰宅後はブログ書き.
Prime Videoを観ながらZwift.
風呂上がりは大腿のマッサージをしながらYouTube.

絶賛依存中.

若い頃にインターネットという究極の娯楽がなくて,本当に良かったと思う.
”退屈”のあまり,海の向こう,山の向こうを想像し,気になり,実際に行ってみた(一面もある).

そして旅先では何もしない時間も尊い.

ダイビング旅では海外のリゾートに滞在する.
空き時間にビーチやプールサイドでリクライニングに寝そべりながら目を閉じる.
視覚でなく,肌で南国の太陽を感じる.

インプットもアウトプットもなし.
ひたすらインナースペースへ.

「幸福だ」という言葉が頭をよぎる(『太陽がいっぱい』か!)

デジタルだけに言及してしまっているが,デトックスには他者,つまり日々の人間関係も含まれるだろう.

ここ数年,新コロのせいで「ソロ◯◯」「一人◯◯」が流行った.

こういう言葉がわざわざ取り上げられるということは,ぼっち=マイナーという証なのだろう.
Kazchariの周辺でも「一人ではどこへも行けない」というヒトが老若男女問わず多数存在する.

Kazchariはぼっちが好きだが,人嫌いというわけではない.
たまーのグループライドやイベント参加は楽しいと思う.

秋の望岳台からのグループライド

冬のキトウシ・キャッスルライド

たまーの,”ノン・ぼっち”だから価値がある.

Kazchariの愛読書にリチャードパックの『イリュージョン』がある.

イリュージョン (集英社文庫)

名言のオンパレードで事あるごとに読み返している.

特に以下は「ぼっち」を考える上で重要.

「やりたいことだけをだな,やり続けていくと,類は友を呼ぶの法則に従って,俺達から何かを学ぼうと思う人達を引きつける,そして俺達もまたその人達から何かを学ばなくてはいけない」(p155より引用)

いやもう,掛け値なしに素晴らしい.
ここに「ぼっち」の本質がある.

ただし,この本は訳者の村上龍のクセっつーか,意訳&創作部分が前面に出すぎており,そこが批判されることもある.

Kazchariも気になったので,別の訳者の同パートを読んでみたら全く違っていてびっくり.

イリュージョン 悩める救世主の不思議な体験 (集英社文庫)

よくも悪くもこの新訳版は冗長というか,原文に忠実過ぎ?
ホンマは原著を読むのがええんやろうけど,結局は頭の中で日本語に訳してしまうしな.

話がだいぶそれてしまった.
ようするに「孤独と孤高は違う」という話でした.

あれやね,『ぼざろ』のぼっちとりょう先輩みたいなもんか.

ぼっち・ざ・ろっく!

さぁ,今度の週末,いやいやこれからも,どこへ行ってやろうか.

とうとうブルーレイディスクが...栄枯盛衰

2023/1/25 Wed

結構衝撃的かも.

ついにというべきか,とうとうPanasonicが録画用ブルーレイディスクの生産をやめるらしい.

パナソニック、’23年2月で録画用ブルーレイディスク生産完了

映画はネットを通じた配信が主流となり,TV番組ですら「TVer」などでの見逃し視聴が可能になった今,わざわざ個人が物理的に保存しておくメリットがなくなったからだろう.

ではプライベートな画像は?
クラウドにアップロードすれば,よほどのことがない限り失われることはない.
もしくはハードディスクなど,他の媒体に保存?
その場合は物理的なエラーによるデータ紛失のおそれもあるので,複数のバックアップが安心.
それでも心配ならクラウドに...って,結局それか.
Kazchariも過去の写真データをHDD☓2,クラウド(Amazon Photos)で3重バックアップしている.

録画用ブルーレイディスクに話を戻す.

元々あのサイズに25GBのデータを保存すること自体に無理があると聞いたことがある.
DVDに比べると,書き込み層が薄すぎて,読み書きとも,少しのキズですぐにエラーになってしまう.
実際Kazchariの手持ちのディスクも,某メーカー製はブロックノイズによりもう読めなくなってしまったモノが多数.

思い出が消える

そもそもテレビ録画用のモノはまだマシだが,PC用のポータブルブルーレイレコーダーはひどかった.

焼きミス率がDVDの比ではない.

ただでさえ高価なのに...
マニアは少しでもリスクを避けるため,「BD-R」ではなく,書き換え可能,つまり少しでも頑丈な「BD-RE」をあえてチョイスすると聞いた.

とまぁ,社会インフラおよびその脆弱さによって消えゆくらしいブルーレイディスクだが,そもそも録画保存したものをそう頻回に観るのだろうか?

思えばこれまでも様々な媒体が生まれ,そして消えていった.

昭和生まれのKazchariは,カセットテープによるFMラジオのエアチェック,それにレコードからカセットへのダビング世代.

初代『ガンダム』なんて,テレビの音声だけをカセットに録音してた.
これは決してマイナーな行動ではない.
当時の「アニメージュ」には,各話ごとのカセットテープケース用ラベルが付録についてたしな.

高校生になって,ようやくVHSデッキを購入してもらった.
部活のおかげで『ダンバイン』『ボトムズ』がリアタイ視聴できなかったからである.
あの頃は120分テープ1本が¥3,000ほどした.

そしてレンタルビデオ全盛期がやってくる.
旧作,新作の洋画やアニメを観まくった.

次にレーザーディスクが登場.
クラシックコンサートや劇場版アニメのLDを数枚だけ買った.
今思えば,レーザーディスクって値段の割に画質全然あかんかったな.

次がいよいよDVDである.
VHSの画質に見慣れた目に,なんと鮮明に映ったことか.

HDDレコーダーが登場し,録画・編集した番組をDVD/ブルーレイにせっせと焼き,ラベルを作って印刷する.
結果,今も膨大な数のディスクが自宅にある.

そうして苦労して集めたコレクションだが,今やそのほとんどはサブスクで視聴可.
えっ? 月額がかかる?
いや生ディスクも無料ではない.特にブルーレイディスクは高い.
コスパではサブスクに対して勝ち目はない.
それに加え,映画のセルディスクそのものが,非常に安くなった.

もちろん過去のTV番組やマイナーな映画全てがサブスクで観れるわけではない.

以前はテープが貴重だったため,一度放送を終えると上書き使用され,今では二度と視聴できない番組も多いという.
最近知った興味深いネタがこれ.

緊急速報!『プリンプリン物語』残り1本に!!

妹と観てたなぁ『プリンプリン物語』.
幸い「アクダ共和国編」は大丈夫だったらしい...って何の話?

いずれにせよ,過去のコンテンツを再視聴する機会ってどれほどあるのだろうか?
いや,最近は結構,観たり読んだりしてるなぁ.

数十年ぶりに『獄門島』を再読する~わが青春のヨコミゾ

数十年ぶりシリーズ~『時計じかけのオレンジ』を観た

新しいモノも良いけど,若い時とは違った視点で体験できる.
やっぱり思い出は色々な形で残しておく方がベターかも.
キリがないけどな.

そして,人生の残り時間だけが刻々と減っていく...ウギャー

復活!Kindle Paperwhite

2023/1/10 Tue

もっと活字を読むべし.

iPhone11 Pro

部屋の隅に転がっていた「Kindle Paperwhite」
ホコリだらけ,かつ充電切れ.

こいつを買ったのは2013年1月.
つまり10年前の一品である.
公式には「Wifi第5世代モデル」となる.

iPhone11 Pro

本体背面の樹脂パーツが少しベタベタする.
いわゆる加水分解だろう.
使えるかどうか怪しかったが,microUSB(!)充電すると,ちゃんと起動した.

発売当時は電子書籍黎明期.
多大なる期待とともに購入.

PCと異なり,モノクロ書籍を読むのに最適化したディスプレイ.
バックライトということを忘れてしまう“紙”らしさ.
古いモデルだが,字(だけ)を読ませるためのチューニングは今でも素晴らしいと思う.

ただし,動作は超もっさり.
ダウンロードや選択書籍の起動が遅いのはもちろんのこと,ページ送り時も一瞬ブラックアウトする.
最新モデルでは,当然このあたりは改善されているだろう.

Kindle Paperwhite シグニチャー エディション (32GB) 6.8インチディスプレイ ワイヤレス充電対応 明るさ自動調節機能つき 広告なし

10年前に買った時は,ほぼ無尽蔵に書籍を持ち運べるという触れ込みがあったように思う.

結果「自炊」という言い回しで,所蔵本を電子書籍化するという行為が一時ブームになったように記憶しているが,最近はあまり聞かなくなった.
裁断してスキャンしてデータ化して...とあまりに手間がかかり,そのうち,全てではないものの,古い本の電子化も進んだため廃れた(個人の感想です).

Kindleは海外へも持っていったなぁ.
長距離移動の飛行機の中で,小説やコミックを読んだ記憶がある.
もちろん日常でも毎日活用していた.

そんな便利なガジェットなのに,徐々に使わなくなったのはなぜか?

やはりしばらく後に購入したiPadのせいだろう.
Kindleアプリを入れて,コミックや大判雑誌,写真集をダウンロード.
これらに関してはiPadの方が「Paperwhite」よりも格段に読みやすい.

そして,使い始めの衝撃はどこへやら.
小説などの活字オンリー本に関しても,やはり「紙がベスト」と気づいた.

ページの手触りや匂い,本の重量を感じながらページをめくる.
必要にかられて読む実用書はともかく,読書とは単に書かれている情報を「知る」ことだけが目的ではなく,やはり全身で感じる「体験」なのだろう.

誰かが言っていたが,バックライトと自然光の読書では後者の方が,より理解度・感銘度が高まるらしい.

電子書籍は記憶に残りにくい?頭に入らない理由を解説

とは言え,電子の手軽さは捨てがたい.
今回,Paperwhiteの復活を確認できたので,小説などはこちらでも読んでいきたい.
既に数冊購入済みの小説もあるし,何よりKindle unlimited(サブスク)を使い倒さないとな.

と,まぁ色々書いているが,一番の問題は,Kazchariの読書量そのものが減っていること.
どうも「安近短」ならぬ「安く」「軽く」「刺激的な」書籍に流されてしまっている.

学生の頃は『カラマーゾフの兄弟』『ジャン・クリストフ』『細雪』,社会人になってからも京極の『陰摩羅鬼の瑕』などのレンガ本をぶっ続けで読破したりしたのになぁ.

Kazchariは1994年より簡単な読書歴をつけている.
2000年代などは毎年100冊を下回ることはなかったのが,徐々に減少.
2022年,つまり昨年はたったの28冊!

由々しき事態である.

これはブログ執筆室内トレーニング(Zwift),そして言うまでもなくYouTube視聴の影響が大きい.
ようするに読む時間がなくなっているのだ.

アウトプットの方が重要と言うけれど,インプット(ネタ)がなければ,ブログも書きようがない.

さて,Kazchari家の次世代,ようするに我が子どもたちだが...ご多分に漏れず,やはり読まない.

既に重度のスマホジャンキーであるJK娘の読書量はおそらく月0冊だろう.
小4の息子は,とりあえず「最強◯◯図鑑」系を嬉々としながら”眺めている”.

Kazchariはその頃,角川映画にはまって,横溝正史に夢中だったぞ!(それもどうかと思うが)

つーことで「Kindle Paperwhite生活復活」の第一弾は『金田一耕助ファイル全22冊合本版』から,日本ミステリー史上,最高傑作の一つに数えられる『獄門島』だ!

金田一耕助ファイル 全22冊合本版 (角川文庫) Kindle版

iPhone11 Pro

この全集,2016年は¥2,592だったけど今現在¥11,880!
なんだ,この価格差?

いずれにせよ,『獄門島』の他,横溝正史シリーズには小説,映画,ドラマを問わず色々と語りたいことがある.
それはまた次回.ちゃんちゃん.

NHK『チャリダー』が出演者募集⇒申し込んでみた

2022/12/27 Mon

KazchariのSPは何?

https://www.nhk.jp/p/charida/ts/GNLPYLVKGP/episode/te/1KPZXRV8K4/より

やたらニッチな内容のNHK-BS『チャリダー☆快汗!サイクルクリニック』

『チャリダー』公式

SNS経由で「出演者募集中」のお知らせが回ってきた.

特にはっきりとしたテーマは告知されていない,
漠然と『ロングライド』部門か『坂バカ』部門への出演希望を募っていた.

「どちらが好きか?」と問われればもちろん前者だが,ここは一念発起(?)して『坂バカ』部門にエントリー.

何せ,ピュアクライミングなスーパーチャリを購入したばかりなのだ.

アガリの一台~TREK EMONDA SLR7 First Light

『チャリダー』と言えば,今年3月放送の『アラフィフ再生!雪国合宿』という回に参加させてもらったことがある.

これもまたファットつながりの友人経由で回ってきた話.
何の企画なのか撮影当日ギリギリまで知らなかったが,廃校のグラウンドを利用したスノーレースだった.

NHK-BS『チャリダー』に出演&観た

楽しかったなぁ.
忖度しろとか言われなかったので,マジで走りました.

今回も,どの様な企画になるのかわからんけど,ぜひとも出演したい.

応募要項の話に戻る.
ネットから申し込むシステムである.
名前や住所,連絡先を書き込むのはいいとして,問題は志望動機やな.

KazchariのSP,つまりStrong Pointとはなんだろうか?

記載必須項目に年齢は書いてなかったが,そこをアピールして“がんばる熟年チャリダー”的な...

「ヒルクライムのタイムを伸ばしたいアラ還」

「アラ還は機材ドーピングでタイムは伸びるか」

「アラ還の練習後の肉体的回復を科学する」

「アラ還がチャリ練以外でタイムを伸ばす方法」

「アラ還はぼっち練とグループ練,どちらの方が有効」

とかなんとか,今テキトーに思いついた企画.
うーむ,どれもこれもありがち.

そういえば,雑誌『Cycle Sports』最新号の特集は「“老化”にあらがう第一歩」だそうな.

ちなみにKindle unlimited(もしくはYahooプレミア会員の読みホ)対象.
早速チラ読み.

「どの様な時に老化を感じるか」のアンケートから始まって,「運動」「食事」「睡眠」の重要さを解く...と,よくも悪くもオーソドックスな内容.

実は一番驚いたのは記事の内容そのものではなく,Twitterを利用したアンケート回答者の年齢分布である.
なんと20代の若者が「0」なのだ.

以下内訳.総数は200人.

50代: 38.2%
40代: 31.8%
30代: 14.7%
60代: 12.4%
10代: 2.4%

なんだこの年齢分布.まさか50代が一番とは...

もしかしたら10代って,その息子ではないだろうか?

こういうナイスミドルを意識した特集でなければ売れない...うーん,やっぱりチャリ業界も未来が危ういかも.
金かかる趣味やしな.

はいはい,脱線,脱線.

応募要項には「あなたのこれまでの最大のチャレンジは?」という項目もあった.

ここには「オホーツク1300」を記入.

Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その0)

まぁ,チャレンジというには少々緩い道内サイクリング...じゃねーの?と言われればそれまでなのだが(ずっと快晴だったし),まぁ良いでしょう.

そうそう,一応,チャリ愛を証明するため,このブログのアドレスも載せておいたが,読んでもらえるのだろうか...って,マ,マズイかも.

つい先日NHKの悪口書いたばっかりやったわ! あちゃぁ.

NHK『LIFE!』がホラーだった

1月中に面接&実走とある.
へ? まさかのスノーライド?

連絡きたら良いな.
いくらでもNHKへの不満を消す用意はあります.

ちなみに応募締切は12/27.急げ!

いただき画像

NHK『LIFE!』がホラーだった

2022/12/23 Fri

これリアル過ぎ.

NHK総合で不定期放送中の『LIFE!』

LIFE!(公式)

時々しか観ていないが,そのドタバタではない上質なコントに唸らされることが多い.
言うなれば日本...というより欧米風シニカルコント.

と,思っていたら突然「ガンダム」ネタを見舞ってくる.
全く油断ならない番組だ.

先日(12/20),「冬(1)」という新作が放送されていた.

その中の「彼のペース」というコントがあまりに怖すぎた.
(※12/23現在,配信で視聴可)

以下,簡単な流れ.

とある広告代理店が企業にプレゼンすることになった.

代理店側は上司(ウッチャン)と若手スタッフが参加,
クライエント側も2名参加.
若手は今回初プレゼンで緊張している.

配布資料を使ってクライアントに提供プランの説明.
クライエント,とある箇所で質問.
すると,この若手,想定外の質問だったのか,いきなり情緒不安定になり答えられない.

見かねた上司がフォローを入れる.
クライアントもあわてて「責めているわけではない」と伝える.

プレゼン続く.
再度の質問.
またしても答えられない若手.とうとう部屋から逃げ出してしまう...

上司がなだめて彼を連れ戻す.
「このプレゼン,がんばって練習したのに...」と泣く若手.

そして,上司はクライエントに告げる.
「(傷ついた)彼に謝ってください」と...

うぎゃあー!

あかん,この怖さは文字起こししても伝わらんわ.
ぜひ,本編を御覧ください.

笑いたいけど笑えない.
これ,現実だから.
あちこちで起きている事象と思われる(だからネタになる).

大丈夫か,ニッポン?

単に時代だから,で済ませていいのか?
「いい人戦略」の負の側面を見た気がする.

それにしてもNHK.
ドラマからバラエティまで,民放と比較すると,その番組の質は圧倒的.
そりゃそうだ.予算が違う.

「報道しない自由」問題はさておくとして(ネットのみで話題の某一般社団法人ネタとか)...

受信料払う払わない問題の前に,払っている人間へのサービスを拡充しろ!
「NHK+」なんて,番組少なすぎだし,配信期間が短すぎる.
追加料金なしでBS見せろ! NHKオンデマンドが別料金とはどういう料簡だ!

値上げとか強制徴収の話はそれからだ.

映画とガンプラな日々

2022/11/25 Fri

定年後のシミュレーション?

軟禁生活もかれこれ1週間.
部屋を片付けるのに絶好のチャンス!なんて言ってたが,思ったより続かない.
最初の2日ほどはがんばったけどな.

そのかわりに「Amazon Prime Video」「ガンプラ」三昧だ.

iPhone11 Pro

2013年に購入したキットを9年後に完成とか(素組みやけど).

長時間の着座.
目が疲れ,肩がこる.

でもやめられない.
これが廃人への道か...

てなわけで,ちまたで(なぜか)評判の貞子DXつながりで,懐かしの日本映画から.

リング

1998年公開である.
劇場で観た覚えなし.
数年経ってからレンタルビデオで鑑賞(いいのか?).
いずれにせよ20年(以上)ぶり.

Kazchariは先に原作読了.

「これほど恐ろしいホラー小説はない」との触れ込みだった.
確かにその噂に違わぬ面白さだったように記憶している.

リング

映画公開後だったと思うが,より原作に忠実なギバちゃんとTOKIOの長瀬主演のTVドラマ版もあったはず.
これも観たなぁ.

さて「ジャパニーズホラーの金字塔」とも評される本作であるが,さすがに今の視点だと厳しい.

ホラーとしてもミステリーとしても中途半端.
ようするに怖くもなければ,ドキドキもない.
既にストーリーを知っているから? いや違うな.
良い創作物は鑑賞する度に新たな発見がある.

一番よろしくないのは各キャラの掘り下げが全くないこと.

まず松嶋菜々子!
未熟な演技力(まだ新人?)も相まって,全く感情移入できない.
つーか,原作では男性だったキャラの性別を変更したことが様々な歪の原因かも.

サイコメトラーな前夫(真田広之)との関係性もよくわからん.

なぜかこの元夫婦.自分たちの子供に妙に冷たい(続編を見るとある程度納得).

貞子側の人間関係もよくわからん.
結局父親は誰?

ストーリー展開もご都合主義.
なんで井戸の位置を特定できたのかわからん.

仕方がない.
上映時間が100分ないのだ.つまり2時間サスペンス.
そういうもんだと割り切りましょう.

街並みが今とほとんど変わりないのに,あるモノが登場しないのがモーレツに違和感.
そう,携帯電話(スマホ)だ.
あの頃の連絡は不便やったなぁ.
PCもWin98にISDNだ.遅い.

ただ,観ていて面白かった点もあり.

まず(当然だが)キャストがみな若い!
竹内結子さん,こんなとこに出てたんや.
そして,孤独に食べる松重さんもまだ30代か.

例のTVから貞子が這い出てくるシーンは1回のみ.
その際,脳内で再生される主題歌「♪きっと来るぅ~」.
エンディングクレジットでフルVer.が流されるのだが,歌詞がやたら明るく前向きなのにびっくり.
「きっと来る」のは雪やら天使やら希望だったりする.

で,調子に乗って...つーかガンプラ作りながら再生ボタンを押したのがこれ.

リング2

「あれ?『リング』の続編って『らせん』じゃなかったっけ?」と,疑問を懐きつつ鑑賞.もう原作無視の超展開にひたすら唖然.

なんと貞子に呪われるとフォースが使えるようになるのだ!

怖くないホラーどころか,笑えないコメディになっていた(この路線が今に続くわけやな).

深田恭子の変顔が見どころっちゃー見どころ.

何かに似てるなぁ...と思ったら迷作『北京原人 Who are you?』なみの不合理・不条理設定.

北京原人 Who are you?

「もうええやろ」と思いつつも,正統続編のこいつも鑑賞.

らせん

なるほど.『リング2』はパラレル,今風だとマルチバースだったわけね.

さて,この『らせん」だが,Kazchariはこちらも原作読了済み.

らせん

一作目の「呪い」という超自然現象(=よくわからんモノ)に,科学っつーかSF要素を組み込みました的な内容だったように記憶している.
映画はかなり忠実に作られている.
ただし面白いかどうかと言われると...微妙.

中谷美紀の怪演が見どころっちゃー見どころ.

最悪なのは貞子役に”ちゃんとした”女優さんが配役されてしまったこと.
いや,ここはボヤかしといた方が良い.
この世ならぬ恐怖を与える顔...はこちらの想像にまかせて欲しい.
かの有名な”目の”どアップもあるのに,もったいない.

あー,これはあれやな.『キサラギ』のエンディングでの顔出しに近いがっかり感.

キサラギ プレミアム・エディション [Blu-ray]

続きは原作だと『ループ』になるが,確かSF要素がさらに強まって,「全てはコンピュータのプログラム内で起きたこと」だとかなんとか,そんな話になってたような気がする.当時は新鮮だったような気はするけど,今だと...ねぇ.

以上で,私的貞子シリーズ鑑賞会は終了.十分堪能した.
やはり邦画はイマイチ合わない.

つーか,ホラーって結局何やろな.
「ジャパニーズ・ホラーは虚仮威しではなく,心理的にじわじわ来る」とよく評されるけど,過剰な演技で観ているこちらが冷めてしまう.

とは言え,スプラッタ系映画の怖さは文字通り,痛さ.
これはミラーニューロンの機能やから仕方がない.

では,本当の恐怖とは?
実はこういう映画かもしれん.

ファーザー

いや参りました.

通常,この類の映画は医師や家族などの介護者側の視点で描かれることが多い.
しかし,これは患者自身の視点...というか主人公の”認知的事実”が映像化されている.
ゆえに時系列バラバラ.
登場人物も,そのポジションが主人公視点でコロコロ変わる.

鑑賞している者をひたすら不安に,もしくは苛立たせる.
最後まで解決法は示さない.
ハッピーエンドはない.
そう,そんなものに意味はないのだ.

どんな人なのか,何を成した人なのか,そんなことに関係なく,誰もが順番に押し出されていく真実.
今が幸福であろうとなかろうと,それが永遠に続かないことを目の前に突きつけてくる.

全ては無に帰す.

これ以上の恐怖はない.

レビューには「監督の自己満足」だの「認知症を絶望的に描いてて嫌」「この凝った構成にどうオチがつくのかと思いきや...」といった感想が並ぶが,それは見る映画を間違えただけだろう.

まぁ,かく言うKazchariも2回目はないけど.
アンソニーの歳になったら観るか.

えー,最後に気持ち悪すぎて夢に出てきそうな『チェンソーマン』第7話のあのシーン.

チェンソーマン

ここまで感情移入どころか,咽頭あたりをゾワゾワさせるとは...なかなかやるな.これはこれでスゴイ.

伝説の「◯◯◯◯小僧」の衝撃に近い.

※ 未聴の方は絶対に聴かない方がいいです(笑).

てな感じで,ひきこもり生活が続いているわけですが,こんな生活が毎日続くと,ココロとカラダが腐ってしまふ.

意図せず,定年後の生活を少し早めに経験している気分.
こりゃ(いろんな意味で)ボケるわ.

土日をクリアし,来週からはようやく社会復帰の予定.
まずは錆びついたボディをなんとかしないと.

つーことで,今はちょっと特殊なジオングを鋭意製作中(←おい!運動しろ!)
なんやこれ!? カッコ良すぎやろ!

iPhone11 Pro

モンキー125と冬越えの準備

2022/11/20 Sun

諸事情による自宅軟禁生活は続く.

iPhone11 pro

昨日(11/19)は今季初の雪らしい雪.
出かけるどころか外での作業も無理.
それでも昼には解けた.

FaceBookを観ていると,3年前のツルツル路面の画像をアップしている知り合いが多かった.

OLYMPUS TG-5 / 2019年11月19日

そうそう,こんな路面やった.既にスパイクタイヤ.

やはり今年も雪が遅い.

午前中は自宅の片付け.
そして...ついに手を出した積み(罪)プラ.

iPhone11 Pro

RGなので,老眼にはキツイが楽しく組み立て中.
ほぼ最新作だけあって,その造形やら可動に感心することしかり.

接着剤も合わせ目消しも不要.

誰かが言っていた.

「これは模型じゃなくブロックだ」

そうかもしれぬ.

夜は家族全員でAmazon Prime Videoにて『シン・ウルトラマン』鑑賞.

シン・ウルトラマン

公開時にはレビューも書いた.

思った以上にウルトラマン~『シン・ウルトラマン』を観た

自宅の「55インチ」で観ても,やっぱり面白いな.
(娘はザラブの手が神永の手をつかむシーンでギブアップ)

最後のゾーフィとの会話からすると,やはりシンジとリピアは分離してない.
こりゃ続編あり,とみた.

レビューにも書いたが,ザラブ戦の前に,禍特対とウルトラマンの活躍を(OP風の)ダイジェストでいいから流してほしかった.

さて,一緒に観ていた娘とヨメさんは「ザラブが津田健次郎,ゾーフィが山寺宏一」だと信じなかった.謎.

明けて日曜日は朝から快晴.

これから冬を迎える北海道.
色々と準備が必要.

クルマのタイヤは交換済み.
そう,本日はオートバイの冬ごもり準備である.

まずは,ヨメさんの「SL230」でガソリンスタンドまで.
タンクを満タンにする.
久々のキャブ車.しばらく乗っていなかったせいか,エンジンの調子が今ひとつ.電装系もやばい.
そらそうだの1997年製.

それでも230ccはKazchariのモンキー125よりパワフル(当たり前).

iPhone11 Pro

さて,お次は我がモンキー125.
同じくガソリンスタンドに乗っていくが...えーっとせっかくなので少し(?)遠回りすることにしました.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro
iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

いやいや11月下旬の風景ではないな.
観光客もほぼ皆無.

途中の気温表示パネルを見ると8℃とある.
暖かいわぁ...と言いたいところだが,本州基準で考えると十分冬.
すれ違うバイクもセローの一台のみだった.

iPhone11 Pro

さすがに冷えてきた.
美瑛の町中で知る人ぞ知る格安自販機にてコーヒー休憩.
この気温だと,冬サイクリング用グローブ最強と名高い「防寒テムレス」がぴったり.

昨年の今頃はモンキーにもハンドルカバーを装着してたけど,ウインカースイッチが押しにくくて仕方がない.
うーん,今後は使わないかな.
いずれにせよ,今年のバイクシーズンは今日でおしまい.

帰りにガソリンを入れて帰宅.安定のリッター70kmである.
オートバイ2台分のバッテリーを外す.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

Kazchari家ではバッテリをバイク屋に預けることにしている.
本日の営業時間を確認するために電話するが...もう閉店していた(まだ15時).
まぁ,客が来るシーズンではないしな.

仕方がないので他の冬支度.
子供らのチャリを車庫に入れる.

そしてファットバイクのペダル交換.

iPhone11 Pro

片面SPDからフラペへ.
これからは冬用ブーツで乗ることが多いのだ.

こうして冬越えの準備が着々と進む.
季節の変わり目にくしゃみを一つ...って今,風邪症状はヤバイって.

映画『ゆるキャン△』を観た~見事な起承転結

2022/11/9 Wed

「わかりやすい」は正義(なのか?)

Amazon Prime Videoにて,巷で話題の『ぐえキャン△』...ではなく映画『ゆるキャン△』の配信が開始された.

映画『ゆるキャン△』

事前の情報で未来,つまり高校生だった彼女たちが社会人になってからのエピソードであることは知っていた.
原作でも書かれていない(妄想シーンは除く)ので,誰も知らない完全新作となる.

『ゆるキャン△』は,言わずとしれたソロキャンブームの立役者(の1つ).

「女子高生がおっさん趣味にハマる系マンガ」の中でも頭一つ飛び抜けて人気がある.

Kazchariも単行本を11巻まで購入済み.

ゆるキャン△ 1巻 (まんがタイムKRコミックス)

アニメ,ドラマも視聴済み.

ゆるキャン△

ゆるキャン△

アニメ版はともかく,実写版はよくやりきった!と関心.
9割は失敗しがちなマンガのドラマ化だが,これは再現度がめちゃめちゃ高い(特にクルマとバイク)
JKに見えない点は脳内補完せよ.

そして,作品に登場する以下のキャンプグッズを買ってしまった.

まずはなでしこチェア.

そしてガスランタン.

使い勝手で言えばLEDランタンに軍配が上がるのだが,ガスの炎のゆらぎは趣が違う.
なでしこじゃあないけど,眺めているだけで和める.

おつ? Kazchariもむっちゃハマってるやん.

ただし肝心のコミックは12巻以降未購入.
何かねぇ...10巻ぐらいからストーリーが怪しくなってきたのと(ご当地観光マンガ?),画力の劣化がねぇ...正直,セール待ちです.

それはともかく,映画版の感想である.
何を今更のネタバレ注意.

まず開幕.

松竹の富士山マークが徐々に本編の富士山に変わっていく演出が面白い.
やはり『ゆるキャン△』に富士山は欠かせない.

高校卒業後10年くらいは経っているのかな? みんな27,8歳?

リンは名古屋でタウン情報誌の編集者に.
ショートヘアになった.

以前は営業職だったというセリフがあったが,あの性格で大丈夫だったのだろうか?(人嫌いではなく孤独が好き)

今や満員電車で通勤し,会社で徹夜勤務する社畜人生に...いや,仕事が心底好きなのでしょう.
TV版でも「真冬ツーリング+温泉」など,結構なストロングスタイルなので,見た目より頑丈なのでしょう.

あの渋い祖父のトライアンフを譲り受けている.

なでしこは東京でアウトドアショップの店員.
こっちもショートヘアになった.

4代目ジムニーグラベルロード(?)に乗っている.
チャリはともかく,”あの”なでしこがジムニーに乗っているのがなんともスゴイ.
富士山の見えるアパートで一人暮らし.

チアキは東京のイベント会社を辞めて,山梨県の観光推進事業部に転職.
地域起こし活動に従事している.

富士山の見える高下(たかおり)地区の廃施設の活用を考えていたところ,リンの「キャンプ場にすれば?」の一言で即行動(名古屋から富士市までタクシー!).

旧野クル顧問のあとを継ぎ,いまや立派な飲んべぇ.メガネキャラはこうなのか?

イヌ子は地元,鰺沢の小学校の先生に.
どうやら生徒数の減少により,来季で廃校が決まっている.

相変わらず関西弁.
公開前のヴィジュアルでは「妊娠中?」という噂もあったが,元々体格の良いキャラゆえの誤解でした.

TV版で小学校低学年だった”ウソやでー”な妹が美大生! なので10年後設定はだいたい合っているはず.

サイトーは地元でトリマー.
見た目も中身も一番変わっていない.相変わらず達観している.
「ちくわ」は二代目...ではなかった.老犬.
縄文土器を発見した時の,匂いの元は何だったのか?

元々このグループって,2+2+1みたいな構成.
それは今も変わっていない.

さて,ストーリー展開ですが,起承転結がはっきりした王道中の王道.

「転」でトラブルが起きますが,無事解決!
ものすごく平和な気持ちで鑑賞できます.
これ以上ない「ゆるキャン△」.

鑑賞中はむっちゃ郷愁にかられた.

以前,Kazchariは30年ほど前,沼津に2年ほど住んでいたこともあり,ゆるキャンの舞台はだいたい訪れたことがあるのだ.

リンも,TV版で訪れたキャンプ地を再びオートバイでまわる,つまり聖地巡りをするというメタ構造.よくできている.
とあるキャンプ場管理人の「(あなたのこと)知ってます」というセリフが泣ける.

特に映画で登場した八ヶ岳の本沢温泉の登場はうれしいサプライズ.
もう30年前か.懐かしい.

1992年6月28日撮影

若い女の子2名が山奥の脱衣場も何もない露天風呂に入っている...というシチュエーションは現実にあるのだろうか?

この時のリンとなでしこの会話がこの映画のクライマックス.

大人だからこそできること.
そこからの行動が素晴らしい.
仕事に疲れたオトナたちへの強烈なメッセージやね.

紆余曲折を経て完成したキャンプ場のオープン日.

朝,エンジントラブルを起こしたトライアンフ.
「ならば,これに乗れ」と,お父さんが車庫のシートをめくると,そこには古のYAMAHA VINOの姿が! どこぞの戦闘機映画のF-14かよ!

残念なのは,その次のカットではいきなりキャンプ場に着いていること.
おいおい,VINOの起動・発進場面をカットしてどうする(←この映画唯一の不満点).

さて,日本版『フィールド・オブ・ドリームス』な内容のこのアニメ,実は登場したキャンプ場には,しっかりモデルがあった.

みのぶ自然の里

いやモデルっつーか,鉄骨ドームをはじめ,そのまんまやな.
ホームページが凝りに凝り過ぎて,めっちゃ重たいのはご愛嬌か.
さて,肝心の利用料金は...

げっ,1張¥4,400!+施設使用料1人¥1,000とな!? あな恐ろしや聖地のキャンプ場...

つーことで,映画『ゆるキャン△』,オススメです.

トクサツ家族,ナイトスクープで大爆笑

2022/11/8 Tue

本日もKazchari家は平常運転.

親が重度のヲタのせいか,子供らもヲタに育った.
夕食の際,家族4人で相当量の「特撮」もしくは「アニメ」を鑑賞している.

2022年11月現在の視聴ラインナップは以下の通り.

『仮面ライダーギーツ』『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』『弱虫ペダル』『SPY FAMILY』『機動戦士ガンダム 水星の魔女』かな.あれ?思ったより少ない?

ある意味特撮ドラマな『鎌倉殿の13人』『舞い上がれ!』も追加しておこう.

最近ではKazchariのオススメでAmazon Prime Videoで『リコリス・リコイル』も視聴開始.一気にハマらせた.

リコリス・リコイル

それはさておき,上記の作品中,特に熱中しているのが,なにはともあれ『ドンブラザーズ』.

いや,もう毎回大爆笑.
正味25分に,よくもここまで多種多様な要素を詰め込めるもんだ.
戦隊と言えばワンパターン? 子供だまし? そう考えている人は一度観ると良い.
予測不能の展開でぶっとんでる.
もう終盤なのに,未だに5人揃っての名乗りがない異常事態.これだけでもスゴイ.

『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』がとうとう始まった!

さて,歴史あるスーパー戦隊シリーズだが,Kazchari家では『特捜戦隊デカレンジャー』(2004)の頃から継続して全話視聴中.

ちなみに,Kazchari自身は『秘密戦隊ゴレンジャー』(1975)リアタイ世代である.通しで視て一番好きなのは,もちろん『未来戦隊タイムレンジャー』(2000)!

未来戦隊タイムレンジャー

昔から家族で出かける際は,iPodに入れた戦隊ソング集を車内でガンガン流すのが定番となっている(最近はサブスク).

そのおかげなのか,16歳のJK娘も『ゴレンジャー』から『ドンブラ』までOP,EDとも完璧に歌える(しかも娘は合唱団にいたのでむっちゃ上手い)

さて,このように十分なポテンシャル(?)を持ったKazchari家.
満を持してとある番組を見た.

それは先日放送された『探偵!ナイトスクープ』だ!

探偵!ナイトスクープ

言わずとしれた関西の老舗番組.

大阪に住んで居た頃は,それこそ上岡局長時代からの定番視聴番組だったが,最近は全く観ていなかった.

たまたまテレビの番組表をザッピング中に『ナイトスクープ』のとある依頼が眼にとまった.

それは大学生からの「スーパー戦隊のオープニング全47曲を熱唱したい!」というもの.

戦隊ソングの歌詞は前向きな曲が多く,歌うとモチベーション瀑上がりだそうな(完全に同意).

そう,全てが”正しく男の子ソング”なのだ(←ポリコレ的にはアウト)

ちなみにKazchariが一番好きな戦隊ソングは『海賊戦隊ゴーカイジャー』(2011)のOPだ!

https://www.youtube.com/watch?v=3GkSHN7jtbA

特に二番の歌詞が放送が震災年だったことを考えると感慨深く,これ以上の曲はちょっと想像できない.

スーパー戦隊シリーズテーマコレクション vol.7

こ,これは録画せねば!
つーことで昨夜になって家族4人で鑑賞.

わかる人にはわかるが,戦隊ソングは“合いの手”“掛け声”“はもり”が重要(できれば前口上もあれば完璧)

さらには早口英語だらけの歌詞(タイムレンジャー).

https://www.youtube.com/watch?v=B-oVb6CoB_g

超絶難曲のデュエット(ルパンレンジャーvsパトレンジャー)もある.

https://www.youtube.com/watch?v=fAaXDMVe_Jg

ようするに難曲ぞろいで1人では歌いきれないのである.

それゆえの依頼なのだが,“たまたま”似た願いの視聴者がいたらしい!(まぁ,偶然ということで)

番組ではその二人が熱唱.
石田探偵が感動して泣く.

そして,Kazchari家も熱唱しつつ大爆笑!
特にJK娘はイスから転げ落ちて笑い続けていた.

いやあ,実に楽しい時間だった.

このまごうことなき神回.
ネットの反応も上々でいくらでも記事が見つかる.

そして出演者した大学生本人のnoteを発見.

収録裏話と戦隊ソングの歌い方のコツが詳しく書かれていて実に面白い.

探偵!ナイトスクープに出演しました  ①動機編

それにしても出演者のお二人,おそらく「仮面ライダー」「メタルヒーロー」シリーズも全曲歌えるに違いない.
収録したであろう編集前の「スーパー戦隊ソングフルver」の配信,もしくは第二弾の放送を求む!

さて,Kazchari家の推し番組はもうひとつある.

それは『機動戦士ガンダム 水星の魔女』だ.

機動戦士ガンダム 水星の魔女

Kazchariはファースト本放送世代(小学生).
なんか,同じデザインのロボット(ザク)がいっぱい出てくるなぁ...と思いつつ観ていた.そして,その後の大ブーム.

当然,それ以降の映像作品はほぼ観ている(ビルドダイバーズ系は除く)程度のガノタである.

さて,最新作『水星の魔女』であるが,日曜日5時になると家族4人,テレビの前で正座してリアタイ視聴している.

内容に関しては,世間でも大評判,かつYouTubeに考察動画があふれまくっているのであまり触れないが,ここ数年ないぐらいの面白さである.

学園モノでスタートしたかと思ったが,徐々に不穏な空気に.そして第6話でキターッ!の展開.いやぁ見事にガンダム.鬱展開化と言えば『ZZ』を彷彿?

まだまだ今後の展開も評価も,どう転ぶかわからんけどね.

そう,個人的に心配なのは脚本家.

過去作の『コードギアス』は,なんとか前半のクオリティを保ったまま完走したが,当初のショッキングな展開で話題を振りまいた『ヴァルヴレイヴ』『カバネリ』は見事なまでに失速.

コードギアス 反逆のルルーシュ

オリジナル作品は好評でも不評でも,製作委員会から変なテコ入れが入って,ロクでもない路線に行くことはよくある(いわゆるライブ感覚らしい).
同じ轍を踏んでほしくないなぁ.

もちろん今期のアニメでは『チェンソーマン』『SPY FAMILY』も安定の作画と面白さ.そやけど,原作ありきゆえ,先のストーリーはわかっている=成功は保証されている.

えっ?『約ネバ』の第2シーズン? まぁ,たまには例外も...

アニメ『約束のネバーランド Season2』が大変なことに

いずれにせよ,今日もKazchari家は平和である.

『仮面ライダーBLACK SUN』第四話&第五話の感想~怪しげな超能力

2022/11/3 Thu

本気(マジ)変身.

Amazon Prime Videoにて配信中の『仮面ライダーBLACK SUN』(全10話).

仮面ライダーBLACK SUN

先日,序盤の第三話までの感想を書いた.

『仮面ライダーBLACK SUN』の視聴開始~第3話までの感想

なんともレトロかつ不思議な世界観で,なかなかの好印象スタート.

しかあし,引き続き視聴した第四話,第五話で雲行きが怪しくなってきた.
つーことで,以下感想...もとい酷評.

まずは第四話.

悪い意味で深まるナゾ...つーか,各キャラの行動原理がさっぱりわからなくなってきた.

光太郎の決め台詞「お前がそばにいる限りお前を守る」とかなんとかヒーローっぽいのかどうなのか微妙なセリフで幕だったが,その肝心のアオイ自身が,何故自分が襲われるのかがわかっていない.
その上,無防備・無断でデモに出かけたりと危機感が全くない.
視聴者(Kazchariのみ?)のイライラは増すばかり.

カニ怪人となった父親が石のペンダントを奪いに来だが,結局アオイ本人は何がどうなったのか,わかっていないままである.むしろ知る気もない?

光太郎も光太郎で,無理矢理でもいいから,石が大事なら奪ってでも守るべき...と誰もが思う.

そもそも,これだけ襲われまくってて,何故アオイは怪人びいきなのか?

納得いく描写が今のところ全くない.

「お父さんが差別するなと言っていた」からでは,動機が弱すぎる.
怪人達が暮らす村で生まれたとか,命を救われたとか,本人も知らない何か特別な秘密が隠されているとか...何かないの?

で,その怪人たちの設定.

まず,人間に比べ弱いのか強いのかよくわからん.
ベースになった生物の特殊能力だけが強化され,他は人間と同等?
ヘヴン以外の食べ物も普通に食べている.

よくわからないのが戦闘での描写.
クジラの“ひれ”で,引きちぎられるカニの腹.
軟すぎない?
本体からちぎれても,手(パーツ)は変身したまま?

その後,光太郎の住処であるバスの近くに,その”カニの手”を埋葬するのだが,墓標になぜか無限マーク.
あれ? お父さんて1972年の「五流護六」の一員だっけ?

そう,このドラマは現在と1972年がコロコロ場面転換するのだが,かつらや服装で若作りした同じ役者が演じる場合と,別の役者が演じる場合があって,誰が誰だか脳内補正がかなり必要.

そして続く第五話が大問題.

なんとヒロイン(?)のアオイがカマキリ怪人化!
しかも身勝手な行動の末,ビルゲニアを煽りまくって,その挙げ句の結果である.自業自得にしか思えない.
しかも,無理やり怪人にされたことを対して嘆いているようにも思えない.
極めて冷静.

伝説の「あーオレ,デビルマンになっちゃったよ~」を思い出した.

デビルマン [DVD]

あっ,そうか!
ずっと怪人の味方サイドだったので,ここで悲しむ姿を見せたら,実は自分が怪人を下に見ているかのように解釈されるからかー(棒).

まさかと思うが,後で「ワタシ,自分が怪人になって,初めてみんなのことがわかった」とかいうマヌケなセリフ言うたりせーへんやろな.

次に三浦友和の息子...ではなくビルゲニア

前から気になっていたが,なぜかこいつだけ素顔出し.
少し調べてみると『BLACK』に登場したオリジナルが顔出しだったから?

そう,この作品は怪人の造形に統一感がなくバラバラなのだ.

- 怪人っぽく凶悪にアレンジした主役級.

- 普通の服に被り物と手袋だけしたモブ級.

- 顔出しで浮いているビルゲニア

それに怪人は互いを「クジラ」とか「クモ」とかベースになった生物名で呼んでいるのだが,それぞれ1個体ずつしかいないのだろうか?

何より,今いる怪人は手術を受けた結果?
それとも自然発生?

そやけど,反怪人同盟のリーダーは「この家で,怪人同士がセックスして子どもを作っていま~す」とか吠えてたな.どっち?
手術しないと怪人が増えないのであれば,ほっといても絶滅するのでは?

そう,このドラマ.
怪人の設定が何しろガバガバなのだ.

『ワンパンマン』とか『怪人開発部の黒井津さん』の方がずっとこだわっている(かもしれない).

ワンパンマン

怪人開発部の黒井津さん

さて,アオイの怪人化を見て,(なぜか)マジ激怒した光太郎.

”てつを”と同じポージングでマジ変身.
俄然ヒーローっぽい造形になったBLACK SUN.
そのデザインはなかなか良い.

明らかにパワーアップしました的な演出はともかく,そこへ至る過程が変.
強敵,ビルゲニアを倒すにはパワーアップが必要.
よって,止むに止まれずヘヴンを口にして...なら多少燃えるが,もちろんそんなシーンはない.

そして西島秀俊,ここに来ても全然カッコよくない.

ブカブカの革ジャン.
生気のない表情.
変身ポーズもなぁ...なにか違う.

自分の足を引きちぎって武器にするところは良いとして,変身解除後は特にダメージなし? あれはアイスラッガー的な何か?

そして,マジ怒りならここでビルゲニアをボコボコにしないと.

そう『クウガ』のジャラジ回のように.
視聴者に「ヒーローなのに,そこまでやるかぁ...」「やめて,ジャラジのHPはもう0よ!」と思わせるぐらいの(正義の)圧倒的暴力...でも仮面の下の雄介は泣いているに違いない...という絶妙な演出.
これくらいは欲しい.

全て監督の指示?
ここは前半のクライマックスだと思うが,緊迫感,爽快感とも全然なかった.ダメダメだ.

場面は遡って1972年.
ユカリ(?)だっけ,70年代風(魔性の)美女に手玉に取られる光太郎と信彦.

びっくりしたのは,お腹に埋め込まれたはずのキングストーンが出し入れ可能ということ.
どうやって?
そして,信彦の緑っぽいモノは現在,孫ルー総理が持っている?

次期創世王の条件として,キングストーンが体内に埋め込まれているものと思っていたが違うのか?

以下,適当な後半の展開予想.

最終回ではシャドウムーンもマジ変身し,怪人代表としてBLACK SUNと戦う(どこかの採石場).そこに,もう一つのブラックストーンでマジ変身したカマキリ怪人ことアオイが参戦して三つ巴の争いに...さしずめ名前は「ブルーアース」とか(ありそう).

まぁ,後半も見ますよ.
クライマックスにかけて面白くなるかもしれんし(『ブレイド』...

あまりに展開がむちゃくちゃになって来たので脚本家を調べると...

高橋泉

えーっと,なぜこんな『仮面ライダー』に思い入れのなさそうな人物を起用したのか...

つーことで,中盤にして全く期待できなくなってきた.
残りの回も観るつもりだが,もうレビューは書かない(書けない)かも.

以上,個人の感想でした.

つーことで,『アマゾンズ』が昭和の『アマゾン』へのオマージュ(モグラ獣人など)が散見されていたように,この『BLACK SUN』も昭和の『BLACK』がらみのネタが多いのではと思い,Amaプラで配信中の旧作も観始めた.

仮面ライダーBLACK

歌い手の歌唱力はともかく,やはりいいオープニングだ.
何よりオートバイに乗りたくなる.

光太郎も日本人ばなれしたスタイルで歌はともかく台詞回しは悪くない.
脚本もちゃんとしている(まだ3話).
特撮映像技術は時代なりだが,今でも十分鑑賞に耐えうる.
第一話に出てくる伝統の「クモ怪人」.令和verよりずっと不気味.大量に出てくるしな.

一番感心したのは,令和『BLACK SUN』がマジ変身したわけだが,第一段階の襟足がバッタのように伸びたシルエットが,昭和『BLACK』の変身シーンで一瞬映る.
そして第一話の初変身では,その怪人っぽいフォルムで少し動いてる.

あぁ,それで令和『BLACK SUN』はああいうデザインになったのか.だったら...(以下,略)