『機界戦隊ゼンカイジャー』スタート!

2021/3/9 Tue

「45バ~ン!」と「チョッマテヨ!」

https://www.tv-asahi.co.jp/zenkaiger/より

3/7の日曜日,スーパー戦隊第45作『機界戦隊ゼンカイジャー』の放送が開始された.

番組のメインターゲットギリギリであるうちのアホ息子(8)は満足した様子.
センタイギア(メダル)のデザインを見ただけで「〇〇ジャーだ!」と叫びながら観ている.
なぜか自分が生まれる前の戦隊もわかる.誰のせいだ?

さて,記念すべき第1カイ「キカイ世界はキキカイカイ!」(このセンス好きだ)の流れは...

冒頭『ゴレンジャー』『ジュウレンジャー』の世界が,空を覆う歯車のようなモノに閉じ込められた.
機械帝国パラノイ...ではなくて,トジデントの仕業だ(歯は関係ない).
様々な世界をトジルギアに閉じ込めていくのがトジデントの目的.
ノルマ(?)は残り一枚(一世界).
そのターゲットは地球だ!

「世界初」を信条とするリングピアス青年,介人はスカイツイリーからのバンジージャンプを試みるが警備員に止められ,外に出される.
そこへ異空間から機械城っぽいナニカおよびロボっぽい生命体が多数出現(この中に後の戦隊メンバーも含まれる).
介人は一連の現象に大興奮.
怖がるどころか,突如現れた怪しい生命体とトモダチになろうとする.

珍しく第一話から主題歌が聴ける.
最初から「ガツン」と来る曲ではないが悪くない.
『ルパパト』の前代未聞な凝りに凝った曲にも驚いたが,こういうオーソドックスなのがメイン年齢層直撃なのは鉄板.

さて本編.
それから一か月後,機械生命体=キカイノイドはすっかり地球(日本)の生活風景に溶け込んでいた.
労働&消費(食べ物!を含む)など,経済活動にもしっかり参加している(早や).

キカイノイドにも知的レベル,感情レベルに差,言い換えれば「個性」があり,全く話せないタイプから,積極的に人間と交流(仲良くなろう)とする者(ジュラン)など様々.

このあたり,明らかに外国人労働者もしくは移民のメタファーやな.
いい人もいれば悪い人もいる.
トレンディなテーマ.

場面は変わってトジデントの中枢部.
久々登場,壁のオブジェみたいな巨大ボスが,イラ立っている.
侵略方法でもめているようだが,トジデントの征服方法は3種類?

(1) 共存に見せかけてマイルドに侵略 ⇒ 最初はこれ
(2) ハードに武力制圧 ⇒ 第1カイの話
(3) トジルギアに閉じ込める

左側のオウム型のペットロボは,セッちゃんと因縁ありそう(できそう).
ダクトの掃除をしていたゼンカイブルーン
ボウケンオーモチーフというよりも,『トッキュウジャー』の男性メンバーで唯一ブレイクできなかった役者さんっぽい.

というわけで武力制圧に変更.

人間からしてみれば,キカイノイドは全て恐怖の対象ということで,フレンドリーなジュランも嫌われてしまう.
すっかり自信をなくすジュランだが,一方で仕方がないという諦めも表出.
単純な熱血ヒーローでない.まだ正義のココロに目覚めていない.
どうやら敵幹部の発言によると,ジュランはトジデント界での庶民(下層)階級にあたるらしく,完全に見下されている.

一方,介人の祖母,ヤツデ(八手三郎が元ネタか)の駄菓子屋がキカイノイド戦闘員に襲われていた.
店に籠城する二人.
現在行方不明の両親の口癖「全力・全開」を呟くと,セッちゃん起動.
地下にある秘密基地に二人は導かれる(サンダーバード風).

並行世界の存在を唱えていた科学者の両親は,こんなこともあろうかと,有事に対処できる装備の開発を進めていたのだぁ.

状況をあっさりと受け入れ,やる気満々の前向き主人公.
ヤツデばぁちゃんに「一緒に戦おう」と誘うが,さすがに拒否.
介人,銃型の変身アイテム,ギアトリンガーを2台持って外へ.

街で暴れる戦闘員.
子供が犠牲になりそうな瞬間を目撃するジュラン.
思わず駆け寄って子供を守る.
その行動を見ていた介人,こいつなら...とジュランを信用しギアトリンガーを渡す.

そして変身.
この前後の二人の掛け合いが面白い.
ロボではないロボ風のジュランが,さらにロボに変身するという,よくわからんビジュアル.
センタイギアを使う時の「45バ~ン!」「16バ~ン!」が息子に大うけ.

で,アクションシーンへ.
センタイギアを使って過去戦隊の「技」を借りるというのが今回のコンセプト.
『ゴーカイジャー』の様にモロに具象化するわけではない.
同じことはしないというスタッフの心意気.

旧戦隊の半透明CGが一瞬浮かび,その『技』や『能力』が憑依する表現だが,結構ハードル高そう.
子ども達,飽きへんかな.

そして巨大ロボ戦へ.
ジュランが巨大化しジュランティラノへ,
さすが第1カイ,予算が潤沢なのかロボアクションも気合入ってます.
ゼンカイザーとジュランの戦いがシンクロし,同時に敵を倒すシーンがGood.

ダンスエンディングの『セイバー』とかぶるからか,『ルパパト』同様EDはない.

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概ね満足な「第1カイ」だったが,気になる点もあり.

開始メンバーは人間(顔出し)1人+キカイノイド4人の5人編成.
別にイケメン目当てのママではないが,やはり顔出しメンバーが1名だけだと,ストーリーに幅を持たせるのは難しいのでは?
キカイノイド達のキャラをどこまで立たせられるかやな.
事前のプロフィールによると,4人ともかなりとんがったキャラっぽいが.

現状,敵がどういう組織なのかわかりにくい.
少々偏りがあるものの,ネットリテラシーの高い(大きい)お友達は問題ないかもしれんが,少なくともうちのアホ息子(8)はついていけてないようだ.

スーパー戦隊以外の並行世界の存在もほのめかされていたので,『ゴーカイ』のように他の東映ヒーローとのコラボもあるかもしれない.

セッちゃんと呼ばれる鳥型のナビゲーターロボがどことなく「バリドリーン」っぽいな.

今回,ブログに感想を書くにあたり,専門用語確認のため,Wikipediaにアクセスすると,なんとこんな記述が...

本作品ではそれぞれのスーパー戦隊の世界が閉じ込められて身動きが取れないでいるという設定のため、『非公認戦隊アキバレンジャー』のようなメタフィクションで自分たちが知らない並行世界で活躍しているということから、過去の戦隊のキャストは登場しないという.

うーん,残念.
てっきり,顔出しキャストを一人にしたのは,大御所出演料の確保と思ってた.
確かに新コロのこともあるし,初期戦隊のキャストはそこそこ高齢やしな.
仕方がない.
ただし,この事情を知らない人は,毎回裏切られた気分になって不満を投稿,そのうち路線変更...もありえるか.

いずれにせよ,大好評だった『キラメイジャー』,同じコンセプトだった『ゴーカイジャー』の面白さを超えられるか?
鳴り物入りの『セイバー』が番組内容,おもちゃの売り上げともども大爆死して頭を抱えている財団Bを救ってくれ!

とりあえず,次週のシンメトリカルドッキングが楽しみである.

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