娘の歯と久しぶりのサウナ

2025/2/5 Wed

tooth and nail(全力で)

Kazchariは勤続年数がそこそこ長いため,年間の有給休暇がけっこうある.

昨年は3月末に「台湾一周」という一大イベントを控えていたので,この時期でも有給を温存していたが,今年はこまめに消化していかないと余ってしまう.

台湾一周(環島)ライド Day0 旭川~台北

つーことで本日は休み.

午前中はJK娘の歯科診療に付き添い.
うん? たかが歯医者で?

実は娘は現在,歯科矯正中.
その過程で「親知らずの生え方」に問題があることが発覚.
手術の必要性や日程調整のために親の付き添いが必要とのこと.

矯正歯科からの紹介状を持って,町中の口腔外科へ.
例によって2時間待ちで3分診療(レントゲン付き).
矯正の先生は「2本抜いた方がいいでしょう」と紹介状に,一方で口腔外科の先生は「4本とも抜いた方がいいでしょう」とのこと.

ここまではまぁ,そういうこともあるかな,と.

問題はこの後.口腔外科の先生曰く「...という意見を紹介状に書くので,矯正の先生に渡して相談してください」とのこと.
そのような話なら,電話一本で済むのでは?

実に非効率的.
何らかの縛りがあるのだろうか?
システムが旧態依然.大丈夫か日本?

...と愚痴っても仕方がない.
娘が旭川にいる間に,全てが解決すればよいが.

昼飯はGoogle先生おすすめのラーメン屋へ.
Kazchari同様,娘もすっかり味噌ラーメン好きに.

新規開拓のこの店でも,しっかり「味噌野菜ラーメン」(¥1,000)を注文.
味はまぁ...普通.
娘は「美味い,美味い」と食べている.
予想以上に七味多めで辛かったので,娘に「大丈夫か?」と確認.
問題なしとのこと.

ふっふっふ.これで辛くないのなら,旭川最強の味噌ラーメン店『よし乃』に連れていけるではないか!
いや,思い切って『ふるき』か(並ぶ覚悟要).

とまぁ,ローカルネタはともかく,午前のミッションは無事終了.

帰宅するとヨメさんも昼食中.

最近のKazchari家のお昼と言えば『カムカムエブリバディ』(2021年)の再放送を見ること.
本放送は見ていなかったが,いやいや,これは実に面白い.
どうなるのか,先の展開がひたすら気になる.

カムカムエヴリバディ(NHKオンデマンド)

他に親子三代ドラマと聞いて思い浮かべるのは,大河の『葵 徳川三代』(2000年).
多少の脚色はあれど,史実なのでどうなるのか誰もが知っている.

葵 徳川三代(NHKオンデマンド)

そしてオタ的には『機動戦士ガンダムAGE』(2011年)も.
作品の評価は...強いられても,みなまで言うな.

機動戦士ガンダムAGE

ただ一周まわって,あの”子供っぽいキャラデザ”のラインが最新作の宇宙世紀物で採用されているのが感慨深い(そうか?).

『機動戦士Gundam GQuuuuuuX-Beginning-』を観た~開始0.5秒で泣ける

そうそう『ドラゴンクエストⅤ』も三代モノだねぇ(ネタばれ?)

アルティメット ヒッツ ドラゴンクエストV 天空の花嫁

他にもあったっけ?と,娘に聞いてみると,「うーん...ニンニンジャー?」
おお,確かにそうだ.
にしても,この質問に『ニンニンジャー』と答えるJKは,日本でお前だけだと思うぞ.

手裏剣戦隊ニンニンジャー

昼食を終えて,いよいよっつーか,ついに“サ活”復活!
常サウナである『花神楽』へ出かける.
さすが平日の午後.人が少ない.

サウナ室も空いている.上段に座る.

さて2ヶ月ぶりだ!
久々の“蒸され”は...そうそうこの感じ.
体内から不純物が染み出て,それらが汗とともに流れていく.
オートロウリュウも効くぜっと.

冷水もキンキンに冷えてやがる.思わず声が出る.

そして外気浴.
ここには「ととのいイス」がある.

コールマン(Coleman) チェア インフィニティチェア

タオルでカラダを拭き,リクライニング.
この時期の外部は寒くて耐えられない時もあるが,気温高め(マイナスはマイナス)の本日は無問題.
実に心地よい.
小雪がちらつく中,1セット目からホワホワと...ととのいました.

うむ.週二回通っていた頃と比較しても,2か月ぶりの快楽は半端ない.

正に「最高の調味料は空腹」のごとし.
禁欲後の放出こそ正義である(他意はない).

さて,2本目終了後,露天風呂に知人を発見.

『Café YAMAICHI』のSさんだった.
台湾話やら何やらのついでにカミフの観光事業についての話になった.

先日の記事に書いたように,Kazchariも定年後の身の振り方のワンケースとして,リゾートバイトを考えている旨を伝えたところ,Sさん曰く「あー,それならまず語学力ですねぇ.英語は必須として中国語ができると時給が全然違いますよ~」とのこと.

なんと,時給まで上がるのか.
まぁ,英語はなんとかなるとして中国語か.
言うまでもなく来日する大陸,香港,台湾,シンガポール人などの共通語となる.納得の話だった.

個人的にはインドネシア語がマスターできたらなぁ...と思う.
2019年に利用したジャカルタの空港の規模にはひたすら圧倒された.
数あるアジアの新興国の中では,インドネシアが次に“来る”と勝手に推察中.

2019年のラジャ・アンパットダイビングクルーズ(1)

一方で,最近やたらに増えたインバウンド向けの”おもてなし”に違和感.
過剰に親切だと,異国情緒や異文化体験という,海外旅行で得られる最大の価値をスポイルすることになる.
通じない会話,現地語だけの案内,地名,数字の判読を楽しむことが旅の醍醐味と感じる者は少数派なのだろうか?

Sさんが上がった後,残りの1セットを終え,久々の”サ活”終了.
まだ仮骨形成中の我が鎖骨.
サウナで回復促進...する?

湯治が骨折や後遺症の治療に効果的である理由とは?

寝ホンの逆襲~「Anker soundcore sleep A20」を購入

2025/1/16 Thu

神経質か

iPhone15 Pro

大阪の実家は,すぐ隣が田んぼだったこともあり,夏の夜は一晩中,蛙の声が響き渡っていた.
自然音であることと,規則正しいリズムのためか,すぐに慣れてしまったが,泊まりに来た友人は「うるさくて眠れない」と言っていた.
今では田んぼではなくアパートになっているけど.

結婚後に引っ越したアパートは,交通量の多い道路に面していたこともあり,一晩中クルマの走行音が聞こえていた気がする.
眠れるには眠れたが,決して静かな環境ではなかった.

時は巡り,今は旭川の戸建てに住んでいる.
環境は非常に良い.騒音に悩まされることはない.
まぁ,冬の時期は早朝から作業する除雪・排雪車に起こされることもあるが,そんな日はまれである.

そんな快適なはずの旭川ですら,睡眠の浅さに悩んでいると先日記事にした.

中途覚醒が困る~問題解決行動を考える

その記事の最後にAnkerの「寝ホン」の紹介をした.

睡眠状況改善策の一環として,イマイチだった「A10」の後継機である「A20」の購入を,ずっと悩んでいたが,Amazon新春セール後のやたら高いポイント還元+ダブルポイントキャンペーンによって最安値を更新.
実質¥12,000ほどになったのでポチってみた.

ガジェット系インフルエンサーの評価も高かったしな.
届いたので早速試用してみる.

iPhone15 Pro

ケースは高級感漂うスライド式.
カラーはベージュ.イヤホン本体も同色である.

iPhone15 Pro

ケースには同時購入したサードパーティー製のシリコンカバー(¥700)を装着.少し重くなるが,ストラップが付けられるのでヨシ.

iPhone15 Pro

「寝ホン」の最大のキモは装着者の耳の形状に合うか合わないか.
そのためイヤーウイングとカップが多数附属している.

iPhone15 Pro

一度サイズが決まれば,他のサイズを使うことはないので,もったいないと言えばもったいない.
面白いのは同サイズのカップでも音の通過性に差がある.
いずれにせよ,「スポンジ耳栓」のような完全密閉は無理なので,どちらにしても音は入ってくる.

Kazchariはミクロマンなので,とりあえずウイングもカップも最小サイズにする.
「まるで何も付けていないようだ!」と言いたいところだが,そんなわけない.
もちろん,常用の「スポンジ耳栓」の圧迫感に比べると違和感なし.

例によって説明書を見ずにスマホとペアリング.
プログラムのアップデートと再起動を経て,設定を色々いじってみる.

Ankerにはイヤホンやスピーカー用のアプリが存在する.
これを経由しないと選曲やアラームなどの細かな設定ができない.

イコライザー機能もあるが,「寝ホン」に音質は二の次で期待もしていない.

本体でもタッピングで操作可能.
デフォルトだと,

右を2回 ⇒ 再生/一時停止
右を3回 ⇒ 音量アップ

左を2回 ⇒ モードの切り替え
左を3回 ⇒ 音量ダウン

となっている.
1回だけのタップだと,何も反応しないのがよく考えられている.

で,そのアプリだが,正直インターフェースがわかりにくい.
一番わからんのがサウンドの選択.

「AI Brainwave Audio」
「ホワイトノイズ」
「サウンドスケープ」

と,ざっくり3パターンある.
波や風などの自然音の他,いわゆるヒーリング系の音源など種類も豊富...っつーか多すぎ.

しかも,Wifiではなく本体にダウンロードが必要なものがあったり,睡眠モードだと聞けないものがあったり,聴く方法がまちまち.
このあたりの操作が直感でできると良いのだが...えっ? わからないのはKazchariの問題?(説明書読めよ)

つーことで,ここまできたら次は実用テスト.
睡眠導入音の雨音,つまり「rain」の停止まで1時間,いつもの起床時間朝6時にアラーム曲が鳴るようにセットして眠りについた.
おやすみなさいzzzz

♪チャララララッチャッチャ~

おお,久しぶりに途中覚醒せずに5時半に起きたぞ.
まどろみの中,6時のアラームを待つ ⇒ 無事に鳴る.
適当にセットしたけど,無事に機能を果たせた.
これで安心.

もちろん就寝中に耳から外れることもない.

機能の一つである睡眠ログを見ようと思ったけど,なぜか記録されていなかった.どこかで設定ミスったかな.

ちなみにGarmin Connect様のスコアだと73点と,いつもより高いスコア.
つまりよく眠れているということ.
「寝ホン」による睡眠導入音の効果,恐るべし(そうか).

結論:前回購入した「A10」より使い勝手向上.買って良かった.

iPhone15 Pro

普段使いよりも期待しているのが,来たるべき『納沙布1200』対策.

ジャパングランドネ 2025北海道1200納沙布岬 開催

エントリー峠を無事越えられたら...という話ではあるのだが,このロングブルベでは仮眠所が設置される.

仮眠所では短く深い,つまり質の良い睡眠の確保が求められる.
かつ,起きたい時に起きることも必要.
今回購入した「A20」は,その強力な武器になるだろう.

他にも健康ランドの雑魚寝や,安宿のドミトリー.それに深夜便の飛行機でも使えそう.

それにしても,Ankerの商品開発力には驚かされる.
思いついたらすぐに商品化し,販売後に問題を指摘されれば即修正もしくは即廃番.このフットワークの軽さは素晴らしいと思う.

最近では「OLIGHT」(ライト)「ELITE WHEELS」(ホイール)など,中華ブランドの商品をよく買うようになった.
実際に使ってみて,かつての「安かろう悪かろう」のイメージはかなり払拭されつつある.もちろん,モノによるのだろうけど.

つーことで,せっかく買った「A20」,いろいろいじって使いこなせるようにしよう.

変わる風景

2025/1/15 Wed

今はもうない

美瑛をホームライドエリアとするKazchariにとって,衝撃のニュースが飛び込んできた.

人気のシラカバ並木を伐採へ 観光客密集し通行に支障 オーバーツーリズムが問題 北海道美瑛町

このシラカバ並木自体には名称はなく,「セブンスターの木の隣」と呼ばれてたりする.
美瑛の丘をチャリ,またはオートバイで通過する際にはかなりの頻度で立ち寄っている.
これまで写真もずいぶん撮ったなぁ.何しろ画になる.

確かに新コロ前後の混み具合はすごかったが,近くに広めの駐車場もあるし,「クリスマスツリーの木」に比べればはるかにマシ.

記事には「日陰のせいで農作物に影響が」とかあるけど,それほど密集して生えているわけではない.
やはり観光客の畑への無断立ち入りが第一要因やろな.
農作物に害をもたらす細菌の侵入は農家にとっては命取り.
実際SNSには,季節関係なく周辺の畑に大量の足跡が残されている写真がアップされている.

そして,何より驚いたのは,この記事がアップされた翌日には,本当に伐採されてしまったこと.
超スピーディ.つまり,かなり前からの決定事項だったのだろう.
ネット上では「残念」もしくは「オーバーツーリズムめぇ」という怨嗟の声が渦巻いている.

「美しい風景の消失」というセンチメンタリズムはともかく,冷静に考えると,この並木に限らず,美瑛の丘そのものが自然の産物ではなく人工的に作られたものなのは確か.
原野だった場所を,入植された方々が苦労しながら切り開いた.
歴史をさかのぼると江戸時代から開拓がはじまっていたとのこと.

歴史

連なる山々を背景に,丘陵に沿った畑の四季それぞれの表情を美しいと感じるのは余所者,部外者だけか.

件のシラカバ並木も後から植えたか,周りの木を切ってできた機能前提な風景だろう(防風?).

要は,今回の伐採は自然破壊でも何でもない.
個人が自分の庭の手入れをしただけ,とも言える.
「景観ガー」と,周りがとやかく言うのはお門違いかもしれない.

2016年にも,同じく観光名所だった「哲学の木」が伐採されている.
既に老木だったらしいが,最終的には地主の方が観光客に業を煮やしての決断だったようだ.

以前,美瑛某所で働いていた知人の話によると,どうもお役所と農家のみなさんの仲はあまりよくないらしく,観光政策に対する意見がチグハグだそうな.

いずれにせよ,未来永劫,あの風景がなくなってしまったのは事実.
そして,シラカバ並木がなくなったところで,美瑛を訪れるインバウンド客が減ることはないだろう.日本,絶賛バーゲン中やしな.

見たいモノ,場所があるなら,行きたくなるのが人間.
好奇心は発展の原動力.
(マナーはともかく)合法なのだ.旅行者に文句言っても仕方がない.
受け入れ側の工夫が先手.

Kazchariがこれまで訪れた外国では,たとえ途上国であれ,ダイビングエリアにしても,その他の国立公園にしても,日本よりもかなり”管理”されていた気がする.
ガイド,事前レクチャー必須とか,期間限定とか,もちろん入場料を徴収するとか.
日本でこうした“管理”をきちんとやれている所は極わずか.
昨年あたり,富士山がようやく入山料を取るようになったっけ?

日本社会は性善説前提で成立している.

裕福だった頃の日本は,社会的ステータスの高い,ごく少数にしか外国からの旅先として認知されていなかった.
現地にて「日本に行きたいけど,高いんだろ?」とよく質問されたものだ.

時代は変わり,日本社会全体に余裕がなくなった.
損していることに耐えられない=プロスペクト理論が発動し,明らかに観光客=他者のふるまいに対する視線が厳しくなっている.

良くも悪くもホワイト社会は監視社会と紙一重.
さぁ,どちらを選ぶ?

「行くべきではない旅行先」だそうな

2025/1/12 sun

人混みは苦手デス

「大阪出身です」と答えると「どうして北海道に?」と質問されることが多い.
「もちろん悪いことしたんでぇ,逃げてきたんですぅ~」と答えて笑いをとるまでがデフォルト.

どうやら,いわゆる「都会」から”わざわざ”「田舎」に引っ越しすることに違和感を覚える方が多いようだ(悪口ではない).

Kazchariは”いわゆる”故郷にこだわりはない.

気に入った場所であればどこでも良く,逆に合わなければ速攻で移動...というつもりで北海道(旭川)にも来た...はずだったが,20年以上経ってしまった.

少年少女らによる凶悪事件が続いたせいで,ヘル・シティだのなんだのと言われている旭川(/北海道)だが,いいトコですよ,ここ.
なんと言っても空が広い.
春夏秋冬が明確で,アウトドア好きなら夢のような土地だろう.
空港も駅もバスもある.
そこそこ都会なので最悪クルマが運転できなくなってもなんとかなる.

もうこのまま最後まで...かな(予断は許さない).

さて,新コロも落ち着いて数年経ち,海外に気楽に行けるようになった.Kazchariも昨年,久々に海外旅行を敢行.

台湾一周(環島)ライド Day0 旭川~台北

円安もあって日本に来る観光客も爆増.
結果,インバウンド(何度聞いても変な単語)によるオーバーツーリズムが問題となっている.
当地,旭川や美瑛も一大観光地である.
外国人運転とは限らないが「わ」「れ」ナンバーのクルマには要注意.特に冬場.

そんな中,年末に旅に関する面白い記事を読んだ.

「東京、京都は混みすぎ」「エベレストはゴミだらけで衛生も…」 アメリカの旅行ガイドが選んだ「行くべきではない旅行先」15選!?

要はオーバーツーリズムが問題になっている場所には行くな,っつー話.
記事の場所で,Kazchariが行ったことがあるのがバリ島,リスボン,そして京都&東京

うち【バリ島】には2回ほど行ったことがある.

最初は1993年頃かな.
内陸のウブドゥに2週間ほど滞在.
居心地の良い安宿,かつ毎晩どこかでケチャダンス他の催しがあって退屈しなかった.お気に入りの場所だった.

その20年後の2013年.
別の島へ行く際のトランジットとしてデンパサールに滞在.
確かに交通渋滞が酷かったが,オーバーツーリズムかと言うと,まだそうでもなかったような.もう10年前か.

【リスボン】はポルトガルの首都.
2004年に訪問.首都とは思えない静かな町だったような印象.
つまり今は激混み状態?
ヨーロッパ人は海鮮料理をあまり好まないらしいが,ポルトガルは別.
「タコのマリネ」が美味かった.

日本におけるオーバーツーリズム関連のニュースで毎回取り上げられるのが【京都】である.
以前の職場で,枚方から電車通勤していた.
丸太町で降りていたが御所には行ったことがない.
次の職場は京阪黄檗駅だったが,これまた近くの平等院には行ったことがない.
ついでに言うと,金閣寺や清水寺も嵐山も小学生の頃に1度行ったっきり.
まっ,地元住みだとそういうもんだ.
先斗町の裏小路などの雰囲気は好きだったけど.

京都で働いていたのも25年ほど前になる.
祇園祭やらの行事の時はバカ混みだったけど,普段はそうでもない.
ただし,夏は地獄のムシ暑さ.
今だと当時の比ではないだろう.よく行くなぁ.

次は【東京】
すいません.全く魅力を感じない.
仕事やら何やらで仕方なく行く場所.
海外でも,首都は空港や大使館などで事務手続きのために滞在するという認識.それは東京も同じ.

つーことで,リストに載っていない場所で,Kazchariセレクトで「行くべきではない場所◯選」を上げようかと思ったけど,ネガティブ情報を発表しても,ただの悪口(単なる主観).
ここはやはり「おすすめの場所」を書く方が良いでしょう.

一応年代順に並べた.
旅情報はすぐに古くなる,かつ,あくまでKazchari視点.

————————————————-

【ヴァナラシ(インド)】

1990年訪問.
初インド.もちろんヴァナラシは外せない.
ホーリーの日に「久美子ハウス」に滞在するという古き良きインド旅.
インドと言えば,やはりこことカルカッタ(コルカタ).

【ダラット(ヴェトナム)】

1993年訪問.
内陸の避暑地で,イチゴが美味かった.
人も穏やかで親切な人が多かった.
そういや「ヴェトナム日記」は長期休載中.
まだダラット着いてねぇや.

旅の回顧録~1993年のヴェトナム(1)

【コモド島(インドネシア)】

1993年と2014年の2回訪問.
ウリはもちろん「コモド・ドラゴン」なる大トカゲ.
想像以上に近くで観察可.
ちなみに観光客も襲われることあり,毒キバなので噛まれたらヤバイ.
実はコモド島の真骨頂は海(ダイビング)!
島の南北で生物相がガラリと変わる.

【モルディブ】

1994年&2016年訪問.
一度目は南インド旅行のついでに渡航.
何も知らずに空港で宿=リゾート島を決めたら,ドイツ人御用達の島だった.
ここで初めてダイビングを体験.まるで「いきなりクラウン」.
ただし,海中よりも白い砂浜に青い空の風景が印象的.正に地上の楽園.

次はダイビング・クルーズで.
ダイバー憧れの地ではあるのだが,モルディブに関しては,正直,島でのんびりする方が性に合っていた.

【コスメル(メキシコ)】

2004年訪問.
ダイビング目的で訪れたが,レンタルバイク・ツーリングも楽しい.
対岸のプラヤ・デル・カルメン,イスラ・ムヘーレス.ベリーズも含めて,ユカタン・エリアはどこも素晴らしい旅先.
人も親切だし(多少アバウトだが),何よりメシが美味い.
ダイビングならアシカで有名な太平洋側のラパスもMuy Bien!

【イースター島(チリ)】

2004年訪問.
小学生の頃「世界の七不思議」系の本を読んで以来,ずっと憧れ続けていた約束の地.期待以上の場所だった.
意外にも見どころはモアイだけではなかった.
つーか,南北に長いチリは見どころが多すぎる.

【ウシュアイア(アルゼンチン)】

2004年訪問.
世界最南端の町...と言いたいところだが,有人村としては対岸のプエルト・ウィリアムズ(チリ)が最南端らしい.
チャリやオートバイでの南北縦断旅人にとっては,今も変わらず,ここが旅の始まり,もしくは終着点のはず.

何に驚いたって,こんな南の果にも「おたくショップ」があったこと.
今では日本のアニメ・漫画コンテンツが世界中で人気なのは自明だが,既に20年前ですら,こんな最果ての町にまで浸透済みだったのだった.

【レンベ(インドネシア)】

2013年訪問.
ここは町というよりダイビングスポット.
泥濘地の浅瀬が特徴で,マクロ(小生物)好きなら必ず訪れるべき.
ダイナミックなドロップポイントのメナドと組み合わせると尚良し.
やっぱりこういう一粒でニ度美味しい的な場所はベネ.

【波照間島(日本)】

2018年訪問.
フェリーの欠航があまりに多く,訪れるには運と時間と度胸が必要な離島.
その分,日本と思えない異国情緒あり.
宿も食堂も予約必須(少ない).
波照間を訪れるべき最大の理由はゆみんとぅきというレストラン.
ここのハンバーグは,人生ベストの美味さ.

【高雄(台湾)】

2024年,直近の海外旅.
チャリ旅なので島中を縫うように走ったが,滞在した町では高雄がベストだった.

台湾一周(環島)ライド Day4 嘉義~高雄(その1)

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旅の醍醐味は「点」ではなく,「線」もしくは「面」にあると思う.

「点」は,有名観光地を訪ねて写真を撮って即移動,みたいな旅.
「線」は,目的地に行くまでの道程を楽しむ旅.
「面」は,とある場所にしばらく滞在して生活してみる旅.

有名な場所,風景を見るだけならネットで検索した方が早い.
ベストな気象条件かつ,たいてい発色あざやかに加工してあるので,理想かつ想像通りの画が見れる.動画が良いならNHKのBSで十分だろう.

ただし,ヴァーチャルだと「匂い」だけは体験できない.
ギミックとしてモニターからインドの匂いを噴射されても困るだけ.
こればかりは現地に行ってみないと.
12種の脳神経のうち,嗅神経だけが大脳直結=嗅脳として独立している(ヒトでは退化してしまったけれど).
ゆえに強烈に感情を揺さぶり記憶に残る.

もう一つ大事なのは現地人との交流.
もちろん,温かい交流だけとは限らない.
騙されたり,からかわれたり,最悪の場合,傷つけられたり...負の感情も含めて旅.

そして「面」の旅だと,ここを挙げねばなるまい.

【番外:セント・アンズ・ベイ(ジャマイカ)】

2002~2004年まで滞在.
人口6,000人の町に,ただ一人の日本人.
そらまぁ,いろいろありました.
ただ,人生において稀有な経験だったことだけは確か.

「行くべきではない場所」という記事から始まったけど,最終的には己で判断すべきという結論(当たり前).
自分に合うか合わないかは行かないとわからない.

そう,世界中どこでも,誰とでも,最後は相性がモノを言う.

ネコに噛まれて

2025/1/8 Wed

かまってあげる

物心ついた頃には,ネコがそばにいた.
幼児期のKazchariと一緒に写っている写真がけっこうある.

今から30年ほど前,実家には(何代目かの)2匹のネコがいた.
三毛ネコの「みう」と白ネコオッズアイの「るう」である.

印象に残るのはメスネコの「みう」.
捨てネコだった「みう」は,子ネコから育てたにも関わらず,なぜかやたらに凶暴で,飼い主にさえ,いつも「シャア!シャア!」と唸っていた.

そんな「みう」ではあったが,なぜかKazchariの就寝時にはいつも布団に潜り込んできた.
意外にも家族の中では一番好かれていたのかもしれない.ネコの基準はよくわからない.

そして,忘れもしない1995年1月17日.

早朝,まず「みう」が飛び起きて,Kazchariに爪を立てつつ,布団から飛び出して家の外に出ていった.
その後,あの激しい揺れがやってきた.

Kazchari家は本棚が倒れた程度で済んだものの,停電回復後のテレビで見た震源地の被害状況には絶句した.

外ネコでもあった「みう」は,しばらく戻ってこなかった.
この家だけが揺れていると思ったのかもしれない.

やがてKazchariは結婚して家を出,さらには日本を出て実家を数年間不在にした.
帰国して実家を訪れると「みう」の姿はなかった.

ある冬の朝,家の外に設置してあった洗濯機のそばで冷たく横たわっていたという.海外にいたKazchariへの連絡はあえてしなかったそう.

一説によるとネコはタヒぬ前に姿を消すらしい.

死ぬ前に姿を消すのは本当? 猫の老化と亡くなる前の変化を知って看取りに備える

記事によると,さすがにネコには「タヒ」を理解するだけの知性はそなわっていないそうなので,「みう」の行動は,老いにともなう低体温ゆえの寒い場所へ移動という極めて本能的な行動的となるのだろうか.

とっくに15歳は越えていたので,平均的なネコ生と言える.

「みう」の没後,しばらくして白ネコの「るう」も天寿を全うした.
最後まで仲の悪い二匹だったな.

いずれにせよ,今もネコ好きなのは変わらない.
飼ってこそいないが,旅先で見かけるとついつい追いかけてしまう.

ましてや人懐っこいネコに会えれば大当たり.
観光そっちのけで,その子と戯れているだけで満足だ.

そんな旅先ネコの中でも歴代最高だったのが,イースター島のゲストハウスにいたこいつ.

OLYMPUS C5050Z / 2004年7月撮影

イスに座っていると膝どころか頭の上までよじ登ってくる.
そして“ふみふみ”攻撃.たまらん.ネコ好き瞬殺である.

さて,かようにネコ好きなKazchariなのだが,先日,不穏な話を聞いた.
知人の知人,要は他人だが,とある60代の男性がネコに噛まれたことが原因で,もうじき亡くなるかもしれないというのだ.

ちょ,待てよ.

狂犬病ならわかるが,ネコでもそんなことがあるのか?

ネコに「噛まれて死ぬこと」はあるのか

なんと,“ある”らしい.
種類はたくさんあるが,中でも「カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症」の発症時の致タヒ率は驚愕の30%! 新コロですら0.6%程度なのに.

ちなみに他の30%を越えるような疾患には「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」がある.通称「人食いバクテリア」.怖すぎやろ.

まぁ,感染することはまれだと思われるので,それほどビクビクする必要もないかもしれんけどな.

かねて指摘されている通り,新コロ期間中,我々は感染対策をし過ぎたという説がある.
結果,ウイルスや菌を取り込まなさすぎたために,免疫システムがかなり弱っている.
以前は平気だった“敵”にも負けるかもしれない.

免疫獲得という面からすれば,清潔な環境で育ちすぎるのがよくないのは自明.
大人よりも新コロ期の子供たちの将来が懸念される.

とは言え,ネコは人のココロに平安をもたらしてくれる存在.
Kazchariとしては,再び飼いたい気持ちもあるが,ヨメさんや子供らはアレルギー持ち.

実際,以前,娘が旅先でネコと触れ合った後,目が腫れあがってエラい目にあった.Kazchariもここのところ触れていないので,反応が出るかもしれん.

つーことで,残りの人生で今後,自宅でネコと暮らすことはない気がする.
旅先で戯れるだけにしますか.

在りし日の「みう」

Day22:鎖骨骨折3週間と今年のライドまとめ(その1)

2024/12/30 Mon

来年はケガなしでお願げぇしますだ

Stravaからのscreenshot

本来なら「年忘れ厳冬期カミヒルライド」になるはずだった本日.
諸事情によりさすがにキャンセル.シクシクシク36.

ちなみに昨年の激闘の様子はこれ.

ファットな年忘れ厳冬期カミヒルライド

仕方ないので本日も自宅警備員

今年最大のポカからちょうど3週間経過.
残念ながらかかりつけの整形外科が年末年始休暇に入ってしまったので,レ線で状態を確認できない.
順調に骨癒合が進んでいることを願う.

つーことで,今年も後2日ほど残っているけど,STRAVAのイヤー・データを見ながら今年のライドを振り返ってみますか.

サムネの通り,今年の総走行距離は12,329km
無事に月間1,000kmの目標達成.
ブルベ参加が少なかったわりに伸びた感.

今年からこんな区分けもあった.

Stravaからのscreenshot

Zwift強し!
とは言ってもKazchariはトレーニングもレースもせず,アマプラ観ながらダラダラ漕いでいるだけ.
就寝前のルーティンワーク.もはや漕がないと眠れない.

車種別の”現在の”総走行距離は以下の通り.

これを昨年度データと比較すると今年の走行距離がわかる.

TREK DOMANE:6,384km

TREK EMONDA:1,978km

Specialized Fatboy:746km

Specialized EPIC:287km

Cannondale Topstone Carbon2 Lefty:1,706km

SURLY Touring Bike:1,166km

やっぱりDOMANE強し!
なんだかんだで一番乗っている.平日はほぼZwiftに乗ってるしな.

SURLYは台湾一周ライドで借りたモノ.
クロモリ+荷物満載だが,ロード,グラベル問わずよく走った.
プライベートでも欲しいくらい...と言いつつ買ったのはMTB(EPIC)だったりする.

Stravaからのscreenshot

3月と言えば台湾一周.
2週間ほど昼間に毎日乗ってたらこうなるわな.
そうか,こいつがブルベ未出走による距離不足をカバーしたわけやな.

次は月ごとのベストライドを選定.

【1月】

ファットな1日遅れの年越し宗谷ライド(その1)

体調不良により念願の「年越し宗谷」を泣く泣くキャンセル.
予約した宿がもったいないのでクルマで北上し,回復すればチャレンジするつもりだった.
結果的に1日遅れで宗谷岬着.
行きはヨイヨイ帰りはコワイ.地獄の30kmだった.

第3回びえいスノーサイクルフェスティバル

来月の第4回大会もエントリー済み...だが,さすがにDNSの予定.
クルマが運転できそうなら,当日は参加賞をもらって応援に行こうかしら.

【2月】

ファットな近場で新ルート開拓ライド

この月は大きなチャリイベントもなく,忠別湖や雨紛など近場で探索ライドが多かった.
週末の天気がことごとくイマイチだったような記憶.

【3月】

台湾一周(環島)ライド Day0 旭川~台北

言うまでもなくこのライド!
単純に海外旅としても,トップレベルに充実した経験だった.
おかげさまで,次回以降も国内外問わず「自転車で走って楽しいところ」が旅の第一選定基準に浮上!

【4月】

Topstoneな鷹栖,雪の回廊ライド

この時期の旭川は雪解け真っ只中.
スノーライドからロードへ移行する過渡期である.
そんな時に活躍するのがグラベルロードのTopstoneである.
どこでも走れて楽しい.

【5月】

オトナの修学旅行~BRM518あまちゃん200km!(その1)

初の遠征ブルベ!
新緑の青森を堪能.
これは来年も...と思いきや,2025年のランドヌ札幌さんのブルベスケジュールによるとめずらしく開催なし.
時間が取れればプライベートでも再訪したいトコロ.
恐山とか斜陽館とか...(昔,バイクで行った)

【6月】

EMONDAなカミヒル,ENIWA RACINGのみなさんとライド

6月からは2ライドを選定.
レースガチ勢のみなさんと知り合えたことで,以前よりもレース志向になってしまったような,なってないような...

Flèche Hokkaido~おだってるJAPAN,かく戦えり(その1)

初のFlèche参加.
普段ぼっちライド専科のKazchariなので,ペース配分など難しいところもあったが,楽しかった.
なんとFlècheは2025年も開催するそう.
その計画も少しずつ進んでいるようだ(秘技:ひとまかせ)
Traceにして,ただの飲み会ライドになるというウワサも...

つーことで,長くなったので後半の7~12月は(その2)で発表!

♪ピンポ~ン

おっと何かが届いたようだ...

iPhone15 Pro

今年買った(ほぼチャリ)人生爆上げグッズ~2024版(その1)

2024/12/26 Thu

物欲招来

YouTuberさんがよくやる年末恒例企画「今年買って良かったモノ」をパクリます.節約するつもりが,今年も色々と買ってしまつた.
順位は適当.

【第10位:レックマウントプラス「Ride On Bag」】

[レックマウントプラス] ライド オン バッグ (ブラック)+ハンドルバー専用ベースマウント【R+Bag-BK-DM35】「Ride On Bag とベースマウント(R+B-DM35)のセット品」

誰がどう見ても某先行メーカーのパ...リスペクト品.
サイズ,形状ともあまりにそっくり.
特許申請していなかったのだろうか?

REC MOUNT PLUSの『Ride On Bag』を購入~少し複雑な気分

元の小売価格はさほど変わらないものの,割引クーポンがエグかった(今はない).
「台湾一周旅」に便利かもと思い購入したが,現地レンタルバイクのハンドル形状にマッチせず,結局使えなかった.

実走での使用は2度.
ファットでの半スノーライドおよび6月のFlèche

ファットなノンスパイク&新兵器投入ライド

Flèche Hokkaido~おだってるJAPAN,かく戦えり(その1)

使い勝手良好.補給や小物入れにちょうど良い.
容量がある割には,重さもあまり感じない.
ただし防水性はないので,雨天時は何らかの工夫が必要.

この手のデザインはグラベルロードが似合うのだが,激しい振動にはマウントが耐えられそうにない.何より破損を気にしながら走るのは遠慮したい.

2025年最大のサイクルイベントであろう『納沙布岬1200』での導入を考えているが,こいつを付けるとTTバーが装着できない.悩ましいところである.

【第9位:衣類圧縮袋 M・L 透明 各5枚】

【Amazon.co.jp限定】 ラッキーシップ(Lucky-ship) 衣類圧縮袋 M・L 透明 各5枚 10枚組 (Bon Voyage Go Goセット)日本製

まぁ,圧縮袋なんてどれでも同じ...やけどな.
これも台湾一周用に購入.小分けにも便利.
家には大きいサイズしかなかったので今回購入.
できるだけ荷物を減らしたいサイクリストには必須.
可もなく不可もなく無事に役割を果たした.

【第8位:SYNCWIRE 車載用スマホホルダー】

SYNCWIRE スマホホルダー 車 マグネット MagSafe

iPhoneを買い替えてMagsafe対応になったので購入.
この手の中華製小物は当たりはずれが大きいが,こいつはセーフだった.
カーボン柄は謎だが.
強力磁力で落下する気配なし.
ヒンジの固さも絶妙で,角度をフレキシブルに変えられる.

【第7位:iPhone15 Pro】

iPhone 15 Pro 256GB ブラックチタニウム

「11 Pro」からの機種変である.
ライド時の撮影で多用する広角レンズをはじめ,「11」でも機能的には不満はなかったが,やはりバッテリーのへたりが気になった.台湾一周旅が迫っていたこと,それに,Appleの下取り価格提示が最終値だったので買い換えた.
さて,「15 Pro」は何がいいってコネクタがようやくUSB-Cになったこと.
これでようやくlightningから脱却⇒ケーブルを処分できた.

iPhone15 Proに機種変~いろいろと驚いた

現在,充電80%上限で運用.バッテリーの寿命を伸ばすのだ.
それにしても,こいつのおかげでデジカメをめったに持ち出さなくなってしまった.
たまにミラーレス一眼で撮ると,やはり画質の違いに気づくが,スマホの手軽さには負ける.
やっぱり写真は「その瞬間に出会えるかどうか」なんだよなぁ...

【第6位:GARMIN Instinct 2X】

ガーミン(GARMIN) Instinct 2X

これも一世代前の「無印instinct」からの買い換え.
ちなみにその無印はヤフオクで¥12,000ほどで売れた.
2Xはサイズがデカくなって,文字はなめらかになった.
標準で天気,気温,日の出日の入り時刻も表示.意外に便利.
もちろんサイコン「Edge1040」との相性も申し分ない.

相変わらずGarmin信者のKazchari.
アプリも使いやすいし,何しろバッテリの持ちが異常.
ソーラーによる補助もあるけど,スマートウォッチとして某リンゴ印なんざ相手にならん.

さらには充電時間も爆速.
1時間半もあれば10%からでも満充電.

いつもサウナに持ち込んでいるが,壊れる気配なし.
毎回書いているが,どうしてこれがCASIO製(日本製)ではないのか...どこで戦略を間違えた?

『Garmin INSTINCT 2X』を導入~変化と後悔と

つーことで,上位勢の第5位からは(その2)へ ⇒ 今年買った(ほぼチャリ)人生爆上げグッズ~2024版(その2)

『13人の命』を観た~知識と経験

2024/12/23 Mon

ひたすらに

Amazon Prime Videoにて『13人の命』を観た.

13人の命

以下,簡単な(映画からの)あらすじ.

2018年,タイ北部(チェンラーイ)にある「タムルアン洞窟」に地元のサッカー少年とコーチ,13名が閉じ込められてしまう.
折しも季節外れの大雨によって洞窟は水没.
タイ軍のダイバーチームが捜索するも,13人の生死は不明.
そこでイギリス人他のレスキュー・ダイバーチームが召喚され,13人の無事を確認.
ただし,細い洞窟内をダイビング経験のない者が泳いで帰還することは不可能.
絶望に打ちひしがれる関係者だが,レスキュー・ダイバーには一発逆転の秘策があった.
それは麻酔科医監修の下,少年たちを眠らせて荷物のように運ぶこと.
誰にも経験のない,決死のミッションがスタートする...

と,もったいぶって書いてますが,一応ドキュメンタリなので史実通り,少年とコーチは全員救出されます.
ただし,洞窟のルート確保の際,タイ軍のダイバー一名がアクシデント(エア切れ)により溺死.

さて,この事故,日本でも報道されていたので記憶している人も多いはず.
Kazchariも知ってはいたが,どの様に救助されたのかまでは知らなかった.
麻酔科医,スゲーな.

で,映画の感想だが,脚本,撮影とも実に素晴らしかった.
あくまで実話ベースなので,わざとらしい誇張もなく質実剛健な作り.
140分という長尺を飽きさせない.

主役らしい主役は不在.
しいてあげれば外国人のレスキュー・ダイバー達だが,タイの軍人さんも,洞窟内に雨が流れ込まないようダム作りを行った水道技師,苗の全滅よりも子供らの安全を考え排水を受け入れた農家のみなさんなど,各エキスパート全員が協力的.
何もなかった洞窟入口に次々とテントが建てられ,食事を作るおばちゃんが集結.そう,食事シーンもちゃんと描かれる.
マスコミは...まぁどうでもいいや.

責任を巡っての知事と大臣の確執や,ミャンマーから逃れたシャン族のタイ国籍問題など,政治的な背景も少し描かれるが,深くは掘り下げられない.

発見された際,10日間ほど食料を口にしていない13人はちゃんと痩せている.
幸い水だけは豊富なので生き延びられたのだろう.
何よりもメンタルの強靭さに驚く.
劇中ではコーチによる瞑想が精神の均衡を保つのに役立ったと描写されていた.
タイ人は敬虔な仏教徒.一時的な出家も必須.
こういう時の宗教は強い.

細かい点だとタイ人がちゃんとタイ語を話していることもベネ.
外国人と話す時は,できる人だけが英語で応答.
こうした所にこだわっている映画は名作.

ストーリーは,その救出作戦に完全にフォーカス.
最初の1人が助かった後,残り12人はダイジェスト的に流すのかなぁ...と思ってたらほぼ全員にフィーチャー.そら,この上映時間になるわ.

水中撮影も秀逸.
洞窟の狭さや急流の表現.タンク残量メーターを見ての絶望と焦りも...うん,実感.

脳天気なハリウッド映画のヒーローと違って,過酷な作業にレスキュー・ダイバー達も疲労困憊.
カラダとココロも限界.イラつくし,弱音も吐く.
疲労感がこれでもかというほど伝わってくる.

そして全てが終わった後,みなそれぞれの場所に帰る.
日常の大切さを味わう.

この映画の制作は2022年.
なんとこの規模の作品で,劇場公開はされていないらしい(Amazon独占配信).

そうそう自分でも忘れていたがKazchariはダイバーでもある.

2019年のラジャ・アンパットダイビングクルーズ(1)

洞窟ダイブ(CAVE DIVING)の経験もある.
一番印象に残るのは,やはりメキシコのユカタン半島のセノーテ

とんでもなく美しい所で,ダイバーなら一度は潜りたい場所.

メキシコセノーテに行く前に知っておきたい一日の流れや持ち物

何よりも,地上では決して見ることができない光のカーテンの神秘さよ.
浮上後,「This is my best dive!」と叫んだことは覚えている.

当時はデジタルの水中カメラを持っていなかったので,現地で「潜ルンです」(写ルンですの水中撮影用)を購入.
写りは期待していなかったが一応撮影.
だがしかし,空港の荷物検査X線でヤラれた(フィルムが感光して全滅)
記録より記憶に残っているのでヨシッ!

類似した出来事としては,2010年に起きたチリの鉱山事故も有名.

コピアポ鉱山落盤事故

こちらも映画化されている.

チリ33人 希望の軌跡 [Blu-ray]

以前観たことがある.
主役がアントニオ・バンデラスということで,タイの映画に比べると”いかにもな”脚色がされていたような印象.

確か,この映画ではオミットされていたと思われるが,閉じ込められた鉱夫のリーダーが,”たまたま”ドラッカーの愛読者であり,その理論に基づいて,各人の適性・能力に応じて坑内での役割を決定.
その的確なマネジメントによって,閉鎖空間においてもメンバーがパニックに陥らず,無事救出されたという話があったとかなかったとか...

チリ鉱山事故、奇跡の生存から学ぶ希望とリーダーの役割

マネジメント[エッセンシャル版]

タイの瞑想,チリのマネジメント.
ホンマ,いつどこで何が身を助けるかわからない.

豊富な知識と経験,これぞ人生のエッセンス.

不健康な日~仕方ないケド

2024/12/21 Sat

できれば避けたい

本日は土曜休日出勤.
天候は晴れだけどチャリに乗れないので,そんなに悔しくないぞ(意味不明)
いつもの時間に起きて,いつもの朝食を摂った後,出勤.

さて問題は昼食である.
右手(右肩)が使えないので弁当を用意したり,クルマを運転して買い出しに行くこともできない.

仕方なく,職場に設置してある自販機でカップ麺を購入して食べることにした.

Kazchariはめったにカップ麺を食べない.
単純においしくないのと,食後の口内の気持ち悪さと胃もたれ,それにエネルギーになっている気がしない感...
何か自傷行為をしているかのよう(ちなみに筋トレは”良い”自傷)

そうなるとわかっていたのに,ついつい食べちまった.
後悔しきり.

袋麺の場合,野菜入れたり,ハム入れたりと多少は栄養価を高めることができる(加工肉の是非はともかく).
やはり今後カップ麺は”絶対に”止めようと誓う(何度目?)

そして何より量が足りない.
で,今度は(自販機の)スナック菓子に手を出してしまう.
ついでにコーラも.

あぁ,最悪のジャンク飯.
防腐剤&添加剤がてんこ盛り.
さらに気持ち悪くなった.

Kazchariは決して過度の健康ヲタクではないのだが,今日の昼食はサイアクだった.
一体,何してるんだか.
驚くべきことに,このような食生活を続けている人も多いかもしれん.
仕方なくなのか,好んでなのかは知らんけど.

夕方,ようやく業務終了.
帰宅したら家族も揃うし,ちゃんとしたメシ食べよう.

やはり食事は人生を充実させるのに超重要.
”贅沢”ではなく,栄養あるモノをよく噛んで,感謝しつつ食べるべし.

まぁ,何をどれだけ食べようとも,ロングライド1本で全て消化できてたんやけどな,あの日までは...

ファットな楽しい美瑛スノーライドのはずが...

あの日,あの時,あの場所でもう少し慎重だったら,楽しい日々が続いただろうに...(引きずるなぁ)

そんな気分の中,興味深い動画を発見.

旅のトラブル動画として秀逸.
わかるぞ,わかる,その気持ち.
マジで「スマホを落としただけ」で詰んでしまうのが昨今の海外旅.

台湾一周(環島)ライド Day0 旭川~台北

命に関わるほど深刻ではないが,旅の質を大きく下げてしまう出来事.
「大した事ない」と自分をだましだまし進む.
後悔と同時に,人の情が身にしみる.
そして旅人は成長するのだ.

それにしても「BROMPTON」いいなぁ.
飛行機輪行で海外行けたら超楽しそう.

ミニベロは以前から興味がある.

ミニベロ(も)欲しい~気になるTyrell&Birdy

iruka~まるで宝石でできた乙女

こうした個性あふれるデザインや機構があるタイプに惹かれるけど,やはり世界一メジャーなBROMPTONが,旅自転車としては最適かもな.
カブと立ち位置が同じ.トラブってもなんとかなりそう.

BROMPTON

おっ,ちょっと元気出てきた.

やり残したこと?~トーゴへの誘い

2024/11/29 Fri

循環の理

最古参のSNSであるFaceBook.

もちろんKazchariも利用しています.
同じ趣味趣向のグループに入会して,有益なイベント情報を入手したり,メンバーの人に連絡を取ったりするのに便利.

ただし諸般の事情でほぼread only
書き込むなら,ちゃんと記録に残るブログの方が良い.

さて,年末が近づくと「やり残していたことをやりました」的記事が増えてくる.
Kazchariの趣味界隈だと「登った」「走った」「行った」「食べた」「作った」みたいなネタが目に付く.

FaceBookは高齢ユーザーが多いと言われる.
つまり,人生の残り時間そのものが少ない.
その行動には「年内で終わらせる」以上の意味があろう.

そんな中,以前「海外ツーリングツアー」でご一緒したKさんのポストが目に入った.要約すると...

「年末から年始にかけ,海外オートバイツーリングの同行者を募集しています.行き先はトーゴ&ベナン」

こ,これはっ!

Kさんは海外オートバイツーリングマニア
数年かけて世界一周というパターンではなく,数国を1,2週間ぐらいの日程でサクッと行って帰ってくる方法を続けておられる.
かつてご一緒した「3ヵ国横断ボルネオツーリング」も,元々はKさんが旅行会社に持ち込んで実現した企画だった.

レンタルバイク&チャリの思い出

オートバイやチャリなど,公共交通機関を使わない旅は自由だ.
都市部や有名な観光地をつなぐ「点」と「点」の旅ではなく,そこに「線」と「面」が加わる.
観光客が立ち寄らない名も知らぬ町をさまよう,オリジナルな旅となる.

そのKさんが今回はなんと「トーゴ」行きを検討中とな.
はたして,この国の名を知る日本人はどれほどいるのだろうか?

トーゴは西アフリカにある小国である.
「ニャホニャホタクロー」で有名なガーナの隣りと言えば,場所のイメージはつかめるだろうか?(つかめんわ!)

トーゴ共和国

この国とKazchariには縁がある.

時に1987年.大学生だったKazchariは週5日,新聞社の編集部でバイトをしていた.
パソコンや携帯電話はまだ普及していない時代である.
そのような状況の中,スクラップ帳作りや,外回りをしている記者さんからの問い合わせで過去の記事を検索したり,デスクから依頼された雑用をこなしたりと...一見ハードそうに見えるが,その実,かなり緩いバイトだった.

その割には時給も高かったなぁ.
バイト時間中,ヒマにあかせて各新聞や書籍を読みまくり,少々変な方向の社会正義に目覚めたKazchariは,たまたま広告で目に留まった「フォスターペアレント」に申し込んだ.

プラン・インターナショナル

現在とは活動や援助内容が大幅に変わったと思われるが,この団体を通じて月々¥5,000の寄付を行うことにした.
名目上は「対象国の,とある村に住む,とある子供の里親になる」という体を取っている.もちろん正式に養子縁組をするわけではない.
寄付金そのものは,その村全体の利益につながる事業に配分されたそうな.

最大のウリ(?)は,援助対象の子供から年2,3通の手紙が届くこと.
Kazchariの”子供”の名は,10歳のザカール・アビボくん.
彼がトーゴ在住だった.

ちなみにトーゴはフランス語圏.届いた手紙を辞書片手に読んだような記憶がある.いや,スタッフが英語に訳してたかな.古い記憶ゆえ,この辺はあいまい.

そして,事務局の手配でザカールくんに会いに行くこともできた.
ただしトーゴの首都ロメまでは自分の力で行く必要があった.

今なら問題なく(?)渡航可能だが,その時のKazchariは海外旅行初心者.
当時,実際に旅行代理店(◯祖神)に問い合わせたが...

Kazchari「すいません.トーゴまで行きたいんですけど,いくらかかりますか?」

スタッフ 「...お客様,失礼ですが海外旅行にはよく行かれますか?」

Kazchari「ええと,はじめてですぅ」

スタッフ「...申し訳ありませんが,初めてのご旅行で西アフリカはおすすめできません」

と,速攻でたしなめられた.

そらそうだ.アフリカ旅行と言えば「治安」「衛生」「物価」「病気」のリスクが高すぎる,と今ならわかる.
特に「西」やら「中央」アフリカは,ビギナーには無理ゲー.
◯祖神,GJである.

相談の結果,「わかりました.ケニアまではチケットお出ししますので,行けそうだな,と思われたなら,その先はナイロビにて,ご自分で手配ください」ということに.

つーことで,人生初の海外旅行はケニアに.
結局というか,当然のごとくトーゴ行きは諦めた.
自力手配のスキルが無さすぎた.

まぁ,普通にケニアでのサファリやら何やらの旅が楽しかったせいもある.
帰りにはトランジットでインドネパールも旅したし.
バックパッカー最高!うぇーい!

結局,トーゴには行けぬまま,ザカールくんへの援助は3年間ほど続いた.

しかしある日のこと,事務局から「政情不安により,ザカールくんの一家が村から逃げ出してしまいました.これであなたのトーゴへの援助は終了となります.代わりにケニアの〇〇ちゃんを紹介しますが,継続されますか?」という連絡があった.

なんだかなぁ...で,一気にモチベーション低下.
やっぱり,こうした金銭だけの援助って,ちょっとした外因であっさりと無意味になってしまうのだなぁ...と思った(※個人の感想です)

この思いが,やがて後の青年海外協力隊参加につながっていくのだが,それは別の話.

さて,Kさんツアーの話に戻す.
しばらくしてさらに詳細なインフォメーションが出た.
以下はKさんの投稿(概要).

・期間は年末年始の2週間程度
・現地ツアーを利用(4名から可能)
・コース概要:トーゴ(ロメ)→ベナン(ガンビエ等)→トーゴ(ロメ)
・概算費用:40万円+航空券代金+その他になります

なんと! 隣国のベナンにも行きますとな!
あぁ,なんて楽しい,夢のような旅なのだろう(たぶん).

これなら多少費用がかかっても参加したい...ところだが,現実的に考えるとさすがに躊躇.
まず期間.2年連続2週間の休暇はさすがに...

台湾一周(環島)ライド Day0 旭川~台北

料金も料金.
総額¥70万を越えるのではないか.

とまぁ,「行かない」「行けない」理由を考えている時点で,今回は縁がなかったのだろう.

旅の面白さに気づくきっかけを与えてくれたトーゴ
もし,残りの人生でトーゴに行けたのなら,なんとなく人生の環が閉じる気がする.

モノより経験,これは絶対的な真理.
しかし時間と体力は有限.
キレイに「円」を閉じるための心身両方の闘いは続く(そうなのか?).

ところで,ザカールくんは今どこに?