Audax Japan BRM618北海道400kmトカプチ(その4)

2022/6/18 Sat

それは夢か幻なのか

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Clear sky, 18°C, Feels like 18°C, Humidity 85%, Wind 0m/s from SSE

自主補給ポイント,セイコマ大樹店を出発.
すぐに下りが始まるのだが,少し風にあてられただけで全身に震えが…

なっ,何ぃ! まさかの低体温症なのか

停車で汗冷えしたこと,それに冷たいスポドリを飲んだことが原因だろう.
さらに,陽が落ちて気温も下がってきている.

やはり防寒具が必要だった.
PC2で置いてこなくて良かった...
愛用のパールイズミ,ウインドブレーカーを着る.

[パールイズミ] ストレッチ ウィンドシェル 2300

大樹町の町外れから折り返し,いよいよゴールに向け,北上スタート.
時間的にも道路的にも交通量激減.

当然,民家も街灯も減り,ライトで照らされた前方のわずかな範囲以外は真っ暗.
そう,そろそろ「100キロBBA」(=妄想)が出没する時間である.

このKazchari,夜間走行は嫌いではない.
非日常感がたまらん.

感覚が研ぎ澄まされ,風の音,虫の音,鳥の音,タイヤの音,チェーンの音,ラチェット音,そして謎の音...もう何がなんだかわからんが普段見えない,聞こえないものが存在感を増す(気がする).

瞑想状態に近いかも?

夜間走行のメリットは他にもある.
左車線幅一杯を専有できるのだ.
当然だが,日中チャリは左の路肩ギリギリを走ることを強いられる.
チャリにバックミラーを付けてはいるが,気が付かないうちにクルマがすぐ後ろに接近していることがよくある.特に最近は静かなクルマが多い.

ビーム (The Beam) ドロップバー用サイドミラー 国際特許 CORKY [コーキー] バーエンドミラー

幸いKazchariに接触事故の経験はないものの,「旭川400」では別の参加者がトンネル内でクルマに追突されたと聞いた.

もちろん深夜の田舎道とは言え,交通量は皆無ではない.
ただ,ヘッドライトの明かりのおかげで,近づいてくるのが早々に認識できるのだ.
その際は素直に左端に寄る.

面白いのは,クルマ側の反応.
ハイビームにしたり,ロービームにしたり,妙にスピードを落としたりと,こちらの存在を訝っている様がよく伝わる.

そら,深夜,人里離れた山奥に電飾ピカピカの謎の物体が現れたら,向こうも恐いよなぁ(後の伏線).

Bikeguy トライスター充電式 LEDリアライト 防水 強力発光

R250(アールニーゴーマル) おにぎりリフレクター R25-L-REFLECTOR

293.7km地点 通過チェックE 歴船橋着.

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ここはわかりやすい.
そそくさと写真を撮って出発.

前方交差点に黄色の点滅信号.
油断せずゆっくりと侵入する.
すると...交差点の中心に全高30cmぐらいの人影がうごめいているのに気づく...

(イメージ)

あれは何? あれ敵? あれは何だ?
しかも,そのうちの1人(?)がこちらの走行ラインに近づいて来る!
「うわっ!」と声を上げながら減速.

...えー,その正体は小ネコでした...(たぶん)
色々な意味で恐い恐い.

その後も山の中では,聞こえてくる様々な音や声にビビりまくる.
念のため,眠気対策用に「MP3プレーヤー+骨伝導イヤホン」も持参しているが,この非日常感を楽しむ余裕はまだあった.
回している限り,右膝の痛みもさほどではない.

ダウンヒルをこなすと,かすかに潮の香りが.
どうやら海岸沿いに出たらしい.
灯台の明かりも見える.
肝心の海は...真っ暗で何も見えない.
波の音だけが聞こえる.

ギリギリ隊だと,このあたりで朝日を拝めるのだろうか?

そして最後の通過チェックへ.

336.9km 通過チェックF 十勝発祥の地の碑着.

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GPSに入れたデータに,ここの通過チェックポイントを入れ忘れていたようで,表示が出てなかった.
こんな時にスマホ(Google先生)は便利だ.ちゃんと行き先を案内してくれた.

碑の真下までチャリを移動させ,撮影とクイズの答え探し...うむ,これは難しい.見つけても読めないかも.

「わからん.これでいいんか?」と,碑の周りをブツブツ言いながら歩いていると,隣の建物の2階の窓が突然開き,声をかけるでもなく,Kazchariをずっと監視している...

そ,そうか,この碑の隣は駐在所だった.
まだ(もう?)21時半だが,完全に不審者認定されたようだ.

手でも振り,場合によっては何者か説明しようかと思ったが,すぐに姿が消えて窓を閉めてしまった.いや,職務的に良いのか,それで?

この後も早朝にかけて,参加者がゾロゾロやってくるはず.
そのうちマジで職質が始まるかも.

残り100kmを切って,いよいよラストスパート.
国道336,いわゆるナウマン国道を北上.
豊頃町を過ぎ,十勝川にかかる橋の手前で左折する.

昨年の「十勝200」でも走った,やたらに広い河川敷ロードを走る.
電灯の類,全くなし.
チャリのフロントライトと,遠くにほのかに見える街の灯りだけが頼り.

それにしても,「Bontrager Ion800」は優秀だ.
400ルーメンに落として使っているが,配光も充分だし,かれこれ5時間近く経過しているはずだが,まだバッテリも問題ない.
このまま行けばサブのLEZYNEは使わずに済みそう.

さて,河川敷を順調にトバすKazchari.ほぼ無風.
寒さもあまり感じない.大樹町での低体温は一時的だったようだ.

遠くの方にぼんやりと動く灯りが見える.
同形状が2つ.しかも点滅している.

(イメージ)

「うん? 並走している参加者かな?」
「追いつきそう?」
「深夜ライド中に後ろから声かけるとマジでビビらせてしまうので要注意」

とかなんとか考えつつ漕ぐ.

明らかにこちらのペースの方が速いはずなのに,なぜか全然追いつけない.
そのあまりに規則的な挙動が却って不気味.

あれは何? あれは敵? あれは何だ?

謎を秘め襲い来る侵略者なのか?
脳内には「3メートルの宇宙人」のイラストが浮かぶ.

https://dic.pixiv.net/a/3%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AB%E3%81%AE%E5%AE%87%E5%AE%99%E4%BA%BAより

このままキャトられてしまうのか,Kazchari?

力が欲しいと願っていたら,やがてその光が停止した.
「えーい,ままよ」と接近.
すると,こちらのライトの光で見えてきたのは...

クルマの横で,賢明に手を振るスタッフ(?)の姿であった.
「がんばってくださ~い! 後少しで~す!」

Kazchari「(とまどいつつも)お,おう...がんばります...」

うわぁびっくりした.
ようするにスモールランプとポジションランプを付けたクルマが深夜の河川敷をゆっくりとバックしていた...というのが真相らしい.
うん? いや,これもむっちゃ不自然.
なぜバック? なぜいつ来るかわからない参加者を暗闇の河川敷で待機?

今思うに,あれはやはり宇宙人...もとい幻覚だったのだろうか?

つーことで永遠に続くかと思われた河川敷ライドも,橋を渡って対岸へ.
そして再び河川敷に入るのだが...目の前に現れたのは!

センターだけ抜かれたかまぼこバンプ!

幸い,スピードが出ていなかったためクリアできたが,寝ぼけ頭や高速走行時だったら危険だったかも.
実際,昨年の「十勝200」では,眼前でタイヤをとられて転倒した参加者を見た.
どこかに「この道はやばかったなぁ...」という記憶が残っていたのが幸いしたかもしれない.

そして,ついに最終PC到着.

376.1km PC4ローソン池田利別店着.

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いやぁ腹減った.
日付が変わったのに腹減った.

大樹のセイコマでの反省を踏まえ,ここでは身体が温まるものを...ということで,ブルベ初,「カレーヌードル」を購入.
胃がもたれそうだが,残り30kmもない.まぁ大丈夫だろう.
そして温かいカフェオレも注入.

さぁ,最後のライド.
クリートをはめて,痛む右足に力を入れる.

「いける」

心に広がる安心感.
快調なペースでゴールを目指す.
まだまだ現れる丘陵.
アップダウンをこなす.
下りで意識がとんだ...わけではないが,今,自分がどこにいて何をしているのか認識が曖昧になる瞬間が数回.
軽くマイクロスリープ状態だったかもしれない.

これだけ長時間,思う存分大好きなチャリに乗れる人生に感謝しつつ眠りに...あかんあかん.まだ着いてへんて!

GPSにゴールマークが現れた.
昼間の喧騒とは打って変わり,静まり返った道の駅「おとふけ」の駐車場着.

ゴールである.

402Km finish 道の駅おとふけなつぞらのふるさと着.

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24時間トイレの前に設置されたゴール受付.
主催のAJ-北海道,Fさんが座っておられた.

本当,運営お疲れ様です.
新コロのせいでゴール受付がなく,はがき投函のブルベも多い中,参加者のゴールを待ち続ける姿勢に感服いたします.
寝ぼけていたので,充分なお礼が言えていなかったなぁ...と今,反省.

当日購入のメダルもGet!
このデザインになってから2個目である.
ベテランになると,もうどうでも良くなるらしいが,Kazchariはまだまだメダルが欲しいお年頃である.

ゴール景品の甘納豆とタオルもいただき,クルマに戻る.
汗だくなので,温泉に入ってから旭川に戻りたいところだが,深夜2時に開いている施設はない.
6時になると近所の日帰り温泉が使えるらしいが,そこまで待つのはなぁ...
汚れた身体とジャージは我慢して,帰れるところまで帰ろう...とクルマに乗り込んだ途端,雨が降ってきた.

つーことで,久々の400も無事終了.

今回もいろいろと幸運に恵まれた気がする.
200よりも300,300よりも400はやはり達成感がある.
600は距離は長いものの,一旦睡眠で途切れるしな.

ハードすぎて避けられがちな400ブルベだが,今シーズン,もう一度くらいチャレンジ...おっと,その前に膝の痛みをなんとかせんと.

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Audax Japan BRM618北海道400kmトカプチ(その3)

2022/6/18 Sat

夜の帷の黄昏と

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175.4km地点,PC1セイコーマート鹿追店にて昼食をがっつり摂る.
すぐ隣にはセブンイレブンもあり,別のブルベでは,そちらがPCの時もあった.

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道民のKazchariとしてはやはりセイコマ派.
安いし美味い.
ここのPCでは「オムナポリタン」「梅おにぎり」「スポーツドリンク」「水」「エナジージェル」を購入.

先着していた青ピナレロのSさんに「がっつり食べますねぇ」と言われる.

先程の「幌鹿峠ハンガーノック事件」が尾を引き,食欲への強迫観念があったのは否めない.幸い胃腸に問題ない.
ブルベでは,糖分過多のコンビニ食や細かな振動による胃腸系へのダメージによって,徐々に食欲が減退する場合がある.

食べられるうちは,固形食が鉄則!

実はこの時,胃腸の調子より気になることが...
それは膝の痛み.

Kazchariには左膝蓋骨骨折という既往がある.
もう30年近く前の古傷なので,日常生活に何の支障もないのだが,長距離ライドで痛くなることがたまにあった.
しかし,今現在,痛みはなぜか右膝外側に発生 ⇒ 腸脛靭帯炎が考えられる.

いつもと違うサドルなのでポジションが出ていなかったのか,それともペダリング中,左をかばい過ぎて無意識に右膝に負担をかけていたのかもしれない.
今すぐライドを中止できれば良いのだが,まだ”たった”175km(十分なのだが).
ここでDNFしても,音更に戻る手段がない.もっともDNFする気も毛頭ないが.

手持ちの抗炎症剤を塗布.

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これが効かないなら,ロキソニン再投入!(最終手段)

この後,ビアンキのDさんや,ビルケの森でご一緒したIさんが到着.
補給,もとい食事も終わったし,さぁ出発!

漕ぎ始めは先程の右膝に痛みを感じるが,すぐに消える.助かった.
エネルギーも満タン.すこぶる調子良く巡航.
風も追い風基調.助かる.

やがて全くノーチェックだった「駒場の白樺並木」のそばを通る.

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光が斜めに入って良い感じ.
確か以前クルマで来た時は曇ってたな.

さて,今,Kazchariはスタート地点だった道の駅「おとふけ」に向かっている.
その近くの高速道路入り口に着く頃,サイコンが「200km」を示した.

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なんと,ここまでの走行時間は8時間48分.
山岳ステージだった割にはペースが速すぎる.そら膝にも来るわけだ.

Kazchariの場合,ブルベは「100km:5時間」をベースタイムとしている.
そこから1時間以上の貯金.
悪くないけど,後半保つだろうか...

202.3Km PC2 道の駅「おとふけなつぞらのふるさと」着.

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スタッフのチェックを受ける.
朝の7時の出発以来,久々に戻って来たが,さすが土曜日である.大混雑.

膝の痛みのこともあり少しだけ,ほんの少しだけDNFも考えたが,いざこうやって到着してみると,そんな弱気はどこへやら.
すっかり継続することに決定.

ここへの道中も,後半に向けて装備の見直し(クルマを駐車してあるので)を考えていたが,面倒くさくなった.このままGo!

「いやぁ,まだ半分ですね.さすがにキツいっす」というKazchariの弱音に対し,スタッフの「もう200kmしか走れませんよ.がんばってください!」が忘れられない.

みんなで筋肉体操語録 ~あと5秒しかできません!

そう,全ての痛みは電気信号に過ぎないのだ.

つーことで後半戦.

ちょっとややこしいコース取りで,国道に出,向かうは帯広市街.
交通量が増える=信号坂祭りのはじまりだ.
くぅ~膝にくるぜ!

Go-Stopを繰り返し,ダラダラ走っていると後方からラチェット音が...
そう鹿追のセイコマで先に出発した青いピナレロのSさんだった.

なんと,帯広名物「インディアンカレー」を食べて来たそうな.
おお,この余裕.
そうやな,太ももの太さが常人離れしてはる.さすがや.

一方のKazchariはプライベートならともかく,ブルベで”寄り道グルメ”はほとんどしない.
時間的な余裕は十分あるのだが,それでも追い立てられる感の中,落ち着いて食べるのは...無理.

信号坂が続く国道を,しばらくSさんの後ろに付きながら走る.
左折し中札内方面へ.

昨年の「十勝200」で走ったルートに合流.
”いかにも”な風景が広がる.

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無理矢理チャリを立てて撮影.
この田園風景,肉眼以上の素晴らしさはやはり写真では表現できない.

やがて,見逃してしまいそうな地味~な通過チェックへ.

236.5km地点 通過チェックD 右折直後の「夜間除雪していません」看板着.

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ちょこちょこ停車していたこともあり,Sさんに完全にちぎられる.
そう,今回の400ブルベ.行程の半分以上がソロライドだった気がする.

それにしても...確実に中札内に向かっているはずなのだが,残り距離が全然減らない.
漕いでも漕いでも進んでいないような気がしてくる.

個人の感想だが,山岳-平坦にかかわらず,400ブルベで一番辛いのは,この200~300kmの間ではないだろうか?
残り距離が2桁になると,一気に楽になる...はず.

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253.4Km地点 PC3 ローソン中札内店着.

ここについたのは夕方6時頃.
まだ明るい.
「バナナ」と「エナジージェル」「アイスクリーム」「水」を買って無事レシートGet.

先行していたSさんも休憩していた.
ここで夕食をどこで取るか問題発生.

Kazchariは,コース後半も「十勝200」と同じと思いこんでいた.
ゆえに大樹町をパスし,広尾町あたりで夕食を食べるつもり...とSさんに話してみる.

「えっ? 広尾町? 行かないですよ.大樹町過ぎたらコンビニも何もないですよ?」とアドバイスされる.

改めてマップを確認.
ホ,ホンマや.大樹町パスしてたら,エライめに会うとこやった...
事前確認およびヒトと情報交換することは大事ですね.

sさん出発.
それ以降,このブルベで他の参加者の姿を見ることは二度となかった.

しばらくしてKazchariも出発...のはずが,チャリにまたがろうと右膝を少し曲げただけで激痛!
うわぁ,完全に悪化しとる.

またもや抗炎症剤を塗りたくる.

まだだ,まだ終わらんよ!

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なんてこたない夕方.人気のほとんどない中札内の市街を,軽いギアでゆっくりペダルを回しながら進む.
いやぁ,これはキツイわ.
こんな所でDNFしてもどうしようもない...
残り150kmが絶望的な距離に思えてくる.

7時を過ぎて陽が沈む.

一旦停止してフロントライト点灯(Bontrager Ion800).
リアライトはOLIGHT SEEMEEを点滅から点灯へ.さらにCATEYE OMINI5も点灯.

夜を駆ける準備はできた.
振り向けばマジックアワー(残照)が美しい.

交通量は多いものの,国道236号は路肩も広く走りやすい.
忠類の道の駅を過ぎれば大樹町はすぐである.

目当ての「セイコマートたちばな大樹店」を発見.
PCでもなんでもないが,ここで夕食を取る.

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セイコマ名物「豚丼」「スポーツドリンク」で補給.
右膝はボロボロだが,胃は全く問題ない.
このブルベ,まだ戦える.

ゴールまで残り130km...(その4へ)

Audax Japan BRM618北海道400kmトカプチ(その2)

2022/6/18 Sat

養分をくれェェェ~!

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三国峠では十分な水分&カロリー補給…したはず.

結果的に前者はともかく,後者は不足していたかもしれない.
この時,漠然と「幌鹿峠越えたあたりで残った補給食をたいらげるか」と考えていた.

ダウンヒル開始.
この時間はまだウインドブレーカー不要の暖かさ.
走行風が気持ち良い.

折り返しルートなので,反対車線からはまだまだ登り(地獄)中の参加者とすれ違う.

Kazchariはダウンヒルが苦手.
ゆえに最高速度でもせいぜい50km/h程度.
とは言え,この速度でも落車や鹿・熊にぶつかればただでは済まない.

数年前の「アタック三峠国300」では,石北峠をダウンヒル中,先行者が路面の縦ギャップにタイヤをとられて落車した場面に遭遇したことがある.
続くKazchariもヤバかった.
当時はGoProを付けていたので,ハンドルがぶれまくった恐怖の映像(記憶も)がまだ残っている.

ツール・ド・フランスなどのレースでは,下り90km/hオーバーは珍しくない.

オートバイのプロライダーが「自転車のヤツらはクレイジーだ.あんな薄い布切れ1枚と発泡スチロールを頭にのせただけで峠を下るとは」と呆れていたという記事を読んだ.完全に同意.
ここ数年,オートバイの機材・ウェアの安全への意識は大進化している.夏用のメッシュジャケットですら,フルプロテクター装備である.

コミネ(KOMINE) バイク用 プロテクトメッシュパーカ-テン Navy Marble M JK-114 1096 春夏秋向け プロテクター CE規格レベル2 メッシュ素材

まっ,ここは国道なので,路面は非常に整備されている.
夜間は...動物が多そう.熊の横断記事も読んだことがある.

ある程度下ると,休憩ポイント(トイレ・自販機設置)となる防雪センターが近づいてきた.

ここで「額にピキーン!」&「種がパカーン!」とニュータイプ能力が炸裂!

なぜだか脳内で「寄れ,寄れ,寄ってコーラを飲め,でないと死ぬぞ」という囁きが反響.
いわゆる”虫の知らせ”なのだろうか?
快調にトバしていたものの,そのお告げを信じて立ち寄ることにする.

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しっかり神の飲料,赤コーラ360mlをガブ飲み.
道路を数名のランドヌールが駆けていくのが見えた.

10分ほど滞在し出発.

すぐに後方からピナレロのSさんビアンキ(しかもオルトレ+TTバー!)のDさんのトレインが追い抜いていった.
一瞬,便乗させてもらおうかと思ったが,さすがにオーバーペース.
Kazchariはマイペース走法をキープ.

糠平温泉の分岐点到着.
ここからいよいよ,次のボス「幌鹿峠」クライムが始まる.

数年前に走った「新十勝200」以来,2度目の糠平温泉側からのアタック.
その時は大豪雨でまともに登った記憶がない.
いや,逆に雨のおかげで登攀の苦しさが紛れたかも.

この峠,取っ掛かりが斜度最大.10~12%はある.
それを超えるとかなり楽になる.

一応軽量級のKazchariは先程の先行者2人をパス.

そう,最初は良かったのですよ...
Ave13~15km/hほどのペースで登れていたが,峠まで残り2kmぐらいから,急に足に力が入らなくなった.

2%の斜度でさえ苦痛.

なんだこれ?
ここまでパワーダウンした経験はない.

まっ,まさかこれが噂のハンガーノック!?

恐ろしいのは「そうかも」と思いつつも,停まって補給をするという判断力すら失われてしまうこと.
「早く頂上へ!あの看板まで」という思いのみが強くなる ⇒ ますます悪化.

速度は1ケタに落ちた.
やがて知らぬうちに消耗し,完全に動けなくなってしまうんやろね.

ふと,バッグミラーを見ると,先程パスしたSさんの姿が見える.
ここで意識が少し回復.
(レースではないが)抜かれたくないと,最後のパワーで踏む.

そして...ゴール!
そして,冒頭の「幌鹿峠」看板の前で撮影.

もう,看板の所までチャリを動かすのすら,膝ガクブルで生まれたての子鹿状態.
めまいを伴うふらつきもある.
続いて到着したSさんと言葉を交わす(「キツイっすねー」)も,他の内容はほとんど覚えていない.

とりあえず峠に着いて一安心.
さすがに冷静さが戻ってきたため,ポーチに入れておいたジャムパンとエナジージェルを注入.

ウィンゾーン 栄養補給ゼリー エナジージェル おためし3味 6個セット (各2個)

超甘い.超甘いが美味い.
三国峠同様,残ったボトルの水をガブ飲み(これがダメ.途中でちびちび飲まないと).

それにしても,登る前にコーラ飲んどいて良かった.
もし防災センターをスルーしてたら...くわばらくわばら.

先に下ったSさんを追いかけてダウンヒル開始.

うぉー,この道はやはり走りやすい.
約30年前に泊まったことがある然別湖野営場山田温泉(廃墟?)をパスし,久しぶりに文明漂う然別湖コタン着.

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公衆トイレもあるので,さすがに休憩.
トイレで小用.

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イテテ!
全然尿が出ない,いや痛くて出せない.
ようやく絞り出すと,めっちゃ少量かつ真黄色.
こっ,これこそ正に脱水

完全完璧に水分補給が足りていない.

それに排尿時の痛みには思い当たる点がもう一つ.
長距離ブルベ用に導入した「Selle Anatomica」のせいだ.

Selle Anatomica セラアナトミカ WaterShed X1 Black ブラックリベット 防水 革サドル

使えば使うほど各人の臀部形状にフィットし,そのあまりの快適さゆえ,“高級ソファ”とも称される革サドルである.
Kazchariもブルベ参戦を始めてすぐに購入.

そんなスーパーサドルにも欠点がある.

1つは重量.
言うまでもなく普段使いの「ショートノーズ小型サドル」に比べると圧倒的に重い.

もう一つは,使用を重ねる毎の革のヘタレである.
ようするに革がのびて中心がへこんでくるのだ.
良く言えば自分のケツの形状に合ってきたということになるが,悪く言えばポジションが固定されてしまって動かしにくい.

さて,Kazchariの「Selle Anatomica」はどうか?
坐骨,いわゆるケツ部分は問題ないものの,肛門から会陰部にかけてが痛い.

サドルが盛り上がっているため,ペダリングの度に皮膚がこすれる.
また,穴あき形状になっていないため,尿道を圧迫し続けている.これが排尿時痛の原因だろう.

いずれにせよ,持参した保護クリームを患部に塗り塗り.
ブルベの必需品.
毛嚢炎になるとやっかいだ.

Protect J1 長時間持続型保護クリーム 35ml

もう一点述べるなら,雨に弱い(伸びる)らしいが,それは純正のカバーでカバー.

SELLE ANATOMICA セレアナトミカ Rain Saddle Cover サドル レインカバー

トイレのそばにある蛇口から水をガブ飲み&ボトルに補給.
然別湖の写真を撮って休憩完了.

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少しだけ坂を登って白樺峠へ.
この峠は明らかに鹿追側から登る方がツライ(次週ヒルクライム大会があるとか).

カバチャレ2022

ここからは豪快にダウンヒル.
ようやく低地に戻ってきた気がする.
そして,このブルベもクライマックスを越えた!(と,のんきに思っていた時期がKazchariにもありました)

何度か右折,左折を繰り返す.
175.4km地点 PC1 セイコーマート鹿追店着.

腹が減った.さぁ食べよう!

残り225km.まだ半分も終わっていない.

(その3へ)

『ククルス・ドアンの島』を観てきた~ふむ...

2022/6/10 Fri

ロボアニメのリアリティ.

『シン・ウルトラマン』『トップガン マーヴェリック』に続き,2022年おっさんホイホイ第3弾こと『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』を劇場で観てきました.

思った以上にウルトラマン~『シン・ウルトラマン』を観た

『トップガン マーヴェリック』を観た~ニンジャぁ!

さぁ,これらに続く傑作となるか!?

https://www.youtube.com/watch?v=JNvnkkri_qM

以下,ネタバレです.

映画開始早々,テロップが流される.

「この映画は1979年放送のTV番組「機動戦士ガンダム」1stシーズン第15話の翻案です」

翻案の意味を調べると「既存の事柄の趣旨を生かして作りかえること。特に小説・戯曲などで、原作の筋や内容をもとに改作すること。また、そのもの。」(goo辞書より)とある.

まぁ,それはそれで間違いないのだが,この作品,TV版(もしくは劇場版3部作)だけ知っている人には脳内に疑問符がわきまくる作りだった.

少なくとも,安彦監督の『THE ORIGIN』を読んでおかないとわけがわからない.

フルカラー版 機動戦士ガンダムTHE ORIGIN(1) (角川コミックス・エース) Kindle版

どうしてスレッガーさんがいるのか?
どうしてジムが実戦配備済み?
ガンタンクは?
他,少しずつズレてる各キャラの性格や口調(セイラさんが顕著)など.

面白いことに『THE ORIGIN』では,このエピソードはスキップされている.
つまり原作があるようでないような不思議な立ち位置のエピソードである.
まぁ「MSが美麗なCGで動いてたらええやん!」勢にはどうでもええ話やけどな.

全体の絵の雰囲気は既にアニメ化された『THE ORIGIN』シリーズと共通(そらそうだ).

機動戦士ガンダム THE ORIGIN シャア・セイラ編

さて,オリジナルの『ククルス・ドアンの島』は第15話という1クール目が終わったばかり,つまりかなり前半の話なのだが,この映画の設定ではジャブロー戦は終了,ホワイトベースはオデッサ戦後に宇宙に上がる,その間の出来事となる.

TV版では本編の進行に直接関係のない13話『再会,母よ』,14話『時間よ,とまれ』に続く”箸休め回”だった.
本放送でも観たが,この3話は一話完結の異質回だった.
週一で見るとあまり気にならへんけどな.
ちなみに13,14話は名作だと思う.

さて『ククルス・ドアン』と言えば作画崩壊.
そして「唐突なストーリー」「細身で鼻のやたら長いザクが正拳突きで戦う」「ガンダムがザクを海に放り投げる」などなど,リアリティを放棄したカオスな内容.ただ,メカに比べキャラの作画はそれほど崩壊していなかった印象.

さてようやく本編の話.

結論から言うと,特別興行料金¥1,900は高いかな.

まず良かった点.

- 本編が始まるまでのワクワク感
- キャラの作画(好みわかれそう)
- ガンペリー

後は...うーんな点.
やはり元々20分程度の小編を2時間にするには無理のある展開.
引き伸ばし感が半端ない.

肝心のメカ作画も...うんCG.軽い.
ディテールがMGやRGと共通なのでガンプラ感が強烈(売れるのかな?).

元々,安彦氏の描くメカはロボというよりキャラクター.
『めぐりあい宇宙』の太っちょゲルググの作画とか,他にない独特の味があった.
本作でもヒートホークをよけてカエルジャンプするガンダムに,そういった人間臭さがやや見られるもの「あー,普通のメカバトルやな」という印象.
懐古厨と言われようが手書きセルの迫力(重さ)には到底かなわない.

戦争に嫌気が差したドアンは軍を脱走,(おそらく)戦争孤児を引き取って,この映画ではアフリカ沖,カナリア諸島の小島に住んでいる.このあたりの直接的な説明はない.
TV版では少数だった孤児が,本作品では20人ほどに増殖.

その子どもたちとアムロとの交流が描かれるのだが,人数が多い分,それぞれにセリフがある.
あくまで印象だが,まるで舞台劇のように一人がしゃべって次,一人がしゃべって次という感じでやたらにお行儀が良いのだ.
しかもやり取りがダラダラと長い上に,たいして面白くない(これは他のキャラのギャグシーンも同様).
特に心に訴えかけるセリフもない(何かあったっけ?).
トミノ節の電波セリフもない(同じ牧歌路線のターンAだとキャラのやり取りが楽しい).

極めて普通.

そして何より気になったのが食事シーン.
量と種類,多すぎません?

この島,まるで硫黄島のような火山島.
森や草原のない灰の堆積した不毛な大地.
一応ドアンの「灰を取り除けば肥沃な土が」的なセリフがあるが,現状,食卓があれほど豊かになるような耕作地はない.

こうしたリアリティラインの崩壊はもう一つ.

どうしてアムロが頭と左上腕に包帯を巻いているのかわからない.
最初の対ドアン戦では,ヘルメットしているし,パイロットスーツ着込んでるし.どこをどうしたら,ああいうケガすんのやろ?

何か,食事シーンやから,気絶した人やから,と何も考えてない様な演出が気になる.

細かい?
そうかもな.

いや,ファースト・ガンダムはリアリティが大事.

そう,この映画にはなんと「アムロがガンダムで敵兵を踏み潰す」という衝撃シーンがある.
もちろん,これまでもライフルやらサーベルでジオン兵を殺しまくってはいるが,生身の人間,しかも踏み潰すというのは前代未聞では?
”オレ達のミカ”でもここまでしてなかった(はず).

このシーンも,ガンダム再起動してからの怒涛の展開のままクライマックスに流れるなら,まだわかる.
だが...問題はそのシーンの後,コアブースターが着陸失敗してジムが翔んでクビが取れたり,ヤギが逃げてカイやハヤトと戯れるというギャグ描写が入るのだ.しかも,牧歌的な止め絵とBGM付きで...なんだこれ.

そして最後の「あなたの戦争の匂いを消させてください」(⇒ザクをポイ)のナゾ場面はそのまま採用.

そもそも,これでドアンの問題は解決したのだろうか?
まだ戦争が終わったわけではないし,今後もジオン,連邦とも,この島にやってくるのでは?(ミサイル発射施設残ってるし)
そもそもドアンは密命による残置兵だったのか,脱走兵だったのかどっちなのだろう?

そやけど,よく考えれば実はシャアよりアムロを追い込んでたりする,最強のオールドタイプ(?)ドアンでした.

つーことで『ククルス・ドアンの島』,繰り返しますが¥1,900は高かったです...

息子ガンプラトレ&ファットなTTバーライド

2022/6/4 Sat

チャリとガンダムが結ぶ父と息子.

iPhone11 Pro

Broken clouds, 11°C, Feels like 10°C, Humidity 71%, Wind 5m/s from N

土曜日である.
晴天なれど本日はアホ息子のお世話日(いつまで?).

まず午前中のイベント.
息子に「ガンプラ買いに行くのと,ガンダムの映画(『ククルス・ドアン』)を観にいくんやったらどっちがええ?」と聞いたところ...

息子「ガンダムはいや.『極主夫道』やったら映画にする」

Kazchari「アホ.なんでオレがそんなんもん観なあかんねん! ガンダムとザクが戦う方がおもろいやんけ!」(←口調はそれっぽい)

息子「それだったらガンプラでいい.どこまで行くの?」

Kazchari「(おもちゃの)『ヨシダ』(自宅から約15Km)に決まっとるやんけ.もちろんチャリや」

息子「絶対イヤ」

と,愚図る息子を”豪快に”説き伏せ,結局チャリで『ヨシダ』に向かうことに.

近所には家電量販店『100満ボルト』があるので,ガンプラ目的であれば,そこで十分なのだが,面白くない.

息子のチャリトレ...つーか,昨夜取り付けた「ファット+TTバー」を試してみたくて仕方がなかったのだ.

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そう全てはKazchariのエゴ.

しかも,最短ルートではなくかなり遠回りして,わざわざサイクリングロードを経由するという鬼畜ぶり.
いつか復讐されるで.

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サイクリングロードに入り,早速TTポジションで走行.
おおっ! これは速い速い(気がする).
これでグラベルに行くまでの舗装路が楽になるなぁ.

...と良い感じで漕いでたら,あっという間に息子を置き去り.いかんいかん.
ついでにTシャツ一枚では寒かったのでウインドブレイカー着用.

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時々休憩して息子待ち.
とりあえず文句をたれずについてくるのはエライぞ,息子よ.

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どんよりとした空の下,無事『ヨシダ』に到着.
なんだかんだで続くガンプラの品薄.
在庫は”ガンダム”系がほとんど.

今回はSDではなく,HG『バルバトス』を購入.
トレーニングに付き合ってもらったお礼だ,息子よ.

近くのラーメン屋『虎鉄』に入る.

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息子「とーちゃん.このガンダムが持っているこの武器なに?」

Kazchari「あーこれな.メイスって言うて”こん棒”みたいなもんや.この世界ではビーム兵器が通じへんねん.で,こんな武器でどっかんどっかん相手をどついて,しばき倒すねん」

息子「ウソだー」

どうして信じないのだ,息子よ.
なので,帰宅してから動画を見せた.主人公がヒドすぎて笑うしかない

iPhone11 Pro
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つーことで,美味しくいただきました.
やはりこの店はラーメンよりザンギやな.

iPhone11 Pro
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帰りもサイクリングロードで.
さすがに30Kmを越えると息子もヘロヘロ.
まぁ,車輪も小さいしな.
サイズを大きくすると,もっと走れるんやろか?

早く成長しろ.
そして勝負だ,息子よ!

もうすぐ300kmブルベ~BRM528きのこの山参戦とベルの話

2022/5/23 Mon

楽しいブルベの上限.

iPhone11 Pro 実物はシルバーです

今週土曜日に開催されるランドヌール札幌主催のブルベ,『BRM528きのこの山300』にエントリーした.

2022BRM528きのこの山300

Kazchariにとって,今シーズン初のブルベだが,当日の札幌周辺の天気は雨予報.
現在の降水確率はなんと80%だ.
さすがに出走前から雨だと,DNSかなぁ...

悪いことは言わない。ブルベで雨ならDNSしとけ

賛成だ.
と言いつつも,これまで結構雨のブルベも走ってたりする.
当日の気分でどうするか決めよう.

問題はその判断を前日の金曜日にしておく必要がある.
走るのであれば,札幌発ブルベの定宿『ふとみ銘泉』(のリラックスルーム)に泊まるつもり.

北海道 ふとみ銘泉 万葉の湯(クーポンいろいろ)

これまで300ブルベには3回参加.
いずれも完走している.

【2018年BRM901アタック三国峠】

OLYMPUS TG-5

初めての300km.
屈足温泉を出発し,三国峠にタイムアップ内にたどり着けるかが勝負.
「田舎の夜間走行=宇宙旅行に近い」を実感.
15時間12分.

【2019年BRM511トトロ】

OLYMPUS TG-5

札幌発で深川まで行って帰る...いや,帰らずに旭川に向かいたくなるブルベ.
青山ダムあたりが色々怖い.
14時間3分.

【2019年BRM720北村】

OLYMPUS TG-5

なかなか辛い海岸沿い.トンネルが多すぎる.
歌志内で同行者がダウンヒルクラッシュ.
良いペースで明るいうちにゴール.
12時間59分.

いずれも天気には恵まれてたな.
やはり獲得標高だと三国峠がキツかった.
今度の「きのこの山」はこれに近い.
目標タイムは15時間ということで.

主催者の試走レポート(5/11)を読んでビビった.
コースの難所である「オロフレ峠」の気温は6℃だったそうな.
そこからの下り?
うわ,冬装備要るやん.

さて,話は変わって,今回ブルベ・レギュレーションで必須の「ベル」を新調.

以前はKnog製のおしゃれデザインを使っていた.

KNOG (ノグ) 自転車 ベル ラージ(内径:23.8-31.8mm)

見た目はスタイリッシュで悪くない.
ただし,元々音が小さい上に,ハンマー部分のバネが弱くなりもはや「ベルの音」ではない.(カン,という感じ)

そこでキャットアイ製のこいつを次に導入.

キャットアイ(CAT EYE) ベル 真鍮製 自転車

いたって普通のベル.でもいい音が鳴る.
夜間の宗谷国道,ベル挨拶合戦が楽しかった.

別のベルも試したく鳴り,レックマウント製のこいつを購入.
マウントステーにすっきり収まるのが気に入った.

REC-MOUNTS(レックマウント) ベルキット(Bell) レックマウント製 サイクルコンピューターマウント用

サイコンアダプタ下部とGoProマウントの間にはさみこむタイプ.
実にスマート.

iPhone11 Pro

サイコンやライトの位置をクリアして落ち着いたこの位置.

鳴らしてみるか.

(カチッ カチッ)

「?」鳴らない.なんで?
なんと,ベルとハンマーを強く固定すると全然鳴らない仕組みなのだ.
ベル本体のネジを緩めて,ハンマーをダラーンとぶら下げると...

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(チリン チリン)

キャットアイほど良い音ではないが,ちゃんと鳴る.
ハンマー部分がブラブラしてるけど.
このまま走ったらネジが緩んで落ちそう.

そう.つまりこのベルは,普段はベルを締めて走り,使う際は緩めて音を鳴らし,用が済んだらまた締める...うわっ面倒くさ.

まぁ,道交法でも自転車のベルってよくわからん立ち位置にあるしな.

自転車のベルは対車両用の義務、歩行者に鳴らしてはいけないって知っていますか?

クルマに鳴らせだぁ? そんなもん聞こえるかいな.
エライ人にしかわからん飾りなのか.

ちなみにKazchariはファットバイクにクマ鈴を付けている.

林道走行の他,雪の季節などやむを得ず歩道を走る際,”意図的に鳴らしたわけではない”鈴の音で,歩行者が気づいてくれる.
これは違反ではないでしょう.

VIVA(ビバ) キヅキベル SBL スカイブルー

つーことで,後は当日の好天を祈るのみ...

※ 結局,悪天候のため「2022」はDNS ⇒ 「2023」でリベンジ!

BRM610きのこの山300km(その0)

iPhone11 Pro こうするといつのブルベか忘れない

心頭滅却しても山は山ライド

2022/5/22 Sun

痛みは電気信号に過ぎない.

iPhone11 Pro

Scattered clouds, 21°C, Feels like 21°C, Humidity 49%, Wind 6m/s from SSE

花粉症の攻撃は続いている.
布団に入っても,鼻呼吸ができないので,口を開けっ放しで寝ている.

喉の乾きで目が覚めてしまうこともあるが,困るのは起床時の頭痛.
酸素不足だろう.
元々頭痛持ちではあるが,最近は特にひどい.

あまり頼りたくはないのだが,頭痛がひどい時はこいつを飲む.

[Amazon限定ブランド]【指定第2類医薬品】PHARMA CHOICE 解熱鎮痛薬 解熱鎮痛錠IP 100錠

ところが,こいつがびっくりするくらい効かない
以前服用していた「ロキソニン」と成分・効用が変わらんのに安い...という触れ込みだったので使っていたのだが.

痛み止めロキソプロフェンとイブプロフェンの違い、効果・副作用を解説

そろそろ100錠を使い切りそうなので,これを機会に信頼の「ロキソニン」に戻すことにする.

【第1類医薬品】ロキソニンSプラス 12錠

実際,今朝は特に頭痛がひどかったので,薬箱に残っていた「ロキソニン」一錠を飲んだところ,あっという間に効いた.
少し恐ろしい.

つーことで出発.
まずは忠別川サイクリングロードを使って,旭岳方面へ.
来週の山岳300ブルベ(獲得標高3233m)に備えて(?),山を登っとこうかと.

やや抑え気味のペースで「大雪旭岳源水」へ.
家から汲んできた水道水をおいしい湧き水に交換する.

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クライム開始.
別にタイムは狙いませんよ.
家から自走やしぃ,ホイールもディープやしぃ...(言い訳)

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45分ほどで,いつものロープウェイ乗り場に到着.
一緒に登っているチャリも,下りてくるチャリもいなかった.
旭岳,人気なしッ!(たまたまでは?)

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今回,リアライトとして新兵器というか,買ったことをずっと忘れていたOLIGHT『RN180』を初投入.

OLIGHT(オーライト) RN180 自転車ライト テールライト

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もちろん前日にフル充電.
このライト,特徴としてデカイ,そして明るい(180ルーメン).
それにブレーキ時には「モーションセンサー」が働き,3秒間点灯するそうな.
ただし,Amazonのレビューを見るとバッテリの保ちがサイアクとか...

説明書もロクに読まないまま点滅モードで走ってきたけど,ここまではちゃんと機能しているようだ.
途中,一箇所トンネルを通るのだが,確かに...むっちゃ明るかった.

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いつもの場所で記念撮影.
かろうじて山頂は拝めるものの,天気はイマイチ.

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さすがにこの気温のヒルクライムだと,神の飲み物が美味い.
500ml(¥120)もスッと飲める.

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この新しいビジターセンターも良いのだが,,,

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これまでお世話になった旧センター(閉鎖済み)にも愛着あるなぁ.

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さてダウンヒル.
もちろんウインドブレイカー着用.
下は半パン(レーパン)やけどな.

iPhone11 Pro
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天気予報だと昼から雨.
今のところ,この山に雨の気配なし.

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ふもと着.
雲が出てきたか.

iPhone11 Pro
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途中の植樹林.
規則正しく木が並んでいる場所を見つけて進入.
緑が美しい.

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いつもの忠別ダム.
すっかり雪も融けて,ダム道路も横断可.
反対側へ渡れる.
そういや今年はダム底ライド,忘れてた.

昭和の日,午後の忠別湖底ライド

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東川の町に入り,いつものセブンイレブンで昼食.
ジロ開催記念でイタリアフェア(?)なのかは知らんけど,『バジルソース冷製パスタ』を購入.
別器のバジルソースをパスタにからめて食べるのだが...まぁ,見た目はアレだが美味しかったです.

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帰りのサイクリングロードで「残桜」を見つけ撮影.

※ いや,Google先生によると,これは桜ではなく「カイドウズミ」らしい.そうなん?

自宅に着くと同時に雨が降ってきた.ツイてる.
ところが,リアライトを見ると,なんと既に電池切れ!
なにィ! 5時間も乗ってないでぇ!

この保ちではブルベどころか,通常の100km~ライドでも使えない.
なんじゃ,このライト.
これまでOLIGHT製品には絶大な信頼を置いてたけど,これはないなぁ...

改めてネットで設定を確認.

テールライトRN180は3つの設定があり、ダブルクリックすると、三つの設定モードが切り替え、一回クリックすると、明るさが切り替えます。
常時点灯設定(ロー、ミドル、ハイ)、フラッシュ設定(呼吸点滅、コメット点滅、通常点滅、交互点滅)、スマート設定(昼間、夜間)

メモリ機能:ライトが点く出力は前回使って記憶された明るさです。
スマートブレーキモード:オフの状態でスイッチを5秒ぐらい押し、ライトが赤色点滅すれば、通常のモードになり、ライトが赤色点灯すると、スマートブレーキモードになります。電池残量が21%~100%の時、いずれかのモードでブレーキをかけると、180ルーメンで点灯し続きます。低電量(0%-20%)の場合、ブレーキモードは起動できません。

スマート設定(振動と感光センサー):駐車などの際、ライトを5分ほど使用しないとスリープ状態に入り、振動を感じるとまた起動します。
ランタイム説明: ライトの実際のランタイムは作動温度の影響を受け、カタログに記載された時間と完全に一致するわけではありません。また、ブレーキモードで使用する場合、ブレーキの頻度によってランタイムも変化します。ブレーキ頻度が高いほど、ランタイムは短くなります。

ややこしいわ!
説明書を読まないKazchariも悪いけどな.
付属のマウントもシートポスト専用やし,使いどころがわからん.

なぜ買ったのか?
確か『RN3500』を買った際,プラス¥1,000程度でセットされるお買い得品やったから.
単独購入よりも心的ダメージは低いか.

いつも使っているのはOLIGHT『SEEMEE30』.

OLIGHT(オーライト) SEEMEE30 自転車ライト 30ルーメン テールライト

こいつは素晴らしい.
操作もシンプルな上,持続時間も長い.それに安い.
リアライトならこちらをオススメ.

つーことで久々のヒルクライムでした.

薬もライトも慣れているのが一番.

息子トレ&ラーメンライド

2022/5/21 Sat

なんて素敵なノワール.

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Scattered clouds, 22°C, Feels like 22°C, Humidity 46%, Wind 6m/s from S

朝から快晴.
息子の習い事送迎業務のため,一日フリーとはいかない.

それでも無理やり乗る時間を作るチャリ・ジャンキー.
フランス(Zwift)を少し走る.

自宅から5kmほど離れた公民館へは,通常クルマで通っているのだが,今日は息子とともにチャリで行くことにした.
Kazchariはファット.息子はTREKの20インチのキッズバイクである.

ヤツも身長が伸びてきたのでサイズがだいぶ小さくなってきた.
サドルを目一杯上げる.

「とーちゃん,足が地面につかない」

「アホ.効率的なペダリングにはこの高さがええんや.止まったらサドルの前にお尻をズラしてやな...」

と,徐々に洗脳中.一歩間違えば虐待だ.
24をとばして,26インチにステップアップ,つまりKazchariのスペアバイクに乗せたい.その練習も兼ねている.

ゆっくり走っているつもりでも,いつの間にか息子置き去り.
脚力の差というより,道草しまくる息子.
急げ! 11時集合やで.

ギリギリ到着.
1時間後に迎えに来ると告げ,河川敷へ向かう.
手頃な東屋ベンチを見つけ,外読書.
これが今回の目的.

iPhone11 Pro
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絶賛,読書中なのがこの本.
佐藤究著『テスカポリトカ』

テスカトリポカ

まだ半分ほどなので感想を述べるのは早い気もするが,いやぁこれは面白い.
元々,船戸与一などの国際系クライムノベルが大好物なので,この本も実に刺さる.
前半の舞台となるメキシコやインドネシア.
何度か旅したが,ウラ社会がこれほど恐ろしいものだとは.
いや,この本の内容が事実に即しているなら,日本のウラも凄まじい.
壮大に勘違いしている利己的な善意ほど恐ろしいものはない.

読書中,隣接するサイクリングロードをガチ勢っぽいローディが駆け抜ける.
風切り音もしくはラチェット音しか聞こえない静かな空間.素敵やん.
花粉症のおかげで目が痒く,鼻が詰まっていることを除けば...だが.

さて,時間になった.迎えに行くか.

息子をピックアップし,旭川のローカルペーパー『ライナー』に掲載されていた近くのラーメン屋へ.

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元居酒屋,夜は焼肉屋.
赤と黒の装飾が,なんとなく先程のノワール小説の舞台を思わせる.

息子は「醤油ラーメン」.
最近はキッズではなく,通常サイズを注文するようになってしまった.末恐ろしい.

Kazchariは「塩油そば」.いわゆる汁なし混ぜそば系.
メニュー記載的に推している味のようだ.
ボトルに入っているのはレモン汁.
『ライナー』のクーポンで小ライス付き.

感想.
うん.Kazchariは汁ありの方が好みということを改めて認識.
息子は歴代第4位の味(ということはイマイチ口に合わなかった?).
食後,おまけにゼリーをもらったので「3位にする」と発言.いい加減なランキングだ.

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行きとは別ルートで帰宅.
相変わらずゆっくり解説の息子.
いつか”勝負”できる日が来るのだろうか?

そう言えば,某SNSの自転車グループの投稿で「87歳です.いつも登っている10%の坂で初めて足をついてしまいました」という投稿を見つけてびっくりした.
十分でしょ.
つーか,Kazchariもこの登攀力,いつまで維持できるだろうか?

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最後に近くのケーキ屋さんでソフトクリーム(¥350)
いやいや,誘惑に負けて毎回こんなん食ってたら,すぐに10%が登れんようになるでぇ.

花粉症とジロ・デ・イタリア

2022/5/18 Wed

わかっちゃいるけど.

これまでもちょこちょこ記事にしてきたが,今年は花粉症にヤラれまくっている.
例年,ここまでひどくなかった.
体質が変わってしまったのだろうか?

北海道のこの時期と言えば,シラカバ花粉が最盛期.

北海道の花粉情報

全く,いつになったら収まるのやら.

目がかゆいのはもちろんのこと,人前で話す職業なので,鼻詰まりは困るのだ.
ただでさえマスクで声が通りにくいというのに.

もっとも困るのは就寝時.
花が詰まっているので,口を開けての呼吸になる.
するとのどが渇く ⇒ 起きる ⇒ 水を飲むの繰り返し.
おまけにくしゃみが一時的に止まらなくなる.
明らかに熟睡できていない.
睡眠の質が低下している.

対処療法としてAmazonブランドの市販薬を使っている.

まずは目薬.

[Amazon限定ブランド]【第2類医薬品】PHARMA CHOICE 眼科用薬 マリンスカイDX 15mL

そして「点鼻スプレー」を使っている.

[Amazon限定ブランド]【第2類医薬品】PHARMA CHOICE 点鼻スプレー 鼻炎スプレーN 30mL

こいつは確かに効く.
もちろん,永久にとはいかず,2,3時間だけは鼻水,くしゃみが見事に止まる.

使用制限は1日6回.
これだけ効くということは,成分がやばいのか?
気になったので調べてみた.
いずれも100mg中の成分.

ナファゾリン塩酸塩(50mg):血管収縮剤
クロルフェニラミンマレイン酸塩(500g):抗アレルギー剤
リドカイン(300mg):局所麻酔
ペンゼトミウム塩化剤(20mg):抗菌剤

こうした点鼻薬全般に言えることだが,即効性は高い.
しかし,使いすぎによる薬剤性鼻炎に注意する必要がある.
下手すると依存症...

実際,使用後はリドカインの作用で,舌がしびれるので”ヤベー薬”という認識はあった.

いずれにせよ,寝不足気味.
もちろん,それを解消するためには早めの就寝がベストなのだが,間の悪いことに現在JSPORTSにて「第105回ジロ・デ・イタリア」を配信中なのだ.

もちろん,例年同様,今年も月決契約中.
英語コメンタリーによるスタートからの配信,および午後9時頃からの日本語実況で,毎日観ている.

先頭のゴールは毎晩だいたい0時過ぎ.
そこから寝て6時に起床.
あかん,確実に睡眠時間が6時間切っとる.

今年は大本命(スター選手)不在の大会とされる.
強いてあげれば,マチューが注目選手かな.
実際,大活躍というか,マチューのこれまでのセオリーをブチ壊す走りはホンマにすごい.

昨年のツールの様に,途中でリタイヤしないで欲しい.
暴れるだけ暴れて「ハイ,サヨナラ」は印象が悪い.

とは言え,マチューに総合は無理やしな.
順当にいけばカラパスかなぁ...

さて,昨夜の配信は前半と後半でプロフィールが180°変わる第10ステージ.
残り90kmの丘陵地帯に入ってからは目が離せなかった.

ラストのスプリント.
マチューとギルマイのマッチポイント.
いやーすごかった.まるで某自転車マンガみたいな展開.

途中で諦めた(負けを認めた)マチューのギルマイに送るサムズアップ.かっこ良すぎる.

そして,ジロどころかグランツール史上初のアフリカ人(エリトリア)選手のステージ優勝である.
「フルームはケニア人では?」というツッコミは置いといて)

が,そのギルマイ.
ポディウムでのシャンパンを開封する時にとんでもないアクシデントが.

2022 ジロ・デ・イタリア第10ステージ ビニヤム・ギルマイがゴール後病院送りに 明日の出走は?

第1ステージのポディウムで,マチューも同じミスをやらかしてたな.
シャンパンメーカー,コルクの作りを改善した方が良いのでは?

つーことで,花粉症とジロのおかげで寝不足...という話でした.

※追記:この記事を書いていると第11ステージ配信開始.そして...

2022 ジロ・デ・イタリア第11ステージ  あ~、ビニアム・ギルマイ

注目選手が一人減った.残念やな.
ツールは出るんやろか?

海!山!温泉!~小学生男子とアポイ岳(その2)

2022/5/4 Wed

男の子が育つ.

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高熱源体とともに極狭空間にいたためか,テント内ではさほど寒さを感じず就寝できた.

朝5時前,外は既に明るい...と言いたいところだが,曇天時折小雨.
風も強い.外はやはり寒い.

「午前中雨」の天気予報通りである.
その予報を信じるのであれば,昼過ぎからは晴れるらしい.

さあ,考えろ.
予定通り,本日の登山を決行するか,確実に晴れる明日に延期するか...

いつもの朝飯(なんでもかんでもホットサンドメーカー)を食いながら思考していると,息子も起きてきた.

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「寒い寒い」とブチブチつぶやいていると,息子が「サッカーすれば体があたたまるよ」となかなか気の利いたことを言う.

空気を抜きまくって,全然飛ばないようにしたボールで,1時間ほどサッカー&キャッチボール&プロレス.
確かに温まったぞ,息子よ.

9時になった.
山には雲がかかっているが,海方向は晴れつつある.

決意し,本日アポイ岳に登ることにした.

登山用の装備を整え,まずはインフォメーションセンターへ向かう.
途中のアスレチックエリアで遊びまくる息子.
なかなか進まん...

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「とーちゃん,昨日のターブ代も払いなよ」と念押しする息子.
「マジメか!」ではなくて,人として正しい行動だな,息子よ.

受付の女性に「すいません.やっぱりタープ立てることにしました.2泊分で¥600です」と支払う.
受付の女性,驚いた顔で一言.「マジメですね...」そうなんすよ.

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マジメついでに登山情報を入手.

「山なので天候についてはっきりしたことは言えませんが,2時までに頂上にたどり着けなければ下山してきてください」とのこと.

何より重要なのが”クマ”に注意すること.
ふふふ,こんなこともあろうかと熊鈴もちゃんと持参しているのだ.
息子のリュックに装着する.
クマよけと言うより,息子の位置(生存)確認としての役割か.

さて登山開始である.
街をあげて「ジオパーク・アポイ岳」を推しているだけあって,案内板を始め,色々親切.
道に迷うことはまずなさそう.

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まずはクルマが通るような広い林道からスタート.
入山届けに記帳.
川を渡って登山道開始.
おっと,ブラシで余計な泥を落としてと.

以下,まずは五合目までのフォト.

iPhone11 Pro
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iPhone11 Pro クマよけの銅鑼
iPhone11 Pro
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iPhone11 Pro
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iPhone11 Pro 五合目の避難小屋
iPhone11 Pro

やたらに元気な息子.
最近,ずっぽりとはまっている『仮面ライダーオーズ』の話を延々としている.
言葉を3つ並べて,「拳銃!ライフル!戦車!(ゲラゲラゲラ)」などと一人で笑っている.
何が面白いのかさっぱりわからん.
Kazchari的には3つの言葉と言えば,仕事柄「桜!猫!電車!」を想起してしまう.

それにしても子どもは面白い.
突然フロー状態になって飛ぶように山道を駆けたかと思うと,次の瞬間にハンガーノックになって「もう無理...」と愚痴る.

あらかじめ買っておいた羊羹やジャムパンを食わせると,急速にHPを回復.
また走り出す.
これの繰り返し.不思議だ.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro
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iPhone11 Pro 毒蛇エリア!?
iPhone11 Pro

この当たりからガスってきた.そして強風.
晴れ予報はいずこへ...

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro
iPhone11 Pro
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ここまで来れば後少し.

iPhone11 Pro
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おおっ,ついに頂上着.
景色は残念だが,この達成感こそ登山の醍醐味.

「しんどくなったり,もう下りたくなったら言いやぁ」と息子にあらかじめ伝えておいたが,諦めずによくぞここまで登ってきた.
おそらくここまでの高さを登ったのは人生で始めてのはず.

エライぞ,息子よ!

もうしばらく佇んでいたかったが,ご覧のような天候である.
何も見えない.
さらには雨も降ってきた.
下山を開始しよう.

登りとは異なり,「ウラお花畑ルート」を使う.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

と言っても,シーズンはまだ.
笹っぽい植物の合間を,細い登山道が続く.

息子「本当にこの道で合ってんの?」 ⇒ 合ってるって!(たぶん...)

iPhone11 Pro これも高山植物?
iPhone11 Pro

下れば下るほど,植物層が変わる.

iPhone11 Pro

雑木林に入り,何度目かのハンガーノック状態になる息子.
ここで秘密兵器「カロリーメイト」を渡す.

「おい! 息子! これを喰え!」(アンクのマネ)

「とーちゃん,これマズい」 さよか.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

いずれにせよ,復活した息子.
うまい具合に天気も回復.太陽のめぐみを浴びる.
♫チャーラチャラララララ~ チャラチャララ~(セブンのBGM)

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro
iPhone11 Pro
iPhone11 Pro
iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

この登山のハイライトである馬の背.
シーズンになると尾根の両サイドが高山植物で埋まるそうな.
そうでなくても絶景は絶景.
晴れになってよかった.

山の方を見ると登っていく人の姿が何人か見える.うらやましい.
まっええか.こればかりはどうしようもない.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro
iPhone11 Pro 靴を洗うブラシ.
iPhone11 Pro

入山届を出すところ.
約5時間で往復した.

iPhone11 Pro
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看板前で決着をつける(何の?)最後の戦い.
そして仲直り.

キャンプサイトに戻る.
Kazchari的には「もう温泉の食堂で食うたらええやん」と息子に提案するが,断固拒否.
結局「キャンプやから外(自炊)!」という息子のド正論に負け,様似町のコープまで買い出しに行くことにした.

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せっかくなので,今はなき日高本線の終着駅,様似駅を見学.
今では観光案内所になっていた.

仕方がない.
これが時代の流れ.

鉄道は衰退する.
町も衰退する.
何より,人が減っていく.
それが日本.

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テントサイトに戻り,まずはパック飯を温める.
手前の皿には焼きそば.もちろん惣菜だ.

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フライパンで「王将の冷凍餃子」を焼く.
水も油も不要.実にキャンプ向き.
しかも,しっかり王将の味だった.
今後の定番にしよう.

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今日のメインディッシュは「サーモン丼」
これが意外に美味かった.
やはり海沿いだから? いや,サーモンは関係ないか.

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ここの温泉も今晩でお別れ.
露天風呂もあるので,明るいうちにも入りたかったなぁ.

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入浴後,寒空の中,スナック菓子+ビールという不健康な夜食(と言っても8時だが).

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Kazchari「今日の山,どうやった」
息子  「下りは楽しかった」
Kazchari「ほな,また山登りするか?」
息子  「絶対いや」

いやいや,息子よ.
今日はしんどいかもしれんが,ふと思い出される登頂達成感とこの心地よい疲労感がクセになるのだよ.
次回はもっと高い山に連れてってやろう.

今はとりあえず...眠れ.

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