『ダグラム』は好きかい?

2024/1/30 Tue

真実は見えるか

iPhone11 Pro

世間では某変態ロボアニメ(ホメ言葉)が話題沸騰中.
ここまで放送が楽しみなコンテンツは久しぶり.
オリジナルゆえ何が起こるかわからない&放送時間中ずっと大爆笑.

『勇気爆発バーンブレイバーン』がとりあえず面白い

第3話も期待を裏切らない“あたおか”ぶりだった.
公式サイトにはデスドライブスの目的が「各々の願う最上の『死』を成し遂げること」とある.

勇気爆発バーンブレイバーン

どう見ても,ブレイバーンも同種族っぽいので,彼(?)の目的が気になる.
スーパーロボとしての死に様と言えば...思い浮かぶシーンが多すぎる.

そんな“勇気爆発”はともかく,本日のネタは往年のサンライズ作品『太陽の牙ダグラム』(1981)である.
ブレイバーンの対極にある超ド真面目政治系ロボアニメ

ガンプラの大ヒットを受け,その二番煎じを狙うべく,タカラが打ち出したプラモ化前提のリアルロボ.

しかしながら,その中身は主役の「クリン」やら「ダグラム」を差し置いて,キャラが立ちまくる「おっさん(下手したらじいさん)達の会議シーン」ばかりが目立つ稀有なアニメ.
「真の主役はラコック」に異論を唱える者はいなかろう.

ところが,なぜかタカラの目論見通りにプラモが売れに売れ,放送話数は驚愕の全75話.今では考えられん.

同時期の放送はトミノ御大の『戦闘メカザブングル』(1982).それに『超時空要塞マクロス』(1982)である.
言い換えれば「タカラ」vs「財団B」vs「イマイ」「アリイ」のプラモ戦国時代.
毎週大量に入荷される新製品を店で眺めるだけで心が満たされた.

さて,『ダグラム』に話を戻す.

一応リアル系ではあるのだろうけど,文系出身でロボアニメ初監督の高橋監督はロボにあまり興味がなかったらしい.

軍事的っぽい作戦内容はともかく,大型の人型兵器であるコンバット(CB)
アーマーの扱いが適当過ぎる.
現役戦車やヘリコプターベースの武骨な外観にも関わらず,“特に”ダグラムは飛んだり跳ねたり,どんだけ弾が当たってもほぼ無傷で完全無双.スーパーロボよりスーパーロボ.

一方のザクポジションのソルティック,いやラウンドフェイサーは,ダグラムに殴られたり,こかされただけで即爆発する.
ガンナー系は車高が高すぎて的にしかならん(デザートガンナーの動きは秀逸だったけど)
また,ダグラムだけならまだしも,バズーカ使いのチコに何機倒されたことやら...

しかも物語後半になるまで,ゲリラ側のCBアーマーはダグラム1機のみ.
なんだこのパワーバランス.

そして肝心のストーリーも...「ドナン・カシムを倒したぞ! デロイア勝利! 独立万歳!」みたいなすっきりした終わり方ではなく,関係各方面の政治的バランスを考慮した妥協案でなんとなくの条約締結...という現実的過ぎてそこにカタルシスはゼロ.
クリンも特におとがめなしに実家に帰るし(次の戦場を求めているような雰囲気はありつつ).

とまぁ,文句ばかり書いているようですが,当時めちゃめちゃはまってました.
後半の第43話「仕組まれた背信」あたりからぐいぐい引き込まれた記憶がある.
放送翌日はクラスのオタク仲間と考察が盛り上がったなぁ.

それに後番組の『ボトムズ』で有名になった高橋監督のポエム魂全開の予告ナレーション.
『ダグラム』でもその片鱗がうかがえます.

太陽の牙ダグラム・次回予告一覧

『ダグラム』と言えば,当時定期購読していた硬派論評系アニメ雑誌『Animec』のディスリ記事が有名.
ストーリーからキャラ・メカデザインまでボロカス.
今でも「(作監による)頬こけがない時のデイジーはかわいい」「ブロックヘッドは不細工すぎる」「村議会選挙レベルの政治劇」といった数々の暴言は覚えている.
まだ放送中にも関わらず,忖度無さ過ぎてよくサンライズとの関係がこじれなかったなぁと思う.

『ボトムズ』に比べると人気がなく,続編やらスピンオフやらが全然作られない.
そんな『ダグラム』も40周年を越え,とうとう真打が登場.

脈々とプラモを出し続けていたMax-Factoryと組んでのコミカライズである.
作者は『機動戦士ガンダムサンダーボルト』で有名な太田垣康男先生.

何を思ったか『サンボル』の連載が途中なのにも関わらず,突如『太陽の牙ダグラム』のコミカライズをスタート.

Get truth 太陽の牙ダグラム(1)

最初は限定キット付の書籍版のみで,kindle版がなかなか発売されなかった.
発売されたらされたらで,付録なしで1冊¥1,260もした.
それがようやくポイントアップ(26%)キャンペーンの対象となったため,既刊の3巻までをダウンロード.
一気読みした.

これは素晴らしい.

ただし,TV版視聴済みが前提の内容.
そうでないと何が何だかさっぱりかも.
特に2⇒3巻で急に話がとぶ.

まずクリンがいい.
ちゃんと主人公している.
あとがきの対談にもあるが,年齢を少し上げて20歳過ぎの大学生風に.
結果,頭身が上がり,言動も大人っぽくなった.
自らの信念のため,父や兄に歯向かう覚悟がダイレクトに伝わる.
例の肩掛けパンツの半裸コスチュームは変化ないけど.

一番の衝撃はデイジーのキャラ変.
見た目,性格とも完全に太田垣ヒロイン化.

デイジーと言えば,誰もが気になる薄幸感漂う頬コケ.
コミック版デイジーにはありません.ついでに眉毛もカット.
まるでバッフクランのような骨格デス.
そもそも男の世界,太田垣作品に「萌えキャラ」は不要.

そしてみんな大好き「ラコック&デスタン」が早くもいい仕事しています.
そう,物語を先導しているのは彼らなのだ.

で,次にロボ.

うん? ダグラムをはじめ,CBアーマーはやっぱり飛んでいる!
だが大丈夫.着地時には姿勢制御バーニアをむっちゃ吹かしている.問題ない.

それにTVのような無敵の存在ではない.
「やられるかも」という危機感が常にある.

胴体,手足をユニットごとに簡単に分解⇒輸送できるのも面白い.
ゲリラが運用中なのだ.これが正しい.

ヘッドのキャノピーデザインは変わらないのに,バランス調整のせいかちゃんとヒーローロボっぽく描かれている.
ようするに設定画よりも,アニメ本編よりもかっこよい.

これはラウンドファイサーも同様.
そして作者推しのビッグフット
TV版での登場は少なく,ブロックヘッドブッシュマンに比べると目立たないメカだが,コミックでは大活躍.ダグラムを追い詰める.

もちろん,オリジナル設定のライバルキャラ,トラビス&アウラもいい味を出している.
こういうライバルキャラの存在は重要.

つーことでやたらに面白い本作だが,このまま再アニメ化とかならんかな.
あとがきには“夢”として語られているけど.

まぁ,イマドキの若者が『ダグラム』のような重厚なドラマに興味を持つとは思えんので,そこまでのムーブメントにはならんか.

コミック版の読者も80%以上は,“あの頃”,まだビデオ普及率が低かったため,強制リアタイを強いられ,テレビにかじりついて観ていた世代だろう.つまり50代...

で,このブログでロボを取り上げる時は,プラモやらフィギュアをサムネにするのが常なのだが,なんとうちにはダグラム関係のグッズが何一つなかった.
スコープドックはあふれているというのに!

昔はあまりCBアーマーには惹かれなかったということ?
デザインは好きだけど,買うまでに至らなかったか.
最初期の1/48ダグラムは買った記憶があるけど,たぶんそれ1個だけやな.
たぶん,ウォーカーマシンとバルキリーに資金(こづかい)が流れていたのだろう.

それにしてもMax-Factoryのダグラムキット,むっちゃかっこええな.

COMBAT ARMORS Get truth 太陽の牙ダグラム MAX27 1/72 ダグラム Ver.GT 1/72スケール 組み立て式プラモデル

最大の問題である股関節の可動もクリア...と言いたいところだが,さすがに「朽ちダグラム」ポージングは無理のようだ.

もちろん,ビッグフットもVer.GT.

COMBAT ARMORS Get Truth 太陽の牙ダグラム MAX28 1/72 ビッグフット Ver.GT 1/72スケール 組み立て式プラスチックモデル M01331

いずれにせよ,第4巻も楽しみ.
だが『サンボル』もいよいよクライマックス.

機動戦士ガンダム サンダーボルト(22)

腱鞘炎は大丈夫ですか,先生?

ファットな冬の丘ゆるポタライド

2024/1/29 Sun

静寂とノイズと

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晴れ時々曇り.温度:-4 ℃,湿度:87%,体感温度:-5 ℃,風速:2.1 km/時,風向:NNW

本日も晴れ.
絶好のライド日和である.
昨日は街中だったので,本日は郊外に行きませう.

ファットなメンテとネパールカリーライド

ハスラーにファットを搭載.
30分もかからず,いつものデポ地点である美瑛のスポーツセンターに到着.

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ちょうど一週間前の激戦地である.

第3回びえいスノーサイクルフェスティバル

マイナス20℃越えだった先週と異なり,本日は気温かなり高め.

それでもマイナス5℃.
大阪に住んでいた頃だとありえない大寒波である.
慣れとは誠に恐ろしい.

もちろんレースコースは雪で埋まり走行不能.
そらそうだ.

今日は町を抜けて橋を渡り,眺望の良い高台コースへ向かう.
毎年開催される「美瑛センチュリーライド」でも設定されるルートである.

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雲がやや多いものの快晴.
青と白のコントラストが美しい.

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そして...この先が行き止まりのせいか,交通量ほぼ皆無.
締まった雪面に刺さるスパイクタイヤが,サクサクと小気味よい音を奏でる.

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ファットを降りてたたずむ.
すると無風かつ雪が音を吸収するのかほぼ静寂.
めったにない貴重な刻.たまらんな.

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美瑛の主要な道は毎冬走っているので,冬期通行止めのルートもだいたいわかる.たまにインバウンド客増加のおかげで,特別除雪されていることもあって面白い.

走行ペースはゆっくり.
これぞサイクリング,ゆるポタリア.

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レースとなれば,まだガチで「勝ちたい」という気持ちはあれど,年齢を重ねると体力の低下は避けられない.
走力だけでなく,意識の上でもどこかでスイッチングする日が来るのだろう.

意識の変化と言えば,先日酷評した『SEED FREEDOM』

『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』を観た~令和最新版

今のところ興収もよく,内容に関しても絶賛派が多いようだ.
自分ではまだまだ若いつもりでも,これが「今の感性や価値観についていけない」と言う事なのだろう.知らんけど.

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さて,何度か通行止め⇒Uターンを繰り返し,幹線道路に出る.
ここが見事にアスファルトむき出し路面.
積雪が少なく,交通量が多いとこうなる.

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先ほどとは打って変わり,スパイクタイヤが豪快な音を立てる.
まるでレシプロエンジンのプロペラ音のごとし.

まるで雪解け間近な春先のような路面だが,まだ1月である.

経験上,アスファルトを数キロ走ったところでスパイクピンが削れてしまうことはないが,精神衛生上よろしくない.

圧雪路面を見つけてそそくさと逃げる.
ノーマルとスパイクで思考や行動が逆転するのが面白い.

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「拓真館」のそばを通る.
エグほどの観光バスの台数.
森の小道も人であふれている.

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急坂を登り「四季彩の丘」に到着.
ここも大盛況.

昨年と異なり「いよいよ客が戻ってきたなぁ...」という印象.
まぁ,受け入れだけでなくKazchari自身も,直に久々の海外旅行が控えているわけだが.円安による現地の物価上昇に鼻血でそう.

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さて,デポ地点まで戻りますか.「新栄の丘」を経由して.

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このあたりもアスファルトむき出し.
路肩にわずかに残る雪上を走行するも,段差にハンドルをとられて落車の危機に.やばいやばい.正に油断大敵.

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美瑛の中心部に帰還.
いつものセブンイレブンでコンビニ飯にするかと立ち寄るも,店内のトイレ,レジ前とも長蛇の列.そう,観光客である.
「こらあかん」と,デポ地点の体育館まで移動.

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トイレを済ませた後,ハスラーの元に戻る.
見事なつらら.

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ファットを積んで,そのままセイコマに移動.
こちらは駅から離れているためか,通常モードで空いていた.
久々に「かつ丼」とガラナを購入.

セイコマと言えば,こんな記事が話題に.

北海道の離島で豪雪「朝ごはん買いに行くだけで命懸け」 →雪掻き分けコンビニへ→ネット民衝撃「無敵ライフライン」

そやね.
レジ袋もくれるし,やっぱセイコマええよな.
道民の生活に欠かせない.
NHKの『ドキュメント72時間』でも初山別のセイコマが紹介され話題になった.

北海道・初山別村のコンビニで「ドキュメント72時間」 担当ディレクターが語る舞台裏

ポイントの使い方だけはよくわからんけど.

帰宅前に『花神楽』でサ活.
やはりこの時期の外気浴は寒すぎる.
室内浴オンリーの2本目でととのいました...って,ただの居眠りだったかも.

入浴後は,コミックではなく図書館で借りた本の続き.

家より集中して読めるな.
項目の中では「日本の避難所はなぜ体育館なのか」が興味深い.

日本は本当に大丈夫か…大災害の避難場所が「体育館」であることが「深刻すぎる理由」

今まさに能登ではこのような状況におかれている方がまだまだ多数おられる.
ハザードマップ上は安全な位置にある我が家ではあるが,それでも,いつ何が起こるのかわからない.
確かに体育館での長期間の集団生活は耐えられそうにない.
となると車中泊かキャンプかなぁ.
緊急時にすぐ準備できる? 無理です.

夕方17時帰宅.
一足早く春のライドをした気分.

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ファットなメンテとネパールカリーライド

2024/1/27 Sat

あの頃.

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曇り.温度:-4 ℃,湿度:81%,体感温度:-5 ℃,風速:4.0 km/時,風向:NW

土曜日である.
午前中に時間ができた+吹雪なし.
これは出かけねば.

とりあえずの目的地は「ヨシリン」さん.
昨年のクリスマスに訪れたところ,見事に年末休業.
今回はそのリベンジも兼ねる.

ファットな自転車屋巡りとクラッシュライド

オーバーホール後,通勤で毎日使用,山登ったりレースに出たりと酷使したファットくんの点検もお願いしたい.

まずは駅前方面へ.

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旭川の歩道は広いため,歩行者と自転車共用可が多い.
ただし冬はやっかい.
除雪は入っているものの,幅が狭くなるため歩行者を追い抜くことは難しい.
もっとも,この時期に外を歩いている人はほとんどいないけど.

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スムーズに駅前まで移動.
長らく地元住民のKazchariだが,鉄道の利用は数えるほど.
札幌に行くにしても高速バスが安くて便利.

で,そのまま旭町方面へ.
今回は無事営業中.

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駆動系を中心に点検してもらう.
特に問題なし.
さすがスペシャのファットだ.なんともないぜ!

台湾旅行経験者のお客さんから「(Kazchariに)あげてください」と店長さんに託されていた,仏式⇒米式バルブアダプターをいただく.
旅行中,あちこちでポンプは借りることはできるが,仏式対応のモノはめったに存在しないらしい.ありがたい.

そうそう,先日「環島」のチャリを持参からレンタルに変更する旨の記事を書いた.

ここにきて「環島」プランに大変更!?

早速,先方のMathewBikeさんから連絡あり,無事希望の「Surly Touring Bike」が予約できた.

https://mathewbike.com/touring-bike-rental/

デポジットは1,050台湾ドル(約¥5,000).
PayPalで支払った.事前にマイナンバー登録してて助かった.

後は借りれる用品の確認と持参するギアの選定やな.
チャリという大荷物がなくなるだけで,ぐっと気楽な旅になった.

家族連れのお客さんがやってきたので退散.
旭川新橋から冬まつりに向けて製作中の雪像が見える.
そういや何年か前,「アニキ」こと水木一郎が歌ってたなぁ...合掌.

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地味に面白い旭川の市内探索.
クルマでは見逃してしまうような路地裏に様々なオブジェを見つける.

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それに,なんと言っても積雪によるどこもかしこもグラベル化が街中ライドの醍醐味よ.
Go&Stopの繰り返しで距離以上に脚を使う.
それにわだち,雪だまり,穴,アイスバーンなどのトラップ多数.油断するとこける.

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12時を過ぎた.
腹が減った.
「かつやは飽きたしなぁ...」と言いつつも,やはりコスパ最強の「かつや」方面にハンドルを向けてしまう悲しい性.

旭川東光地区.
かつて沖縄料理店があった場所が,いつの間にかネパールカリー屋になっていた.

隣接するラーメン屋とどちらにするか,しばし熟考.
ランチメニューが意外に安かったカリー屋チョリチョリにする.これが大正解だった.

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店に入ると「ナマステ~」の元気な声.
てっきり色黒の顔の濃い人かと思いきや,メガネをかけたモンゴロイドなご主人.

「あぁ,チベット系の人かなぁ.日本語うまいっつーか,自然やなぁ」と勝手な思い込み.
後でわかったけど,ご主人は純な旭川出身の日本人でした.

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本格的な店内の装飾,さりげなく置いてある書籍(旅行人ノート)からして,ひょっとして只者ではない人かも...と思い,他にお客さんがいなかったので「ひょっとして元バックパッカーですか?」と質問.

やはりそうでした.
あまりにも経歴が多様だったので,全てを正確に思い出すことは無理だが,アフリカに5年ほど住んでいたそうな.
ソマリア,イラク,アフガン,ブラジルのファベーラなど,かなりアレな地域にも滞在.
街の地図作成を趣味(?)にされており「旅行人」にもページを持っておられた.

他に日本のボランティア団体のアテンドやら,東京で芸能事務所を開いていたとか,いやはや凄まじい経歴である.
で,今はシェルパ族の奥さんと結婚し,この店を開いたとのこと.

旅話の内容が,Kazchariの知識や経験とかぶるところが多かったので,失礼を承知で年齢を尋ねたところ,やはりというかなんというか...同い年でした.
まぁ「遊星通信」とか「ジュライ」「楽宮」「北京飯店」の話が通じる同志はめったにいない.

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パッカー旅のあるあるで盛り上がっていたところ,注文した「豆カレー」「チキンカレー」とナンのセット(Cセット)が到着.
これにサラダとドリンク(チャリ),デザートのアイスクリームがついて¥1,270はかなりリーズナブル.
ちなみに(巨大な)ナンはおかわり無料だ.もちろん美味し.

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旅の話の他,Kazchariのファットバイクに興味津々.
値段やら走る場所など色々とレクチャー.
冬チャリ最高! ようこそ〇ンタイの世界へ.ダヒャダヒャ.

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さほどクセもなく,辛さも選べるので子供連れでもなんとかなりそう.
今度,うちの子らも連れてこよう.

で,ツインハープ橋を渡れば,家まですぐである.

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帰宅後はさっとシャワー.
街中ライドとはいえ,汗はかく.

本日はハスラーのメンテナンス日.
ディーラーに行かねばならん.

うちのハスラーも10年目.
ディーラーに行くたびに「そろそろ新車どうですか?」と勧められる.

うーん,秋に発売されるらしい新型の「スペーシア・ギア」が気にならないことはないことはない.

スズキ 新型「スペーシアギア」フルモデルチェンジ 2024年10月発売

そやけど基本価格が...
ぐぬぬ.DOGMAと同じ価格帯か...(おい)

おっと,その前に「クランカー」さんへDOMANEを輸送.
そう,今度はこいつのオーバーホールである.

DOMANEの今期オーバーホール完了!

誰や,チャリは金かからんって言うたんわ!
台湾には連れていけなくなったけど,DOMANEには今年もブルベで活躍してもらう予定だ.
現在61000km越え.まだまだぁ!

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『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』を観た~令和最新版

2024/1/27 Sat

これで良かったのか?

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最近のエンタメはメインターゲットをかつての少年(もしくは子供)にしているものが多い.いわゆる「大きいお友達」やな.
実際,最近ヒットしているもの,例えば『鬼太郎』『ゴジラ』もそう.

ジョジョの奇妙な犬神家?~『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』

『ゴジラ-1.0』を観た~時代やな

新規層もゼロではないだろうけど,元のオリジナル(ネタ)を知っている,体験済みの方が楽しめるのは間違いない.洋画も同じか.

『トップガン マーヴェリック』を観た~ニンジャぁ!

1/26に公開となった『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』もまさにそれ.
無印の放送は2002年,続編の『DESTINY』は2004年.
つまり20年ぶりのシリーズ最新作となる.

世界的な大人気作だけに期待値高め.
ネットやらなんやらでネタバレを食らう前に,このBigWaveに乗ることにした.
まずはこれまでのストーリーの復習.

ガンダムSEED,予習&復習

無印はともかく『DESTINY』は消化不良甚だしい.
このもやもやを吹き飛ばしてくれることを期待して,公開日の20:40の回に出かける.
地元のCINEPLEXは久々に超満員.『エヴァ』の初日と同等.

いつも通り脚をのばせる前方通路の席を選んだが,左右とも巨体のおっさんが着席.仕方がない.

で,いよいよ上映開始である.

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

以下,ネタバレ.

例によって他人のレビューや考察は未見なので間違いや誤解はご容赦.
全般に辛口.あの内容で「あり」の人は読まないでください.

我々は20年経ってみなおじさんになった.
その間,様々な経験をし成長しました.

しかし,この映画のキャラは見た目の変化がない.
せいぜい『DESTINY』から2年後くらいの世界?
そうそう,女性キャラたちがみんな口紅をつけている.
何か...下品(個人の感想です).

問題なのは見た目だけでなく,思考や行動にも変化がない.

それにつられてか,驚くほどストーリーに進展もない.
DESTINYプランを提唱しただけで消されてしまったデュランダル.
その彼を信奉する国家(ファウンデーション)が策謀をめぐらし(これもよく見た展開)再びプランを実行しようとする.

彼らはコーディネイターのアップグレードverである「アコード」による統治を企んでいる.理屈はわからんが,このアコードとやらは人の感情や記憶(?)に干渉できるらしい.

その能力によってラクスやキラがダマされて協定違反やら仲違いさせられる.
平和維持軍のコンパスはアークエンジェルが墜とされ,出資者にも見捨てられる.

そやけど,こんな”特殊能力”による人の心のすれ違いって安易すぎやしませんか? ドラマになっていない.

特に前半パートのファウンデーションでのラクスのNTRシーン.
何回,似たような画を見せられるんやろ?

これまた何度繰り返すのかわからん精神・性格破綻の悪キャラ軍団「ブラックナイツ」に,新製品「ライジング・フリーダム」「イモータル・ジャスティス」があっさりと撃墜される.
弱すぎてプラモの売り上げが心配だ.いいのか財団B

で,そのピンチを救うべく,おそらくこの映画最大のサプライズであろう赤い「ズゴック」に乗ったアスラン登場.
ただし...乾いた笑いしかでない.
そう,必然性のないファンサービスは冷めるだけ.

結局新造艦「ミレニアム」にイツメンが茶番を経て乗船.
その後は真田さんばりの「こんなこともあろうかと」的な早口技術者キャラが大活躍.誰?

さらには,これまた都合よくデータ取りのために復元された「ストフリ」「インパルス」「デスティニー」をオーブが用意.

うーん.本来ならめちゃめちゃ燃えるシーンのはずやのになぜだろう? 全然あかん.
『トップガン・マーヴェリック』でF-14登場時は大興奮やったんやけどなぁ.なぜだ?

これまたお約束の”攻撃詐欺”のオーブに向けて,レクイエム発射.
大ボスの(見た目)子供女帝.どう考えても無理のある挑発にのって照準を変えてしまう.アコードってアホなのか?

宇宙に上がってからのクライマックスはMS大運動会.

ここで,本作登場メカについての感想.

まずは謎のHONDA推し(そこ?).
ほぼまんまの「GOLDWING」「HAWK11」が登場.
世界観から思いっきり浮いてます.キラは旧車好き?

TV版ではザク,グフ,ドム,ビグザム(デストロイ)を出しました.
今回,ギャン,ゲルググ,ズゴックまで出しました.
となると...ラスボスはジオング!...にはならなかった.
何の印象も残らない地味なラスボス.白っぽいシナンジュ

なぜわざわざ旧式のデュエルバスター
ミーティア装着すればおっさんは喜ぶ?

ズゴックにキャバリアーですか.ドラグナーですね.
で,目的は?
そのアスラン,フリーダムのピンチに2度も現れるわけですが,なんとその中身はジャスティスだった!
仕掛けは面白いけど,作画が雑で一瞬でジャスティスに変化したかのように見える.
せっかくなら,装甲が1枚1枚パージされるとか,ガッチャンガッチャンと変形するとか,いっそ巡行形態のイージスが現れるとか...もったいない.

声優の変わったカガリ.
宇宙までストライクルージュは何しに来た? 姿さえ見せない.

そして本作最強のディステニー
あぁ,TVでずっと不遇だったシンへの罪滅ぼしですか.
そっちじゃなくて人としての成長をちゃんと描いてほしい.
なんか変に丸くなってて別人の様.
「俺が弱かったのはジャスティスだったせいだ.こいつならぁ!」って,これ一応ガンダムやんなぁ? リアリティは?

で,隠し続けていたキラ搭乗の決戦兵器は...バックパックだけの交換したフリーダムでした.
いや,額にハイメガキャノン(っぽいナニカ)が付いたか.
ラクスが『クロスアンジュ』ばりのピチスーツと操縦姿勢で搭乗し,合体後はフリーダムのコクピットに乗り込んで「石破ラブラブ天驚拳」ですか.そーですか.
これ『Gガン』

そもそも,ファウンデーションは「コスモバビロニア」っぽいし,淫乱ギャン子(名前忘れた)はクエスっぽいし...何か過去ガンダムの変なオマージュ多め.あっ『ヤマト』も.

他に気になったのは,うるさすぎる場所テロップ.
国名とか都市名ならまだわかる.
「広間」とか「庭」とか「格納庫」までいちいち表示する意図は何?
RPGではないのだ.見ればわかる.
親切心?
説明過多もここまできたか.
それとも庵野カントクの真似?
あの読ませる気のない高速テロップはあくまで演出だと思うが.

つーことで,今回も最後までなぜ「ディスティニープラン」がダメなのか納得のいく説明はなかった.

現実世界でも「努力も才能」であることが明らかになりつつある.
無責任に「夢を追え」「あきらめるな」「がんばれ」と鼓舞し続けて,結果的にその子を不幸にする事例もある.
本人納得の上での適材適所の提示すらあかんのだろうか?
愛だの,未来だの,可能性だのでごまかされる層だと思われているのだろうか? 我々(おっさん)は?

確かに今回ような選民思想バリバリ集団による統治は問題かもしれんが,いっそプランそのものが一度実行された世界を描き,作り手が具体的な問題点を提示すべきでは?
TV版から数十年後,キラやらアスランの子孫がその理不尽に抗い,伝説のMS,シードガンダムに搭乗する!
もちろん未だに謎のままの「宇宙クジラ」「種割れ」の解説もよろしく.

結論.

この映画には新しいモノが何もなかった.
これは旧劇エヴァのごとく「お前らいつまでもロボアニメ見てるんじゃねぇ」というメッセージなのか?

時を経た人気作品の続編としては『マトリックス・レザレクションズ』が挙げられる.

『マトリックス レザレクションズ』を観た~続くのか?

映画としての好みはともかく,監督の性別変更やら,その後の世相の反映など,新しい価値観を取り入れようとした点は評価できる.

今回の『SEED FREEDAM』に近い映画というなら『復活のルルーシュ』かなぁ.つまり,あってもなくてもよいファン(妄想)ムービー.

それにしても,上映終了後の劇場の雰囲気が微妙やったなぁ.
まるで『エヴァQ』の再来.

話は変わるがこの劇場,上映スケジュール表に独自基準で「3歳以下でも鑑賞可能マーク」を付与してるけど,なんと『ゲ謎』にそのマークが.
大丈夫なのか?

レンタルバイク&チャリの思い出

2024/1/25 Thu

使わない理由がない

3月の「環島」.
自前のチャリであるDOMANE持参(飛行機輪行)のハードルが相当高いことが判明.
ならば「いっそレンタルで」案が浮上してきた.

ここにきて「環島」プランに大変更!?

調べてみると,これがまた思っていた以上に手軽,かつ至れり尽くせりであることが判明.
「自分のチャリで走る」というこだわりを除けば,使わない理由が見つからない.

で,悩んだ末にとりあえずMathewBikeさんに問い合わせてみることにした.

公式サイトの予約申し込みフォームに名前や国籍,電話番号,身長と体重,レンタル日数などを記入.
「環島」向けに「15daysパック」なるものも存在する.

「島一周におすすめ」されていたSURLYのクロモリがやたらにかっこよかったので,とりあえず希望してみた.
ちなみに15days:7000台湾ドル(約¥35,000)と,他のチャリに比べるとレンタル料やや高め.

https://mathewbike.com/touring-bike-rental/

驚くべきことに,この料金にはヘルメットやパニアバッグ,携帯工具,パンク修理キットなどの備品も含まれている.
極端な話,手ぶらで行っても大丈夫なレベル.

面白いことに「ペダルをどうするか」との項目がある.
SPDもしくはSPD-SLを選ぶと追加料金が発生.

もちろん,Kazchariはマイペダル(SPD)を持参予定.
他にサドルも自前のつもり.ケツ痛防止のため.

この店を利用した日本人旅行者のブログによると,レンタルにするメリットは手軽さ以外にもあるらしい.

それは以下の通り.

リアにデカいパニアを付けて走っていると「環島中」なのが一目でわかり,道行く人々に色々と親切にされるそうな.
まるで,四国のお遍路やな.
さらに旗やら表示で「日本人」を主張しておくと,おもてなし度がさらにアップとか.マジか.

逆にサドルバッグ1個など,荷物を極力減らしたスマートすぎる装備だと,日帰りの現地チャリダーとみなされ,様々な恩恵を受けにくいそうな.

なるほど.これは素晴らしい利点だ.
こりゃレンタルで決定やな.

何だか承認欲求オバケのようだが,旅の成否は現地の人との交流次第.
つーことで現在,さきほどのSURLYが借りれるかどうかの返事待ち.

さて,Kazchariはこれまでの旅先でも何度かレンタバイク,レンタチャリしてきた.
その時の思い出を少し紹介.

【タイ】(1993年)

初の海外でのツーリング.
確か北部のメーサイにて,YAMAHAのモーターサイクルを借りた.
デポジットとして預けたパスポートを無造作に机に引き出しに入れるもんやから,ビビった.

1993年1月撮影

問題はその後.
当時はヘルメットの着用義務がなかったので,ノーヘルでミャンマーとの国境エリアを走り回った.ヤバイヤバイ.

1993年1月撮影 リアル強風オールバック

ここでタヒんでてもおかしくない.

【カンボジア】(1993年)

アンコールワット&トム見学時にレンタル・カブを利用.
1日5USドルだった.
この時の顛末は以下の記事に.

旅の回顧録~1993年のカンボジア(6)

ここでタヒんでてもおかしくない.

プノンペン滞在中は1日1USドルのレンタサイクルでうろちょろ.
いわゆる「キリングフィールド」までサイクリング.
ひたすらのどかな田舎道.
かの有名な「70ストリート」も見物.
ゾンビのごとき群れに追いかけられてガチこぎで逃げた.

ここでタヒんでてもおかしくない.

【ヴェトナム】(1993年)

中部の都市,ダナンだったかな.
遺跡巡りのためにカブを借りた.
とある村で停車中,前カゴから荷物をパクられてびびったぁ.
すぐに犯人を見つけて,怒鳴ったら返してきた.

ここでタヒんでてもおかしくない.

【ミャンマー】(1994年)

広大なパガン遺跡見学のためにチャリを借りた.

1994年3月撮影

個人的にはアンコールより気に入った.
塔の上から見る夕陽がとんでもなく美しかった.
この時の旅はミャンマー人の親切に泣かされどおしだった.

【ジャマイカ】(2002年)

青年海外協力隊員として滞在中,現地事務所からMTBをレンタル.
買い物にツーリングにと大活躍.
運動不足の解消にもなったな.

2002年撮影

走行中はジャマイカのク〇ガキどもに「Hey!Mr.チンチョンチャン!」という,罵声というか,からかいの言葉を吐き捨てられるのがデフォルト(中国人と思われている).

【イスラムヘーレス】(2004年)

ヨメさんとの地球一周旅行中に立ち寄ったメキシコの離島でレンタルスクーター.

2004年7月撮影

やたら細長い島で端から端への縦断が楽しかった.

【イースター島】(2004年)

小学生からの夢であったイースター島訪問.
当初は名著『バックパッカーパラダイス』に感化されてレンタルバイクを考えていたが,あまりの寒さと道路状況の悪さに挫折.
たまたま知り合った日本人旅行者と3人でレンタカー(SUZUKI エスクード)をシェア.

2004年7月撮影

当時は完璧にペーパードライバーだったため,そのMさんに運転を一任.
助かりました.
海外でクルマを借りたのはこの一度だけ.

【ボルネオ島縦断】(2009年)

今は無きボルネオ専門旅行社のモニターツアーに参加.
マレーシアのコタキナバルを出発.ブルネイを経由してクチンへ.
そこから国境を越えてインドネシアのポンティアナクまで150ccのオフ車で激走!

2009年9月撮影

10日間で2000km近い壮大な旅...って,誰も知らんがなそんな場所.

会社はなくなったが,なぜかサイトは残っている.

ボルネオ島縦断ツーリング

【スリランカ】(2011年)

モルディブからの帰りにトランジット.
スクーターを借りて,ニゴンボから中心のキャンディまで往復300km近いツーリング.
山間のワインディングなど,なかなかエキサイティング.

2011年9月撮影

途中警官に停められて難くせつけられたが,「ごちゃごちゃ抜かすんやったら日本大使館に連絡するで!」と“関西弁風英語”でブチ切れたら退散.こういう時は強し.

ここでタヒんでてもおかしくない(久しぶり).

【カオラック-タイ】(2016年)

ダイビングツアー終了後,窒素抜きの空き時間.
スクーターを借りて軽くツーリング.
暑い.

2016年4月撮影

【西表島】(2018年)

久々の国内旅.
ボロボロサビサビのレンタル(ママ)チャリ.

2018年9月撮影

道路が開通しておらず,いまだに島一周できない.
あちこちに「イリオモテヤマネコ死亡事故地点」の看板が立っているのが悲しかった.

【波照間島】(2018年)

フェリーの欠航率が異常で,訪問難易度が高すぎる憧れの島.
ダイビングの予約が取れなかったので,チャリで島内散歩.
トウキビ畑を抜け,砂浜まで行きシュノーケリング.
噂にたがわぬ美しい島だった.

2018年9月撮影

しばらく空港が運休状態だったが,なんと!

沖縄2離島、住民悲願の15年ぶり空路 年間1億4千万の赤字が前提 負担する地元に大きな不安

とのこと.大丈夫か?

【石垣島】(2018年)

人生で一番楽しかったレンタルバイク.
それがこいつだ!

石垣島の電動レンタルバイク GO SHARE

電気スクーターである.
バッテリー交換方法が独特.
充電スタンドでコンセントをつっこむのではなく,2リットルのペットボトルより二回り大きいバッテリーユニットを丸ごと入れ替える方式なのだ.

これにより充電中というタイムラグは完全に消滅.

台湾メーカーが石垣島で実験的にはじめ,やがて本土進出も狙っている...という話だったが,その後の話は聞かないな.

で,その性能だがノーマルのスクーターよりなめらかな走行フィール.

だがしかし.
いわゆるハイパーモードなるものがあって,そのスイッチを入れると,ちょっとここでは書けない速度が出てしまうのだ.

見た目よりずっとパワフルで,日本中に充電パックステーション作れば結構普及しそうやけどな.
少なくとも電動キックボードよりはるかに安全.

2018年9月撮影

おっ,こうやってまとめると,結構旅先で借りまくってきたなぁ.
1日もしくは数時間のつきあいとは言え,みな思い出深い良いマシンでした.

モーターサイクルにせよチャリにせよ,レンタルだと大きな町も小さな町も自由に動ける.決まったルートを走るバスや列車にない場所に行けるのが楽しい.

「環島」も基本ルートはあるようだが,あえて寄り道してみるのも一興.
なぜか中心の山岳エリアの記録はほとんどない.
相当険しいのか,それこそ何の施設もなくてリスクが高すぎるのか?

旅の醍醐味は大都市や観光地以外に隠れているものだ.

家が壊れる.生活が壊れる.

2024/1/24 Wed

カタチがあっても壊れんといて

わりと楽天的な性格のせいか,我が人生,(あくまで自分基準で)あまり悲惨な目には遭っていない気がする.
もちろん細かい悩み事は日々発生する.
ここ数日,それが一気に来た感じ.

漱石曰く.

『世の中に片付くなんてものは殆どありゃしない。一遍起った事は何時までも続くのさ。 ただ色々な形に変るから、他にも自分にも解らなくなるだけの事さ。』

まさにその通り.

と言っても「金」と「時間」さえあれば,なんとかなる状況ではある.
ようするに,ここにきて我が家のあちこちに,一斉にガタが来ているのだ.

【水道管】

寒暖差の激しい“北海道の家屋あるある”だが,どうにもこうにも水道管が痛みやすい.
このブログでも水道管修理についての記事を何度か書いた.

その最後の修理からそれほど経っていないにも関わらず,またしても水道局から「漏水してませんか」との指摘.
台所の床下に潜って確認すると,案の定,シューシューと水漏れ.
それほど激しくないものの,“また同じ場所”であることに愕然.

さすがに前回の修理業者にクレームいれたり,再修理を依頼する気力はない.
「やっぱ,マグネットカードを配りまくる全国チェーンはあかんわ」と判断.
今度の修理は地元の業者に頼むことにした.

ただし,この時期の旭川は凍結事案があちこちで大量発生しているので,修理予約がなかなか取れない.
こればかりは仕方がない.待ちます.

【ボイラー】

水道管からの漏水と関連があると思われるのだが,「湯温センサーが働きボイラーが水を沸かす」頻度がやたらに増えた.
結果,灯油の消費量がシャレにならなくなり,先月分の請求金額はまさかの¥40,000越え!

漏水との関連は仮説なので,ひょっとしたらボイラーそのものが寿命かもしれん.
最終的な判断は水道管の修理が終わってからだが,ボイラー本体も決して安いものではない.安いものでも¥100,000以上する.ぐぬぬ.

【地デジアンテナ】

強風のせいか雪のせいかはわからんが,屋根に設置してあるアンテナが横に倒れている.もしかしたら基部が経年劣化で折れた?
受信状態に問題はないが,このまま屋根から落ちてきたらキケン.
修理は自分でできないか?...やめておこう.
この時期,屋根からの転落死亡事故は決してめずらしくないニュース.

【電球切れ】

まず,台所の白熱灯がヤバイ.
基部が取れそうになっており,いつ落ちてきても不思議ではない状況.

おまけに,1階と2階の隙間に水が溜まっているのか,はたまた夜間に凍結した氷が融けるのか,雨漏りまで発生.

うぎゃぁ.

玄関の電球もスイッチが入ったり切れたりと挙動不審.
こうして室内あちこちの電灯が不調.
少し調べてみると,世の中,LEDどころか人感センサーが当たり前になりつつあるのか.

知らなかった.高価だが便利.

【除雪が来ない】

これは自宅とは直接関係ないが,家の前の道路,なぜか今年は全然除排雪してくれない.
長年住んでいるので,このくらい降れば除雪に来るはずと予測.で,だいたいその通りだったのだが,今年はあかん.

結果,本日も家から幹線道路に出るまでの道がボッコボコ.
それだけならまだ良いが,実際に車高の低いクルマがスタックしている.

Kazchariはファットバイクで通勤.
それでもあまりにわだちが深く,ドロッパーを下げるか,押し歩くかしないとまともに走れない.

一体全体どうなっとるのだ?

市役所に勤める“中の人”によると,今年は除排雪予算がかなり削られているらしい.
で,その金がどこに回っているのかというと...インバウンド事業関連だそうな.ムカッ(※真偽不明の噂です)

つーことで,今年の冬は例年以上に大変.

太古から続く終わりのない戦いとして「一戸建てか借家か」論争がある.
Kazchariは十数年前に「中古住宅をできるだけ短いローンで買う」という決断をした.
ゆえに今では「老後も安心,負債なしの持ち家ライフ」を送れているが,代わりに「移住の自由」を失った.

ただ,こうしたトラブルが続くとココロが揺らぐ.
気軽に引っ越すわけにはいかんけど.

一方で,人で不足を反映した,この手の広告をよく見かける.

島職

ジャマイカから帰国後,次の働き場所を決める際,北海道か島(沖縄)かで少しだけ悩んだ.
結局,ツテのあった旭川にしたが,その選択に間違いはなかったと思う.

ただ残り10年ほど働き,一線を退いた後は,また違う土地で暮らしてみたいと思う気持ちもある.
幸い,Kazchariの本職(国家資格職)で検索をかけると,65歳以降でも働ける場所はけっこう見つかる.

もちろん,”島”も含む.

まぁ,実際にネットに転がる移住日記など読むと,離島暮らしは北海道と比べ物にならんぐらい大変らしいが.

いずれにせよ,もう少し,あるいは最後まで“ここで”生活します.
ちびちびと我が家を直していきますか.

ホーム・スイート・ホーム

ここにきて「環島」プランに大変更!?

2024/1/23 Tue

旅は計画中が一番楽しい...のか?

さて,目下脳内思考の大半を占める「環島」計画.
先日は初日と帰国前日の宿が決まったとブログに書いた.

「環島」の準備~宿とカードとeSIM

予約完了後,島を周っている間の荷物,具体的には「SCICON AERO CONFORT」という”デカブツ”を預かってもらえるか尋ねてみた.

ちなみにサイズは折りたたんだ状態で約「100×30×30cm」と,一般的なスーツケースよりは小さい(?).
台湾は自転車大国ゆえ,これまでも同様の相談を受け付けており,快く承諾していただけるかと思いきや,「大きすぎるので,保管スペースをチェックしてから返事します」とのこと.

もしかして断られるかも.
その場合の代替プランを考えてみた.

1)宿を変える

台北市内ではなく飛行機発着地の桃園空港近くにする.
“LCCあるある”で帰国便の出発時刻が早朝ゆえ,この方が便利と言えば便利.
ただし,その宿も預かってもらえるかどうかは不明.

2)ソフトバッグに変更

ハードケースではなく定番の「OS-500」に.

サイズは多少圧縮できるが,輸送中の保護力は低下.
実際,チャイナエアラインでは...

台湾自転車たびに重要なお知らせ 日本-台湾線の自転車持ち込みについて

とのこと.
Kazchariが使うTigerairはチャイナエアライン100%出資の子会社.
規定が同じ可能性もある.

以前,飛行機輪行についてTigerairに問い合わせたところ,「チャリ=スポーツ用品なのでサイズは不問」との返事.

ただし,「ハンドルはフレームと平行」「ペダルを外す」は指示された.
よくよく考えてみたら,SCICONってハンドルもペダルもそのままで梱包すんじゃね?
こりゃあらためてTigerairに再確認すべきやな.
どこが権限を持っているのかは知らんが,マイナーな旭川発着プランが吉と出るか凶と出るか.

3)輪行をあきらめてレンタルチャリ

この方法で「環島」している旅人は意外に多いようだ.
「どうしても自分の愛車で走りたい」というこだわりを捨てれば,この手段でほぼ全ての問題がクリアされる.

早速調査.
以下は新コロ前の2019年アップと,やや古い情報ながらも非常に役に立つ.

台湾一周のためにレンタル自転車を借りる方法:僕が借りたおすすめの店

...ちょ,待てよ.
ここで紹介されているMathewBikeさん!

チャリ自体のレンタル料金も安い上,ヘルメットからバッグからライトまで無料だと!
こ,このサービス,マジか!?
さきほどの「こだわり」とやらを一気に捨てさせる悪魔のプランだ.屈するに値する!

うーみゅ.
読めば読むほど「レンタルもありやな」と,ココロが傾きつつある.

デカブツSCICONは国内で,特にJALやANAであれば何の憂いもなく使えるようなので,次期ロングライド予定の「四国一周」まで置いときますか.

予断を許さぬ状況は続く.

第3回びえいスノーサイクルフェスティバル

2024/1/21 Sun

全てが凍る世界でヘンタイたちが走る

OLYMPUS TG-5

晴れ時々曇り.温度:-19 ℃,湿度:99%,体感温度:-23 ℃,風速:5.0 km/時,風向:SE

さぁ.いよいよ第3回びえいスノーサイクルフェスティバル当日である.

Kazchariは第1回より連続参加中.

第1回びえいビルケの森スノーサイクルフェスティバル~120分耐久レース

第2回びえいスノーサイクルフェスティバル~120分耐久レース~

さてこの日.
観測地点により若干差はあれど,どこもかしこもマイナス20℃を軽く下回った今朝の美瑛.
もちろん今季最低気温である.

会場はいつもの美瑛スポーツセンター.
自宅からの距離はそれほどないが,前日は早めに寝た.

ちなみに前日のディナーはイオンの「王将」
炭水化物,脂質,たんぱく質たっぷりの「天津飯定食」だ.
カーボローディングどころか胃がもたれたぞ.

で,日曜は朝5時起床.
寝ているヨメさんには悪いが,がちゃがちゃと騒がしく,いつもの朝食を作る.

そして,レース前と言えばこいつ.

水で割って会場に着くまでの間,車内でチビチビやる.

凍てつく早朝の道路を美瑛へ.

7時には会場in.
まだ関係者の車両しか停まっていない.

ハスラーからファットを降ろす.

OLYMPUS TG-5

これは...マジで地獄の寒さ.
素手で金属を触るのがキケンなレベル.
道民歴20年近いKazchariもめったに体験したことがない.

外,もしくは暖房なしの車内にいてはタヒんでしまうので,受付の体育館に避難.
開始時間の7時半まで間があったが,早めに受付を済ませ,ゼッケンやらビブスを受け取る.今年のゼッケンはなぜか巨大.
補給食(?)としてパン,いちご大福,水も供給.

iPhone11 Pro

運営スタッフで参加のヤマタケさんO西さんを発見.
いやいやこれだけ寒いと,選手よりも動かないスタッフの方が辛いのでは...と思っていた時期がKazchariにもありました.

えー,この気温では動こうか動かまいが関係ありまへん.
屋外の長時間滞在はマジであかん日です.

とは言え,晴天は晴天.
寒さでレースが中止されるわけもなく,show must go on

試走の許可が出たので軽く走ってみる.
ダウンジャケットおよび防寒テムレス着用である.

OLYMPUS TG-5

昨年度とはコースレイアウトが少し変更された.
凹凸が少し減った印象.

森の中のテクニカルコースは健在.
この気温およびレース前の荒れていない状態だと走りやすく感じたが,昨年のレース後半の地獄が容易に想像でき...まさにその通りになった.

OLYMPUS TG-5

そして試走段階でも冷気が襲い掛かる.
防寒テムレスをもってしても,指先のしびれは回避できず.
またバラクラバのマスクで口元を覆うと,自分の息がサングラスにかかりレンズが即凍結.
視界が真っ白になる.
で,途中でサングラスを外すと,まつげが凍る.ヤバイ.
マジでこれ,ギアッチョのスタンド攻撃やん.

特に辛かったのは鼻の頭.

痛い.

一周走ってO西さんのところに行くと,「Kazcahriさん,鼻の頭真っ白でヤバイですよ.それ凍傷になってますよ」との指摘.
冬山専門家の指摘だけに事態は深刻である.
いわゆるⅠ度凍傷状態だろう.
登山家の黒くボコボコになった鼻の絵面が頭に浮かぶ.

あわててハスラーに戻り,去年の反省からサーモボトルに入れたコーヒーを飲み,暖かいはずの飲み口付近を鼻にあてる.

だが,刻すでにお寿司

サーモボトルの保温性能の限界をとっくに越えていたのか,ただのアイスコーヒーと化していた.

反省 ⇒ 来年はカイロをはじめとする暖房グッズをかならず持参すること.

OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5
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参加者もぞくぞくと集合.
リュックに緊急時に使いそうなモノを詰めてスタート位置へ.

ソロではないエンジョイチームの面々はテントやイスなどを準備.
暖かそうなナニカをすすって談笑しておられる.
う,うらやましくなんかないんだからね!

その後,本番と同じウェアで試走したり,寒さ防止でぴょんぴょんはねたり,知人と話しているうちにいよいよスタートラインへ.

いただき画像
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ソロ選手は30秒先行してスタート.
さぁ,地獄を楽しみな.

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...えー,特にカメラ類は装備していないのでレース中の様子は公式発表のものを待つつもり.
結論から言うと,常勝のFさん,Nさんがスタートダッシュを決め,あっという間に先行.すぐに後方から追い上げてきたTさんに抜かれ,ほぼそのままのポジションで2時間走り続けました.

何週目だったかの森セクションでわだちにタイヤを取られ派手に落車.
その際,この寒さでガチガチだったフロントフェンダーが割れて吹っ飛ぶというアクシデントあり.ぐわー,これで2回目.

よく考えればフェンダーなんぞ,冬(雪道)の間は不要の代物.
3月あたりの雪解け路面が出てきたらまた買いなおしますか...シクシクシク36.

で,予想通りレースが後半になるにつれ路面状態が悪化していく.
正しいっつーか,走りやすいラインは人が殺到するので,誰かが転ぶとそれにつられてストップ.
それを避けようとラインを変えたら変えたで,別のわだちトラップが...と正に阿鼻叫喚の地獄絵図
体力低下と相まって,暴れるチャリの抑えが効かず蛇行状態に.

ファットだとまだマシ.
こんなコンディションの中,小径車やらピストバイクも走る.
ますますヘンタイ祭りの様相を呈してきた.

そんな中,トップの3人はケツを振りながらも,わだちを気にせず,最適・最短ルートでガシガシ進んでいく.
うん.やっぱ人外だ.

で,2時間経過のタイムアップまで約2分を残して最終周回へ突入.
よし,これで1周稼げた.
ただし,ここで油断すると同周回の人に抜かれて順位を下げてしまう可能性もあるので,手,いや脚を抜かない.
そう,終盤は緑ゼッケン(ソロ)の人と抜きつ抜かれつの“デッドヒートのI love you”状態だったのだ.

OLYMPUS TG-5

結果は先ほど述べた通り,39周という異次元の同周回の中で争っていた1,2,3位の方がたに,圧倒的差をつけられての4位(34周)でした.ぐぬぬぬ.

年初の目標「何かの大会で表彰台にのる」⇒ 初戦敗退

まるで2023年ツール・ド・フランスの第16ステージ(個人TT)にて,ヴィンゲゴーとポガチャルの走りを見たワウトの「自分が人間の中で一番速かった」という迷言を想起させるレースでした.

“I’m dead.” ”We survived.” ツール・ド・フランス2023を振り返る

久々のガチレース.
やっぱりこの強度はキツイ.

寒さ?

気温がやや上がってきたためか,途中から気にならなくなってきた.
サングラスも曇らなかったし.
ただし,走行中は鼻水が20cmぐらい垂れ下がったまま半凍結状態でぶらんぶらん.
カッコ悪いにもほどがある.

先ほど粉砕したフロントフェンダーを拾った後,ハスラーに戻り持参した菓子パンをかじろうとするが...キンキンに冷えてやがる.歯が砕けそうなのでヤメタ.

さて,レース終了後は表彰式&お楽しみの抽選会.

いただき画像

協賛企業から提供していただいたグッズがもらえます.
当選ゼッケン番号は事前にPCにて抽選済みだそう.
昨年は保温ボトルをもらいました.
さて今年は...

あれ?

全然名前が呼ばれない.
実は「101」は当たりにくいのか?

結局,抽選分は何ももらえず勝負は後半のじゃけん大会へ.
最後の最後にようやくツキが回ってきたのか,ステキな帽子をいただきました.

いただき画像
iPhone11 Pro

つーことで極寒の中,文字通り鼻がもげそうな地獄レースでしたが,達成感・充実感は半端なし.
“普通のホモサピエンス”としてはまずまずの成績だったし,体力は維持できていたということで...(一応)ベネ.

出場者&運営のみなさま,お疲れ様でした.
来年も出ます.

ゴール後に「旭ヶ丘ヒルクライムアタック」の中の人,Rくんと白金温泉「パークヒルズホテル」に向かい“サ活”することに.

まずはセイコマで昼食.
イベントライド後の定番「ホタテカレー」(¥580)を購入(そうなのか?).

iPhone11 Pro

ホタテ線維が歯につまる.

で,お楽しみのサウナ.
これだけの疲労,高温サウナ,極低温水風呂,雪の中の外気浴,そして天然温泉でととのわないわけがなく,実に気持ちの良い“サ活”だった.
そうそう,ここのサウナ室にはテレビがないのもグッド.

ただし,天然温泉だけに床がヌルヌル.
見事に滑って後方に転倒.情けない.
レース後で足がガクブルだったせいかもしれんが.

で,16時過ぎまで滞在し,素直に帰宅.

さすがに疲れた激闘ライド.
森の中での複数回の落車か,温泉での転倒のせいか全身あちこちが痛い.

で,21時には就寝.
鼻の頭がもげないように願いながら,深い眠りにつきましたとさ.したっけ.

「環島」の準備~宿とカードとeSIM

2024/1/20 Sat

出発まで2ヵ月を切りました.

昨年に思いつき,着々と準備してきた台湾一周こと「環島」計画.
その出発日が近づいてきた.

環島~台湾に行きたし

航空チケットは既に手配.
チャリのサドルバッグなど,装備を新調.

そろそろどういう日程で周るか,お金はどうするのか,そして現代文明にかかせないネット接続はどうするのかを検討する時期となった.

ツアーでもなければ,身軽なバックパッカー旅行でもない.
自前のチャリを持っていくので事前手配が必要なのだ.

今回は海外飛行機輪行ゆえ(初)シーコンを持参するつもり.

単体だけで10kg近い上に巨大.
とてもじゃないが持ち歩けない.
ライド中は空港かホテルで預かってもらう必要がある.

まぁ,これに関してはソフトバッグも同様やけど.

ゆえに台湾到着日と出発前夜は同じホテルにするのが良い.
台湾通の知り合いに紹介されたのがここ.

メイ ルームズ タイペイ メイン ステーション

台北駅近くの立地.
オーナーさんにもSNSで連絡をした.
日付が良かったのか,朝食付きドミトリーで¥3,300と格安(たぶん).

到着日は夕方なので地下鉄で移動できそうだが,台湾からの帰国便は早朝なのでタクシー手配要やな.
普通のタクシーって,シーコンサイズ運べるんやろか?

そういやドミトリーの海外宿って久しぶり.
その昔,パッカーしてた頃の第一選択はドミやったなぁ.
何しろ安かった.

思い出に残るのはボンベイ(ムンバイ)のサルベーションアーミー
確か一泊¥90ぐらいだったはず(35年前の話なのであいまい).
ただし,もれなくカラダに「かゆみ」「赤い斑点」がついてきます.

で,その翌日以降は行き当たりばったり.
飛び込みか「Booking.com」やらで検索.
ざっと確認したところ,大都市を除けばそれほど高くないようだ.

大雨が降ったら停滞したいしな.
昔は気に入った町でよく「沈没」したもんだ(タイのノーン・カイとか).

途中で出会うであろう,他の旅人からの情報も重要.
良いねぇ,そういうの.

お次はお金,つーか「カード」について.

これまたその昔は「トラベラーズ・チェック」なるものがあってだなぁ...って,もはや完全にオワコン.
1年単位の旅だと,日本円で80万円ぐらいの分厚い”ドル”T/Cを持ち歩いてた.
懐かしい.
現金よりレートが少し良いのと,万一紛失しても再発行してもらえる...というのがウリ.
ただし,実際に盗難に遭って再発行を申請した立場からすると...その手続きは超大変で超面倒くさい.

その後の旅ではクレカで現地ATMからのキャッシングが主流になった.
確かに便利であるがトラップも.
たまーに,機械にカードが吸い込まれたまま戻ってこないという事例を見聞きした.
恐ろしい.
日本ならともかく,まずどこに電話して,どのように説明して,さらにはいつ解決するのかわからん.

つーことで,万一に備え複数枚の携帯は必須だった.

こうしたATMやクレカの普及に伴ってT/Cの需要は低下.
日本では2014年に廃止になったらしい.

で,そのクレカだが3枚程度の持参プラス,あらたに旅行用にデビットカードを作ることにした.
手数料が安いのと,万が一無くした(吸い込まれた)場合のダメージの少なさを考慮.
色々調べてみると,デビットならこれが良さそう.

台湾旅行におすすめのクレジットカード3選!手数料や注意点も

早速,申し込んだ.
手数料¥1,200は仕方ないとして,結構本人確認作業が大変だった.
マイナンバー,便利なんか不便なんかよくわからん.

で,最後に現地でのネット接続のための「SIM」について.

もうこっち方面に関してはすっかり情弱.

元々は...空港についたらSIMカード販売店に行って,日数分のモノを購入.
例の針金でほじほじ.
元々入っているSIMを抜いて新しいのを挿し,店の人にスマホを渡してアクティベイトしてもらう...というイメージだった.

だがしかし.
時代は「eSIM」
もはや上記のような物理作業は不要.
アプリをダウンロードして,登録・入金すれば空港到着次第すぐにつながる.
未来や...

KazchariのiPhone11も,もちろん対応!(と最近知った)

trifa

また昔話になるが,ネットがない時代,情報収集は口コミ,もしくは宿に置いてあるノートが頼りだった.

おっと『地球の歩き方』を忘れていた.
バンコクのカオサンや国境付近の宿には,来た国,行く国の『歩き方』が一通りそろっていた.
「地球のダマし方」だの「迷い方」だのと悪口も言われてたが,仕方がない.
情報は生もの.紙の本では限界があるのだ.

昔の『歩き方』は小口や天がド派手な青色で,めちゃめちゃ目立っていた.
道端で読んでいるとすぐに日本人とばれ,インドあたりではカモ目当ての怪しいヤツらの標的となっていた.

通はむしろ『LONELY PLANET』を使ってたな.
英語の勉強にもなったし,読み物として単純に面白かった.

つーことで,頭の中は久々の”自由旅行”で一杯.

YouTubeには,チャリでの「環島」を含む台湾旅行動画が多数アップされている.
そこから情報を得るのもありやけど,見すぎると新鮮味がなくなりそうで怖い.
ほどほどにしないと.

先の話にはなるけど,これは気になる.

四国一周・台湾一周サイクリングを ダブル達成した方へ

さて,お次はフル装備での重量チェックやな.
LCCなのでサイズや重量オーバーにはうるさいはず.

『勇気爆発バーンブレイバーン』がとりあえず面白い

2024/1/19 Fri

バーンバーンバンバーン

年が明けて24年冬アニメ(でいいのか?)も徐々にスタート.
『薬屋』『フリーレン』のような鉄板継続作品はともかく,他の新作もちょこちょことチェック.

前シーズンの『Dr.STONE』『SPY x FAMILY』に代わり,家族で楽しみにしているのは『姫様“拷問”の時間です』

姫様”拷問”の時間です

色々な意味で安心の仕上がり.
さすがに『魔法少女にあこがれて』は食卓では流せない.

魔法少女にあこがれて

そして,現在SNS上で最も話題なのが,久々のオリジナルロボアニメ『勇気爆発バーンブレイバーン』だろう.
先日,ようやくその第一話を視聴した.

勇気爆発バーンブレイバーン

えー,いろいろな意味で実によくできている.
ロボ好き界隈で大騒ぎになるのも納得.
Kazchariも視聴後,周囲の人間に「とにかく前情報を一切カットして(←ここ重要)観てみぃ」と強烈にすすめている.

このアニメは事前に“仕掛け”を知っているかどうかで,感想が変わる可能性がある.
地上波と配信に5日間ほどギャップがあるので,KazchariはYouTubeのサムネでネタバレをくらった上で視聴することになった.それでも十分面白かったけどな.

よくも悪くも人は情報や経験から,先の展開を予測しながら考えたり行動したりしている.
悪く言えば“思い込み”に支配されている.
そこを見事にひっくり返してくる.

何をいまさらなのでネタバレすると,まず公式サイトの当初の情報やPVが騙し広告だったこと.
そして第一話放送後にシレっと本編に即した内容に入れ替えるという用意周到さ.
タイトルがタイトルだけに「何かを偽装しているのでは」と疑っていた人も相当数いたらしいが,それが大当たり.

いずれにせよ,こうした手法が使えるのも,絶滅種であるオリジナル企画ゆえの特権.

つーことで本編.

前半パートはハード路線な軍事系リアルロボ.

『ガサラキ』を思わせる演習シーンや,『アーマードコア』風のCGで動かすことを前提としたゴテゴテカクカクなメカ.
米軍(ルイス)と自衛隊(イサミ)に所属する主人公らの『トップガン』っぽいやり取り(なぜトリコロールTシャツ?).
おっさん(特にイサミ)のキャラデザが昭和モブテイストなのに対し,なぜか女性キャラはみんな令和基準.
この時点で過去と現在,異質物の共存も確実に狙っている.

後半.
突如,宇宙から謎の円盤型兵器が襲来.
なすすべもなくやられる現用兵器.
(主役メカと思われた)TSすら全く歯がたたない.

そして異星人の巨大タワー型宇宙船からの総せん滅ビーム!
もう絶望しかない.

...とまぁ,ここまでは割と既視感あり.
リアルロボのあるある展開だと,戦闘中偶然落ちてしまった地下空間に,“こんなこともあろうかと”用意されていたオーパーツ的兵器(異星人の技術をミックス)を偶然見つけて乗り込んで反撃開始.とりあえず撃退には成功...で,第一話完.

ではなかった超展開.

主人公のピンチに宇宙から降ってきたのが,ここまでの世界観に全くそぐわない巨大でド派手なスーパーロボット.
古き良き勇者風味の,口あり,表情ありの自律型ロボ,ブレイバーンである.
異物感が半端ない.
勇者ロボと言えば,たいてい熱血系少年と強い信頼関係を築き正義の怒りで敵を粉砕.

しかし,今回のパートナーは初の実戦でびびりまくった角刈りのおっさんだ.
パニック状態のおっさんを脅して,半強制的にコクピットに格納.
操縦どころか協力すらしているかどうか怪しい状態.
戦闘中に大音量でテーマソングを流す...まさかの本人歌唱!(OPで表記)
必殺技の唱和をこれまた強要.

自己主張オンリーのブレイバーンはイサミの話を全く聞かない.
一方的に“想い”をぶちまける.
質問にもまともに答えない.
ノリとしては『グリッドマン』とか『ウルトラマンZ』さんと...少し似た系統.

いずれにせよ,この前半と後半でのどんでん返し展開は面白い.

あれ? 主人公が超兵器に乗り込み,圧倒的なパワーで反撃...結果だけ見れば従来のロボアニメの第一話やな.

いずれにせよ,終始リアルロボだったとしたら,キャラもメカも魅力がイマイチだし,逆にスーパーロボ感を前面に出してたら,『シンカリオン』のような小学生向けと思われてしまい,ここまで話題にならなかっただろう.

見る前のイメージを裏切る第一話と言えば,最近では『推しの子』が有名.
あれも一見アイドル物と思わせて,その実,芸能界の闇+SFサイコサスペンス.
主題歌が大ヒットして,そこから小学生女児も割と見ているらしいが,ええんやろか?

さて,手の内をばらしてしまった以上,第二話以降が勝負.
あまりにも続きが気になったので,配信日を待てず,先行の地上波放送を録画視聴することにした.

で,ついさっき,第二話「イサミィーーッ!そろそろだよな、イサミィーーッ!!」を視聴.
いやもうこのタイトルだけでもバカの極み.
ブレイバーンが話す言葉全てがギャグ.

まさかのロボ+G,そして理解不能なED.
第一話視聴後の懸念を軽々と越えてきた超一級の変態アニメだった.
多様性にもほどがある.

すっかりネットミーム化した「俺たちはいったい何をみせられているんだ」が,これほどフィットする作品はなかなかない(『ドンブラザーズ』以来).
実は『魔法少女にあこがれて』とどっちもどっちの“変態”勝負だったりする.
生理的に無理な人も多いかも.

昨今,ハリウッドやらディズニー映画がLGBTQをはじめとするマイノリティへの理解促進を前面に押し出し過ぎて,エンタメとしての楽しさが犠牲になっている.
結果,マジョリティおよび従来からのファン離れによって,興行収入の爆死が続いている.
なんで金を出してまで説教を聞かねばならんのだ? しかも旧コンテンツの中身を改悪してまで.

日本は昔から,そして今も多様性には寛容な国である.
少なくとも創作物においては.
そしてここまでエンタメとして昇華できる.

つーことで予測不能,まだまだどう転ぶかわからないブレイバーン.
今,一番楽しみな作品だ.