家に一人か秒速か~息子の抵抗

2025/3/19 Wed

タイミングの問題

もうじき小学生の息子が卒業式を迎える.
その前にクラスでの催しとして,映画鑑賞会が開かれることになったそうな.

で,何を観るかのクラス会議が開かれた.
息子は昔からのお気に入り,『ホーム・アローン』を推した.

ホーム・アローン(吹替版)

しかし,最終的に別の映画に負けたらしい.
その映画はなんと『秒速5センチメートル』

秒速5センチメートル

『君の名は。』で名をはせた新海誠監督作品である.

もう,新海節全開っつーか,世界系ここに極まれりっつーか,「DTの妄想全開」っつーか,「ハルキの影響強すぎる」っつーか,「リア充爆発しろ」案件っつーか...要は,いくらなんでも小学6年生には「早い,早すぎる」物語なのは間違いない.

しかも驚くべきことに,この映画を推した女子,『君の名は。』の大ファンだが,『秒速』は観たことがなく,「新海監督だから」という理由だけで推薦したらしい.
プレゼンが上手かったのか,他の生徒もこれに賛同して,息子敗退.

ちなみにKazchari家には『秒速5センチメートル』のBlu-rayが置いてあります.

秒速5センチメートル Blu-ray

配信なんてなかった頃,レンタルDVDを借りて大感動.
速攻,Amazonでポチった.
もう,“せつない”という言葉がぴったりの名作.
これを観ずに〇ぬのはもったいない.

秒速5cmは,桜の花びらが落ちるスピードのこと.
それははたして遅いのか早いのか.
容赦なく進む刻の中,二人の変化を,これでもかと丁寧にかつ残酷に描く.
しかも超美麗な映像と山崎サウンドをバックに...

人の気持ちは永遠ではない.
誰もがあの頃の気持ちを保ち続けることはできない.
後悔しても決して戻らない.
それは熟成し,ココロの奥底に澱となって残り続ける...

あれ,先ほどのディスりは一体...

偏見たっぷりに述べさせてもらうと,この映画を楽しむには条件がある.
まずは概ね30歳以上であること.
そして中高生の頃に,想いを伝えられなかった,もしくは伝えきれなかった相手がいること.

ネタバレは避けるが,山崎まさよしの♪one more time~が流れる中のタイトルバーン!は正にブレイバーン

つーことで,いくらなんでも小学6年生,特に男児には「イミフ」な内容でしょう.

その昔,Kazchari家に客人が来訪した際には,『秒速』を無理やり観せて,反応を見るのが楽しみだった.特に女子は泣いてたなぁ.

その上映会の際はもう1本,こいつを見せるのがデフォルト.
それはアンパンマン映画『いのちの星のドーリィ』だ!

映画 それいけ!アンパンマン いのちの星のドーリィ

アンパンマンと思ってナメてかかるとエライ目に...
人生哲学主題歌として世界的に有名な「アンパンマン・マーチ」を具現化した超絶内容です.
騙されたと思って,こっちも観て下さい.

話を息子に戻す.
その後も息子はしつこく『ホーム・アローン』がいいと訴え続けていたが却下されたらしい(ちなみに息子も『秒速』は未視聴)

ここで気になるのは担任の先生.
このクラス会議を,どういう立場でどういう運営をされていたのかわからないが,これだけは言える.
過去に『秒速』を観ていたら,たぶん止めていたはず.
勝手な想像だが,映画をあまり御覧になっていない先生?(失礼な)

と,よくよく考えて見るとKazchariの周辺に,年齢問わず,いわゆる映画マニアはあまりいない.
以前はともかく,定期的に劇場に足を運ぶ人って,もはやまれな存在?

映画館から消えた人たちは誰なのか

統計上も明らかに減っているらしい.
だが,これはあくまで劇場動員数のデータ.
昨今はサブスク配信で楽しくことが当たり前になっている.
個人的には「自宅+小さい画面+しょぼい音響」と,劇場での映像体験は別物だと思うけどな.

環境の違いはさておき,その昔は週5日「〇〇ロードショー」がテレビ放送され,深夜枠では“けしからん”作品がガシガシ放送されていた.
好き嫌いに関わらず,清濁併せのんで,何でもかんでも観て吸収した.

レンタルが盛んになってからも,映画館での上映終了からソフト化までかなり時間があったので,待ちきれず映画館にもよく行った.
要するに熱心かつ目が肥えたファンが大量にいたと思われる.

現代人には,映画体験の量も質も圧倒的に足りない(非難しているわけではない).
そういう意味ではうちの子供らはよく観ている方かも.
先日の「金ロー」での新声優『BTTF』も,半強制的に見せたしな.

家族で映画体験~『バック・トゥ・ザ・フューチャー』

つーことで,誰もが楽しめるという意味で,息子の選択『ホーム・アローン』は間違いではなかろう(クリスマスシーズンではないけど).

...と,ここまでが昨日の話.
その後,なんだかんだあって『秒速』は無しになったそうな.

代わりに決まったのが『聲の形』

映画 聲の形

悪くはない,悪くはないけど,小学校最後のクラス会がこれかぁ.
しんみりではなく,もうちょっとバカ笑いできてスカーッとする作品の方が良くね?(※個人の感想です)

第二次Kazchari家クリーン作戦~過去に落とし前

2025/3/9 Sun

リセット,それは快感

iPhone15 Pro

週末である.

残念ながら整形外科医の許可がまだ出ないので,チャリの外乗りができない(自粛中)
3月になり,世間はすっかり雪解け進行中.
もうスパイクタイヤはいらんな.
今年はほぼ1度しかスノーサイクリングしていない.トホホ.

ファットな楽しい美瑛スノーライドのはずが...

では,土曜日の話から.
午前中は,室内でBROMPTONいじり.
通販やら何やらで買ったアイテムを取り付けたり,メンテの練習したり...

BROMPTONメンテナンスブック 改訂版

なのに未実走.はよ乗りたいのぉ.

昼からは家族が3人とも出かけたため,♫ひ~とりぃ~ひ~とりぃ~Kazchariぃ~
ここはリビングにて,大音響&大画面有機液晶TVにて映画だぁー!

ザ・フラッシュ(2023)

マーベルと並ぶアメコミ映画の雄,DC「ジャスティス・リーグ」の(一応)単体ヒーロー物である.

以下,ネタバレ感想

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人気はマーベル(MCU)の方が上だろう.
ただしあちらは昨今すっかり迷走中.

Kazchariも『エンドゲーム』以降,トム・ホランドの『スパイダーマン』シリーズ以外はすっかり興味をなくした.

配信ドラマを追いかけていないと,楽しめないのはさすがに辛い.
世間でもそういう声が多いようだ.

それに...やっぱりポリコレ臭がなぁ.
この流れって誰得やねんやろ?
金も名誉も手にしたヒマなセレブ連中の自己満足でしかない気がする.

さて『ザ・フラッシュ』である.
劇場公開時,かなり話題になったが,結局行けず.
結論から言うとシリアスとコメディのバランスが秀逸でかなり面白かった.

フラッシュと言えば超高速移動.
光速を超えることで過去に行けることに気づく主人公.
バットマンに「やめとけ」と忠告されるも,あの運命の日に...というお話.

映像に関してはCG技術が極まりすぎて,もはや作れない映像は無さそう.
そして...恐ろしいことにすっかり慣れてしまった.
もはや驚きはない.
そうか,コスチュームは超高速で動きながら普通に着るねんな.

では,肝心のストーリーは?
昨今のスーパーヒーロー物では外せないマルチバース要素満載.

もちろんタイムリープ映画の金字塔『BTTF』(1985)および『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2022)の影響はかなり強いけど,プラス一工夫あり.

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を観た~そう来たか!

歴史を改変したことにより,世界はマルチ化してしまったが,交差ポイント=特異点が存在し,いくら過去に戻ってもどうしようもない瞬間も存在する.
その解決のためには,これまた名作『バタフライ・エフェクト』方式しかない(ディレクターズ・カット版の方?).

バタフライ・エフェクト プレミアム・エディション [DVD]

ただし,本筋の自分ではなく,別の世界の自分を犠牲にして...と,そう考えると割と救いのない終わり方やな.

むしろ主役のフラッシュよりも「バットマン」ことブルース・ウェインのキャストチャンジが笑えた.
時空を飛び越える度に「ベン・アフレック」 →「マイケル・キートン」 → 「ジョージ・クルーニー」とこれまでのバットマン俳優に変化.みんなケツアゴが立派だ.

あれ? 個人的に一番人気の「クリスチャン・べール」は?
さすがに世界観に合わんか.

そういやこんなんもあったな.地味過ぎてシリーズ化されない?

『THE BATMAN』を観てきた~雨と夜と

で,翌日曜日.

本日開催の「バーサーロペット・ジャパン」
スタッフの一員である娘を会場まで送る.
往来でファットバイクを3台ほど確認.いいなぁ...

帰宅後,またしてもロンリーKazchariゆえ堂々と映画鑑賞.

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023)

とうとうシリーズ第4作目である.
以下,ネタバレ感想.

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エンドロール後,何らかの”匂わせ”があるかと思ったら何もなかったので,ついにシリーズ終了か.

いやぁ,長かった.
一作目は2014年なので足掛け9年か.
確か奥さんは病タヒ,そして二人でかわいがっていた愛犬を強盗に◯されたことがきっかけで,このとんでもない◯戮ドラマが幕を開けた.
一体何百人が亡くなったことやら.

何しろ戦闘に次ぐ戦闘.

まぁ,この『コンセクエンス』だけでも3時間近い上映時間だが,体感,8割ぐらいが戦闘シーンというエゲつなさ.
冒頭の砂漠戦こそ短めだが,世界の真田広之登場の「大阪編」,そして「ベルリン編」,VS100人ぐらいの「パリ編」
どれもこれも長い長い.

しかも,ちょっとずつ戦闘スタイルが違っている.
拳銃,小銃,グレネード,刀,手裏剣,ヌンチャク,仕込み杖,斧,古式銃で決闘,それにカーアクションにバイクアクションと,正になんでもあり.
これって全部計算して作ってる? マジでスゴイわ.

確か『シン・仮面ライダー』で,カントクが殺陣の”段取り”がリアルさを欠くので嫌だと,役者に対し「本気で◯すつもりで殴り合ってください」と無茶振りするシーンが,ドキュメンタリーで流れていた.
結果的にラストの0号との戦闘がグダグダ.
いやいや,カントク,この『ジョン・ウィック』観ても段取り不要と言えますか?

まぁ,確かにリアリティは全然ないけどな.
何よりジョン・ウィックが不死身すぎる.
そして無限ミサイルならぬ無限弾倉でほぼ百発百中.
もうほとんど『マトリックス』空間のネオか,沈黙のスティーブン・セガール.

超至近距離でも敵の弾は全然当たらんし,どんだけ殴られようが,転落しようが,轢かれようが...無問題.
直後は痛そうだけど,すぐに回復.ベホイミ?
こちとら,たかだが自転車でこけただけで,あっさりと骨折するぐらいやのにな.

そう言えば,防弾仕様の特殊スーツが大活躍してたけど『ゴジュウジャー』の第一話でクワガタオージャーがマントを使っての弾除けアクションって,元ネタはこれやな.たぶん.

つーことで,古き良きアクション映画要素テンコ盛りで楽しめました.

そうそう,キアヌは『マトリックス:レザレクションズ』(2021)で髪型を変えて欲しかったな.ジョンと区別がつかん.

『マトリックス レザレクションズ』を観た~続くのか?

で,昼食後は屋根裏の掃除第二弾.
前回の状態は...

iPhone15 Pro

まずは家電やパソコンなどの大きい空き箱を潰す作業.
なぜか既に本体を破棄したり譲渡した箱が大量にあった.
さらに大きめの段ボールはテープを剥がしてたたむ,小さいのはオークション搬送用に取っておく.

カセットテープ,ビデオテープ,各種ケーブル,使わない置き時計,土産品...捨てよ,捨てよ!

なぜか出てくる娘の幼少期のおもちゃや保育園での作成物,そして小学生時代の成績表...これらも容赦なく処分.

困ったのがぬいぐるみ.
信仰深いわけではないが,そのまま捨てるのはさすがに抵抗がある.
やはり神社などで供養してもらうべきか.お焚き上げだっけ?

そして,Kazchariの小中高の成績表まで出てきた.
大阪の実家からいつの間にか送っていたようだ.
そして旅のメモや手紙の類も...ついつい読み込んでしまうが,さらば青春の日々よ.もう戻れない,もう帰れないダグラム.

そのタイミングで,耳につけていたイヤホンからは太田裕美の名曲『南風』(1983)が流れる.

我が青春の夏の日々を思い出して,思わず叫びだしそうになる.そして目に涙があふれる.

で,現在サムネ写真の状態まで回復.
7割は作業完了か.だいぶすっきりした.

関西での娘の家も決まった.
家族が一人旅立つこのタイミングでの大掃除.
色々なリセットにちょうど良い.

3月中に完勝を目指す所存(誰と戦っているのだ?)

『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』~帰ってきた邪道

2025/3/8 Sat

トクサツ・ダイスキ

ついに始まった50thアニバーサリー『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』
現在3話まで放送.とりあえず家族で楽しく観ています.

次年度の戦隊名は特許庁への商標登録でバレるのがお約束.

だが,今回はコラ画像(?)か何かにひっかかって「アニ丸戦隊リングカイザーで決定!」みたいな憶測が早くから広がっていた.

結果的に別の名称だったが,この嘘タイトルもあながちハズレてはいない.

五人とも実在,神話ふくめての動物モチーフだし,スーツの胸には意味ありげな「〇」があるし,指輪が変身アイテムだったりするしで,「リングカイザー」でも違和感なし.
決定寸前だったタイトルがリークしたのだろうか?

王道路線の『キラメイ』から続き,『ゼンカイ』(邪道)『ドンブラ』(超邪道)『キング』(超王道)と続いた戦隊シリーズ.

マジで『キラメイジャー』おもろいわ

『機界戦隊ゼンカイジャー』スタート!

『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』がとうとう始まった!

毎回がクライマックスの『キングオージャー』

前作の『ブンブン』が王道っつーか,普通過ぎてKazchari家では早々に視聴停止.
何より,ルックというかスーツのビジュアルがなぁ...どう見ても戦闘員(※個人の感想です)

そんなわけで始まった『ゴジュウジャー』
ヨメさんと娘曰く「推しはイエロー.異論は認めない」だそうな.
確かに「テガソード讃歌」のインパクトは絶大.

ちまたで言われているのが,クセが強すぎる正義側.
明らかに狙っていると思われるものの,ここまで詐欺,新興宗教,ズル,破壊,強迫と言動がまるで〇〇.

一方でやたらに結束が固く仲の良いブライダン(敵側).

「正義と悪が入れ替わっている」とまでは言わないが,少なくとも悪VS悪の構図になっている.今のところ.

ただし,ゴジュウ世界のルールというかパターンがまだよくわからない.
特にキーアイテムたる「戦隊リング」の扱いが謎.

- ウルフ以外のメンバーのリング入手経路が(今のところ)謎.テガソードは1体なのに.
- 5つのリングだけがテガソードを呼べる特別仕様なのか? 別にロボが用意されている?
- レジェンド戦隊のリングはどうやって入手? どうしてレッドだけ?
- 勝負に勝ったからと,奪い合いになるわけではない.では集めるとは?

何より...どうして「レッド」だけ?
まぁ,全色チェンジだと某海賊戦隊とかぶるか.

ブライダンの目的もよくわからないまま(顔だけの巨人との結婚?).
まだ3話だが,真相は回を追うごとに明らかになるのだろうか?

ただし,あの井上俊樹の娘がメイン脚本.
全てが明らかになるような展開になる気がしない.

まぁ,楽しませてくれるなら,こまけーことはいいんだよ.

井上俊樹と言えば『戦隊レッド異世界で冒険者になる』の第8話がとんでもなかった.
さすがに50年の歴史を持つスーパー戦隊.
日本人なら誰もが知るコンテンツ=文化としての成熟性を感じる.
それにしても,モブのたった一言のセリフのためにオリキャスを呼ぶとか,本気にもホドがある.

ところで,スーパー戦隊シリーズの中国配信の第一号はなんと『ドンブラ』らしい.
「パワーレンジャー」の様なアレンジなしで,あの「超邪道」な内容がそのままで理解され,中国人にウケるのだろうか,と逆に心配になる.

娘にクイズ形式で「中国で初の放送,さて,どの戦隊?」と聞いたところ,「ダイレンジャー?」と回答.
Kazchariもその方が受け入れやすいのではと思ったが,逆に文化盗用とかクレームが入ったりして.
ちなみにスーツアクターは中国拳法経験者らしいので,ガチらしい.

さて,公式の再放送枠では『星獣戦隊ギンガマン』を配信中.
さすがの靖子脚本.実に面白い.

メンバーの普段着が「チチカカ」で売っていそうなトライバル模様.
インディ...おっとネイティブアメリカン風味,つまり自然との共存がテーマ.

そして,「たいやきくん歌手」の歌い方にクリソツな,希砂未竜さんの主題歌が超絶素晴らしい.
特にエンディングの「はだしの心で」は正に神曲.

馬にまたがったギンガマンが富士山ふもとを駆け巡るという,シュールな絵面なのだが,これが実に良い.
配信の度,娘と一緒に子門...じゃなかった希砂未風にねっとり歌唱するのがお約束となっている.

この曲を聴くと,少年の頃,野山をかけまわっていた記憶がブワっと蘇り,涙ぐんでしまう.
Kazchariの中では,ベートーベンのピアノソナタ15番「田園」に匹敵する郷愁サウンドである(どういう比較?).

バックハウス・ダイスキ

『伝説巨神イデオン 劇場版』の配信

2025/1/4 Sat

涙が止まらない

iPhone15 Pro

1982年公開.
この映画を観るのは何回目だろう?
20回は越えているはず.
ストーリーはもちろんのこと,セリフもほぼ完璧に覚えている.

そんなイデオンの劇場版を,サンライズチャンネルが2025年1月3日から配信.
数日前からネット界隈は大騒ぎ.

アニメ系YouTuberさん達も,次々と同時視聴企画を立ち上げている.
まぁ,Kazchariはそういうのに興味ないので,しっぽりとぼっち鑑賞.
そもそも「発動篇」の最中にキーボード打つヒマはない.

今の美麗な映像に見慣れている若い世代には,どのように感じられるのだろう?
人の業をこれだけ濃密に描くアニメは他にない.
ちなみにうちの(おたくな)JK娘は無関心である.

以下の記事に書いた通り,KazchariはDVDもBlurayも所有.

『イデオン』デザイン考(その1)

要は,あえてネット配信でなくても,いつでも鑑賞できる環境にあるのだが,何せ内容が内容だけに鑑賞後の疲労はかなりのモノ.覚悟が必要.
おそらく『ウシジマくん』より重度化する.

『ウシジマくん一気見スペシャル』は見たらあかん

てなわけで,この一部界隈限定のBigWaveに乗りつつ,配信での鑑賞後に感想まとめ動画を楽しむことにした.
1月3日にはZwiftしながら「接触篇」,翌4日に「発動篇」を観る.

まずは「接触篇」の感想っつーか印象

TV放送37話分をたった84分にまとめるという,とんでもない荒業.
総集編をガンダムみたいに3部構成なんかにしてしまうと,不入りによる「二度目の打ち切り」があるためそれは避けたい,ということで取られた措置らしい.

だが,あらためて鑑賞すると,「接触篇」の破綻のないつながりの良さに驚く.
正にトミノマジック.後の『新訳Z』と比較...したらあかん.

そして少ないながらも新作カット部分の美麗なこと.
特に月基地攻防戦まわりは素晴らしい.

バルメ・ブラム・ザンに続くズロウ・ジック隊の編隊にガルボ・ジックが混じっているが,こまけーことはいいんだよ.

確かによくできた”総集編”ではあるが,もちろんベストなのはTV版を観ることなのは言うまでもない.どうしても省略ゆえの不満点がある.

特に裏主人公ことギジェまわりの描写が圧倒的に足りない.
結果,シェリルがあーなってしまう理由に説得力を欠く(リンのタヒもオミットされてるし).
モエラの戦タヒもなぁ...「誰やねんこいつ」なのに,急にフィーチャーされすぎ.

コスモの大人への態度が,敬語になったりタメ口になったりとバラバラなのが思春期っぽくてヨシ.
それにしても,カララ狙撃事件後のセリフ改変はなぜ?

TV :みんなが立派に見える
映画:異星人も俺達と同じくらい立派

クルー同士,まだ互いをよく知らないから?

まぁ,何よりも本筋は”スペースランナウェイ”なわけでして,ソロシップの惑星探訪がイデオンの魅力.

絡んでくるバッフクランの軍人達もそろいもそろって個性派揃い.
双子の悪魔とか,グハバとか,ルククとか面白すぎる.

星巡りの間,地球人とバッフクランはずーっとイデに監視されていたわけで,その過程をすっとばしてしまうと「イデの試し=人類審査会」の意味が薄まってしまう.
そういう意味では,監督がインタビューで「映画のイデオンは失敗です,起承転結で一番大事な承がない」と言ったのは正にその通り.

インターミッションの「セーリング・フライ」は...歌詞こそ井荻(=トミノ)節だけど,イデオンには合わない気がする.

で,いよいよ「発動篇」

いや,もう何ていうか...
もちろん壮絶極まりない展開なんやけど,もう湖川キャラの表情や動きの演技が凄まじすぎて,人ってここまで「絵」に情念こめらるんやと思い,じわじわ来る.この熱量は何だ?

思い出補正も含めて言うが,やはり未だにこれを越えるアニメ作品は存在しない.福井晴敏の言うところの”絶対イデオン基準”ってヤツやな.

何度見ても新しい発見があるが,芝居という意味でベストなのは,妹を射殺したハルルが,父であるドバと面会するシーン.
これはもう超一級の舞台芸術.

「(発動篇の)主人公はドバ総司令」に異論を唱えるものはいないであろう.
もうね,セリフと感情が真逆だったり,混ざったり,弱音吐いたり,本音を吐露したりといった人の感情の起伏全てが詰まっているキャラによる劇中屈指の名シーン.
時を重ねて人の親となったKazchariに刺さる刺さる.
ちなみにうちの娘はそこまでの業は背負ってません.

このシーンに限らず,この映画,カララとハルルの描写への力の入れ具合が半端ない.
で,責任の一旦であるベスの方の描写は割とあっさりしている.
TV版だと熱血シーンがちょこちょこあるのでもう少しバランス取れてるけど.

もう1場面上げるとしたら,カーシャの「そうよ,みんな星になってしまえ!」からの,ホンマにバッフクランの軍艦や重機動メカが,イデオンガンにヤラれて星になってしまう場面への切り替え.
すぎやま楽曲とも相まって,ここの悲壮感は半端ない.
ここで泣けない人とは友達になれんな.たぶん.

そう,イデオンは何しろ音楽が素晴らしい.

伝説巨神イデオン オリジナル・サウンドトラック 総音楽集

このブログも久々にサントラを聴きながら書いているのだが,何故か年齢を重ねると,大仰な映画版よりTV版の方が刺さるようになったなぁ.
その素晴らしい楽曲を世に送り出されたすぎやまこういち氏も他界されてしまった.

かように完璧な作品なのだが,強いて挙げるなら冒頭のワイプ(TV38話)と本編の39話部分も完全新作で見たかったところ.
40話以降の完全新作パートと比べてしまうと,どうしても見劣りがする.

イデオンは明確な悪役や倒すべき敵が不在.
全滅(自滅)からの再生物語ではあるけど,次の人類もまたイデの審査会にご招待されるわけで,いつになればこの輪廻から抜け出せるのか...とまぁ,やはり宗教っつーか,仏教アニメと言われても仕方がないが,何度も見返したい超名作なのは確か.

つーことで,近い内にBlurayでもう一回見よう.

「タヒ」とはイデオンが見れなくなることと同義.

それぐらい凄まじい作品.

配信は1/5で終了.急げ!

1977年のホラー映画『サスペリア』を観た~大晦日の夜に

2025/1/1 Wed

思い出補正?

さて大晦日の夜のこと.
階下ではヨメさんと子どもたちが「紅白」観ながら熱唱中.

Kazchariは部屋にこもってAmazon Prime Videoで映画を物色.
年末年始にふさわしいハートフルな映画とは真逆のこいつをチョイス.

それは,ホラー映画の金字塔『サスペリア』(1977)だっ!

サスペリア (字幕版)

48年前の映画ゆえ,いまさらネタバレ警報は不要と思われるが一応注意.

この映画には有名な要素が2点.

1つ目は「決してひとりでは見ないでください」という,一世を風靡した名コピー.
そやけど...実は一人で観たほうが良い?
そこまで怖くないっつーか,ツッコミどころ満載なので.
いや,逆に誰かと笑いながら観るのが正しいか(ホラー耐性がある人に限る)

2つ目はBGM.
一度聴いたら忘れられない不気味な音楽.
劇中でも「何かヤバイことが起きそうな時」に流れる.

以下,あらすじというかストーリー.

主人公はスージーという名のアメリカ人.
ドイツのバレエ名門校に入学するために,ニューヨークから飛行機に乗ってやってきた.空港から物語は始まる.

暴風雨の中,タクシーがバレエ学校に到着.
玄関ドアから若い女性が突如現れて「秘密...アイリス」と叫び,そのまま立ち去ってしまう.
その後,スージーがインターフォンで来校を告げるも,なぜか「そんなん知らんし」と拒絶される.
途方に暮れたスージーは街の(?)ホテルへ.

視点が変わって,先ほど学校を出ていった女学生パット
友人のアパートに駆け込み,悪態をつきながらも泊めてもらうことに.
窓の外に何かの気配を感じて覗き込むと...闇に光る目!
突然毛だらけの腕に顔をガラスに押し付けられて,パット変顔大会.
そして,無理やりベランダに引きずり出されたパットは,その謎の訪問者に胸をナイフで刺され,ステンドグラスから吊り下げられて縊タヒ.
彼女の友人もガラスや鉄骨が顔やカラダに突き刺さってタヒぬ.何がどうなった?

ここまでが導入.
例のBGMおよび,学校の壁の色,それに友人のアパートの部屋.変な壁紙と主に赤を基調とした極彩色.耳と目に不穏感MAX!

...とは言ってもそこは50年近く前の映像.演出上の狙いなのか限界なのか,肝心の血の色が鮮やか過ぎて不自然.絵の具感が...

翌日,学校を再訪するスージー.
学内は怪しい人物だらけ.
副校長,主任教師,盲目のピアニスト,下男パブロ,アルバート少年などなど.
パッドの死を受けて警察の聞き込みも始まっていた.
スージーも昨夜の玄関での出来事を警官たちに話す.

あぁ,ここで悪玉(副校長やら主任教師)に目をつけられたわけやね.

同級生らも曲者だらけ.
そしてやたら金に細かい.アメリカ人への皮肉?
最初は学外に住む先輩のアパートに同居する予定が,レッスン中に体調不良後,なぜか寮に強制入居.
怪しい医師の診察後「鼻血出たからワイン飲め」という謎理論で,しばらく流動食とワインの生活となる.

あぁ,ここで悪玉に監視下に置いておこうとされたわけやね.

この学校の寮部屋は変な作りで,隣室ともドア一枚でつながっている(たぶん).
で,スージーは隣のサラ(解説役)と仲良くなる.

ある夜,寮の各部屋に天井から大量のウジ虫が降ってくるというとんでも事件発生.
この映画,最大のキモチワルポイント.
何かの呪いかと思われたが,屋根裏の食料(?)が腐敗してウジが大発生したらしい.
仕方なく,寮生は全員ホールでベッドを置いて一晩過ごすことになる.
ここでスージーはサラから,旅行中と言われている校長の特徴的なイビキがカーテンの向こうから聞こえると言われる.
よくわからん.どういう状況?

あぁ,ここでボスキャラが幽体離脱して,スージーとサラに自分の存在を意識させたわけやね(たぶん違う).

翌朝.アルバート少年が,玄関先に結わえてあったピアニスト(ダニエル)の盲導犬に噛みつかれる事案発生.
主任教師が大激怒し,ダニエルが解雇される.
ダニエルは「こんな呪われたところ出て行ってやる」と捨て台詞を吐きながら退出.
このセリフによって「彼は何かに気づいていたこと」が悪玉にバレ,その夜,呪いによって操られた盲導犬がダニエルの喉を噛み切る事件が起きる.

サラはスージーに,以前パットから変な話を聞かされて,メモを託されたとを告げる.
そしてこの学校には謎の部屋があり,先生方(スタッフ)は夜な夜なそこで集会を開いているのではと推理.

あぁ,学校内でそんな話したら全部筒抜けやん.

だが,肝心のスージーはワインに入っている薬によって意識朦朧中.
サラの話も理解できない.
何者かの気配を感じたサラは部屋を出て屋根裏へ逃げ込むが,例の”光る目”よる待ち伏せを受ける.
命からがら鍵付きの部屋に逃げ込むが,ドアの外からナイフでカチャカチャと鍵を開けようとする追跡者.
適当な物で台を作り,高窓から脱出するサラ.
転落した先には細い針金だらけの謎の部屋.有刺鉄線(鬼畜!)かと思いきや普通の針金.
サラはその針金にからんで動けなくなる(なぜ?).
で,何者かにナイフで刺さてタヒぬ.

翌日,スージーは教師からサラが出ていったと告げられる.
不思議に思ったスージーは,サラの友人だった精神科医を訪ねて,これまでの出来事を相談.
別の教授の話を統合すると,そのバレエ学校はギリシャから来た「マルコス」という謎の人物によって創設された.
神学校も兼ねていた学校は評判となり大成功.
だが,一方でマルコスは魔女ではないかという噂もあった.
ある日火事が発生(放火?)してマルコスが焼タヒ.
学校はマルコスの教え子らが(魔女の力ともども)引き継いだ...らしい.
教授はスージーに「信じますか?」と尋ねるが,彼女は「まさか」と懐疑的.

あぁ,アメリカンやから,こんな話は信じないねんな.だから最後勝てたかも.

学校に戻るスージー.
なぜか自分以外の生徒はバレエ団の公演を見に行き誰もいない.
これはスージーを今夜亡き者にするための悪玉の策略か.
覚悟を決めるスージー.
薬の入ったワインや食べ物を捨て,サラの残した歩数のヒントで校長室までたどり着く.
おっと,その前にコウモリに襲われるイベントもあったな.既に悪玉には気づかれていた?

校長室は絨毯敷のため歩数のヒントが使えるのはここまで.
部屋を見渡し,パットの言葉「アイリス」から仕掛け扉を発見する.
怪しい廊下を通り抜けると,副校長やら教師などスタッフ一同が集会を開いていた.
「あのアメリカ娘を消せ!」とタイムリーな会議中.

ビビるスージー,後ずさると廊下の隅に切り刻まれ,手首を杭で打たれたサラのタヒ体を発見.
よく,ここで悲鳴を挙げないもんだ.
だが,さすがに悪玉連中に気配を気づかれ,パウロがライターを持ってこちらにやって来る!

奥の部屋に逃げ込むスージー.
カーテン越しに聞き覚えのあるイビキが聞こえる.
そう,実ははるか昔にタヒんだはずの校長兼創設者,魔女ことマルコスがそこにいたのだぁ!

男前のスージーは壊れたガラス細工の破片を手にカーテンを開けるが,そこには誰もいない.
マルコスの声が響く.

「はっはっはっ,アメリカ娘よ,よくここまでたどり着いたっ! ワシを倒す前に貴様の力をみせてもらうぞ!」(意訳)

とかなんとか,RPGのボスキャラのようなセリフとともに,タヒんでいたはずのサラが起き上がりスージーに襲いかかる,いや短い距離なのになかなか襲ってこない.
ここはゾンビ風ではなく,バレエダンサーなのだから踊りながらとかの演出が欲しかった(別にいらん).

ど,どうするスージー!

だが,その時,不思議なことが起こった.

雷によって見えないはずのマルコスの”輪郭”が光で浮かび上がった(なぜ?).
スージーは狙いを定めて,ガラスの破片をマルコスの喉を突き刺す!

全身やけどの姿をさらしたマルコスは大絶叫!
同時に副校長や教師,パウロの悪玉チームも何故か血まみれに.
やがて館内の家具や備品が飛び散りまくり,壁にヒビが入り,火事が発生.
マルコス・パワーのぼ,暴走!?

崩れゆく建物を脱出するスージーだが,なぜかその顔は満足げ.怖いわ.

で,エンドロールで映画は終わり.

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この映画の公開は1977年.Kazchariは10歳である.

さすがに劇場では観ていないはず.
となると,テレビの洋画劇場かな.
たとえ昔でも21時台に流すのは無理な内容だが,どうだろう?
もしくはレンタルビデオか?

いずれにせよ,何らかの方法で観たことだけは覚えている.
いや,正確にはラストの燃え盛る建物をバックに,主人公がやたら清々しく去っていくシーンだけかな.

で,今観ると...
うーん.なんか中途半端なアドヴェンチャーゲームを見せられた気分.

脚本が支離滅裂で行き当たりばったり.
ミステリーとしても弱い.「犯人はヤス」(意外性)もない.

何しろ,なぜ被害者が殺されるのかがわからない.
誰も学校の秘密にはっきりと気づいていないし,誰かに訴えようとしたわけでもない.
そもそも呪いによって病気にしたり,動物を操ったりできるのに,直接手を下して警察沙汰にするのも謎.

バレエ要素はなんだったのか? 神学との関連は?
せめて,この世ならぬ不思議な振り付けダンスシーンがあって,生贄を捧げるとか,タヒ者を蘇らせる儀式のような場面が欲しい...って,それは『死霊の盆踊り』

肝心のホラー,スプラッタ要素は...
まぁ,当時はこれが最大級の表現だったのだ.

で,気になったのはドイツが舞台なのに,誰もドイツ語を話さないこと.
つーか,その前にイタリア人監督のイタリア映画やのに,なぜドイツ?
「言語にこだわる映画は名作」の原則から外れている.

『13人の命』を観た~知識と経験

資本・市場の関係かな?

何やら文句ばかりなので良かった点もいくつか.

スージー役のジェシカ・ハーパーさん.
飛び抜けて美人というわけではないが,大人でもなく少女でもない不思議な雰囲気.
当時で28歳!?
今もご存命です.

そして,やはり外せないのが美術関係.
建物内外装の模様と色.これってもちろんセット?
こんなとこ住んでたらおかしなるわの派手さ.

そしてライティング.
赤が印象的.
また,これから襲われるサラにずっとグリーンのライトが当たっている.
そうした細かい演出がベネ.

これがイタリア人ならではの美的センスってヤツか.

つーことで,40年以上前に観た記憶あいまいな映画を見直すのも悪くない.
思い出補正に気づくことが多そうやけど.

そういやこの映画には『2』もある.

どうやら,こいつは訳アリで,無印の大ヒットによって監督の過去の無関係な作品を『2』ということにして上映したそうな.
こっちは観たことがない.

そして,無印の方は2018年にはリメイクされている.

サスペリア(2018)

なんか...どういうリメイクだ,これ? 現代舞踊?
まぁ,いわゆる名作ホラーってリメイクされがちやな.
機会があればこっちも観てみよう.

ちなみにオリジナルの『サスペリア』はアマプラ配信は終了してしまったので,Blurayはこちら.

ちなみに正月の朝,口笛でサスペリアのメインテーマをエンドレスで吹いていたら,ヨメさんに「気分が悪くなるからやめろ!」と怒られた.

さすが,50年経ってもホラー屈指の名旋律は名旋律...いや違う,単に下手で不快になるからだそうな.シクシクシク36.

『激走戦隊カーレンジャー』で考えさせられた

2024/2/21 Wed

豊かさの基準

いやぁ,みなさん御覧になりましたか?
いよいよ佳境を迎えた『王様戦隊キングオージャー』の第49話.

正に“おくちアングリル”
ブラックコンドルのアレ同様,間違いなく伝説に残る回.

「これホンマに日曜の朝9時半からテレビでやっていいのか?」「劇場版を週一でやってどうする?」「何回目の最終回だ?」っつーくらい,驚愕のクオリティ.

映像もそうだが,ストーリーも秀逸.
言うなればアベンジャーズの『エンドゲーム』
敵味方入り乱れての大合戦+一人一人のキャラ立ても忘れない.
いやぁ,興奮しましたね.

残念ポイントを強いてあげれば,夏に公開されていた劇場版『王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン』がらみのネタが多いこと.

こいつを鑑賞済みでないと,イマイチその立ち位置がわからんキャラが数名存在.
しかも結構重要な役どころ.
Kazchari家は未視聴.それでもまぁ,長年の特撮鑑賞歴がモノを言って,脳内補完できるレベルではある.メインターゲットのお子様には厳しいだろう.

本来,夏の劇場版はお祭り企画のはず.
ライダーはともかく,戦隊映画は本筋と無関係だったり,前日譚だったり,パラレルだったり,限定もしくは新キャラやメカの顔見世だったりと,観ても観なくても支障ない内容がほとんどなのだが,どうやら『キング』は違っていたようだ.
こんなところまでMCUを真似なくてええのに.

いずれにせよ,ネット民を中心に「夏の劇場版+クライマックス3部作を再編集して,劇場で公開せよ!」という声が少なくない.
確かにあの超ド級の映像は大スクリーンで観る価値は十分にあろう.

ちなみにプロデューサー曰く,予算的には例年の戦隊と変わらないのだとか.
セットやロケ撮影より,グリーンバックCGの方がコストがかからないようになってきたか.
新コロ禍がもたらした数少ないメリットの一つかもしれん.
ロボの造形に関してはミニチュアの方が味わい深くて好みだが.

さて,トクサツ家族なKazchari家は,こんな感じで毎週大盛り上がりなのだが,戦隊モノの宿命として『キングオージャー』は2月で終了,3月には新番組がスタートする.

2024年は『爆上戦隊ブンブンジャー』
恒例の製作発表会見がYouTubeで公開された.

司会のおねーさんが一番楽しそうなのはさておき,当初,標準語だったレッドとブルーが(隠しきれずに)徐々に関西弁化していくのが面白かった.

スーツのデザインは...まっ,いつも通り慣れるでしょう.

で,ブンブン本編は久々のクルマモチーフ.
古くは『ターボレンジャー』『カーレンジャー』,近いところでは『ゴーオンジャー』以来か.

『ブンブン』に,そこはかとなく漂う昭和-平成くささというか『カーレン』臭.
特に悪役のネーミングセンスが懐かしすぎる.

ハシリヤンサンシーターデコトラン(元ネタはMADMAXだろう),イターシャヤイヤイ・ヤルカー(元ネタは某ハムスター)とか...
デザインは某“炎の漫画家”.毎回の苦魔獣(怪人)も担当されるのだろうか?

『ゼンカイジャー』『ドンブラザーズ』そして『キング』と,いろいろな意味で規格外戦隊が続いたので,いよいよ原点回帰か...と思わせて,最高のコメディ戦隊『カーレン』風味になるのなら,それはそれで歴史に名を残すかもしれん.

それにしても次回で第48作ですよ.
日本で生まれ育った人なら「知らない」「観たことがない」はほぼ皆無ではなかろうか? 知らんけど.

さて,『ブンブン』の放送開始間近をうけてか,YouTube公式にて『カーレン』の配信がスタートした.

放送年は1996年(平成8年)である.
話題の『不適切にもほどがある!』の過去編は1986年が舞台なので,そこからちょうど10年後の世界になる.

1996年の世相はこちら ⇒ 【図解・社会】平成を振り返る、1996年10大ニュース

世は相変わらず緩めコンプラ(対令和基準)
おそろしくテンポが良い.
なんか短いなと思ったら,この時期の戦隊は放送時間が25分しかない.

関西では金曜日の夕方に放送.
飛ぼ飛びで鑑賞.続きで『ガンダムX』を観てた記憶がある.

昔の戦隊らしく,顔出しのセクシー女性敵幹部が健在.
本業(?)もそっち系らしい.
『ゴーオン』の及川奈央といい,クルマ戦隊の伝統なのか?

普段の乗り物はゴーカート.
今では走行シーンの撮影は私有地限定になっているが,当時はまだ公道を使っているようだ.もちろん許可は取ってあるのだろうけど.

で,このゴーカートはどう見てもミニ四駆
いうまでもなく1996年の大ヒット玩具である.
ちなみに映像作品も『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』が一番人気.

一般人の襲われ方も気合いが入っている.
みんなJACの人なのか?

2話まで視聴したが,まだロボが出てきません.
そのかわり必殺の合体バズーカが登場.
マニュアルがちゃんとビニールカバーされているのが芸コマ.

有名タレント枠はエド山口さん.
主人公たちが勤める会社の,金にうるさい社長役である.
そう,カーレンジャーは正義の味方の前に一介のサラリーマンなのだ.

『カーレン』と言えば有名なシーンがある.
宇宙人ダップによって,無理やりカーレンジャーにさせらそうな主人公.
こんな安月給で働かされて,かつ正義のヒーローなんてやってられるかと,それぞれの給料を曝露する.

曰く,19万3000円(レッド:テストドライバー),21万円(ブルー:デザイン),17万5000円(グリーン:営業),20万2000円(イエロー:整備士),20万円(ピンク:庶務).いずれも税込み.

よくネタにされているが,真面目に考えると怖い話.
新入社員としては高くないっつーか,職種によっては28年経った現代とほとんど変わらんのでは?
そして,当時は今より物価が安く,消費税も3%だった.

2022年の給料を調べてみる.

【2022最新版】自動車整備士の平均年収は?年収アップする方法

ビッグマックは¥280が¥480になった.

マクドナルドのビッグマック価格推移一覧【ビッグマック 値段 推移 日本】

「失われた30年,日本人は給料が上がらず物価だけが上昇した」と言われているが,まさか『カーレン』が証明してしまうとは.

ちなみに当時のKazchariは会社を辞めて専門学校で勉強中.つまり無職.
90年~92年のリーマン時代は,手取りで月平均22万ほどだったので,カーレンジャー達よりは恵まれていたかも.

そうそう『カーレン』と言えばエンディングの『天国サンバ』も有名.

戦隊ソングで唯一のザコ戦闘員目線の楽しい曲っつーか,これって令和のブラック企業で働く人にも刺さらへん?

逆にラーメンをおごりたくなる.
昔は安かったしな.

『ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日』を息子と観る

2023/12/27 Wed

ま“

iPhone11 Pro

秋頃にキャンペーン価格で登録したdアニメストア
解約するタイミングがつかめず,いまだに加入中.

この「dアニメ」,専門チャンネルだけあってAmaプラではとっくに配信が終わってしまった古いアニメや,マニアックな作品が視聴可能なのがウリ.
せっかくなので楽しみませう.

で,その過去作視聴の一環として,先日から『ラーゼフォン』を少しずつ観ている.

ラーゼフォン

エヴァ・ショックの影響受けまくりなセカイ系アニメ.
ライディーンっぽい主役メカ,使徒っぽい敵メカ,キャラの雰囲気から相関関係までエヴァにそっくり(パクリとは言いません)
一度通しで観ているが,内容はほとんど忘れていたので実に新鮮.
おぼろげな記憶をたどると,〇〇〇が実は〇〇〇だったという設定には無理があったような...

それでも,菅野よう子作曲の主題歌はとんでもない傑作.

OPの画までエヴァ風味.

で,先日の昼間のこと.
息子と二人で家にいた.

Amaプラ内蔵のスマートテレビにて,何か面白そうなのはないかとポチポチ.
で,見つけましたよ,
美しい夜...ではなくて『ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日』を!

ジャイアント ロボ THE ANIMATION 地球が静止する日

1992~1998年まで展開されていた究極のOVA作品.
全7話(巻)なので,ほぼ1年に1巻ずつリリースされていた.
スパンが長い? いや『ガルパン最終章』よりはマシ.

手書きロボアニメの最高峰と言っても過言ではない.

その最大の特徴は,横山光輝キャラのオールスターシステム
必然的に『三国志』『水滸伝』のキャラが多くなるので,当時としてはめずらしく中華風味強め.
また,多くの場合,原作でのヒーローが悪役,悪役が正義側ポジションなのが面白い.

何しろ動きがすさまじい.
緩急,デフォルメの表現とも一級品.
トメ絵でも見得の効いたポージング.
ベテラン声優の声も相まって,敵も味方もキャラが立ちまくり.
一部レビューでは「キャラが多すぎて,個々の深堀りがされていない」なんてのもあったが,そんなこまけーことはいいんだよ.元ネタおよび想像で補えッ!

アバンタイトルに登場するBF団の魅力的でシュールなデザインのロボたち.
わずか数分の説明で,その世界観に視聴者をいざなう.

謎が謎を呼ぶ本編のストーリー.
毎回「つづく」のひきも強い(なんせ1年待ち).

そしてフルオケ,フルコーラスの音楽の入り方!
演奏は当時,日本アニメのサントラを収録しまくっていたワルシャワフィル
最高だ.

第一話視聴後.

「これ全部手書きやで.すごいやろ~ イマドキのフルCGアニメでこのロボの重厚感はだせん!」と一人興奮するKazchari.

アホ息子「ふ~ん.ロボはかっこいいけど,スフィンクスみたいな頭してるね」

Kazchari「おっ,よう気付いたな.確かにスフィンクスがモデルや.決して立憲民主党の〇田さんとはちゃうで」

アホ息子「(?)ところで,とーちゃん.ジャイアントロボってどうやって動いてんの? 絶対シズマドライブと違うでしょ?」

うっ,そ,それは物語の根幹にかかわる重要なネタ.
ど,どうして,そこが気になったのだ息子よ.
ここでバラしたらおしめぇよ(なぜ江戸っ子?).

まぁ,真相は回を追うごとに明らかになるのでちょっと待てい.
そやけど...あらためて見ると,ロボの格納場所とかね,伏線貼りまくりやな.

今回の再視聴で個人的にぐっと来たのは鉄牛のセリフ.

「大作も子供なのに重い運命を背負っている」と言う戴宗に対し,

「でもよ,兄貴.俺は12の時には,もう人を殺してたんだ...」

この言葉の重み,昔は気づかなかったなぁ...

この作品,最終巻のラストにて,ビッグ・ファイアこと「〇〇〇〇〇」がよみがえるところで終わる.
そう,残念なことに未完なのだ.

以降,番外編やらコミックで続編があるっちゃあ,あるのだが,このOVAシリーズのクオリティに魂を持っていかれたヲタは,それでは満足できないはず.

この作品は外国にもファンが多くて,「コノアニメハスバラシィデース.ジッシャバンモアルトキキマシタ.ゼヒオクッテクダサイ」と日本の友人に頼み,文字通り『ジャイアントロボ』(1967年)を送ったら大激怒されたという真偽不明のエピソードもある.

ジャイアントロボ

ちなみに強キャラの一人っつーかほぼ主役の「衝撃のアルベルト」
元の登場作品は『マーズ』である.

少年チャンピオンの黄金期に連載されていた原作は超傑作.
歴史に残る衝撃の(鬱な)最終回だ(少しデビルマン).
ちなみに,何をどう解釈したらこうなるのかの『六神合体ゴッドマーズ』は完璧に別物.

久々に読んでみたくなったのでkindle販売されていないかなぁ...とチェックしたところ,存在しない(「ebook」にはある).

マーズ 全3巻セット

音楽に関しても,Kazchariは「Prime Music Unlimited」に加入しているが,なんとサントラ集が配信されていない.

ジャイアントロボTHE ANIMATION-地球が静止する日 管弦楽団 完全盤

うーん,聴きたいぞ.

あれ?

「そういや,CD買ってなかったっけ?」と棚を探索すると出てきました.
現在,久々にCDプレーヤーを起動してヘビロテ中(死語)

やはりCDは安易に断捨離したらあかんな.

安室奈美恵さんの楽曲がサブスクから消える… 理由は「契約の見直し」?

幸い,今川監督はご存命.
なんとかGR計画を!「バベルの籠城」のアニメ化を!
すべては,我らがビッグ・ファイアのために!

ジョジョの奇妙な犬神家?~『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』

2023/12/2 Sat

もしくはゲゲゲの岸部露伴.

近くのイオンシネマにて『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』を観た.

株主優待で¥1,000(+ドリンク付き)はありがたい.

巷で話題のこの映画.
全くのノーマークだった.

大阪に住む(ヲタな)義妹が鑑賞し,いたく感動.
売り切れだったパンフレットを旭川で購入できないかとの依頼があった.

で,改めて確認してみると,予想外のスマッシュヒット.
あちこちで大評判らしい.
これは是非とも観に行かねば.

まずはKazchariの鬼太郎知識.

さすがに1960年代にスタートしたコミックではなく,アニメから入った.
Wikiによると,アニメはこれまで第6シーズンまで制作されている.

ゲゲゲの鬼太郎

さすがに1968年のモノクロは視聴していない(再放送はあるかも).
おそらく観ていたのは年齢的に1971~72年放送の第2シーズンだろう.

「鬼太郎と目玉おやじ」と言えば「野沢雅子+田の中勇」の組み合わせが刷り込まれている.

それにしても息の長いコンテンツだ.
結果,日本人なら大人から子供まで,誰もが目玉おやじ,猫娘,ねずみ男,こなきじじい,砂かけばばあ,ぬりかべを知っている.
一部『ドロロンえん魔くん』と混同する場合も...(ない)

そういや原作者の生涯が朝ドラになり,年末の総集編を観た記憶がある.

連続テレビ小説 ゲゲゲの女房 総集編 DVD-BOX

衝撃的だったのが,2008年深夜アニメとして放送された墓場鬼太郎

墓場鬼太郎

かなりアレンジはされているが,雰囲気は原作通り.
不気味なキャラとダークな展開.
映像表現も実験的.
正義の味方でかっこいい鬼太郎しか知らない子供たちには見せられない内容(深夜です).

これを観る前までは,鬼太郎が片目なので「目玉おやじ=鬼太郎の左目」だと思い込んでいた(違います).

と言いつつ,この『墓場』,全話見たはずだが内容はあまり覚えていない.
ただ,主題歌の『モノノケダンス』はめっちゃ気に入って,iPodのお気に入りにin.

つーことで,ようやく今回の新作映画の話.

キャラ設定のベースである猫娘がやたらにかわいい第6シーズンは未視聴,『墓場鬼太郎』の内容は忘れている,原作コミック未読,それに映画の情報もカット,もちろん各感想サイトもシャットアウトしていたので,実に新鮮な気持ちで鑑賞.

感想は...えー,タイトル通りの「横溝正史あるいは岸部露伴シリーズっぽい話やなぁ」でした.

※ 以下,あらすじとネタばれです.

舞台は昭和31年.
巨大製薬会社を経営する龍賀家の当主,時貞が突然死.
時貞には後継ぎ候補の男子が複数いた.
長男の時麿,次男の孝三,娘婿の克典,そして娘の生んだ時弥(孫)である.

ただし,長男と次男は精神に問題を抱えているようだ.
孫はまだ幼い.
ゆえに娘婿の克典が跡目濃厚と思われた.
血液銀行の職員「水木」は,かねてより取引関係にある克典の当主就任祝い,および「M」と称される薬の秘密を探るため村を訪れることになった.

『千と千尋』ばりの怪しいトンネルを抜けると,中心に広大な湖を有する農村.

水木は謎の老婆ならぬ,美少女と少年に偶然出会う.
彼らこそ龍賀時貞の孫たちであった.

龍賀本家,分家一同が介し,そこで弁護士が時貞の遺言状を読み上げる...おおっ,ここまではモロに犬神家!
そこへ現れる白塗りの長男! スケキヨか!
これ完全に狙ってるよな.

案の定,遺言状は(無能と思われている)長男,時麿を後継者に指名していた.
場は紛糾し,親戚入り乱れての大乱闘となる.

結局,時麿が当主となり,何らかの儀式のため祠に入ることになった.
だが,翌朝,その祠にて片目に神具が突き刺さった時麿の死体が発見される.

隔絶された村社会.
そこを牛耳る古い因習の旧家.
跡目争い.
謎の死体.

正に横溝.
ここまでは超好みの展開.

そこへ,よそ者を捕まえたとの報告が.
このよそ者こそが鬼太郎の父,のちにゲゲ郎と称される人物である.
「自分は妻を探している.そしてこの村にたどりつた」と訳の分からぬ話をする.

ゲゲ郎は時麿を殺した犯人扱いされ,村長である長田の指示で斬首されそうになる.
この時点でこの村が治外法権であるとわかる.

それを見ていた水木が止めに入る.
座敷牢に入れられるゲゲ郎.
監視役に指名された水木とともに,その後起こる連続殺人事件を調査,解明していく...

という話.

PG-12指定の理由は,たぶん龍賀家一族の殺され方による.
これまた横溝ばりの何らかの見立てっぽい(だけで深い意味はあまりない).

そして,真犯人は〇〇だったという,現代のコンプラではなかなか厳しい設定(よくやった).
本人というよりも,文字通り“幽波紋”っぽいアレのせいだが.

一見被害者に見えて実は...という展開は別に珍しくないが(『夢幻紳士 怪奇編』にも似たような話があった),主役(?)の水木が誠実&不屈なキャラだったので,結果的に呪いが拡散せず,日本が救われたとも言える.
ここは水木の「激戦地の生き残り」という設定が活かされている.

映画鑑賞後,原作コミックをAmazon Kindleで検索.
unlimitedにでもなっていれば最高と思ってたら,なんと2年前に3巻まで購入していた(失念).

ゲゲゲの鬼太郎(1)

早速第1巻をダウンロードして読む.
へぇー,映画のエンドロールの挿絵はここから引用されてたんや.
文字通り前日譚だったんやね.
ただし,水木のキャラ造詣は全然違う.

この映画一番の話題はなんと言ってもゲゲ郎とその妻,つまり鬼太郎の母であろう.
そのビジュアルと関さん沢城さんボイスも相まって,原作の「ミイラ男とお岩さん」とのギャップがすごい.
なかなか強引な方法でうまくつなげたなぁ.

あれ? ここまでまともに感想書いてない.

前半の横溝展開は良かったが,後半の妖怪パートになると失速.
戦闘シーンの作画もキレイと言えばキレイなのだが,昨今の“ぶっとんでる”TVアニメのクオリティに見慣れているとそれほど目新しくはない.
巷で騒がれるほど,胸糞でも号泣展開でもないっつーか,Kazchariの感性にはあまり響かなかった.

例えば...

ゲゲ郎が「血液バンク=Mの供給源」に ⇒ 「不要だから」と,手足を切り落とされそうなる(『バビロン』か!) ⇒ となると,既に鬼太郎母もダルマ? ⇒ そんなん見たくないけど,これだけ“胸糞”と言われているからには...⇒ (発見後)あれ?普通やん.美人やったんが原作準拠のお岩さん顔になっているだけ?

と肩透かし(趣味悪すぎるやろ).

他の「目ぇ見開いて倒れている水木が死んでいなかった」とか,これまた胸糞要素と思われる「実は〇〇が〇〇に捧げられていた!」みたいな話も横溝ワールドではよくあるしなぁ.

ようするに,鑑賞前にハードルを上げ過ぎていたようだ.

本編の10数年後に鬼太郎と猫娘が村を再訪し,時弥の魂を解放.
始まりと終わりがキレイにつながった点はすっきりする.

結論.怪奇ミステリーとして普通に良作だと思います.

土曜夜の映画館には,不思議なことに会場にはなぜか女性の二人連れが目立った.
確かにバディムービーではある.
そっち界隈向けの需要もあるのか(他意はない)

そうそう,パンフレットはしっかり品切れでした.

鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 パンフレット

流行歌の話~文化が違う

2023/11/21 Tue

国民的なんちゃら

Kazchari家にはリビングにテレビがあり,朝と夕食時につけている.

NHKニュースが定番.
それ以外では『王様戦隊キングオージャー』『Dr.STONE』『SPY×FAMILY』が現レギュラー.リアタイではなく録画もしくはアマプラを観ることが多いけど.

加えてヨメさんは『どうする家康』『大奥』を観ている(NHK率高い)
後は言わずもがなのラグビー中継である(Kazchariを除く).

で,ニュースが終わり,たまにチャンネルを変える.
近頃は年末に限らず歌番組が増えたような気がする.
それも流行りの音楽の紹介というより,40~50代を対象とした懐メロ番組ばかり.

まぁ,音楽鑑賞という行為が極めて個人的な体験になって久しいけどな.
今の世代,国民誰もが知っているポピュラーソングは絶滅危惧.

懐メロという枠組みだと「アニソンランキング」系の番組もよく(?)放送されている.
先日放送されていたのがこれ.

テレビ朝日『令和vs平成vs昭和アニソンランキング』結果まとめ|各世代のアニメファンの心に残るアニソンベスト20がついに決定!【最新おすすめ アニソン】

年代別,元号別,外国人人気など色々と工夫は見られるが,ランキング上位に入る曲はこの手の番組ではだいたい同じ.
放送局やら歌手への忖度もあるだろうが,主題歌がどうこうより,単純に人気番組であることがほとんど.
通好み,クセ強めのものはまず選ばれない(※個人の感想です)

私的ベスト・アニメソング8選

ただしYOASOBIの『アイドル』は例外.
あのエグイ内容の本編を,実際に観た人がどれほどいるのかは謎だが.
ちなみにうちの家でもJK娘とヨメさんは未視聴.

それにしても...ガンダムソングで『翔べ!ガンダム』が最上位はおかしくないか?
映像と曲はともかく中身と無関係な歌.
トミノ御大がスポンサーをだますために従来のスーパーロボットアニメのフォーマットを遵守した結果の作品やけど.

ただし,この曲に関しては面白い解釈がある.
連邦の白い悪魔と対峙したジオン兵視点だと納得できる歌詞らしい.

「翔べ!ガンダム」の歌詞、本編と微妙に合っていないのはナゼ? 「実は連邦軍視点ではなかった」説

 

同じ「とぶ」でも『ダンバインとぶ』は屈指の名曲.
MIQ(MIO)さんの歌唱指導動画もある.
エルガイムと並び,いまだにあの声が出る.スゲー.

「恋の歌ランキング」とやらもあった.

<昭和の名曲>「心にしみる恋愛ソングTOP60」を発表 松田聖子、中森明菜ら大スターの貴重映像も

第何位かに,これまた誰もが納得の『木綿のハンカチーフ』がランクイン.
この手の番組では1番しか流れないことが多いのだが,この曲に限ってはフルコーラス聴かないと,その神髄が伝わらない.

いつも通り「どうせ1番でフェードアウトやろ?」と思ってたら,なんと最後まで流れた.
スタッフ,わかってるやん!
アニソン番組にもこういうこだわりが欲しいものだ.

歌と言えば,日本で歌手活動をしている外国人に日本の名曲を聴かせて,その反応を見る系の動画もある(ややこしいわ)
独特の視点での解説が興味深いが,先日びっくりしたのが谷村新司追悼アリス『チャンピオン』回.

曲を聴き終えた後の第一声が「えっ!? これで終わり!?」だったことに衝撃.
他にも「いきなりロッカールーム?」「負けたの?」とか...

それ必要? 全て行間でわかるやん.
世界屈指のあいまい言語,察しと思いやりの文化はガイジンにはわからんのか...(偏見)
とかなんとか書いてますが,こうした異文化解説動画は楽しい.

逆に日本でも人気の洋楽に関してもいろいろと...
サビのはっきり聴きとれる部分だけとか,同時に流されるMVで騙されることが多いが,その翻訳を知ると,とんでもない歌詞が多いのも有名な話.

たとえばマイケル・ジャクソンの『ビリージーン』
男にとって最恐ホラーソング.

『スムース・クリミナル』もなんだこれ的内容.
キレキレのダンスと歌詞とのギャップが...

来月にはあちこちでかかりまくるであろうワムの『LAST CHRISTAMAS』
その“ウジウジ度”はTV版のシンジくんやオフコースといい勝負だ.

よく考えたら,クリスマスソングの双璧である山下達郎の“アレ”もぼっちソングやな.

やっぱり歌はいいねぇ.
Kazchariは超ド級の音痴なので,一人車内で熱唱してますが.

『ゴジラ-1.0』を観た~時代やな

2023/11/4 Sat

多大なプレッシャーの中で

久々に劇場で映画を鑑賞した.
話題の『ゴジラ-1.0』である.

新コロ禍がほぼ明けて日常生活が戻り,人々のインドア娯楽の需要がなくなったのか,はたまたサブスクの普及によって,劇場公開作がなかなか話題にならなくなった.

かく言うKazchariも『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング』『ジョン・ウィック:コンセクエンス』の2本は劇場に足を運ぶつもりだったが,「そのうち」と思っているうちに上映が終わってしまった.
あまり客が入らなかったのだろう.

で,『ゴジラ-1.0』である.

当たりはずれの落差が激しい山崎貴監督.
伝説の『宇宙戦艦キムタク』『ドラ泣き2』『DQⅤ』“やらかし”は記憶に新しいところ(個人の感想です)

一方,『アルキメデスの大戦』のような傑作もある.

アルキメデスの大戦 Blu-ray 通常版

つーことで,前評判では「どっちの山崎や?」と喧々囂々だったが,いざ蓋を開けてみると試写会や初日興行で大絶賛評が続出.
これは早めに観に行って,Big Waveに乗るしかない!

公開二日目の最終回(20:30~)のチケットを購入.
さすが旭川,余裕で大スクリーンのいい席が取れたぜ!

で,鑑賞.
面白くないわけではなかったが,間違いなく比較されてしまうであろう大傑作『シン・ゴジラ』

Kazchari的には『シン・ゴジラ』の方が好みだった.

シン・ゴジラ

例によって,他者のレビューは一切見ずに感想.

※ 以下,いろいろネタばれ

舞台は1945~1947年の日本.
確か一作目の『ゴジラ』の公開(設定も?)は昭和29年だったので,それより前の時代.
つまり現代ではない=ロクな兵器がない.

『シン』と異なり米軍の協力(干渉)はない.
旧日本帝国軍の駆逐艦(タカオ!)や戦車は出てくるけど,これでどうやってゴジラを倒すのか?

おまけにゴジラは歴代最強レベル.
攻撃力というよりも無惨様なみに再生能力がえぐい.

「水圧&減圧作戦失敗後,口内特攻⇒爆破で頭部を吹っ飛ばす!」が作戦の要旨だが,とてもじゃないがこれで死ぬとは思えん.実際エンドロールでは...

ストーリーは以上です.

ドラマパート?
いや,長すぎる上にあまりのご都合に...うーん.

例によって邦画の悪い癖で説明セリフが非常に多い.
神木くんが島で起きたことを浜辺さんに告白するシーンとか.
詳細な説明必要?
観客は既に知っているのだ.

それに役者の過剰な感情&映画的表現.
ゴジラですら,わりと無表情・無痛覚な『シン』に対し,大砲が当たったら痛がるそぶりの『-1.0』

『-1.0』はあくまで逃げ惑う庶民視点.
政府も米軍もあてにならない.
ゆえに民間の力でゴジラを倒そう! おーっ!

例の伊福部マーチでテンション・マックス!

やばい.船の出力が足りん.
人情で船が集まったぞ!
みんなの力が合わされば,勝てるぞ! おーっ!
...王道っちゃあ王道.

一方の『シン』
住民視点の描写はほとんどなく,会議室や作戦本部でのおっさん達の会話劇で話が進む.
リアルシミュレーション&社会風刺的側面もあった.

何より『-1.0』を観ていて思うのは,ああ,最近の映画やなという点.

元々我々は玉砕=敗北の物語が好きなはず.
『新選組』『忠臣蔵』『特攻隊』をテーマにした作品は繰り返し作られ続ける.

山崎監督にしても『宇宙戦艦キムタク』で原作通りとは言え,『アルマゲドン』をやってしまった.
『アルキメデス』も大局にあらがえなかった主人公の物語である.

ところが今回の『-1.0』
主要なキャラは誰も死なない.
残酷描写を極力排し(冒頭の島ぐらい),それどころか確実に亡くなっている描写だったヒロインすら,実は生きてました演出.

機雷除去の4人組,小さな漁船で巨大な海洋生物と戦うなんて,まるで『ジョーズ』
一人足りないけどメンバー構成も船長,学者,警察(兵隊),海上をゴジラに追いかけられている構図,ボンベならぬ機雷を食わせる作戦もよく似ている.

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よって「こりゃ主人公以外は...」と思いきや...全員生還.

現実の社会情勢が不穏な分,創作物においてはハッピーエンドが求められているのだろうか.
また,全体的なテーマとして「戦争のおかげで精神的に死んだ人々のリベンジ」という側面も強いので全滅エンドはないか.

そういや,なんでゴジラは毎回日本,特に東京に上陸するんだっけ?
確かオリジナルの映画では,「太平洋戦争で亡くなった兵隊の怨霊が,ゴジラに乗り移っているので皇居を目指している」とかなんとか,そんな設定があったような(あいまい).

そういや重要なメカを忘れていた.
最終兵器「震電」だ.

機体の後ろにプロペラが付く,いわゆるプッシャー型.
プッシャー戦闘機と言えば『スカイ・クロラ』だな.
こういう試作機,異形のメカは男のロマン.

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神木隆之介は『仮面ライダーアギト』の子役.
浜辺美波は『シン・仮面ライダー』のヒロイン(主役?).

で,今回二人とも『ゴジラ』に出演ということで,残りは『ウルトラマン』ですね.
『シン・ウルトラセブン』待ったなし(意味なし妄想).

つーことで,『-1.0』がなぜここまで絶賛されているのか,正直よくわからなかったKazchariでした.

これからいろんな人のレビューを聴いたり,読んでみよう.
見方が変わるかな.