平々凡々な週末~すべからく平和

2025/2/17 Mon

Life is what you make it.

まずは金曜日の話.

この日,JK娘は前日に最後の戦い(受験)に向けて関西へ.
つまり家には不在.
夜はお楽しみの『バック・トゥ・ザ・フューチャー PARTⅡ』を残った家族3人で鑑賞.

バック・トゥ・ザ・フューチャー Part 2

こういう二週連続放送は良いね.
「Ⅰ」に比べると鑑賞回数が少ない「Ⅱ」.
大枠の話は覚えているけど,記憶があいまいだった.
後から考えた脚本なのに,実によくできている.面白い.

印象に残るのが,日本の描写.Fujitsu-san~
あの頃の我が国の勢いはスゴかった...(アメリカ人には恐怖か)

凝りに凝った脚本のせいか,一緒に鑑賞していた息子(小6)には少々難解だったようで,何度も「なんで?」「どうなるの?」としつこく聞いてくる.
もう少し大人になって観返せばわかることもあろうぞ.

で,息子どころか,CMの度にホテル滞在中の娘からも「なんで?」「どうなるの?」と電話.姉弟とも同じ反応で笑える.つーか,知能も同じか!? 映画観てないで受験勉強しろ!

「Ⅰ」と違って「Ⅱ」は「Ⅲ」と同時撮影らしい.
ゆえに予告編がしっかりある.
昔観た時は,ラストシーンの”アレ”しか覚えてないけど,ストーリー上「Ⅱ」ほど時空を行ったり来たりしなかった気が...でも,アメリカ人にとって西部開拓時代って特別なんやろね.
三部作の最後が〇〇〇とは,まるで『サスライガー』やな(知らん知らん).

家族で映画体験~『バック・トゥ・ザ・フューチャー』

土曜日,ヨメさんは関西へ飛んだ.
悪いことをしたわけではない.
娘のサポートである.

チャリの外乗りは自粛中なので,部屋にこもってガンプラ作り.
本日は組みあがったMG『アルトロン・ガンダム』の水転写デカール貼り.

MG 1/100 XXXG-01S2 アルトロンガンダム EW (プレミアムバンダイ限定)

やっぱシールよりデカールやなぁ...にしても,なんだこの狂気の作業は.

台紙から極小のデカールを切り取って,水につける.
ボディの埃をはらって,マークソフターを塗布.

GSI クレオス(GSI Creos) GSIクレオス Mr.マークソフター 40ml 模型用デカール軟化剤 MS231

柔らかくなったデカールをピンセットで引き上げ,狙ったポイントに貼る.
綿棒でよけいな水分を吸収しつつ,位置を微調整.
乾いて動かなくなってしまったら,マークソフターを再度つけて調整...

という作業を何十回も繰り返す.
我ながら,この衰えた「眼」でようやるわ.

キリのいい所でやめられない,止まらない.
うん.実に楽しい.

そうこうしているうちにあっと言う間に時が過ぎ,息子を習い事に連れていく時間となった.
しばらく雪が無かった幹線道路だが,再び圧雪アイスバーンに.
ついに帳尻合わせにきたか.

息子を届けた後は一人でイオンに移動.

新コロ禍以降,株主優待のラウンジサービスが予約制となってしまった.
今日も予約争奪戦に負け,入室できず.

仕方ないので広大なイオン内をうろうろ.まるで隠居老人.
冗談ではなく,仕事を辞めて収入がなくなったら,冷暖房費節約と運動をかねてイオンを徘徊するかもしれん.
実際,イオンも距離マップや消費カロリーを提示して,ウォーキングを推奨している面もあるしな.

日曜日

本日も息子の習い事の送迎.
最近の小学生は忙しい.

送り届けた後は一旦帰宅.

録画をすっかり忘れていた新番組『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』をTVerで観る.

さすが記念作品.
めちゃめちゃ豪華でカオスな第1話だった.
どことなく迷作『ドンブラザーズ』っぽいなぁ,と思いきやそれもそのはずで,メイン脚本の井上亜樹子さんは,かの井上俊樹さんの娘さんなのだ(顔もそっくり).

まさかの前主人公登場からの,まさかの前々作レッドへの変身.
変身披露前のロボ戦.
剣技からのシャイニングフィンガー!
謎が謎を呼ぶ伏線だらけの展開.

ただ,最近はトンデモ展開を次々に繰り出すことで,あえて王道を崩し,視聴者を驚かす手法が流行っているが,中身が伴わないと芯を失って凡作になってしまう.
さて,この1年間,どこまで楽しめるか.

で,息子を迎えに行ってそのまま「山岡家」で昼食.
息子は食に関してはあまり冒険しないタイプなので,ラーメンと言えば山岡家オンリー.
色々試さないと,人生の愉悦を味わえんぞ,息子よ.

で,帰宅.

時間ができたのでサ活だ.
まず,いつものスーパー銭湯『SPA神楽』に出向くが,さすが日曜日の昼過ぎだ.駐車場に停めるスペース皆無.

仕方なく,やや料金高めの『高砂温泉』に向かう.
高めと言ってもプラス¥150の¥850(休日価格)なのだが.

モンキー125,高砂温泉サウナレビュー

こちらも割と混雑.
スキー帰り客が多い印象.
それでも,サウナ室の入室で並ぶようなことはなく3セットをこなす.

最近の入浴施設らしく,ここも休憩室のコミック本が充実してきた.
時間をつぶすのにもってこい.

ここもイオン同様,老後の憩いの場に...って,なんか寂しい.
やっぱ,いつまでも外で汗かきベソかき歩きたい,いや漕ぎたいのぉ.

で,3時間ほどの滞在後帰宅.
夕食の後,『べらぼう』を鑑賞しつつ,Zwiftタイム.

先日,Amazonで購入した,新しいレーパンの具合が実に良い.

サンティック サイクル インナーパンツ

安いし室内だし,こんなのでいいんだよ.
これ履いた上にダボダボズボン,ゆったりTシャツ.POCのメットをかぶればTokyoおしゃれチャリダーの出来上がり!(他意はない)

さぁ,明日からまたがんばろう!(何に?)

家族で映画体験~『バック・トゥ・ザ・フューチャー』

2025/2/8 Sat

Your future is whatever you make it, so make it a good one.

Kazchariは映画が好きである.

きっかけはもちろんテレビ放送.
昔はほぼ毎日,各局で放送があった.
荻昌弘,水野晴郎,淀川長治など,名調子の解説陣が懐かしい(年がバレる).
ただし,ネタバレ大王こと〇村淳,テメーはダメだ.

10代の頃,実家のテレビはブラウン管で,サイズもせいぜい20インチほどでモノラル音声.吹き替えかつCMがガシガシ入る.
周囲では家族の生活音が聞こえ,黒電話もテレビの横にあったりする.
そして...長い映画はカットされる.

かように,今と比べると酷い鑑賞空間なのだが,名画『ニュー・シネマ・パラダイス』は妹の部屋のタンスの上に置いてあった14インチテレビが初見.”それでも”大いに感動した.

こうしたテレビ放送の何が良いって,事前に全く知識や興味なく,たまたま観た映画がとんでもない名作だったりすること.
文字通り自分の世界が広がっていく感覚がする.あぁ,刻が見える...

エコーチャンバーのごとく,好きなモノだけを選んでいると己の好みが固まってしまう.思いがけない新発見.人生にはトキメキが欲しい.
特に深夜枠は,様々な意味でケシカラン映画が多くて...けほんけほん.

もちろん劇場での鑑賞も欠かせない.
「東映まんが祭り」から始まって,劇場版『ヤマト』を経由し,『ガンダム』では徹夜並びを経験.
大学時代の『ロボコップ』のオールナイトが懐かしい.4周くらい観た(寝た)

そして,レンタルビデオ時代へ.
過去に見逃した古今東西の名作をクリア.

今ではレンタルが配信に代わり,ここぞという作品では劇場に赴く.

映画は総合芸術であり,傑作,駄作とも人生を豊かにしてくれる最高の素材であることに,異論を唱える者はいないであろう(※個人の感想です)

ヨメさんも映画好きなせいか,双方のDNAを受け継ぐうちの子供らも結構観ている方なのでは?
ただし,どうも作品に偏りがあるようで,アニメや邦画コメディなど,ライトなモノがほとんど(それが普通)
ホラーまで観ろとは言わんが,もう少し深みのある作品にも接してほしいと考えている.

まぁ,古くからの友人であるカジポンの,息子に対する映画英才教育は...少々アレだが(他意はない).

文芸ジャンキー・パラダイス

そんな中,2/7の「金曜ロードショー」にて,久々に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が放送された.

バック・トゥ・ザ・フューチャー (字幕版)

もちろんネットでも配信されているが,今回,新声優(宮野&山寺)による吹き替えということでリアタイ視聴することに...というのは実は建前.
Kazchariの子供時代と同じ様な体験をさせてみたい,が理由.

リビングで家族4人が揃って,同じ番組を観る状況がレアとなっている昨今,Kazchari(父親)が珍しく猛プッシュするので,娘,息子とも9時前にテレビの前に(しぶしぶ?)座った.

で,その『BTTF』(こんな略し方最近知った)である.
おそらく,世界各国で好きな映画アンケートを取れば,間違いなくトップ10に食い込むであろう映画史上に残る大傑作である.

公開は1985年.確か映画館で見たな.
その後も何度も視聴している.
観る度に小ネタに気付き感心する,ホンマ楽しい映画だ.

多元宇宙論(マルチバース)がまだマイナーな時代.
タイムパラドクスについては,とりあえず無視.

ただし,冒頭の「全ての時計が25分遅れ」の意味がわからん.
駐車場でアインシュタインを1分の未来に送る実験の前に,ドクは一週間どこかに行っていた?

今回の新発見.
お母さん役の方の演技がエロ...ではなくマジで上手い.
Kazchariも昔は「なぜ偶然会ったばかりで,しかも父親が跳ねただけ(!)の男の子に,そこまで惹かれるのか」がさっぱりだったが,今なら理由がなんとなくわかる.

そう,うちのヨメさんと息子との関係を日々見ているからだ.
仲が良すぎて,毎日毎日懲りずに口喧嘩している.
なのに,この映画の間は二人してベッド上,布団にくるまりながら鑑賞している.
全ての親子関係に当てはまるわけではないと思うが,まことしやかに流れる「母親にとって息子は理想の恋人」論を具現化している.
アメリカでもそうなのだろうか?

そういやこんな図式の映画は他にも...そう,『さびしんぼう』や!

さびしんぼう

奇しくもこの映画の上映年も1985年で『BTTF』と同じ.
スゴい偶然である.シンクロニシティ?

Kazchariはこの『さびしんぼう』にも思い入れがある.
ノスタルジック映画の金字塔,尾道三部作としての完成度も高いが,特にテーマ曲であるショパンの練習曲第3番,いわゆる「別れの曲」は初めて好きになったクラシック音楽.

ショパン・アルバム

今では膨大な数となってしまったCDコレクションの最初の一枚が,この『ホロヴィッツ・ショパンアルバム』だった.

で,興奮必至のクライマックスの落雷シーンを経て,空飛ぶデロリアンを見送った後,息子に「どこのシーンが一番良かった?」と尋ねる.

「うーんとね,映画の最初でスピーカーの爆音で吹っ飛ぶところ!」

そこ!?

さて,有名な話だが,続編である『BTTF』の「Ⅱ」「Ⅲ」は,「Ⅰ」の予想だにしなかった大ヒットを受けて,後付けで設定をこねくり回して作られた.
決して面白くないわけではないが,「Ⅰ」の完璧過ぎる脚本の前では見劣りする.まぁ「Ⅱ」も観るけど.

それにしても,4K有機液晶だと,80年代映画も異常に画質がキレイ.まるで別物.
ブラウン管時代のレトロなざらざら画面も味があるがっつーかそっちが脳内で再生されてしまう.

さて,我が子らよ,今回の映画体験はどうだったかな?
昔の映画も捨てたもんとちゃうやろ.いや,むしろ最近の...(以下,略)
ともかく,この勢いで,人類の財産たる名作を見まくるのだ!

...翌日の夜,『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』のテレビ放送を大笑いしながら観ているヨメ,娘,息子がいた.

翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~ 通常版 [Blu-ray]

いやぁ,映画って本当に素晴らしいですね.サイナラ,サイナラ

『ハプニング』を観た~植物の逆襲

2025/2/7 Fri

As you sow, so you reap.

3本ローラーの友として選んだ昨夜の映画は...M・ナイト・シャマラン監督の『ハプニング』(2008)である.

ハプニング (字幕版)

シャマランと言えば,大傑作『シックス・センス』(1999)が有名.
公開時には劇場で鑑賞した.

シックス・センス (字幕版)

映画冒頭で,主演のブルース・ウィリスによる「この映画にはある秘密があります。まだ映画を見ていない人には、決して話さないで下さい」というキャプションが表示される.

こんなん言われたら,勘ぐりながら鑑賞するやん.おかげで途中で「もしかして」と気づく人が多かった.
その有名なネタはともかく,スプラッタではない心理的な恐怖演出や画がなかなか良い.ちょいジャパニーズ・ホラー風味.
そして,この作品の公開後「実は〇〇〇でした」系の映画がしばらく続いた気がする.

で,この大ヒットにより,一気にメジャーにのし上がったシャマラン監督.
頻繁に新作を公開するが...なぜだか,Kazchariは全然観ていない.

賛否両論が多く,ストーリーのさわりを聞いても「不条理かつ超常現象的なナニカが起こり,よくわからんような解決策が示されて終了」というイメージが邪魔をして劇場に足を運ぶに至らなかった.

そういや,少し前に配信で『オールド』観たな.

オールド

うん.確かにイメージのまんまの展開だった.

それはさておき『ハプニング』に話を戻す.
ネタバレ...っつーか,これってミステリのようでミステリではない.
劇中で明言されたわけではないが犯人(原因)は植物なのだ.

以下,あらすじ.
古い映画だが一応ネタバレ注意.

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ニューヨークのセントラルパークから,それは始まった.
突如,人々の動きが停止または後ろ歩きをするようになり,ヘアアクセサリで自分の首を刺したり,ビルから飛び降りたり,拳銃で頭を撃ったりと何らかの方法で次々に自タヒを決行する.
この異常現象は米国北東部から始まり,徐々に拡大.

主人公のエリオットは,妻と友人,その娘の4人で避難する.
ただし友人とは途中で別れる.
友人は娘をエリオットに託し,自分の妻がいる別の町へ向かうが,案の定,ナニカに感染して自タヒしてしまう.

エリオットは途中,米兵他,他の町から逃げて来た人々と合流.
クルマを捨てて西へ逃げるが,種子販売業者の言葉や状況から分析し,どうやら植物が突如何らかの有害化学物質を散布し,それを吸った人は自己破滅願望に歯止めがかからず自タヒしてしまうと推測.
さらに,数が多いほど,植物は敵意を感じるらしく,それを避けるべく少人数(5人ほど)での移動を提案する.

途中で知り合った学生2名と計5人で避難し,民家数軒にたどりつく.
それぞれが象徴的.

一軒目は全てが作り物のモデルハウス.大勢の人がやってきて”感染”⇒自タヒ.
二軒目は立てこもる住民の家.無理に押し入ろうとした学生2名が射殺されてしまう.
三軒目は電気も通ってない田舎の一軒家.一人暮らしの老婆が住んでおり,口は悪いものの食事と部屋を提供される.

最後の老婆が曲者で,かなりボケてます.
翌朝,エリオットの姿を見ると激高して家の外へ.
突如”感染”し,窓ガラスに頭をつっこんで自タヒ.

妻と友人の娘の姿を探すエリオット.
伝声管がつながる離れにいることがわかる.
だが今は感染の可能性があるので,互いに外に出て合流できない.

タヒを覚悟したエリオットと妻,友人の娘は,過去のちょっとした浮気(?)の懺悔をし,どうせタヒぬならと最後は一緒にと,思い切って外に出る.
抱き合う二人だが何も起きない.いつのまにかこの厄災は終了していたのだ.

数カ月後,和解したエリオット夫妻.妊娠が発覚し喜ぶ二人だが,アメリカでは再び厄災が再開しようとしていた...

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ちょっと異質なパニック映画.
まぁ,いわゆるシャマラン構文.

自然災害が原因のパニック映画の場合,主人公一人の力でどうにかなることは,まずない.
家族など身の回りの人間だけを救うのが精一杯.
物語終盤では災害・厄災が収束し,さぁこれから復興だ!というプロットで終了することが多い.
『ハプニング』はバッドエンドだけど.

こういう映画って表層のストーリーを追うだけではなく,何を象徴しているのかの視点で考える必要がある.
やはり3軒の家がキーなのか?

モデルハウス ⇒ 虚構
銃の家    ⇒ 恐怖
ババアの家  ⇒ 狂気

タヒに至る要因? イメージ? 現代社会への風刺?
何か違うなぁ.わからん.

パニック物にしてはめずらしく,この映画では人間同士争わない.
ゆえに極限状態における「人間って醜い」「一番怖いのは人間」というありがちな場面はない.

むしろ,主人公の二人は,この大規模な厄災中も,過去のちょっとした行き違いについて,悶々と悩んでいる.
人類が滅ぶかどうかの瀬戸際でも,人の悩みは個人的な人間関係に尽きるということか.

実はベタなエコロジー物で「植物との共生関係を考えなおせ」がテーマだったりして.
もちろん,植物=異文化のメタファで,今の多様性社会を先取りしていたのか.

食べる・食べられるだけの関係ではない! 多種多様な方法で連鎖する「自然のネットワーク」の神秘

まぁ,色々解釈できるプロットはともかく,画作りそのものは結構好みである.

自然なヒトの画角というか,遠景から,極自然に何事もなかったかのように自決するヒトを眺めている場面が多い.
オーバーアクションではなく,淡々とした自タヒの演出は,独特の不気味さがある.

この映画の公開から十数年後,世界中が謎のウイルスに覆われ,人の意識や行動様式が根本的に変化する厄災が実際に起こってしまう.
そう,少し予知的な作品でもあるのだ.

ライフハック~自宅Wi-Fiの通信速度が上がった!

2025/2/3 Mon

A piece of cake.

長年の悩みが解決するとスッキリするねぇ.
というわけで,今回は自宅のWi-Fi速度が,ちょっとした工夫で大改善した話.

Kazchariの自室は2階にある.
何かの作業中はデスクトップPC,iPad,iPhoneの3台を同時にWi-Fi接続している.

これらのうち,デスクトップPCのネット接続だけがやたらに遅かった.
遅いだけならまだマシ.
途中で接続が頻繁に切れる.
その間も他の2台は問題なくつながっている.
そして他の家族からも,接続が切れたという話は聞かない.

このデスクトップPCは数年前に中古で購入したモノ.
OS,アプリとも初期化→再インストールしたものの,CPUやメモリなどの基本性能はかなりしょぼい.
さらにルーターは1階にあるため,有線ではなく無線接続.

背面にAmazonで購入した無線LANアダプタを挿して,接続している.

TP-Link WiFi 無線LAN 子機 AC1300 867Mbps + 400Mbps Windows 11/10/8.1/8 対応 デュアルバンド メーカー保証3年 アダプタ Archer T3U Nano/A

いいかげん業を煮やしたKazchari.
Wi-Fi回線の速度が遅い理由を検索し,本格的に解消を試みた.

Wi-Fiの通信速度が遅いのはなぜ?原因8選と今すぐ試せる方法10選

とりあえずルーターの再起動をしてみる ⇒ あかん.変化なし.

PCの設置場所が悪い?

iPhone15 Pro

ふと思いついて,前面のUSB差し込み口に挿したところ,体感的に通信速度が激的に変化!

iPhone15 Pro

つまり設置場所,無線LANの差し込み箇所の問題だった?
ちょうどPCを部屋の角に設置していたせいか.

体感ではなく,より信頼できる「Googleスピードテスト」を実施してみた.

背面挿し ⇒ ダウンロード:6.53Mbps/アップロード:12.9Mbps

そして,前面だと...

前面挿し ⇒ ダウンロード:80.6Mbps/アップロード:45.7Mbps

おお,これはスゴイ! 全然ちゃうやん! 速度爆上がりである.
こんな簡単な作業で圧倒的にパフォーマンスアップ!

よっしゃ,ここはさらに追い込むでぇ!

先ほども述べたがルーターは1階にある.
そこからの電波が2階のKazchariPCに,効率よく届くためには?

検索すると「自作パラボラ」なるグッズ(?)を発見.

通信速度改善はパラボラアンテナだけ?自作の通信速度改善術!

これは面白い,
特に「窓にアルミホイルを貼る」はお手軽にもほどがある.
つーことで早速実験.
ルーターは机の上にある.
すぐ後方にガラス窓.

iPhone15 Pro

窓ガラスにアルミホイールをそのまま貼ろうとしたら,家族から「ダサいからやめろ!」と猛反対.
仕方がない.
まず段ボールに両面テープでアルミ貼ってと.

iPhone15 Pro

机の支柱に設置.

iPhone15 Pro

簡易ver.だが,この仕様でどこまで速度が上がるか,早速チェック!

ダウンロード:33.3Mbps/アップロード:69.1Mbps

ありゃ? アップはともかく,ダウンロード速度が「80.6Mbps」から下がっている.
なんでやぁー!って,おいJK娘,配信で『Dr.STONE』観てんじゃねぇ!

...後日,同じ条件でテストするか.

いずれにせよ,アダプタの差し込み口を変えただけで,この変化.
ホンマ,目からウロコの経験だ.

最近はネット接続のあまりの遅さがストレスで,新しいPCに買い替えようかと思うぐらいだったが,まだまだこいつで戦えそう.

思い込みはいかんね.
これからも身近なライフハックを見つけよう.
日常生活の中には,まだまだ探検の芽がある.

DIY(≒節約)バンザイ!

※追記 ⇒ 後日,このPCオンリーでWiーFi接続.

ダウンロード:64.1Mbps/アップロード:93.3Mbps

速い!

ネタバレは安心・安全?

2025/1/31 Fri

2周目なら無問題

先日,友人達と興味深い会話をした.

集まったうちの一人が「小説を読んだり映画を鑑賞する際,あらすじやあとがき,もしくはネタバレサイトを先に見る習慣がある」と告白.

この行動ってまんまこれ.

『映画を早送りで観る人たち』を読んだ

一時期,非常に話題になった本.

コスパどころかタイパまで気にする世代および,それを可能にするコンテンツやガジェットの登場を解説.こうした傾向を非難するわけではなく,落としどころも上手い.

その実践者がこんな身近にいたとは.
確かに「YouTubeを倍速再生で観ている」という声は割と聞いていたし,ハウツー物や旅系など内容によっては配信者自身がおすすめすることもある.

ただ,「物語」が対象だとさほど多くはない...と思っていた.

その友人曰く,「ハラハラドキドキしたりするのが嫌,つまり安心が確保された中で読みたい.別に先にネタを知っても,“これ”が“あれ”につながるのがわかっていくので楽しいですよ」とのこと.

これは,先ほどの書籍にも記載がある.
もちろん,この考えを否定するわけではない.
ただKazchariとは“楽しむ”の基準が根本的に異なるようだ,との感想.

それを踏まえた上で,あえて言うなら.

「ゴールを知って,そこに向かうのは1本道,先人の歩いた道をトレースすること.一方で読み進めながら次の展開を考えることは,己の想像力を涵養することにつながる.最終的に作者の設定したゴールにたどり着けなくても,途中で生まれたいくつもの世界線,つまり可能性は,その後の人生,何かの機会に実を結ぶことがあろう.そう,ここまで来ると受け手ではなく,送り手/作り手に立場が変わっているとも言える」

と,反論(?)したが,ピンと来ないようだ.
ま,そやろな.これって信念対決

それにしても,最近はヒト,モノに限らず,対象に対する向き合い方が浅くなっていないか?
ながら”が当たり前になったというか.

よく見る風景として,スマホ画面を見ながらの食事.
ファミレスで座るカップル,家族全員がこの状態だったりする.
もちろん会話なし.

これは“味わう”の対極.
ただの栄養補給.
ここまで来ると,料理じゃなくても栄養補給カプセルでなんとかなりそう.
ヒトの脳は,マルチタスクできる構造をしているが,シングルタスクの方が生産性が高いという説もある.

マルチタスクは効率が悪い?シングルタスクが評価されてきている理由

昔はテレビを見ながら食事するのもどうか,という意見もあった.
えっ,その前に家族全員が揃って食卓を囲むことすらまれ?

いずれにせよ,インプット方法が雑すぎる.
食事も創作物もゆったりと味わう体験.
その方が血と肉になるのでは.

さーて,なんか新しい特典もらえるらしいし,『GQuuuuuuX』の2周目行ってこようか!

『機動戦士Gundam GQuuuuuuX-Beginning-』を観た~開始0.5秒で泣ける

うん,ストーリーも小ネタもみんな知ってるけど,むっちゃオモロイわ!

...あれ?

iPhone15 Pro 中身がエグい

全ては夢の中~『GQX』の考察から

2024/1/27 Mon

みんなで騙されよう

テレビ番組の番宣映画としては異例の大ヒットとなっている『機動戦士ガンダムGQuuuuuuX-Biginning-』(以下『GQX』).

Kazchariもネット(サムネ)による不意のネタバレを回避するため,初日に鑑賞した.

『機動戦士Gundam GQuuuuuuX-Beginning-』を観た~開始0.5秒で泣ける

「下手にネタバレすると,観ていない人に〇されそう」なレベルだったので,このブログのみならず,良識あるYouTuberさん達も核心には触れず,小出しに情報を発信していた.
これって珍しいパターンでは? それくらい力のある作品だった.

で,公開してから1週間以上経過し,公式もネタバレPVを打ち出し始めたため,界隈でも解説・考察動画やブログがバシバシアップされるようになった.

そのいくつかを鑑賞&拝読.

ポスターや画面の隅にちらりと映る小物,キャラのセリフ,ちょっとした表情から真意をくみ取り,パンフのスタッフ発言,または古今東西の名作のプロットを参考に『GQX』ワールドを解き明かし,今後の展開を予測する...

いやぁ,スゴイわ.
シャア!これが人の叡智だ!

Kazchariなんて単純に「ファーストのパラレルやろ.面白ければなんでもあり!」レベルで観てたけど,考察マニアの方々には超一級のミステリとなっている.

映像作品では一時期タイムリープ物が大ヒット.
有名どころでは『バタフライエフェクト』『まどかマギカ』など.

ついで『スパイダーマン:ノーウェイホーム』によって,マルチバースという概念(手法)が一般人に浸透.

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を観た~そう来たか!

では『GQX』も,単純に”マルチバース”で片付けていいのか?

前半と後半での絵柄の違いをどう説明する?(『スパイダーバース』では様々なルックのキャラが同居しているけど)

それに,1年戦争の描写と違いクランバトルにはまるでリアリティがない(民間人にMSの整備は無理?).

それらの疑問に対し,数名の方が『GQX』=「作中作」説をあげている.

要するに,前半の「ジオン勝利の物語」は,マチュ達の世界で広く読まれている「架空戦記小説」であり,実際には戦争は継続中,もしくは勝っていたとしてもシャアの活躍なんてなかったのが「現実」.
もしくは,後半のマチュパートこそが「物語」であり,正史の中で読まれているラノベ的書物である,という説.
「現実感がない」とつぶやく主人公.いわゆる「胡蝶の夢」的構成.

一番近い構成の創作物として,フィリップ・K・ディックの『高い城の男』をあげている人も数名.

さらには,当然ながら『GQX』そのものが物語=作り物であり,その世界を観ている我々も物語の一部...あぁキリがない.

カラーと言えば旧ガイナックス.
『エヴァ旧劇』で,映画を観ている観客(オタク)の実写画像を公開した前科もあるしな.

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に

かなり信ぴょう性が高い考察ではあるが,こうした一般視聴者が思いつくようなネタは外してきそう,”あの”カラーなら,さらに越えてきそうな気がする.

そうそう,『エヴァ』と言えば『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の公開前に「最初の「序」「破」「Q」は「NOT」ルートと「NOTなし」ルートを交互に上映している」という考察を上げている人がいて感心した.

「序」⇒ YOU ARE (NOT) ALONE. シンジ君は一人じゃない
「破」⇒   YOU CAN ADVANCE.  シンジ君は進める
「Q」⇒ YOU CAN (NOT) REDO.  シンジ君はやり直せない

確かに映画の内容と合致.
となると,NOT有り無しが逆転したルートもあるので「別の機会に映画化されるのでは?」と期待したが,『シン』は意外にも普通の続きモノだった.

正確には「全てのエヴァにさよなら」なので,「NOT有り無し交互説」も含んでいると言えば含んでいるのだが.

閑話休題.「作中作」に話を戻す.

「作中作」もしくは「劇中劇」作品の歴史は古く,Gemini先生に訊いてみると,『アラビアンナイト』『ドン・キホーテ』『カラマーゾフの兄弟』などが例として返ってきた.
映画だとクリストファー・ノーランの『インセプション』も該当(?).
夢の中で夢を見る夢.完全に頭のいい人向け映画.

インセプション(字幕版)

「作中作の代表」では検索にひっかからないけど,『GQX』は鈴木光司の『ループ』に近い物語構造だったりして.

『ループ』は,言わずとしれた大ヒットホラー『リング』3部作の最終章(スピンオフもあるけど).
初めて読んだ時は「なんじゃそら」と思ったが,「呪い」に整合性を求めるなら”あり”な設定かも.

現実世界においても,古文書や戦記物の記載はあくまで勝者の歴史.
真実とは限らない.
誰かが書いた「物語」が遠い未来では正史として採用されるかもしれない.

ちょうど先日の『べらぼう』第4話では公文書偽造シーンが出てきた.
アナログの方が改ざん記録が残らないため偽造しやすいかも.

まぁ,『GQX』も本放送が始まると新たな考察が乱立.
その後,謎が明かされるまでのお楽しみ期間ですね,今は.

最近はこうした複雑な構造を持つコンテンツが多くなったように思う.
やっか...いや,目が肥えてきた視聴者を満足させるのは大変.

いずれにせよ,公開日の1/17以来,『GQX』の前半パートのせいで,大量のおっさん達が夢を見せられ続けているのは確かである.

アイスブルベ2025のお見送りと最新ガンプラ

2025/1/25 Sat

仮定法現在完了

いただき画像

ウインターライドシーズンin直後の負傷で,いくつものチャリイベントを逃してしまった.

チャリダーKazchariは鎖骨骨折!

1つ目は年末恒例の「年忘れカミヒル」

2つ目は「びえいスノーサイクルフェスティバル」

嗚呼「第4回びえいスノーサイクルフェステイバル」...

そして,3つ目が本日開催の「アイスブルベ2025」である.

アイスブルベ2025

5年ぶりの開催.
その際の激闘はこちら.

ファットな2020アイスブルベ(100km)奮闘記

今回は残念ながらエントリーできなかったが,せっかくの地元開催.
ここはお見送りに行かねば.

朝5時に起床.

洗濯物干しや朝食を終え,クルマにてスタート地点の東川「せんとぴゅあ」に向かう.
それにしても雪がない.
少し広めの幹線道路だとアスファルトむき出し.
まるで3月初旬の印象.
実際,ここ数日は降雪もほとんどない.
異常気象と言ってよいのでは?

苫小牧なんて,積雪ゼロと聞く.
ロード,乗れるやん.

ただし,こういう道は日陰がアイスバーンになってたりするので,かえってキケンかも...うーん,走りてぇ.

7時半頃着.
早速,O西さんを発見.
他にも昨年の「旭川⇒宗谷岬」「函岳」でご一緒したAさんや,ランドヌ札幌のKaba3,いつの間にか正式に(?)中の人になったT夫さんなど,見知っている方々に挨拶.

前泊組は昨晩,相当飲んでいたらしく「二日酔いだー」と笑いながら話されていた.ブルベ前日の宴会は,酒に弱いKazchariには無理やな.

ブリーフィングを経て8時.
いよいよ100km組出発.
ファットとMTB,半々くらい?

iPhone15 Pro
iPhone15 Pro

眩しいくらいの好天.
これ,残雪がさらに解けて道路ザクザクやな.実に楽しそう.

iPhone15 Pro

で,その2時間後,10時には50km組出発.
前泊組のPikaさんも出走.こちらも「二日酔いだー」なそうな.スゴ.

「では,みなさんお気をつけて」と見送った後,クールに帰宅.

予想通り雪解けかなり進行.
スパイクタイヤの減りが心配.
外ライド復活は3月になると思うけど,その頃の路面はどうなっているのやら.

さて,午後からどうしますか?
先週映画見た勢いで買った,こいつでも作るか.

iPhone15 Pro

箱を開ける.

iPhone15 Pro

発売直後から話題の「箱を開けたら即ネタバレ」.
どこが?
Kazchariにはわからんかった.
で,ネットで検索.
こりゃ(老眼には)わからんわ.
もう1つのネタバレも...これではたして飛ぶ?(疑問)

冒頭数秒の衝撃に比べたらささいなバレやな.

『機動戦士Gundam GQuuuuuuX-Beginning-』を観た~開始0.5秒で泣ける

そんなネタバレうんぬんの前に,このパーツの細かさよ!
これホンマにHGか? まるでRG.BANDAI,脅威のメカニズム!

で,”裸眼”で細かいパーツを組み立てる.
ニッパーで切って,カッターで削って,サンドペーパーで磨く.
この単純作業がマインドフルネス.

iPhone15 Pro

昼になった.
作業を中断し昼食にする.
”休日と言えばインドア”のJK娘も部屋から出てくる.
昨晩のうちに焼いておいたお好み焼きをつつく.

Kazchariと娘.
この二人が揃えば観るモノは決まっている.

YouTubeに接続して『電磁戦隊メガレンジャー』,その最終回!

噂には聞いていたが,何この「ザンボット3」展開!
ずーっと,ヤキモキしてたDr.ヒネラーが人類を憎む理由もここに来てようやく開示.
これってネットの誹謗中傷やん.
シボレナ似の娘を出すなら,ユガンデ似の息子も出したらよかったのに(おらんわ).
反省した瀕死のヒネラーが久保田博士と和解して,おっさん二人が手を握り合い,「フッ,お前に抱かれて死ぬのも悪くないな...(ガクっ)」「鮫島ぁぁぁ!」もありか(なんか最近見た)

いずれにせよ,高校生戦隊にふさわしい大団円.
リアルJK3の娘も泣いていた.

次はいよいよ靖子がメイン脚本の『ギンガマン』
未視聴なので楽しみだ.

その後,「ジークアクス」組み立て作業再開.

iPhone15 Pro

まだ途中.
見れば見るほど面白いデザインだ.
エヴァに似ていると言われればそうなのだろうけど,やはり違う.
特に脚部はこれまでにない構造.
ロボデザインって,もうネタ切れかと思ったけど,センスのある人のアイデアって無尽蔵やな.
宇宙世紀のMS...ではないけどな.

作業を覗いた息子曰く「浮いてるパーツが多い」.確かにその通り.

さて,来年こそはアイスブルベに出たいけど,開催されるのだろうか?

最近,様々なイベントが(主に人手不足で)中止に追い込まれている.
行けるときには行く,その姿勢の重要性を富に感じる今日このごろ...

iPhone15 Pro

『全修。』が面白い

2024/1/23 Thu

往年のファン向け?

1月開始の冬アニメ.
いわゆる1話切り,3話切りの話題が出てくる時期でもある.

さて,そんな大量配信されている冬アニメのうち,Kazchari家全員で鑑賞しているのが『Dr.STONE』(第4期)である.

Dr.STONE

家族で観る『Dr.STONE』

安定の面白さ.何より科学の勉強になる.
ストーリーも,いつの間にか敵キャラと和解して,倍々ゲームで仲間が増えていくジャンプ黄金パターン(『ダンダダン』もしっかり踏襲)

今期は分割3クールにて最終話まで放送するらしいが,本編最終回後の第27巻もアニメ化するのだろうか?
“アレ”まで作ってしまうと,科学ではなくファンタジーになってしまうけどな.

次回いよいよ登場すると思われるDr.ゼノ.
元ネタはメガレンジャーの「Dr.ヒネラー」だと思っているのはKazchariだけ?(たぶん)

で,本題.

確かに『Dr.STONE』は面白いのだが,「完結済みで原作あり」である.
先のストーリーまで全てわかっている.
未知の驚きという点では,原作なしのオリジナルに期待したい.

こいつは...いろんな意味で規格外だったけど.

『機動戦士Gundam GQuuuuuuX-Beginning-』を観た~開始0.5秒で泣ける

今期冬アニメで気を吐いているのが,MAPPA制作のオリジナル作品の『全修。』

全修。

以下,あらすじ.

新進気鋭のアニメーター,広瀬ナツコは監督として世に送り出した第一作(セラムンとスケバン刑事をミックスさせた内容)が大ヒット.
次回作「初恋」の制作に取り掛かっている.
多大なプレッシャーの中,コンテ作業がなかなか進まない.

ある日,たまたま口にした賞味期限切れのハマグリ弁当を食べて倒れてしまう.
やがて目が覚めると,ナツコはかつてファンだった映画「滅びゆく物語」の作品世界の中にいた.
タヒんでいないし,見た目も中身も本人なので“転生モノ”ではない,とナツコも言っている.

砂漠にて物語に登場するバケモノ(ヴォイド)に襲われるが,それを救ったのが勇者一行.以降,ナツコは勇者一行と行動を共にすることになる.

だが,物語の先の展開を知っているナツコは気が気でない.
勇者闇落ちの鬱展開を知っているからだ.

ナツコの予言(?)通り,大量発生したヴォイドが街を襲う.
立ち向かう勇者だが多勢に無勢.
それを救うべく自爆魔法を唱えようとするユニコーン.

その瞬間,たまたま現実から持ち込んでいた作画用タップが輝きをはなち,「描け!ナツコ!」とつぶやく.
ここからプリキュアの変身シーンのごとき超絶作画.
突如あらわれた作業机と作画用紙.
このピンチを救うには,何を描けば良い?

地平線の彼方から迫りくる,怒りに満ちた赤い目の昆虫っぽい大量の生物...こいつらを“薙ぎ払う”のなら...アレしかない!

そう,ナツコが描き上げたのは,日本人なら誰もが知る“あのアニメ”の,最近立て続けに「シン・〇〇」シリーズを手掛け,おたく四天王と呼ばれる“あのカントク”が描いたアレに似たナニカだった!

続く,2話,3話も同様の展開.
そうか,これってそういうアニメなのねん.
『SHIROBAKO』のような,アニメお仕事アニメと思っていたら大間違いだった.

ピンチの際,ナツコが(アニヲタであれば)誰もが知っているシーンを作画して,万事解決!
作り手の過去の名作,名場面への愛が伝わるアニメだった.

問題は,ナツコのおかげでオリジナルのストーリーが改変され,退場キャラが生きてたり,行動パターンが変わってしまっている(どこぞのBiginning?).

はてさて,ナツコの知っていた「滅びゆく物語」は一体どこへ向かうのか.次回「〇〇」.サービス,サービスゥ!

この作品,転生モノと言えばそうなのだが,クライマックスの作画バンクのノリ,何かに似ているなぁ...と思ったら「幾原邦彦」っぽい.

幾原監督と言えば『少女革命ウテナ』『輪るビングドラム』『さらざんまい』が有名.
そして,これら共通の特徴と言えば,決闘前やら説教前やら変身時に突如始まるミュージカル風演出.
印象的な画および音楽によって,(難解な)本編はともかく,そのシーンだけは忘れない,っつーか中毒性がある.生存戦略!

先ほどは作画バンクを「プリキュア」っぽいとしたが,やはり,こちらの雰囲気の方が濃厚...と,調べてみると『全修。』の監督さんて,幾原作品の関係者だった.

そのせいなのかどうかわからんが,「滅びゆく物語」パートの作画と,作画バンクシーンのクオリティの差がすごい.
バンクシーンと,その後の戦闘シーンへの熱量のかけ方に明らかに違いがある.
まぁ「滅びゆく」は昔の作品なので,ワザとなのかもしれん.

で,その『全修。』の最大のウリは,今回ナツコな何を,誰をオマージュして作画するのか,であろう.

第1話 ⇒ 巨神兵
第2話 ⇒ 板野サーカス(マクロスorアディゴ)
第3話 ⇒ なぜかタイガーマスク(孤児院つながり?)

なんでも「板野サーカス」は板野氏ご本人作画らしく,ネットで大盛り上がりだった.
この作品の本気度がうかがえるなぁ...とKazchariは感心してしまうが,好意的な感想だけではないらしい.

曰く「内輪ウケ」「古すぎてわからん」「話がつまらん」など.

実際「板野サーカスなんて知らん」というアニメ批評サイトがあってこっちがびっくりした(若い人?).
まぁ,『ジークアクス』の鑑賞者も,「ファースト見た事ない」勢が結構いるらしいけど(この動画の人,むっちゃ楽しそう).

元ネタが現状のままだと,おっさ...いや古参勢しか喜ばん作品になるかもしれん.
まぁ,それが視聴対象のマス層なら,狙いは大当たりということになるけど.

で,全12話だとして,残る9話分のオマージュ元を勝手に予想.

・金田風パース
・湖川風あおり顔
・安彦風筆ペン
・細田風影なし顔
・大友風街の倒壊
・押井風難解セリフ
・富野風電波セリフ
・サンライズ風パース(戦隊レッドで先行)
・エヴァ風心象風景
・松本零士風メーター
・タツノコ風びっくりどっきりメカ
・世界名作劇場風大自然
・もっとプリキュア風変身

あぁ,なんかわけわからんようになってきた.
要は何でもあり.予想を裏切ってくれる方が楽しい.

後は,本筋のストーリーに面白さ(ひねり)が出てくればいいなぁ.

何故,ナツコはあそこまで食いまくるのか?
エルフの裏切り(?)はどうなるのか?
現代に戻れるのか?
「初恋」の絵コンテは描きあがるのか?

こんな楽しい娯楽を(命を削って?)提供してくださるクリエーターに感謝.
その情熱が...うらやましいかも.

『機動戦士Gundam GQuuuuuuX-Beginning-』を観た~開始0.5秒で泣ける

2025/1/17 Fri

お急ぎですか?

iPhone15 Pro

昨年末,突如発表された新ガンダムプロジェクト.
それが『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』である.

機動戦士Gundam GQuuuuuuX公式

本来,4月放送開始のテレビシリーズなのだが,最初の数話をまとめたモノが映画として劇場公開.いわゆる番宣だろう.

その公開日が本日1/17.
ネットがネタバレ祭りになる前に,このBig Waveに乗りましょう!

で,近くのシネコンに行ってきた.
2回目の上映.ポイント使って¥1,000で鑑賞.
さすが平日,客の姿もまばらだ(いつもの旭川だ)

以下,核心的なネタには触れませんが感想.
全く”素”で観たい人は回避して.

————————————————–

何を書いてもネタバレになるけど,ネタバレしたくないと思わせる作品はなかなかない(じゃぁ書くなよ).

情報統制がしっかりしていたはずだが,予告や海外サイトのミスによりバレてしまっている事項がいくつかあった.

まず,宇宙世紀モノであること.
正確にはパラレル,ifの世界.

どうやら主人公機とされているトリコロールのマシンはガンダムではない?
なぜなら本来の「RX-78ガンダム」は,ジオンに鹵獲されており,結果,1年戦争でジオンが勝利した世界軸らしい,とのこと.

予告に出てくる赤い(エルメスの)ビット,および海外リークの「赤いガンダム」がその鹵獲されたガンダムだろう.
そして,赤いMSということは...パイロットはあの人しかいねぇ!

他,「軍警」と書かれたザクが出てくる.戦後の統治?
「クランバトル」という違法なリアルバトルがコロニー周辺で行われている.

プラス,ネット界隈でまことしやかに流れているのが主人公=ハマーン説

ぐらいの知識+妄想で観たのだが...

本編は,その予測を遥かに越えていたァーッ!

ざっくり言うと,この映画は2部構成.

開始直後,我らアラ還世代のおたくが,親の顔より見たあの画が,親の声より聞いたあのナレーションとあのBGMが流れるのだ.
これは泣かない方がおかしい.
マジで感動した.

そこから始まる前半パート.

なんだこれは!
一体何を見せられているんだ?

こ,この人は!
これ,まさかのアレやん!

これ現実なんやあ?
夢とちゃうやんなぁ?

脳の処理が追いつかない.
ニヤニヤが止まらない,かつ嬉し涙で目もうるうるしている.

ホンマこの時代に,この年齢まで無事に生きて,この映像を見れたことに感謝する.
神の存在? うん,今なら信じるね.

「オレたちのガンダムを作る!」という,かつての熱心なファンダムが作り手に回った時の超絶パワーを見せつけられた.

正直,後半パートだけなら「うん,まぁいつものちょっと奇をてらった今風のロボアニメだねぇ...ガンダムじゃなくてもええやん」という感想しか持てなかったように思う.

まだ映画を観ていない友人に猛烈に推薦したところ,「これ,完結してなくてTVアニメに続くやつ?」と質問された.
それに対して「いや,ある意味TVシリーズはいらん」と答えたけど,その友人も映画を観れば納得するであろう.

テレビも絶対観るけど.

————————————————–

で,帰りに家電店で「ジークアクス」買っちった.

まるで推し活.
ホンマは「トリコロールの〇〇〇〇」「赤い〇〇」が欲しいなぁ.
財団Bが出さないわけがないか.

つーことでX月からの本放送が楽しみだ.
期待しかない.

iPhone15 Pro

冷めないイデオン熱~TVシリーズの再視聴開始

2025/1/10 Fri

復活の♪イィデオ~ン

iPhone15 Pro 超合金魂

年始にYouTubeにて限定公開された『伝説巨神イデオン 劇場版』

『伝説巨神イデオン 劇場版』の配信

その興奮冷めやまぬ中,TVシリーズを再視聴することにした.
DVDも所有しているが,そこはサブスク時代.
「Amazon Prime Video」のリストにはないものの,以前こっそり加入していた「dアニメストア」にはしっかりラインアップされていた.

dアニメストアに加入~タイパ的にどうなのか

とりあえずZwiftの友として第1~3話までを視聴.
何度も見返した劇場版の「接触扁」に対し,おそらく2,3回しか観ていないのがTV版.
さて,今の視点で感想&考察すると...

時に1980年.
当時Kazchariは中学生.

友人に「面白いロボアニメがある」と教えてもらい,視聴を開始したのは確か第14話あたりだったと思う.
以前にも書いたが,関西での放送は水曜日の19時半から.
塾が終わる時間は非情にも19時半.
そこから数キロの道をチャリで飛ばしに飛ばして帰宅.
毎回,オープニングを見ることはできなかった.

ゆえに,最初の1クール分を鑑賞したのはレンタルビデオが普及してからだったと思う(もしかすると劇場版が先だったかも).
未視聴の話に関しては雑誌記事(アニメック!)で補完していた.

で,そんな本編だが,うむ.かなり面白い.
ただし,全話および劇場版までクリアした後だと,この冒頭パートには,まだまだ手探り感がある.

特にBGMに違和感.
故・すぎやまこういち氏による傑作ぞろいなのに使いどころが変.
場面に微妙に合っていない.

それに,なぜかサントラ集に未収録のものも散見される.
イデオン用ではなかった?

タイトル表示や予告で流れるBGMも後半とは異なる.
もちろん,後半の方がぴったり.

そして,言うまでもなく気になるのが作画.

特撮でもアニメでも最初の3話分くらいは,予算と時間をかけて丁寧なモノを作る.継続視聴者を確保するためだ.

その基準で言うと,気合いを入れるべきにも関わらず,デッサンの酷さや色パカの多さからも,時間的にかなり押してた感が伝わってくる.
今の基準だと作画崩壊と言われても仕方がない.
前作のファースト・ガンダムより退化しているくらい.

そんな中,湖川さんの描くキャラだけは飛びぬけている.
特にカララ!
キャラが美形でイデオンがかっこいい時,それは湖川作画と思って間違いない.

とまぁ,画はともかく,イデオンと言えば”濃密な”人間関係描写が売り.
濃密すぎて嫌味か罵り合ってばかり.
戦闘中,ずーっと赤ん坊に怒鳴り続ける主人公って,古今東西コスモだけでは?

そして,ベスは笑いすぎ.
イデオン=遺跡に,そこまでツボる要素はあるんか?
で,それをひっぱたくシェリルさん.
あれ? これってセイラさんの再来?

ただし「接触篇」と異なりベスの肉弾大活躍が見れます.
それにカララとのファーストコンタクトも,まさかの逆ナン?

そのカララさんだが...マジで諸悪の根源.
お嬢とは言え,あまりに軽率な言動.好奇心は身を滅ぼすを地で行くキャラ.
後にハルルねーさんが激怒するのも無理はない.

誰かが言ってたけど,やっちゃいけない行動を誰かがするから物語は成立する.
その通りやな.

そうそう,こうして見ると,ファーストとイデオンの冒頭ってプロットがよく似ている.
ジーンが暴走して,少年がよくわからないまま巨大メカに乗り込んで勝ってしまうとか,敵兵がゲリラ的に何度も潜入してくるとか.

皆殺しのトミノにふさわしく,地球側もバッフクラン側も,開始初っ端から人が死にまくる.
なぜか地球側のカービアンクロッサス(戦闘機)のパイロットの死に顔がやたら丁寧.なぜ?

キャラと言えば,地球人側は,日本人風に「名字→名前」順.
一方バッフ・クランは「名前→名字」と西欧風.

こうした用語が逆転は他にも見られ,例えば「ワープ」が,

地球人 ⇒ デス・ドライブ
バッフ・クラン ⇒ 亜空間飛行

となったりとか.芸が細かい.

さて,お次はいよいよメカの話.

まずはイデオンだ.

肩のでっぱりが特徴的だが,箱型で,まるで戦隊ロボだし,分離後の形態も戦車やバス.
そもそもなぜ分離するのかわからない.
ソル・◯◯からイデオ・◯◯に変形すると武装や機動力が上がるが,3話までだとデルタ以外はバス形態のまま.

有名な話であるが,イデオンが「異星人の遺跡」とされたのは,デザイン完成後の後付け設定.バッフ・クランが伝説の巨神と信じなかったのは無理もない.

そのせいか,「サブシステムで操縦」「動力源はよくわからない」「なんでこんなにスキマだらけなんだ」とかのメタ発言が飛び交う.

多人数での操縦は斬新...と言いたいところだが,『ゲッター』などの先例もないことはない.
イデオンが特徴的なのは,各メカの乗員の役割が分かれているところ.
序盤はまだ適当だが,話が進むにつれて.

Aメカ ⇒ 動き
Bメカ ⇒ エンジン
Cメカ ⇒ 武器管制

となっていく.
こう考えると,イデオンは大きさといい,多数乗員といい,ロボというより戦艦ですな.

グレンキャノン(主砲)と対空機銃で全身を固めているというか...後で波動砲はつくし.
変形後はミサイルポッドの場所が変わってしまい,撃てなくなるなどの細かい演出がベネ.

「接触篇」だとイデオン復活後,すぐにソロシップも浮上してランナウェイしてしまうが,そこはさすがにTV版.
破壊された街やら宇宙船から物資を運び,ソロシップに積み込むという描写がある.
このあたりのリアリティは流石である.

恐ろしいことに,第3話の時点で,敵の重機動メカが全く登場しない.
そもそもOPにも出てこない.ロボアニメなのに.

どことなく『さらヤマ』の白色彗星軍のメカに似ている形の戦闘機とヘリコプターもどき,それに二足歩行メカによる白兵戦.
この後しばらくして,ようやく登場するのがメカ火星人にしか見えないギラン・ドゥ...Kazchariがスポンサー(トミー)の社長なら卒倒するな.

つーことで,今後の展開も楽しみなイデオンなのだが,実はもう一本,昨年末から,唯一完走していなかった宇宙世紀ガンダムを視聴し始めた.

それは...『機動戦士ガンダムZZ』

機動戦士ガンダムΖΖ

本放送時は10話ほどで挫折.その後レンタルでも挫折.
今回アマプラで再挑戦し始めたのだが...一行がシャングリラを出る前から挫折気味.
話も絵も演出も主題歌も,あまりにもひどすぎて正直観るのが苦痛.

いや,わかってるんですよ.
前半のコメディ路線が,徐々にいつものハード作劇に変わっていくのは.
そこまでの道のりが苦痛(とばせばいいやん).

実はイデオンも,放送当時は似たようなこと(前半は全然ダメ)を言われていたが,10話あたりから怒涛の展開.
一瞬たりとも見逃せなくなることはよく知っている.

しかし,その評判の悪い冒頭パートも,“アレな”作画を覗けば,ドラマとして十分見ごたえがある,と今回確信.