ロードバイクのフォーム

2024/3/5 Tue

最適解はあるのか

iPhone15 Pro

先日,YouTubeのおすすめにランドヌ札幌さんの「BRM610きのこの山300」ブルベの動画があがっていた.
参加者がアクションカメラで撮影していたようだ.

この300ブルべは2023年開催でKazchariも出走した.

BRM610きのこの山300km(その1)

走行中の風景に「懐かしいなぁ」と思いつつ見ていると,撮影者はPC3に到着.
そこには休憩中のKazchariが映っていた.

ブルベはここから夜の札幌へ向かう.
車道があまりに狭く危険だったため,安全を考慮して並走する歩行者・自転車道を走行.
そこでこの撮影者と合流した(映像あり).

それ以降,お話しながらゴール.
確かこの方も大阪から北海道への移住組だったと記憶している.

で,この動画を見てあらためて気付かされたのがKazchariの変なフォーム.

長めのステム(140mm)によって遠くなったハンドルに肘を完全伸展,骨盤前傾で背中は真っ直ぐ...あまり美しくはない.
いわゆる「やまめ乗り」(おじぎ乗り)っぽい.

「やまめ乗り」のメリットをざっくり挙げると「ペダルに体重を乗せやすい」「ケツが痛くなりにくい」「疲労しにくい」など.

自転車の教科書 (小学館文庫)

プロの選手だと日本の至宝,新城幸也選手がこのフォームに近いとされる.
だからと言ってKazchariはマネしたわけではないし,めちゃめちゃ速いわけでもない(当たり前である)

一般的なスポーツ自転車教本には「骨盤後傾+背中を丸めて“ラクダのコブ”を作る」フォームが理想と書かれていることが多い(たぶん).
西洋のプロ選手はほぼこれ.
長い手足のおかげでハンドルとサドルの落差がエグイ(けどカッコええ).

しかし,標準的な日本人は短足胴長なので,この“理想的な”フォームはキツイっつーか保持は無理と思われる.

ちなみにKazchariは2006年のロード初購入時にサドルの高さなど,基本的なところを合わせてもらっただけ.
後は走りながら少しずつ調整.
後継バイクのDOMANEでフォームはほぼ完成.
最新のEMONDAも同じデータでセッティングした.
以降,これまでプロのフィッティング・サービスを受けたことはない.

ショップや専門家によるフィッティング代金の相場は,だいたい3万ほど.
さすがに高い.
どうしても二の足を踏んでしまう.

そもそもチャリのポジション決めは難しい.

そのチャリに乗り慣れてきたり,カラダができてきたら変わってくる.
短距離だとちょうど良くても長距離になると辛かったり.
それにシューズやサドルを交換しただけで変わってくる.

各部のサイズを5mmいじっただけでわかってしまう人間の身体イメージの繊細さにも驚く.

結果的にどこかで妥協するしかないのか.

動画を見ていてもう一つ気になったのが,想像以上のハイケイデンス走法.
ペダリングもあまり美しくないなぁ...

上がりの一台(EMONDA)購入時には,ちゃんとフィッティング受けたり,ガラスコーティングしたりと計画だけはしてたけど,なんだかんだでうやむやに...
別に今のポジションで困っているわけではないけど,有益なアドバイスが得られるのであれば一度サービスを受けてみますか.

いずれにせよ,自分の走行動画を見ることは滅多にないので,なかなか勉強になった.

もうすぐ2024年のブルベシーズンもスタート.
当然200km以上を走ることになるわけだが,ここ数年発症しがちな腸脛靭帯炎の再発だけはご勘弁.

ピップ プロ・フィッツ キネシオロジーテープ しっかり粘着 テーピング 足・ひざ・ふくらはぎ用 50mm×4.5m ベージュ

ひょっとしたら今問題ないと思っているポジションも,実は全然合っていなくて,膝への負担になっているのだろうか?

(いや,おそらく老化)←天の声.

『魔改造の夜』に泣く

2024/3/1 Fri

二つの要素で

NHK総合にて不定期放送されている『魔改造の夜』
Kazchari家の視聴レギュラー番組の一つだ.

魔改造の夜-NHK

言うなれば『高専ロボコン』の大人版.
工科大学,BtoBの町工場,そして有名大企業などのエンジニアたちが,その知識と技術,意地とプライドをかけて,家電や玩具を(大人げなく)徹底改造し,番組が提示する無茶な課題をこなしつつ勝負する.

毎回非常に楽しませてもらっているが,単に課題をクリアした,勝った負けたでなく,その発想力に驚嘆することが多い.

番組では会場での試合だけでなく,思考や製作過程もしっかりと放送.
言うなれば成功するとは限らない『プロジェクトX』の様.

そして,忘れてはならないのがライバルチームへのリスペクト.
他チームの失敗を自己のように悔しがり,成功すればともに喜ぶ.
ベタと言えばベタなのだが,これは泣ける.

さて,先日放送された「魔改造」のテーマは,キックスケーターを改造して25mのロープ上を走らせるタイムアタック.

細かなレギュレーションはわからんが,ロープウェイのようにさかさまにぶら下げたり,タイヤにガイドを付けてロープから落ちないようにするのは禁止のようだ.
ただしタイヤを交換したり,溝をつけるのはあり.
そうそう,後はスケーターとして通常使用できる(足をのせれる)かどうかもチェックされる.

あくまでロープ上を自立させた状態で走らせなけらばならない.
当然だが走行中にロープはたわむ.
となると,バランスやパワーだけではなく重量との兼ね合いも重要となってくる.

Pナソニック(マジでこういう表記)のリーダーが「過去一難しい」とつぶやいていたのが印象に残る.

まずはキックスケーターをどう自立させるか.
自転車やバイクは速度を出して進むことで安定する.
かつ,ライダーが平衡バランスを取りつつ転倒を防いでいる.

ここで,理系出身でないKazchariでも思いつくのが「ジャイロ効果」である.

キックスケーターの中心に回転体を取り付ければ,ジャイロ効果によって車体は安定する.
もちろん3チームともこの機構を取り入れている.

通常思考であれば,独楽のような横回転がベストのように思われるのだが,参加チームの1社が参考にした書籍を見て,思わずうなってしまった.

そう,我が(ココロの)師,森博嗣『ジャイロモノレール』ではないか!

ジャイロモノレール (幻冬舎新書)

ジャイロ効果を上げるためには回転体を重くすると良い.
するとロープがたわんでしまう.
そこをバランスを保ちつつ駆け上がるには,縦回転の方が有利という記述を読み,早速採用していた.
森ファンとしては(なぜか)うれしい限り.

番組内で森先生のプロフィールにはほとんど触れていなかったが,書籍が紹介されたおかげで,またしても莫大な印税が先生の元に...ええなぁ.

さて,3つ巴のキックスケーター綱渡り決戦の結果は...あえて言いません.

ありえない映像が目の前に.
興味のある方はぜひご視聴を!
勝敗の行方を知らない方が堪能できます.

今なら「NHK+」でも視聴可(回し者か!?).

なんだかんだ言われているけど,やはりNHKの番組は質が高い.
まぁ,民法に比べると予算使い放題やしな.
昨年放送していた『大奥』の豪華さよ.

大奥

そんなわけで,スポーツおたくのヨメさんも号泣.
子供らも感動(理系を目指さないかい?).
Kazchariも涙目になりながら感嘆する,良コンテンツでした.

次回の放送(挑戦)も楽しみ.

高額海外自転車ツアー~どんな人が行くんやろ?

2024/2/1 Thu

思い出と節約と

人生最初の海外旅行はケニア-インド-ネパールの旅.
ツアー参加ではなく,完全に個人旅行.
いわゆる格安航空チケットをHISから買っただけ.

1990年の話なので,ぼんやりとした記憶しか残っていないが,伊丹-ボンベイ-ナイロビのエア・インディア往復チケットで25万くらいしたと思う.

これに加えて3週間分の宿やら食事代,それにケニアでのキャンプサファリツアー参加代を加えると総計で32万くらいといったところか.

大学の卒業旅行だったが,その割にはけっこう金持ってたな,当時は.

時は流れ,会社をやめて出かけた無期限・東南アジアバックパッカーの旅
80万円分のT/Cを腹巻に隠して出発.
その10ヶ月後に睡眠薬強盗に遭い,パスポートと40万ほどのT/Cを盗まれて旅が強制終了した.とほほほ.これぞ盗難アジア.

専門学校を経て,まっとうな社会人のふりをしていた頃は海外旅行に行かず,もっぱらオートバイによる国内キャンプ旅.

その後,2年間ほどジャマイカに滞在.
帰国直後,ヨメさんと地球一周の旅にでかける.
確か3大陸プラン(北米・南米・ヨーロッパ)で一人37万ほどのチケットを購入.
当時は文字通りの分厚い紙のチケット.一路線使用したら一枚ずつちぎっていくのが味わい深い.
80日間ほどの旅で,2人で総額200万ほどかかったかも.
アラスカフィンランドのせいだ.

北海道に引っ越して再就職後は,GWや9月の連続休暇でダイビングツアーに参加することが増えた.
「南の島で潜る」という目的がはっきりしているなら,個人で手配するより安いし効率的.
10日間ほどのツアーで10~15DV付で,毎年35万ぐらい払っていたか.
最後に潜ったのはインドネシアのラジャ・アンパット.
2019年12月のことである.

2019年のラジャ・アンパットダイビングクルーズ(1)

ダイバーなら誰もが一度は憧れる地の一つ.
普通にツアーに申し込めば(当時で)60万近かったように思う.
ただ,この年はツアー説明会参加特典のじゃんけん大会で見事勝利し,クルーズ船半額チケットをゲット.そのおかげで総額40万台に収まった(それでも高けーわ).

上には上があって,ハイエンドの「ココ島」(コスタリカ)や「ガラパゴス島」(ガラパゴス)になると,100万越え.
もはや庶民が出せる額ではない.

以前,クルーズ船でご一緒した,とあるマダムは「ガラパゴスは3回行った」とおっしゃられていた.どこの大富豪

まぁ,この人ほど極端でなくても,ダイビングツアーに参加されているメンバーはお金持ち(=医師,看護師,社長業,大企業の役職)が多かったなぁ.

ついでに言うと年配者も.
あるクルーズ船では40代後半だったKazchariが一番年下だったこともあった.

ダイビングツアー以外で印象的だったのが,先日の記事でも少し触れた「ボルネオ島縦断ツーリング」

バイクでボルネオ島縦断ツーリング

成田からの往復チケット,レンタルバイク,全ての宿・食事代がついて驚きの23万円
途中で合流した旅行会社の社長さん曰く,「今回はモニターツアーなので」とおっしゃっていたが,絶対赤字でしょ,これ?
当時も今も格安.
もし,今この値段であの内容のツアーであれば,また行くね.
まぁ,このダンピングのせいかどうかが知らんけど,会社はつぶれてしまったわけだが.

同行していた「ダヤン」で有名な池田さんがエッセイを出しておられます.

話を戻す.
新コロのせいで中断していた海外旅.
この度,ようやく復活!

さらにチャリ沼に沈み込んだKazchari.
となれば「次の海外旅行はチャリで」という選択肢が浮上して来てもなんの不思議もない(後付け).

まずは,チャリで海外と言えば,まず思いつくのがグランツールの舞台,ヨーロッパだっ!
ツアーなら専門の旅行社がある.

フェロートラベル

えー,はい.
わかりますが,驚きの値段.
目玉のツール・ド・フランス観戦ツアーだと...

ツール・ド・フランス2024観戦&サイクリングツアー

特に燃料サーチャージがとんでもない.
ハイエンドロードが一台買える(そこ?)

レース見学抜きのライドツアーだけでも...おっ,おぅな価格.

ドロミテサイクル・ハイライト10日間

実は数年前にこの会社のツアー説明会に参加したことがある.
一人参加だとシングル部屋代がかかるのが残念だった(諦めた).

ヨーロッパ関連だとやはりPBPが気になる.
2023年大会だと,ツアー47万,個人手配で53万という情報がある.
やはり燃料サーチャージ代がエグイが,ツアーと個人に思ってた以上に差はない.
むしろ手間暇はおさえ,走りに集中したいのならツアーの方がコスパはよいように思われる.

とまぁ,こんな感じで検索していると面白い代理店を見つけた.

風の旅行社

うおお,ツアーで組まれているエリアが実に好みだ.
で,この会社が現在プッシュ中なのが,アマゾンしかもマチュピチュを含むサイクリングだ.

8/30(金) 南米・ペルー -アンデスからアマゾンへサイクリング11日間-

これは素晴らしい.
南米の上半分は老後の楽しみにとってあるのだ(ハードすぎやしませんかね?).

で,肝心の料金は...絶望の120万円

もはやツール観戦を越え,ガラパゴスダイビングと同等だとは...

いくらリスクの高い南米とは言え高すぎでは?
あぁ,そうか,完全武装のボディガード付きか.

マチュピチュと言えば,今こんな話題が...

世界遺産・マチュピチュ入場券をめぐり 地元業者が抗議デモ 観光客にも影響広がる

さすがの不安定さ.
そのうちエアーズロックのように登頂禁止になったりして.

てな感じで,海外の自転車ツアーをざっくりと調べてみた.
想像以上に費用がかかる(ようになった).
それでも企画が立ち上げられ,催行人数が埋まることを考えると,こうした大名ツアーにポンとお金を出せる層もまだまだいるということか.

ちなみにKazchariの「環島」は総額20万ほどと考えている.
うち,航空運賃ですでに半分は使っているけど.

まぁ,ケチり過ぎて観るべきものを観なかった,すべきことをしなかったと後悔するは嫌なので,そのあたりの審美眼,直観への信頼が重要やけどな.

まっ,一生に一度の思い出のつもりで楽しみましょう.

旅,特に海外旅行ほど最高の娯楽は存在しないのだから.

『ダグラム』は好きかい?

2024/1/30 Tue

真実は見えるか

iPhone11 Pro

世間では某変態ロボアニメ(ホメ言葉)が話題沸騰中.
ここまで放送が楽しみなコンテンツは久しぶり.
オリジナルゆえ何が起こるかわからない&放送時間中ずっと大爆笑.

『勇気爆発バーンブレイバーン』がとりあえず面白い

第3話も期待を裏切らない“あたおか”ぶりだった.
公式サイトにはデスドライブスの目的が「各々の願う最上の『死』を成し遂げること」とある.

勇気爆発バーンブレイバーン

どう見ても,ブレイバーンも同種族っぽいので,彼(?)の目的が気になる.
スーパーロボとしての死に様と言えば...思い浮かぶシーンが多すぎる.

そんな“勇気爆発”はともかく,本日のネタは往年のサンライズ作品『太陽の牙ダグラム』(1981)である.
ブレイバーンの対極にある超ド真面目政治系ロボアニメ

ガンプラの大ヒットを受け,その二番煎じを狙うべく,タカラが打ち出したプラモ化前提のリアルロボ.

しかしながら,その中身は主役の「クリン」やら「ダグラム」を差し置いて,キャラが立ちまくる「おっさん(下手したらじいさん)達の会議シーン」ばかりが目立つ稀有なアニメ.
「真の主役はラコック」に異論を唱える者はいなかろう.

ところが,なぜかタカラの目論見通りにプラモが売れに売れ,放送話数は驚愕の全75話.今では考えられん.

同時期の放送はトミノ御大の『戦闘メカザブングル』(1982).それに『超時空要塞マクロス』(1982)である.
言い換えれば「タカラ」vs「財団B」vs「イマイ」「アリイ」のプラモ戦国時代.
毎週大量に入荷される新製品を店で眺めるだけで心が満たされた.

さて,『ダグラム』に話を戻す.

一応リアル系ではあるのだろうけど,文系出身でロボアニメ初監督の高橋監督はロボにあまり興味がなかったらしい.

軍事的っぽい作戦内容はともかく,大型の人型兵器であるコンバット(CB)
アーマーの扱いが適当過ぎる.
現役戦車やヘリコプターベースの武骨な外観にも関わらず,“特に”ダグラムは飛んだり跳ねたり,どんだけ弾が当たってもほぼ無傷で完全無双.スーパーロボよりスーパーロボ.

一方のザクポジションのソルティック,いやラウンドフェイサーは,ダグラムに殴られたり,こかされただけで即爆発する.
ガンナー系は車高が高すぎて的にしかならん(デザートガンナーの動きは秀逸だったけど)
また,ダグラムだけならまだしも,バズーカ使いのチコに何機倒されたことやら...

しかも物語後半になるまで,ゲリラ側のCBアーマーはダグラム1機のみ.
なんだこのパワーバランス.

そして肝心のストーリーも...「ドナン・カシムを倒したぞ! デロイア勝利! 独立万歳!」みたいなすっきりした終わり方ではなく,関係各方面の政治的バランスを考慮した妥協案でなんとなくの条約締結...という現実的過ぎてそこにカタルシスはゼロ.
クリンも特におとがめなしに実家に帰るし(次の戦場を求めているような雰囲気はありつつ).

とまぁ,文句ばかり書いているようですが,当時めちゃめちゃはまってました.
後半の第43話「仕組まれた背信」あたりからぐいぐい引き込まれた記憶がある.
放送翌日はクラスのオタク仲間と考察が盛り上がったなぁ.

それに後番組の『ボトムズ』で有名になった高橋監督のポエム魂全開の予告ナレーション.
『ダグラム』でもその片鱗がうかがえます.

太陽の牙ダグラム・次回予告一覧

『ダグラム』と言えば,当時定期購読していた硬派論評系アニメ雑誌『Animec』のディスリ記事が有名.
ストーリーからキャラ・メカデザインまでボロカス.
今でも「(作監による)頬こけがない時のデイジーはかわいい」「ブロックヘッドは不細工すぎる」「村議会選挙レベルの政治劇」といった数々の暴言は覚えている.
まだ放送中にも関わらず,忖度無さ過ぎてよくサンライズとの関係がこじれなかったなぁと思う.

『ボトムズ』に比べると人気がなく,続編やらスピンオフやらが全然作られない.
そんな『ダグラム』も40周年を越え,とうとう真打が登場.

脈々とプラモを出し続けていたMax-Factoryと組んでのコミカライズである.
作者は『機動戦士ガンダムサンダーボルト』で有名な太田垣康男先生.

何を思ったか『サンボル』の連載が途中なのにも関わらず,突如『太陽の牙ダグラム』のコミカライズをスタート.

Get truth 太陽の牙ダグラム(1)

最初は限定キット付の書籍版のみで,kindle版がなかなか発売されなかった.
発売されたらされたらで,付録なしで1冊¥1,260もした.
それがようやくポイントアップ(26%)キャンペーンの対象となったため,既刊の3巻までをダウンロード.
一気読みした.

これは素晴らしい.

ただし,TV版視聴済みが前提の内容.
そうでないと何が何だかさっぱりかも.
特に2⇒3巻で急に話がとぶ.

まずクリンがいい.
ちゃんと主人公している.
あとがきの対談にもあるが,年齢を少し上げて20歳過ぎの大学生風に.
結果,頭身が上がり,言動も大人っぽくなった.
自らの信念のため,父や兄に歯向かう覚悟がダイレクトに伝わる.
例の肩掛けパンツの半裸コスチュームは変化ないけど.

一番の衝撃はデイジーのキャラ変.
見た目,性格とも完全に太田垣ヒロイン化.

デイジーと言えば,誰もが気になる薄幸感漂う頬コケ.
コミック版デイジーにはありません.ついでに眉毛もカット.
まるでバッフクランのような骨格デス.
そもそも男の世界,太田垣作品に「萌えキャラ」は不要.

そしてみんな大好き「ラコック&デスタン」が早くもいい仕事しています.
そう,物語を先導しているのは彼らなのだ.

で,次にロボ.

うん? ダグラムをはじめ,CBアーマーはやっぱり飛んでいる!
だが大丈夫.着地時には姿勢制御バーニアをむっちゃ吹かしている.問題ない.

それにTVのような無敵の存在ではない.
「やられるかも」という危機感が常にある.

胴体,手足をユニットごとに簡単に分解⇒輸送できるのも面白い.
ゲリラが運用中なのだ.これが正しい.

ヘッドのキャノピーデザインは変わらないのに,バランス調整のせいかちゃんとヒーローロボっぽく描かれている.
ようするに設定画よりも,アニメ本編よりもかっこよい.

これはラウンドファイサーも同様.
そして作者推しのビッグフット
TV版での登場は少なく,ブロックヘッドブッシュマンに比べると目立たないメカだが,コミックでは大活躍.ダグラムを追い詰める.

もちろん,オリジナル設定のライバルキャラ,トラビス&アウラもいい味を出している.
こういうライバルキャラの存在は重要.

つーことでやたらに面白い本作だが,このまま再アニメ化とかならんかな.
あとがきには“夢”として語られているけど.

まぁ,イマドキの若者が『ダグラム』のような重厚なドラマに興味を持つとは思えんので,そこまでのムーブメントにはならんか.

コミック版の読者も80%以上は,“あの頃”,まだビデオ普及率が低かったため,強制リアタイを強いられ,テレビにかじりついて観ていた世代だろう.つまり50代...

で,このブログでロボを取り上げる時は,プラモやらフィギュアをサムネにするのが常なのだが,なんとうちにはダグラム関係のグッズが何一つなかった.
スコープドックはあふれているというのに!

昔はあまりCBアーマーには惹かれなかったということ?
デザインは好きだけど,買うまでに至らなかったか.
最初期の1/48ダグラムは買った記憶があるけど,たぶんそれ1個だけやな.
たぶん,ウォーカーマシンとバルキリーに資金(こづかい)が流れていたのだろう.

それにしてもMax-Factoryのダグラムキット,むっちゃかっこええな.

COMBAT ARMORS Get truth 太陽の牙ダグラム MAX27 1/72 ダグラム Ver.GT 1/72スケール 組み立て式プラモデル

最大の問題である股関節の可動もクリア...と言いたいところだが,さすがに「朽ちダグラム」ポージングは無理のようだ.

もちろん,ビッグフットもVer.GT.

COMBAT ARMORS Get Truth 太陽の牙ダグラム MAX28 1/72 ビッグフット Ver.GT 1/72スケール 組み立て式プラスチックモデル M01331

いずれにせよ,第4巻も楽しみ.
だが『サンボル』もいよいよクライマックス.

機動戦士ガンダム サンダーボルト(22)

腱鞘炎は大丈夫ですか,先生?

「環島」の準備~宿とカードとeSIM

2024/1/20 Sat

出発まで2ヵ月を切りました.

昨年に思いつき,着々と準備してきた台湾一周こと「環島」計画.
その出発日が近づいてきた.

環島~台湾に行きたし

航空チケットは既に手配.
チャリのサドルバッグなど,装備を新調.

そろそろどういう日程で周るか,お金はどうするのか,そして現代文明にかかせないネット接続はどうするのかを検討する時期となった.

ツアーでもなければ,身軽なバックパッカー旅行でもない.
自前のチャリを持っていくので事前手配が必要なのだ.

今回は海外飛行機輪行ゆえ(初)シーコンを持参するつもり.

単体だけで10kg近い上に巨大.
とてもじゃないが持ち歩けない.
ライド中は空港かホテルで預かってもらう必要がある.

まぁ,これに関してはソフトバッグも同様やけど.

ゆえに台湾到着日と出発前夜は同じホテルにするのが良い.
台湾通の知り合いに紹介されたのがここ.

メイ ルームズ タイペイ メイン ステーション

台北駅近くの立地.
オーナーさんにもSNSで連絡をした.
日付が良かったのか,朝食付きドミトリーで¥3,300と格安(たぶん).

到着日は夕方なので地下鉄で移動できそうだが,台湾からの帰国便は早朝なのでタクシー手配要やな.
普通のタクシーって,シーコンサイズ運べるんやろか?

そういやドミトリーの海外宿って久しぶり.
その昔,パッカーしてた頃の第一選択はドミやったなぁ.
何しろ安かった.

思い出に残るのはボンベイ(ムンバイ)のサルベーションアーミー
確か一泊¥90ぐらいだったはず(35年前の話なのであいまい).
ただし,もれなくカラダに「かゆみ」「赤い斑点」がついてきます.

で,その翌日以降は行き当たりばったり.
飛び込みか「Booking.com」やらで検索.
ざっと確認したところ,大都市を除けばそれほど高くないようだ.

大雨が降ったら停滞したいしな.
昔は気に入った町でよく「沈没」したもんだ(タイのノーン・カイとか).

途中で出会うであろう,他の旅人からの情報も重要.
良いねぇ,そういうの.

お次はお金,つーか「カード」について.

これまたその昔は「トラベラーズ・チェック」なるものがあってだなぁ...って,もはや完全にオワコン.
1年単位の旅だと,日本円で80万円ぐらいの分厚い”ドル”T/Cを持ち歩いてた.
懐かしい.
現金よりレートが少し良いのと,万一紛失しても再発行してもらえる...というのがウリ.
ただし,実際に盗難に遭って再発行を申請した立場からすると...その手続きは超大変で超面倒くさい.

その後の旅ではクレカで現地ATMからのキャッシングが主流になった.
確かに便利であるがトラップも.
たまーに,機械にカードが吸い込まれたまま戻ってこないという事例を見聞きした.
恐ろしい.
日本ならともかく,まずどこに電話して,どのように説明して,さらにはいつ解決するのかわからん.

つーことで,万一に備え複数枚の携帯は必須だった.

こうしたATMやクレカの普及に伴ってT/Cの需要は低下.
日本では2014年に廃止になったらしい.

で,そのクレカだが3枚程度の持参プラス,あらたに旅行用にデビットカードを作ることにした.
手数料が安いのと,万が一無くした(吸い込まれた)場合のダメージの少なさを考慮.
色々調べてみると,デビットならこれが良さそう.

台湾旅行におすすめのクレジットカード3選!手数料や注意点も

早速,申し込んだ.
手数料¥1,200は仕方ないとして,結構本人確認作業が大変だった.
マイナンバー,便利なんか不便なんかよくわからん.

で,最後に現地でのネット接続のための「SIM」について.

もうこっち方面に関してはすっかり情弱.

元々は...空港についたらSIMカード販売店に行って,日数分のモノを購入.
例の針金でほじほじ.
元々入っているSIMを抜いて新しいのを挿し,店の人にスマホを渡してアクティベイトしてもらう...というイメージだった.

だがしかし.
時代は「eSIM」
もはや上記のような物理作業は不要.
アプリをダウンロードして,登録・入金すれば空港到着次第すぐにつながる.
未来や...

KazchariのiPhone11も,もちろん対応!(と最近知った)

trifa

また昔話になるが,ネットがない時代,情報収集は口コミ,もしくは宿に置いてあるノートが頼りだった.

おっと『地球の歩き方』を忘れていた.
バンコクのカオサンや国境付近の宿には,来た国,行く国の『歩き方』が一通りそろっていた.
「地球のダマし方」だの「迷い方」だのと悪口も言われてたが,仕方がない.
情報は生もの.紙の本では限界があるのだ.

昔の『歩き方』は小口や天がド派手な青色で,めちゃめちゃ目立っていた.
道端で読んでいるとすぐに日本人とばれ,インドあたりではカモ目当ての怪しいヤツらの標的となっていた.

通はむしろ『LONELY PLANET』を使ってたな.
英語の勉強にもなったし,読み物として単純に面白かった.

つーことで,頭の中は久々の”自由旅行”で一杯.

YouTubeには,チャリでの「環島」を含む台湾旅行動画が多数アップされている.
そこから情報を得るのもありやけど,見すぎると新鮮味がなくなりそうで怖い.
ほどほどにしないと.

先の話にはなるけど,これは気になる.

四国一周・台湾一周サイクリングを ダブル達成した方へ

さて,お次はフル装備での重量チェックやな.
LCCなのでサイズや重量オーバーにはうるさいはず.

読書習慣を取り戻せ!~叙述ミステリー

2024/1/16 Tue

感受性の衰え?

「趣味は何?」と聞かれたら,もちろん「自転車」と答える.

少し前なら「オートバイ」「ダイビング」,そして「読書」だった.

大学生の頃に,

「あのな,どうせ本読むんやったら,何十年,何百年間も人の評価に耐えてきた古典文学を読むべき!」

と,のたまう悪友に感化されて,古今東西の名作,いわゆる純文学を読みまくった.

確かに面白かった.
学校の「文学史」で名前だけを知っていた作者と作品がコネクト.

遠い時代,遠い場所の感性も価値観もまるで異なる人々の人生模様に,どうしてここまで心が揺さぶられるのか...結局ヒトの根底に流れるモノはみな同じということか.

なかでもその後の人生に多大な影響を与えてくれたのが「ヘルマン・ヘッセ」である.
ホンマ,彼には感謝してもしきれない.
まっ,夢見がちで神経質っぽいおっさんなので,隣にいたら嫌やけど.

圧倒的大傑作は『知と愛』

両極端に答えはない.
人生は白か黒かではないのだ.

で,純文学の有名どころを一通り読んだ後はエンタメ作品に回帰.

世は何度目かのミステリーブーム.
宮部みゆき綾辻行人が人気だった.

午後11時「寝る前に少しだけ読もう」っと,ページをめくった『火車』
読了時,気が付けば朝を迎えていたのが,人生で最も強烈な読書体験だった.

綾辻行人を筆頭とした「新本格」と呼ばれる小説群は,コナン・ドイルやアガサ・クリスティー,横溝正史などのトリックをアップデート.
「読者に挑戦!」なスタイルがKazchariを魅了した.
代表作はやはり『十角館』かな.

とりわけ「叙述トリック」系は,作者と読者の知恵比べが楽しい.
いかに思い込みを廃し,描写の不自然さに気付き,過去の名作からプロットに仕掛けはないのかなどなど,思考しながら読み進める.

時間を忘れて物語世界にのめりこむとは,正にこのこと.

『葉桜の季節に君を想うということ』『ロートレック荘事件』『アヒルと鴨のコインロッカー』『ある閉ざされた雪の山荘で』etc..は特に印象に残っている.

とまぁ,しばらくは充実した読書ライフを送っていたのだが,それを邪魔するものが現れた.

そう,インターネットである.

デスクトップパソコンが中心の頃はまだ良かった.
やがてグラフィックや通信性能が著しく進化し,スマホやタブレットが登場.
映画にしろ,ドラマにしろ,視聴が手軽過ぎる.
結果,エンタメの享受が読書ではなく動画に置き換わってしまった.

受け身で,延々と好きな“刺激”を浴び続ける日々はまるで麻薬.
残念ながら圧倒的に心地よい.

読書の楽しみを忘れてはいかんと「Kindle Paperwhite」も購入し,小説も数冊ダウンロードしたが,紙の読書とはやはり何かが違う.

(コミックを除き)電子書籍による読書習慣は持続せず,気が付けば,絶望的なほど年間読書量が減ってしまった.

だがすべては言い訳.
たかだか道具・手段の一つに過ぎないインターネットではなく,読書習慣がなくなってしまったのは,年を重ね衰えてきたKazchari側に問題があるかもしれん.

老後は読書できない⁉︎老化で本が読めなくなった原因3つと対策2つ

うーん.これは違う気がする.
単純に視力や,実践できるかどうかといった功利的な問題ではないはず.
特に娯楽小説は当てはまらない.

やはり感受性が鈍感してしまったのだろうか.
活字情報のみから,イメージを広げるといった作業が困難になりつつあるのか.

また,空想の世界にのめりこみたい.
コミックや映像と違って,そのイメージは圧倒的に自由!

つーことで,2024年の目標としてチャリ関連だけでなく「読書の愉しみを取り戻せ」も掲げる.

リハビリとして,大好きな叙述トリック小説として有名だが,未読だった2作を連続して読んだ.

うーん.すっきりしない.

正直言うと,両作とも最後まで”トリック”には気付けなかったので,作者との知恵比べには負けたことになるが,真相を知った上でのカタルシスがなぜか来なかった.

まるで,ととのわなかったサウナのごとし.

よく練られたプロットで共に傑作なのは確かなのだが,なぜか乗れなかった.
ネタバレはできないが,再読するとあちこちにヒントが散りばめてあるので,フェアな小説ではある.

驚くことに前者には映像作品まである.

このトリックをどうやってヴィジュアル化したのだろう?

観るつもりはないのでレビューをチェックすると,完全に開き直り,最重要トリックは先にネタバレしているらしい.
それももう別の作品では?

つーことで,読書習慣を取り戻すためのリハビリは道半ば.
とりあえず,就寝直前,ベッドの中で読み進めることにしたおかげで,タブレット使用は控えることができた.
ブルーライトは安眠の敵.

むしろ,新作よりも再読の方が良いかもしれん.
過去と今での感性の違いを確認できる.

ところで読書ってデメリットあるのか?

読書はデメリットとメリット、どっちが大きい?ガチで本を読んで気づいたこと

「1-6」に激しく同意.

あれ?
感性ではなく記憶の問題なのか?

ファットな旭岳初登りライド

2024/1/14 Sun

晴れない週末

OLYMPUS TG-5

曇り,温度:-7 ℃,湿度:76%,体感温度:-11 ℃,風速:9.5 km/時,風向:S

うーん,朝起き抜けは青空見えててんけどなぁ...
つーことで「アサヒル」もとい旭岳クライムしてきた.
今年初登りとなる.

家から自走で向かうと途中で挫折するのは目に見えているので,当然クルマデポ方式である.

9時半頃出発.結構冷えている.

私有地なのだろうか.
途中で庭(農地?)を除雪し,クローズドのサーキットにしている家を見かけた.
そこを125ccかな? オフ車が走り回っていたが,一般人にも開放してほしいなぁ...って,来週久々のレースやん!

第2回びえいスノーサイクルフェスティバル~120分耐久レース~

東川を抜ける頃には日差しはなくなり,どんよりとした天候に.
雲に入っただけならよかったのだが,青空はどこにも見えない.

ダムを越え,クルマのデポポイントである湧水公園着.

OLYMPUS TG-5

天気も悪い.気温も低い.こりゃ山をやめて天人峡に変更しようかなぁ...と心が折れかけるが,いざ走り出してみると自然に左折してしまった.

OLYMPUS TG-5

つまり旭岳方向にカラダが向かってしまう.
心ではなく肉体がトレーニングを欲しているようだ.

OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5

で,登攀開始
もちろん真冬&ファットバイクなのでタイムアタックは狙えない.
のんびりと景色を楽しむとしよう(ウソ)

旭岳クライムでは,だいたい2kmごとに標識があるので,自分の調子を確認しやすい.

OLYMPUS TG-5

ガマ岩で一旦停止.

OLYMPUS TG-5

ここから500mほど平坦が続く.
ロードならフロントをアウターにして激漕ぎするところだが,今日は休息エリアとなる.

残り4km標識.
この付近から雪が降り出す.
それほど激しくはないが,標高とも相まって気温低下.

OLYMPUS TG-5

この付近から路面状況も悪化.
おそらく深夜か早朝にキャタピラ付きの除雪車を走らせているせいだと思うが,表面が波打っている.
ファットの極太タイヤでも「ガタガタ」と走りにくい.

年末のカミヒルはふわふわ新雪路面の空転に悩まされたが,今回は除雪後のデコボコによるハンドリングの悪さに悩まされる.

ファットな年忘れ厳冬期カミヒルライド

顔面からの放熱でサングラスが曇りだす.
外してハンドルにかける.
この現象は年末のカミヒルでも起きたなぁ.

そういえば,本州からの「年越し宗谷チャリダー」のブログを読むと,サングラスではなく,スキー用ゴーグルの利用者が多い.
曇って困るというコメントも多い.

Kazchariも一応ゴーグルを所有しているし,実際に試したことがあるが,走行中に曇ってどうしようもなかった.スプレーを使ってもあかん.

で,結局サングラス(安物,薄目レンズ)に戻した.
最適解は電熱ゴーグルなのだろうけど,むっちゃ高いしな,あれ.

SWANS (スワンズ) スノーゴーグル XEDシリーズ 日本製 スキー スノーボード 発熱レンズ バッテリー付き

ノーグラスのまま,温泉ホテル群まで到達.
さぁ,ここからゴールのロープウェイ乗り場まであと少しである.

OLYMPUS TG-5

それほど負荷をかけず無事到着.
とは言え,やはり汗だく.

OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5

いつものようにロープウェイ乗り場と,(見えない)山頂写真を撮った後,インフォメーションセンターに移動.

汗だくのインナーウェア(ミレーのあみあみ)と,その上に着たパールイズミのセーターを脱ぎ,着替えの乾燥したインナーとセーターに着替える.
そう,冬山のダウンヒルはこの作業が重要.下手すると命にかかわる.

神の飲み物=赤コーラにてカロリーと糖分とカフェインを注入.

テーブルにて,汗(水分)でぐっちょりのアウターとネックウォーマーを展開し,できるだけ乾かす.

iPhone11 Pro

20分ほど休憩.
帰りのことを考えると,ここもチャリダーにはデス・ゾーンなので,デポ地点に早々に戻ることにする.
いやホンマ,登るために登るという行動と目的が完全に一致しているのが冬チャリやな.

インナーとセーターの上に電熱ベストを着用.
グローブも電熱に変更.
鼻の頭が寒さで痛いのでもう一枚フェイスガードを着用.
これでダウンヒルも問題なし...と思っていた時期がKazchariにもありました.

OLYMPUS TG-5

旧インフォメーションセンターは解体作業中.
その昔,散々お世話になったので寂しい.

OLYMPUS TG-5

ドロッパーを下げてダウンヒルモードへ.
この方が低重心で安定するのだ.

困ったのがサングラスの視界の悪化.

ヒルクライム時は顔面の発汗で曇り,下り時は自分の息で曇る.
ファイスガードで鼻まで覆うとそれが顕著.

レンズが曇っただけなら走り出すとクリアになるのだが,ダウンヒル時の気温低下で凍結してしまう.時々停車して,氷をこそげ落とす必要があった.

体感温度がどんどん下がる.
体感でマイナス20℃近い?(適当)

登りの汗で濡れたアウターが凍る.
特に肘から上腕にかけてパリパリである.
電熱ベストは最強にしているはずなのに寒い.

一方で電熱グローブの恩恵は感じる.
カミヒル時と違って,手がかじかむことはなかった.

やはり,冬のヒルクライムはどう考えても“降りて登る”が正解.

つーか,そろそろ冬装備を再考すべきなのかなぁ.
素材も進化してるし.
特にアウターやね.
モンベルのこいつとか...高ぇ

モンベル フレネイパーカ Men’s

ロープウェイ乗り場からデポ地点まで13km.
途中,登り同様のデコボコ路面や,路肩の雪だまりにヤバイシーンもあったが,なんとか無事下山.

OLYMPUS TG-5

デポ地点に着くやいなや,ファットをハスラーに積み込みヒーター全開.

アウターを脱いで電熱ベストを確認するとスイッチがオフになっていた.

なんてこった.パンナコッタ.

一応走り出す前に高温モードにしておいたのだが,暖まっている気がしなかった.
それを越えた寒さなのかなぁと,勝手に解釈していたが,駐車場で確認したところ,知らぬ間に電源オフになっていた.
どうやら,モバイルバッテリー側の過充電安全装置が働いてしまったらしい.

おかしい.

前シーズンは普通に使えていたのだが.
色々調べてみると,モバイルバッテリーも電熱ベストに使用できるものと使用できないものがあるらしい.

試しに家にあった,少し大きめのモバイルバッテリーを使うと普通に使用可.
電圧の関係?
それだと昨年まで使えていたことの理由にならんしな.わからん

電熱グローブも問題.
こいつは専用の小型バッテリーで稼働するのだが,今回充電100%で使用開始.低温モード&極寒ダウンヒル30分程度後の残量を確認すると残り30%! うーむ.期待しすぎてたか.

OLYMPUS TG-5

色々あって実行できなかった「シン・年越し宗谷」
つまり12/31~1/1早朝までの暖房ギアとしての運用を考えていたけど,当日全然使えない装備やったなぁ.
日帰りにして正解だったかもしれん.

ファットな1日遅れの年越し宗谷ライド(その2)

つーことで本日のライド終了.
サウナに行くことにする.
今日は「花神楽」の日.

日曜日にしてはあまり混雑しておらず,サウナ室も余裕.

問題は室内で放送していたバラエティ番組.
内容があまりにひどかった.

(Kazchari基準で)あまり売れていない芸人さんが,赤坂や渋谷など東京各地に散らばってレストランで食事.
その際,事前にスタッフが撮影可能かどうかを確認,
OKならその店で食事をして,次の店へ.
撮影を断られるまで食べ続けなければいけないというルール.

当然,1軒目,2軒目はよいが,徐々に腹が膨れてくると,撮影にOKが出ないことを望むようになる.
そして,出されたその店自慢の料理を嫌そうに食べる.

なんだこれ?

料理人や食に対するリスペクトが皆無.
食べるために吐いたというローマ帝国の貴族か?

石川の被災者がどうとかまでは言わないが,この時期によくこんな下劣な番組を流すなぁ.

やらせ(完食のふり),もしくは内容を告知し許可を得た上での放送だと信じたいが,それでも番組コンセプト自体どうかと思う.
不愉快極まりないのでサウナハットを目深にかぶり,視覚情報をシャットアウトしつつ,3セットを終える.

お楽しみの休憩室でのコミック・タイム.

先日『ゴールデンカムイ』を読み終えてしまったため,新たな楽しみを物色.

そこで目にとまったのが『満州アヘンスクワッド』

満州アヘンスクワッド(1)

10巻まで読了済み.続きの14巻までを発見.
うん,この本面白いわ.
クセのある仲間など,舞台は違えど『ゴールデンカムイ』臭がぷんぷんする.
まぁ,こちらは麻薬を扱っているので,どう考えても主人公に正義はないけどな.
他に全体を通しての謎解き要素もないという違いはある.
しかし,13巻以降のあの1930~40年代の大陸の情勢,特に魔都上海の雰囲気が大好物なひとにはたまらんでしょう.

で,サウナとコミックで3時間以上滞在後に帰宅.

少し雪かきをしてからウェアの洗濯.
家族帰宅後,今夜はホットプレートで焼きそばである.

食事中『姫様”拷問”の時間です』を視聴.

姫様”拷問”の時間です

Kazchariの記憶が確かなら,虜囚になる前の戦闘シーンはアニオリのはず.
で,捕縛された後,例の“拷問”が始まるのだが,原作読了済みのKazchariも含め,家族で大爆笑.
こうして世界に(家族)平和のためのコンテンツがまた一つ誕生したのであった.

いや,ホンマ,サウナ室で観たク〇バラエティとのギャップが凄まじい.
メシは感謝しながら食え!

『サ道』に誘われて

2024/1/8 Mon

サウナはじめ

Amazon Prime Videoにて,ドラマ『サ道』の追加料金なしでの配信が始まった.
家事をしながら少しずつ鑑賞中.

サ道

初回放送は2019年.
この番組をきっかけに一大サウナブームが到来した.

雰囲気としては『孤独のグルメ』のサウナ版.
コミックが原作なのも一緒.

マンガ サ道~マンガで読むサウナ道~(1)

基本的に風呂に入っているおっさんの独白で構成.
関東周辺のロケが多いが,年末のスペシャル版で旭川の「OMO7」「白銀荘」の紹介もあった.
コーネリアスの音楽と主演3人のかけあいがいいね.

Kazchariがサウナにはまりだしたのは2022年の夏.

ファットなしかおい夕食散策ライド

このブログでもたびたび書いているが,Kazchariは主にオートバイにて日本中を旅した.
『サ道』で紹介される“聖地”付近も通っている.
また,サウナ総本山フィンランドにも行ったことがある.
当時はサウナに全く興味がなかったのが心底悔やまれる.

「スタンドはいつでもどこでも存在するが、見ようとしない人が見ないだけである」(The JOJOLands)

ジョジョの奇妙な冒険 第9部 ザ・ジョジョランズ 1

つーことで連休最終日は外ライドをお休み.
風邪(鼻と咳)の状態もだいぶよくなってきたので,久々に「サ活」に行きたくなってきた(単純である).

行き先は万葉の湯 旭川高砂台

この施設,通常料金で¥1,600と,非常に高額.
普段よく行く花神楽や『SPA神楽』のほぼ倍の値段.
だが,Kazchariは某共済の加入者なので¥300で入浴可能なのだ(回数制限あり).

もちろんハスラーで出撃.
冬の旭川は普段の2車線道路が雪のせいで1車線になってしまう.
住宅街だとすれ違いすら怪しい.
ただし,今年は札幌方面の雪が多いようだ.なぜか旭川と反比例する傾向.

ガチガチに凍った路面で,冬の運転は非常に気をつかう.
事故っていないのは運が良いからに過ぎない.

14時過ぎ,無事『万葉の湯』着.

受付を済ませ館内着を渡される.
こういうのを希望者だけにすれば料金をもっと下げれるのでは?

番号指定ロッカーで脱衣.
いつも通り,かけ湯をして身体を清める.
その後,やや熱めの「二股ラジウムの湯」にしばしつかる.

さて,サウナである.

『万葉の湯』にはミストサウナがある.
通常のドライサウナとどちらに入るか悩むところ.
今回,1,2セットは通常のドライサウナ.3セット目にミスト,そして禁断の4セット目にドライサウナというやや変則的な方法にした.

帰宅後に観た『サ道』の「しきじ」回では,「フィンランド式サウナ」と「薬草サウナ」の入り方を指南していた.
ようするに(「フ」⇒「冷水」⇒「薬」⇒「冷水」⇒「休憩」)×3セットを薦めていた.
うん.次回はこの方法を取り入れてみよう.

『万葉の湯』は露天があるので外気浴が可能.
いわゆる“ととのいイス”が設置してあるのだが,そこに座るのはさすがに4分が限度.

コールマン(Coleman) チェア インフィニティチェア

残りの休憩時間は浴室内に引き継ぐ.
ここには浴室の中心にお湯の流れる大理石ベンチがあり,ここに座ると実に気持ちが良い.
うん.冬場は外よりこっちやな.

郊外の入浴施設にしてはめずらしく,西欧系の外国人がたくさんいた.
近くのスキー場からの流れだろうか?

さて,浴室を出て館内着に着替える.
『万葉の湯』と言えばコミックが充実.

自販機でコーラを買って,イスに陣取る.
まずは『キングダム』70巻.

キングダム 70

今巻は韓非子の話.
相変わらずののんびりペース.
同じ大河系の『FSS』と違って,連続で描き続けているのはスゴイ.

そして,ついに『ゴールデンカムイ』の29~31,つまり最終巻まで(ようやく)読了.

ゴールデンカムイ 31

実に面白かった.
これまでになかった北海道とアイヌ文化(おもにグルメ)をモチーフにした壮大なドラマがついに完結.

以下,少々ネタバレ.

クライマックスに向けて下品さと変態さは影を潜め,生き残った全キャラが入り混じる五稜郭での総力戦へ.
主要キャラが次々に死んでいく.
なかでも土方と牛山の死にざまが印象に残る.

これまでもハリウッド映画をリスペクトした展開が多かった本作だが,最後をかざる杉元と鶴見の一騎打ちは迫力満点.
このシーンの実写化には文字通り潤沢な予算と肉体派俳優が必要.

おや?
そう言えば実写版がもうじき公開やったなぁ.
最終回まで完走できるか?

不死身の杉元は最後まで撃たれても刺されても全然平気.
ちゃっかり生き残って,約束通り,東京に住む親友のヨメさんに再会し,約束を果たす.

そやな.このシーンがなかったら物語として成立しない.
杉元が死ぬバッドエンディングは元々なしか.

最後のシライシ国のコインにビルマ語っぽい文字が刻まれていたが,どこに独立国(島)を作ったのだろう? アンダマン諸島?

最終巻まで読み終えたので,やっとこの手のインタビューも読める.

『ゴールデンカムイ』最終巻ラストの真相…野田サトル1万字インタビュー#1

16時半になり,外の風景も暗くなった.
大作を読み終えて,ココロはすっかり北海道...って,住んどるがな.

さぁ,家に帰ろう.
こんなのんびりした1日も悪くない.

『ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日』を息子と観る

2023/12/27 Wed

ま“

iPhone11 Pro

秋頃にキャンペーン価格で登録したdアニメストア
解約するタイミングがつかめず,いまだに加入中.

この「dアニメ」,専門チャンネルだけあってAmaプラではとっくに配信が終わってしまった古いアニメや,マニアックな作品が視聴可能なのがウリ.
せっかくなので楽しみませう.

で,その過去作視聴の一環として,先日から『ラーゼフォン』を少しずつ観ている.

ラーゼフォン

エヴァ・ショックの影響受けまくりなセカイ系アニメ.
ライディーンっぽい主役メカ,使徒っぽい敵メカ,キャラの雰囲気から相関関係までエヴァにそっくり(パクリとは言いません)
一度通しで観ているが,内容はほとんど忘れていたので実に新鮮.
おぼろげな記憶をたどると,〇〇〇が実は〇〇〇だったという設定には無理があったような...

それでも,菅野よう子作曲の主題歌はとんでもない傑作.

OPの画までエヴァ風味.

で,先日の昼間のこと.
息子と二人で家にいた.

Amaプラ内蔵のスマートテレビにて,何か面白そうなのはないかとポチポチ.
で,見つけましたよ,
美しい夜...ではなくて『ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日』を!

ジャイアント ロボ THE ANIMATION 地球が静止する日

1992~1998年まで展開されていた究極のOVA作品.
全7話(巻)なので,ほぼ1年に1巻ずつリリースされていた.
スパンが長い? いや『ガルパン最終章』よりはマシ.

手書きロボアニメの最高峰と言っても過言ではない.

その最大の特徴は,横山光輝キャラのオールスターシステム
必然的に『三国志』『水滸伝』のキャラが多くなるので,当時としてはめずらしく中華風味強め.
また,多くの場合,原作でのヒーローが悪役,悪役が正義側ポジションなのが面白い.

何しろ動きがすさまじい.
緩急,デフォルメの表現とも一級品.
トメ絵でも見得の効いたポージング.
ベテラン声優の声も相まって,敵も味方もキャラが立ちまくり.
一部レビューでは「キャラが多すぎて,個々の深堀りがされていない」なんてのもあったが,そんなこまけーことはいいんだよ.元ネタおよび想像で補えッ!

アバンタイトルに登場するBF団の魅力的でシュールなデザインのロボたち.
わずか数分の説明で,その世界観に視聴者をいざなう.

謎が謎を呼ぶ本編のストーリー.
毎回「つづく」のひきも強い(なんせ1年待ち).

そしてフルオケ,フルコーラスの音楽の入り方!
演奏は当時,日本アニメのサントラを収録しまくっていたワルシャワフィル
最高だ.

第一話視聴後.

「これ全部手書きやで.すごいやろ~ イマドキのフルCGアニメでこのロボの重厚感はだせん!」と一人興奮するKazchari.

アホ息子「ふ~ん.ロボはかっこいいけど,スフィンクスみたいな頭してるね」

Kazchari「おっ,よう気付いたな.確かにスフィンクスがモデルや.決して立憲民主党の〇田さんとはちゃうで」

アホ息子「(?)ところで,とーちゃん.ジャイアントロボってどうやって動いてんの? 絶対シズマドライブと違うでしょ?」

うっ,そ,それは物語の根幹にかかわる重要なネタ.
ど,どうして,そこが気になったのだ息子よ.
ここでバラしたらおしめぇよ(なぜ江戸っ子?).

まぁ,真相は回を追うごとに明らかになるのでちょっと待てい.
そやけど...あらためて見ると,ロボの格納場所とかね,伏線貼りまくりやな.

今回の再視聴で個人的にぐっと来たのは鉄牛のセリフ.

「大作も子供なのに重い運命を背負っている」と言う戴宗に対し,

「でもよ,兄貴.俺は12の時には,もう人を殺してたんだ...」

この言葉の重み,昔は気づかなかったなぁ...

この作品,最終巻のラストにて,ビッグ・ファイアこと「〇〇〇〇〇」がよみがえるところで終わる.
そう,残念なことに未完なのだ.

以降,番外編やらコミックで続編があるっちゃあ,あるのだが,このOVAシリーズのクオリティに魂を持っていかれたヲタは,それでは満足できないはず.

この作品は外国にもファンが多くて,「コノアニメハスバラシィデース.ジッシャバンモアルトキキマシタ.ゼヒオクッテクダサイ」と日本の友人に頼み,文字通り『ジャイアントロボ』(1967年)を送ったら大激怒されたという真偽不明のエピソードもある.

ジャイアントロボ

ちなみに強キャラの一人っつーかほぼ主役の「衝撃のアルベルト」
元の登場作品は『マーズ』である.

少年チャンピオンの黄金期に連載されていた原作は超傑作.
歴史に残る衝撃の(鬱な)最終回だ(少しデビルマン).
ちなみに,何をどう解釈したらこうなるのかの『六神合体ゴッドマーズ』は完璧に別物.

久々に読んでみたくなったのでkindle販売されていないかなぁ...とチェックしたところ,存在しない(「ebook」にはある).

マーズ 全3巻セット

音楽に関しても,Kazchariは「Prime Music Unlimited」に加入しているが,なんとサントラ集が配信されていない.

ジャイアントロボTHE ANIMATION-地球が静止する日 管弦楽団 完全盤

うーん,聴きたいぞ.

あれ?

「そういや,CD買ってなかったっけ?」と棚を探索すると出てきました.
現在,久々にCDプレーヤーを起動してヘビロテ中(死語)

やはりCDは安易に断捨離したらあかんな.

安室奈美恵さんの楽曲がサブスクから消える… 理由は「契約の見直し」?

幸い,今川監督はご存命.
なんとかGR計画を!「バベルの籠城」のアニメ化を!
すべては,我らがビッグ・ファイアのために!

年始年末のチャリ計画

2023/12/26 Tue

アーレア・ヤクタ・エストのか?

OLYMPUS TG-5 / 2019年8月10日撮影

昨日はクリスマスだった.
いつまで続く行事なのかわからんが,とりあえず未成年の我が子たちにプレゼント.

JK娘には『ブルーロック』全巻とAmaギフ¥5,000ネックウォーマー.

ブルーロック(1)

アホ息子には『Dr.STONE』全巻とSwitch『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』ネックウォーマー

Dr.STONE 1

スーパーマリオブラザーズ ワンダー -Switch

ちなみにネックウォーマーはnakota製.
このメーカーの商品は好きだ.

娘はともかく,息子の方はサンタの存在について未だに半信半疑らしい.
既に11歳だが大丈夫なのか?

で,毎年買っている(崩れていない)クリスマスケーキを食べながら,ヨメさん主催の恒例インチキ・ゲーム.
見事にKzachariも賞品である「¥1,000の図書カード」をGet!

久々にリアル店舗でリアル書籍を買おう.

D10 地球の歩き方 台湾 2023~2024 (地球の歩き方D アジア)

こうしてKazchari家のクリスマス・イベントが終了.
年末に向け,時が加速するッ!

既にチャリイベントの予定がいくつか入っている.
まずは12/30の「年忘れ!十勝岳ヒルクライム・アタック!」

いつもお世話になっているYさん主催(?)の狂気イベントである.

この時期,つまり厳冬期のカミヒルは以前にも経験がある.

十勝岳アタックライド!

これは新コロ前の記事.
実に4年ぶりとなる.

方法はこの時と同じ.
つまり先にゴール(頂上)の凌雲閣にクルマをデポして10Kmほどダウンヒル.
チェーン着脱場から登り返す.

この方法,何が良いって下り先行だと汗もかかないし,かいていないので寒くない.

しかも今回は大所帯.
現状17名の参加である.
中には自分では登らずにサポート役に徹する人もいる.

つまり,ダウンヒル時に着込んだウェアを,回収・搬送してくれるそうな.
登りの暑さ対策&軽量化になる.ありがたや.
もはやちょっとした有料サイクルイベント並み.

唯一の懸念事項は当日の天候.
こればかりはどうしようもない.

12/26現在の上富良野の30日の天気予報は「曇り」,最高気温0℃,最低気温-8℃という,この時期では考えられない暖かさ.
もちろん,平地と山は違うのだろうけど,それでも暖かいことに変わりはない.
これで晴れ間があれば,控えめに言って「サイコーにハイッ」なライドになろう.

今年の北海道は大晦日から元旦にかけて,全般的に穏やかな天気のようだ.

そこで,ムラムラと湧き上がってくるのが,全サイクリストもしくはライダーの野望.
そう,「年越し宗谷」である.

31日の年越しから日の出までを日本最北端,宗谷岬で過ごす.
道内をはじめ内地からもチャリダー&ライダーが集まる“あたおか”イベントとして有名.

「なんでわざわざこの時期に」という疑問はさておき,地元民からは「危険」「やめろ」という声もある(実際に転倒事故は皆無ではない).

一方で稚内市主催による花火の打ち上げや,干支キーホルダーを配るなどの歓迎ムードもあったりする.

初日の出inてっぺん/稚内観光情報

20年近く前の大晦日に,岬そばの「最北の宿」に家族で泊まったことがある.
この時,極寒の中,碑周辺に建てられたテント群を見て,初めて「年越し宗谷」なるイベントを知った.

その際,同じ宿に泊まっていたライダーが,軽バンからおもむろにKawasakiのKSRを降ろして,碑まで走っていくのを見た.
別にズルとは思わないが「こういうのもアリやねんなぁ」という感想.

冬チャリ好きのKazchariだが,逆に荒れた時の冬道の怖さを知っているだけに,興味はあるものの,これまでずっと参加を躊躇していた.
それに,旭川からキャンプグッズ満載のチャリで北を目指し,テント泊をする根性はとっくにない.

結局,先ほど例にあげたKSR同様,目的地までファットをクルマで輸送する“おいしいとこ”ライドがベストであろう,と,ここ数年は考えていた.

しかしながら,なんだかんだで年末暴風雪がきたり,新コロが流行ったりと行かない理由を見つけて実行を延期.

だがしかし.
今度の2024年元旦は,天候に恵まれる可能性が高い久々のビッグ・チャンス!
これは行かねばなるまい.

当初は車中泊を考えていたが,調べてみると天然温泉 天北の湯 ドーミンイン稚内のリーズナブルプランを発見.
朝食付きプランで1泊¥8,300という信じられん料金.即ポチした.

以下,計画.

12/31にクルマにて旭川を出発.
まずは,今秋の「利尻島一周ライド」で世話になったヤムワッカナイ温泉 港のゆを目指す.

DOMANEなサクッと利尻島一周ライド(その1)

ここで17時の閉館時間ギリギリまで粘る.
次に宿泊地(車中泊)とする道の駅「わっかない」へ移動.

ファットバイクをセッティング.
近くで食事を済まして車内か駅構内で休憩.

21時頃,宗谷岬に向け出発.
約30kmの行程.
年越しカウントダウン参加.

寒さに耐えつつ,早朝5時半開始の「初日の出inてっぺん2024」を待つ.
花火見学とキーホルダーGet.

終了後,道の駅まで撤退.
10時の「ヤムワッカナイ」オープンを待つ.
まったりタイム.

14時「ドーミーイン稚内」にアーリーチェックイン.

「夜鳴きそば」と,翌朝,噂の「豪快海鮮丼」を堪能(これが最大の目的).
12時のレイトチェックアウトまでゴロゴロうだうだ.

英気を養ったのち,旭川へ帰路につく.
す,素晴らしい計画だ(そうか?).

とまぁ,年末年始のチャリイベントを楽しみにしている.
残念なが今年はSTRAVA「Rapha Festive 500」の達成は困難になったなぁ.

いずれにせよ,何より大事なのが安全.
もちろん天候状況を鑑みて,決して無理はしない.
いざとなったら素直にハスラーに乗ったまま,宗谷岬まで行く所存であります.

※ここまで書いてきて天気予報を再チェック.

明日27日にかけ北日本で吹雪 30日西から下り坂 大晦日は広く荒天 元日に大雪も

おやおやぁ...ちょっとあやしいゾ.