進化するTopstone~on & off

2025/6/5 Thu

オンオフリョウヨウ,モンダイナイ

iPhone15 Pro

お気に入りの黄色い「Cannondale Topstone Carbon2 Lefty」

ヒルクライム,グラベル,ブルベにと様々なライドシーンをそつなくこなす万能チャリ.正にオールロード

Topstoneな幌鹿峠・春の幕開けサイクリング

Topstoneな音更周辺グラベルライド

特に先日の「BRM524美瑛の丘300」では,標準の44Cブロックタイヤから,無印グラキン35C,つまりスリックタイヤに履き替えたところ,ロードバイクに引けを取らないパフォーマンスを見せてくれた.

TopstoneなBRM524美瑛の丘300(その0)

秋になってブルベシーズンが終われば,再度ブロックに戻して紅葉グラベル探索でもと画策していたが,タイヤ交換が意外に面倒くさい.

TopstoneなBRM518桂沢200(その0)

それにグラベルタイヤのチューブレス化も試してみたい.
そこでオン-オフの換装を容易にするために,もう1組,ホイールを購入することを考えた.

だがしかし...

ここで問題となるのが,言うまでもなくLeftyフォーク,つまり特殊形状のハブである.
Cannodale独自規格ゆえ,まず社外の完組みホイールは入手困難かつ選べない.

となると,Kazchariのスキルはさておき,パーツを入手して「手組み」という手段に頼らざるを得ないのだが,そもそも純正ハブの単品売りすら常時行っているわけではないようだ.

まぁ,Cannodaleの場合,昨年「日本法人撤退」というゴタゴタもあったしなぁ.

まぁ,そんな感じで「Leftyハブの完組みホイール」がどこかで入手できないかと,日々ネットサーフィン.

やっと見つけたと思ったら...

【オリジナル完組み】Cannondale Topstone Carbon Lefty 専用カーボンホイール作りました!

高価だがかなりの理想形.
購入するつもりで問い合わせたところ,残念ながら対面販売しか行っていないとのこと.
東京まで行く? それはさすがに...

ところがである.

先日,何気なく検索した「lefty ホイール」に某フリマの出品が反応.
なんと!Topstoneから外した前後ホイールの中古品が出品されていた.

もちろん,フロントハブはLefty用だ.

前後アルミリム単体の出品で¥32,100と,高すぎず安すぎずなかなか微妙な値付け.Kazchari閲覧時のタイミングで16時間前に出品.

上記のY’sロードさんのホイール(ただしカーボン)¥12万だと考えると格安とも言える.
少し悩んで,こんな機会はなかなかないと,大昔に登録したidでログイン,思い切って購入した.到着まで一週間ほどかかるようだ.

もちろん,ホイールだけではチャリに組み付けることはできない.
リアスプロケットディスクブレーキローター,それにタイヤを別途購入する必要がある.

運良くAmazonタイムセールも近い.
ここで買いそろえることにしよう.

とりあえず,タイヤの候補はグラベルキングの「X1」
2025限定カラーに「ハニーバター」がある.
我がイエローのTopstoneにあつらえたかの様なぴったりの色合いである.
サイズは40cのブラックサイドで.

Panaracer グラベルキング 2025年限定色 ハニーバター 700×40C

チューブレスにするならシーラントも必要かぁ.わくわく...と,喜んでいたのも束の間,ある重大なミスに気付いた.

購入したホイールが付いていたのは,おそらく2024年モデルのTopstoneだろう.出品者さんも「昨年購入した」と書いている.

KazchariのTopstoneは2022年モデル.
何が違うって,コンポのGRXが11速から12速に進化していること.
つまりリアハブの形状が異なるのだ.
つまり...ポン付けできない?

この疑念を晴らすため,ネットでいろいろ調べまくる.

結論.

購入したホイールについている12速用ハブは「SHIMANO FH-TC500-MS」
こいつはKazchari号の11速コンポ「SHIMANO GRX800」には取り付け不可!

なんてこった,パンナコッタ.

や,やっちまったか.

これは改造が必要.
コンポを最新に変えるわけにはいかない.それこそ大出費.

となれば,11速に適応したセンターハブを用意するしかない.
ネットの情報やAI(Gemini先生)を使って大調査.
とんでもなく多くの種類,仕様のあるハブから,最適解を発見!

フリーハブ 8-11s 142/28 スルーブラック FH-TC500-HM ディスクブレーキ CL

似たような形式名だらけで困る.
届いた後は,当然だがセンターハブ交換のためスポークの組み換え作業が必要.
そんな技術はKazchariにはない(キリッ)
がんばって,無理やり組めたとしても,振れ取りなどのメンテ道具もない.

直接安全にかかわるパーツだし,ここは素直にショップに頼むかぁ...つーことで,先日「ヨシリン」さんに出向いた次第である.

モンキー125,爆盛りツーリングからのEMONDAでカロリー消費ライド

後日,フリマで買ったホイールも無事届いた(ちゃんと美品でした)

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Amazon他で買った残りの必要パーツも次々に着弾.

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これでオンもオフも,用途・状況に合わせて快走可.
何より新しいホイール&タイヤで,グラベルを駆け巡る日が楽しみだ.

モンキー125,爆盛りツーリングからのEMONDAでカロリー消費ライド

2025/6/1 Sun

2x2生活の極み

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晴れ.温度:23 ℃,湿度:40%,体感温度:24 ℃,風速:10.7 km/時,風向:N

本日も快晴.
「疲れないヒルクライム」探求のためにカミヒルでも,と考えていたが,突如,家庭の用事ができた.

その用事が終了次第,カミフに向かうプランもあるが,出先の駐車スペース確保が怪しいので,久々にモンキー125を引っ張り出し,そのままツーリングに出かけることにした.
たまには海が見たくなるのサ ♪ LONLY WAY~

9時頃,任務終了.

国道12号に乗っかり,深川経由で留萌へ向かういつものルート.

ヘルメットにはインカムを付けている.
一時期はAmazon Musicを接続して,音楽を聴きながら走ることが当たり前になっていたが,最近はかつてのように風切り音エンジン音をBGMにすることが多い.
これもデジタルデトックスの一環か.決してギガ節約のためではない.

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なぜか”みんな大好き”碧水のセイコマまで来ると腹が減る.
おにぎり,紅茶,見切り品のグミを購入.
後から思えば,ここで腹に何かを入れるのではなかった...

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行き先を選定.
「サウナイキタイ」を立ち上げる.
そう言えば,以前から気になっていたのが,小平のトンネル手前にある温泉施設『ゆったりかん』

ゆったりかん公式サイト

ちゃんとした温泉のようだ.
それに食堂のメニューが美味しそう.決定.

幌糠から道道550号を使ってショートカット.

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交通量ほとんどなし.
写真で見るとすっかり初夏.

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途中で気になる林道入口を発見.
しっかり10%の斜度標識まである.
クライマーの血が騒ぐが,今日はオートバイ.
調査として登ってみますか.

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これはこれは,なかなかの斜度と絶景.
最近舗装したてなキレイな路面で文句なし.
どこまで続くのだろう?(Google先生にも載っていない)

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行けるところまで行くつもりが舗装終了.
とは言え,まだまだ続きそうな工事半ば.
Topstoneなら探検案件.

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おっと,今日の主目的は海とサウナである.
そのためのモンキー・ツーリング.
引き返して道道を爆走.

小平町内から海岸沿いの国道232号へ接続.
すっかりツーリング中のオートバイが増えた.

目的地の『ゆったりかん』着.
やはりオートバイは早いな.

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日帰り入浴,オトナ¥500.安い.
現金のみ.
新札(ウメコ)が使えなくて両替を頼む.

カギが壊れていてほとんどのロッカーが使えなかったが,何があった?
オートバイ時はプロテクタ,インナー,ゴツイアウターなど装備が大げさなので脱着が面倒.
小さなロッカーに無理やり押し込む.

客は少ない.見たところ地元のおっちゃんばかり.
カラダを清めて,さぁ,サ活

室温計は100℃を指しているが,それほど熱さは感じない.
10分経過.
水風呂広めでベネ.
残念なのが外気浴不可.露天なし.惜しい.

つーか,せっかくの海沿い温泉なのに,遮蔽板があって洗い場からも浴槽からも海が全く見えない.
実にもったいない.
東川の『きとろん』もそうだが,なぜこんな作りなのだろう?
「外から絶対に覗けないようにしろ」みたいな条例があるのだろうか?

『キトウシの森 きとろん』に行ってみた

3セット終え,湯につかって出る.
腹が...少しだけ減っている.
オートバイやしなぁ,あまりカロリー消費できていない.

館内の食堂に行く.
食券購入タイプ.
さすがに海鮮物は高くて予算オーバー.
そのボタンの下に「おすすめ」なのかやたら主張してくるメニューがあった.

「BIG チキンカツ丼」

おお,旨そうだ.で,値段は...せ,千円? 安い!
反射的に購入してしまった.

すると,Kazchariのすぐ横にニヤニヤとたたずむ店員さんが立っていた.

店員「こちらのメニューですが...」

Kaz「(売り切れかな?)はい?」

店員「全部食べきりますと入浴券をプレンゼントします.それに食べきれなくてもお持ち帰りできませんけど,よろしいですか?」

Kaz「そ,そんなに多いんですか?」

店員「1.5kgありますので(ニッコリ)」

なんと,知らずに爆盛りを注文してしまった.
出てきたのが...

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見た瞬間に「これはムリかも...」と絶望.
頼んだ以上,食べないわけにはいかないのでチャレンジ.
味はまぁ,普通.
さほど脂っぽくないのが助かる.
しかしながら,カツだけならともかく,ご飯の量が多い.

海を眺めながら,テレビを見ながら,マイペースで黙々と食べ続けるが...

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本当に申し訳ない.
ここでギブアップ.
茶碗一杯分のメシとカツを三切れほど残してしまった.
6月以降は食中毒の危険があるので持ち帰り不可らしい.
もったいない...
米不足が騒がれる昨今,とんでもないモノを注文してしまったと反省.

言い訳するなら,もしロードバイクで来てたら余裕で食べきれたはず.

ちなみにこのキャンペーン,6月一杯やってるそうな.
挑戦者求ム.

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と,むちゃくちゃ後悔しながら帰路につく.

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自宅近くのガソリンスタンドで給油.
これだけ乗っても消費したのはわずか3.5リットル.素晴らしい燃費だ.

帰宅すると,なんとヨメさんが夕食は焼肉だという.
こ,これはキツイ.

そこで,過剰に摂取したカロリーを消費するため,また,楽過ぎる休日で不完全燃焼なため,16時からEMONDAで出かけることにした.

昨日のライドで試してみたくなったサドル1cm前方移動は実にいい感じ.
常にフロントハブが見えるポジション=前荷重がやりやすくなった.

サイクリングロードを旭川駅まで走る.
駅を過ぎると人影が減る.
気を抜いて走っていると,草むらからおじさんジョガーがいきなり飛び出してきてビビる.おいおい.

藤棚を発見.

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ちょっと見頃を過ぎたかな.ややくすみ気味.
途中でサイクリングリロードを降りて『ヨシリン』こと『吉田輪業』さんへ.
アルバイト中のkaba3がいたので近況報告.

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今日の目的は店長さんにとある依頼.
少し無理ある要件だったが,快く引き受けて頂けた.

なぜかネットのレビューはめちゃめちゃ悪い『ヨシリン』だが,知っている者から言わせると完全な誤解/偏見.
自転車のプロショップに何を求めているのやら...

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このまま直帰はもったいない.
ポジションもいい感じだし,寒くないし無風だし...
「もっと走らせろ」と直線番長の「DRIVE HELIX C57」も言っている.

なので,ぐるっと遠回り.
これで今晩の焼肉も楽しめそうだ.

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今日はオートバイとロードバイクの2X2趣味を満喫できた.
同じカラダむき出しの2輪なのに,風景の感じ方が違うな.

どちらにも,どちらならではの良さがある.
要は両方とも楽しい.

EMONDAな疲れないヒルクライム探求ライド

2025/5/31 Sat

Getting back to basics

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曇り.温度:17 ℃,湿度:73%,体感温度:17 ℃,風速:4.8 km/時,風向:E

近々とんでもない獲得標高のブルベが控えている.
その名も「BRM614もっと当丸コースター300km」

2025BRM614もっと当丸コースター300km

https://ridewithgps.com/routes/47731707より

300kmに対して獲得標高が5000mを越える正真正銘の山岳ブルベ.
1日のライドとしては,これまでに経験したことのない登りとなる.

https://ridewithgps.com/routes/47731707より

あくまでデータ上なので,実際はもう少し低いが,それでもねぇ...

実は昨年も,”もっと”がつかない「当丸コースター」にエントリしていたが,悪天候のためDNS.

カラダと機材への負担,それに安全を考えて,出発時から雨の場合は走らないようにしている.

悪いことは言わない。ブルベで雨ならDNSしとけ

「ロードバイクで200や300なんて,あっと言う間に終わって面白くないぜ!」とイキり散らかし,ここ最近はファットやらBROMPTONやらグラベルロードを持ち出していたが,さすがに今回はヤバい.

ここは一発,飛び道具のEMONDAで走ってみることにした(あくまで内定)
ブルベでは初使用である.

いわゆる固いフレームなので疲労が蓄積しやすいが,300km走破は経験済み.

EMONDAなHIGUMA CYCLEで宗谷岬+稚内に行ってみたライド

平地巡行はともかく,連続する登りで脚力をどこまで温存できるか.
つーことで,今日はホームマウンテンたる旭岳をベースに「疲弊しない登り方」を考えるライドにした.

久々のEMONDA.
昨夜のうちにDi2を満タンにし,タイヤ圧を5Barに.
パナの紫TPUは優秀なのか,あまり抜けていなかった.

9時頃に自宅を出発.
いつもの忠別川サイクリングロードを使って,旭岳を目指す.

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「悠久富源」.いい言葉だね.
この写真を撮っている時,3台チームのローディが走って来た.
軽く会釈するが,知り合いではないようだ(たまにSTRAVAでつながってたりするけど).

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もしかしたら,この方々も旭岳狙い?
となれば,ペースメーカーになってもらいますか...と勝手な妄想(ひどい)
残念ながらサイクリングロードと道道の分岐点で,別方向へ行ってしまった.

Kazchariは直進して忠別ダムを目指す.
本日最初のヒルクライム.
タイムは考えず,ヒルクライムの基本である「引き足を使う」を実践.

うむ.悪くない.
推進力の要たる大腿四頭筋(大腿直筋)がさほど疲れていない.
いざという時に使える余力が残っている.

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やはり,ここはいい場所だ.
気が付けば今年も満水となり,湖底ライドの機会を逃してしまった.

旭岳クライムから忠別湖底ライド

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ダムを渡りきって反対側へ.

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すっかり植物が元気に.
それにつれ蟲どもも増えてきた.

まぁ,中には美しい神の創造物もいる.

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ミヤマカラスアゲハ.
本州では見られない蝶らしい.

その一方,北海道では「マイマイガ」が大発生中.

10年周期で再び?北海道で”最恐毒蛾”マイマイガが大量発生中!幼虫や鱗粉に触れると皮膚がただれる恐れ…あなたのマチは大丈夫?

実はKazchariも先日被害にあった.

いつの間にか首筋にマイマイガのグロテスクな幼虫がくっついていた.
手で取り除いたのだが,潜伏期間3日ほどで赤いぽつぽつとかゆみが発生.
今も寛解と悪化を繰り返している(病院に行くほどではない)

後悔しているのが,慈悲の心からその幼虫を外に逃がしたこと.
ブチ〇してやればよかった(国も駆除を推奨)

以前どこかで「蝶と蛾に違いはない.キレイかキタナイかだけ」という話を聞いたことがあるが,実はこれは大ウソっつーか,根拠なし.
学術的な違いもあるらしい(例外も多い).

チョウとガの違いについて

この文献では言及していないけど,幼虫の毒性にも違いはあるのだろうか?

Kazchariが地球上,歴史上でもっとも敬愛する作家ヘルマン・ヘッセは蝶の採集家としても有名だった.

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ダム湖に沿う道.
ここの林間は年中通してお気に入り.

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いつもの源水公園には寄らず,即,旭岳ヒルクライム開始.
この山は最初と最後だけ斜度高めなのが特徴.

もちろん,とばさず,当初の目的である「疲れない走法」を意識.
これまで読んできた数々の書籍や動画の内容を思い出す.

「軽めのギア」「体幹固定」「上体を起こす」「ハンドルグリップを握りこまない」「引き足」「サドル前荷重」「休むダンシング」「呼気を意識」などなど.

要は基本に帰るということ.
まぁ,いつもやってるっちゃあ,やってる...つもりやけどな.

旭岳には途中3か所ほど平坦~下りポイントがある.
そこではアウターに切り替えて,速度を稼ぐ.

てな感じで,意識高めで登ると(タイムはともかく)めちゃめちゃ楽に登れた.
暑くもなし,寒くもなしの適温に恵まれたせいかも.

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ビジターセンターへ.
ここではご褒美の赤コーラ,といきたいところだが,面白そうな製品があったので試す.実にヒルクライム後向きの成分.

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下りに備えてジレを羽織る.
少し下ると旭岳温泉の石碑.

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その正面にあるホテルには桜がまだ咲いていた.

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通常なら下るにつれ徐々に気温が上がってくるはずだが,今日はそうでもない.
日が少し陰ってきたか.

源水公園に立ち寄り,ボトルに天然ミネラルウォーターを汲む.

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時間的余裕はまだある.

先ほど,体得したかもしれない「引き足メイン走法」を確かめるため,道道1116号,通称「ユイの壁」も登ってみる.平均斜度10%を越える坂である.

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登り切る.確かにいつもより楽なような気がする.
まぁ,タイムは度外視だが.
で,爽快ダウンヒル.

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美瑛市街地まで移動して,いつものセイコマで昼食.

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食事を終え,出発しようとすると知り合いのMさん登場.
十勝岳の分岐まで登ってきたという.

あーそう言えば,今年はまだカミヒルしてねーや.
「もっと当丸コースター」は,言わば9月開催の『カミヒル』前哨戦.

第9回かみふらの十勝岳ヒルクライム大会

何を隠そう今年初エントリーとなる.
表彰台はさすがに無理ゲーだが,せめてベストタイムを狙いたいものだ.
プライベート走行ではない,レース・マジックに期待.

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帰り道,いつもの倉庫前で.

ご覧の通り,今日のライドではウネウネ直線番長ホイール(DRIVE HELIX 57D)のまま(カッコイイは正義).
決戦時には「BONTRAGER RSL37」にTPUと「AGILIST LIGHT」を組み合わせる予定.さらなる軽量化を目指す.

本日のまとめ.

最適解としては序盤は引き足を多用して,大腿四頭筋を温存すること.

そして前乗りも重要.
ただし,今のポジションでサドルの先っちょにケツをのせ続けるのは辛いので,サドルを前方に1cmほど移動してみる.

明日も試走するかな.

TopstoneなBRM524美瑛の丘300(その2)

2025/5/24 Sat

さぁ急げ!オレたちのエクスプレス!(温泉が待っている)

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曇り.温度:8 ℃,湿度:87%,体感温度:9 ℃,風速:1.6 km/時,風向:SE

(その1)はこちら ⇒ TopstoneなBRM524美瑛の丘300(その1)

「青い池」を後にする.
元のサイクリングロードを少し戻り,道の駅「ビルケの森」に抜ける.
ここには公衆トイレがあったりと休憩場所として最適なのだ.

考えることは同じなのか,T夫さんN本さんもいた.
水が切れそう.水道から汲む(気にしない派).

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ろくに休憩もせずに出発.
道道996号を美瑛市街へ走るが...またしても脚つり発症.
たまらず停車する.うわー,きっついわ~
痛みのあまり,苦悶の表情.

全く,何を好き好んでチャリで300km走るなんてアホなことをしているのか...なーんて思ってません.
このトラブルも含めてブルベなのだ.
しばらく休むと復活.Show must go on!

次の通過チェックは再び美瑛の丘.
場所も知っている...と安心して走っていたところ,左折場所を200mほど通り過ぎてしまったやばい,やばい.

気を取り直して,コースをなぞる.
そして「千代田ファーム」横を通過.遠くに展望台が見える.

展望台に向かう道,夏はグラベルである.

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そう,正にここが運命の分かれ道.
冬.左のグラベルからクルマが出てきたのを見てしまったばかりに...進入してしまった昨年の12月.あの事故が起きたのだ.

ファットな楽しい美瑛スノーライドのはずが...

きっと,この脚ツリも,冬場のトレーニング不足が原因に違いないッ(そうなのか?)

【171.2km地点:通過チェックE 三愛の丘展望公園】

この石碑を撮影中,電動チャリの観光客に写真撮影を頼まれる.
アジア系のねーちゃん2名.
勝手な思い込みで「Taiwanese?」と聞くと,すんげームッとした顔で「No!Chinese!」とにらまれた.
まぁ,いろいろと複雑な思いもあるのでせう.

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美瑛の市街までダウンヒル.

【176.0km地点:PC2 セブンイレブン美瑛栄町店】

ここも馴染みのコンビニである.
観光地にしてはめずらしく,ごみ箱が屋外に設置してある.
家庭ごみを捨てる不届き者も多いと思われるが,チャリダーにとってはありがたい.感謝である.
一昔前はどこのコンビニもこうだったようなぁ.
うるさくなったのは新コロ以降か.

先行していたR大さん,T口さん,T夫さん,N本さんらと再会.
PCなのでレシートが必要.「ねぎ塩タンおにぎり」「オレンジジュース」を購入.

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ここに至り,ようやくサイクルポーチに「2RUN」を入れていたことを思い出す.

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Meitan メイタン 2RUN 5包セット(1包2粒入り)

これを飲めば,もう”脚ツリ”は起きないだろう.
試したことがないので,知らんけど(知らんのかい!)
そやけど,この「2RUN」,いつからポーチに入っていたのだろう...賞味期限は見ないことにする.

で,復活したKazchari,再びこの特急トレインに乗せてもらって「新栄の丘」を経て,上富良野方面に向かう.
さすがに「Yamaichi」に寄ろうという猛者はいないようだ.

そして,上富良野市街地に下りる坂の途中で...アレが突然やって来た.集中豪雨である.

ある程度濡れた後,なんとな~く「カッパ着た方がいいですね~」みたいな雰囲気になる.
ところが,天候を完全に甘くみていたKazchariはレインウェアを持ってきていない.
しかたなしに濡れたジャージの上に防水性能ゼロのウインドブレーカーを着る.

路面もびしゃびしゃでシューズもあっという間に水浸し.キモチワルイ.

ところが,天気アプリを見ると雨雲がかかっているのが,なぜか美瑛と上富良野の境目のここだけ.
なんじゃそら.誰か「シャーマン」がいるのか?

説明しよう.
ブルベにおける「シャーマン」とは,いわゆる雨男・女のことである.
降水確率0%だろうと容赦なく雨を降らす.ウェザーリポートと同じ能力を持つ.

そう,逆に言えば雨雲を抜ければ止むはず...その通りに市街地に入ればあっさり止んだ.

ここから中富良野経由で富良野を目指す.
国道を使わずに,並行する道道を走るコースなのだが,とっかかりの信号待ちからのスタートで,やってきました,本日何度目かの脚ツリ.
「2RUN」,見事に不発!

ペダルを回せなくなると,途端に4名に置いて行かれる.
さらに,間の悪いことに,この区間は本ブルベ最大の向かい風.
漕いでも漕いでも進まない直線路.なかなか辛い一人旅.ふっ,まぁいいさ,孤独なKazchariにはお似合いさ(強がりです).

前方にT夫さんの姿が見えた.
で,ようやく次のPCに到着.

【209.8km地点:PC3 セイコーマート富良野北の峰店】

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風,雨,ソロ.いやぁ,キツかった.
当然,カロリーをかなり消費したので腹が減る.
「唐揚げチキン」「プリン」を購入.こういう固形物が食えるうちはまだ大丈夫.
そしていつもなら水を買うところを,脚ツリ対策として「ミネラル麦茶」にしてみた.
これをボトルに入れる.
それが功を奏したのか,以後,脚ツリは起きなかった.メモメモ...

もう雨は降らないだろうと,Kazchariを含めみなさんキャスト・オフ.
これで走ればカッパを着る前に濡れたジャージも乾くだろう.
シューズだけはどうしようもないけど.

ここで,後続で到着したランドヌールに話しかける.
イントネーションから即座に関西人と判断.
なんと,奈良からこのブルベのためだけにやってきたそうな,と,驚いてしまったが,そうか,遠征ブルベってこういうことか.
BROMPTONもあるし,来年は本州のどこかで走ってみるかな.

休憩終了.
再び,このR大トレインに乗っかる.

国道38号を芦別まで北上するが,途中,またしても雨粒がポツポツと...
「やめ~やめ~」という全員の祈りもむなしく,先ほど同等の豪雨に.

ここでトレイン最大のデメリット.
自分のペースで止まるのが難しい.
いや,物理的にはサインを出して,スピードをゆっくり落としていけばいいのだが,心理的ハードルがそれを阻む.

トレインが停まったのはトンネルの中.
ここで再度カッパを着用することになった.

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例によってウインドブレーカーのみのKazchari.そんな装備で大丈夫か?

濡れたジャージの上に湿ったウインドブレーカーを着る.
汗をかくと,気化熱で体温が奪われる.
30℃越えの夏場なら良いが,5月の北海道はまだまだ寒いのだ.

こ,これは,噂の低体温症の危機!?(経験なし)

好き放題生きて来たKazchariの命運もここまでか...と,心配していたが,走っている分にはそれほど寒さも感じず,全然平気だった.
このあたりは「氷点下を走ってきた冬チャリの経験」が生きているのか?
インナーが優秀なのかも.

野球 アンダーアーマー ベースボール ウェア ヒートギア アーマー コンプレッション ロングスリーブ クルー

もう一つ心配なのが,前車が跳ね上げる泥水が口の中に入ってしまうこと.
誰も雨を想定していなかったため,全車ノーフェンダー.容赦なく全身で水しぶきを浴びる.

Jsportsの中継で言っていたが,雨のレースで汚れた水を飲んでしまうことで感染症になることがあるとか(選手は免疫力が低い).
まぁ,発熱とか下痢が起きるとしたらゴール後だろうけど.

芦別の道の駅が近づくと徐々に晴れてきた.
そして路面には雨後の痕跡が全くない.
正真正銘の極地豪雨.シャーマンは誰だ!

で,道の駅前の「ローソン」にてPC外休憩.

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おにぎりと缶コーヒーでカラダを暖める.
再びウインドブレーカーをキャスト・オフ.
短い休憩時間ながらも乾燥させる.

気温が低い.カラダも寒い.
ここで虎の子の「ジレ」を着用.
フロントバッグに入れていたが,この大雨でも“しっとり”で済んでいた.
R250製品,なかなか優秀だ.

R250 防水ドラム型フロントバッグ グレー

つーことで,ここからゴールまでは「長袖インナー」「長袖ジャージ」「ジレ」「ウインドブレーカー」の重ね着で対応.
これでなんとかなりそう.

このまま国道というわけにはいかず,道道4号で深川に抜ける.
R大トレイン絶好調.
終盤にもかかわらず,なんつースタミナ.
Kazchariも,上富良野を最後に脚ツリ現象も起きない.
「ミネラル麦茶」が効いてる?

深川市内に入る.

【276.5km地点:PC4 セブンイレブン深川東店】

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ここが最後のPCとなる.
やはり腹が減ったので「ピザまん」を購入.

それにしても,今回初投入の「Topstone+無印グラベルキング(スリック)」の組み合わせ,本当に良く走る.
ブロックタイヤと比べても,圧倒的に楽.
でないと,今日の快速トレインに乗っかることは不可能だっただろう.
それに,35Cの太さと耐パンク仕様で安心感もスゴイ.

休んでいると,後続のランドヌールが続々と到着.
レースではないが,だらだらせずに最後はピシっと決めますか.

陽が落ちてきたのでフロント&リアライトをオン.

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元のトレイン5台に,先ほどのPCで合流した車両が3台ほど加わり,暗闇の農道をひた走る.
ここ,一人やったらかなり寂しいぞ.それはそれでブルベらしくてヨシ.

どこをどう走っているのかさっぱりだったが,道の駅「たきかわ」の正面に出て国道と合流.
時間的にも「宗谷600」と似た感じでゴールを目指す.

路面状況の悪さ+工事規制が重なって,何度かヒヤリとする場面もあったが,ついにゴールに到着である.

【301.2km:ゴール ファミリーマート滝川黄金町店】

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日本最速の”ファミマ”らしい.
黄金町? ここは杜王町なのか?
イートインスペースが広大で,その節は何度もお世話になった台湾のファミマと雰囲気が似ている.
入店時の音楽は控えめだけどな.

もちろん,ブルベのゴールで購入するのはこいつ.

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同時にゴールした方に見覚えがあった.
前回の「桂沢200」で会った,Kazchari同様のグラベル・ライダーだった.
「桂沢」が初ブルベ,今回300と,今年は完全にSR狙いだそうな.
ただし,今年は「1200」があるため「600」の時期が遅くて参加が難しい.よって,本州行きを考えているそうな.すんげー行動力だ.

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さて,「ふれ愛の里」の受付に向かいますか.

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ゴールのファミマでのんびりしていたせいか,結構な人が受付待ち.
レシートと通過チェックの写真を確認してもらって,無事に完走認定.

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13時間20分.

300ブルベの記録更新はならなかったが,それは仕方がない.

行程の半分以上トレインに乗せてもらったし,結果的に休憩もトレインの発車時刻に合わせた.
良い意味で,自分のペースで走らなかった珍しいブルベだった.

だが,これはこれで実に楽しかった.
脚ツリの心配がなければ,先頭でもっと牽くつもりだったけど...すんません.
次回はがんばります.

手続きを終えて,さぁ念願の入浴である(目標完遂!)
現時刻21時.閉館まで1時間は入れる.

Topstoneをハスラーに積み込む.

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着替えを持って,温泉の受付へ.
ところが,何やら不穏な雰囲気.

スタッフ曰く,大浴槽にて“粗相”が発見されたらしく,清掃のため現在入浴不可とのこと.
それを聞いた先客の親子連れ帰ってしまった.

なんてこった,パンナコッタ.

まさか,ここにきて風呂なしとか!
だがしかし,よくよく聞いてみると入れないのは大浴槽だけで,サウナや露天は問題ないとのこと.ふー,助かったぜっと.

カラダを清めて,サウナを2セット.
残りの時間は露天風呂でひたすらくつろぐ.
そして,今日の行程を振り返る.

地元ゆえ,ほとんどがホームコースだったが,ブルベで走ると”心情的に”異なる風景となっていた.不思議だ.

なんだかんだで300kmは長い.
常識的には自転車で一気に走る距離ではない.

その分,ドラマが生まれる.
脚ツリ,極地豪雨など,今日も色々あった.
そして最終的に極上の湯につかって弛緩している.
これが生きている証だな.

22時.自宅へ向けて出発.
対抗車線を走るランドヌールの灯りにエールを送る.

23時頃,あまりに腹が減ったので旭川忠和の『山岡家』にて背徳の深夜ラーメン.

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「空腹は最高の調味料」とはよく言ったもので,”普通の”ラーメンをここまで美味いと感じたのは久しぶりである.

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日付が変わる前に帰宅.
とりあえず必要な物だけを家に入れて,もろもろの片づけは明日(日曜日)に回す.

今日も良い一日だった.

TopstoneなBRM524美瑛の丘300(その1)

2025/5/24 Sat

さぁ走れ,オレたちのエクスプレス!

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曇り.温度:8 ℃,湿度:87%,体感温度:9 ℃,風速:1.6 km/時,風向:SE

朝4時半に起床.5時に出発する.
途中のセブンで「たまご醤油おむすび」「ブラック缶コーヒー」のルーティン・ブレックファスト.

おっと,「水」「グミ」を買い忘れた.
本日の最終PCとなる日本最北のファミリーマート「滝川黄金町店」にも立ち寄る.

みんな大好き『タフグミ』に新フレーバーの「#梅マニア」が出ていた.
酸っぱい系は持久スポーツに良いかも.美味いし.

カバヤ タフグミ 梅マニア 100g×8個

ここから2kmほどで「滝川ふれ愛の里」着.
懐かしい.2019年の『宗谷600』以来だ.

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Topstoneをセットアップ.
受付時間まで,スリックタイヤ試走のつもりで敷地内をうろうろ.
体感,軽いような...気がする(そんなもんだ).

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幸い天気は良さそう.
ゴール想定時間まで降水確率10%とか.
こりゃ,レインウェアは要らんなぁ...(後でヒドイ目に遭う)

なんだかんだで300kmは長丁場.
夜間走行も含まれる.
それらを考慮して,本日はコンタクトではなくメガネを使用.
JINSのクリップオンサングラス付なので,日差しが強くても問題なし.

JINS×Snow Peak JINS Switch Flip Up

このコラボは不要.無印でヨシ.

参加者がわらわらと集まってきた.
やはりBROMPTONで出走するO西さん,ラナさん,Pikaさんらにご挨拶.

ブリーフィングが始まる.
初&観光地巡りブルベのせいか,参加人数多め.

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そして,今回は通過チェックが非常に多い.
「桂沢200」の轍を踏まないように,慎重に聴く.

TopstoneなBRM518桂沢200(その2)

7時.車検を終えて,いよいよスタートである.

いただき画像

なぜか笑っている.
いつものことだがスタートからしばらくはバラけない.
集団に紛れて楽をする.

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それを破壊するのが...そう,超特急T夫トレインである.

「あっ,YouTubeで見たヤツだ!」という声をよそに,轟音挙げて通過していく.
こ,これは乗るしかないッ! このBig Waveに!

さらには途中で,これまた快速のW特急やらR大特急も連結され,全くスピードが落ちない.
この間,Ave.35km/hほど?
信号ストップもほぼないまま,最初の通過チェックまで暴...爆走.

【48.1km地点:通過チェックA 幌成簡易郵便局】

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ここではフォトチェックではなく,クイズに回答.
ポストの郵便物回収時刻を答えるのだが,絶対に勘では当たらない答えだった.

スタッフも到着して衝撃の報告⇒「T夫トレインが早すぎて,”被害者”が大勢いるそうですよ~」

まぁ,わからんではない.
まだ序盤も序盤.ここでパワーを消耗すると後がキツイ(まさか自分が...).

休憩もそこそこに次のポイントを目指す.
少し先にT夫列車が見える.
かなりの人数が下車して,2,3両しかひっぱっていない.
ペースも各駅停車に変わっている.
これも乗っからしてもらおう...で,しばらくT夫さんとおしゃべり.

そこへ登場したのが,R大特急
あっと言う間に追い抜いていった.
さすがにアレに乗っかるのはヤバい.素直に見送る.

だが,ここでコースプロフィールが変わる.
登りが始まったのだ.

「あぁ,ダメだ,ダメだKazchariぃ~! 踏んだらダメだぁ~!」という心の声をよそに,脚に力が入ってしまふ.
坂は全力で駆け上がれ,とガンダムが言っている...ピキッ,ちゅどーん!

先行していたR大さんに追いついてしまった.

にしても,O西さんとは違う方向のブルベマイスターR大さんは,チャリ(クロモリ?)も装備もフォームも全く無駄がない.
実にスムーズに漕いでおられる.正にプロ・ランドヌール

で,山頂からのジェットコースターが絶景だったので停車.
R大特急はあっという間に見えなくなった.

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坂を下り切って左折.
この辺りからは完全に馴染の道.
「旭川200」でも使われる,幌加内に続く道道である.

鷹栖町に入り,のんびり走っていると,T夫さんに追い付かれた.
そのまま一緒に通過チェックに向かう.

【84.0km地点:通過チェックB 比布方面案内標識】

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似たような青看板が多くて見逃しそう.
ここからはしばらくソロ走行となる.

下の写真は高速道路の入口.
気を抜くとPCの写真だけになってしまうので,信号待ちの際に時折撮影.
「旭川付近を走ってますよー」の証拠的な.

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上川支庁前の信号待ちで,T夫さん達にまたまた追いつく.
田園風景を右左に曲がりPCを目指す.

【100.3km地点:PC1 セイコーマート当麻3条店】

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ここもまた,常日頃,頻繁に利用しているセイコマである.
お昼少し前だが,この先を考えてガッツリ目に補給.
何よりも序盤の暴走列車でかなりエネルギーを消費している.

「ホットシェフ・豚丼」とオレンジジュースを購入.
お気に入りの「ミニジャムパン」は補給用.

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スタッフも巡回中.
気温が上昇してきたので,レッグウォーマーを脱ぐ.
今季初の半パン走行となる.

すね毛がだいぶ生えてきたなぁ...ちなみにKazchariは剃刀派.

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いただき画像

さぁ,残り200kmである.
出発すると,またしても後ろから轟音が...
T夫特急である.これまたプロ・ランドヌールの一人,N本さんが連結されていた.またしても乗車する.

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乗車したは良いものの,実はこの頃から両脚に違和感.
太ももの内側,専門的には内側広筋あたりが時折「ぴくっ,ぴくっ」と痙攣するようになった.
こ,これはまさかの”ツリ”!?

Kazchariは右膝外側に腸脛靭帯炎という持病を抱えている.
ゆえに今日もしっかりとテーピング.

ピップ プロ・フィッツ キネシオロジーテープ しっかり粘着 テーピング 足・ひざ・ふくらはぎ用 50mm×4.5m ベージュ スポーツ

しかし,この脚のツリは想定外.しかも両足とは...

脚がつる原因は色々あるが,まずは体内の水分不足が疑われる.
今思えば,序盤の暴走列車乗車時にあまり水分補給しなかったなぁ...と反省.

荒療治...というわけではないが,時々T夫さんの前に出て牽く.

ここを曲がれば自宅,という場所を何か所か過ぎて,いよいよ美瑛の丘に突入.
まずは,シラカバ並木伐採の跡も痛々しい「セブンスターの木」を通過.

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美瑛の市街地を経由して,本ブログでも幾度となく登場している”あの農道”に入る.
この道は圧倒的にダウンヒルが楽しい.ゆえに美瑛川沿いのサイクリングロードを使い,最後に急坂を登るというルートを取ることが多い.
今日はブルベなので,そういうわけにはいかない.

この時の同行者は引き続きT夫さんN本さん
お二人ともこの道は初めてだったようだ(諸事情によりガイドブックの類には掲載されていない)

とっかかりのダラダラ直登を越えると,少し平坦となる.

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振り向けば絶景.
そして徐々に斜度が上がり,ほぼ登り切ったところにあるのが...

【141.1km地点:通過チェックC 三心の木】

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へぇー,これって,ちゃんと名前がついてたんや.
写真撮影中,R大特急と,北海道ブルベ界のレジェンドの1人,T口さんもやってきた.

T口さん,Kazchariよりご年配だが,恐ろしいことに北海道で開催されるブルベのほぼ全てに参加.しかも毎回トップタイムでゴールされている.リスペクトしかない.
つまり,鍛錬を欠かさなければ,T口さんの年齢になっても,この趣味は楽しめるということやな.

少しだけ登ると後はダウンヒル.
特徴的なグリーンの橋を渡り,美瑛白金サイクリングロードに入る.

ここからはやや登り+向かい風.
先行する2人に追いつこうと踏んだ途端...うぎゃあぁぁぁ~っ,痛ぇぇぇ!脚が,脚がぁ~!

完全につった.

もう曲げても伸ばしても痛い.
とてもじゃないが,ペダルが踏めない.
落車する前に素直に停車.
痛みが落ち着くまで待つ.

先日の地獄レース以来,”つり”がクセになってしまったのだろうか?

EPICな全道MTB4時間耐久レースin上砂川ライド

距離的には約半分を消化.
まさか,ここで初のDNFか? 家は近いけど...あっ,クルマは滝川や.

と,しばらく停車していると痛みが落ち着いてきた.
水をちゃんと飲んで「塩タブ」で補給.
ゆっくりと脚を回す.
なんとかいけそうだ.

...しかし,全くスピードが出ない.
いつも走っているこのサイクリングロード,こんな低い速度はこれまでありえなかった.

今思えばこのブルベ,ここから「青い池」までの道が一番辛かった.

【153.9km:通過チェックD 青い池】

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ほうぼうの体でたどり着いた一大観光地,青い池.
いつもの場所で,いつもの構図でパチリ.

さぁ,ここから巻き返しなるか!

(その2)はこちら ⇒ TopstoneなBRM524美瑛の丘300(その2)

153.9km地点:通過チェックD 青い池

TopstoneなBRM524美瑛の丘300(その0)

2025/5/23 Fri

ツルツル行こうぜ!

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2019年「BRM720北村300」というブルベに参加した.
獲得標高2013mの比較的平坦なコースである.

この時の完走タイムは12時間59分.
風向きが良かったのか,現状,これが300kmブルベのベストタイムである.

そして2025年「BRM524美瑛の丘300」に参加する.
距離はもちろん300km,かつレイアウトは少し異なるが獲得標高も2048mとほぼ同じ.
ゆえに目標を「北村300」のタイムと同等か上回ることとした.

これには理由がある.

発着点である「滝川ふれ愛の里」には入浴施設がある.
ここの最終受付時間が21時半なのだ.

滝川ふれ愛の里

朝7時スタートなので,13時間で戻れば20時着.
これでゴールすればサウナ3セットも余裕である.

「北村300」DOMANE,つまりロードバイクで走った.
今回は,ブルベマシーンとして絶賛育成中のTopstoneである.

普通に考えればロードバイクの方が速い.

だがしかし.
この5年間のランドヌールとしての成長で,より速く走れる可能性はゼロではない(一方で加齢の問題もあるけど)

そして,今回は念願のブロック⇒スリックタイヤへの交換を試すことにした.
この案,前回の「BRM518桂沢200」の前にも実行しようとはした.

TopstoneなBRM518桂沢200(その0)

この時に断念したタイヤ交換(ビート落とし)は,自転車専用ではない工具を購入したことで,いともたやすく,えげつなく,あっという間に完遂できた.

Pikaさん,情報ありがとうございます!(灯台モトクラシーだな).

SK11 怪力クイックバークランプ M 口開き150mm 締付力80kg SRC-150M

驚いたのが,このクランプ,なんとAmazon注文後翌日に届いた.
都会住みの人にとってはあたり前かもしれんが,(Prime会員に関係なく)北海道だと注文してから3日後に到着とかはザラである.
たまたま道内倉庫にあったのか,航空便に間に合ったのかは謎だが,ここまで早い到着は初.

早速,開封.

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見た目プラスチッキーで軽量だが,その締め付けはホンモノ.
指にマメを作り,2時間格闘しまくったタイヤがあっけなく外せた.人類の勝利だ!

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さて,元のタイヤ,中央部の山まだ残っているが,サイドブロックの根元はひび割れつつある.再利用するかどうか悩みどころ.
それにチューブも太くて重い.そらそうだ,44c用だ.

で,交換するのはもちろん事前に用意していた「無印グラキン35c」「パナの紫」だ!

Panaracer グラベルキング 35c 耐パンク

Panaracer パープルライト TPUチューブ 700/32~47C 仏式 65㎜ 金属製バルブ 超軽量

あー,交換作業前と後での重量計測忘れた.
しかあし,体感で確実に軽くなったのはわかる.

で,組付け作業を開始したが,もちろん,やらかしも発生.
このタイヤ,ほぼスリックにも関わらず,回転方向が決まっているのだ(パターンは関係ない?).

しかも,その目印は極小.

老眼のKazchariはしっかり見逃してしまい,反対方向に組み付けてしまい,作業やり直しの憂き目に...トホホ.
「グラキン」使う方は要注意.

下の写真では(上質な)バルブ留めが付いているが,ネジが切れていない根元の部分がむき出しになるため,結局使えなかった.
このリムハイトだと,バルブ長65mmでも長すぎるようだ.

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で,無事作業完了.
舗装路メインのため,空気圧は3.5Barにした.
なぜか自然に空気が抜けて,いつの間にか2Bar程度になるのはなぜ?

明日は滝川スタートなので,前泊ではなく自宅から直接向かう.
あらかじめ,Topstoneや工具,着替えの類はハスラーに積んでおく.

TPUチューブゆえ,パンクの懸念がなくなったわけではないが,その分「グラキン」は「耐パンク強化」モデルである.

どちらにせよ,もしパンクしたら手だけで外すのは無理なのでDNF確定やな.
ゆえに輪行袋も持参(未使用).

R250 グラベルバイク用 縦型軽量輪行袋 ブラック フレーム/スプロケット/ローターカバー・ダミーローター・輪行マニュアル・12mmスルーアクスル用エンド金具付属

まぁ,今回のコース,家の近くを走るのでDNFはしやすいかも...あっ,クルマは滝川や!

https://ridewithgps.com/routes/50096452より

これで準備は整った.
タイヤ交換の成果はいかに? ⇒ その1へ

TopstoneなBRM518桂沢200(その2)

2025/5/18 Sun

とおりゃんせ,とおりゃんせ

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曇り.温度:14 ℃,湿度:92%,体感温度:12 ℃,風速:10.0 km/時,風向:SE

前半戦はこちら ⇒ TopstoneなBRM518桂沢200(その1)

美唄富良野線を走る.
ゲートを越えたあたりから新しく作られた道となる.
ちなみに冬はまだ通行止め.

ラナさんが何かの事情で停車したので先行する.
以降,ゴール間際までソロでの走行となる.

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今日は交通量が少ない.
確か昨年の開通直後は話題になったような気もするが.

ナビには走行路が示されているものの,脇道もたくさんある.
舗装路が完成する前は,林道が縦横無尽に張り巡らされていたのだろう.
その名残もある.

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長いトンネル突入.
漏水があるのかトンネル内びちゃびちゃ.

これは前回モンキーで走っていた時にも気づいた要注意ポイント.
当然,Topstoneケツもびちゃびちゃ.
やはりフェンダー重要(というのを後の「美瑛の丘300」で思い知ることになる)

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道道の後半は下り基調.
北海道らしからぬタイトコーナーが続く.
そして「炭鉱メモリアル」の映えポイント.

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12時近くになった.
美唄市内にて(PCではないが)ローソンにピットイン.
この先補給ポイントがない.
周辺のコンビニでも多くのランドールが休憩していた.

ローソンと言えばサンドイッチである.
何度目かの「海老カツタマゴサンド」.美味し.

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さぁ,腹も満たされたし出発しますか.
ここからもソロ旅.
風は相変わらずアゲンスト.

菜の花畑があちこちに.
そう言えば「いちめんのなのはな×無限ループ」という”最初にやったもん勝ちの詩”を書いたの誰だっけ? ⇒ 山村暮鳥(大正4年)でした.

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川沿いのストレート.
このブルベ最大の向かい風にヤラれる.
時速は15km/h以下まで落ちた.
辛そうに漕いでいると,歩道のクソガ...じゃなかったお子様たちが走って並走しやがる.嫌味か.

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直線を終えて右折すると,風向きが変わってびっくりするほど楽になる.
面白そうなDIYの小屋キットを見つけたので停車.
これで¥300万ぐらいだっけ.
自宅庭ガレージ(もしくはサウナ),あこがれるねぇ.

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川を渡ってしばらく走る.

【138.1km地点:通過チェック2 道の駅275つきがた】着.

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花壇にタイヤをつっこむわけにはいかず,写真のレイアウトに悩む.
そこへスタッフのT夫さん登場.いつの間に先回り!?

ここの道の駅は「トマトジュース」が有名.
自販機で売っている.
ただし,空き缶を捨てるゴミ箱がない.
持ち運ぶのは嫌なので今日は買わない.

一般ごみはともかく,空き缶回収ボックスぐらい置いたらええのにと思う.
チャリダーのように「捨てるところがないから買わない」という層も一定数いるはず.
売り手も買い手の双方が機会損失では?

道道11号線に入る.
ちょっとしたヒルクライム...っつーか,これって前回の「薄野200」の逆ルート.

BROMPTONなBRM506薄野200(その1)

ほぼ登り終了の山頂.
季節が進み,一気に植物類が元気になってきた.
次は...蟲どもの登場か.

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ダウンヒルして「当別ふくろう湖」着.
札幌発着のブルベではよく通る道.
ここまで来ると「もう終わり感」マシマシ.

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だが,この「桂沢200」はまだ難所を残していた.
「Ride with GPS」のマップ上では「未舗装」表示されている部分である.

https://ridewithgps.com/routes/48156158より

もちろん未舗装=グラベルということはありえないが,細くて荒れていることは予測できる.
まぁ,Topstoneならたいていの道はクリア可能だがなッ!ダヒャダヒャ(と,油断してたのでヤラれた)

直線道路,ナビがいきなり曲がれと言ってくる.
指示通り進むと,ものすごく不気味な雰囲気の道.
路面状況はまだマシだが,細い道の両端を黄色いタンポポが覆っている...まるで”あの世”に続いている感.

しばらく進むと,なぜか,田んぼのあぜ道を黒塗りのクルマが数台,ゆっくりと走行している場面に出くわす.
ホンマに現世なのか? ここ夜やったらめちゃめちゃ怖いで.

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そしてはじまる結構な斜度のヒルクライム.
一時は13%を越えた.
クマが出ても不思議ではない.一応ベルは付けているけど.
「この道で合っている?」と疑念がわく頃,山頂らしき場所に到着.
軽自動車が停まっていた.

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ああ,やっぱり少し前までは林道(グラベル)まんまだったようだ.
路面にはしっかり「自転車道マーキング」もある.
そやけど,わざわざこの道を走る猛者,いるのか?

いずれにせよ,ここからは下り基調(のはず).
どこか(舗装済みの)「NISEKO GRAVEL」に似た道.ここからは至高のヒャッハー・タイムのはず!...と思っていた時期がKazchariにもありました.

NISEKO GRAVEL AUTUMN RIDE 2024 EX-LONG参戦!(前編)

ここでKazchari,痛恨のミスをやらかす.
一歩間違えれば,このブルベの完走認定がされなかったかもしれない.

通過チェックに気付かず,2kmほどオーバーランしてしまったのだ.

要因は2つ.

1つはキューシートにある.
基本的にナビ(Bryton S500)を見ながら走っているが,次のPCや通過チェックまでの距離は事前配布のキューシートで確認するようにしている.

Bryton Rider S500 サイクルコンピューター サイコン 自転車用ナビ 地図表示 GPS搭載 タッチスクリーン搭載 無線 ブルートゥース ANT+対応

この「桂沢200」のシート(Excel版)はこれ.

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おわかりいただけただろうか.

通過チェック3の項目に「道の駅」の文字がついていることに.
おそらく,シート作成時にセルをコピー後「道の駅」を削除するのを忘れておられたのだろう.
これが頭に残っていて「次の通過チェックは道の駅か」という思い込みがKazchariに生じていたのだ.

「サイコンの距離は目的地に近づいている,なのになぜ,まだ山中なのだ?」

この不自然さに早々に気付くべきだった.
もしかしたら,出発前のブリーフィング時に説明があったかもしれないが,完全に聞き漏らしていた(伏線回収)

もう一点は軽自動車とのバトル.

この元林道,狭いのに意外に交通量が多い.
降りたドライバーの行動を見ると,どうやら山菜ゲッターに有名な場所のようだ.

通過チェックの手前,順調に下っていると停車していた軽自動車が急に動き出し,こちらは急ブレーキ.
あぁ,せっかくの位置エネルギーがぁ~
しかもこの軽,この後もやたらチンタラ走っている.
そして,いきなり停まる.
そう,正に山菜ゲッターの行動パターンそのもの.

こちらがイライラしているのに気づいたのか,Kazchariを先行させるが,運悪く登りが始まる.逆に軽につかれる.

これが数回繰り返される.
やがて軽は去っていったが,おそらく,このバトルの間に通過チェックを見逃してしまったのだ.

上記2つの要因が重なって,このデッドリーロスに気付いたのは171km地点になってから.目的地を2km過ぎた”下り”の途中だった.

さすがにおかしいと,スマホを取り出し,Google先生に「石狩油田八の沢鉱業所跡石碑」の場所を尋ねてみる.
幸いにも,本当に幸いにも電波が届いていた.
そして2km後方に,その存在を知る.
ようやく「道の駅」が誤記であったことにも気づく.

ここから2km,登り返しかぁ...と一瞬迷ったが”自称”クライマーとしては諦めるわけにはいかーん!
マウントのナビとスマホを入れ替えて,通過チェックを目指す.
途中,前方からやってきたランドヌールとすれ違う.
ありゃ,これ通り過ぎたのバレたか.

で,無事到着.

【169.1km地点:通過チェック3 石狩油田八の沢鉱業所跡石碑】

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うぉーやったぜ.
ミスをなんとか取り戻した.
アドレナリンが出まくっていたせいか,ここまでの道のり,あっという間だった.
個人的「通過チェック難易度ランキング」では堂々の第二位やな.

ちなみに1位はこれ.

BRM812北海道300kmPW北見大集合★知床峠(その1)

まぁ,今回はKazchari自身のミスであるが(ちゃんと確認しませう)
そやけど,Kazchari同様,見つけるのに苦労した方が多かったようで,事後のランドヌ札幌さんのSNSでも示唆されてたな.

元の地点を過ぎてリセット・ダウンヒル.
林道終わりかけの場所にある民宿(?)にパトカーが停まっており,やたら物々しい雰囲気.
その後の国道でも,やたらこの現場に向かうであろうパトカーを見たので,重大事件だったのかもしれない(調べたけどわからんかった).

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巨大な石狩川河口橋,巨大な霊園脇を過ぎゴールを目指す.
信号待ち時,後続のラナさんやらTさんと合流.

おお,なんだかんだでラナさん,復活してるやん.ハリボー,恐るべし(たぶん無関係)

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で,市内に入り信号峠をクリアして,ゴールのセイコマ着.

【200.8km地点:GOAL セイコーマート屯田五条店】

Kazchariはプラス4km,余計に走っています.

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ゴールレシート入手のために買うのは,もちろん「ザバスヨーグルト風味ミルクプロテイン」

SAVAS(ザバス) MILK PROTEIN 脂肪0 ヨーグルト風味 430ml×8本 ミルクプロテイン 15g

スタートした屯田西公園駐車場に戻り,完走手続き.

9時間51分.

「薄野200」BROMPTONと40分ほどしか変わらんのはナゼ?

完走メダルを購入し,次のブルベの情報収集.
次週「BRM524美瑛の丘300」,6/7「Flèche」以降の予定は未定.

ただ,本日話を聞いて「BRM614もっと当丸コースター」への参戦を決意.

BRM614もっと当丸コースター

データ上,302kmで「5080m」登るという,グランツール並みの凶悪さである.
あー,これは挑戦のし甲斐あるなぁ.
昨年は雨のせいで”もっと”がつかない「当丸」をDNSしたっけ.

さすがにBROTopstoneだとDNFの可能性も高くなるので,いよいよ”アイツ”をブルベ初投入かな(マジ?)

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数名と「美瑛の丘」での再会を約束し,帰路につく.
「200」の帰りだと,あわてず騒がず温泉にゆっくりつかれる.
向かうはちょうど良い場所にある「北村温泉」
昼間チャリで走ったルートをほぼトレース.これはこれで面白い.

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ただしレストランは宿泊客の貸し切り.
少し遅くなったが滝川の「かつや」で失われた栄養を補給する.

ここ数週やたら走っている国道12号,本日も無事,帰宅できました.
ありがたや.

さて,次は久々の「300」である.
今度こそTopstoneをマグネットコーティング(?)してやる.

TopstoneなBRM518桂沢200(その1)

2025/5/18 Sun

馴染みある道

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曇り.温度:14 ℃,湿度:92%,体感温度:12 ℃,風速:10.0 km/時,風向:SE

前日の格闘はこちら ⇒ TopstoneなBRM518桂沢200(その0)

ここは『万葉の湯 ふとみ銘泉』のリラックス(ごろ寝)ルーム.
人に迷惑をかけないバイブアラーム式目覚ましは5時にセットしたが,当然のごとく,それが鳴る前に目が覚めてしまう.
「まぁ,割と眠れたかな」(=普通)とGarmin instinct様が言っている.

GARMIN Instinct 2X

5時半にチェックアウト.
現在6時の朝風呂開始時間をもう少し早めてくれたら...とブルベ民のKazchariは毎回思うわけだが.

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贅沢は言うまい.
で,スタート場所の「屯田西公園」に向かう.

途中で朝食を購入.
最近のお気に入りは,セブンイレブンの「たまご醤油おむすび(135円)」

卵かけご飯風のコンビニおにぎりをセブン-イレブンで買ってみた

こいつはマジで美味い.
レースなどのチャリイベント前と言えば「塩むすび」が最適とされる(のりは消化に時間がかかる)
ゆえにKazchariもしばらく「塩むすび」信者だったが,最近はこの「たまご醤油」に乗り換えている.値段も大して変わらん(20円程度).それで栄養価爆増.本日もこいつを2個とブラックの缶コーヒーにした.

出発後30分程度で公園着.
Topstoneをセットアップ.
徐々に参加者も集まってきた.

散歩中のおじさんが「今日はみんなでサイクリングするの?いいねぇ~」

はぁ,サイクリングというか,基本バラバラで,これから200km走るわけですが...(ブルベは説明が難しい)

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スタッフのT夫さんを見かけたのでご挨拶.

ついでに,昨日のタイヤ交換失敗の顛末をご報告.
メカに強いWさんも呼んで相談っつーか,グチる.

「外せますよ~」
「パンクしないようにチューブレスにしましょう」
「別のホイールを用意するとか」
「色々方法はありますが,最後は根性ですね」

と身もふたもないことをおっしゃる.アドバイスありがとうございます.
確かに今回外せたとしても交換が面倒なのは確か.
新しいホイールかぁ...でも天下の独自規格,Leftyやしなぁ...

【オリジナル完組み】Cannondale Topstone Carbon Lefty 専用カーボンホイール作りました!

あることはある.

あーだこーだ話しているうちにブリーフィング開始.
もしかしたらだが,この時にしっかり話を聞いておけば,後に発生する大悲劇を避けられたかもしれん...

車検を終えてさぁ出発.
例によって市街地はトレインにのっけてもらう.
ちょうど,前回の「薄野200」の後半でご一緒したラナさんの後ろにつく.

BROMPTONなBRM506薄野200(その1)

挨拶したが,チャリが違うため少しとまどっていたようだ.
これはチャリダーあるあるで,グラサンとメットのせいで誰が誰やら記憶に残りにくい.
むしろ乗っているチャリで覚えていることが多かったりする.

田舎道に入り風が強くなる.しかもアゲンスト.
そのせいかトレインがばらけだしてきた.

Kazchariも自然と一人旅に.
こうした状況になると,気になる場所で止まって写真を撮りやすくなる(ブロガーの運命)

下は廃校になった学校かな?
タンポポとのコントラストがキレイだったので急停車.

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この後は新十津川など「薄野200」とかぶるルートを走り,国道12号を渡る.
そして今回唯一のPCに着.

【53.9km地点:PC1 セブンイレブン三笠いちきしり店】

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スタッフのお出迎え.
さすがに50km以上向かい風の中を走って,かなりのカロリー消費.
「ねぎ塩タンおにぎり」他を購入.美味し.

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さて,ここからはしばらく山道.
本ブルベの名称である「桂沢湖」に向かう.

さぁ,これからは”自称”クライマーの出番ショ.
ほどほどの斜度の坂が長々と続く.結構好きなタイプの登りだ.

途中にあるトンネル,実はその中が一番斜度が高いという不思議な道.
トンネル内なので正確ではないが,サイコンの表示が一時17%とかを指していた(ぜってーウソだ)

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で,桂沢湖着.
あれ? こんなに地味だっけ?
あぁ,キレイなのは「シューパロ湖」の方か.

停車していると,ラナさんが通過していった.
追いかけると新しいレーパンのせいか,片方の脚がしびれて痛いとのこと.

おそらく坐骨神経痛?

新しいパンツやサドルでポジションが変わると起こる可能性があるという.
やはりロードはポジショニングが重要やな.
「ゆっくり行くので先にどうぞ」と言われたので先行.

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いくつか峠を越えてこのトンネル前で停車していると,なんとラナさんが復活?
追いついてきた.

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これまた,長丁場のブルベあるあるだが,途中で体調が悪くなったり,痛みが生じても漕いでいるうちにいつの間にか回復してたりすることがある.
まぁ,終了後にどっとツケのように不具合が押し寄せることもあるけど...

ここからは国道452号線を颯爽とダウンヒル.
三段滝手前で道道135号線に左折すると,昨年開通したばかりの「美唄富良野線」となる.

モンキー125で走ったな.

モンキー125,開通したての道を走る~道道美唄富良野線

しばらく進むと通過チェックの看板が現れた.

【89.3km地点:通過チェック1 美唄富良野線ゲート】

いただき画像

ここでは(今日はスタッフの)T夫さんが待機.ご苦労様です.

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復活したかに見えたラナさんだが,やはり足のしびれはあると言う.
ここで世界で一番有名なグミこと『ハリボー』を,回復を願って1粒プレゼント(セコイ).

ハリボー 6種セット シェアパック 大サイズ【ハッピーコーラ ・スターミックス・フロッグ ・ハッピーチェリー ・ダイナソー ・ゴールドベア 】

Kazchariはフロントポーチにグミを入れていることが多い.

参考にしたわけではないが,ヨーロッパのレースシーンでも選手が「ハリボー」をよく食べている.
これもまた「補給食がツール・ド・フランスなヤツ」なのだろうか?

つーことで,後半戦へ続く ⇒ TopstoneなBRM518桂沢200(その2)

TopstoneなBRM518桂沢200(その0)

2025/5/17 Sat

メカ好きなのにメカに弱い

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ブルベの準備は前日から始まる.

まずは機材(チャリ)選びから.
前回のブルベはお試しにBROMPTONで参加.

BROMPTONなBRM506薄野200(その0)

完走こそ果たしたものの,カラダ,特に肩回り(肩甲骨の間)はガッチガッチで痛みすら感じた.
ポジション固定が何しろキツイ.
ブルベ終了後は,定サウナの『ふとみ銘泉』にて,入浴だけして帰宅する予定が,まさかの寝落ちで宿泊してしまった.

ホンマ,ドロップハンドルは実に偉大な発明だ.

そう考えるとマイスターO西さんをはじめ,600どころかRMを走るBRO軍団の方達は超人だ,とつくづく思う.
スピードは関係ないっつーか,むしろ時間がかかればかかるほど辛いと思うのだが.

つーことで,2025年ブルベ第二戦となる『BRM518桂沢200』BROではなく,グラベルロードのTopstoneで参加することにした.
一応,ロードバイクを使わないところがちっぽけな意地(何に対して?).
実績もあるこたぁある.

2024BRM429日高門別200

時々記事にしているが,今夏最大のイベント『納沙布1200』には現状Topstoneで出る予定である.

参加しない理由なし!~2025北海道1200km納沙布岬

Topstoneはフロントシングルでワイヤ引きのシンプルギア,ディスクブレーキで雨でも安心,前後サス付きでボコボコの道内道路も快適であることを考えると実に長距離向き.

ただし,懸念事項も数点あり.

まずは車重.

乾燥重量ですでに10kg越え.
これはまぁ仕方がない.
ヒルクライムレースマシンではないのだ.
転がしてしまえば...まぁ,大丈夫でしょう.
リアのスプロケデカイし.

次にサドル

フィジーク製が標準で付いているがイマイチKazchariのケツに合わない.
長距離は辛い.
「1200」の本番ではセラアナトミカかなぁ...やっぱり.

SELLE ANATOMICA X2

そして一番の問題は...タイヤである.

現在は標準の44cのブロックタイヤ「WTB Raddler TCS Light, 700x44c, tubeless ready」がついている.

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いわゆるグラベルタイヤとしてもサイズ大き目(太目).
グラベルでの走破性に不満はないが,その分,舗装路の“転がり抵抗”とやらも大きいのだろう.

そこで,舗装路を快適に走るために,スリックタイヤへの交換を考えた.
グラベルを走る必要がある時は「MTB」「ファット」があるしな.

で,無印グラベルキング(35c)を購入.

Panaracer グラベルキング 耐パンク

信頼と実績の「グラキン」にすることは決めていたが,何しろ種類が多すぎる.

「無印ってなんやねん!」突っ込みたくなるが,まぁ,いいでしょう.
とりあえずPanaracerによると無印グラキンの「舗装路:グラベル」の割合は「8:2」.
グラベル≒荒れた路面と考えると,実にブルベ向きと言える.

さらに今回は「+」モデル,つまり「耐パンク強化モデル」にし,その重さをTPUチューブで相殺ッ!

Panaracer パープルライト TPUチューブ 700×32~47C 仏式 65㎜ 金属製バルブ 超軽量

か,完璧な計画だ(うっとり).

Amazonで前後分で2個購入.即届いた.

iPhone15 Pro
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で,この無印グラキンの性能を『桂沢200』でテストすることにした.
さぞかし,快走できるであろう...と思っていた時期がKazchariにもありました.

時にブルベ前日の土曜日朝9時.
玄関前にてタイヤ交換エリアを領域展開.

初心者の頃はともかく,これまで数々のタイヤ交換およびパンク修理をしてきたKazchari,このTopstoneのタイヤなんぞ,造作もなく外してくれるわ!

...と,格闘すること2時間経過.
元の44cのクソタイヤが全然外れない.

しかもこの日は季節外れの猛暑(30℃近い)で汗だく.

何をどうしようと,タイヤのビートが全く落ちないのだ.
空気を完全に抜いて,親指で押しまくり,足で踏んでも,タイヤレバーを挟むスキマができない.
しまいには親指にマメが爆誕.めちゃめちゃ痛い.

ラチが開かないので,Google先生で「MTB タイヤ交換」を検索.

確かに動画がたくさん出てくるが,どいつもこいつも手順を紹介しているだけで,あっさりとビートを落としレバーを差し込んでいる.
それができんのだーッ!

文字情報はどうか,とブログを検索.
有益情報をいくつか発見.

・ タイヤを足で踏んでビートを落とす
・ タイヤをもんで柔らかくする
・ ドライヤーで温めて柔らかくする
・ 石鹸水をたらしてすべりをよくする

などの方法を発見.
上記を全て試してみるが...結局は手で無理やりこじる必要があるのは変わらん.やはりレバーは入らない.

今さらショップに持っていくのも何だし,今回のブルベでのテストはあきらめることにする.

ちょ,待てよ.

これって,ブルベの最中にパンクしたとしても,チューブ交換できないっつーことやん!
Topstoneは新車購入後3,300kmを走破.
プライベートは元より,数々のグラベルイベントに参加してきたが...これまでよくもパックしなかったことよ.

急に怖くなってきたゾ.

と,心配しても仕方がない.
今回の『桂沢200』はブロックタイヤのままで参加となった.

いつもの札幌発着ブルベ同様,前泊入りのため『ふとみ銘泉』に向かう.

到着後,サ活.
夕食も館内で.

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「ホルモンラーメン」と「白飯」でカーボローディング...って,味はともかく少量すぎて全然足らん! しかも高い.
やはり外の『なかむら』で食べたら良かった.

コミックコーナーへ.
もうじきアニメ第2シーズンがスタートする『その着せ替え人形は恋をする』
6巻からとのことで,続きを読む.

その着せ替え人形は恋をする 6巻

うむ,面白い.
このまま最新刊まで読み切るか,と思ったが,瞼が徐々に重くなってきた.

明日はブルベだ,早起きだ.早く寝ろ.

(その1)へ続く ⇒ TopstoneなBRM518桂沢200(その1)

EPICな全道MTB4時間耐久レースin上砂川ライド

2025/5/11 Sun

さぁ,地獄を楽しみな

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曇り.温度:13 ℃,湿度:85%,体感温度:11 ℃,風速:10.4 km/時,風向:WSW

DoRideさんの運営の「全道MTB4時間耐久レースin上砂川」に参加した.

全道MTB4時間耐久レースin上砂川

人生初のMTBレースである.
はたして,その結果は...

4時間,27周回でソロ部門12/19位と,オデノカラダハボドボドダ!
いくら初レースとは言え,あまりにも不甲斐ない.
そして死兆星が見えた阿鼻叫喚の地獄絵図.

ちなみに優勝した方はなんと40周回である.
本当に同じ人類なんか? バ,バケモノか!

では,当日の朝にプレイバック...(♪きゅるきゅる~)

会場の上砂川は自宅から2時間ほど.
朝5時頃に家を出る.

レース前日の土曜日は大雨.
今日も午前中は雨予報.
実際,旭川出発時も小雨が降っていた.

ブルベだと7割方DNSしていたであろう天気.
だがしかし,今日はMTBレース.
泥にまみれてナンボなのだぁ!...とお気楽に考えていた時期がKazchariにもありました.

マシンはもちろん「Specialized EPIC EXPERT」
フルカーボン,フルサスのXCレース用軽量MTBである.
「S-WORKS」ではないものの,定価¥1,000,000の準ハイエンド(を¥300,000引きで買った).

『Specialized EPIC EXPERT』なほぼグラ・シェイクダウンライド

これで勝てねば貴様は無能だ...と,ハイ.無能でした.
所詮,チャリはエンジンが高性能でないと宝の持ち腐れであると痛感.

会場へ向かう途中,補給食として「アミノバイタル」やら「ミニクリームパン」を購入.

アミノバイタル 味の素 ゼリードリンク パーフェクトエネルギー グレープフルーツ味 130g×6個 アミノ酸 5000mg アラニン プロリン 栄養補給

いつものレース同様,「スーパーメダリスト」をちびちび飲みながらハンドルを握る.

アリスト スーパーメダリスト 500ml用 11g×8袋

7時過ぎに会場in.
さすがに早く来過ぎたか,まだ参加者の姿は少ない.
受付になるべく近い場所に駐車.

隣の家族連れに挨拶.
「すいませ~ん.このレース初めて参加するんですけど,クルマここでいいんでしょうか?」と早速コミュニケーションを取り,情報収集.

見れば,参加するのは親御さんではなく,そのお子様たちのようだ.
高校生と小学生?
しかし,チャリやウェアは本格的.
英才教育なのか?

他にもキッズ・ライダーがちらほら.
「S-WORKS」乗りまでいて驚く.

EPICをクルマから降ろしてウォーミングアップ.
コースにはまだ入れないので,会場周辺をうろうろと徘徊.

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何せ初心者である.
サスや空気圧のセッティングも何もかも全然わからん.

一応,Google先生に「前後2.2Barぐらいが良いでしょう」と教えてもらうが,今思えば,今日のようなマッドコンディション+体重58kgのKazchariだと明らかに高すぎ.
これが後の”坂道空転地獄”につながった気がする.

8時受付開始.
エントリー時は隣接する温泉施設が休館のために使えない⇒¥1,000引きだったが,この大会のために休館日を延期してくれたらしい.
ゆえに「入浴+弁当代」として,追加で¥1,000払った.

ゼッケンをもらう.
エントリーが早かったせいか,トップの「№11」だった.

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パンフ兼メンバーリストももらう.
TさんやFさん,Nさんなど強豪勢の名前が並ぶ.

こうして見るとソロ参加でも,みな何らかのチーム名を記入していた.
Kazchariだけがチーム名空欄だったが「おだってるJAPAN」にしとけばよかったかな.

Flèche Hokkaido~おだってるJAPAN,かく戦えり(その1)

今度からそーするか.

さて,ここから8時40分までコースを試走できる.
意気揚々と進入するが,「うわ,これは楽しい~」と思ったのは最初だけ.
すぐにこのコースの凶悪さに気付く.

コースはスキー場の斜面に作られている.
様は登りか下りしかない.
平坦なのは,建物をまわるアスファルト部分のみ.

そして,昨日からの雨でコースコンディションはヌタヌタドロドロのマッド路面.
10%以上の激坂が3か所ほどあるわ,180°ターンはあるわ,ホイール1/3が埋まる水たまりはあるわ,岩石の横をタイヤ1本分しか走れない道があるわで,もうヤベー予感しかしない.

ゆっくり1周しただけなのに,もうヘロヘロ.
こ,これを4時間!? 正気の沙汰ではない.

「何か,とんでもないイベントにエントリーしたのかもしれない...」と後悔しても後の祭り.
競技説明後,9時のスタート時間がやってきた.

何せ4時間である.
映画2本分を一人で走り続けるのだ(『タイタニック』より長い)
補給はどうする? トイレはどうする.
そんなド素人の不安をよそにレースが始まった.

驚いたのはトップランカー達のスタートダッシュ.
もう最初からとんでもないスピードでカっとんで行く.

「も,もつのか,あれで?」

どんなエンジン積んでるのやら...
で,Kazchariの方は早々に「完走すること」に目標を切り替える.

最初は登れていた坂セクションも,タイヤのブロックに泥が詰まって空転.
さらには,コース作成のために刈られた草が泥と交じって粘土状に.
それがフロントギアやリアサス,チェーン付近にからみ,とんでもない抵抗になる.桜の花びらがトッピング...

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チーム参加者はまだ良い.
交代(休憩)時に高圧洗浄機で泥を洗い流せる.

ソロかつ初心者のKazchari,あろうことか,そのシーンを見て,レースを中断し洗車するという暴挙に出る(アホです)
こんなことをしている場合ではないと,以降は停車時に手で泥を掻き出す作業数回.
もはや,何をしているのかわからない.

泥の弊害はまだある.

ボトルの水が飲めないのだ.
本体は元より飲み口も泥だらけ.
とても口をつける気にならない.

また,ピンディングに泥がつまり,SPDペダルがはまらない.

サイコンにも泥が飛び散って,画面が見づらい上にタッチスクリーンの誤作動まで起こる.

もう何がなんだか...変な笑いしか出ない.

ゴール前の直線,ちょうどクルマの駐車列の間を通る,つまりここがピットになっている.
目安として1時間ごとに停車,いそいでアミノバイタルを飲み,クリームパンを頬張り,水分を補給する.

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残念ながら,それだと全くエネルギーが足りなかった.
常にハンガーノック気味.

そして,レース後半になるにつれ,左足が頻繁につるようになった.
特に転びそうになって足を着いて,再スタートする時である.
下腿三頭筋だろう.激痛とともに脚の指を全然伸ばせなくなってしまう.

ついでに右足も古傷の腸脛靭帯炎が再発.
膝の外側およびふくらはぎ上部にも激痛が走る.

上肢も問題.
不整地と言えば,何よりもバイクコントロールが重要.
暴れるバイクを上肢・体幹で押さえつける必要がある.
ところが...全く力が入らない.

特に右手.
明らかに握力ほかの筋力が低下している.
言うまでもなく鎖骨骨折をやらかした側である.
絶対に右側にコケるわけにはいかない.

チャリダーKazchariは鎖骨骨折!

おまけにシフトレバーとドロッパーレバーにも,左右の親指があたって,皮がむけて出血.

...てな感じで満身創痍
周回タイムがどんどん落ちていく.

坂だけでなく(かせげる)平地ですら全然踏めない.
チーム参加とは言え,キッズたちにも抜かれていく...

あまつさえ雨も降りだす.
実況の方も「いやぁ,今日のレースは本当にキツイですねぇ~」と連呼.

そんな中,トップ争いを続けるライダーの走りは,正に天上人の戦い.
何しろ速い,かつスタミナ無尽蔵.
テクニックもエグイ.
マッドな轍だろうが,急ターンだろうが無駄なくグイグイと進んでいく.

下手クソなKazchariなんかは,比較的締まった路面をトレースするような走りになってしまうが,上手い人は最短距離,もしくは周回遅れをパスするために道なき道をガシガシ走っている.

信じられん.

弱ペダのMTB編で「MTBのコースは立体的.狭い場所でも抜けるポイントはいくらでもある」みたいなセリフがあったが,100億%納得.

後半2時間,もう完全に脚がなくなって,ちょっとした坂道も上がれない.
EPICから降りて押すべし.

情熱、思想、理念、頭脳、気品、優雅さ、勤勉さ…そしてなによりもォ! 速さが足りない!!
(スクライド:クーガーのセリフ)

要は...圧倒的に体力とテクニックが足りないッ!

ついに4時間が経過.
ここまで「早く終われ」と願ったレースはこれまでなかった.
とりあえず完走できたことで,自分をホメてやりたい...トホホ

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高圧洗車機の列に並ぶ.
前に並ぶ,ベテランっぽいライダーに話しかける(グチ?).

DoRideのイベントの中でも,この「上砂川4時間」は時間的にもコース難度的にも特にキツイそうな.
うわっ,出るレースをミスった?

それに「BBは今日中に外して清掃および乾燥させた方が良い」とのアドバイスをもらう.
そうしないと,異音が発生し,寿命が短くなくなってしまうから,とか.

「と,言っても,今日の今日で作業する元気もありませんけどねーガハハッ」

そ,そーすね.同意です.
つーことで,ざっと洗車した後,弁当をもらって黙々と食べる.

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現在14時過ぎ.
15時から表彰式だが,もちろんKazchariには無縁の世界.

隣の「上砂川温泉パンケの湯」で疲れを癒す.

上砂川温泉パンケの湯

しっかりと”サ活”3セット.
外気浴ができないのが残念だが,お湯の質は上々.

15時半,会場に戻ると残っているクルマはほとんどなかった.

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皮肉にもレース終了後,天気はすっかり回復.
太陽がまぶしく暑いほど.

ラインテープが取り除かれたコースをぼんやりと眺め,レースを反芻.

それにしてもマジできつかった.

接触や落車が怖いので,いわゆる「ロードレース」には出たことはないが,Kazchariは短時間瞬発系より,長時間ペース走法なら得意と思い込んでたなぁ.
ゆえにMTBの初レースも「4時間耐久」にしたが,ペースやら何やら考える余裕なしっ!

ブルベやらヒルクライムと,MTBレースは完全に別の種目だった.
スノーレース? あれは少々特殊.

第3回びえいスノーサイクルフェスティバル

同じ「人力2輪」と言えど,機種ごとに用途,乗りこなし方が別物.
それだけバリエーション豊かなのがチャリ趣味の特徴やね.

つーか,今日のコンディションだといっそ「ファット+フラぺ」の方が良くね?
ファットの人はいなかったので,目立って,たくさんアナウンスしてもらえたかも...(うれしいのか?)

いずれにせよ,グラベルをのんびり走るだけでは,体力もテクニックも身に付かないことがよくわかった.

弱ペダの最新刊でMTB出身者が(バイクコントロールという点において)「ロードは楽だよねぇ」とイキってるのもさもありなん.

弱虫ペダル 95

つーことで,強烈な体験ほど記憶に残り,また経験したくなる.
MTBレース,楽しいぞお!(説得力ゼロ)

iPhone15 Pro 平和だったスタート前...