2025/2/15 Sat
適当は怖い
SNSで面白いネタが回ってきた.
フィットネス雑誌の『Tarzan』.その最新号の表紙.
特集は「腸腰筋」.
Tarzan 2025年2月27日号 No.896号 腸腰筋があなたを救う!
キン肉マンが腰をひねって,腸腰筋を指さしている...って,それは腹斜筋やろ!
しかも,丁寧に「ココが“チョウヨウキン”」とのキャプション付き.
腸腰筋は胸腰椎から始まって,骨盤内側を通り大腿骨小転子に付くインナーマッスル.
要するに深層の筋肉なので,表面から触ることは不可能.
せめて透視図にするとか,「ココノオクニアルヨ」というキャプションにすればいいのに.
いや「超人」はホモサピエンスではないので,このままで正解なのか? 知らんけど.
いずれにせよ,中身はともかく“一応”健康系雑誌の表紙がこれでは不味いのでは?
で,Xなどでは「これおかしくね?」とかなり話題になっている.
興味深いのはフィットネス系ビジネスを展開している方々(自称整体師)の数名が何のつっこみもなく,この『Tarzan』をリツイートしてたりすること.
正に“なんちゃって”かどうか,ちゃんと勉強しているかどうかのリトマス紙になっている(そうなのか?).
と,批判してばかりも何なので電子版をダウンロードして,中身を読んでみた.
幸い『Tarzan』はKindle unlimitedに含まれている.
...中身はちゃんと腸腰筋っつーか,いつもの『Tarzan』.
著作権に触れない範囲で,腸腰筋を鍛えることのメリットを紹介している.
1)姿勢が良くなる
2)躓きにくくなる
3)肩こりが改善する
4)腰痛から解放される
5)疲れにくくなる
6)お腹周りがスッキリする
7)階段を軽快に上れる
8)足が速くなる
9)呼吸が深くなる
腸腰筋は上半身と下半身をつなぐ唯一の筋.
その重要な筋肉の,力や柔軟性が全身の健康に影響を与えるのは当然と言えよう.
さて,レスラーのキン肉マンはもとより,「腸腰筋」は我々チャリダーにとっても重要な筋である.
体幹の安定およびペダリングに欠かせない.
自転車雑誌の特集でもよく取り上げられている.
では鍛えるには? ⇒ 詳しくは『Tarzan』を読もう!(結局...)
アウターマッスルに比べ,インナーマッスルは鍛えにくいとされる.
ひたすらパワートレーニングを行うと,アウターのみが肥大化しインナーは弱いまま.インナーは安定性や巧緻性,つまりコントロールに関与する.
インナーマッスルを鍛えるには,その収縮をイメージしながら少量頻回のトレーニングが最適.
例えば,プロ野球のピッチャーが肩を痛めた時,汗だくでチューブトレーニングをするシーンを見ることがある.内なる筋肉に意識を向けるには,それだけ集中力が必要なのだ.
にしても,病気にしろ筋トレにしろ,健康に関する情報の扱いや提供は難しい.
つい先日も朝ドラの『おむすび』が大炎上していた.
14日放送「おむすび」蒲田が膵臓の腫瘍見逃しで結を叱責するシーンに医師含め疑問の声相次ぐ
正確であることは元より,医学の進歩によって常識や考え方が結構変わる.
と,エクスキューズしたところで...
Kazchariも,骨折前の筋トレメニューに戻りつつある.
もちろん,仮骨形成中の鎖骨に過剰に負荷をかけることはできないので,軽いメニューから始めている.
ダンベルなしでの肩甲骨周囲筋のリフトアップとか.
今週からはトレーニングベンチを使っての腹筋(レッグレイズ)を解禁.
20×3セットを2日連続で行った本日...見事に筋肉痛.
骨折前は全然平気で,足首に重錘バンドを巻こうかと思っていたぐらい.
廃用性の筋力低下が深刻である.
最近,サ活も復活させたので,己の腹を鏡で見ることが増えた.
もう,自分が嫌になるほどのたるみ...
空っぽの星.筋トレをゼロから始めよう.
まだまだ負けん!(誰に?)