『ツール・ド・フランス2022 ステージ11』の感想~まるで...

2022/7/14 Thu

漫画以上にエキサイティング.

先日も記事に書いた.

今年のツール・ド・フランスは楽しい

上記の記事ではパヴェステージまで.
その後もスーパースター(超人もしくは地球外生命体とも言う)達の快進撃が続き,一週目を終えて,黄・白⇒ポガチャル,緑⇒ワウトという順当な結果のまま,2週目に突入した.

休息日明けながら,総合勢にとっては中休み(のはずの)第10ステージ.
途中,わけのわかららん主張をする環境保護団体のデモによるレース中断もあったが,ヒゲおぢさん(マグナス・コルト)のびっくりスプリント勝利で平和に終わる...はずだった.

そやけど,“獲れるモノは全て獲りに行く”のが黄色い悪魔ことポガチャル.
総合勢ライバルに1秒でも差をつけるべく,集団ゴールにも関わらずスプリントを仕掛け,しっかりと先頭でゴール(タイム差はなし).

容赦もなければ躊躇もない,スロベニアの黄色い悪魔.
これまでこんな選手いただろうか...あっ,いました,ワウトマチューも同類.
作戦やら駆け引き,ましてや翌日のことは一切考えない.

「アイツが行ったらオレも行く」
「オレが勝ちたいからアタックする」
「アブ,アブ,アブ!」

もう男子の闘争本能に忠実すぎる.
この世代の特徴なのか?

思えばKazchariがグランツールを視聴し始めたのは2013年頃.
その頃から絶対帝国を築き始めていたのがフルームおよびチームSKY.

彼らはIDサイクリングっつーか,マージナル・ゲインっつーか,勝つための方略を徹底的に分析し,レースを完全に管理することで勝利を量産した.

エースを徹底的に守る.
捨てステージは本当に何もしない.
ライバルが動いた時だけ反応する.

さらにはプライベート洗濯機やエアコンを用意し,(コロナ前から)ホテルの部屋を徹底消毒.

努力や根性といった人間らしい要素を可能な限りはぶき,科学データに基づき,まるで精密機械のようにチームを運営.

もちろん,現実的には様々なアクシデントにより,現場の咄嗟の判断に委ねる場面もゼロではなかったが,少なくとも“理念”をベースにレースしていた(している)のは間違いない.

最初から完璧さを追求しない、 「1%の改善」が金メダルにつながる

確かに結果は出している.
マージナル・ゲインはビジネスでも参考にされた.

一方で「強すぎる選手やチームはアンチを生む」が,SKYの場合はちょっと違う.
単純にレースをつまらなくしたのだ.

もちろんここ10年で最高!と言わしめた伝説の「2018ジロ,第19ステージ」のようなとんでもない例外的なレースもあったけど...

結局,グラン・ツールで勝つには,Sky(現INEOS)的な戦法がベストなのか...

しかし,昨夜の第11ステージは違った.
ホンマ,凄まじかった.

https://www.youtube.com/watch?v=ssW6Vsq0pY8&t=229s

Kazchariは例によって,Zwiftしながらオンデマンド鑑賞.

スタートからの,ワウトとマチューの二人逃げでニヤニヤが止まらない.
言うまでもなくシクロクロッサーのこの二人は正に漫画的ライバル関係にある.

ガリビエ登攀前のユンボ大軍団による,ポガチャル総攻撃!
それをことごとく返り討ちにする黄色い悪魔に拍手喝采.某ペダル漫画のような展開!

そして最後の超級決戦.
相変わらず攻撃しまくりのユンボも,残るコマはエース(仮)のヴィンゲゴーのみ.
その彼が残り4.7Kmで飛び出した! そして満身創痍のポガチャルは...

まるで,ロボアニメのファーストシーズン最終話で,これまで圧倒的優位を保っていた主人公機がライバルにボコボコにされて爆散.
乗っていた主人公は生死不明.
衝撃展開の続きはセカンドシーズン開始まで待てい!みたいな展開だった(某種とか00とか...).

ポガチャル不調の原因は,補給失敗によるハンガーノックだったらしいが,当然,その前のガリビエでの攻防も有効だったのは間違いないだろう.

ポガチャルが一度手に入れたリーダージャージを手放すのは初めてらしい.

ゴール後のインタビューにしても,死にそうになってるヴィンゲゴーへのねぎらいにしても,リベンジの炎燃やしまくり.画面から伝わる.

ポガチャル最大の武器は,その驚異的な回復力.

本日の第三次アルプス攻防戦(第12ステージ)では,颯爽と新型ガンダ...ではなくてコルナゴに乗って天から舞い降りるのだろうか?

これで,もしヴィンゲゴーをボコボコにしたら,漫画どころの騒ぎではない!

で,その12ステージは...

超級3連発! 最後はラルプ・デュエズ! なんじゃこりゃぁ!

ジロとツールネタを毎ステージ描くこの4コマ,大爆笑必至!

ミユキ自転車

さぁ,今夜のレースも楽しみで仕方がない.
眠いけど.

今年のツール・ド・フランスは楽しい

2022/7/7 Thu

もちろん犠牲者もいるけど.

https://chan-bike.com/2022-tour-de-france-route-announcedより

7/1にデンマークのコペンハーゲンで開幕したツール・ド・フランス2022.

Kazchariは例によってJSPORTSオンデマンドで視聴中.

JSPORTS ツール・ド・フランス2022

今年は7月中で終了するので,1ヶ月契約(¥1,980)とコスパも良い.
これだけ楽しませてくれて,映画一本分!

今,これを書いている時点で,1週目最大の山場である”ミニ・パリ・ルーベ”第5ステージが終了したところ.
今年は例年にもまして面白い,いや楽しい展開である.
退屈なステージがない.

では,ステージごとの簡単なレビューを.

【Stage1コペンハーゲン 〜 コペンハーゲン(デンマーク)】

https://www.youtube.com/watch?v=ugQzkB5R-O8

顔見世的なタイムトライアルからのスタート.
13.2kmと距離は短いものの,残念ながら雨.
見るのも走るのも,雨のサイクリングは憂鬱.あっ,雪は楽しいけど.

誰もが優勝予測していたトップ・ガンナの大迫力ペダリングが見たかったが不発.
何やら後輪がスローパンクしていたようだ.

懸念されていた落車は少なめ.
これまで初日TT大怪我でいきなりリタイヤ,とか色々あったな(あぁバルベルデ...)

勝者は意外な伏兵ランパート.
確か,パリ・ルーベでおじさん観客にぶつかって吹っ飛び,勝利を逃した人だったような.
不運は続くとは限らない(場合もある).

毎年第1ステージはフルVerが無料配信されている.

https://www.youtube.com/watch?v=IRmc4yK8fTQ

たまたまこの放送を見た一般人が,ロードレースに目覚める,ということはあるのだろうか?
ステージレースの方がわかりやすいかも.

【Stage2ロスキレ 〜 ニュボー(デンマーク)】

https://www.youtube.com/watch?v=Mi6m9mAiLxs

ここはなんつっても18kmの橋が見どころ.
横風,向かい風などによる集団大分断が起こるかと思われたが,何もなかった.
少々拍子抜け.
海上を走るプロトンの風景は美しかった.

そんな中,これ以上ないくらい楽しそうに走っていたのがEFのマグナスコルトおじさん.サムネの表情も最高.
金色のマスタッシュがダンディだが,まだ20代らしい.マジか?
地元デンマーク人が山岳ポイント総取り...と,言っても高い山がないデンマークは全て4級×3(1ポイントずつ加点).
なんでも標高173mが最高地点らしい.ちなみに天保山は4.5m.

ポイント取る度に周囲から大歓声.
デンマークは観客のマナーが非常に良い印象(去年のあれはひどかった).

最後はスプリント勝負.
顔面大手術の復活のヤコブセンが優勝.
歯は超大事.

歯の価値~金では買えない

【Stage3バイレ 〜 セナボー(デンマーク)】

https://www.youtube.com/watch?v=QqgNvtSpe1M

デンマーク最終ステージ.
興行的には大成功.
何しろ,沿道の観客が途切れない.
そのせいで「トイレができない」という声が選手から上がっているそうな.

前から思ってたけど,ロードレースにおけるトイレ問題(走りション,立ちション),いつか規制が入りそうな気がするなぁ.
生理現象ゆえ,ゴミ捨てエリアのように場所を限定するわけにもいかないだろうし...
抗利尿ホルモンであるパゾプレッシンを服用...はアカンやろうし.
高吸収性のおむつ? もしくはカテーテル?

レースの方はマグナスコルトおじさんの連日の逃げと山岳ポイント稼ぎ.
そしてゴールでは,これまた復活のフルーネウェーヘンがスルスルとすり抜けてスプリント優勝.
前日のヤコブセンの事故原因を作った男,というのが劇的.

以前はまるで彫刻のような冷徹なマスクのフルーネウェーヘンだが,色々あって柔らかい表情になった気がする.

【Stage4ダンケルク 〜 カレー】

https://www.youtube.com/watch?v=FVmLhwtIl1s

いよいよフランス上陸.
『ダンケルク』と言えば,クリストファー・ノーランの...少々退屈な映画のタイトル.

丘陵ステージとは言え,とんでもない登りはない.
またまたマグナスコルトおじさんが逃げる.スゴイわ.

前半はあまり動きはなかったが,この日の見どころは何と言っても残り10kmからのマイヨジョーヌ,ワウト・ファンアールトの独走劇.
距離は全然違うけど,あの伝説の2018ジロ,フルームの大逃げに近い興奮を覚えた(いや,そこまでは).

正にV-MAX発動!みたいな加速やったな.

TTに強ぉーて,スプリントに強ぉーて,山岳も強ぉーて,シクロも強ぉーて,無限にエースを引っ張れてと,何でもありの脚質ファンアールト.
どうしてエースじゃないのか不思議.
既に若手ではない(27歳).総合優勝の野望はないのだろうか?

いすれにせよ,このワウトと,別種目からやってきたもう一人のスーパースター,マチュー・ファンデルプールのおかげで,退屈になりがちだったレイアウトのステージがとんでもなく面白くなった.
特に,先日のジロにおけるマチューの走りは...セオリーなんて完璧に無視.アタックしたいと思ったらアタックする,今日は休息ステージ? そんなん知るか的走りが最高だった.

今ツールのワウトの動きも,全然マイヨジョーヌらしくない.
アシストに守られて助けられて,一番おいしい所でGo!が一般的な黄色の走り.
それをエースではないとは言え,完全に無視.

彼らの「1時間全力疾走のシクロ走り」が,グランツールを面白くしていると思う.

【Stage5リール・メトロポル 〜 アランベール・ポルト・デュ・ハイナ】

https://www.youtube.com/watch?v=FEgmV754tgw

さて,いよいよ問題のパヴェステージ.

前日まで絶好調,「今年こそは勝てそう!」なユンボ・ビスマが崩壊してしまう.
ワウトは自爆落車するわ,ヴィンゲゴーはメカトラ,そしてエースのログリッチェは...ズレた緩衝ブロックで落車+肩脱臼! なんてこった.

それでも超人ワウトのおかげで被害は最小限に留まっているのがスゴイ.
もう,エースでいいんじゃね?

一方,総合優勝筆頭の”ザ・ワールド”ポガチャルは涼しい顔で,何のトラブルもなく集団前方をキープ.
ステージ優勝こそなかったものの,総合ライバル勢が自滅して好ポジション.
ホンマ,自転車の神に愛されている男やな.

つーことで,まだまだエグいステージが続くツール.
毎晩楽しみです.

チャリの話題あれこれ

2022/7/1 Fri

充実のチャリライフ

7月ですな.本日は自転車関連の小ネタ集.

【新型,穴あきMADONE発表!】

TREKのエアロロード,MADONEの第七世代モデルが発表&発売になった.

TREK MADONE

先にレースでお披露目済みだが,話題になったのがそのデザイン.
シートチューブ(と言って良いのか)にガッツリ穴が開いているのだ.
F1やオートバイのウイングやらカウリングっぽい.
空力を追求した結果の形状らしいが,サドルの高さ調整は大丈夫なのか?とミクロマンのKazchariは考えてしまう.

その他の印象.
旧モデルに比べると,全体に角張った感じ.
前半分はキャノンデールのSYSTEM6っぽい?

性能の向上はともかく,Kazchariの好みは...旧モデルかな.
このPROJECT-ONEは本当に美しかった.

TREK MADONE購入のタイムリミット,迫る

さて,新型MADONE,賛否両論のデザインもたいがいだが,一番の驚きはその価格.

電動コンポ化した105の「SLR6」ですら¥1,155,000である.
これもみんな円安ってヤツのせいなんだ...

そういやApple製品も今日になって突然の大幅値上げ.
ひょっとして先週の騒動の原因が”本当に”iPhoneの故障だったら,値上げ前の値段で「13 pro」を買っていたはず.
ラッキー? アンラッキー?

現代社会最大の恐怖!~スマホが利用停止!?

つーことで,とんでもデザインになったMADONEの話でした.

【ツール・ド・フランス2022開幕!】

まさにこのブログを書きながら第1ステージをJSPORTSオンデマンドで観戦中.
ここ数年の夏っつーか7月の風物詩.
寝不足が続くなぁ.

ユンボビスマの箱根学園感がスゴイ.
UAE(もしくはバーレン)は総北?
総合優勝者予想は...やっぱりポガチャル3連覇かな.

それにしても...スペシャライズドのTTヘルメットがダサ過ぎる.

【Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaidoエントリー!】

いよいよ今夏の大冒険,本格始動.

こんなボクでも「オホーツク1300」走れますか?

不安と言えば以下の2点.

一つは天候.
ずっと雨はないやろうけど,ずっと晴れもないはず.
それよりは猿払や襟裳近辺の風が気になる.
フラペ,もしくはSPDペダルに変更すべき?

まっ,天候ばかりは神のミソ汁.

もう一つはサドルの痛み.
先日の「トカプチ400」で思いもよらぬトラブルが発生.

Audax Japan BRM618北海道400kmトカプチ(その1)

”ソファのような座り心地”と称される革サドル「セラアナトミカ」を使用.
いわゆる臀部の痛みはほぼないが,問題は会陰部つまり尿管痛.
ここが圧迫されて排尿時の痛みがエグい.結石ってこんな感じ?

しかしながら1000kmを越える長距離ブルベで,通常サドルは考えられない.
やはり「セラアナトミカ」をチョイスするつもり.
「摩擦防止クリーム塗りまくり作戦」しかないのか.

8月のお盆明け出走予定.さぁ,次は宿の予約やな.

【旭ヶ丘ヒルクライムレース参戦!】

いよいよ日曜日に迫ってきた.

早くも『旭ヶ丘ヒルクライムアタック2022』エントリー開始

今回で3回目のチャレンジ.
前回は前々回に比べタイムが30秒近く落ちてしまった.
調子が悪かったと思いたい.

とは言え,今年は今年で練習不足.
体重は変わらんけど,筋肉が落ちてる気がする.

いかんいかん.
走る前から言い訳をするのはよそう.
うちのアホ息子に怒られるわ ⇒ Kazchari家の家訓は「やる前から諦めるな」である.

つーことで,チャリ関連話題の小ネタ集でした.ちゃんちゃん.

あぁカラパス~ツール2021第17ステージ

2021/7/15 Thu

カッコ悪いとはこういうことさ

ツール・ド・フランス2021 第17ステージ ミュレ~サン=ラリ=スラン(コル・ド・ポルテ) 178km(山岳)

これぞというクイーンステージが存在しない今年のツール・ド・フランス(全部キツいから?).
公称されてはいないが,この第17ステージがたぶんクイーン?
1,1,超級の登り.

結果的には大方の予想通り,ポガチャられてしまったが,何かと物議をかもしそうな動きがゴール間際にあった.
それはカラパスのアタックである.

最後の超級ポルテ峠にて,総合狙いの選手を置き去りしたポガチャル,ヴィンゲゴー,カラパスの3人にステージ優勝者は絞られた.
現状5分以上のアドバンテージで,ぶっちぎり総合1位のポガチャルはともかく,他の2人は表彰台争いの重要な局面.

余裕のなせる業か,特に必要もないのに涼しい顔でインターバル走法を繰り返すマイヨジョーヌ.かっこよすぎる(やはり真波くんっぽい).
時々ヴィンゲゴーも前に出てひく(こちらは手嶋さんか?).

そして,絶対的王者,イネオスのエース,カラパス.
なぜか,全然ひかない.
先行する二人にチラ見され,無言の圧力をかけられつつも,全然先頭に出ず“ツキ位置”をキープ.
ワザとらしくサイコンをポチポチいじったり,すんごいキツそうな顔をしたり,霧が濃いにもかかわらずサングラスをかけなおしたり(表情隠し?)と謎の行動.

まさか,ゴール直前サクッと抜け駆けアタックしたりせーへんよなぁ...(紳士協定的にNG)と思った矢先,トンネル手前でまさかのアタック!
ポガチャルはすぐに反応するが,ヴィンゲゴー遅れる.

このアタックを見て「カラパスがんばれ」よりも「カラパス大丈夫か?」という気持ちが先に立った.
これでもし勝ったとしても,世間からの非難轟々やで~

そして「ポガチャル怒りのアタック!」ではなく「ザ・ワールド!時よ止まれ!ズギゥューン!」が発動し,カラパスをあっさりと抜き去る.
さらに,ヴィンゲゴーもカラパスを抜いて二位に浮上!

ゴール後はひっくり返っていたが,全然余裕のポガチャル.
このえげつないコースを走った後やのに,なんでそんなに爽やか?
もう一山行けそうな感じ.
ヴィンゲゴーもポガチャルほどでもないが割と余裕.倒れているポガチャルを起こして称える余裕もなる.

一方でカラパスは...疲労困憊でインタビュー.

超人達がギリギリ限界の中でせめぎあっている.
勝利のために手段を択ばない.
プロとしては正しい姿勢なのだろう.
ズルイとか卑怯とか言ってられないかもしれない.

まぁ,演技だったことは,二人にバレてたらしいけど.

2021ツール・ド・フランス第17ステージでタデイ・ポガチャルはリチャル・カラパスの嘘を見抜く

さて,カラパスと言えば昨年のツールでもやらかしている.
ポガチャルがログリッチェを下した伝説の第20ステージ.
スタート前,カラパスは山岳ジャージを着用.
TTステージだが,かなり極端なレイアウト.
たいていのライダーはふもとでマシンを乗り換える.
後半ひたすら登り.
その結果,TTにもかかわらず山岳ポイントが設定された.

ツール・ド・フランス2020 第20ステージ ルアー~ラ・プランシュ・デ・ベルフィーユ 36.2㎞(個人TT)

さて,カラパス.
最後だけ全力で登ればいいやと,前半部を超スロー走行し足を貯める.
そして山岳のみに全力をそそぐが...なんとポガチャルより遅く.山岳ジャージを失ってしまう.

どこか憎めないカラパスだった.

そうそう,今年の4月以降禁止されたスーパータック(スペースペダリング)をついついやってしまって,失格になったこともあったなぁ...(リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ).

ただチャリをこいでいるだけに見えるロードレースだが,実は高度な心理戦が繰り広げられている.
近年のデータ主義によって面白さが半減したと言われるが,まだまだ十分に見ごたえあり.

それにしても,ジロに比べ,ツールのイネオスはええとこなしやなぁ.
ベルナル出場のブエルタで盛り返せるか?

ツール・ド・フランスも休息日

2021/7/12 Mon

何もかも異例

『Tour de France 2021』も本日2度目の休息日.
怒涛の第一週に比べると,非常におとなしい第二週だった.

その理由は総合優勝者がほぼ確定してしまったからに他ならない.
よほどのアクシデント,集団落車に巻き込まれるとか,それこそ新コロに感染するとかじゃないと,ポガチャルの連覇は揺るがないだろう.

昨夜の第15ステージのJ-SPORTS実況でも,栗村さんが「これはもう完全に粗探しですが,ポガチャルの弱点は”暑さ”かもしれません」と根拠不明の論説を繰り出す始末.
フランス現地の実況もだいたいそんな感じなようで,興味の対象は「山岳賞は誰か」「ポディウム(2位と3位)は誰か」に移っているとのこと.

で,実際のレースも総合勢にロクな争いもなく,まったりと終了.
やはりヘルメットから飛び出た髪の毛にはラジエーター機能が備わっているようだ.

トピックと言えば”吸血鬼”マルタンが,下りジャージジッパー全開のせいで遅れたぐらいか...(一説にはエアロロードじゃなかったからとか)

前半はめちゃめちゃ面白かった今年のツールやけど,このままダラダラと続くとエンタメとしての評価は下がるなぁ.
それでも,各種ロードレースブログの細かいネタは面白いけどね.

例えば,第14ステージでは,久々にTREKのモレマが勝った.
DOMANE乗りとしては単純にうれしい.

その勝利に関して面白い記事が...

2021ツール第14ステージで、バウケ・モレマは最も必要なアイテムなしで勝利している その必要な物とは?

Kazchariなんて,割と短距離でもサイコンをピコってしまう.
もちろん自分の走りをSTRAVAに記録するためでもあるが,プロのレーサーが距離や速度を気にしないとは(パワメも?).
あれかな,ダイビングインストラクターがもうログ付けしないのと同じか.

「この方法でハンドルバーも素晴らしく綺麗であることが好きなんだ」というセリフがベテランならではの台詞でカッコ良い.
まぁ,モレマもポケットにはサイコンを入れていると言っているので,走行データはしっかり保存してるんやろうけどな.

さらにさかのぼると,例の「モンバントゥ2回登り」ステージ.
脚質ファン・アールト”の真骨頂.

「ウサイン・ボルトがマラソンで優勝したみたいなもん」というたとえが最もわかりやすいが,興奮しすぎたせいか,娘(中三)にこのミラクルを説明するのに,以下のたとえを使ってしまった.

「ええか,この石神千空みたいな髪型のファン・アールトっつー選手やけど,ほれ近所に十勝岳ってあるやろ? あれの倍くらいある山を,なんと二回も登って優勝したんや.その前の日はスプリントステージで2位になってるから,たとえて言うなら,カール・ルイスと瀬古を足して2で割ったような選手や!マンガや!」

ここでヨメさんから「その説明,古すぎてわからん」とのつっこみ.そらそうだ.

そして”山岳ギリギリ隊長”こと復活のカベンデッシュ...本人よりも記録が並ばれたメルクスさんのコメントが爆笑.

ミユキ自転車

そうそう,一週目で大暴れしたマチューや,三週目は走らないニバリに関して.
何でも東京オリンピックの準備だとか.
ルール違反でもなんでもないんやろうけど,途中で計画的にリタイヤするのって,あまり好きではない.
「今日で終わり」というのと「明日以降も走り続ける」選手では絶対的パフォーマンスやモチベーションが全然違うと思う.

逆にオリンピックが中止になっていたら,今年のツール,どういう展開になってたんやろ.

話はガラっと変わるが,モンキー125に乗るようになって,モーターサイクルとロードバイクの違いについて気付いたことがある.

モーターサイクル ⇒ 大地,匂い,光,音,色,風など自分を取り巻く世界との対話
ロードバイク ⇒ 心臓,肺,筋肉の躍動感など自分の内面との対話

極めて主観的かつ印象的.

ただ言えるのは...両方とも好きだということ.

ヒルクラ大会前踏まないライド

2021/7/3 Sat

走る前に勝負はついている

iPhone11 Pro

Broken clouds, 22°C, Feels like 24°C, Humidity 73%, Wind 1m/s from N

さて,明日はいよいよ二年ぶりのヒルクライム大会である.
5月のブルベも延期になったため,今年最初のイベント参加となる.

ガチなレーサーではないので,特に意識高い系の練習(FTPがぁ,インターバルがぁ的な)はしておらず,ひたすら距離を乗るライドを続けてきた.
その真価が明日試される...あかん,既に負けてる.

つーことで,大会前日の過ごし方であるが,完全休養は却ってよろしくないと聞いたのので,軽く2時間,40kmライドのつもりで出かけた.

サイクリングロードがすっかりジャングル化しておる.

iPhone11 Pro

脚に負担をかけないようケイデンス90以上を維持.
長距離ブルベの時とだいたい同じ.
おお,そう言えば今日はAJHの名物企画「宗谷600ブルベ」のスタート日.
来年は(豊富の仮眠所が復活したら)出たいものだ.

志比内の交差点から峠を登る.
そういやここの交番がいつの間にか閉鎖(?)されている.
減ってんねんなぁ...日本の人口.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

「就実の丘」近辺の丘陵地域へ.
ニュースでも話題になっているが,今年は熊の出没率が半端ないらしい.
道南で高齢者が熊に襲われて殺されたニュースでは「身体の6割が残され...」という文章がサラっと書かれていたが,想像したらエグイよな.

つーことで,Kazchariも最近,ファットくんによるグラベル散策を自粛中
熊スプレーなぁ...高いしなぁ...何より冷静に風上に移動し,射程2mまで待つ自信が全くない.
と思ってたら,最近はこんな商品が.射程距離10m!

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iPhone11 Pro

お昼は美瑛町内のいつもセブンで.
大好きな「焼うどん」と「Drペッパー」がないっ!ついに商品入れ替えか.
代わりに「海鮮ピラフ」「ガブ飲みメロンソーダ」「バナナ」で昼食.
ここのセブンはゴミ箱が外なのがありがたい(何も買わずに家庭ごみを捨てていく輩が多いのには閉口するが).

さて,国道を横切って「セブンスターの木」経由で帰るか.
坂があっても踏んだらあかんでぇ.

iPhone11 Pro

2時間で戻るつもりが結局3時間かかった.
まぁええか.

ウェアを洗濯後,明日の大会に向けてDomaneくんの洗車&整備.

これまでヒルクラ練ライドの際は軽量ホイールを装着していたが,明日はそれに加えて軽量カーボンサドル!
お値段なんと,5万...ではなくて¥1600!(2017年当時)

TENDOC 超軽量 98g フル カーボン シート サドル レール Full carbon ロードレース

普段のロングライドではとても怖くて使えない.
とは言え,一昨年の同大会でも使って,その後の三国峠往復ライド(110km)でも問題なかった.
運が良かっただけ?

基本的に”登って終わりのヒルクライベント限定の飛び道具”という位置づけ.

「これで勝てねば貴様は無能だ」と言われそう...(無能です).

話は変わって,日夜鑑賞中の『Tour de France 2021』.

今年は,つーか今年も面白い.
特にマチューのバケモノ度が凄まじい.
ロードレースのセオリーやマイヨジョーヌの”基本的な”走り方を「知らんがな」と言わんばかりにことごとく打ち破ってくる.
ファンアールトとのライバル関係なんてほとんど漫画.
そしてポガチャルも”アホ毛”が立って,さらにキャラも立ちまくり.真波くん?

Kazchariは2013年からツールを鑑賞しているが,主役たる顔ぶれも,またそのキャラや戦法もすっかり変わったように思える.
あぁ,フルーム,キンタナ...そして今回のツールは終了してしまったログリッチェすら過去の人(おじさん)っぽく感じてしまう.
えっ,カベンデッシュ? うん,まぁそういう人もいるわな.

今日からの山岳でINEOSがどう動くかが楽しみだ.
今晩は早く寝るから観れへんけどな.

ツール・ド・フランス2021公式プログラム (ヤエスメディアムック691)

美瑛,私的定番コースライド&『Critérium du Dauphiné』

2021/6/3 Thu

いつまで走れるのだろう

iPhone11 Pro

Scattered clouds, 17°C, Feels like 17°C, Humidity 77%, Wind 2m/s from N

ステージ優勝候補2名のみにとんでもないトラブル(パンク&落車)が襲い,順当にベルナルがマリア・ローザを獲得した『Giro d’Italia』が終了.

2020年に続きINEOS連勝だが,レース的には昨年の方が面白かったかな(最終ステージ同タイム決戦はなかなかない).
まぁ,演出があるわけではないので,誰かのシナリオ通りには進まないのがレース.

現地放送局の編集なのだろうけど,最終ステージ表彰式後に全ステージのハイライトをまとめた映像が流れる.
これがまぁ,情緒的な音楽と相まって実によくできている.

この3週間(毎日3~5時間の放送)は視聴者にとっても”死闘”(寝不足)

この映像を観ると,まるで選手とともに完走できた気分になって,正直,泣けます.
だからレース鑑賞はやめられない.来年の『Giro』も楽しみだ.

それにしても,ここ数年のチャンピオン,カラパス-ゲイガンハート-ベルナルがみんな(現在)同チームにいるとは...

そして迎えた『Critérium du Dauphiné』
Jsportsの契約をそのままにしているので,こちらも初めて生視聴.

『Tour de France』と”ほぼ”同じメンバーが出場,つまり前哨戦とされるレース.
グランツールに比べると,良くも悪くもゆるく鑑賞中.

それでも,第4ステージでフルームが,あのフルームが個人TTで後方から走ってきた選手に抜かれる日が来ようとは...衝撃の映像だった.
まるでアリス『チャンピオン』の様.
どう考えてもツール5勝目は難しいだろう.
個人の能力,チーム力ともあまりに弱い.
2022年? 年を追うごとに肉体は衰える.時の流れは残酷.

いつも読ませていただいている「ロードバイクはやめられない」というブログにこんな記事があった.

2021シーズンに最も高い給料をもらっているライダーは誰? 1位となんと~

フルームにのしかかるプレッシャー.
いわゆる誹謗中傷もひどいんやろなぁ...

続く第5ステージ.
ZWIFTを終え,オンデマンドにつなげると既に残り10kmを切っていた.
集団には結構な数.逃げてる選手もつかまりそう.
「今日も集団スプリントか」と観ていると,残り1kmちょいの最終連続コーナーの手前で白いグラサンの「G」ことゲラント・トーマスが先頭に!
ここは通常,スプリンターとちゃうの!?とびっくり.
これは不味いと,後方からグリーンジャージのコルブレッリが猛スパート.
しかし,ほんのわずかの差で「G」が勝利!
いやいや何すんの! (ベテランの)総合系ライダーが?

つーことで「G」を含む,INEOSやはり強し.
ツールでの勝利のみに照準を合わせているログリッチェポガチャルとの対決が楽しみである.
オリンピック? 何それ?

と,レースネタは置いといて.
今日は久々の晴れ.
午前中休みをとって3時間程度のライドに出かけることにした.
時間制限があるため,馴染みの定番コースへ.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro
iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

毎回書いている気もするが,何度走っても飽きない道だ.
そらそうだ.全国のライダー,チャリダー憧れの美瑛だ.
自宅を出て30分でこの風景.
絶景閾値が高くなりすぎて困る.

今日は風向きが非常によく,巡航速度がかなり上がった.
体力的に余裕もあったため,いくつかのSTRAVAセグメント,順位アップに挑戦.
結果は...うーん,いずれもベスト10内に入れず.

次回こそって,その次回=未来はいつまで存在するのだろうか.
もちろんプロ選手ではないけれど,以前は「伸び続けるもの」と思い込むことができたチャリのスキル.

やがて伸びが止まり,落ちていくのが自然の流れとはいえ,寂しいものである.
おや? これって初老期うつの徴候なのか...

「のんびり走って楽しめたらいいや」と思える境地には,まだ達していない(あくまで主観).
たかが趣味なんやけど,まだ改善・向上を目指したい.

フルームになるのか,「G」になるのか?
「血を吐きながら続ける悲しいマラソン」となるのか...

祝日のKazchari家~いろいろレビュー

2021/2/23 Tue

けっこう動いた.

祝日-天皇誕生日である.
日本人が体験するのは2回目か.
まだなじみのない日.

ヨメさんは祝日も仕事なので,Kazchariは子供二人,いや8歳の息子の面倒をみる必要があり,根回しなくして冬チャリには行けない.
あぁ,天気ええのにな.

とは言え,冬の楽しみの一つと言えば惰眠
ふとんが心地よい.
今朝もしっかり7時まで寝た.
少し前に話題になったネット記事がこれ.

日本人がやりがちな「寿命を縮める」3大悪習慣

まとめると,

第一位:睡眠不足
第二位:孤独
第三位:運動不足

らしい.
現状「孤独」と「運動不足」に問題なし.
むしろ前者はもっと欲しいし(ニュアンスが少々異なるけど),後者はやりすぎ.

さて「睡眠不足」だが,記事によると健康のためには「7時間以上」の睡眠が必要とある.
ここ数年,Kazchariの平均睡眠時間は6時間.
うわっ,一時間足りんわ!と心配し過ぎるのが一番健康に悪い気もする.
まっ,個人差ですな.量より質でしょう.
本プログイチオシのこれで寝落ち体験できます.

NIPLUX NECK RELAX

さて午前中.
録画済みのTV番組を3人で観る.

ゆるキャン△SEASON2

絶賛炎上中の『約ネバ』と違い,こちらは原作忠実+αでアニオリ部分の作画,演出とも秀逸.
もうね,観る度にキャンプに行きたくなる.
なんだかんだでオートバイ趣味の継続を決めたのは,このアニメの影響が大.
納車前なのに『モンキー125』のキャンプグッズ積載動画を観まくっている.

https://www.youtube.com/watch?v=QxRKgw01JBE

寺崎勉風に背負うのか,それともサイドバッグ併用か? そうするとダウンマフラーに...と妄想がつきない.
最近気づいたのだが,このseason2のオープニング映像,よくできている.

- 出てくる料理が劇中と同じ
- 南北逆さまの伊豆半島の地図(一見わからない)
- 先生のクルマがハスラーではなくレンタルの7人乗り

歌もええね.

進撃の巨人 The Final Season

第70話「偽り者」を観る.
当たり前だがアマプラよりNHK本放送の方が先行.
しかしまぁ,この内容を深夜とは言え国営放送が提供していること自体がスゴイ.某国からクレームが来そう.放送しているのか?
Final Seasonからアニメ制作会社が変わり,CG率が高くなったことへの批判もあるようだが,そこは気にならない.
キャラの顔が原作寄りになった(まぶたの縦線とか)のは好印象.
月日が経ち,キャラの心情も激変しているのでこのくらい変化があってもちょうど良い.
来月で雑誌連載が終わる?
ネット上でネタバレに遭遇しないか不安.

『魔進戦隊キラメイジャー』

本ブログでも何度か取り上げたが,この新コロ騒ぎの中,よくこのクオリティを保てたと思う.
ひたすら明るく前向きな内容.
敵が味方になる展開も,これまであるにはあったが無理なく取り入れている.
クランチュラの「クリエイターとして通じ合った」は斬新な転向理由.
来週で最終回か...
しかし,有機ELテレビ,すなわち4Kに買い替えてから観る特撮番組の素晴らしさよ...

パナソニック 55V型 4Kダブルチューナー内蔵 有機EL テレビ VIERA TH-55HZ1800 4K

ホンマ,前のテレビで観てたのとは別番組の様.
昔放送していたものではどうか?

その確認のため,取りだめていた前々回の戦隊『ルパパト』を娘と試し観る.
知る人ぞ知る感動の最終回で,既に何度も観ている娘がまた泣いていた.

はい.テレビの時間はおしまい.
中二病の娘は友達の家へ遊びに.
息子は”チャリ”で近所の公園に行くという.
なんや,Kazchariおらんでも,子どもらは勝手に遊んでるやん.

外を見ると結構な積雪.
ここは本格的に雪かきでもするか(毎回同じことを書いている気がする).
重点ポイントはクルマの停位置.
降雪→氷化によって,雪面の凸凹がひどく,クルマが斜めになってしまうのだ.
ガチガチで通常の雪かきスコップではどうしようもない.
そこでツルハシが活躍.
「エンヤコーラ」と氷をバキバキに砕いて,できるだけ平らにする.
ふーっ,いい汗かいた.

子どもらが帰ってきたので昼飯.
昨晩の夕食同様焼肉

パナソニック IHホットプレート 7段階火力調整 焼肉 ホットケーキ クレープ お好み焼き ブラック KZ-HP1100-K

♪さぁ~リヴァイと焼肉だ~(進撃OP『僕の戦争』のフシで)

実はこれ,ヨメさんが新車(新型ハスラー)を契約した際にくじを引き,なんと当選した品なのだ.
ちょうど,20年以上使っていたホットプレートを買い替えようかと考えていた時期でもあり,運が良かった.
Amazonで確認したら結構な値段するねんな.

午後からも息子は再びお出かけ.
今回もチャリで出かけて行ったが,厳密には校則違反らしい.
冬チャリを禁止するとは,つまらん学校だ(と思うのはKazchariだけかも).

さて,時間ができた.
とは言え,出かけるわけにもいかないのでZwiftタイム.
そのお供は,セッティングしっぱなしになっているプロジェクタと80インチスクリーンで『ブエルタ・エスパーニャ2020』だ!
そう毎回『ツール』Blurayのおまけに入っているヤツ.

ツール・ド・フランス2020 スペシャルBOX(Blu-ray2枚組)

今年の『ブエルタ』は,新コロのせいでステージ数が全21から18に減ったためか,収録時間が長めのような気がする.
ライブでは観ておらず,YouTubeのはしょった速報だけしか知らんかったけど,こっちもむっちゃ面白かった.
しかしまぁ,『ツール』ともども,ログリッチが際立つグランツールやね.

ツールは「vsポガチャル」,ブエルタは「vsカラパス」の激闘が凄まじい.
最後にサッシャが言ってたけど,あの最終ステージ前で1,2位が同タイムの『ジロ』も含め,短期間にレースの面白さがギュッと詰まった2020シーズンやったな.

そうそう,今年のロードレース配信と言えば,なんと『ジロ』がJsportに復活するとか.

Jスポがジロやストラーデ・ビアンケなども放送へ。一方GCNは新サービス「GCN+」を開始。日本から利用するときの注意点は?

そやけど,土井ちゃんもGCNで「(GCN+で)ジロの配信が決まった」とかなんとか言ってたような...

両方で配信? どうなってんの?

『Tour de France 2021』コース発表

2020/11/10 Tue

伝統的なコース?

先日『Tour de France 2021』のコースプレゼンテーションが行なわれた.
例年のように,大会場で各チームのエースを呼んで...とはいかずTV放送だったようだ.

発表されたコースは保守的というか,最近の奇をてらったコースとはうってかわって普通(?).
石畳とか,未舗装とか,グリッドスタートとか,60km超短距離とか,獲得標高5000m越えのようなマリオ・カート的ステージはなさそう.
強いてあげれば,Stage11の“魔の山”モンバントゥ2回登りかな.
それでも最後は下りゴールなので,それほどタイム差はつかない(だろう).

さらに来年のコースは頂上ゴールが3回しかない.
“ツール・ド・下半分”の山だらけだった2020年とエライ違い.
これまではピノバルデのようなフランス人クライマ-に勝たせるため(あくまで噂)の山岳↑TT↓設定だったのが,山岳↓TT↑のオールラウンダーもしくはパンチャー向けに.

フランス人パンチャーと言えば,♪アラアラアラアラフィリップ!
その実力と人気は折り紙付き.
世界チャンピオンを獲っても,ゴール前で油断して後ろの選手に抜かれたり,停車中のモーターバイクに衝突したりする天性,いや天然のエンタメ性.
『Tour de France 2019』での大活躍も記憶に新しい.

ciclissimo(チクリッシモ)No.61 2019年10月号

※ 優勝はINEOSのベルナルです.

さすがに総合優勝は難しいかもしれんが,チームメイトには今年のジロで魅せたアルメイダや,大事故からの脅威の復活をみせるレムコ・イヴェネプールもいるしで,クイックステップは来年もやらかしてくれそう.

もちろん,ディフェンディグチャンプのポガチャルや,マチュー・ファンデルプールも出場するだろう.
ログリッチェのリベンジもありそうだし,ファンアールトも「ヒルシです」もいる.
コースに関係なく”若い”役者ぞろい.

ちょうど先日『Vuelta a España 2020』も,予定していた全18ステージを終えた.
同時視聴はせずハイライトのみの観戦だったが,ログリッチェが二連覇達成
おめでとうございます.
チームも強いし,フルーム時代の次はログリッチェ時代かな.
それにしても最終決戦たるStgae17における,ラストのカラパスの追い上げは,同時視聴してたら大興奮やろなぁ.
もし,カラパスが逆転してたらジロとブエルタの制覇となり,それはそれで偉業やったけど(ちなみにボーナスタイムを除けばカラパスが勝っていたそうな).

プリモッシュ・ログリッチはブエルタで8秒差でカラパスに負けていたかも?

『Giro d’Italia 2020』も1位と2位が同タイムで最終日を迎えるというマンガのような燃える展開!

結局,どうなるかと危ぶまれた3大グランツールは全て実施された.
しかも近年まれに見る面白さで.
日程の変更やら感染対策など例年とまるで異なる環境.
そんな中でも,人類の勝利というか,娯楽にかける人間の意気込み・情熱は素直に「スゴイ」と感じた.

これで東京オリンピックすらも開催できそうな気が...やっぱりしない.
むしろ冬の北京や東京の次のパリすら怪しくなってきているような...

いずれにせよ,今年一気に進んだ感のあるロードレースの世代交代.
来年の視聴も楽しみだ.

『Tour de France 2020 Stage21』の感想

2020/9/21 Mon

今年もツール・ロス.

『Tour de France 2020 Stage21』は通例通りパリ・シャンゼリゼゴール

2013年の第100回大会以降恒例となった,凱旋門をぐるっとまわる周回スプリントレースは今年も健在.
パリ中心地の人口は214万人.スロベニアより多い.
12歳以上マスク着用義務.
違反すると罰金やら禁固刑になるらしい.
それでもパリの感染者はうなぎのぼり.

「パリにたどり着くことは奇跡」と言われたこの大会.

そのまさかの奇跡が起きた.
ただし,観客はほとんどいない.
黒い警備員だらけ.
どこかデストピア感漂うシャンゼリゼを,夕日に照らされながら,世界で一番美しい乗り物が走る.

シャンゼリゼの石畳はZwiftで経験済み(キリッ).
本物は全然ちゃうんやろな.

周回コースに入るまでの半パレードランでも,いつものシャンパンはなし.
サガン自ら白旗宣言(「最終日はお祭りだよ」とか)し,中間スプリントも争わずマイヨ・ヴェール確定.

勝ったのはSベネパーフェクト・グリーンやな.こういう勝ち方も長い間なかったんとちゃうか.

【総合1位:ポガチャル】

今日も今日とてヘルメットからはみ出た金色のアホ毛.
メットを取るとツンツンのソフトモヒカン
この日が21歳最後の日になるらしい.
あっ,ポディウムで広げた国旗,裏返しやで.
ベルナルもそうだが,ホンマ落ち着いたしゃべり
どう育ったらこうなる.
ベルナルもそうだが,若くして成功した選手にはクネゴ臭がする...とかなんとか栗村さんが不吉なことを...

使用機材もここ数年なかったコルナゴ+カンパの組み合わせ.
ホンマ,オーソドックスなデザイン.これで売れる?

2020年代はポガチャルの時代になるのだろうか?
チーム(UAE)が弱くても大丈夫なのか?

【総合2位:ログリッチェ】

今日になってログリッチェの敗因が色々記事に上がっている.
バッド・デイだったという説もあるが,タイムはそれほど悪くない.
主催者側が用意するマイヨ・ジョーヌ用スキンスーツと新型ヘルメットがダメだったという話もあって面白い.
登りでTTからロードに乗り換える際,軽量化のためバイザーを捨てる.
すると目線の関係か,ヤンキー暴走族のお椀ヘルみたいなかぶり方になる.
ズラがズレてるみたいな感じ.空力はどこいった?
今日は息子さんを連れてポディウムに.
目がそっくり.
ジロかブエルタでリベンジ?

【総合3位:リッチー・ポート】

35歳.何やら来年は古巣のINEOSに移籍するという噂がある.
するとまたアシストに戻ることになるが,もう野心はない?

いつも思うけど,放送の最後に流れる総集編の映像.
編集とBGMが秀逸.
毎年,これ観るとツール・ロスに襲われる.

今年の大会はホンマに素晴らしかった.
チャリ好きになって良かった.

例年だとツールが終わればJsportsを解約している.
月契約なので9月いっぱいは視聴できるとして,10月以降どうするか?
番組内でも散々触れられているが今年は全てが特別.
特に”秋の”パリ-ルーベが気になる.
もちろんブエルタも(11月に突入してしまうが).

しかしなぁ...ロードレースの視聴はなんしか時間が奪われる.
読書など他のことができない(ブログネタにはなるけど).
ダイジェストでガマンするかどうか検討中.
でも,今年のツールのBluray-BOXも買います.絶対.

iPhone11 Pro

https://www.youtube.com/watch?v=egvooChs-fo