『Giro d’Italia 2020 Stage4』の感想

2020/10/7 Wed

ボトル落ちすぎでは?

これまた極端なレイアウト.
ちょうど中心に山がそびえたっている.
近くの山に登って下って帰宅したStravaのルート表示みたい.

土井ちゃん復活.
前日のオバタさんとのコンビ.
ふーむ.こういうローテーションで行くのだろうか.

真ん中の山はおいといて,一応平坦ステージゆえ話題探しに一苦労.
今日はイタリア料理の話多め.
土井ちゃん,「宮沢さんを呼ばないと」と提案.
旧DAZN組で固める算段なのか?

昨日,悲劇の落車に見舞われたG
その後の精密検査にて骨盤に小さな骨折が見つかったらしい.
結果,リタイヤ...無念.

今日はTREKのウェーニングも自チームのボトルを踏んで落車していた.
他にもプロトン内を転がるボトルを映像が捉えていた.
例年,これだけボトルが転がっていることってあったっけ?
補給時にミスして落とすシーンは割と見るけどなぁ.

経験上,ケージに挿したボトルがこれだけ簡単に落ちるのが不思議でならない.
ファットくんで,ジャリ道ダウンヒルする時もケージから外れたことはない.
うがった見方だが,ボトルケージの軽量化に伴い,その固定力も低下しているのだろうか?
もしくはすぐ抜けるように軽く挿しているとか?
そのうち何らかのレギュレーションかペナルティが加わりそうな予感.

さて.
Stage4の結果は下馬評通り,FDJのデマールが優勝

ヒルクライム前からツールでもよく見られたBORAのスプリンター引き離し作戦が炸裂.
ここでUAEのガビリアが遅れ始めるものの,一番やっかいなデマールは残ってしまった.
最終的にタイヤ半分の差でサガン敗れる2位).
しかし,第2ステージの2位があったため,マリア・チクラミーノ無事Get!
世界中のサガンファン大喜び.

話は前後するが,霧の峠前後からはBORAに変わってTREK(地元のニバリ)に集団先頭交代.
濡れた路面が怖い怖い.
ふもとの街に入るとさらに石畳が加わる.
こういったコンディションはディスクブレーキの方が有利か.
それともプロにはリムと大差ない?

中間タイムボーナスポイントでは,同タイムのアルメイダカイセドマリア・ローザ争いがった.
解説陣に「すっかり忘れてた」と言わせる地味な存在.
3週目には誰が着ているのだろう,ピンクジャージ

ゴール後には,これまたとんでもない映像が飛び込んできた.
海岸沿いの直線コースにてフェンスがズレており,緑基調のジャージ「Vini Zabù-Brado-KTM」の選手が2名倒れており,全く動きがない.
気絶している?
2019ツールの時のファンアールトみたいにフェンスに突っ込んだ?
でも,別にトップ争いをしていたわけではない.
何が起こった?
原因説明前に放送終了.
気になる.

明けて今朝.
なんと,ヘリコプターの低空飛行が原因であったことが判明.
風圧でフェンスを拭き飛ばし,それに突っ込んだらしい.
「こりゃ始末書じゃすまんかな」byジェリド・メサ

途中のインタビューではフルサングが,以前試合中に遭遇したオートバイとの接触事故について語っていた.これは予言?

ヘリによる空からの攻撃なんて誰も予測できへんで.
毎日毎日,アクシデントが多すぎるグランツールだ.

『Giro d’Italia 2020 Stage3』の感想

2020/10/6 Tue

G,ダウン.

まさかの展開.
まだStage3である.
ツールに続いてイネオスにまたしても悪夢が.
町中のパレード・ラン中,落ちたボトルを踏んだ『G』ことゲラント・トーマスが転倒!

以下は一般の人が撮ってTwitterにアップした動画.

結構な勢いで落車したように見える.
赤かオレンジ色のボトル(?)が転がっている.
バンピーなところを走った衝撃で落ちたのだろうか.
約1/170の確率で絶好調の優勝候補が犠牲になるとは...
これはあれやな,ツール2014のフルームと同じか.
あれも確かStage5だったと思う.

昨夜の配信スタートは19:25.

GCNの実況・解説に不安を覚えたと書いたばかりだが,今日は土井ちゃんお休み.
木下さんとオバタさん(?)のダブル実況態勢となった.

実況と言えど,オバタさんは解説者ポジション.
ガチのシクロクロッサーのようで,「ファンアールトやマチューのシクロレースも是非見て下さい」という言葉に説得力あり.見たい見たい.

Kazchariはブルベヒルクライムレースに参加しているが,シクロクロスはさすがにない.
近い物としては,一度フカフカの雪山レース(スキー場)にファットで出たことがある.
あれは辛かった.
バイクを漕いでいるより,下りて押す時間の方が圧倒的に長かったなぁ...全然違うって?

さて,送開始直後から『G』落車の話は出ていた.
その後のメイン集団における様子も明らかにおかしい.
ジャージ左半身穴だらけ.
表情に余裕が全くない.
そして...
エトナの登りに入る前にズルズルと後退していく.
先日のツールでも同じジャージが同じような状況に陥っていたなぁ...

今年のジロはTT多めのG向けコース設定と言われている.
それがStage3のスタート前の落車で全て崩壊してしまうとは.

Gがツールの2018年で優勝した際に,指摘されていたのが「勝つためにはミスをしない」こと.
若きレース監督が病気で亡くなって以来,イネオスはツキに見放されている.

ガンナの引きと下りで一瞬集団に追いつくも,TREK(ニバリ)の牽引でGつぶし開始.
もはや集団についていけないG.

この追走の際,気になったのがGの後ろに張り付く選手.
ゼッケン13のアンドローニジョカットリのセペダオルティス(舌かみそう).
この「13」をもらった選手はキリスト教の縁起を担いで,逆さま付けにすることが多い.
しかし,このセペダオルティス(エクアドル人)はまんま「13」で貼り付け.正に死神!(確認すると片方は逆さまでしたって,片方だけかい!)

うーん,これで総合争いの見どころが減ったなぁ...てことはサイモン・イエーツ有利か...と思いきや,なんと今度はそのサイモンが遅れ始める!
なんじゃそりゃぁ!

結局,総合勢ではニバリフルサングが上位でゴール.
二人とももちろん実力者.
しかしグラン・ツールで優勝するには,もはや年齢が行き過ぎているようにも思える.
それにチーム力も.

ホンマ,何があるかわからんね.
正直,Gが以後の優勝争いに絡まないとレースがつまらなくなる.
イネオスのBプランとしては,ディケンズを愛読しているというゲオゲガンハートがエース?
おおっ,こっちも『G』!...いやファーストネームはTaoなので『T』か.

すっかりステージ優勝者を忘れていた.
逃げ切り優勝したのはEFのエクアドル人,カイセド
南米人クライマーらしく小柄.
ハンドルとサドルの段差があまりないので親近感を覚える.
ジャージの件といい,EFは今回話題沸騰やな.

Gやサイモンのような,いつも名前があがるGCライダーが一気に遅れるシーンを見ると,「世代交代」という言葉をひしひしと感じる.
まだニバリやフルサングが残っているものの,今回のジロもツール同様に若手が勝ちそうな気がしてきた.

『Giro d’Italia 2020 Stage2』の感想

2020/10/5 Mon

ローマ時代の遺跡だらけ.

ホンマ,イタリアっつーかシチリア島はキレイやな.
街並みも遺跡も近代建築さえも.
特に今日のコースは高速道路の高架橋を何度も走る.
絵的に美しい.

ただし路面状況は凸凹+スリッピーでめちゃめちゃ悪そう.
北海道の道路も本州勢には評判悪いがそれ以上のようだ.

昨日のレース終了後に様々な情報が出てきた.

まず「EFのハデハデジャージに罰金」事件.
別にデザインに問題があったわけではなく,変更の届けを出していなかったからだそう.
もしこのまま最終日まで着続けると日本円で1000万諭吉に達するそうな.
とりあえず今日のStage2でも着ていたが,「宣伝効果でペイできる」とスポンサーが納得したのだろうか?

M.A.ロペスの転倒は道路の穴にハンドルをとられたからだそう.
実はStage1ではもう一人タイムアウトで失格の選手がいたらしい.
機材トラブルでバイク交換しているうちに間に合わなくなったとか.
そういや去年の大会でも日本人選手が...

Stage1の個人TTで圧倒的な強さをみせたフィリッポ・ガンナ
そのインパクトある名前を世界中でじられているらしいが,現地では「トップガンナ」と言われているそうな.
確かにめちゃめちゃ強そうだ.

さて,今日のStage2.

優勝はUAEのウリッシ.
いつの間にかスルッと出てきて,ゴール前スプリントに参加したサガンは惜しくも2位
なかなか勝てない.
しかーし! 登りゴール2位のおかげで,なんとサガンは山岳賞マリア・アッズーラを獲得!
世にも珍しい青サガンはたぶん今日まで.

レース展開的には,世界最高の逃げ屋であるデヘント先生が5人で逃げた.
ひとり走力が飛びぬけているのでポイント取りまくる.

集団はイネオスのコントロールが終盤まで続く.
マリアローザがガンナ,および総合勢のトップがだからだろう.
それにしても明らかにツールより良いメンツがそろっている.
単純に強そう.

Stage2ではジャーナリストも選手間でも,マイケル・マシューズが勝つという予想が多かった.
登れるスプリンターが優位とされるステージでは毎回名前が挙がる.
そのマシューズ,このStage2の試走はGoogle Mapで行ったとのこと.
そういやツールでも,サイコンを地図表示にしている選手もいたなぁ.

優勝候補の一人,ヤコブ・フルサング(アスタナ)にまたも悲劇が.
M.A.ロペスに続き,強力なアシストであるウラソフが腹痛でリタイヤ.
ジロ後半の凶悪な山岳コースで勝てるのだろうか...おっ,そういえばツールで勝ったポガチャルも早々にアシスト失ってたなぁ.なんとかなる?

Kazchariは今回の『ジロ』をGCNレースパスで視聴している.
同日開催中の『Liège – Bastogne – Liège』の映像がいきなりインサートされて実況の人が慌てるのが面白かった.
そう,日本での放映権はJsportsにあるのだ.

ちなみにこの『Liège – Bastogne – Liège』を豚ワイアードさんは「ツール第23ステージ」と呼んでいる.

ジロ&リエージュ感想:おもしろすぎる事件発生!

それくらい豪華なメンバが出場中.
世界王者のアラフィリップがツールでの補給ミスペナルティに続いて今回もやらかした.
ゴールを確信し手を上げた所をログリッチェに差されるわ,スプリント中に斜行して降格処分になるわと散々.

さて,『ジロ』のGCNの実況について.
Stage2にして早くも心配になってきた.

解説の土井ちゃんはオーストラリア在住なのでZoomでの参加なのだろうか?
音声トラブル結構多めで,しょっちゅう行方不明になる.
その間,実況の木村さん(?)一人でがんばっている場面多かった.
選手プロフィール紹介の「好きな音楽」を見て「『everything』ってMISHAじゃないですよね?」とか,やや無理矢理感.

よく考えればGCNの放送はパレードランからゴールまでフル実況.
これからも最後までこの2人で乗り切るなんかな.
だとしたら大変.

ロードレースは4,5時間の中継のうち8割以上何も起きへんからなぁ...
話のネタは大丈夫か?
早くも土井ちゃんが愚痴っぽくなっている印象.
ゲストを呼んだ方が良いのでは?

今夜はStage3.エトナ山登場.

GCNレースパスで『Giro d’Italia 2020 Stage1』

2020/10/3 Sat

レースパス買いました.

本ブログで最近アクセスが多いのが,GCNがロードレース配信?という記事.

やはりジロ開催にあたって,GCNのレースパス購入を悩んでいる人が多いとみた.
先ほどの記事は内容がやや古い(「90分の視聴制限があるかも」など)上に,結局入らずじまい.

ツール・ロスを経て,やはりグランツールは生が一番.
それに「10月のジロなんて今後2度とない」とかなんとか理由をつけてレースパス購入を決意.
それに月入会なら900円と,ほぼラーメン一杯分だ!

結論.
日本語実況付きだし,iPadで横置きで最大画面にできるし,HDMIコネクタをつなげればテレビ他モニターでの視聴も可能.
一時途切れることもあったが通信状況まぁまぁ.
ただし,一度アプリを閉じると再生が最初に戻るので,翌朝続きを観るには残り距離やタイムを記憶(記録)しておく必要がある.

うれしい誤算としては,10月開催になったことにより,日没を考慮しスタート時間が早め.
つまりゴール時間も早いわけで,東洋で中継を観ているこちらも助かる.

最初は言語の変更の仕方がわからなくて実況をデフォルトの英語で聞いてた.
1時間ほど経過した頃,右上の設定で変更可能に気づき,無事,土井ちゃんの声が聞けた.
実況の人,去年DAZNでよく聞いてた声やな.
DAZNでのジロ中継の実績を買われてGCNから指名されたか.

『Giro d’Italia 2020』は当初,ハンガリースタートだったが,シチリア島に変更された.
ニバリの故郷らしい.Kazchari的には『ゴッドファーザー』の舞台だが.

さて,Stage1の個人TTは非常に変わったコース.
前半少しだけ登った後はダウンヒルと平坦が続く.
とは言え,街中の石畳っぽい狭い道や急カーブがあったりとなかなかトリッキー.
気合の入りすぎた実力者のカンペナールツも転倒した.

早めに登場のサガン,最初の1.1kmの登りをめちゃめちゃこいで,しばらく山岳トップタイム
まさかのマリア・アッツーラかと思われたが,最終的には抜かれてしまい残念.

EFのジャージやヘルメットが話題になっている.
全体的にクラシックで80年代風?
ローソン・クラドックのヘルメットに至っては,カラーリングだけでなく,形状も火星人の頭部風+目玉付き.
実況の人,前面の目玉デザインを「パーマンみたい」と言っていたが,Kazchari的には二輪つながりで「SP忠雄」やな.

名前のやたらカッコ良いフィリッポ・ガンナ.
平均時速58.8kmやって!
ピナレロのTTマシンも超カッコ良い.
ゴールドというより玉虫色
身長190cmを越えるガンナの足の長さに合わせてシートとハンドルの段差がとんでもない.
フロントギア60!
ちなみにフレーム単体で165諭吉らしい.

例によっていつもフルネームのミケル・アンヘル・ロペスがハンドルを持ち変える時にバランスを崩してクラッシュ.
救急車が呼ばれてリタイヤとなった.
ツールのStage1でも植木に突っ込んでたなぁ...

一時,風が非常に強くなり,後輪ディスクホイールのTTマシンが横風に煽られる煽られる.
その被害を一番被ったのがローハン・デニス
直線でもTTバーが全く握れない.
土井ちゃんなんかはレースがキャンセルされるのでは?とか言ってたな.
近くで山火事なんかもあり,中継ヘリが飛ばなくなるなどのトラブルもあったが,結局レースは最後まで続行.

優勝はやはりガンナ
2位はクイックステップのアルメイダ
アルメイダと言えば『24』やな.ポルトガル系(ブラジル系)の名前なのか.
総合系では「G」がトップ.
優勝大本命である.

ステージ優勝者だけ表彰式が中継された.
ツールと違ってポディウムガール2名(+主催者と市長?),それにシャンパンシャワー付き.
さすが適当なイタリアっぽい.

さぁ,視聴者も今日から三週間の闘いが始まる.