BROMPTON(P)な青森遠征ライド Day3:34年ぶりの再訪!恐山で幻の温泉につかる

2026/6/7 Sun

極上のエンタメ?

iPhone15 Pro

曇り.温度:14 ℃,湿度:86%,体感温度:13 ℃,風速:7.2 km/時,風向:ESE

Day2はこちら ⇒ BROMPTON(P)な青森遠征ライド Day2:おだってるJAPAN再結集!「AJたまがわBRM606五能線300」奮戦記(その1)

さて,激闘の300ブルベを終えて布団に入ったのは1時過ぎ.
「疲れ過ぎていると眠れない」の格言(?)通り,5時過ぎには目が覚めてしまった.

すかさず全身状態を確認.
最も懸念していた右腸脛靭帯の痛みはゼロ.

どうやらBROMPTONのポジションだと発症しにくいようだ.
昨日苦しめられた肩周囲のコリなど,他の部位の筋肉痛もほぼなし.
己の強靭なボディに感謝する.

6時を待ってまずは朝風呂に.
いやホンマ,ここの宿ええわ~

次に昨日食べ損ねた朝食を.
ビュッフェ方式だが,普通のビジホとは毛色の違うメニューが並ぶ.

iPhone15 Pro

これまた超美味.
安いし,美味いし,気持ちいい.
次回青森に来た際も,絶対ここに泊まろう(ねぶた祭の時は予約が取れないらしい)

外は快晴.
8時過ぎ,青森在住のM山さんにLINE.
一昨日のドライブ中にも相談していた「恐山行き」をどうするかお伺い.

BROMPTON(P)な青森遠征ライド Day1:雨と海鮮丼と温泉,そして300kmブルベへの序奏

M山さんも体調に全く問題ないとのことで,予定通りに計画を実行することになった.
とは言え,さすがに青森市内からチャリで行くのは無謀.
つーことで,M山さんの軽バンにチャリ2台を積んで恐山に向かうこととなった.

ホテル前でピックアップを待つ.

iPhone15 Pro

さて,その恐山だが,一般的にどのようなイメージを持たれているだろうか.

「ちょっと怖い場所」「死者の魂が集まる場所」「イタコばーさん」あるいは「そんな場所知らん」と言ったところか.

Kazchariにとっては実に34年ぶりの訪問.

昨日の廃業温泉同様,東北オートバイツーリングの時に立ち寄った.

とにもかくにも,その禍々しい雰囲気に圧倒されたが,実は最も印象に残ったのが境内にあった温泉
荒れ果てた岩場にポツンと立つ小屋.それがまさか温泉だったとは.
これまでの人生,数えきれないほどの温泉につかってきたが,その中でも一,二を争う印象深い場所だった.

その日は『薬研温泉』まで行き,隣接のキャンプ場に宿泊.
仲良くなったライダーが「買い出しに行ってきます」とバイクで下山したものの,いつまで経っても帰ってこない.
まさか,彼は幻だったとか...ぞぞっ
と,ビビっていたところ,夜遅くなって”徒歩で”キャンプ地に戻ってきた.
途中のカーブで事故り,レッカー手配やらなんやらの対応で追われていたとのこと.いやぁ,怖かった.

...とまぁ,そんな話をしつつ,M山さんのクルマは一路,恐山を目指す.
青森在住のM山さんですら,恐山に行くのは数十年ぶりとのこと.
地元民あるあるですな.

下北半島に入り国道279号線をひたすら北上.
徐々に天気が怪しくなる.
JR大湊線が並走している.もし単独行なら電車輪行で向かうつもりだったけど,クルマが正解やな.

途中,『湧水亭』という豆腐専門店で豆腐アイスを.

iPhone15 Pro

美味し.

iPhone15 Pro

むつ市到着.
M山さんおすすめのとんかつ屋さんはクローズ.
近くにある別の店に行くが,ここが正解.

iPhone15 Pro
iPhone15 Pro

ボリューム,味とも大満足であった.
なんだかものすごくグルメな旅だ.本ブログに似合わん.

むつ市を出て,いよいよ恐山に向かう県道を登る.
森が近い.霧も出て来た.
M山さんの軽バンがうなりを上げる.
半端ないアップダウンが脚を削り...そうな道.

にしても,よりによってこの県道ナンバーはないでしょう.
これも演出の一環?

iPhone15 Pro

ついに,日本最恐と名高い霊場・恐山着.

めちゃめちゃ寒い.霧雨も降っている.
ただ,せっかくここまで来たのだ.
入山前にさらっとポタリングすることにする.
短時間でも走りたい.まるでアリバイライド?

軽バンからBROMPTONを下ろす.
普通にiPhone撮って出しでこの雰囲気.やはり何か違う.

iPhone15 Pro

走ってきた道を少し戻る.

iPhone15 Pro

川が流れ亭ているが,めちゃめちゃ硫黄くさい.
正にタヒのにほい...

iPhone15 Pro

宇曾利山湖

iPhone15 Pro

朽ちた杭が不気味に並んでいる.何これ?

iPhone15 Pro

先程の硫黄臭い川の縁.
不穏な看板が立っている.

iPhone15 Pro

ボコボコと地の底から湧く.
のんびりたたずんでいてよいのか?

iPhone15 Pro

その隣に三途の川.
これはちょっと新しすぎて風情(?)がイマイチ.

iPhone15 Pro

道の脇には石仏像.
ここに登ってくる4号線沿いにもいくつか並んでいる.

iPhone15 Pro

バスでも訪問可能.
ただし本数が少ない.通常は1日3往復.

iPhone15 Pro

入口.
出入り時には,なぜかこの2本の柱の間を通らなければならない圧がある.
横から抜けるとカラダと魂が分割されてしまいそう.

iPhone15 Pro

門の外はだいたいこんな感じ.
晴れを期待したけど,むしろ,このどんよりした曇り空が気分を盛り上げてくれる.

iPhone15 Pro

さて,BROでのライドは終了.
いよいよ入山である.

iPhone15 Pro

大人1名¥900
何気に国定公園だった.
No.422?
5月の開山から一ヶ月ちょいでこの人数ということは1日あたり11人?
少なくないか?

iPhone15 Pro

総門をくぐる.
確かに日曜日なのに人が少ない.だが,それがいい.

山門を越える.
左手に2棟の「古滝の湯」.こちらは女湯である.

iPhone15 Pro

一応,パンフというか冊子をもらっているが,それを眺めながら歩くのは無粋.全力でこの独特の雰囲気を味わう.

iPhone15 Pro

恐山と言えばこれ.
黒っぽい溶岩と石仏.
そして,花の様に生けられたカラカラと音を立てる風車.

風車は入口でも購入可能だが,こうしたプラ製品がなかった時代(開山は1200年前)はどうしていたのだろう? やはり竹?

iPhone15 Pro

一応参拝順路らしきモノはあるが,それほど厳密ではない.

iPhone15 Pro

以前来た時,こんなに建物あったっけ?

iPhone15 Pro

正に“荒涼”というにふさわしい大地.
硫黄臭はそれほどしない.

iPhone15 Pro

境内ではめずらしい緑の多い場所.
崩壊した階段の先に石仏あり.
足の悪いお年寄りがよろよろと上がってきたので「この先,もっと崩れていますよ」と教えてあげたが,余計なお世話だったかも.
”何かを背負って”ここに来た人かも知れぬ.

iPhone15 Pro

スマホじゃなくて,”ちゃんとした”カメラを持参すれば良かった...と思うくらい写欲が湧く.

iPhone15 Pro
iPhone15 Pro
iPhone15 Pro
iPhone15 Pro
iPhone15 Pro
iPhone15 Pro

現実感がとんでもなく希薄.

iPhone15 Pro

この写真を撮った場所の少し前方を若いカップルが歩いていた.
ここをデートスポットに選ぶとは,なかなか見込みがあるぞ(何の?)

iPhone15 Pro

一通り参拝を終える.
「そういやイタコってどこでやってたっけ?」と探すと,やけにポップな看板を発見.

iPhone15 Pro

「海鮮料理店か!」と思いつつも,建物内では絶賛降霊中だった.

お次はいよいよメインイベントの温泉である.
男湯は先ほどの女湯の道をはさんだ向いにある.

iPhone15 Pro

不思議なことに記憶にある温泉小屋とは明らかに異なる.
いや,確かに建物の形は同じ.
周りの風景が違うのだ.
こんな建物に囲われた場所ではなく,荒れ果てた原野にポツンとあった印象が強いのだが...絵本『ちいさいおうち』的な進化?

少々違和感を覚えつつ,扉を開ける.
先客が4人ほどいた.
うむ,浴槽の形や大きさは34年前の記憶と合致する.

iPhone15 Pro

そそくさとサイクルジャージを脱いで湯につかる.
「熱い,熱い」とM山さんが大騒ぎ.
いや,そこまでは...と思いつつ足をつける.確かに熱かった.

見かねた先客が「水,足せますよ」と蛇口を指さす.
勝手に開けたら怒られそうだが,許可がもらえたので全開.

まぁ,慣れれば...心地よい湯加減である.
ただし,このお湯もまた,かつての記憶だともっと酸性だったような気がしないでもない.

やがて他のお客さんが出て行ったので貸し切り状態に.
ここぞとばかり撮影.

で,もう一度服を着て外に出る.
冷気と霊気が漂う.温泉小屋内がパラダイスだった.

iPhone15 Pro

山門,総門をくぐって外界へ.

iPhone15 Pro

こういう看板があるということは,わざわざ塩を持参する人がいるということか.

言われてみればその通りで,仏教においてタヒは穢れではない.ゆえに”清める”という発想は変.
「塩まき」は神道もしくは日本古来からの習慣.

そういうわけで34年ぶりの訪問.
霊場の圧倒的リアリティと「エンタメ」としての顔を見せた恐山.

「極楽浄土」と「地獄」が隣り合わせの不思議.
「怖い」よりも「圧倒的な非日常」に心が洗われる感覚もある.
「タヒ」を感じるからこそ「生」を感じる.

恐山は決して暗いだけの場所ではなく,残された者が「今をどう生きるか」を考える機会を与えてくれる場かもしれない...と,神妙になりつつ,同時に先日訪れた酸ヶ湯温泉同様,施設が巨大化していることに驚く.
あちらほどメジャー化していないようだが.

また,見た目カジュアルなイタコのギャップ.
バチあたりかもしれんが,実に楽しめた.

青森市内に帰還.
一昨日と本日,わざわざクルマを出してくださったM山さんに感謝してお別れ.
旭川来訪の際には「全力で激坂アテンドします」宣言.

宿に戻って,再度温泉&サウナを堪能.
今宵は一人.
街にでかける気分ではない.
施設内にあるレストラン『ふる河亭』へ.

iPhone15 Pro

「焼うどん」「唐揚げ」.美味し.

さて,今回の青森遠征も大満足で終了.
実に充実した3日間だった.
海峡を渡っただけでまるで外国.
60年近く生きてきたが,やはり日本は奥が深い.

そうそう,後に判明したのだが,恐山温泉には男湯,女湯の他,もう1つ混浴風呂があった.

https://yubito.jp/aomori/osorezanonsen_hanazomenoyu/8413/より

それが「花染の湯」.
Kazchariが34年前に入ったのはたぶんここ.
現在でも周囲に建物がなく秘境感が漂う.
気付かなかった.

てな感じで,念願の恐山ツアーは無事終了.
肩が重いとか,怪異変が起こるとかはなく,今のところ平穏.
いや,何かあるとしたらこれからか...

iPhone15 Pro

Day4はこちら ⇒ BROMPTON(P)な青森遠征ライド Day4:雨の中,青森を去る

BROMPTON(P)な青森遠征ライド Day2:おだってるJAPAN再結集!「AJたまがわBRM606五能線300」奮戦記(その3)

2026/6/6 Sat

終わりよければ

iPhone15 Pro

曇り.温度:12 ℃,湿度:77%,体感温度:7 ℃,風速:19.4 km/時,風向:ESE

その2はこちら ⇒ BROMPTON(P)な青森遠征ライド Day2:おだってるJAPAN再結集!「AJたまがわBRM606五能線300」奮戦記(その2)

ここは161.9km.【PC3:ファミリーマート秋田能代明治町店】

早朝の寒気,あすなろラインの強雨はどこへやら,PC3到着時には眩しい日差しが降り注いでいた.
レインウェアをキャストオフ.
長袖インナーと半袖ジャージだけにチェンジ.身軽だ.

いつも通り,麦茶(ノンカフェイン,足ツリ防止)を購入してレシートをゲット.さすがに昼食後すぐなので腹は減っていない.

そこへ先ほどミスコースしかけた参加者が到着.
スタート時に「不老不死温泉に入る」と言っていた猛者だった.
ちゃんと入ってきたらしい.

ブルベ中に温泉に入る人の話はわりと聞くが,Kazchariはちょっと遠慮したい.
汗だくのウェアの脱ぎ着も抵抗あるし,入浴後の疲労感・脱力感が心配.
時間も急いているので,サウナがあっても入れないのがもったいない.

この時は色々な意味で地獄だった...

ファットなオソウシ温泉,地獄のデスライド!

それに,本日は温泉付きの宿である.
ゴールして,全てが終わって後は寝るだけ...でゆっくりつかりたい.

...と,ここまで想像してふと考えた.
宿の「まちなか温泉」の入浴可能時間は24時まで.
逆算すると,遅くとも23時にはゴールしておきたい.

現在14時半.
単純計算で残り140kmを8時間半.
ロードだと余裕だが今日はBROMPTON.うーんなんとかなるかな.

少しペースアップを意識しつつ出発.
ここからは大館,つまり内陸へ向かう.

iPhone15 Pro

東北の田舎道にはこういう呪術的なオブジェが散在している.
牛なのか?ブードゥー教っぽい.撮影して大丈夫?(遅い)

いい感じにくたびれた橋が見えた.
ところどころ古い街道と並走.

iPhone15 Pro

やはり晴れると気分もアガる.
まったく,天気の移り変わりの激しい日である.

そういや,チャリにはまって以来,風邪をほとんどひかなくなった.
毎回,エグイ寒暖差に否応なく身を置かれることで,我が明友,ミトコンドリアが鍛えられているのだろう.健康こそが最強の財産.

iPhone15 Pro

どこか大陸的というか北海道的.
まぁ,日本は日本やし.

iPhone15 Pro

時々現れる田舎に似合わない立派な橋.
もう少し進むと「大館能代空港」がある.こいつのせい?
確か,妙に早口言葉っぽい旧「秋田北空港」のことやんな? ⇒ 違いました.正式名が「大館能代」で「あきたきたくうこう」は愛称.
つーか2つも空港要るの?(怒られそう)

iPhone15 Pro

で,なんだかんだで16時半.

iPhone15 Pro

200.1km.【PC4:デイリーヤマザキ鷹巣七日市店】

ようやく200km.やたらハイテンションな店員さんが印象的.

「ブルベに楽なブルベなし」という格言があるように,200には200の辛さ,300には300の辛さがある.
それでも残りの距離が3桁から2桁になると終わりが近づいてきている感があるなぁ...って,普通に考えて後6時間ほど漕ぐわけで,やっぱり変態だ.

「そういや写真撮ってなかったわ」っつーことで,この日のためにっつーか,いつ着ていいのかわからない「台湾・四国一周ジャージ」がこれだ!

iPhone15 Pro

BROの派手な配色と相まって「一体,何色使ってるんだ?」的コーディネート.
昨今のアースカラーだらけのウェア界に一石を投じる...そんな志はない.

いずれにせよ,もう残り100kmしか走れません!

とは言え,もう肩のコリが限界を越えつつある.
各種ストレッチや波紋を駆使して痛みを和らげる.

iPhone15 Pro

この地域の名産と言えば,そう「比内地鶏」
あー,なんか美味そう.
さすがブルベだ.昼にあれだけ食べたのに早くもカロリーが枯渇してきたぞ.

単調な道,時間が続く.
国道285号線をゾンビ走行中,左側に見覚えのある建物が見えて来た.

「湯ノ岱温泉」である.

iPhone15 Pro

ここには1992年,すなわち34年前の東北ツーリング時に立ち寄っている.
疲労がたまっており,休憩室で爆睡した.

1992年7月29日撮影

我ながらよく覚えてるもんだ...っつーか,上のフィルム写真を何度も見たから記憶に深く刻まれていたのだろう.
あまりにもお手軽過ぎるデジタル写真,しかもスマホ写真は1枚1枚の価値が軽すぎる.
限られた枚数の中,ここぞという場面で撮り,現像に出し,紙のアルバムに入れて何度も見返す.やはり,旅の記録はフィルムが正解なのだろうか...(戻れないけど)

ちなみに「湯ノ岱温泉」は設備の故障で休業中.
実質廃業状態.今日でなければ解体されて再訪できなかった場所かもしれん.

iPhone15 Pro

久々にトンネル通過.
そういや海岸線ですら全然トンネルがなかったなぁ.

ライトをON...あれ? 手元のリモートスイッチが作動しない.
どうやらバッテリー切れ.
サブライトの件といい,イベント前のチェックが雑だ.反省.
停車して手動でON.

iPhone15 Pro

少しずつ陽が落ちる.
夜間走行の気配漂う.

iPhone15 Pro

大館市に入る.
信号待ち時にLINEを確認すると,先行していたM山さんK木さんから比内地鶏の夕食&温泉!の写真.
ぐぬぬ...ロードバイクとの走力差がここにきてじわじわ来てる.

もちろん,今のKazchariにそんな余裕はなし.
初ブルベから数えて7年目.初めてギリギリ隊の心境を理解した.
”あえて”ではない.宿の温泉のためにペースを落とすわけにはいかないのだ.

iPhone15 Pro

退勤時間のせいか,国道7号の交通量がエグい.
路肩の走行スペースもロクにないため,身の安全のため並走している広めの歩道に乗る.道交法的にも許されるはず.
ただし,人もめったに通らないせいか段差,泥,コケが多くてスピードダウン.
薄暗くなるこの時間は動体視力の低下も深刻.
遊びでケガをするのは,最も愚かな行為.

なのに,道端にこうした不気味なオブジェを発見すると,ついつい止まってまう...アホなのか.

iPhone15 Pro

本ブルベ,最後の登りらしい登りである「矢立峠」通過...と言いたいところだが,峠の自販機で補給.
この後の有料道路対策でジュースを現金で購入し,10円玉を入手.

ここは温泉施設併設の道の駅.
グレーチングから湯気が立っている.まるで雲仙
LINE情報によると,Kazchari到着の少し前にPikaさんもここの温泉に入浴していたらしい.ぐぬぬ.

iPhone15 Pro

長い長いダウンヒル.
ついにフロントライト点灯.
気温も下がって来た.

そんなこんなで19時40分.

iPhone15 Pro

257.5km.【PC5:ファミリーマート大鰐店】

偶然にもM山さん,K木さんに合流.
お二人が既に食事&温泉済みであることを考えると,ペースの遅さがうかがい知れる.
まぁ,BROでの出走なのでわかっていたことだが.

コンビニのオムライスという寂しい...いや,お手軽な夕食を爆食い.熱っ.

お二人に「お先にどうぞ」と促すが,「いやいや,ラストなので一緒に行きましょうよ」と誘われたので,同時にリスタート.

最初はなぜかKazchariが先頭だったが「BROが先頭?」の不思議さに気付き,トレイン最後尾に回してもらった.
そのおかげで弘前の市街地を何のストレスもなく快走.らくちん.

iPhone15 Pro

「青森空港有料道路」の手前で最後の補給.

お二人から「ここからの坂はエグイですよ~」「夜だから先が見えなくて辛いですよ~」と,なぜかめちゃめちゃ脅される.
普段なら坂バカ的に「それはそれは...」とニコニコ顔なのだが,既に280kmを走行.
かなり脚やら肩にキテる.ここを越えればゴールと気合(『即攻元気ジェル』)を入れる.

iPhone15 Pro

坂が始まると案の定,超絶クライマーM山さんがアタック!
先ほどの疲労感はどこへやら,そこに食らいつく”BRO”Kazchari

...と,威勢は良かったが,確かにいつ終わるかわからないほぼ直登の坂道.
さすがに途中でココロが折れた.
スローペースに戻して登攀継続.
霧に包まれた青森空港を通過する.

ダウンヒル開始だが,照明が少ない上にBROのライトも光量不足.
おっかなびっくりで進むと,やがて噂の料金所が現れた.

iPhone15 Pro

青森市民にも大不評という謎の有料道路.
チャリの料金は20円だ.

左手に投入箱があったらしいが,それに気づかず係員に手渡しする.
よくわからんが,空港利用者のみなならず,通過者はかならず支払うシステム?

何の維持費だ?

と,憤慨しているのは旅行者だけではなく,市民も同様なようで,来年から無料になるらしい.

料金所を越えても下り基調が続く.
突然工事ストップが現れたりしてビビるが,無事,青森市内に戻って来た.

大通りから市街地をグネグネと進み,ようやくゴールのカフェに到着ぅ!

303.2km.【GOAL:あんてな青森】

iPhone15 Pro

北海道の団体と違って,レシートの時間をブルベカードに自分で記入するスタイルだった.

認定ゴール時間は17時間19分.

もちろん,ロードでのタイムに比べるとかなり遅いが,BROであることを考慮すると上出来か.
これならギリギリ隊化を恐れるのではなく,途中で温泉を楽しんでも良かったかなぁ...(甘いわ!)

いただき画像

先に到着していたPikaさん,M山さん,それにしばらくしてK木さんも帰って来た.
特に謀ったわけではないが,なぜか,ほぼ同時刻にゴールしてしまう「おだってるJAPAN」,その絆は永遠だ!(うんなわけない)

「Flèche」じゃないけど「Flècheっぽい」終わり方で,この遠征ブルベは無事幕を閉じた.

ちなみにPikaさん視点の『五能線300』はこちら.

Pikaさんの先導で宿へ.
ほぼ計画通りの23時に到着し,いそいで大浴場へ.
次々と客がひける中,広い浴室に一人となった.

いやぁ,なんだかんだでBROで300はキツイ,キツ過ぎる.
やっぱ200までだな...と,200の時に言ってたような気がしないでもない.

BROMPTONなBRM506薄野200(その1)

「mini Pハンドル」もさすがに300には対応できなかったか.
一方で四国一周旅から使っているこの激安サドルは超優秀.

ケツの痛みはほとんどなかった.

サ活を1本だけキメて脱衣室へ.
この後の深夜便のフェリーで函館に戻るというK木さんがいたのでご挨拶.
機会があれば来年も一緒に走りましょう.

つーことで,遠征の主目的であるブルベ参戦は終わったが,青森旅は明日も続くのだった.

Day3はこちら ⇒ BROMPTON(P)な青森遠征ライド Day3:34年ぶりの再訪!恐山で幻の温泉につかる

BROMPTON(P)な青森遠征ライド Day2:おだってるJAPAN再結集!「AJたまがわBRM606五能線300」奮戦記(その2)

2026/6/6 Sat

絶望からの救済

iPhone15 Pro

その1はこちら ⇒ BROMPTON(P)な青森遠征ライド Day2:おだってるJAPAN再結集!「AJたまがわBRM606五能線300」奮戦記(その1)

わさお像のある「海の駅わんど」を出発したKazchariK木さん
その二人に容赦なく雨が降り注ぐ.

県道3号で住宅街を抜けいよいよ日本海へ.
五能線に沿い,秋田へ向けて南下が始まる.
肝心かなめの風向きは...残念ながらやや向かい風.
まぁ,地形的にそうなるわな.

ブリーフィングにもあったが,海岸沿いからは補給箇所が極端に少なくなる.
久々にファミリーマートがあった.
店のドア付近に見覚えある「白いYONEX」が止まっていた.
そう,先行していた「おだってるJAPAN」メンバーの一人,M山さんがいた.

iPhone15 Pro

なんとM山さん,この悪天候にも関わらず,レインウェアを持ってこなかったらしい.
あじさいラインからのダウンヒルですっかりカラダが冷えて,低体温症ギリギリの状態.DNFも考えたが,このコンビニで補給&長グローブ購入でなんとか継続できそうとのこと.
まさか今回も「おだってるJAPAN」から犠牲者が出るとは...
幸い天気は回復傾向である.しばらく3人で走ることになった.

iPhone15 Pro

それにしても五能線は独特の風景の中を走る.
民家との距離が非常に近いのだ.まるで昔の”トイレの窓から車体を触れる”京阪本線...とまではいかんか.
いずれにせよレイアウトが鉄道模型っぽい.

iPhone15 Pro

車両と一緒の写真を撮りたいところだが,ただでさえ本数が少ない路線である.なかなかその機会が訪れない.

ところどころにお地蔵さん.雪対策でケース入り.
そういや北海道にお地蔵さん文化はないな.やはり本州とは異なるのだろう.

iPhone15 Pro

しばらく走ると遠くから列車がやってくる音が...
あわてて停車して,ようやく写真を撮ることができたが構図イマイチ.
こう,夕陽をバックに海岸沿いを...ってブルベ中です.待ってられません.
天気も悪いし.

iPhone15 Pro
iPhone15 Pro

観光名所「千畳敷海岸」でストップ.
遠征ブルベだと何もかもが物珍しく,しょっちゅう停車することになる.
まぁ,タイムアタックではないし,20時間フルに使うつもりだし...と,(この時は)余裕をかます.

iPhone15 Pro
iPhone15 Pro

止むかと思われた雨がまた降って来た.
反射ベストのポケットに入れておいたスマホを,レインウェア下のジャージポケットに移すために一旦停車.
これまでの区間を一緒に走ってきたM山さんK木さんに先行してもらう.

iPhone15 Pro

再発進後,すぐに追いつくかと思ったが甘かった.
一人になると全然ペースが上がらん.トレイン効果を肌で感じる.

これまたPCでもなんでもない「ファミリーマート深浦駅前店」で休憩.

iPhone15 Pro

コーヒーを飲む.
カラダを暖めるのには良いのだが,利尿作用でトイレが近くなる(体内水分量低下)のと,胃が荒れるのが困る.
でもなぁ...飲まずにいられないッ!

iPhone15 Pro

超有名温泉である『不老不死温泉』を通過.
露天風呂から眺める夕陽の美しさで有名.
ここもまた30年前のオートバイツーリング時に立ち寄った記憶あり.
本ブルベ参加者の一人が何が何でもここに入る,と言ってたな.

で,なんだかなんだで10時30分頃...

iPhone15 Pro

【PC2:JRウェスパ椿山駅  107.6km地点 】

ここもフォトチェック.
土地勘がないので,この「ウェスパ椿山」とやらが何を指すのかさっぱりわからんかった.
ここでJRを降りて,わざわざ作った大規模なモノレールに乗り換えて,山頂の展望台まで行く”だけ”という施設? うーん,何やらバブル期の遺産臭がプンプンするぜっ!

【公式】ウェスパ椿山

2020年に閉園してるやん!

ちょうどJR車両が到着.
なかなかレアなタイミングである.

iPhone15 Pro

乗客は少ないが,輪行袋(DAHON入り)を抱えた高校生(?)チャリダーが降りてきた.
話を聞くと,佐渡を走ってきて,今は本州を北上中.これからに不老不死温泉に向かうとのこと.
言葉からして明らかに関西人.まだ若いのにええ旅しとるなぁ...うちのアホ息子にも見習わせたい.

iPhone15 Pro

本線に復帰.
左に見えるのが,はるか山頂に向かうモノレール.どうすんの,これ?

iPhone15 Pro

上の写真を撮っている間にお二人先行.
またもKazchari,ぼっち走行.
元々巡航速度が違うため,やがて姿が見えなくなった.

「まぁ,Flècheじゃないし,いつも通りのマイペースで...」とお気楽に考えていた時期がKazchariにもありました.

徐々に体調に異変が...
脚に力が入らないのだ.
ちょっとした斜度の坂も全然登れない.
これはまさかのハンガーノックの症状.
おまけに『薄野200』で経験した,肩周囲のコリも徐々に出現しつつある.

こ,れはヤバい,ヤバい状況じゃぞ!

『納沙布1200』の最終局面よりマシだが気力低下.「DNF」の文字が頭をよぎる.
このKazchari,戦略上の理由(ようするに雨)からDNSすることはあっても,DNFはしたことがない.
だが,今日のマシンはBRO,かつ輪行袋所持.おまけに線路と並走中.
気合いで継続するには,あまりにも誘惑が多い.

この状況を打開する方法はただ一つ.補給しかない.
ただし,いつまで経っても食堂がありそうな集落の姿が見えてこない.

空腹の限界を迎え,ちょっとした空き地に停車.
フロントの「Ride On Bag」から虎の子のカロリーメイトを取り出す.

iPhone15 Pro

ボリボリかじりながらボトルの水で流し込む.少し回復.
周辺に「レストラン」でもないかと,検索目的でスマホを取り出す.
先行している「おだっているJAPAN」メンバー,PikaさんからLINE通知が入っていた.

120km過ぎたぐらいのところにある福寿草というお店でお昼ご飯食べてます。濡れてても入りやすいのでオススメ!」

こ,これは超有益な情報.
サイコンを見ると現在119km! ほんの少し走れば,添えられた写真のような人権味あふれるメシが食える!

最後の力を振り絞ってV-MAX,もしくはトランザム発動!
食欲という,究極の生存欲求ををパワーに換えて,走れ!オレのBRO!

...だが,その「福寿草」とやらの建物が一向に現れない.
120km地点はとうに過ぎた.もちろんパワーも消失.

途中,いくつか集落があった.
もしかして本線を外れて市中に降りる必要があったのか?
いや,もう引き返す燃料はない.

目の前にあるカーブを曲がると現れるはず...が,何度も裏切られる.
そして現れる10%を越えてそうな激坂.
ただし,その頂上に建物が見えた.
目を凝らすとノボリらしきものもある.

もう,福寿草だろうが,別の店だろうがなんでも良い.とにかく,何か食わせろ!
渾身の願いでペダルを踏む.
半分,意識混濁.
もし,あれがただの民家ならマジでココロが折れる.

で,ついに到着.
なんと! 軒先にはしっかりと「福寿草」の文字が!

iPhone15 Pro

サイコンを見ると「130km」の表示!
や,やってくれたなマフティー!じゃなくてPikaさん!
10kmのズレは”ぐらい”じゃありません!

とかなんとか言ってますが,マップ確認をしっかりしなかった自分が悪い.
人によって,体調によって距離感はバラバラなのだ.

その代わりと言っては何だが...

iPhone15 Pro

何しろ栄養を!ということで頼んだ「鉄火丼」「肉そば」の組み合わせ.
ここ数年の食事で,これほど美味いと思った記憶はない.
あぁ,オレ,生きてるっ!

気分はすっかり『幸せの黄色いハンカチ』冒頭で,出所した健さんが「ラーメン」と「かつ丼」をめちゃめちゃ美味そうに食べるあの名シーン.
それをリアルに体験した.
ちなみにあの撮影,健さんはガチで絶食してから撮影に挑んだとのこと.これぞリアリティだよ!

つーことで,Pikaさんありがとう!(他意はない)

再び活力を取り戻したKazchari.
雨もとっくに止んだ.
その後もアップダウンが続くが,何の問題もなくクリア.
海岸線から離れ,内陸に入ると風の抵抗も減った.

iPhone15 Pro

絶好調である.
「おだってるJAPAN」ではない他の参加者を抜く(ミニベロの人)

国道の交差点で左折すべきところを直進する別の参加者にも声をかけ,正しいルートに導くなど,余裕が生まれている.
いや,ホンマ,人間は単純だ.
我々は食べるために生きて,働いている.

で,市街地に入ってしばらくすると...

iPhone15 Pro

【PC3 ファミリーマート秋田能代明治町店 161.9km地点】 

14時27分着.
ここはレシートチェックである.
3人ほど参加者がいた.

全行程のうち,半分を少しだけ超えた.
ここからしばらくは,300ブルベにおける最も退屈な時間帯に突入する.

その3はこちら ⇒ BROMPTON(P)な青森遠征ライド Day2:おだってるJAPAN再結集!「AJたまがわBRM606五能線300」奮戦記(その3)

BROMPTON(P)な青森遠征ライド Day2:おだってるJAPAN再結集!「AJたまがわBRM606五能線300」奮戦記(その1)

2026/6/6 Sat

小径車で300km...やれやれだぜ

いただき画像

Day1はこちら ⇒ BROMPTON(P)な青森遠征ライド Day1:雨と海鮮丼と温泉,そして300kmブルベへの序奏

午前3時.アラームが鳴る前に目が覚める.
ホテルのロビーにあるフリーサーバーから濃い目のブラックコーヒーを注ぐ.
昨夜のうちに買っておいた総菜パンをかじる.

カーテンを開けて外を見る.
幸運なことに雨は降っていないようだ.
ちょうど,同じ宿に泊まるPikaさんが走っていくのが見えた.

ウェアに着替える.
長袖インナーに半袖ジャージ.
パールイズミの極厚パッドのビブショーツ.
レッグウォーマーを着用.
さらにはウインドブレーカーで寒さ対策.
忘れちゃいかんのがブルベ民の必需品,反射ベスト

300kmブルベの制限時間は20時間
ロードバイクであれば約13時間ほどでゴールできるが,今回はBROMPTON
ギリギリ隊の長時間走行を想定し,コンタクトを避けてメガネで走る.

午前4時.スタート地点の合浦(がっぽ)公園に向けてスタート.

iPhone15 Pro

BROにはレックマウントの「Ride On Bag」を装着.

REC MOUNT PLUSの『Ride On Bag』を購入~少し複雑な気分

モバイルバッテリーや非常食(羊羹,カロリーメイト)を入れておく.
防水性がないのでビニール袋でくるむことを忘れない.

BROでブルベに参加する場合でも,そのアイデンティティである巨大なフロントバッグを付けて走る人が多いのだが,あれは空気抵抗のカタマリ.
走りを重視したいKazchariとしては避けたいところ.
旅だとデカバッグはめちゃめちゃ重宝するけどな.

その代わり,リアキャリアの小型バッグ(Aliexpressで¥500!)に,レインウェア他の雨天走行用ギアを積む.
できれば使いたくなかったが...(そんなわけなかった)

iPhone15 Pro

朝焼けの国道を東に向かって走る.
途中,M山さんK木さんに追いつかれた.

4時半頃,公園着.
既に受付が開始されており,続々と変態ども(ホメ言葉)が集まって来る.

iPhone15 Pro

Pikaさんは,おろしたての新車,フルオーダーのチタンフレームバイクで参加.

iPhone15 Pro

いわゆる一生モノ.
実際に走行フィールも素晴らしいとのこと.
後方フレームのブルーの焼き色が,とんでもなくかっちょいい.

チタンかぁ,いいなぁ...あれ? そういやKazchariもチタンフレーム車持ってたような...

奇跡の一日!BROMPTON T LINE シェイクダウン!

確かに「黒金くん」は軽いし速いし,乗ってて楽しいけど,折りたたみという制約がある以上,走りの要素が若干スポイルされているような気がしないでもない.
折りたたみじゃない小径車でチタン製ってあったっけ...って,あるやん!

Tyrell PK1

こ,これは! あぁ,いかんいかん.これ以上チャリを増やしてどーする.
妄想・欲望粉砕.今はブルベに集中集中.

ブリーフィングの開始まで時間があるので,チーム「おだってるJAPAN」で集合写真.公園内を少し歩いて浜辺に移動する.

iPhone15 Pro
iPhone15 Pro

受付に戻ると,小径車に乗る参加者から声をかけられた.
BROではなく20インチホイールのDAHONカスタム? 自分で組み上げて本日がデビュー戦とのこと.
互いに健闘をたたえ合う.

iPhone15 Pro

小径車同志は結束が固いのだ.

ブリーフィング開始.
ダウンヒル後のカーブや陥没情報を聞く.
何せ初めて走る土地である.慎重に走らねば.

5時になった.
いよいよ300kmの旅のスタート.
チャリで走るのは初めてのルート.オラ,わくわくすっぞ.

つーことで,最初は青森市内を横断.
昨日も走った青森ベイブリッジを通過.

その下りである.
「Ride On Bag」に付けたオプションの延長バーがぐらぐらしだした.
取り付けていたライト(Olight RN1500)が上を向いている.
ロックタイトで締め込んでおいたはずのネジが緩んでしまったようだ.
メンテをさぼった末路だな.

仕方がない.
いつ落下するのかわからんので外しておくか.
こいつはあくまで予備ライト.
メインの「Magicshine VTG1000」は車体にしっかり取り付けてある.

BROMPTONの甘い罠~ライト編

しばらく,Pikaさんの後ろにつくが,リアハブ周りから「♪ヒュルヒュルヒュル」と不思議な音がする(♪ファルファルファルにあらず)
うちのEMONDAの「ELITEホイール」のラチェット音も特徴的(誰もが振り返る爆音系)
チャリパーツはメーカーごとに個性があって面白い.

iPhone15 Pro

やがて町を抜け,田舎道になってくる.
なんとなしに「おだってるJAPAN」が集合.

一昨年や昨年の苦労話をしつつ,「今年は誰が犠牲になるかなぁ~」と談笑するが,まさかこんな戯言が見事までにフラグになるとは...

Flèche Hokkaido~おだってるJAPAN,かく戦えり(その1)

Flèche Hokkaido 2025~激闘!おだってるJAPAN!(その0)

やがて,本ブルベ最初の難関,あすなろラインの登りが始まった.
生粋のクライマーM山さんの脚が回り始める.
こ,これはついて行かねば! BROであることを忘れてふむふむ.

序盤にて早くも「おだってるJAPAN」トレイン崩壊である.
誰だ? 今日のブルベが「疑似Flèche」と言ってたヤツは!(ワタシデス)
いつもと同じという意見もあるけど.

つーことで,登り中盤あたりで見事にチギられてしまい,黙々と登攀.
くっ,EMONDAであれば...(何の勝負だ?)

峠に到着する.
M山さんの姿は既になく,別の参加者が一人おられた.

iPhone15 Pro

写真を撮ってそそくさとダウンヒル開始.
ここから五所川原市となる.

iPhone15 Pro

途中,雨粒が顔にあたりはじめる.
ヤ,ヤツだ,ついに雨が来たんだ!
確かに天気予報通りではある.
通り雨であることに期待するが,空からの雨も路面の濡れも激しくなってきた.

いくつかカーブを曲がった先に大木発見.
その影となる路面は濡れていない.
ここは潮時と停車し,レインウェアを着用する.

iPhone15 Pro

その間,PikaさんK木さん,それに他の参加者2名が通過していった.

ブルベ中に限らず,自転車乗りは雨が嫌いである(たぶん)
濡れたウェアが不快なだけでなく,スリップ事故や視界の悪さ,パンクによるリスクが爆上がる.
それにブレーキシュー摩耗やオイル切れなど,マシンへのダメージも大きい.
もし今日が地元開催だったらDNSしてたなぁ(今年既に2回)

と,こんな遠征ブルベ,かつ既にスタートしている状況で愚痴っても仕方がない.できる限りの雨対策で今日を楽しもうとココロを決める.

レインウェアはブルベ民の正装たるモンベルの軽量GORETEX上下.
そして,同じくモンベルのオーバーソックス(これもGORE).
特に後者の効果は絶大.
シューズがびしょ濡れになっても,ソックス,その下の素足はほぼドライ.実に快適である.

ただし,上記の商品もそうだが,環境負荷の観点から「GORETEX」製品が締め出され,新素材に置き換わりつつあるらしい.
一説によると,ウリの防水・発汗性能はかなり低下したとか...ファッキンS〇Gs

てな感じで,レインウェアを着こんでも,止まらないリムブレーキのせいで全然楽しくないダウンヒル継続.
途中,K木さんが停車して雨支度をしていた.
合流して五所川原市内へ.

朝食が少なかったのと,体内リズム的に摂取が早すぎたためか,異常に腹が減ってきた.
K木さんと相談し,PCでもなんでもないローソンで補給することにした.

iPhone15 Pro

「おにぎり2個」「スムージーバナナ味」という由緒正しいブルベ飯.
思えば,いつものロードと同じリズムと量で補給してしまったのが,後の惨劇を招いたのかもしれん.
BROのような小径車は,タイヤの転がり抵抗が激しく,脚を止めるとすぐに失速する.それを避けるため,無意識にケイデンスを上げる=いつも以上にカロリー消費が激しいのだろう.

で,K木さんと一緒に再スタート.
交通量の多い国道101号を,ますます激しくなった雨にヤラれ,トラックの追い越しに怯えつつひたすら爆走.海を目指す.

そしてようやくたどり着いたのが...

iPhone15 Pro

【PC1:海の駅わんど わさお像 59.8km 地点】

時刻は8時ちょうど.
ここはフォトチェック.
「わさお像」を写真に収める.

「わさお」の名前は聞いたことがあるが,何かの映画だっけ?
行き別れた恋人(犬)を探して津軽海峡を泳いで渡ったとかなんとか...(たぶん違う)
いずれにせよ,”ネコ様に絶対忠誠を誓う原理主義者”のKazchariは全く興味がないにゃん(敵を作ったな).

降り続ける雨.
なんと,このブルベ,ようやく1/5が過ぎたばかりである.
こんなペース&装備で大丈夫か? いろんな意味で.

iPhone15 Pro

※ その2に続く.

BROMPTON(P)な青森遠征ライド Day1:雨と海鮮丼と温泉,そして300kmブルベへの序奏

2026/6/5 Fri

オトナな判断

iPhone15 Pro

曇り.温度:12 ℃,湿度:78%,体感温度:9 ℃,風速:14.8 km/時,風向:E

Day0はこちら ⇒ BROMPTON(P)な青森遠征ライド Day0:津軽海峡フェリー編

ここは津軽海峡フェリー「ブルーグレイス」コンフォート201号室.
カラダに伝わる絶え間ない振動のおかげでなかなか寝付けぬオトコがいた.

「ぐぬぬ...またか.やはり眠れぬ」

2年前の「苫小牧ー八戸」と同様,夜間航路での熟睡はかなわぬ夢であったか...(ちょっと『蒼天の拳』が入ってます)
それでも意識が深層にすべりつつあるAM3:00.
耳栓を貫いて響く船内アナウンス.

「皆様,おはようございます.本船はまもなく青森港に入港いたします.どちら様も下船の準備をお願いいたします」

あわてて起きる.
しっかりと寝不足

ただし,賢いKazchariはこの状況を想定してしっかり保険をかけておいた.
ブルベ本番は明日,すなわち6/6.
つまり今日1日はフリー.寝不足だろうがなんだろうが,ゆっくりとカラダを休めることができるのだぁ!

そう,2年前の『あまちゃん200』では「八戸到着→ホテルに荷物預け→ブルベスタート」という地獄のスケジュール.その反省が今日,生きておる.
これぞオトナの知恵.

バタバタとパッキングしてフロント前で待機.

iPhone15 Pro

いよいよ下船.
クソ重いBROを担ぎ,スタッフの先導で車両甲板に降りる.
外に出たらはいサヨナラで,ついに青森(=本州)上陸である.

iPhone15 Pro

イエーイ,と叫びたいところだが,なんじゃこれ,めちゃめちゃ寒いぞ.
それに気のせいか雨もパラついておる.
おいおい,初日からこれかい!

気になるのは,ターミナルらしきビルがどこにも見当たらないこと.
現時刻は4:00.暖かい場所で少し仮眠してから輪行解除,街へ向かうつもりだったのだが...
(最終日,この青森フェリーターミナルの驚愕の構造を知ることになる)

仕方がない.ここで解除するか.
BGMはもちろん『マグマ大使』だ(なぜ?).

♪カシン カシン カシン

iPhone15 Pro

変形完了.
少し明るくなってきた.
前後にバッグを装着して,青森市内を目指すぜ.

小雨と冷え込む天気の中,Google先生の指示に従い進む.
例によって,本州に入ると交通手段に「自転車」が表示されなくなる.

「自動車」だと交通量が多すぎる.
「歩行者」だと階段やとんでもない細道を案内される.

北海道はおろか,台湾でも利用できるのになぜなのか.
理由を知りたくてGemini先生に訊いてみたところ,日本の道路環境の複雑さゆえ,自転車走行に適切かどうかの調査が大変だからとのこと.

マジで?

北海道以外だと,東京,神奈川,埼玉,千葉,静岡,愛知,大阪,兵庫,福岡で提供されているらしい.県境を越えたらどうなる?

ちなみに海外だと北米,欧州,オーストラリア「自転車ルート」が,台湾,ベトナム,インド,タイ,マレーシア,インドネシア,フィリピン,ブラジル,メキシコ,エジプト,南アフリカなどで「二輪車ルート」が提供されているとのこと.
おっ,昔行ったことのある国が多いな(チャリじゃなかったけど)

で,なんだかんだで本遠征の宿である『青森センターホテル』に到着.

【公式】まちなか温泉 青森センターホテル

フロントは2階.
これまた複雑怪奇な構造.まるで迷路の様.

iPhone15 Pro

ホールにて15:00のチェックイン時間まで預かってもらう荷物を選別.
受付のスタッフに渡す(フロント24時間オープンはありがたい).

少し目をつむって仮眠.
このまま6:00を待って,温泉にでも入るかと考えたが,快楽のあまり走る気がなくなりそうなのでヤメた.
そう,実はこの後,昨年の「Flèche」で一緒に走った青森在住のM山さんからライドのお誘いを受けていたのだ.

Flèche Hokkaido 2025~激闘!おだってるJAPAN!(その1)

M山さんはKazchariと同い年.
数年前に大病を患った際,医師からリハビリとして自転車を薦められドはまりしてしまったという,なかなかの経歴の持ち主.
今ではすっかり回復っつーか,むしろ超絶速い.
特にヒルクライム.だいたいちぎられる.

そんなわけで7:30にホテル前にて集合することになった.

iPhone15 Pro

少し時間があったので先に一人で市内をポタリング.
近くのコンビニで朝食をとった後,徘徊開始.

iPhone15 Pro

青森市内に来たのはいつぶりだろう.
確かジャマイカから帰国して,同期の実家を訪ねた2004年以来か.
その時は大豪邸に泊めていただいて,連日連夜ごちそうをいただいたっけ.何もかもみな懐かしい...

iPhone15 Pro

あてもなくフラフラとポタリング.
これぞBRO本来の使い方.
一日で何百キロも走ったり,ガチクライムする自転車ではありません.

とりま駅前を目指す.
やたら立派なビル風のJR青森駅だが,側面から見ると結構薄かったりする.

iPhone15 Pro

市内で感心したのが,この歩行者道と自転車道の完全分離.
こんな構造なら青切符対策も万全だ.
ただしチャリは雨に濡れるがな.

iPhone15 Pro

早朝からどんちゃか読経が聞こえる寺.
後方の金色塔と相まって,アジアっぽい.

iPhone15 Pro

なぜかミッフィーコラボ.

iPhone15 Pro

そういや最近ブームの地名立体オブジェがどこかにあるかと思いきや,発見できなかった.
後で調べるとビーチの方に設置されているらしい.

https://www.aomori-ekimae-beach.com/info/aomori%E3%82%AA%E3%83%96%E3%82%B8%E3%82%A7%E4%BB%8A%E5%B9%B4%E3%82%82%E7%99%BB%E5%A0%B4%EF%BC%81/より

時間になったのでホテル前に戻る.
少しして,会うのが1年ぶりのM山さん登場.
昨年の思い出話に花が咲く.
小雨が降るものの,夏泊半島に海鮮丼を食べに行くライドに決定.

だがしかし...
いざ出発すると,雨がひどくなるわ,寒くて動いてもカラダが全然暖まらんわで,早々にコンビニ休憩へ.

iPhone15 Pro

明日の本番(300ブルベ)に備え,無理は禁物とクルマでのドライブに変更することにした.
そのままM山さんの家に行き,チャリ2台を軽バンに積む.
あらためて夏泊の食堂を目指す.
ますます雨がひどくなる.このプランに変更して正解だった.

iPhone15 Pro

11時の開店に合わせて『正立食堂』着.
とんでもなく細い道の奥にある.
完全に地元民御用達の雰囲気.これは期待しかない.

iPhone15 Pro

何が驚いたって,まずはその価格である.
なんだこれ,安すぎないか?
しかも五色丼¥3,000が¥2,700に値引きだとぉ!?

iPhone15 Pro

開店間際だったため,席も無事に確保.
先ほどの「五色丼(アラ汁付き)」を注文する.
待ちの間,他のメニューもチェック.

iPhone15 Pro

いやいや,これ絶対に安いわ.
北海道(積丹とか)なら,プラス¥1,000から1,500はするね.
メニューに小さく簡体字も書いてあるので,完全に地元民向けとも言えんが,観光地価格ではない.

そして出て来たのがこれ.

iPhone15 Pro

ドーンと,ウニがモリモリ.
もちろん味も保証付き.甘い,美味い.
普段食べる回転ずしのバサバサなウニとは鮮度が桁違いである.

大満足の昼食となった.
M山さん,ありがとうございます.
天気はアレだがココロは晴れやかだ.美食は人を幸せにする.

iPhone15 Pro

名残惜しいが出発.
今度は南下して八甲田方面に向かう.

少し進んだだけで晴れた.
M山さん曰く,青森は地域ごと,つまり北部,南部,日本海,太平洋側で天候がガラっと変わるそうな.
そんな感じで晴れたり,曇ったり,雨が降ったりと不思議な天候の中,酸ヶ湯温泉へ.

iPhone15 Pro

ここも30年ぶりの訪問か.
8月の東北オートバイツーリングの途中で,隣接するキャンプ場に2泊ほどした記憶がある(大雨だった).

酸ヶ湯と言えば,旭川人もびっくりの冬の異常な積雪が有名である.
もちろん,6月にその痕跡はない.

入湯料は¥1,000.
まぁ,そんなものでしょ.
入口ではタオルをもらえた(バスタオルは返却).

混浴の「仙人(千人)風呂」の他,男女別の風呂場も別棟にあるが昔もあったっけ? もちろん今日は仙人風呂に入る.

サイクルウェアのままだったが,ほとんど汗はかいていないので,サクっと脱げる.
浴室に入る.
おお,このレイアウト,懐かしいぞ.
硫黄臭はするが,それほど強くない.
以前と変わった点と言えば,男女のエリアが看板で明確に分かれていること.
M山さんが,知らずに女性エリアに移動してるを見て,あわてて注意(女性客はいなかった).
こういう場所には,たまにすんげーうるさいおじさんがいるのだ.

それほど長湯はせずそそくさと上がる.
まぁ,露天もサウナもないので,温泉を楽しむというより思い出を味わいに来た感.
ちなみに近隣の『八甲田ホテル』はサウナ完備だそう.

泉質のせいか,上がった後もベタつかずピチピチウェアの着衣もスムーズだった.不思議だ.

iPhone15 Pro

館内にはねぶたのオブジェ.
よくも悪くも観光地化された感.雰囲気は相変わらず抜群だが.

外に出ると霧雨.
それに寒い.
正直,クルマで良かった.

八甲田山の周回道路をぐるっと.
往路でも確認したが,なぜか快晴だった「萱野高原」へ行ってみる.

正に”ここだけ”奇跡の快晴.
喜び勇んでチャリを下ろす.

iPhone15 Pro

カフェ『ひょうたん茶屋』を中心に八甲田山を眺めながらパーフェクトなゆるポタ.登ったり下ったりとほんの数km.
なにやらアリバイ・ライドとも言えなくもないが,まぁ,いいでしょ.

iPhone15 Pro

それにしても摩訶不思議.
このエリア”だけ”が晴れていた.
八甲田山の神秘のチカラなのか光子力バリアなのか(意味不明).

iPhone15 Pro
iPhone15 Pro

つーことで,M山さんのクルマに再びチャリを積み込んで市内に戻る.
16時頃ホテルで降ろしてもらう.
ほとんどドライブだったとはいえ,充実した1日目だった.

で,フロントにてチェックインしたのだが,なぜかスタッフの指示に逐一従いながらパネルを操作するという謎手続き.
まるで”有人スマートチェックイン”という矛盾.
これならヒトが全部やった方が早いのでは...特に高齢者と外国人には操作が難しいように思える.

青森遠征中の3泊,ここに滞在する.
建物の見た目,フロント周りの印象から部屋も大したことないやろなぁ...と思いつつ,部屋のドアを開ける.

なんということでしょう!
その辺のメジャーなビジネスより広くてキレイ.
シングルなんだぜ,これで.

iPhone15 Pro

さっとシャワーを浴びて洗濯.

18時にホテルを出る.
昨年の「Flèche」で共に走ったチーム「おだってるJAPAN」の仲間と合流しての前夜祭である.
M山さんK木さん,少し遅れて到着したPikaさん,そしてKazchari
全員が明日の300ブルベに参加する.

これまたM山さんチョイスの地元民しか知らないであろう路地裏の居酒屋へ.
あまりに地味過ぎて,Google先生見ながら歩いていてもその存在に気付かず通り過ぎてしまった.

飲み放題設定がなく,ビールのおかわりは自己申告後,自らサーバーで注ぐなど,独特のシステム.
料理も壁一面に書かれた膨大な種類から選び,紙に書いてマスターに渡す.
これがまた異常に安くてそこそこ量もある.

iPhone15 Pro

昼食の海鮮丼から始まって,ホテルの部屋,この居酒屋など,青森は安くて質が良い.
インバウンド(国内客も?)も少なそうだし,東北はまだまだ穴場かも.

昨年の思い出話で盛り上がった後,早めに宿に戻る.
階下の大浴場へ.
広い.
なにせ「まちなか温泉」がホテル名である.むしろ客室がおまけ.
がっつり「サ活」したいところだが,1セットだけにとどめた.

翌朝は4時起きである.
久々の300ブルベ.しかもBROでの参加という緊張感と期待.
フェリーでの不眠効果なのか,ゆっくりと,しかし確実に眠りの波がやってきた.

Day2はこちら ⇒ BROMPTON(P)な青森遠征ライド Day2:おだってるJAPAN再結集!「AJたまがわBRM606五能線300」奮戦記(その1)

BROMPTON(P)な青森遠征ライド Day0:津軽海峡フェリー編

2026/6/4 Thu

室蘭〜青森:津軽海峡フェリーで楽しむ快適な輪行船旅ガイド...にはなっていません

iPhone15 Pro

いよいよ始まる3泊4日の青森遠征ライド

今回は「AJたまがわ」さん主催の『BRM606五能線300km』に参戦.

前後に有給をくっつけて,青森旅を楽しみつくす企画である.

道以外のブルベ団体での参加は初だな.
ローカルルールがあるかも...(伏線)

青森と言えば,2024年に”オトナの修学旅行”の異名を持つランドヌ札幌さんの八戸発着名物企画『BRM518あまちゃん200km』に参加した.

オトナの修学旅行~BRM518あまちゃん200km!(その1)

この時もブルベ翌日にマイスターO西さんPikaさんと奥入瀬渓流ライドを楽しんだ.一番印象に残ったのはやはり...「キリストの墓」だな.

新郷村公式サイト

今回は遠征に便利な「BROMPTON P LINE」を投入.
BROでのブルベ参加は2度目となる.
前回は200kmだった.300kmは初である.

BROMPTONなBRM506薄野200(その1)

『薄野200』では最後まで”脚”に問題はなかったが,肩周辺がコリにコって終盤は地獄.
最大の原因はライディング・ポジションの固定にあると判断.
そのため社外品の「mini P ハンドル」に換装した.

BROMPTONの甘い罠~復活のmini Pハンドル編

このハンドル変更は四国や九州の長旅では大成功.
肩の痛みは皆無で実に快適.
これなら300も無問題...と思っていた時期がKazchariにもありました(伏線)

また,フェリー輪行にあたって実戦投入した新兵器がこちら.

大久保製作所:ツアーバッグFS-M RK-FS-M

MARUTOというブランド名で数多くの輪行グッズを開発している会社である.
この輪行袋は希望小売価格だと結構なお値段だが,Amaのマケプレにて¥6,000台で販売されているのを見つけ即ポチした.

チャックでもマジックテープでもなく,Dカンに布の端を差し込むだけという気軽さ.それでいてしっかりと車体をカバー.
スキマに小型バッグも詰め込める.
非常用としてフレームパイプ内に収納するタイプの袋も持参しているが,こちらの方がしっかりしているし,持ちやすい.
今回はこいつを使って正解だった.
ただし飛行機輪行には密閉感がないので不向きかも.

他の荷物はいつもの長旅とほぼ同じ.
ジャージ,普段着を2セットを圧縮袋に入れ,車体ではなく,バックパックに収納し担ぐ.

10時になった.
ハスラーに荷物を積んで出発しよう.
旭川から室蘭までは約240km.
ケチケチKazchariは当然のごとく,高速道路は使わない.
Google先生は到着まで4時間と見積もっているが,さすがにそれは速すぎる.

iPhone15 Pro

途中,道の駅『三笠』にて昼食.

iPhone15 Pro

味噌ラーメンときざみチャーシュー丼のセット.
不味くもなければビックリするほど美味しくもない.
北海道と言えば日本有数の食の宝庫.
旅行者として食べれば,美味しいのかも(これまた伏線)

iPhone15 Pro

岩見沢で国道12号から離れて苫小牧に向かう.
この国道234号線は交通量も少なく広くて走りやすいのに,なぜか50km/h制限.
要するに色々とヤバいホイホイ道である.
誰もが誰かを先頭を走らせようと駆け引きしているのが面白い.

千歳を通過し苫小牧へ,つまり海に出る.
ここから室蘭までは海岸沿いをひたすら走る.
見事にガスっている.

ここを走ると昨年の激闘が思い返される.

Flèche Hokkaido 2025~激闘!おだってるJAPAN!(その1)

逆方向ではあるものの,あんな真夜中にこの直線ルートを黙々とチャリで走るとは...平時では考えられんな.変態だ.

で,複雑怪奇な室蘭の高架道路をクリアし,乗船前の一風呂のために『むろらん温泉ゆらら』着.

iPhone15 Pro

¥700.外気浴可能.
サウナを3セットキメて館内レストランで夕食.

iPhone15 Pro

うん.まぁ,冷食ハンバーグをチンだな.
いいお湯だけに,もう少し食にこだわってくれるとうれしいのだが.

フェリー乗り場はすぐそこ.
出航時間までまだまだなので,kindleで『蒼天の拳』を読み時間をつぶす.

現在リメイク版が配信中の『北斗の拳』

北斗の拳 FIST OF THE NORTH STAR

その宣伝の一環なのか,前日譚である『蒼天の拳』が10巻まで¥33のセール中(現在は終了).
ついポチってしまった.
ほぼ未読だったが面白い.
アニメ化もされたようだが,本家ほど人気がでなかったのが不思議.
1930年代の上海という,アクの強すぎる舞台のせいか.
どちらも世紀末なのは変わらんけど.

フェリーの出航時間は20:50
念のため,19:00には港に移動しておく(ヒマだし).

iPhone15 Pro

誘導員の指示に従って,クルマの留め置き用の駐車場へ案内される.
そう,この室蘭フェリーターミナルは何日停めようと駐車料金無料なのだ.助かる.

荷物を下してターミナルビルまで歩く.
いくら”軽量”とされるBROも担ぐと重い.
あまり長い距離は歩きたくない.
長旅での「宅急便作戦」はやはり譲れんな.

スマートチェックインという名の無人受付でQRコードをかざし,無事乗船券をゲット.

iPhone15 Pro

往路は船内で一泊するため,個室の「コンフォート」クラスにした.
袋に入ったBROは手荷物なので,徒歩乗船となり青森まで¥6,000.安い.

待ち時間にターミナル内を散策.
びっくりするぐらい人がいない.

iPhone15 Pro

そういや食事はどうする?
フェリー内のレストランと言えばバカ高のイメージ.
それに下手すると揺れて”重いモノ”は食べられない.
近くのコンビニに行くか...って,青森港到着時間は明日の3:50
よく考えたら夕食も朝食も食べてるヒマはない.早々に寝なければ.

iPhone15 Pro

20:00.徒歩客の乗船開始アナウンス.
てっきりランチウェイ的な回廊があるかと思いきや,建物を出てそのまま車両甲板まで歩く.
これがまた結構な距離.
BROの重さが肩に食い込むぜ.
そして...一緒に乗り込んだ徒歩客はなんと4人.
クルマの客もいるとは言え,少なすぎやしませんか?
この航路,採算大丈夫なのか.

iPhone15 Pro がらがら

フロントでカギを受け取り,今宵の我が寝室へ.

iPhone15 Pro

『あまちゃん200』の時に苫小牧ー八戸で乗ったフェリーの作りと同じやな.
ペガサス級の同型艦か(言い方).

20:50.
船が港を離れる.

さて,戦いはこれからだ.
そう,わずか7時間の船旅.
この短い間に船舶特有の不快な振動に打ち勝ち,安眠を得るにはどうすればいいのか.

乗船前に温泉に入った.
酔い止め薬を飲んだ.

足つぼマッサージをした.

最後にそっと,アイマスクと耳栓を手に取る.

※ Day1へ続く.

今年1回目のカミヒル参戦!BROMPTON T LINEで挑んだ激闘の計測区間

2025/5/23 Sat

言い訳無用

iPhone15 Pro

晴れ.温度:14 ℃,湿度:57%,体感温度:16 ℃,風速:3.6 km/時,風向:W

待ちに待った山シーズンの到来である.
今年1回目の「カミヒル(かみふらのヒルクライムコース)」試走へと向かう.

第10回かみふらの十勝岳ヒルクライム大会

コースそのものは先月でも登れないことはないが,残雪や凍結,何よりダウンヒル時の寒さが嫌で登攀は遠慮していた.
もう心配はない.

今回のマシンは軽量化された「黒金くん」こと「BROMPTON T LINE」である.

BROMPTONの甘い罠~黒金T LINE,実走前にカスタム開始

こいつでのカミヒルは初挑戦.
8月の「HANAZONO」,小径車部門表彰台を目指して突き進むのみ.

第15回ニセコHANAZONOヒルクライム

つーことで,ハスラーに積んでデポ地の「日の出公園」へ.

iPhone15 Pro

時刻は10時少し前.
同じ目的のサイクリストがいるかなと思いきや,誰もいない.

ちょうど朝のNHKの朝番組で凌雲閣が紹介されており,それに触発されて登りたくなったのだが,同じような人間は...いなかったようだ.

つーことで出発.
カミヒル本番の(アップダウンの)パレード走行部分はパスして,直接スタートラインを目指す.

iPhone15 Pro

そして現れる「旭野1班会館」
ここが大会当日の計測開始ポイントとなる.

iPhone15 Pro

昨年の激闘が思い出される.

第9回かみふらの十勝岳ヒルクライム大会

よくも悪くも,山岳アシストにされてしまい,ラストの激坂で2名も抜かれるという体たらく.ぐぬぬ.

さて,本日はロードバイクの「EMONDA」ではなく16インチの小径車.
ギア比も違えば走らせ方が違う.

最大の違いは小径車はタイヤの慣性に期待できないので,ペダリングし続けることが基本であること.
うちの「黒金くん」は12速仕様.
ハブ内装3速,外装4速である.
この内装ギアが曲者で,変速の際にはペダリングを止める必要がある.
当然タイヤの回転も止まるので,途端に失速する.

ゆえに,前半の坂が緩い場所では内装を2速に固定して,外装で負荷を調整.
中盤以降,斜度が上がるにつれ,内装は1速にする.

途中あらわれるごく短い平坦路は除くけど.
いずれにせよ,分岐以降の激坂区間はさすがに「1-1」だなぁ.

もう1つは引き足.
最大推進機関である,大腿前面の筋はできるだけ温存.
基本的に引き足を使う.

そして「呼気2吸気1」のリズムを最後まで崩さない.

などなど,意識高い系クライミングの結果は...

1時間5分34秒(STRAVA計測).

iPhone15 Pro

お,おう...

大いに不満である.
なぜならもう1台の「BROMPTON P-LINE」でのベストタイムが「1時間6分7秒」だったので.

BROMPTONなカミヒルチャレンジとついでに八景ライド

マシンの性能的(ついでに価格的)に,たった30秒ほどしか速くないのはどういうこった!?
確かに「P」で登った時より脚の痛みはなかった.
まっ,今日は本気出してなかったということで...ううっ

iPhone15 Pro

つーことで,まだ夏シーズンに入ったばかり.
「これから,これから」と気を取り直して「凌雲閣」横のいつものベンチに移動.

標高があるので,耳キーンからの発声のしにくさ.
それに鼻炎もひどくなり,鼻水とくしゃみが止まらん.

iPhone15 Pro

少々冷えるが,ここは神の飲料こと「赤コーラ」を購入.
ちなみに凌雲閣の自販機はCokeーonに対応していないので小銭があった方が良いです(¥150).

iPhone15 Pro

サイクリストがもう1名いた.
知り合いではなかったが少し会話.
今シーズンどころか,ここまで登ってきたのは初めてだったそう.
カミホロ荘前の激坂談義の後,「カミヒル大会」本番や「冬ヒル」を薦めときました.前者はともかく,後者はねぇ...

ファットな年忘れカミヒル2025

iPhone15 Pro

つーことで,ウインドブレーカーを羽織ってダウンヒル開始.
おっとその前にトイレ.

iPhone15 Pro

駐車場の残雪はこんな感じ.

iPhone15 Pro

ダウンヒルを開始するが,久々のリムブレーキは全然止まらんな.
少し強く握るとすぐにタイヤがロックするので,コントロールが難しい.

分岐の手前の道端に先ほど凌雲閣でお話したサイクリストが止まっていた.
パンクとのこと.
いや,ホンマ,ロードって何でもないところでパンクするよなぁ.

『2026 幌鹿峠春の幕開けサイクリング』と音更周辺グラベルライド

分岐点着.
そのまま真っ直ぐ下るか,右に曲がるか.
少し下っただけで気温は上昇した.
ここは遠回りして帰りましょう.

iPhone15 Pro

望岳台に向かう道.
なんだっけ? スカイラインだっけ.
十勝岳から噴煙が上がっているように見えるけど,気のせい?

iPhone15 Pro

セグメントになってい激坂を登って望岳台着.
やはり煙が上がっているよなぁ.何か出てきそう.

iPhone15 Pro

ダウンヒル再開.
白金温泉方面に降りる.

途中のこの景色,どこか三国峠からの風景に似ておりダイナミック.

iPhone15 Pro

そこへ,白金から上がってきたピンクまだらカラーの「S-WORKS TARMAC」が.地元の強者,Kさんでした.

iPhone15 Pro

温泉街を過ぎて,道道脇を走る小道(歩行者・自転車専用道)に入る.
下り基調の高速ダウンヒルも良いけど,BROにはこうした緑豊かな小道がよく似合う.
うちの「黒金くん」もカッコよい(値段はかわいくない).

iPhone15 Pro

道の駅「ビルケの森」公衆トイレ.
来週のブルベでもお世話になる?

iPhone15 Pro

デポ地に戻るため,道道353号へ.
最初の坂を越えた後は,ずっと下り基調で快走.
いつもの「日新ダム」で一旦ストップ.

iPhone15 Pro

このダムの奥地にはグラベルがわんさか.
別のチャリなら遊びに行くところ.
それほど奥地に行かなければ,クマの危険もそれほどないはず(と思いたい)

上富良野町内に入る.
手入れされた芝桜畑があちこちに.

iPhone15 Pro

無事にデポ地に帰還.
BROを積んで,近くのセイコマへ.

iPhone15 Pro

セイコマで「きのこクリームスパ」を買って,車内で食う.
走っている時は問題ないのだが,止まると鼻がむずむず,鼻水ダラダラで連続くしゃみが復活.
あー,辛い.
いいかげん,この季節が過ぎ去ってほしいものである.

さて,こんな時にはサ活が最適.
すぐそばには「フラヌイ温泉」がある.
外気浴はできないが,JAF割¥650は,最近では安い方.

駐車場のクルマも少ない.
こりゃラッキーとしっかり3セット.
もちろん,湯気のおかげで鼻も通って超快適.
名物の31℃の低温温泉にじっくりとつかる.

そうそう,先週のセルフ・ブルベで発症した「腸脛靭帯炎」
本日は走る前にしっかりテーピングしたおかげか無問題だった.

帰宅後は,あまりに茫々となっている庭の芝刈り.
花粉症が悪化すれば元の木阿弥なので,しっかりマスクとグラサンでガードし,芝刈りカッターをぶん回す.気分はスマートガン.

やはり長期間放置すると,刈った草も山盛り.マメに作業せんといかんね.

つーことで,今シーズン第1回目のカミヒルライドでした.
少々残念なタイムだが,まだ脚ができていないということで.
決して老化ではない!

...と,ここまで引っ張っておいてなんだが,今年の「カミヒル」には不参加の予定.
60歳を越えて,表彰台に上がれそうなら出よう(せこい).

まずはHANAZONOを見据えて,だな.

BROMPTONで挑むニセコHANAZONOヒルクライム:小径車部門で表彰台を狙え

BROMPTON T LINE な富良野廃線跡に思いを寄せるライド

2025/4/29 Wed

日常の中の「空白」を楽しむ

iPhone15 Pro

晴れ.温度:8 ℃,湿度:54%,体感温度:11 ℃,風速:4.3 km/時,風向:NNE

家族サービスの日.
息子の習い事の送迎で富良野へ出向くことになった.
10時集合,12時に終了.
つまり2時間のフリータイムがある.
これは富良野周辺ライドのチャンス.
ハスラーに「黒金くん」こと「BROMPTON T LINE」を積む.楽々.

集合場所の市内某高校までは90分ほど.
8時過ぎに家を出るが,途中の国道は「わ」ナンバーだらけ.
「どうしてそこで?」という箇所で減速したり急ブレーキを踏むクルマを数台目撃.要注意.

で,目的地で息子を降ろして,黒金くんの準備.
タイヤ圧は最近6Barに上げている.

iPhone15 Pro

暑くもなく寒くもなく実に良い天気.
特に行き先を決めていなかったが,持ち時間からすると「1時間進んで1時間で戻る」コースにするのが正解だろう.

BROで走るのにぴったりなのが河川敷.
行けるだけ南下⇒往復すればちょうど良い.

ガチ走りする気はないので,普通のTシャツにウインドブレーカー,7分丈パンツ.一応,パッド付のインナーを履く.

このままどこまで走れるかと思っていたら,途中で舗装がなくなってしまった.
割と大き目の石がゴロゴロしている.
どう考えてもBRO向きの道ではない.

iPhone15 Pro

「まぁ,ゆっくり走れば大丈夫でしょう」と無責任かつ楽観視.
ちなみにタイヤはPanaracerのアジリストである.

iPhone15 Pro

慎重に走る.

最近SNSで知った話なのだが,この「T LINE」のスーパーライトホイール,世界のあちこちからその耐久性について疑問を呈する声が上がっているらしい.
通常使用で”割れる”そうなのだ.
ちなみに名前に似合わずカーボンではなくアルミ製.

「製造過程に問題があるのでは?」「本社から何らかの発表があるべきでは?」という声も散見される.
まぁ,「T 」が世界で何台売れているわからないので(Gemini概算だと2022年の発売以来10,000~15,000台),ごく小さなコミュニティ限定の話かもしれんけど.

実は,現在「日本縦断3003kmブルベ」に参加中のマイスターO西さん「T」も,途中でリアホイールが割れてブレーキが使えなくなったそうな.
あわやDNFかという危機だが,札幌の購入店から新しいホイールを送ってもらい,ホテルで交換.リスタートをするというミラクル&リスペクト.

「T」と言えば,ほぼ三桁万円の超高級車である.
こうした不具合に関してサイレント・アップデートが常に行われていると信じたい.
要は発売がやや新しいKazchariの「T」は対策済みだったらいいなぁ...と自分勝手な淡い期待.

iPhone15 Pro

とは言え,本来こんなジャリジャリの道を走るチャリではないのは事実.
「G LINE」ではないのだ.

iPhone15 Pro

以上の「ホイールトラブル報告」を知ったのは後日のこと.
この日は”それなり”にハイスピードでライド.

その結果...ホイールではなく,新兵器のマグネット式ホルダーからボトルが振動で外れるというトラブル発生.

iPhone15 Pro

このホルダーはアリエクで購入.

iPhone15 Pro
2026年4月11日撮影

普通に使っている分,つまり舗装路では超強力磁石のおかげで,落下する雰囲気は全く感じないのだが(ボトルなしでプレートを外すのは大変),さすがにグラベルでは無理があったか.
これ,たとえば集団走行中だったら落車の誘因にもなりかねん.うーむ.

ちなみに結構重たいので軽量化には寄与しない.

iPhone15 Pro

すぐに終わると思ったグラベルだったが,延々と続く.
景色は最高.
ただし持ってくるチャリを間違えたな.路面を見つめる時間が長い.

それがついに終わり国道へ.
まだ少し時間があるのでさらに南下を試みる.
普段走らない布部の住宅地区へ向かう.

iPhone15 Pro

旧JR根室本線をまたぐ.
ここにはかつて踏切があり,2024年3月31日までは列車が走っていた.

iPhone15 Pro

台湾などでは,こういう路線跡はサイクリングロードとして活用されていたりする.
日本でも一部そういった場所もあるが,慢性赤字のJR北海道だとなぁ...
もしこのままサイクリングロードとして新得まで開通したら,さぞや絶景ルートとなろう.

iPhone15 Pro

JR布部駅

もちろん乗降客はいない...が,今日は結構な人出.
「春の布部駅ものがたり」なるイベントが開催されていた.
内容は駅舎の開放,写真展,コーヒーサービス(寄付要)など.
ドラマ『北の国から』の重要なロケ地として今後も保存されるようだ.

実はKazchariは(道民にも関わらず)全編未視聴.
すぐ近くには「こ,子供がまだ食ってる途中でしょうが!」で有名なラーメン屋もあったが,今はない(「味」はフラノマルシェ内の店に受け継がれている).

いずれにせよ,廃駅をしんみりと見学したかったKazchariはガワの写真だけ撮ってクールに去る.

iPhone15 Pro

懲りずにまたしてもグラベル進入.
どんなチャリでも,未整地を求めてしまうのはどうしたものか.

iPhone15 Pro

そういやもうじき子供の日.

iPhone15 Pro

なかなか立派.
これは個人宅だが,開校年数と同じ100匹の鯉のぼりを吊るすことで有名な「美瑛町立明徳小学校」がついに廃校になるらしい.
つまり,以下の風景は今年で終わり.

2025年4月12日撮影

最後の生徒数は12名だったらしい.

人が消え,鉄道も消え,学校も消える.
そして己自身もそのうち消える.
映画『ブレード・ランナー』のバディー(ルドガー・ハウアー)の最期のセリフが身に染みる.

I’ve seen things you people wouldn’t believe. Attack ships on fire off the shoulder of Orion. I watched C-beams glitter in the dark near the Tannhäuser Gate. All those moments will be lost in time, like tears in rain. Time to die.

iPhone15 Pro

戻る時間.
桜が満開の寺.
実に日本らしい風景.

iPhone15 Pro

ライダーハウス.
一応営業中? 少し前の情報だと一泊¥3,000とか...

もう少し先には,野宿ライダーの聖地『鳥沼キャンプ場』があった(現在は閉鎖).
何泊かしたことがあるが,越冬組のブルーシート小屋をはじめ,確かに見た目は”アレ”だったが,懐かしい.

iPhone15 Pro

これからか,終わったのか?

iPhone15 Pro

堤防に戻る.

iPhone15 Pro

橋を渡って対岸へ.
「へそ祭り」のオブジェ.あまりメジャーではない.たぶん.

iPhone15 Pro

こんな山道を走ったわけではない.
石碑の前でパチリ.

iPhone15 Pro

この「朝日ヶ丘公園」(通称「なまこ山」)は1932年(昭和7年)頃に地元信徒によって整備された歴史ある霊場だそう.
公園内には88個の石像(お地蔵さん?)が設置されてあるらしいが,ネットで検索しても,個人ブログや写真を発見することはできなかった.
正に幻のコレクション.

寄り道は終了.
クルマをデポした場所へ急いで戻る.

約束した時間まで余裕がない.激コギ.
さらに途中で小雨が降り始める.

iPhone15 Pro

12時に集合のはずが,息子が現れたのはプラス1時間経過してから.
おいおい.
空腹の限界.
山〇家ジャンキーの息子だが,満車で駐車不可.
隣の『富良野五郎ラーメン』へ.
美味いのに息子は不満げ.だいぶやられとるな.

つーことで,廃線跡をたどりながらのノスタルジーなチャリ旅.

全ては変わりゆく.
それを嘆くのか,次の新しい何かに期待するのか...という歴史を繰り返し,人類の今がある.

BROMPTONで挑むニセコHANAZONOヒルクライム:小径車部門で表彰台を狙え

2026/4/28 Tue

願わくば

2026年4月12日撮影

春になり,2026年度のチャリイベントが続々と発表・開催されている.
まずは先日開催された『幌鹿峠サイクリング』に参加した.

昨年は吹雪,今年は下りパンク.
この大会,何かあるゾ...(詳細は後日)

春のパンク祭り:ブチル・TPU・チューブレスを使い倒して分かった不都合な真実

その他,以下のイベントにエントリー完了(支払い済み).

5/4 :BRM504風連200
5/30:BRM530美瑛の丘300
6/6 :BRM606五能線300
8/2 :ニセコHANAZONOヒルクライム
9/27:NISEKO GRAVEL

このうち,最もチャレンジングなのは『第15回ニセコHANAZONOヒルクライム』であろう.

ニセコHANAZONOヒルクライム

初挑戦ではない.2年前の2024年大会にも参加した.

第13回ニセコHANAZONOヒルクライム(その1)

この時はガチガチの軽量ロードバイク(EMONDA).
S-5クラス(JCF未登録者39-59歳)で5位.
タイムは「38分17秒」と,初参加にしてはまずまず...と言いたいところだが,表彰台には登れない=何ももらえない.

名誉とかは関係なく,せっかくお金を払って参加するのだから何か欲しい(ケチなのか)
つーことで,60歳以降のマスタークラスになってから再挑戦を考えていたのだが,なんと,2026年大会は「クロスバイク・小径車」から「小径車」部門が分割されたという.

こ,これはガチBRO乗りとして「初代王者」のチャンスではないか!(トラタヌ)

公式サイトによると,これまでの歴代最高タイムは2019年の「39分18秒」とある.ただし,これがクロスなのか小径車なのかはわからない.
いずれにせよ速い.
Kazchariのロードの記録と1分ほどしか変わらない.
このタイムに近づけるにはどうすればよいか.

もちろん,使用機材は”走りの黒金くん”こと『BROMPTON T LINE』12速モデルである.
長旅仕様の”PPくん”に対し,こちらは軽量中心のカスタムを行っている.

BROMPTONの甘い罠~黒金T LINE,実走前にカスタム開始

カタログ上の乾燥重量は8.8kg
さすがに4速モデルの7.9kgには及ばないが,それでも軽い.

カスタム後の黒金くんはペダルやらキックスタンド,工具などを装着しても9kg弱
これ以上を望むなら,ブレーキやクランク系に手をつけることになる.すなわち待つのは無間地獄.

早速,Gemini先生に予測タイムと,向上方法を聞いてみた.

——————————————————

「TREK EMONDA SLR7(7.8kg)」による「38分17秒」は、平均勾配約4.6%のコースにおいて非常に優れたタイムです。
使用機材を「Brompton T Line(9kg)」へ変更し、ライダーの体重やパワー(出力)が同一であると仮定した場合、タイムに影響を与える主な要因は「重量」と「走行抵抗(空気抵抗・転がり抵抗)」の2点です。

ヒルクライムにおいて、タイム差に最も直結するのは重量増による位置エネルギーの変化です。
車体重量が約1.2kg増加します。一般的に、ニセコHANAZONOのコース(距離約15.5km、標高差約600m強)において、1kgの重量増は約30〜40秒のタイムロスに相当します。
走行抵抗の影響: Brompton(16インチ)は、Emonda(700C)に比べて小径車特有の転がり抵抗の大きさや、折りたたみ構造による駆動ロス、直立に近い乗車姿勢による空気抵抗増が考慮されます。
もし同一出力(ワット数)で走行した場合、約41分30秒 〜 43分00秒 程度になると予測されます。

「T Line」は折りたたみ自転車としては驚異的な軽さと剛性を備えていますが、ロードバイクとは特性が異なります。
小径車は慣性が働きにくいため、斜度が上がるとすぐに失速しやすい傾向があります。
12速のワイドなギアを活かし、一定のケイデンスを保つことが重要です。

Bromptonのハンドルポストはロードバイクに比べしなりやすいため、大きなパワーで振るよりも、シッティングで回す方が効率的に推進力に変換されます。

ゴール手前の平坦に近い区間では、小径車の巡航性能の低さが顕著に出ます。
ここでいかにドラフティングを活用できるかが、40分切りへの鍵となります。

——————————————————

さすが,Gemini先生.
なかなか的確な(それっぽい)アドバイスをくれる.
レース当日はキックスタンドを外して決戦仕様だな.

だが,予測タイムだと大会記録に及ばない.
もっと追い込む必要がある.

地元のヒルクラトレと言えば「旭岳」「十勝岳(カミヒル)」
キツイのは「カミヒル」だが,HANAZONOのコースプロフィールは「旭岳」に近い.大会まではこちらをメインにするか.

まとめると...

平日のZWIFT: 効率的な心肺機能の維持.

週末のヒルクライムを含むLSD: 実際の勾配に慣れるための持久トレーニング.

そして,練習と同じくらい大切な疲労を抜くためのルーティン.
そう,リカバリー=カラダのケアが重要なのだ.

Kazchariの持病は長時間のデスクワークによる慢性的な肩こり.
その解消のため,これまで整形受診の他,様々なリラクゼーション,マッサージ,鍼灸などをホッピングしてきた.

マッサージ・ショッピング

正直,どこもかしこもダメダメ.
何が気に食わないって,全く「評価」をしないこと.
なぜこうなったのか,本当にその箇所だけの問題なのか,普段の生活で気をつけることは...という面接やまともな検査・観察,アドバイスは一切なし.
こちらが「気になる」と言った箇所を”処置”するだけの対症療法.
あげく「完治するまで時間がかかります.つきましてはお得な回数券が...」という露骨な営業活動.

アホらしくなって,自分で筋トレをするのが一番と,肩周囲を集中的に鍛えたらかなりマシになった.
それでもデスクワーク中のこいつはかかせない.

てな感じで人に頼るのはヤメていたのだが,先日,ヨメさんにとある所を紹介された.

鍼灸マッサージなるーく

先生の経歴も興味深いし(元劇団四季),4月中だとオープン記念で割引料金だった(それでかい!)ということで試しに行ってきた.

これがもう大満足.
生涯で初めてまともな施術を受けた気がする.
丁寧な問診と全身の評価.
無痛の鍼と灸.
的確なアドバイス.

特にうれしかったのが,Kazchariの筋肉をほめてもらったこと!

曰く「50台後半のカラダじゃないですね」「現役自衛官のような背中です」「いい肉(大腿四頭筋)を触らせていただきました」などなど.

赤面モノである(乙女か)

多分にお世辞が含まれていると思うが,それでも気分が良い.
施術師=セラピストはこうでなければ.

ただし喜んでばかりもいられない.
今回は肩周辺を中心に診てもらったのだが,先生によると「脚,特に右膝の外側が気になりますね」
おお,そう,まさにそこがKazchariの弱点.
強く踏み過ぎると「腸脛靭帯炎」が再発してしまうのだ.

Topstoneな腸脛靭帯炎リハビリライド

「なぜか北海道のアスリートのみなさん,トレーニングはがっつりやるのに整体やストレッチを全然しないんですよ」

うっ,耳が痛い.
筋肉は若くても実年齢は還暦近いのだ.
鍛えつつケアもする.長く続けるために.

とまぁ,8月の本番に向けて色々とビッグマウス.
こうして己を追い込むのがKazchariの流儀.
さて,どうなりますやら.

※ 8/6追記:レース当日の結果はこちら ⇒ BROMPTON(T)で第15回ニセコHANAZONOヒルクライム!

カミフの春:Cafe Yamaichi今季初営業にBROMPTONで行くライド

2026/4/5 Sun

北の(ルイーダ)酒場オープン

iPhone15 Pro

曇り.温度:10 ℃,湿度:79%,体感温度:11 ℃,風速:4.7 km/時,風向:WSW

4月に入った旭川.
残念ながら「週末は天気がよろしくない」ループに陥っている.
走れないことはないが,寒かったり小雨が降ったり.

さて,4/5は旭川・上富良野周辺のサイクリストの聖地『Cafe Yamaichi』のオープン日である.

BROMPTONなYamaichi詣と100kmライド

昨年は偶然の邂逅だった”BROMPTONマイスター”O西さんにも事前にお声掛け.BRO談義は元より,ほぼ同時期に走った九州ライドの思い出話をする所存.

となると,チャリはもちろん「PPくん(BROMPTON P LINE Paris Edition)」だな.
天気がイマイチなのでクルマで美瑛までワープ.

iPhone15 Pro

できるだけ軽装備を目指し,PPくんには,ROCKBROSのボトルバッグのみを装着.

防寒着他は背負うことにした.

このリュック,九州ライドで使って以来,すっかりお気に入り.
元がトレラン用なので胸元にボトルもスマホも挿せるし何より軽い.
ブルベでも使いたいところだが,反射ベスト代わりにはならんので無理.
「U-Makes」さんが反射材付きを作ってくれると無問題だが...って需要ナッシング.

もしくはビブスメーカー側に期待するとか.

ビブス.jp

こういうのってクラファンとかで資金集めたら...と色々妄想.

そんなこたぁさておき,深山峠のYamaichiを目指す.
最短距離で行くと時間的に早いので少々遠回りで.
にしても結構冷える.

数週間ぶりの美瑛の丘だが,雪はすっかりなくなっていた.

iPhone15 Pro

例によってサイクリストに会わない.
この曇天ならば仕方なし.

iPhone15 Pro

「三愛の丘」も駐車場に入れるようになった.
トイレはまだクローズ中.
こういう路面ではフェンダーがありがたい.

iPhone15 Pro

直線ダウンヒル.うぉぉ~っ,ひたすら寒い.

iPhone15 Pro

少し陽が出て来たか.

iPhone15 Pro

そろそろYamaichiに向かいますか.

iPhone15 Pro

STRAVAの激坂セグメント「沼崎の坂」を登り切ってYamaichiに到着ぅ!

この後,ぞろぞろとサイクリストがチャレンジするとわかっていれば,もっと踏んだのに(どこまで負けず嫌い?).

iPhone15 Pro

奇しくも店内には昨年と同じお二人が.
まるでタイムリープ.

Yamaichiさんと言えば「魯肉飯」が名物なのだが,ここは初物のアスパラを使ったスパゲリを注文.

iPhone15 Pro

ベースはニンニクが効いたペペロンチーノ風味.
美味しくないわけがない.

そこへ家から自走でやってきたO西さんが合流.
さらには,これまた知り合いのガチ勢ローディ群も到着.
店内がサイクリストだらけになった.

さて,O西さんが食事を終えるやいなや,外に出てBRO談義開始.
あーでもないこーでもないと,カスタムやらなんやらで話が弾む.

iPhone15 Pro

このひたすらBROを愛でる二人のおっさんの姿は,他のローディからは異様に映ったらしく,この後,SNSなどでちゃかされることになる.
もちろん,興味津々で寄って来た方々にはこれ幸いとBRO布教活動.
信者を増やすのぢゃ.

ちなみにO西さん,GWには佐多岬から宗谷岬までの3,003kmを360時間ちょいで走るという,トチ狂った(ホメ言葉)ブルベに参加予定.
もちろんマシンは「BROMPTON T LINE」だ.

https://randonneurs.tokyo/?p=21169より

先日の九州北部ライドはフル装備での試走を兼ねていたそうな.
もちろん本日の「T LINE」も荷物満載.
なんちゃってPハンドル他,知恵と勇気のカスタム多数.

iPhone15 Pro

長距離ブルベにおける最大の敵はケツの痛みである(異論は認めない)
ブルベは1,300kmまでの経験しかないが,Kazchariもこれまで色々なサドルを試してきた.

まずは王道の革サドル『セラアナトミカ X1』

確かに伝統も実績も信頼もある良いサドル.
ただし重い.重すぎる(460g~)
クライマーとして耐えられない.
今はブルベでは使わなくなり,完全にZWIFT専用になった.

それに,今ではケツの方ができあがったのか,薄くて固いサドルでも割と平気になってきた.
昨年の『納沙布1200』は,アリエク¥5,000の「3Dプリントサドル」で乗り切ったしな(後半はキツかったけど).

2025年6月7日撮影

では,BROMPTONのサドルは?
ロードと比較すると直立座位になるのでケツ圧がかかる.

元々PPくんに付属していたのはこれ.

見た目,触り心地とも非常に硬い.
それに穴がないので”しびれ”の可能性もある.
昨年の『薄野200』にはこいつで出場した.

BROMPTONなBRM506薄野200(その1)

耐えられない痛みは発生しなかった.
肩周囲の痛みでごまかされていた感もあるが.

つーことで悪くはないサドルだが,軽量化と穴あきを求めて昨年の四国一周からこいつに変更.

現状,最強.
100km程度の走行だと全く違和感なし.
非常に気に入っているが,ブルベでは未使用.
今度の『2026BRM504風連200』で試してみるかなぁ.

で,O西スペシャルに話を戻すと,ブルックスの革サドルにバネ式のサスペンションがついている.
ほぇー,ここまで気合いの入ったケツ痛防御は初めてみた.

さすがギミック大魔王のO西さんである.
常にトライアル&エラーの精神.
時々自らの策に溺れているのが興味深い(皮肉じゃありません)

と言いつつ,試乗させてもらったが,イマイチ違いがわからない.
連続3,000kmという途方もない旅でなければ,その真価は発揮できないのだろう.がんばって下さい.

つーことで,KazchariはYamaichiを去る.
まだ走り足りない.
「沼崎の坂」を下りる.

途中にある観覧車.
てっきり休業中と思いきや,動いていた.

iPhone15 Pro

そそくさと写真を撮って撤退.

道路には雪はないが,側道やグラベルにはある.
季節が進むとフィールドも広がる.

iPhone15 Pro

さて,今からどこへ向かうのかというと...

iPhone15 Pro

まずは「美瑛・青い池サイクリングロード」に乗る.
多少の雪は残るが無問題.

iPhone15 Pro
iPhone15 Pro
iPhone15 Pro

この特徴的な緑色の橋を渡ると...

iPhone15 Pro

当然...

iPhone15 Pro

どーんと,”あの”農道につながる.
まぁ,昨年の『美瑛の丘300』でもコースに含まれていたので,今さらぼやかす意味もないのだが.

TopstoneなBRM524美瑛の丘300(その1)

少々ルートが変更された今年の『BRM530美瑛の丘300』もエントリーしたぜっ! どのマシンで出るのか検討中.

iPhone15 Pro

さすがにこの時間になるとかなり暖かい.
朝と昼で寒暖差が激しい.

iPhone15 Pro

先日の九州ライドでも様々な絶景に出会ったが,こうして見るとやはり北海道は別格だな.こことか三国峠とか.特に季節ごとの変化が凄まじい.

iPhone15 Pro

長いダウンヒルと終えて,セイコマで休憩(おやつタイム).
最近「クラフトボス」の新製品攻勢がめっちゃ激しくない?

iPhone15 Pro

で,デポ地の美瑛町体育館に戻ってきた.

もうすっかり春ライド.
異世界感がエグい冬も悪くないけれど,己を含めて命の再起動を感じるいい季節だ.

iPhone15 Pro

帰宅するとアリエクから荷物が届いていた.

iPhone15 Pro

BROのリアラックにぴったりのミニバッグである.
例によって安い(¥1,600)が,価格変動も激しいので店とタイミング選びが難しい.
届いたモノは縫製,強度とも問題ない.
アリエクは当たりハズレが激しいが,こいつは”当たり”.

九州旅での「普通のリュックをリアキャリアに載せる」作戦は悪くはなかったのだが,見た目が美しくなかった.
あれだな,オートバイライダーが「ツーリングネット」から「パニアケース」に換えたようなものか.

容量は5リットルほど.
レインウェアの上下とその他のカバー類を入れれば満杯.
一応アッパーにゴム紐が付いているけど,これって振動で絶対に落とす自信がある.

iPhone15 Pro

これ以上,大きい容量にするとペダリング時に踵が当たるかもしれない.
固定用のヒモが長過ぎたので切断.ほつれ防止にライターであぶった.これでこのBRO専用だな.

iPhone15 Pro

春から秋にかけてのサイクリングイベントのエントリーが始まっている.
自転車(ロード?)ブームはオワコンと言われつつも,相変わらず盛況.

もちろんPPくんにも出番があります.
よろしく勇気.