『イデオン』デザイン考(その1)

2020/6/18 Thu

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iPhone11 Pro

最近,BANDAIの超合金魂シリーズから『イデオン』のフルアクション(以下,FA)モデルが発売された.
久々にちょっと欲しいと思ってしまった玩具である.
そう思っているアラフィフ(ヲタク)層は多いと推測する.

YouTubeや玩具サイトのレビューを観てから,そのデキ次第では購入を考えていたが,実に悩ましい.つーか,節約からのMadone購入計画はどこ行った?

この超合金FAシリーズは70から80年代の,いわゆるスーパーロボットたちを現代風にアレンジ.
変形・合体ギミックを排除し,ガンプラで鍛え上げたバンダイの技術をふんだんに盛り込んだ,アクション重視のシリーズとなっている.

そのアレンジの方向性となっているのが,アニメーターの大張正己氏風,いわゆる“バリってる”の再現である.
放射状に広がるパーツ,小顔かつヒサシを巨大にし奥目に,肩を大きく二の腕を絞る,細い腰,胴体のひねり,パースの効いたみえ切りポーズなどなど.他にはない個性が光る.
Kazchariも嫌いではない.バリってるロボの真骨頂は“バリグナー”こと『機甲戦記ドラグナー』のオープニングであろう.

https://www.youtube.com/watch?v=2ezcz39_DmU

もう元の大河原デザインとも本編登場のドラグナーとも完全に別物
BANDAIの別シリーズ「魂SPEC」では,わざわざ設定版オープニングシルエット版の2種が発売された.
Kazchariは後者を所有している.

魂SPEC ドラグナー1 with キャバリアー

魂SPEC ドラグナー1 from ”Opening Silhouette”

これ,中の金属フレームは同一やねんけどな.

後にROBOT魂シリーズでもバリってる版が発売された.

ROBOT魂 [SIDE MA] ドラグナー1カスタム

さて,超合金魂FAに話を戻す.
これまでのラインナップは以下の通り.
コンバトラーV』『ボルテスV』『ザンボット3』『ダイターン3』『ダイモス』.
現状,一番バリってるのは『ダイターン3』かな.

残念ながら買いたいとまでにはならんけど,わが青春の『イデオン』となれば話は別.検討に値する.

伝説巨神イデオン』(1980)と言えば,ガンダムに続くリアルロボアニメ.
いや,違うな.宗教アニメとか哲学アニメの方がふさわしい.

TV放送は全39話.関西では水曜日の19時半から放送やったかな(テレビ大阪).
当時中三のKazchari,学習塾がちょうど19時半に終わるので,そこからチャリで猛ダッシュして帰宅した記憶がある.
当時はビデオデッキがまだ家になかったのでリアタイオンリー
おかげでオープニングを観た記憶がほとんどない

毎回,難解かつ考察のしがいのある内容で,翌日は中学校のヲタク仲間とあーでもない,こーでもないとイデオン談義をする日々であった.
特にギジェがソロシップ側に加入してからの怒涛の展開に興奮しまくったことを覚えている.
だが…最終回,残り1分ほどでの風呂敷たたみは強引にもほどがある展開.元祖エヴァやな.

しかしながら世のガンダム・ブームと連動して「イデオンの続きが見たい,いや見せろ運動」が勃発.
TV37話分をまとめた「接触編」と,38,39話,それに未放送の40-42話をまとめた「発動編」のダブルリリース上映が決定(上映時間3時間越え).
前売り券発売に並び,ラッシュフィルムの特別上映会に並び,ロードショー後も3回は劇場で観た.
もちろん発動編のVHSも購入(高かった).むろん今ではDVDBlu-rayも所有.もし次世代フォーマットがあるのならそれも買う予定.

ストーリーは壮絶の一言.

特にTV未放送分をまとめた「発動編」は,いまだにこれを越えるアニメ映像はないと思わせる傑作.
ソロシップ内のゲリラ戦での人体破壊描写の凄まじさも目立つが(子供に容赦ない),何より各キャラの“芝居”が最高.ほんま舞台劇を観ているよう.
福井晴敏なんかは衝撃を受けすぎて,「目の前の創作物はイデオン発動編より上か下か」という”絶対イデオン基準”なるモノができてしまったそうな.

まだまだ長くなりそうなんで,今日はここまでにしとこ.
次回は『イデオン』の玩具やプラモ,そしてそのデザインについて書く予定.

超合金魂 伝説巨神イデオン GX-92 伝説巨神イデオン F.A.

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