『ツール・ド・フランス2022 ステージ11』の感想~まるで...

2022/7/14 Thu

漫画以上にエキサイティング.

先日も記事に書いた.

今年のツール・ド・フランスは楽しい

上記の記事ではパヴェステージまで.
その後もスーパースター(超人もしくは地球外生命体とも言う)達の快進撃が続き,一週目を終えて,黄・白⇒ポガチャル,緑⇒ワウトという順当な結果のまま,2週目に突入した.

休息日明けながら,総合勢にとっては中休み(のはずの)第10ステージ.
途中,わけのわかららん主張をする環境保護団体のデモによるレース中断もあったが,ヒゲおぢさん(マグナス・コルト)のびっくりスプリント勝利で平和に終わる...はずだった.

そやけど,“獲れるモノは全て獲りに行く”のが黄色い悪魔ことポガチャル.
総合勢ライバルに1秒でも差をつけるべく,集団ゴールにも関わらずスプリントを仕掛け,しっかりと先頭でゴール(タイム差はなし).

容赦もなければ躊躇もない,スロベニアの黄色い悪魔.
これまでこんな選手いただろうか...あっ,いました,ワウトマチューも同類.
作戦やら駆け引き,ましてや翌日のことは一切考えない.

「アイツが行ったらオレも行く」
「オレが勝ちたいからアタックする」
「アブ,アブ,アブ!」

もう男子の闘争本能に忠実すぎる.
この世代の特徴なのか?

思えばKazchariがグランツールを視聴し始めたのは2013年頃.
その頃から絶対帝国を築き始めていたのがフルームおよびチームSKY.

彼らはIDサイクリングっつーか,マージナル・ゲインっつーか,勝つための方略を徹底的に分析し,レースを完全に管理することで勝利を量産した.

エースを徹底的に守る.
捨てステージは本当に何もしない.
ライバルが動いた時だけ反応する.

さらにはプライベート洗濯機やエアコンを用意し,(コロナ前から)ホテルの部屋を徹底消毒.

努力や根性といった人間らしい要素を可能な限りはぶき,科学データに基づき,まるで精密機械のようにチームを運営.

もちろん,現実的には様々なアクシデントにより,現場の咄嗟の判断に委ねる場面もゼロではなかったが,少なくとも“理念”をベースにレースしていた(している)のは間違いない.

最初から完璧さを追求しない、 「1%の改善」が金メダルにつながる

確かに結果は出している.
マージナル・ゲインはビジネスでも参考にされた.

一方で「強すぎる選手やチームはアンチを生む」が,SKYの場合はちょっと違う.
単純にレースをつまらなくしたのだ.

もちろんここ10年で最高!と言わしめた伝説の「2018ジロ,第19ステージ」のようなとんでもない例外的なレースもあったけど...

結局,グラン・ツールで勝つには,Sky(現INEOS)的な戦法がベストなのか...

しかし,昨夜の第11ステージは違った.
ホンマ,凄まじかった.

https://www.youtube.com/watch?v=ssW6Vsq0pY8&t=229s

Kazchariは例によって,Zwiftしながらオンデマンド鑑賞.

スタートからの,ワウトとマチューの二人逃げでニヤニヤが止まらない.
言うまでもなくシクロクロッサーのこの二人は正に漫画的ライバル関係にある.

ガリビエ登攀前のユンボ大軍団による,ポガチャル総攻撃!
それをことごとく返り討ちにする黄色い悪魔に拍手喝采.某ペダル漫画のような展開!

そして最後の超級決戦.
相変わらず攻撃しまくりのユンボも,残るコマはエース(仮)のヴィンゲゴーのみ.
その彼が残り4.7Kmで飛び出した! そして満身創痍のポガチャルは...

まるで,ロボアニメのファーストシーズン最終話で,これまで圧倒的優位を保っていた主人公機がライバルにボコボコにされて爆散.
乗っていた主人公は生死不明.
衝撃展開の続きはセカンドシーズン開始まで待てい!みたいな展開だった(某種とか00とか...).

ポガチャル不調の原因は,補給失敗によるハンガーノックだったらしいが,当然,その前のガリビエでの攻防も有効だったのは間違いないだろう.

ポガチャルが一度手に入れたリーダージャージを手放すのは初めてらしい.

ゴール後のインタビューにしても,死にそうになってるヴィンゲゴーへのねぎらいにしても,リベンジの炎燃やしまくり.画面から伝わる.

ポガチャル最大の武器は,その驚異的な回復力.

本日の第三次アルプス攻防戦(第12ステージ)では,颯爽と新型ガンダ...ではなくてコルナゴに乗って天から舞い降りるのだろうか?

これで,もしヴィンゲゴーをボコボコにしたら,漫画どころの騒ぎではない!

で,その12ステージは...

超級3連発! 最後はラルプ・デュエズ! なんじゃこりゃぁ!

ジロとツールネタを毎ステージ描くこの4コマ,大爆笑必至!

ミユキ自転車

さぁ,今夜のレースも楽しみで仕方がない.
眠いけど.

モンキー125,ブルベを走る!?(その2)

2022/7/9 Sat

これもまたコラボレーション.

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これまでのあらすじ.

モンキー125,ブルベを走る!?(その1)

芦別のPC,もといコンビニを出発.
道道4号で深川に向かう.

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このあたりはいろんなブルベで走ったなぁ.
そういや先日もモンキーで滝(のそば)まで行った.

モンキー125,山に登る

次の目的地は「ネコバス」のある戸外炉峠.

その途中の坂で前方からヒルクライムしてくるローディ発見.
いやはや,この蒸し暑いのにご苦労なことで(とオートバイの時は考えてしまう).

次から次にローディが登ってくる.
なんだか見覚えのあるジャージ.

「吉田輪業」?

おお,ヨシリンさんのチームか.
よくイベントで見かけるなぁ.

さて,その次のローディ.
サ,サイドバッグ? それにやたらに荷物が多い.
へ,変態だ...黒赤のピナレロにR1ヘルメット,極め付きはリアラックにテーブルが付いている!?

思わずモンキーを路肩に停車.

「おっ,Oさんじゃないですかぁ~!」と叫ぶ.

しかし,セグメントを必死の形相で登るOさんにKazchariの声は届かない.
力なく手を上げて,そのまま登っていく.

後続のkaba3に「あれ,Oさんですよ」と告げると,kaba3,UターンしてOさんを追い立て...いや追いかける.
どうやらタイムアタックを邪魔...いや応援にいくようだ.

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しばらくして引き換えしてきたkaba3とネコバスへ.

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近くの駐車場にもローディがたむろっていたので,知り合いかもと期待して向かう.
案の定,チーム・ヨシリンさん+αの面々であった.
えー,かの割烹着ヒルクライマー,Iさんもチャンピオンジャージでおられました.

旭ヶ丘ヒルクライムアタック2022

しばらくすると,先程すれ違った方々も戻ってきた.

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いやいやいや,偶然にもホドがある.
こんな田舎の坂道で,たまたま休憩している知り合いに遭遇するとは.

ネコバスまで戻り,再度記念撮影.

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この後,深川で昼食をとるという一部のローディ達と道の駅前のラーメン屋「一蔵」へ.

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Kazchariはシンプルに「特上味噌ラーメン」を注文.
味は良いが量が少なめ...いかんいかん.今日はチャリじゃないのでカロリーゼロにはならんのだった(さっき食べたシュークリームは?)

この店,季節限定の変わりメニューが多く,せっかくならそれにトライすればよかったかも...とOさんの「トマト冷麺」を見て思った.

さて,極悪ローディー&バイカーはマイボトルにたっぷりと冷水を補給し(ちゃんと店員さんの許可は頂いております),それぞれのルートで旅立つのであった.

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今日の「グラブル」は,後半かなりの部分をランドヌール札幌伝統の「旭川200」「(鷹栖)アイスブルベ」のコースと被っている.
よってこれから多度志経由で旭川に向かうことになる.

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深川の線路を越えてしばらくすると,kaba3がバイクの交換を提案してきた.
ふふふ,そうそうKazchariもカリカリチューンのKSRに興味があったのだ.

一番下が「N」などの説明を受けいざ発進!...ストンとエンスト.
気を取り直して,いざ,発進!...ストンとエンスト.
やっぱり他人のバイクはクラッチミートが難しいわ.

走りだすと問題な...いやあった.
さすがに半レーサー仕様(?).
サスが固い固い.
よく言えばふわふわしていないが,一方で接地感,路面追従感が希薄.
腰高でまるで空中を浮いているような,そんな感じ.
一方で,エンジンはさすがに元気.
アクセル一捻りで...(自粛)

うちのモンキーもそうやけど,性能を目一杯使って走るのが125ccの楽しさ.
大型の余裕や快適さはそれはそれで捨てがたいが,乗せられている感が強い.

つーことで,みんな大好き多度志のセイコマ(ただしゴミ箱なし)で小休憩.

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kaba3曰く「やっぱり,モンキーは”ザ・ホンダ”なバイクですね.クセがなく誰にでも乗りやすい」

そうなんですよ.
思えば,Kazchariのバイク歴は「VT250F」⇒「VFR400Z」+「NX125」⇒「V45MAGNA」⇒「XR-Baja」という見事にホンダ党.
意外に保守的かも.

えっ鈴菌偽陽性? 確かに(四輪は)ジムニー⇒ハスラーオーナーですけど,何か?

江丹別まで移動.
小さい橋を渡り,川沿いの第3セクターへ.

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ここもまた走りごたえのある道.
適度に荒れ,適度に直線,適度に水たまり.

ファットバイクだと川に突入して遊べたりするそうな.
自宅から近いし,今度遊びに来てみよう.

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15:00過ぎ,何やらMTBで遊べるトレイルがあるという噂の「とみはら自然の森」着.
たまたま職員の方がおられたので,事情を聞いてみる.
鳥,花,虫の観察公園なので,徒歩のみOKで自転車はNGとのこと.
まぁ,そうでしょうね.

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そして第4セクターへ.

このグラベルは江丹別ダムから丸山自然路へと抜ける道となっている.

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途中,ホンダのテストコース脇を通る.
緑のフェンスが延々と続く直線.

場所的に冬道走行の実験場なのだろうか?

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「アイスブルベ」でも通った直線道路.
上富良野にも負けない.

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少し場所がズレているが,真冬はこんな様子.

OLYMPUS TG-5 / 2019年1月26日撮影

時間的に“おやつの時間”
そやけど...既に食べ過ぎだ.

鷹栖のお店でハンバーガーとソフトクリームを注文.
もう一度言う,食べ過ぎだ.

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チェーンでない店にしては安くて,当然美味い.

ただ,少し気になったことがある.
注文後,店の外にあるベンチまで持ってきてもらい,食べたのだが,領収書を見るとしっかり「袋代」が請求されていた.
必要の有無聞かれたかなぁ?
Kazchariは基本的にレジ袋の類を断っているので,そこだけは納得いかん.

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オプションの河川敷ダートをちょろっと走り,いよいよ本日最後のセクター,嵐山展望台である.
ここには以前,DOMANE,つまりロードバイクで来たことがある.
確かその時は,雨上がりでエラい目にあった記憶が...

もちろん,オートバイだと楽.
あっという間に展望台前の駐車場に到着である.

当初のプランでは,さらに展望台まで登り,そこを通過チェックポイントにしようと考えていたそうだが...キツイな,それ.

やばい.雨がぱらついてきた.

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そして国見峠で最後の撮影.

昆虫採集禁止の場所で,虫取り網おぢさん達がいたことは見なかったことにしよう.
きっと何かの調査でしょう.

この後,サクっと下って旭川新道で解散.

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無事帰宅.
こうしてカロリー過多の「グラブル」検証ツーリングが終わった.
実に楽しかったが,コレステロールが恐い.

ホコリだらけのモンキー洗車中,ヨメさんと息子が札幌から戻ってきていた(ラグビーの試合).
疲労+汗だくなので,近くのスーパー銭湯に行きたいと言う.

お,おう.
当然,夕食も外食となる.
入浴後,Kazchariが注文したのは「ソースカツ丼」
おいおい,先程のコレステロールへの恐怖はどこへ.
今日はこの後,チャリ乗れへんし.

不思議だ.
オートバイなのに腹が減る.

Kazchariの健康はともかく,本日の「グラブル200」の検証である.
結論としては,めちゃめちゃキツイコースという印象.

マウンテンやファットだと,舗装路の移動がしんどい.
ロードだと,ジャリ道での転倒・パンクリスクがある.

グラベルがベストかもしれないが,ブルベ愛好者かつグラベルバイク保持者ってどのくらいいるのだろう?

まぁ,キツければキツいほど喜ぶ変...いや,エンスーのイベントなので開催されば満員御礼間違いない.

走行中,色々とコース修正を相談.
当然,近いうちにファットバイクを使っての死走の予感...うげっ(と言いつつニコニコ).

その後,フランス本国に書類を送って,認定されれば晴れてブルベコースとして認定されるかもとのこと.

うん? これでいつの間にかKazchariもブルベ主催者の“中の人”なのか?

つーことで,kaba3,今日はありがとうございました.

iPhone11 Pro

『しかおい小麦グラベルライド』に申し込んだでぇ

2022/7/8 Fri

麦は泣き 麦は咲き

面白そうなイベントを発見.

しかおい小麦グラベルライド

無事に”ヨメ坂”も越えられたし,申し込んだ.

Kazchariもかつては「びえい」「そらち」「中札内」などの,いわゆるグルメフォンドによく参加していた.
だが,サイクリストとして変態...いや覚醒してくるにつれ,レースではない120km程度のファンライドでは物足りなくなってしまった.

ブルベの頭おか...いや充実したライドを経験してしまうと...¥10,000近い参加費もアレやしな.
あまり言うと怒られそうやけど.

ブルベやると崩壊するいろいろなアレ

それに,厨二病のKazchariはチャリもバイクも,基本的に”ぼっち”が好み.

しかし,この「小麦グラベル」の詳細を読むと,サポート付きのグループライドではなく,標識・目印のないグラベルを,GPSを見ながら進むという極めてブルベチック(大人のオリエンテーリングとも言う)なイベント.
こういうのが良いのだ.

当日は7時30分集合なので前泊予定.
やはり,集合場所近くの道の駅「しかおい」がベストだろう.
2018年の「アタック三国峠300」参加時にも車中泊した実績もある.

道の駅 しかおい公式サイト

さて,イベント告知だけは前々からされているものの,いっこうに参加方法などが明示されない.
ひょっとして当日申込みかと思い,DMで問い合わせてみた.

すると早々に「本日参加チケット申し込みフォームを公開しました」との返事が.
早速アクセス.
参加費の¥3,000は当日払いのようだ.

一見高く感じるが,チケットには「風景のソフトクリームまたは牛乳,ゴール後は農芸公園にてランチ,ドリンク付」が含まれているとのこと.
これなら納得.

申し込んだ旨を返信.
その際,道の駅に前泊することと,雨天決行なのかどうかの確認をする.

すると...

「雨天決行します」 ⇒ 泥ダート上等! 涼しいぜ!(たぶん)

「道の駅しかおいは便利です.近くのトリムセンターには銭湯があります」 ⇒ おおっ,知らんかった.

「さらに隣の建物のプールは,水着こそ着用ですが,ジャグジーとサウナがあります」 ⇒ エクセレント!

いやいや,もうここしかないやん.
イベント前後でサウナとプールとか素晴らしすぎる!
こら,前日も早めにinして,周辺グラベル散策やな.

肝心のグラベルも「走行距離56.5km,獲得標高515m,グラベル区間は75%」となかなかのボリューム.

https://ridewithgps.com/routes/39984867?fbclid=IwAR1xmB6SaBkh-ElcpNzSBQGsnkjhPhrUjai1xI–NTdYRFltg3cT1RyWCmk

最近はブルベやヒルクラ大会で,ロードに偏重気味.

Audax Japan BRM618北海道400kmトカプチ(その0)

旭ヶ丘ヒルクライムアタック2022

土がKazchariを呼んでいる.

久々の未知のグラベル.完璧に楽しみだ.

今年のツール・ド・フランスは楽しい

2022/7/7 Thu

もちろん犠牲者もいるけど.

https://chan-bike.com/2022-tour-de-france-route-announcedより

7/1にデンマークのコペンハーゲンで開幕したツール・ド・フランス2022.

Kazchariは例によってJSPORTSオンデマンドで視聴中.

JSPORTS ツール・ド・フランス2022

今年は7月中で終了するので,1ヶ月契約(¥1,980)とコスパも良い.
これだけ楽しませてくれて,映画一本分!

今,これを書いている時点で,1週目最大の山場である”ミニ・パリ・ルーベ”第5ステージが終了したところ.
今年は例年にもまして面白い,いや楽しい展開である.
退屈なステージがない.

では,ステージごとの簡単なレビューを.

【Stage1コペンハーゲン 〜 コペンハーゲン(デンマーク)】

https://www.youtube.com/watch?v=ugQzkB5R-O8

顔見世的なタイムトライアルからのスタート.
13.2kmと距離は短いものの,残念ながら雨.
見るのも走るのも,雨のサイクリングは憂鬱.あっ,雪は楽しいけど.

誰もが優勝予測していたトップ・ガンナの大迫力ペダリングが見たかったが不発.
何やら後輪がスローパンクしていたようだ.

懸念されていた落車は少なめ.
これまで初日TT大怪我でいきなりリタイヤ,とか色々あったな(あぁバルベルデ...)

勝者は意外な伏兵ランパート.
確か,パリ・ルーベでおじさん観客にぶつかって吹っ飛び,勝利を逃した人だったような.
不運は続くとは限らない(場合もある).

毎年第1ステージはフルVerが無料配信されている.

https://www.youtube.com/watch?v=IRmc4yK8fTQ

たまたまこの放送を見た一般人が,ロードレースに目覚める,ということはあるのだろうか?
ステージレースの方がわかりやすいかも.

【Stage2ロスキレ 〜 ニュボー(デンマーク)】

https://www.youtube.com/watch?v=Mi6m9mAiLxs

ここはなんつっても18kmの橋が見どころ.
横風,向かい風などによる集団大分断が起こるかと思われたが,何もなかった.
少々拍子抜け.
海上を走るプロトンの風景は美しかった.

そんな中,これ以上ないくらい楽しそうに走っていたのがEFのマグナスコルトおじさん.サムネの表情も最高.
金色のマスタッシュがダンディだが,まだ20代らしい.マジか?
地元デンマーク人が山岳ポイント総取り...と,言っても高い山がないデンマークは全て4級×3(1ポイントずつ加点).
なんでも標高173mが最高地点らしい.ちなみに天保山は4.5m.

ポイント取る度に周囲から大歓声.
デンマークは観客のマナーが非常に良い印象(去年のあれはひどかった).

最後はスプリント勝負.
顔面大手術の復活のヤコブセンが優勝.
歯は超大事.

歯の価値~金では買えない

【Stage3バイレ 〜 セナボー(デンマーク)】

https://www.youtube.com/watch?v=QqgNvtSpe1M

デンマーク最終ステージ.
興行的には大成功.
何しろ,沿道の観客が途切れない.
そのせいで「トイレができない」という声が選手から上がっているそうな.

前から思ってたけど,ロードレースにおけるトイレ問題(走りション,立ちション),いつか規制が入りそうな気がするなぁ.
生理現象ゆえ,ゴミ捨てエリアのように場所を限定するわけにもいかないだろうし...
抗利尿ホルモンであるパゾプレッシンを服用...はアカンやろうし.
高吸収性のおむつ? もしくはカテーテル?

レースの方はマグナスコルトおじさんの連日の逃げと山岳ポイント稼ぎ.
そしてゴールでは,これまた復活のフルーネウェーヘンがスルスルとすり抜けてスプリント優勝.
前日のヤコブセンの事故原因を作った男,というのが劇的.

以前はまるで彫刻のような冷徹なマスクのフルーネウェーヘンだが,色々あって柔らかい表情になった気がする.

【Stage4ダンケルク 〜 カレー】

https://www.youtube.com/watch?v=FVmLhwtIl1s

いよいよフランス上陸.
『ダンケルク』と言えば,クリストファー・ノーランの...少々退屈な映画のタイトル.

丘陵ステージとは言え,とんでもない登りはない.
またまたマグナスコルトおじさんが逃げる.スゴイわ.

前半はあまり動きはなかったが,この日の見どころは何と言っても残り10kmからのマイヨジョーヌ,ワウト・ファンアールトの独走劇.
距離は全然違うけど,あの伝説の2018ジロ,フルームの大逃げに近い興奮を覚えた(いや,そこまでは).

正にV-MAX発動!みたいな加速やったな.

TTに強ぉーて,スプリントに強ぉーて,山岳も強ぉーて,シクロも強ぉーて,無限にエースを引っ張れてと,何でもありの脚質ファンアールト.
どうしてエースじゃないのか不思議.
既に若手ではない(27歳).総合優勝の野望はないのだろうか?

いすれにせよ,このワウトと,別種目からやってきたもう一人のスーパースター,マチュー・ファンデルプールのおかげで,退屈になりがちだったレイアウトのステージがとんでもなく面白くなった.
特に,先日のジロにおけるマチューの走りは...セオリーなんて完璧に無視.アタックしたいと思ったらアタックする,今日は休息ステージ? そんなん知るか的走りが最高だった.

今ツールのワウトの動きも,全然マイヨジョーヌらしくない.
アシストに守られて助けられて,一番おいしい所でGo!が一般的な黄色の走り.
それをエースではないとは言え,完全に無視.

彼らの「1時間全力疾走のシクロ走り」が,グランツールを面白くしていると思う.

【Stage5リール・メトロポル 〜 アランベール・ポルト・デュ・ハイナ】

https://www.youtube.com/watch?v=FEgmV754tgw

さて,いよいよ問題のパヴェステージ.

前日まで絶好調,「今年こそは勝てそう!」なユンボ・ビスマが崩壊してしまう.
ワウトは自爆落車するわ,ヴィンゲゴーはメカトラ,そしてエースのログリッチェは...ズレた緩衝ブロックで落車+肩脱臼! なんてこった.

それでも超人ワウトのおかげで被害は最小限に留まっているのがスゴイ.
もう,エースでいいんじゃね?

一方,総合優勝筆頭の”ザ・ワールド”ポガチャルは涼しい顔で,何のトラブルもなく集団前方をキープ.
ステージ優勝こそなかったものの,総合ライバル勢が自滅して好ポジション.
ホンマ,自転車の神に愛されている男やな.

つーことで,まだまだエグいステージが続くツール.
毎晩楽しみです.

ヒルクラ大会後の反省(おかわり)ライド

2022/7/3 Sun

今後の傾向と対策.

iPhone11 Pro

Broken clouds, 28°C, Feels like 31°C, Humidity 65%, Wind 1m/s from N

ヒルクラ大会を無事に終え,昼食も道中で済まして帰宅するとまだ12時前.
とりあえずチャリをクルマからおろす.

旭ヶ丘ヒルクライムアタック2022

気温は高い.30℃を越えているだろう.
本来ならシャワーを浴びて家でゆっくりが正解.

しかし...どうも走り足りない.
左右の大腿四頭筋「まだ乗れ」と言ってくる.
先程のレースがちょうど良い刺激になったようだ.

つーことで,決戦用軽量ホイールをいつもの安心・安全50mmハイトに戻す.
ペラペラカーボンサドルをいつものスペシャのショートサドルに戻す.
サイコンの充電も済んだ.
ジャージだけ着替えて,さぁ出発.
向かうはいつもの練習コース,美瑛の丘(いつも思うが贅沢だ).

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

つーことで走りながらの反省会.

今日のレース内容をSTRAVAで確認すると,レースのセグメントは予想通り歴代3位のタイム.
順位はともかく,年々下がり続けているタイムをなんとかせな.

その対策を考える.

まずフィジカル面.

目標年間走行距離は「月1000km✕12ヶ月 = 約12,000km」
7/3現在「5,720km」.ありゃ? 300kmほど借金が.

うむ.確かに今年は走行距離少なめ(たぶんモンキーのせい).

以前は朝は外乗り(もしくは3本ローラー)20km,夜Zwiftで30kmと,1日に50kmは乗っていた.
それに加え土日は100km越えのライドで,2020年の総走行距離は実に17,730km.

今はさすがに無理.朝,起きれない.
ならば,距離よりも中身の負荷を上げるか.

ZwiftもLSDではなくトレーニングやレースを中心に...いや,アニメや映画を観ながらだと難しい.

筋トレもしばらくサボってたけど復活するか.
こないだ腹筋ローラーやったら,確実に辛くなっていた.

Soomloom アブホイール エクササイズウィル スリムトレーナー ペアリング デザイン 腹筋ローラー エクササイズローラー 膝を保護するマット付き

ヒルクライムのための筋トレ5選!効果的に行うために気をつけたいポイント

休息も大事だろう.
これまでは特に休息日を設定していなかった.
日曜にロングライドすることが多いので,月曜に休むことが多いような気がする.

資料によっては1日置きに休むのが良いという意見もある.
そんなことしたら,たった週3,4回のライド? 禁断症状が出るわ.

サイクリストは週何日休む必要がありますか?

ヒルクライムに限定するなら,減量も重要.
機材の軽量化よりはるかに安くつく.

ロードバイクを使った無理なく楽しくダイエットする方法

いただき画像

向かって右端がKazchari.
60kg近い.
どう見てもクライマー体型ではない.

高校の時は陸上部で長距離を走っていた.
その頃の体重は52kg.さすがに痩せすぎ?

(レース前は)55kgぐらいまで落としたい.
でも,食事制限は面倒だし,頂上での赤コーラは捨てれんな.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

言い訳ばかりのフィジカル面のブラッシュアップは置いといて,次に機材面のプラン.

まず,なんつっても主役機の交代,TREK Emo...のロールアウトを待つ!

当然ペダルも新規購入となるのだが,ここが悩みどころ.
そう,パワーメーターの導入で迷っているのだ.

ファベロ Assioma DUO ブラック 94mmx96mm

かなり評判の良いこいつが気になる.

ヒルクライムで速く走るためにはペース配分がコツ!パワーメーターを利用した走り方を解説!

一方でこんな意見もある.

パワーメーター不要論。つけても強くはならない。

ファベロのAssioma,パワメにしては安いとは言え,それでも¥80,000越え.
お試しに買ってみる額ではない.

また,困ったことに,Kazchariが現在使っているサイコン「Garmin Edge1000J」はファベロに対応していないようだ.

つまり,新たにサイコンを購入する必要もある.

ガーミン Edge 530 本体のみ ブラック

「530」だとかなり軽量化.
いや,いっそ新製品のこいつか.ソーラー充電の最強サイコン.

GARMIN(ガーミン)Edge 1040 ソーラー充電対応モデル(Solar)【日本正規品】

いかーん,これではいくらカネがあっても足らん.
またコレクションを売却して稼ぐか.

iPhone11 Pro ¥300越えの高級アイス.

と,ここまで書いてきたが,ヒルクライムに強くなる最短の方法に気づいた.

それはレースに出続けること.
そしてガチ勢に食らいついていくこと.
リアルな体験.これに勝る手段はなかろう.

...と,言いつつも次の参加予定イベントはこれだったりする.
雨が降らなきゃええけどな.

しかおい小麦グラベルライド

さて,美瑛市街のセブンイレブンでの休憩後,就実の丘まわりで帰宅.
めちゃめちゃ暑いはずだが,考え事をしながらライドしていたせいか,気にならなかった.快走,快走.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

SNSを覗くと,ヒルクライム大会後(案の定)三国峠に登る変...エキスパート達が.

二次会

まぁ,2019年ではKazchariも同じことしてたけどな.

まぁ,こうやって色々考えている時間が一番楽しい.
いやホンマ,チャリは人生を最高にしてくれる.

旭ヶ丘ヒルクライムアタック2022

2022/7/3 Sun

パワーと根性と.

iPhone11 Pro

Overcast clouds, 21°C, Feels like 22°C, Humidity 96%, Wind 3m/s from SSW

しっかり朝4時に起床.
既に外は明るい.
食パンとバナナとコーヒーの朝食を済ませる.
気休めに過ぎないが,その効果を信じてサプリにも頼る.

江崎グリコ パワープロダクション エキストラ オキシアップ 56.4g(120カプセル)

5時過ぎに家を出る.
集合場所である上川町役場の駐車場までは1時間ほど.
ほぼ予定通り到着.

昨年より遅れたため,クルマを停める場所に困る可能性もあったが...空いていた.

iPhone11 Pro

クルマから軽量使用のDOMANEを下ろしてセッティング.

ヒルクラ大会前のゆるぽた機材調整ライド

6時になったので受付へ.

もろもろの参加記念品を頂く.
知り合いに挨拶.

こうしたレースイベントにぴったりの固定ローラーは持っていないので,実走(?)でアップ.
ホンマはこういうのが欲しいところ.↓

MINOURA(ミノウラ) FG220 Hybrid Roller ハイブリッドローラー

そやけど年に数回のイベントでしか使わんしなぁ.もったいないか.

ゆえに,いつも通り,上川町内をぐるぐるとアップ走.
時々坂を登ってダンシング.
10kmは走った.これくらいがちょうど良い.

いただき画像
iPhone11 Pro

7時になった.
受付場所でブリーフィング.

昨年の大会と異なり,グループ順ではなく一斉出走.
参加者は60人近いため,スタート時の場所取りで混乱するのでは?と心配だったが,割り当てられたゼッケン番号には意味があった.
これまでの参加時タイムや試走の状況から番号を振っているそうな.

つまり”ヒトケタ番号”はガチ組扱い.
スタート地点でも前方に並ぶよう指示.
もちろん新規参加者(後の番号)でタイムを狙いたい人は前の方へ,というスタイルらしい.

7時20分頃,3kmほど離れたスタート地点まで移動開始.
アドレナリン量が徐々に増えてきたせいか心身が戦闘態勢へ.
カラダが軽い.チャリも軽い.
なんとなくイケそう...かな.

スタートまで時間があったので,最初の坂を登りきったあたりまで試走.
そして,5分前には戻る.

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最前列に並ぶは,ガチ勢の中のガチ軍団.
このグループからチギれると上位入賞は狙えない.うっ,早くも口内に鉄の味が...

8時ちょうど.いよいよスタートである.

Kazchariは2列目.
例によって左のクリートはめに手こずり,足元を見る.
顔をあげると,目の前に同じくあたふたする人がいて,ぶつかりそうになる.やばいやばい.

さぁ,クリートもはまったし,さぁ漕ぐでぇぇ!
最初は左カーブ.斜度は8%ほど.
少し大回りで先頭グループに追いつく.
相変わらず極悪ハイペース.
着いていくか,自分のペースに落とすか悩みどころ.

最初の坂を終える頃,後半に力を温存するため,ややペースを落とし息を整える...と言えば聞こえが良いが,要は集団に留まるのが無理だったということ.
さすがに,Kazchariのパワーと持久力では...根性? そんなんありまへん.

途中の平坦ゾーンでアウターに入れてスピードアップ.
時すでにお寿司.
先頭集団ははるか先.
前後に誰もおらず一人旅になってしまった.

そして,次の坂が始まるタイミングで,先頭から落ちてきたライダーを一人抜く.
よしよし.こうして脱落者を食っていけば...(性格悪っ)

しかぁし,残り2.5Km付近.
トレインを組んでいたわけではないだろうけど,一緒に上がってきた二人組にブチ抜かれる.

「ぐぉあぁぁ~」とワケのわからない言葉を発しつつ,その二人のケツにつくつもりが...やはり追い抜き組は勢いが違う.
その差はどんどん開くばかり.見事にヤラれました.なんか3年前も,昨年も似たような展開だったような...

いただき画像

路面に書かれたこの表示を皮切りに,残り距離がカウントされていく.
やがて右側に残り1km看板.

前方に先行者が3人ほど見える.追いつけそうで追いつけない.
アカン.(休む)ダンシングをする余裕すらない.

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結局,その後は誰にも抜かれずにゴール.
ヤラれ顔です.

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チャリも力尽きています.
うーん,やはり最後の最後にパワー,いや根性が出ない.
呼吸の苦しさや脚部の苦痛に負け,足が緩んでしまう.
弱くなったなぁ...いや,高校の陸上部時代からこうだっけか?

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しばらく座り込んだ後,表彰式ということで「森のガーデン」前に集合.

総合成績発表の前に「遠くから来たで賞」「ファニー賞」「最高年齢賞」「ジュニア賞」などの紹介あり.
ほほぉ,前回,前々回に比べ賞の種類が増え,商品も豪華になっている.
特にジュニア賞1位の「上川牛のステーキ」はマジでうらやましいぞ.

他にも撮影機器が充実しており,360°カメラやGoPro,ミラーレス一眼に加えドローンまで飛んでいる.
プロのカメラスタジオが撮影・編集ということで,出来上がった映像が楽しみだ.

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上の人物は「ファニー賞」および女性部門1位の実力者Iさん.
旭川周辺のQOMを獲りまくっている.
本日はなぜかクロスバイク(カリカリチューン)+割烹着で出走.普通に走るのに飽きた?
ママチャリ参加のぬこ所長(相当速い)もそうなのか?

さて,いよいよ最後に総合成績の発表.
例年通り上位3名のみの表彰かと思いきや...「えー,では10位から発表します.ゼッケン番号8番!」

うん? 8番? それってKazchariやん! 人数数えてなかったけど10位やったんか.良かった良かった.

「タイムは14分38秒!」

え? 遅い.昨年よりさらに30秒ほどタイムが落ちている.
よく考えれば昨年は9位だったし,うわっ,成績下がってるやん! ううっ...(泣)

いただき画像
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楯の他,大豆コーヒー豆を頂きました.

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上位5名(1名帰られたそう)の表彰.
Nさんは見事に3連覇.もう誰にも止められない.
層雲峡の宿泊券やら食事券やらサーモンやらで商品も豪華.ええなぁ.

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で,表彰式後,恒例のジェラートを頂く(参加者特典).

下界に降りる前に,主催者のKさんに挨拶.
今回も素晴らしいイベント開催に感謝です.

その横にいたスタッフに見覚えが...そうそう,冬のビルケの森レースで会った”中の人”だ.

第1回びえいビルケの森スノーサイクルフェスティバル~120分耐久レース

Kazchariは相貌失認(っぽい)ので,顔はあまり覚えていないが体型や雰囲気で気づいた.
向こうも同様だったらしく,思い出話に花を咲かせる.

こりゃ,来年も出なアカンな.あっちもこっちも.

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ダウンヒル前にいつもの場所で山の撮影.
それに大会看板も.

雲が多く,晴れそうにない.
天気が良ければ「三国峠まで反省,もといおかわりライドでもするか」と考えていたが,気分が乗らず旭川に戻ることにする.

途中,当麻付近で無性にハラが減り,農家風カフェに立ち寄る.
土日限定だという豚丼(¥680)を頂くが,ホットドッグの方が良かったかな.

iPhone11 Pro
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食べ終わり,カフェの外に出ると眩しいばかりの快晴.
こ,これは,まだ走れということ?

ただし,気温は30℃を越えてそう...(この日はまだ終わらんよ)

※ 7/10追記.公式動画がアップされました.

ヒルクラ大会前のゆるぽた機材調整ライド

2022/7/2 Sat

準備が大切.

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Broken clouds, 22°C, Feels like 23°C, Humidity 78%, Wind 3m/s from S

明日は1年ぶりのヒルクライムレース.
「旭ヶ丘ヒルクライムアタック」である.

早くも『旭ヶ丘ヒルクライムアタック2022』エントリー開始

天気予報は大丈夫そう.
3度目の出走.目標はとりあえずベストタイムの更新かな.(2021は14:08で9位,2019は13:30ぐらいだったような)

Kazchariの旧型リムブレーキのDOMANEは割りと万能マシンで,長距離から軽量化まで換装しだいで対応化(※個人の感想です)

ブルベ時,ヒルクライム時にはそれぞれの装備に換装する.

もちろん今回は軽量化.
外せるのは外し,軽くできるモノは軽くする.

まずは,なんと言ってもホイール&チューブ&タイヤ

iPhone11 Pro

Tubolito Tubo ロードチューブ 700c 仏式バルブ [並行輸入品]

パナレーサー(Panaracer) クリンチャー タイヤ [700×25C] ジラー F725-GL-B ブラック ( ロードバイク / ロードレース ヒルクライム用 )

ホイールはBONTRAGERの「PARADIGM ELITE」.
フロント655g,リア835g.

前輪のみ「Tubolito」
超軽量チューブとして有名(39g)
それは確かにそうなのだが,欠点だらけ...

数年前に「Tubolito」をはめた後輪がパンクした.
専用のパッチで修理を試みたが,どうしてもエアが抜ける.
結果,諦めた.
それに新品であっても,元々エアが抜けやすい.
7Barが一晩で2Barになる.とてもじゃないがロングライドでは使えない.

そして何より高けーッ! 1本¥4,000越え!

こんなナーバスで高価なチューブを使い続けるのは精神衛生上よろしくない.
残るフロントの「Tubolito」がパンクしたら,もう使うことはないだろう.
ひたすら軽いのは間違いないけどな.

タイヤはPanaracer「ジラー」
商品説明にもある通り,ヒルクライム用.つまり軽量.
特に不満はないが,新品時は異常に固く,はめるのが大変だった.

以上がヒルクラ決戦用装備のホイールまわり.

今日の機材調整ライドでは,軽量シューズも引っ張り出した.

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アンダー150gの「GIRO PROLIGHT TECHLACE」

Giro Prolight Techlace サイクリングシューズ メンズ

こいつはホンマに軽い.
材質うすうすスケスケで,完全に夏向き.

今,Amazonの価格を見てびっくりした.
Kazchariは3年ほど前,海外通販で¥40,000弱で購入.
あくまで決戦用.大事に使おう.

で,出発.
定点観測地でまず一枚.

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どんよりしております.
この後はサイクリングロードを爆走して旭岳-忠別湖への分岐入り口へ.

すると中国人墓地の方にいた二人組のチャリダーから「Kazさ~ん!」との声.

「あれっ? 知り合いかな?」とその二人組の方へ向かう.

「こんにちわ~」と声をかけるも,ヘルメットとサングラスのせいで誰かわからない.
ならばとチャリで確認しようとするも見覚えがない.
何より,その声をかけてきた本人が訝しげな感じ.
そして,一言...「すいません.人違いでした」.

まぁ「Kaz」なんてありがちなニックネームやしな.

気を取りおなして,まず忠別ダムへ.
「ふんだらアカン,ふんだらアカン」と自分に言い聞かせ,ダムまでのヒルクライム開始.

久々の軽量ホイール,やっぱり軽いわ.
ギア一枚得している感あり.

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みんな大好き「チョボチナイゲート」.
やっぱり開いてません.

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忠別湖親水公園.
もう湖底も走れません.

モンベルがカヌー体験会を行っていた.
カヤックで湖,チャリでヒルクラ,トレイルランで旭岳の「SEA TO SUMMIT 大雪 旭岳大会」が開催予定.

SEA TO SUMMIT 大雪 旭岳大会

昔は泳いでなかったっけ?
トレイルランがきつそう(※個人の感想です)

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相変わらず大盛況の湧水公園.
もちろん,ボトル一杯分いただく.
調整ライドでなければ旭岳...もちろん今日は行きません.

iPhone11 Pro

ダムをぐるっと周回するルート.
ここにも「ユイの壁」と呼ばれる楽しい坂があるのだが,ここもガマン.

iPhone11 Pro
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これまたいつもの忠別ダム.夏も冬も通ってしまう.
ヒトとチャリだけが横断して対岸に渡れます.
いやホンマ,旭川発だと様々なルーティングができて楽しい.

ダムを渡っていると何やら右のクリートがグラグラする.
ネジが緩んでいるようだ.
やはり調整ライドしてて正解.
車載工具で締め直す.

【日本正規品】 LEZYNE (レザイン) 自転車 携帯工具 マルチツール V PRO 多機能 六角レンチ コンパクト 耐久性 耐腐食性 |2年保証|

ダムの管理局でコーラを飲んで,さくっと帰宅.
残りの軽量化を進める.
まずはサドル.

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TENDOC 超軽量 98g フル カーボン シート サドル レール Full carbon ロードレース

今は値段が爆上りしているが,Kazchariは¥1,500ほどで購入した記憶がある.
ご覧の通り,ペラペラで長距離は向かない.
かつ,信頼性はあまりないので(突然パキっと逝きそう),普段遣いも怖い.
あくまで決戦用.
なんと言ってもアンダー100g.割れたらまた買いそう.

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金属製のRECマウントも外す.
測ったら100gもあった.

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ステム側にプラ製のマウントを装着.
これで準備は万端.

さぁ寝るべ.明日は4時起き.
うーん,今日は暑くて寝苦しい...(緊張してへん?)

iPhone11 Pro

チャリの話題あれこれ

2022/7/1 Fri

充実のチャリライフ

7月ですな.本日は自転車関連の小ネタ集.

【新型,穴あきMADONE発表!】

TREKのエアロロード,MADONEの第七世代モデルが発表&発売になった.

TREK MADONE

先にレースでお披露目済みだが,話題になったのがそのデザイン.
シートチューブ(と言って良いのか)にガッツリ穴が開いているのだ.
F1やオートバイのウイングやらカウリングっぽい.
空力を追求した結果の形状らしいが,サドルの高さ調整は大丈夫なのか?とミクロマンのKazchariは考えてしまう.

その他の印象.
旧モデルに比べると,全体に角張った感じ.
前半分はキャノンデールのSYSTEM6っぽい?

性能の向上はともかく,Kazchariの好みは...旧モデルかな.
このPROJECT-ONEは本当に美しかった.

TREK MADONE購入のタイムリミット,迫る

さて,新型MADONE,賛否両論のデザインもたいがいだが,一番の驚きはその価格.

電動コンポ化した105の「SLR6」ですら¥1,155,000である.
これもみんな円安ってヤツのせいなんだ...

そういやApple製品も今日になって突然の大幅値上げ.
ひょっとして先週の騒動の原因が”本当に”iPhoneの故障だったら,値上げ前の値段で「13 pro」を買っていたはず.
ラッキー? アンラッキー?

現代社会最大の恐怖!~スマホが利用停止!?

つーことで,とんでもデザインになったMADONEの話でした.

【ツール・ド・フランス2022開幕!】

まさにこのブログを書きながら第1ステージをJSPORTSオンデマンドで観戦中.
ここ数年の夏っつーか7月の風物詩.
寝不足が続くなぁ.

ユンボビスマの箱根学園感がスゴイ.
UAE(もしくはバーレン)は総北?
総合優勝者予想は...やっぱりポガチャル3連覇かな.

それにしても...スペシャライズドのTTヘルメットがダサ過ぎる.

【Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaidoエントリー!】

いよいよ今夏の大冒険,本格始動.

こんなボクでも「オホーツク1300」走れますか?

不安と言えば以下の2点.

一つは天候.
ずっと雨はないやろうけど,ずっと晴れもないはず.
それよりは猿払や襟裳近辺の風が気になる.
フラペ,もしくはSPDペダルに変更すべき?

まっ,天候ばかりは神のミソ汁.

もう一つはサドルの痛み.
先日の「トカプチ400」で思いもよらぬトラブルが発生.

Audax Japan BRM618北海道400kmトカプチ(その1)

”ソファのような座り心地”と称される革サドル「セラアナトミカ」を使用.
いわゆる臀部の痛みはほぼないが,問題は会陰部つまり尿管痛.
ここが圧迫されて排尿時の痛みがエグい.結石ってこんな感じ?

しかしながら1000kmを越える長距離ブルベで,通常サドルは考えられない.
やはり「セラアナトミカ」をチョイスするつもり.
「摩擦防止クリーム塗りまくり作戦」しかないのか.

8月のお盆明け出走予定.さぁ,次は宿の予約やな.

【旭ヶ丘ヒルクライムレース参戦!】

いよいよ日曜日に迫ってきた.

早くも『旭ヶ丘ヒルクライムアタック2022』エントリー開始

今回で3回目のチャレンジ.
前回は前々回に比べタイムが30秒近く落ちてしまった.
調子が悪かったと思いたい.

とは言え,今年は今年で練習不足.
体重は変わらんけど,筋肉が落ちてる気がする.

いかんいかん.
走る前から言い訳をするのはよそう.
うちのアホ息子に怒られるわ ⇒ Kazchari家の家訓は「やる前から諦めるな」である.

つーことで,チャリ関連話題の小ネタ集でした.ちゃんちゃん.

新しいサングラスを買った~MAAP x 100% Hypercraft

2022/6/29 Wed

サガン向けコースもといサングラス.

iPhone11 Pro

『100%』と言えば,ロードレース界のスーパースター,ペテル・サガンをスポンサードしているサングラスメーカー.

サガンは,その全盛期にレースで勝ちまくっていた頃,“わざわざ”馬鹿デカいゴーグルタイプのモノを首に巻いて表彰台に上がっていた(主催者から怒られたらしいけど)

スーパースターの宣伝活動のおかげで『100%』の人気は急上昇.
チャリ業界でも(みんな大好き)OAKLEYの牙城を崩した...のかどうかは知らん.

つーことで,Kazchariもこの度『100%』ユーザーの仲間入りを果たした.

きっかけは,意識高い系おしゃれサイクリストサイト,「LOVE CYCLIST」の記事を読んだため.

ロードバイク用アイウェア購入ガイド&おすすめモデル – Oakley / AlbaOptics / 100% etc.

このサイト,紹介されている海外製ウェアもやたらに”オシャ”である.

で,先日のこと,その『100%』Hypercraftというモデルにコラボ商品が発売された.
そのデザインに一目惚れ.
通常版とは明らかに異なる上質な雰囲気.
MAAPとのコラボかぁ...って,はっ,何やらデジャ・ヴュが...

サイクルポーチを新調した~MAAP X BELLROY

サングラスは既にたくさん所有しているし,少々お値段も高いしで,買うか買うまいか悩んでいるうちに品切れ ⇒ 一旦諦めた.

最近になって再販メールが届いた ⇒ 買わずにいられないッ!

で,「LOVE CYCLIST」の通販サイトであるCYCLYSM

MAAP x 100% サングラス

シルバーフレームをチョイス.
レンズが薄めなのと,センターの青と紫の配色が良い.
値段は...高いです.
手持ちのOAKEYを含めても最高価格.

サングラスの話~やはりOAKLEY?

円安の影響かな.
まっ,先日の大事件が解決して「iPhone13 Pro」を買わずに済んだので良しとする(あかんヤツや).

現代社会最大の恐怖!~スマホが利用停止!?

注文後ほどなくして商品到着.
早速開封の儀.箱はやや潰れ気味.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

Made in Taiwanでした.

iPhone11 Pro

立派っつーか,大きめの箱.
間違ってもライド中に持ち歩くことはない.

iPhone11 Pro

OPEN!
余裕のスペース.ようするに箱デカすぎ.
交換用レンズ,鼻パッドが入っています.

iPhone11 Pro

本体を取り出す.
想像以上にレンズが濃かった.
トンネルや夜間は大丈夫?

iPhone11 Pro

試着.

軽い.マジで軽い.さすが23g
広い.マジで視界を遮るモノがない.

肝心のレンズ透過度.
部屋の中だとさすがに”見える”.
一方で相手からは目線は見えない.
これはこれで悪くない.

iPhone11 Pro

鼻パッド高低2種付属.
そうそう「平たい顔族」も,ノーマル(低)の鼻パッドで問題なし.
次にアジア人用の高めパッドも試す.
うん,やはりこっちの方がしっくり.

iPhone11 Pro

交換用レンズ,てっきり完全なクリアと思っていたらしっかりと色付き.
朝から夜にかけてのライド,曇りやトンネルを考慮し,つけっぱなしにするなら,こちらの方が良さそう.交換するか.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

レンズ交換の際,外す場所は3箇所.
しかし...硬いっつーか.外し方がよくわからん.
元々説明書も付属していない上に,公式サイトにも載ってない(たぶん).

構造はなんとなくわかるのが,買ったばかりの高価なサングラスを壊してしまっては,元も子もない.

早速,Google先生に訊いてみる.
あっさりと”先人の知恵”を発見.丁寧に解説してくれています.

ロードバイクサングラスの最適解となるか!? 100%ワンハンドレッド Hypercraftをインプレ

サイドは簡単に取り外せたが,真ん中の支柱が硬かった.指が痛い.
この当たりの構造は「OAKLEY Jawbreaker」の圧勝.

iPhone11 Pro

はい.ご覧の通り透明度大幅にアップ.
これくらいが好みやね.

そういや最近,プロのレースでもクリアレンズが流行っていたような気がする.
実は,Kazchariが一番好きなのは調光レンズなのだが,さすがに『100%』にその設定はないようだ.

いずれにせよ,異次元の軽さと,それに伴う掛け心地の良さ
オススメです.

つーことで,新しいギアでモチベーションアップ.
体力もだいぶ回復してきたことだし,次の日曜日が楽しみだ.
このグラサンで行こう!

早くも『旭ヶ丘ヒルクライムアタック2022』エントリー開始

ただし...梅雨がないはずの北海道なのに雨が続いている.
どうなることやら.

コラボにこだわらないなら,海外通販で,かなり安く販売中!

100% – Hypercraft Matte Stone Hiper サングラス

iPhone11 Pro

Audax Japan BRM618北海道400kmトカプチ(その4)

2022/6/18 Sat

それは夢か幻なのか

iPhone11 Pro

Clear sky, 18°C, Feels like 18°C, Humidity 85%, Wind 0m/s from SSE

自主補給ポイント,セイコマ大樹店を出発.
すぐに下りが始まるのだが,少し風にあてられただけで全身に震えが…

なっ,何ぃ! まさかの低体温症なのか

停車で汗冷えしたこと,それに冷たいスポドリを飲んだことが原因だろう.
さらに,陽が落ちて気温も下がってきている.

やはり防寒具が必要だった.
PC2で置いてこなくて良かった...
愛用のパールイズミ,ウインドブレーカーを着る.

[パールイズミ] ストレッチ ウィンドシェル 2300

大樹町の町外れから折り返し,いよいよゴールに向け,北上スタート.
時間的にも道路的にも交通量激減.

当然,民家も街灯も減り,ライトで照らされた前方のわずかな範囲以外は真っ暗.
そう,そろそろ「100キロBBA」(=妄想)が出没する時間である.

このKazchari,夜間走行は嫌いではない.
非日常感がたまらん.

感覚が研ぎ澄まされ,風の音,虫の音,鳥の音,タイヤの音,チェーンの音,ラチェット音,そして謎の音...もう何がなんだかわからんが普段見えない,聞こえないものが存在感を増す(気がする).

瞑想状態に近いかも?

夜間走行のメリットは他にもある.
左車線幅一杯を専有できるのだ.
当然だが,日中チャリは左の路肩ギリギリを走ることを強いられる.
チャリにバックミラーを付けてはいるが,気が付かないうちにクルマがすぐ後ろに接近していることがよくある.特に最近は静かなクルマが多い.

ビーム (The Beam) ドロップバー用サイドミラー 国際特許 CORKY [コーキー] バーエンドミラー

幸いKazchariに接触事故の経験はないものの,「旭川400」では別の参加者がトンネル内でクルマに追突されたと聞いた.

もちろん深夜の田舎道とは言え,交通量は皆無ではない.
ただ,ヘッドライトの明かりのおかげで,近づいてくるのが早々に認識できるのだ.
その際は素直に左端に寄る.

面白いのは,クルマ側の反応.
ハイビームにしたり,ロービームにしたり,妙にスピードを落としたりと,こちらの存在を訝っている様がよく伝わる.

そら,深夜,人里離れた山奥に電飾ピカピカの謎の物体が現れたら,向こうも恐いよなぁ(後の伏線).

Bikeguy トライスター充電式 LEDリアライト 防水 強力発光

R250(アールニーゴーマル) おにぎりリフレクター R25-L-REFLECTOR

293.7km地点 通過チェックE 歴船橋着.

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ここはわかりやすい.
そそくさと写真を撮って出発.

前方交差点に黄色の点滅信号.
油断せずゆっくりと侵入する.
すると...交差点の中心に全高30cmぐらいの人影がうごめいているのに気づく...

(イメージ)

あれは何? あれ敵? あれは何だ?
しかも,そのうちの1人(?)がこちらの走行ラインに近づいて来る!
「うわっ!」と声を上げながら減速.

...えー,その正体は小ネコでした...(たぶん)
色々な意味で恐い恐い.

その後も山の中では,聞こえてくる様々な音や声にビビりまくる.
念のため,眠気対策用に「MP3プレーヤー+骨伝導イヤホン」も持参しているが,この非日常感を楽しむ余裕はまだあった.
回している限り,右膝の痛みもさほどではない.

ダウンヒルをこなすと,かすかに潮の香りが.
どうやら海岸沿いに出たらしい.
灯台の明かりも見える.
肝心の海は...真っ暗で何も見えない.
波の音だけが聞こえる.

ギリギリ隊だと,このあたりで朝日を拝めるのだろうか?

そして最後の通過チェックへ.

336.9km 通過チェックF 十勝発祥の地の碑着.

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GPSに入れたデータに,ここの通過チェックポイントを入れ忘れていたようで,表示が出てなかった.
こんな時にスマホ(Google先生)は便利だ.ちゃんと行き先を案内してくれた.

碑の真下までチャリを移動させ,撮影とクイズの答え探し...うむ,これは難しい.見つけても読めないかも.

「わからん.これでいいんか?」と,碑の周りをブツブツ言いながら歩いていると,隣の建物の2階の窓が突然開き,声をかけるでもなく,Kazchariをずっと監視している...

そ,そうか,この碑の隣は駐在所だった.
まだ(もう?)21時半だが,完全に不審者認定されたようだ.

手でも振り,場合によっては何者か説明しようかと思ったが,すぐに姿が消えて窓を閉めてしまった.いや,職務的に良いのか,それで?

この後も早朝にかけて,参加者がゾロゾロやってくるはず.
そのうちマジで職質が始まるかも.

残り100kmを切って,いよいよラストスパート.
国道336,いわゆるナウマン国道を北上.
豊頃町を過ぎ,十勝川にかかる橋の手前で左折する.

昨年の「十勝200」でも走った,やたらに広い河川敷ロードを走る.
電灯の類,全くなし.
チャリのフロントライトと,遠くにほのかに見える街の灯りだけが頼り.

それにしても,「Bontrager Ion800」は優秀だ.
400ルーメンに落として使っているが,配光も充分だし,かれこれ5時間近く経過しているはずだが,まだバッテリも問題ない.
このまま行けばサブのLEZYNEは使わずに済みそう.

さて,河川敷を順調にトバすKazchari.ほぼ無風.
寒さもあまり感じない.大樹町での低体温は一時的だったようだ.

遠くの方にぼんやりと動く灯りが見える.
同形状が2つ.しかも点滅している.

(イメージ)

「うん? 並走している参加者かな?」
「追いつきそう?」
「深夜ライド中に後ろから声かけるとマジでビビらせてしまうので要注意」

とかなんとか考えつつ漕ぐ.

明らかにこちらのペースの方が速いはずなのに,なぜか全然追いつけない.
そのあまりに規則的な挙動が却って不気味.

あれは何? あれは敵? あれは何だ?

謎を秘め襲い来る侵略者なのか?
脳内には「3メートルの宇宙人」のイラストが浮かぶ.

https://dic.pixiv.net/a/3%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AB%E3%81%AE%E5%AE%87%E5%AE%99%E4%BA%BAより

このままキャトられてしまうのか,Kazchari?

力が欲しいと願っていたら,やがてその光が停止した.
「えーい,ままよ」と接近.
すると,こちらのライトの光で見えてきたのは...

クルマの横で,賢明に手を振るスタッフ(?)の姿であった.
「がんばってくださ~い! 後少しで~す!」

Kazchari「(とまどいつつも)お,おう...がんばります...」

うわぁびっくりした.
ようするにスモールランプとポジションランプを付けたクルマが深夜の河川敷をゆっくりとバックしていた...というのが真相らしい.
うん? いや,これもむっちゃ不自然.
なぜバック? なぜいつ来るかわからない参加者を暗闇の河川敷で待機?

今思うに,あれはやはり宇宙人...もとい幻覚だったのだろうか?

つーことで永遠に続くかと思われた河川敷ライドも,橋を渡って対岸へ.
そして再び河川敷に入るのだが...目の前に現れたのは!

センターだけ抜かれたかまぼこバンプ!

幸い,スピードが出ていなかったためクリアできたが,寝ぼけ頭や高速走行時だったら危険だったかも.
実際,昨年の「十勝200」では,眼前でタイヤをとられて転倒した参加者を見た.
どこかに「この道はやばかったなぁ...」という記憶が残っていたのが幸いしたかもしれない.

そして,ついに最終PC到着.

376.1km PC4ローソン池田利別店着.

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いやぁ腹減った.
日付が変わったのに腹減った.

大樹のセイコマでの反省を踏まえ,ここでは身体が温まるものを...ということで,ブルベ初,「カレーヌードル」を購入.
胃がもたれそうだが,残り30kmもない.まぁ大丈夫だろう.
そして温かいカフェオレも注入.

さぁ,最後のライド.
クリートをはめて,痛む右足に力を入れる.

「いける」

心に広がる安心感.
快調なペースでゴールを目指す.
まだまだ現れる丘陵.
アップダウンをこなす.
下りで意識がとんだ...わけではないが,今,自分がどこにいて何をしているのか認識が曖昧になる瞬間が数回.
軽くマイクロスリープ状態だったかもしれない.

これだけ長時間,思う存分大好きなチャリに乗れる人生に感謝しつつ眠りに...あかんあかん.まだ着いてへんて!

GPSにゴールマークが現れた.
昼間の喧騒とは打って変わり,静まり返った道の駅「おとふけ」の駐車場着.

ゴールである.

402Km finish 道の駅おとふけなつぞらのふるさと着.

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24時間トイレの前に設置されたゴール受付.
主催のAJ-北海道,Fさんが座っておられた.

本当,運営お疲れ様です.
新コロのせいでゴール受付がなく,はがき投函のブルベも多い中,参加者のゴールを待ち続ける姿勢に感服いたします.
寝ぼけていたので,充分なお礼が言えていなかったなぁ...と今,反省.

当日購入のメダルもGet!
このデザインになってから2個目である.
ベテランになると,もうどうでも良くなるらしいが,Kazchariはまだまだメダルが欲しいお年頃である.

ゴール景品の甘納豆とタオルもいただき,クルマに戻る.
汗だくなので,温泉に入ってから旭川に戻りたいところだが,深夜2時に開いている施設はない.
6時になると近所の日帰り温泉が使えるらしいが,そこまで待つのはなぁ...
汚れた身体とジャージは我慢して,帰れるところまで帰ろう...とクルマに乗り込んだ途端,雨が降ってきた.

つーことで,久々の400も無事終了.

今回もいろいろと幸運に恵まれた気がする.
200よりも300,300よりも400はやはり達成感がある.
600は距離は長いものの,一旦睡眠で途切れるしな.

ハードすぎて避けられがちな400ブルベだが,今シーズン,もう一度くらいチャレンジ...おっと,その前に膝の痛みをなんとかせんと.

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