2021/3/30-31
最恐遊具が全てを持って行きやがった.
Kazchariの有給消化日と,息子の学童保育の閉鎖日が重なった.
さらには,ヨメさんから「たまには二人で“泊りで”出かけてこい」とのお達し.
キャンプも考えたが,さすがにこの時期はほとんどの場所がまだ閉鎖中.
道の脇やら公園やら車中泊はさすがに遠慮したい.
ならばと格安の宿を検索.
ありました.理想に近い宿が.
民宿ポレポーレ
何しろ安い.
民宿というより民泊(?)のような雰囲気(実際はずれてはいなかった).
つーことで,土曜日の朝,軽く3本ローラーを回した後に出発.
国道をひたすら南下.
富良野を経て,かなやま湖方面へ.
道路脇の雪も益々減っていく.
「道の駅しむかっぷ」で昼食.
平日なのでガラガラである.
レンタルバイクサービス(なぜかファットもある)が充実しているが,この周辺のどこを走るのやら.
Kazchariは10種類のうち3種を選ぶミックスフライ定食.
冷食を揚げただけ(たぶん)だが,まぁ仕方がない.
息子はいつも通りラーメン.
少食の息子だが,ラーメンだけは大人サイズ(普通盛り)を完食する.小池さんなのか?
栄養的にどうなのだろう・
栄養不足や体重増、健康の心配をすることなくラーメンを食べるただ1つの方法
息子曰く,歴代第二位の味とのこと.
詳しく尋ねると,一位は「道の駅あさひかわ」の『梅光軒』,三位は『かーちゃんの作るラーメン』らしい.忖度なん?
さて出発してさらに南下.
Amazon Prime Musicでアニソン・特撮ソンをかけまくる.
Anker Soundsync Bluetoothレシーバー
結構な山の中だが,電波は途切れない.
そして穂別着.
町の入り口にはしっかり首長竜.
一昨年かな,ここのキャンプ場で家族キャンしたのは.
穂別キャンプ場 ← むっちゃオススメ
早めの到着だったため,宿に行く前に目当ての穂別(恐竜)博物館へ.
施設の前には,息子大好きモササウルスのオブジェが...
入館.
大人300円,小学生100円.
受付の女性が「この足跡をたどりつつ見学してくださーい.T-REXの足跡も隠れてますので探してくださーい」と説明してくれるが,息子の姿は既にない.
中身はこんな感じ(撮影OK表示あり).
陸系はともかく,海系のモササウルスなんかを見る度,こんなんがダイビング中に現れたら...といつも想像してしまう.
趣味,つまり好きで潜っているのに変な話だが,ダイビング中は独特の恐怖感が伴う.
本来は酸素がなく,ヒトが生息できない環境にいる違和感は元より,断崖の向こうが果てしなく深く,底が見えない時は緊張感がMAX.
そのような時,滅びたはずの巨大生物の存在をふと感じる.
海の広大さからすると,どこかに生存してもおかしくない.
まぁ,実際ジンベイザメも,そのデカさゆえ,安全とわかっていても一緒に泳ぐと異常に緊張するけどな.
小規模な博物館であった.
「まぁ,こんなもんかな」と退去.
入口付近に周辺の見どころマップが貼ってあった.
向かいには『地球体験館』という何やら楽しそうな施設もあったのだが,残念ながら数年前の地震の影響で2019年3月で閉館になっていた.
もう一つ気になったのが『ほべつ道民の森』.
博物館から400mほど坂道を登った箇所にある.
先ほどのモササウルスのようなオブジェが設置されているとのこと.
彫刻の森風の場所なのだろうか.
大して期待せずに,クルマで移動.
そこにはな,なんと!
ドギャ~ン!
巨大な恐竜型遊具が...
駐車場にトイレがある他は,ブランコやすべり台といった標準的な遊具は一切なく,ホンマにこいつだけ,ドーンと設置してある.
ちょっと異様な風景.
これ考えた人,絶対にアタマがおかしい(ホメ言葉).
そして時刻は平日の14時過ぎ.
Kazchariと息子以外,誰もいない.
息子大はしゃぎで恐竜に突撃.
早速登り始める.
Kazchariも後を追い登るが,これ,マジで怖い.
それほど極端な高所恐怖症ではないのだが,今こうやって思い出しているだけで,足がゾワゾワする.
息子は平気で頂上である頭部内で立ったり寝そべったりとやりたい放題.
「もしかして老朽してて網が破れたら...」とかの想像ができない分,子供は強い(のかも).
さて,元々の目当ての恐竜オブジェは全く見たらない.
駐車場に戻って探すと森の奥へといざなう看板を発見.
しばらく進むと怪しげなトンネル.
ご丁寧に「タイムトンネル」との表示が.
なんだこのトワイライトゾーン的な演出は.
トンネルの先には首長竜とアンモナイトのオブジェが鎮座.
まぁ,凝った誘導の割にはこじんまりしていたが,これ,誰がどういう企画で考えたんやろ.
一言でいうならもったいない.
宣伝次第でバシバシ人を呼べるような気がする.
特に先ほどの巨大遊具を見るだけでも,ここを訪れる価値はある.
さて,宿に向かう.
息子の第一声「こんなに小さいの?」(失礼な)
どうやらイメージと違ったようだ.
しかし,玄関には恐竜グッズ多数で,再び息子大興奮.
最近の口癖である「神だ,神だ」と叫びまくる.
浴室や洗面台の使用法など一通りの説明を受ける.
部屋はこんな感じ.
混んでいる時は相部屋になるそうな.
海外のゲストハウスかYH,もしくはライダーハウス的やな.
廊下には大量のコミックスが...
この後,Kazchariは『HUNTER×HUNTER』を,息子は『DRAGON BALL』を読みふけることになる...
宿の周りにはレストランの類がないとのアドバイスを頂いていたので,夕食を頼んでおいた.
息子が小食であることを告げたので,二人で取り分ける形に...
美味しゅうございました.
息子はやはり小食で,焼き魚と唐揚げ,キャベツを少しだけ食べてギブアップ.
小学生とは言え,食べなさすぎで心配になる.
胃が小さいのだろうか?
最近の健康科学では,少食が推奨されているがこの年齢でそれを実践されては困る.
と,残りの食材をほぼ完食するKazchariであった(食べ過ぎ).
我々の他,もう一人お客さんが同席していたが,このご時世,黙食遵守で話しかけず...
こういう宿を選ぶ人って,面白い人が多いので残念.
翌朝は体内時計のおかげでいつもと変わらず6時に起床.
前日に近所のセイコマで買っておいた総菜パンなどを朝食にする.
チェックアウト時間も「特に決まっていない」そうなのだが,一応9時頃に出発.
良い宿でした.
ただ,ベッドのマットレスをもう少し厚くしてほしいけど(好みか).
マットレスと言えば沖縄離島の安宿の”マジ”せんべい布団を思いだした.
あまりに薄くて,畳に直接寝るのと変わらない.
宿の人に頼んでもう一枚借りて2枚を2つ折り,つまり通常の4倍の厚さにして寝たのもいい思い出...
脱線した.
それはさておき,子供の食事の内容など,かなり融通が利きそうなので,事前に相談してみると良いと思われる.
おみやげに手作りの恐竜マグネットとピンバッジも購入した.
明けて二日目は,少し南下して道の駅『むかわ』へ.
ちょうど10時前,むかわ温泉「四季の館」が開く時間である.
むかわ温泉 四季の館
JAFカード割引で¥100引き.
露天風呂もあるそうで少し休憩していくことにした.
さすが平日,客は高齢者だらけ.
Kazchariも仕事引退したら何して過ごすのだろう?
いや,死ぬまで働くのが当然のシステムに変わってゆくかも.
カトマンズやチェンマイで,日本の年金受取りながら余裕でのんびりと...という夢を見れた時代は幸せだったのだろうか.
脱線した.
ここでは1時間程休憩.
そして,広場に現れた使徒にプログレッシブナイフを突き立てる息子.
「むかわ」と言えば「ししゃも」.
知人曰く「一般に食されているししゃもとは完全に別物」らしく,興味はあったが,今はシーズンオフ.
冷凍モノを食べたり買ったりするのも何なので,昼食は別の場所でとることにして,家を目指し,ここから北上することにする.
夕張にて昼食.
息子はまたしてもラーメン.
曰く,味は第四位らしい.
いずれにせよ,美味しく食べれたのなら結構.
さらに北上,シューパロ湖へ向かう.
2019年の秋ブルベ(大夕張200)で通った見覚えのある道が現れる.
そして,湖.実に美しい.
BRM1006北海道200km大夕張(その1)
広角系レンズを持ったカメラマンが数人いた.
パーキングに停める.
やたらに社交的な息子は,物おじせず,グイグイ話しかける.
こらっ,もしビデオ撮影中やったらめちゃむちゃ怒られるで.
もう少し進むと,これまた前回のブルベ時に感動した風景も冬仕様に...
以後は交通量が極端に少ないR452をひたすら北上して富良野へ.
16時頃,無事帰宅.
シューパロ湖から家までの間,息子はずっと爆睡していた.
【感想】
何をいまさらだが,やはりクルマだと旅した感が少ないなぁ.
ようするに快適すぎて面白くない.
キャンプ目的ならそうでもなかったかもしれないが,宿泊だと途中の道程がただの移動フェーズ.
STRAVAに記録されへんし.
【結論】
バスや列車の旅は自由がない.
クルマの旅は退屈.
チャリかオートバイに勝る旅の手段はない.
移動中の会話なんぞ不要.
息子よ,早くチャリでロングに行けるぐらい成長するか,オートバイの免許を取れ.
そして,中学校で北海道一周,高校で日本一周,大学で世界一周がオヤジの願いだ.
「そんなの無理だよ,とうさん!」という声が聴こえそう.