モンキー125で林道ツーリング~愛山米飯林道編

2021/10/31 Sun

その時,不思議なことが起こった.

iPhone11 Pro

先週はファットバイクにて「21世紀の森」が起点となる「愛山米飯林道」を訪れた.

紅葉グラベルのつもりが今季初のスノーライド

「雪に覆われた峠まで登って下る」というなかなかなエクストリーム・ライドだったが,ダウンヒル時の激しい振動によってツール缶のフタが緩み,そのまま外れて紛失してしまった.

iPhone11 Pro 10/24 撮影

気づいた直後は,再び登って探す気力はさすがになかったため,諦めてAmazonにて同製品を注文した.
しかしながら,一時品切れ中で発送はかなり遅れるとのこと.
別のツール缶も検討したが,サイズ感といいカラーといい,やはりこいつが良い.

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ところが,先週のライドの写真をチェックした際,ツール缶のフタがついた状態と外れた状態の2枚の写真を比較.
紛失に気付いた箇所から登っても,最長2kmの範囲内に落ちていると類推された.
「ここまで範囲が限定されているのであれば探せる」と決断し,探しに行くことにした.
ただ,前回と同じくファットバイクで登るのは面白くない.

そこでモンキー125ですよ!
以前走った様なフラットダートではなく,アップダウンのある,ちゃんとした林道を走ってみたくなった.

モンキー125で紅葉ツーリング~三国峠へ

前車がBajaだったこともあり,Kazchariはオートバイに関してはオンよりオフ派なのだ.
それに今回,モンキーで行きたくなった理由の1つはこの動画.

このシリーズ.字幕なしのフランス語オンリーなので何言ってのかさっぱりだが,そんなの関係ねぇ.
画像から伝わる”無茶加減”が突き抜けていて笑える.
モンキー+巨漢のおっさんが荷物満載で林道を走るどころか,パーツ分解したモンキーを数十メートルロープ懸垂下降,崖下でまた組み立てるというクレージーさ.
他にもゴムボートに乗せて,無人島まで運んでキャンプ(モンキーを持っていく必要あるのか?)とか...
無意味な困難さへの挑戦が,大人の趣味としてすがすがしい.

何より,この異様なカスタムが厨二病(≒男子)のハートをがっちり掴むっ!
(なぜかミラーはノーマル)

http://www.mini4temps.fr/laurent-cochet-et-son-road-trip-en-honda-monkey-125/より

能書きはさておき,早速出発.
気温低めで結構厚着.
昨冬大活躍の電熱ベストも導入.チャリと違って汗冷えはない.
ちなみにこの電熱ベスト.
Amazonで検索すると中華製がずらりと並ぶ.
サクラチェッカーだと危険度MAXな商品だらけになってしまうが,Kazchariが購入したモノはモバイルバッテリで普通に使えます.
そやけど,そのメーカーも今はない...(OEMだらけ).

一方,モンキー125は軽量化.
林道での振動を考慮しトップケースおよびタンクバッグは装着しない.
背中には普段チャリで使っている小さなリュックを背負い,非常食を詰める.
もちろん熊ベルも.

MALEROADS サイクリングバッグ

自宅からスタート地点までは30kmほど.
ペーパンダムで一度停車後,GO! Go!

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro
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まだ冬期閉鎖になってはいなかった.
路面に残るのは明らかにオフロードバイクのタイヤ痕.
攻めてるなぁ.
おそらく4輪も走っているだろう.
ではのんびりと...

iPhone11 Pro
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さすがに今回は指切りではなく,ちゃんとした革グローブ.
着けたままでスマホの操作ができないので,撮影時は外して,その辺の地面にほおり投げているのだが,年季の入った茶色なので時々見失う.
枯れ葉に交じるとこんな感じ.

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写真に写り込んでも目立たないという見方もできる.

さて,チャリに比べると,やはりエンジン付きは速い.
結構な坂もガシガシ進む.
ただ路面状況はあまりよくないので,ファットバイク以上に運転には気を使う.

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iPhone11 Pro
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何より転倒は避けたい.最初はおっかなびっくり走ってたが,徐々に慣れていく.
ガレがひどい所はスタンディングで.
ニーグリップどころかスネグリップさえ怪しい作りなので,フルサイズオフ車のような走破性は望めないが,これはこれでかなり楽しい.
タイヤも一応ブロックタイヤ?
このくらいの路面だと十分グリップする.
水たまり? もちろん避けてます.

一番景色の開けた場所で自撮り大会.
今日はポージングが決まらん(メットのせい).
諦めて乗車ポーズで.

iPhone11 Pro

さらに進む.
冒頭写真の場所が残り4km地点.
そう,フタが無事落ちているとしたらここからとなる.

iPhone11 Pro
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うーん見つからん...
林道の様子も先週と様変わりしている.
落ち葉が増えた.
雪が消えた.
オートバイの”ゆっくり”には限界がある(低速だとエンストする).
Kazchariの動体視力にも期待できない.
おまけにフタは認識しにくい黒.

フタ探しと路面状況と熊の気配の3つに注意を分散.無理無理無理ッ!
Kazchariはニュータイプではないので,半ばあきらめていた頃...不思議なことが起こった.
なっなんと見つけてしまったァ!

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何たる偶然! 何たる僥倖! ミラクルっしょ!

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よくもまぁ,クルマにもバイクにも轢かれずに...
ここ数日で一番うれしい出来事となった.

あれ? この辺りって,先週は雪が積もっていたはず.
今週の雨や気温の高さで全て消えている.
これなら行けると,峠を目指す.
熊? オートバイはうるさいから大丈夫!(ホンマか?)
停車時もエンジンは切らなかった.

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着きましたっと.
ここでもポージングが決まらん.
もこもこのライディングウェア+メットはあかん.
やっぱピチピチのサイクルジャージじゃないと.

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ここまで雪はなかった.
となればこの先もないはず.
はい.今日は上川側へダウンヒル決定!

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見よ!このバラエティに富んだ道を!
フタ発見奇跡ついでに,2年前にドロップしたチャリのボトルも見つかるかと思ったが,さすがにそれはなかった.

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転倒もせず,無事に上川側出口着ゥ!
ダウンヒルに関してはご覧の路面である.
スリップが怖くてゆっくりと下った.
ひょっとしたら,ファットバイクの方が”ヒャッハーライド”だったかも.

それにしても林道楽しかったなぁ...
やはりエンジン下部の「とぐろ」=ノーマルマフラーの触媒が気になる.
昨今の排ガス規制に合わせたらしいが,最大地上高を稼ぐならジャマ.
今回はさすがにエンジン部を擦るようなガレ場はなかったが,石もカンカン当たるし,何より重そう...
やっぱマフラー替えるか!

モンキー125のマフラー,どれにする?

武川のスクランブラーもいいけど,ノーマルと変化のないこいつも候補に挙がってきた.

スペシャルパーツ武川 スポーツマフラー ノーマルルックスタイル ブラック モンキー125 (JB02)

とは言え,ダウンタイプのトラッカーマフラーもやはり捨てがたい.
同時にキャッツファクトリーの「ペットボトルインサイドカバー」という”おもしろアイテム”も使ってみたいし...

https://nakkul2001.jimdofree.com/monkey125/より

スペシャルパーツ武川 トラッカーマフラー ブラック モンキー125(JB02) 04-02-0297

...と色々妄想がはかどるが,北海道のバイクシーズンはもう終わる.
あわてて替えてもな.

林道を出て右に行くと「愛山渓温泉」
バイクで温泉は冷えて辛い.
本日は諦めて左折し,国道39号線を目指してしばらく舗装路を走る.

ところがっ!4,5km進んだ地点がゲートで封鎖されていたッ!

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「21世紀の森」つまり旭川側には何の標識も案内もなかったぞ!

さて,どうする?
道交法的には「通行止」標識を越えることはもちろん違法.
しかし,Kazchariは知らずに向こう側から走ってきた(ゲートのこちら側に標識なし).
逆に,このままUターンして今来た道を引き返すということは,”知った上で”「通行止」道路を走ることになる.これぞ正に違反.
ここでの最適解は...そう,不思議なことが再び起こった.

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あれれれれ,なんという事でしょう! いつの間にかゲートを越えていたではありませんか!(わざとらしい...)
いや,BMW-GSのようなデカいバイクじゃなくて良かった...
これ,クルマで来てたらどうなってたやろ.

そのまま国道に向け直進.
お馴染みの「愛山渓ドライブイン」が見えてきた.
振り返るとこんな表示が.

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ようするに「愛山渓温泉」は既に営業終了.

以上,週末のちょっとした”奇跡付きの”冒険でした.
ホンマ,モンキー楽しいわ.

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黄金の旭川層雲峡自転車道ライド

2021/10/30 Sat

実はこの時期が一番美しいかもしれない.

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Fog, 2°C, Feels like 2°C, Humidity 100%, Wind 1m/s from N

雨が降り続いたウィークデイ.
待ってましたの週末は見事に晴れ.
今日のライドはロードバイクド平坦自転車道である.

春先から旭川市民を恐怖のズンドコに陥れた熊騒動も落ち着き,自転車道が(オフィシャルに)全線開通となった.
早速自宅から最短距離で自転車道に乗っかる.

路面ややウェット.
怖いのはコケと落ち葉.
スリップしたらシャレにならない.
結果,いつもややガチ気味のKazchariライドにしては”ゆるポタ”度濃いめ(ようするにAve遅め).

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熊騒動で自転車道が閉鎖されている間,駅前を中心に舗装工事が行われていた.
その効果は抜群で,フレームやタイヤへの負担が心配になるほどの振動は見事に軽減.
快適な道に生まれ変わった.

旭橋を渡って対岸へ.
ここから上川のパークゴルフ場まで一本道である.
人も減る.

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旭川層雲峡自転車道に入る.
紅葉から落葉へ.
道が黄色に染まる.いや,光の加減では黄金色.

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この自転車道は何度か橋を渡って対岸に移動する必要がある.
大雪連峰がはっきりと見える.
空気が澄んでいるのだろう.

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快適に走行.
おっと,いきなり「迂回せよ」との看板が.

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トンネルは安全のため歩道右側通行(指示する看板もあり).
これからは凍結が怖い時期.慎重に,かつ慎重に.

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自転車道に復帰.
ここまで来たら,(一応)ゴールのパークゴルフ場まであと少し.
だが,ここからの道,滑り止めのつもりなのかアスファルトに,明らかにガラス片が混じっている(キラキラ光る).
パンクリスクMAX.
どうしてこんな仕様にした?

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パークゴルフ場に着いたのは12時半頃.
さてどうする?
このまま引き返すか,それとも上川町まで行ってしまうか...
おおっ,そう言えばこの先にドライブインがあった.
昨年の夏,林道ライドの帰りに立ち寄った時に食べた「舞茸塩ラーメン」の超美味かったこと...

激走!愛山米飯林道ライド

ということで,向かうことに.
しかし...実は目的地の「愛山渓ドライブイン」の手前にも食堂が存在する.
色々トライすることを信条としてしているKazchariは,あっさりと予定変更.
こちらの店に入った.

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オーダーしたのは「きのこ山菜塩ラーメン」(¥1,000)
うーん,味の方は「ドライブイン」の方が上だったような気がする.
いや,違うな.
あの時は,灼熱に加え空腹,脱水,脱塩状態だったため,何を食べても美味しかったんやろな...たぶん.
ポークチャップ定食にしたら良かった.

つーことでここからターン.時刻は14時前.
早く帰らないとどんどん暗く,寒くなっていく.

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帰りは慎重かつ大胆に.
追い風も相まって順調にペダリング.
落ち葉の下のバンプに気をつけろ!

なんと,迂回ルートでパンク!
これ絶対例の道で拾ったガラス片のせいやで(走っている間に食い込んだ?).
2週間前に取り換えたばかりの新品のチューブ.
交換(破棄)するのがもったいないのでパッチで修理した.
修理のため20分のタイムロス!なんてこった.
実はこのルートでパンクするのは3回目である.呪われている...

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無事,自転車道の入り口に戻る.
ここまで来れば一安心.
だいぶ日が傾いてきているけど.

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なんかもうね,木,林,森,山,それに空や川や道がキレイ過ぎて,ただ走っているだけで満足なライドだった.
そして旭川は雪を静かに待つ.

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紅葉グラベルのつもりが今季初のスノーライド

2021/10/24 Sun

走り残しはありませんか?

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Broken clouds, 10°C, Feels like 7°C, Humidity 71%, Wind 6m/s from S

「そういや今年は走ってなかったわ」愛山米飯林道.
徐々に冬に向かいつつある昨今,近いうちに通行止になることが予測される.
ならばと,今日は天候よさげやし,悔いを残さないようにGo!

とは言え,家から「21世紀の森」にある林道入口まで約30km
ファットバイクで自走すると1時間半はかかってしまう.
途中で「やっぱ,やーめた」になる前に,目的完徹のため,冬によくやるクルマをデポしての”美味しいとこライド”にした.

クルマにファットを積み込み,「21世紀の森」トイレ脇の駐車場へ.
人影まるでなし.

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今日は装備はなかなか難しい.
ヒルクラ特化なので,あまり厚手だと「汗だく後の汗冷え」が怖い.

結局,パールイズミの秋冬ジャージ&タイツでコーディネート.
毎年新作が出るが,15℃対応ではこいつが最新?

[パールイズミ] イグナイト ウィンター ジャージ 15℃ 保温 吸汗速乾 冬用サイクルウェア

(パールイズミ)PEARL IZUMI 983-3DE サイクル ロングタイツ [メンズ]

値段の安さとデザイン性に惹かれ,普段は海外通販を利用しているが,フィット感や機能性に着目するとやはりイズミは優秀.
同長短足の日本人にぴったりの製品を作る.

さて,出発時の時刻は10:20.
走行プランを3つ立てた.

(1)峠までヒルクライム.さらに上川側までダウンヒルして,再度登ってデポ地点に戻る
(2)上川ダウンヒル後は,かなり遠回りになるが舗装路を走り当麻経由でデポ地点に戻る
(3)峠までヒルクライム.ファットバイクを置いて展望台まで登山.下山後はデポ地点までダウンヒル.

ちなみに峠まで約9kmである.
結果的に,どれでもない第4の選択になるのだが...

さぁ行くべ.

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前半はこの様に美しい...とまでは言えないが落葉が始まった静かな,凛とした空気の中をひたすら進む.
対向車,追い抜き車,全く現れない.
路面状況はそれほどよくない.
上川に最短で抜ける便利な道なのだが,舗装化の兆しはまるでない.
例の「幻の道道」のように,地形的に不安定で生活道路として常用するのは難しいのだろうか?

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土,砂利の路面から落葉の黄色絨毯に変化していく.
やがて路肩に雪が...先週降ったという初雪のなごりだろう.
ひたすら登る.徐々に高度も上がっていく.

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極彩色に包まれる深秋の森(ワイヤール星人?).
いいねぇ.
マクロレンズがあれば,極小の菌類を撮影する場面.

iPhone11 Pro

おや? 水たまりが...嫌な予感.

iPhone11 Pro
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ここから峠まで残り4kmの看板.
げっ,まだ半分くらい登るのか.
向こうに見える道も気になる.
ここに来る間にも分岐がたくさんあった.
実に好奇心をそそられる.
ただし”アレ”に注意する必要があるが.

iPhone11 Pro
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珍しく展望が開けた.
アニメ第6部放送開始記念ということでジョジョ立ち.
無理なポージングで,こ,腰が痛てぇ.
自撮りついでに走行写真も.

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XXZU 自撮り棒 ミニ三脚

やはりこの自撮り棒便利.リモコンもちゃんと動作する.
さらに登る.明らかに雪が深くなってきた.
そして...どう見ても”アレ”の足跡も...そうクマさんである.

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周りの風景もいかにも出そうな雰囲気.
風に揺られて草が音を立てる.びくゥゥ~
まずいまずいまずい.
引き返すか?
いや,後2kmほどで峠.
熊ベル2個装備だし大丈夫!(何がぁぁ!)

もし,出くわしたら...とイメージしながら漕ぐ.

確かあれやな.背中を見せたらアカンねんな.
目を見ながら後ずさりするのが良いとか...でも,サングラスかけてるから,向こうからしたら目線わからへんやん!
あぁ,武器,武器はないのか? ナタ,持ってきたら良かった.防寒着より有用.
いやいや,やっぱり熊スプレーでしょう! Amazonで買っときゃよかった.でも高すぎぃ~
もしのしかかられたら? 横たわってチャリを自分にかぶせたら,盾替わりにならんかな?

膨らむ妄想.高まる心拍.
でも抗えない冒険心.
ここからの数キロが長かった...

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到着.
峠には薄氷が張っている.
もちろん誰もいない.
ここからの登山道も,上川方面への下り道も完全に雪に埋もれている.
何より...靴が夏用メッシュシューズだったため,既にぐしゃぐしゃ.
モチベーションダダ下がりで,当初立てたプラン(1)~(3)はあっさりと撤回.
このまま来た道を戻るプラン(4)とした.
何より,いつ熊が出現しても不思議ではない,この空間からの脱出が最優先.

...とその割には,ジョジョ立ちっ!せずにはいられないっ!

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さぁ,ダウンヒル.
ちゃんと防寒しないとまずい.これまた定番品.

[パールイズミ] ウィンドブレーカー 2386

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クルマでも同じだが,シーズン早々の降り始めが一番緊張する.
逆に“慣れ”も怖いけど.

先日交換した新品のブレーキパッドの性能に期待.
ダウンヒル直後は,いわゆる“あたり”のせいなのか,“濡れたローター”のせいなのか,これまでで最大音量のキーキー音
それこそ熊が逃げ出すくらい.
周りに誰もいないとは言え,自分自身が不快になるほどの不協和音が鳴り響く.

雪の深いところに突入.
こうした場所はドロッパーシートポストが有効.
サドルを下げ,スタンディングで乗り切る.

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今回最大のミスはシューズの選択.
ワークマンで買った夏用のメッシュシューズ(¥1,980)は完全に失敗.
雪に突っ込み,峠の薄氷の上を歩きべちゃべちゃ.
つま先から冷える.

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先ほど熊の足跡を見つけたポイントを駆け抜け...いや,せっかくなので再度ストップ.
草のカアサカ音に怯えつつ,自撮り大会.
一体,何をしているのやら.
楽観的にもほどがある.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

この風景が標準となる季節がすぐにやってくる.
幸い,気温はそれほど低くない.

往路とは逆に,下れば下るほど雪が減り,落葉ロードに戻って来た.
やがて地面が露出.
ヒャッハなダウンヒル開始である.

iPhone11 Pro
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とある場所で撮影タイム.
なんとツール缶のフタがないことに気づく.

iPhone11 Pro

どうやら振動でフタがどこかにとんでしまった模様.
締めが甘かったか.
今さら拾いに戻れない.

諦めるか.
思えば去年走った時も,ダウンヒルでリアバッグに挿したボトルを落として紛失.
グラベル走った際のパーツの紛失率はかなり高い.懲りない.
仕方がない.諦めてAmaで注文するか.
次の週末はセールのようだし...

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そうそう,ブレーキパッドのキーキー音はいつの間にか消えていた.
同時にタッチも向上.
「さすが新品!」と感心するストッピング能力を発揮した.
やはりこういうパーツは早めに換えるのがええね.
と,調子に乗ってたら,あるコーナーで後輪がスライドして少々びびる.

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無事ダウンヒル終了し,林道入り口に帰還.
峠とは別世界.そんなに標高高くないのにな.

iPhone11 Pro

あれだけ,熊のことを怖がっていたのに,着いたら着いたで走り足りない感ありあり.
クルマに積まず,そのまま自走で温泉「森の湯」の状況を確認に行く.
既に数台クルマが並んでいた.
ドライバーが管理人さんに話しかけているのを立ち聞きすると,どうやら13時に開くらしい.
現在12:55
待つのも何なので,「森の湯」のさらに奥に延びる林道に走りに行くことにした.
入り口にはしっかり「クマ出没注意」看板あり.

iPhone11 Pro

少し進んだところで分岐.
ああ,今日はここまでかな.
持参した菓子類を食って補給.
まだまだ続くこちらの林道.
また晴れた日に来よう.

iPhone11 Pro

クルマまで戻り,ファットバイクをクルマに積む.
濡れた靴下を履き替えてと...げっ!持ってくるの忘れたァ!
靴下どころか着替え一式忘れてるゥ!

仕方がない.
この汗だく(だった)ジャージとタイツで温泉に行き,またこれ着るか...

iPhone11 Pro

「森の湯」.以前は無料だったが,今は管理費¥100を払う.
先客2名.
ややぬるめ.言い換えれば長湯ができる.
露天でないのが残念だが,それは贅沢な願望というもの.
冷えた体を温め上り,同じジャージとタイツを着てクルマに戻る.
まだ真夏でないだけマシ.

さぁ,腹が減った.
「今日はがっつり行くでぇ」と向かったのがみんな大好き「かつや」
”ドロはね汗だくジャージ”でカウンターに座る.

iPhone11 Pro

チャリ趣味の一番いいのはこれやね.
好きな物をどれだけ食べても太らない.

今日もむちゃくちゃ面白いライドだった.
まさにファットバイクの面目躍如.
それにしても,うちのファットくんはよく走る.
前後ともリジットやねんけどな.
いくら太いタイヤがショックを吸収すると言ってもはねるはねる.

でもそれが楽しい.

いわゆるフルサスのMTBって乗ったことがないので,今日みたいな道を走ったらどんな感じやねんやろ?
ヤバイ...(むらむらと湧き上がるドス黒い野望

BRM1017北海道200km十勝(旧530・926)~番外編

2021/10/17 Sun

おうちに帰るまでがブルベです.

iPhone11 Pro ※ブルベカードは認定受けるまでお預かり

ゴール手続き終了後,前泊したホテルまで戻る.
時間は16時を越えている.
いやもう,このたった2kmほどが寒い寒い.
完全に汗冷え状態.
身体の震えも止まらん.

それに心なしか右膝が痛い.
ケイデンス高めで,そんなに踏んだ覚えはないのだが...
いや,たぶんアレやな.
新品のビブタイツをかばったガニ股フォームのせいやな.
ダンシングの際,油断するとフレームバッグのマジックテープに大腿内側が擦れて,ほつれが発生してしまうのだ.
以前,それで1つタイツがボロボロになった(使ってるけど).
それを気にしてフォームが崩れてしまう.
一応,テープでマジックテープのオス面が露出しないようにしているのだが,無意識にガニ股になってるんやろな.
うーん,たかだか200kmでこれは困る.
次回は(も)要工夫やな.

ちなみに帰宅後は大腿内側ではなく,ビブのパッド部分(臀部)にほつれを発見.荒れた地面に座った覚え無し.
ケツとサドルのフィット感はなかなか良かったが,作りはやはり甘いのかも.
ビブは消耗品だと考えているが,ASSOSなんかの3万円を越えるような高級品だと長持ちするんかな?

iPhone11 Pro

前輪を外してクルマに積み込む.
身体が冷え切っている.
ここは帯広.
街中に温泉施設ありまくり.

Google先生の導きで近くの温泉浴場,「たぬきの里」へ向かう.

iPhone11 Pro

名称はあれだが,中は立派な温泉.
むっちゃ温まりました.
見た目と違って,支払いにはPayPayが使える.ついでにFree-Wifi.
入浴後は珍しくブルベ中飲まなかったコーラ.
美味い.

iPhone11 Pro

17時.
さて,そろそろ旭川に向かいますか.
念のためライブカメラで峠の状況を確認.
三国峠は...あかん真っ白.
スタッドレスを履かせているとは言え,雪の峠は避けたい.
往路で通った狩勝峠もチェック.
こちらな普通に乾燥路面.
迷うことなくこちらに決定.

問題は夕食.
山区間に入る前に済ませたい.
国道38号を走る.
そろそろ帯広を抜ける頃,ラーメン屋を見つけて停車.

iPhone11 Pro

この店,旭川にもチェーンがあるらしいが入るのは初めて.
食券購入式.
北海道式から揚げこと「ザンギ」が有名な店らしい.
ラーメン+ザンギX個定食で選ぶのが定番とのこと.
「それほど腹減ってないし,ザンギ3個でええか」と食券購入.
ここで券売機の情報に貼ってあった「当店のザンギは通常の3倍の大きさ」という表示を見逃す.

味付けやらスープの濃さなど,やたら細かいアレンジを質問された後,出てきたのがこれ.

iPhone11 Pro

いや,デカ過ぎでしょ,これ.
ザンギの味は醤油か塩の二択.
Kazchariは醤油2,塩1にした.
なかなか美味い.
醤油の方が好みやな...って,さすがに全部は食べきれず,1個はお持ち帰りに.
ちゃんとパックが用意してあり,すぐに出てきたのがありがたい.
味噌ラーメンも美味しかったです.

新得を抜ける頃には交通量も減り,前後暗闇の中を家路に急ぐ.
狩勝峠への登りが始まる.
夜間という時間的にも2019年のブルベ「旭川400」の記憶がよみがえる.
夏だったとは言え,よくこんな時間にチャリで走ったよなぁ...

BRM824旭川400km(その4)

鹿の飛び出し注意区間なのだが,運よく遭遇せず.
無事に道の駅「南ふらの」へ.

iPhone11 Pro

なぜかグリーンにライトアップ.
この時期になっても他府県ナンバーの車中泊クルマ多数.お仕事リタイヤ組のみなさんかな.
ここまでくれば家まで100kmほど.
北海道的には後少しの距離(おかしい).

20時半.帰宅.
10月にして,ストーブががんがん炊かれている.
大急ぎで荷物を片付け,シャワーを浴びた後ベッドへ.
膝の痛みにはバンテリン塗布.

充実した週末旅やったなぁ...

翌朝,何故かDomaneのタイヤが両方ともぺったんこ.
積み込み時は問題なかった.
スローパンクだろう.
ゴールまでよくもってくれたもんだ.
これにも感謝.

BRM1017北海道200km十勝(旧530・926)~その3

2021/10/17 Sun

案ずるより.

iPhone11 Pro

Overcast clouds, 6°C, Feels like 2°C, Humidity 83%, Wind 7m/s from WNW

200kmの旅の始まりである.
2018年のブルベ初参戦以来,200ブルベは6度目となる.

それ以前はいわゆるグルメライド系のイベントばかり出ていた.
それらは長くても~130km.
エスコートライダー付き,要所に交通整理係が立っている,エイドステーションがあるので補給の心配もない,DNFしてもピックアップあり...いや,いいんですよ,これはこれで.
ご当地グルメは美味いし(特に中札内グルメフォンドは圧倒的).

しかし,走力がついてくると,距離の短さは元より,これら手取り足取りなサポートがわずらわしくなってくる.参加費用も¥8,000前後と高い.

ようするに自由がない.
自分のペース・責任で走りたい.

「なら,プライベートで好きなだけ走れば?」と言われればそれまでなのだが.
実際,個人ライドでも100km越え,時には200km越えが普通になってくる.

それらとブルベは何が違うのか?

(1)「コース設定者が見せたい!」と気合を入れた風景の中を走る.映画や本など誰かの作品を鑑賞する感覚に近いかも.
(2)同じ苦労を共にする人がたくさんいる.参加者同士の交流も楽しい.
(3)今日のようなプライベートでは絶対走らないような日でも,モチベーションがあまり下がらず参加可能.結果,達成感が半端ない.

ブルベに参加していて,特に一番印象的なのは夜間走行.

チャリに装着するできるのは小さなライトのみ.
いくら最近は光量がアップしているとは言え,クルマ・バイクと比較すると,“ほのか”に過ぎない灯.

陽が落ちると,早めにライトをつける.
徐々に世界が暗くなる.
路面状況,進路がボヤけてくる.

不安と緊張.

都市部はまだいい.
幹線道路も街灯がある.
問題は人里離れた山間.

恐怖が加わる.
真夜中,後方なんて絶対見たくない(追いかけてくる100kmババア!)

そんな中,空を見上げると満天の星.
前方のみ照らす小さなライトとホイールの風切り音.
静かだ.

「宇宙旅行って,きっとこういう感覚なのだろう」と勝手に妄想.
2018年の「アタック三国峠300」でこの状況を経験した.
「あっ,これハマッたな」と確信.
これだけ楽しい大人の娯楽は他にない.しかも長期間継続する.
50歳を超えても,未だ自分にこの様な感性が残っていたことがうれしかった.

...とかなんとか,ポエマーモード炸裂.

スタート直後は,帯広の街中なので,いわゆる信号坂出現.Go-Stopを繰り返す.
早朝とは言え,クルマもそこそこ走っているのでもちろんキープレフト.
そうなると,水たまりの多い路肩を走ることになる.
後続車が多い中,避けるための蛇行もしにくく,何度か水たまりに突っ込んでしまった.
パンクリスクが上がるが,幸いにも免れた.

まだ序盤であること,かつ脚が温まるまでスローペースをキープする.
すると,後方のチャリがどんどん追い抜いていく.
見るからにガチな体型・脚.
トップ集団狙いだろう.
先に行ってくれる方が助かります.

橋を渡ると堤防沿いの道へ入る.
サイクリングロードなのだろうか? それらしい標識はなかったが.
この間は横風.
5cmハイトのディープリムが時折持っていかれる.
突風ではないので十分対処可能.

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荒涼とした風景.晴れではないのが惜しまれる.
さて,この道だが,速度抑制のためか時々カマボコ状のバンプが現れる.
中心は平坦になっていて,そこを走ればスムーズなのだが,サイドの盛り上がりは結構大きい.
そう,Kazchariの前方を走行中の方が(おそらく)バンプでハンドルを取られて落車したのだ.

iPhone11 Pro この方が落車したわけではない

大きなけがはなかったようだが,ボトルを始め小さな物品が散乱.
「大丈夫ですか」と声掛けし,落ちていたボトルを拾って渡す.
そう言えば,2019年に走った「北村300」でも先行していた方が,激坂ダウンヒルで落車し,指を骨折されていた.
不幸を運ぶ男,Kazchari.

さらに進む.
また誰かがチャリを横倒しにして,草むらで何かを探している.
ショックで何か飛んだのか?

再び橋を渡って十勝川温泉街へ.
あぁここも昔走ったような...(たぶん「2019新十勝200」)
途中の坂で,ミニベロで出走中の仮想ライバルOさんに追いつく.
順調そうだ.
でも,あのポジション,ケツ痛そう...

Kazchari「いやぁ,僕もOさんに対抗してファットで出ようと思ったんですけど...やっぱやめました」
Oさん「ロードなんかで楽しちゃだめですよ~」
はい,そう思います.すんまへん.

相変わらず強風の中,ガシガシ進む.
20.3km地点.ようやく通過チェックAである「JR利別駅」着.

ここでクイズに答える.
3人ほどが自販機に群がっておられた(そういうクイズです).

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ブルベのクイズはネットで検索してもわからないマニアックなものが多い.
ただ,事前にGoogle Earthでコース確認するとわかってしまう場合もあるが,ここは絶対無理だろう.

後続組も次々到着.
序盤だけあって,あまりバラけていない.
チーム参加なのか,ドラフティングしながら固まって走っておられる方も多いようだ.

長居するところでもないので出発.
しばらく進むと,先ほど以上にだだっ広い堤防の道に入る.
クルマも普通に通っている.
ここは完全に追い風基調.
しかも風速8km以上はあるはず.
40km/hオーバーの巡航速度で超快適走行!

まだまだ踏めそうだったが,ここでブルベの落とし穴.
ケイデンス低め,つまり重いギアで回すと,後半に膝痛がくる.
ゆえにセオリー通り,90回転を維持.
レースではないことを忘れずに.

割と近いペースの方,2名の後ろを追いかける感じで走る(ドラフティングにならない距離で).

56.2km地点,通過チェックB「十勝河口橋」着...っつーか通過.
クイズの内容をしっかり確認しなかったせいで,肝心の「とある年月日」表記を見逃してしまった.
橋を越えた先の信号待ち時,先行していた方に答えを訊く.トホホ.
とりあえず引き返さずに済んだけど.

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ここからは前後に人影のない単独行.
国道336号をひたすら南下.
交通量も少ない寂しい道である.
天気もどどんよりしたまま.
太陽が恋しい.

右手の畑に鶴の姿を見かけてストップ.
すげーすげーと喜んでいたが,この後,鶴の大集団を何度も見る.
道東やなぁ.

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このR336は平坦ではなく丘陵ステージ.
登ったり下ったりのアップダウンが激しい.
こういう道は割と好きだ.紅葉もキレイ.

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大樹町に入る.
この辺りも「中札内GF」で走ったような記憶が...そうそう確か晩成温泉がエイドだった時があったよな.
それに,大樹町と言えば,ホリエモン出資のロケット発射場.
立ち寄った公衆便所わきの自販機もこんなデザイン.

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ここまで南下すると風もかなり収まってきた.
そして,あまりに単調な道なので写真のネタもない.
一方で停車(休憩)もしにくいというか,したくなくなる道.
あっ!牛だ!(なんでもいいのか?)

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それでもようやく,広尾町への分岐点.
重複コースに入る.
ここからも長かったなぁ...

117.5km地点.PC1「セイコーマートたちばな店」着.
ここで最南端.
ここで折り返し.(その4に続く)

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BRM1017北海道200km十勝(旧530・926)~その1

2021/10/16 Sat

戦いは前日から始まっていた.

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紆余曲折あってようやく開催されたブルベ「十勝200」
暴風に次ぐ暴風.
いやもう寒いのなんのって.
アイスブルベよりひどい(ホメ言葉).
今年最初で最後のブルベ,堪能させていただきました.

今回は,その備忘録である(4部作の予定).

開催の数日前から北海道全域の天気はむちゃくちゃ不安定.
毎日,毎時間で予報が変わる.
はっきりしていたのは,週末の帯広地域は「風が強い」ということ.
前日の予報では最大風速9m...普通のサイクリングイベントなら中止レベルだろう.
少なくともプライベートなら走りません.

ブルベの敵は「雨」「風」「寒さ(夏は暑さ)」だと思う(眠気は無問題).
今回「雨」は大丈夫だったが,残りの2つがKazchariに襲い掛かった.

まずは,開催前日の土曜日から.

峠の積雪が予想されていたため,クルマのタイヤをスタッドレスに換えておく.
実は前回の交換から既に4シーズン使っており,かなり危険.
今年は新調しなければ(冬の北海道は出費がかさむ)

その後,Domaneとファットバイクの洗車と注油.
まだどちらで”逝く”か悩んでいる.

「雨」「風」「寒さ」の三重苦なら,汚れても倒れても全く気にならないファットが最適.さらには防寒具もたくさん積める.

何より,個人的に勝手にライバル視しているOさんが,今回なんと小径車で出走予定とのこと.
あえて苦行に挑むOさん.ちなみにOさんはリカンベントで宗谷600をクリアする鉄人である.
これは負けられん(なぜそうなる?)...と,一時はファットでの参戦も考えた.

ちなみにこれまでのファットバイクでの一日の最長距離は140kmほど.

激走!愛山米飯林道ライド

ブルベ最短の200kmとは言え,ファットバイクではかなりキツイことが予測された.
それに加え,メンテ中にブレーキパッドがほぼなくなっていることに気付く.
この状態はさすがに不味い.
早速Amazonでよさそうなのを注文.

MTB スラム(SRAM) エイヴィッド(AVID) Elixir シリーズ LEVEL/TL/T 用 ディスクブレーキパッド レジンパッド

結局,安全を考え,Domaneで参戦することにした.
「まぁ,久々のブルベだし,早めにゴールしてゆっくり温泉にでも入って帰るか」と思っていた時期がKazchariにもありました.

次は服装.
アイスブルベまでとは行かずとも,防寒・防風性能は必須だろう.
ゆえにdhbの起毛ビブとジャージを選択.
特にビブは本ブルベで初投入.

dhb Classic FLT Roubaix ビブタイツ

セールで安かった(¥6,000ほど).
写真ではわからなかったが,ふくらはぎ部分から腰にかけてのドット状反射加工がかなり目立つ.いや目立ちすぎでしょう.ダサイ.
ただし,何もないより安全性が高いのは間違いない.

準備完了.クルマに詰め込む.
昼過ぎ出発.
クルマのナビ通りに走り,夕方4時頃,無事に宿着.
帯広近辺に多い,アパートっぽいタイプのビジネスホテルである.

ビジネスホテル プラムフィールド

部屋が広く,照明が明るい.
もちろんfree-Wifi.
これで¥4,250(Kazchari予約時)はありがたい.
もちろん予約時に,ブルベ当日夕方までの駐車も許可していただきました(有料駐車場タイプの宿だと頼めない).

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宿に落ち着き,しばらくすると雨が降ってきた.
食事に出かける.

しまった.
ついついサンダルで来てしまった.
濡れた路面をとぼとぼ歩いて駅前方面へ.
もちろん靴下も濡れる...冷たい.寒い.
そしてGoogle先生おすすめの店は,情報と異なり時短営業でclosed...
仕方なく,目についたラーメン屋に入る.

入店するなり,店員さんに「手を消毒してください!」といきなり指示される.言われる前にスプレーしたけどなっ.
旭川より感染対策が厳しい印象.
この店だけかな.

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味はまぁまぁ.
値段やや高め.駅前なので仕方ないか.

帰り道,夜のつまみと明日の朝食をコンビニで購入.
部屋に戻り,浴衣に着替えてくつろぐ.
チューハイをチビチビ飲みながら,あらためて,ブルベの出走ガイドを確認.
なんと言っても重要なのは感染対策.

接触確認アプリの運用(推奨)⇒ あぁはい,”推奨”ですよね...(入れてる人いるのか?)
マスクの着用⇒ 当然です! 走っている時には外しますけど.
ボールペン持参⇒ これは初やな.わかります.
除菌グッズ携行⇒ えっ? こんなん持ってへんわ~

つーことで,再び着替えて外出.
運良く,宿の目の前にみんな大好き『ツルハドラッグ』が.
酒飲んでいるので運転不可.この宿にしてて良かった...

さぁ,明日の朝は早い.(その2に続く

初冠雪を見に行く旭岳ライド

2021/10/9 Sat

今年最後? いや,「ロードで」の話ですが.

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Few clouds, 14°C, Feels like 14°C, Humidity 72%, Wind 5m/s from S

すっかり寒くなった北海道.
雪虫が飛び交い始めた.
そして今週,旭岳初冠雪のニュースが.

土曜日,15時まで時間をGet.この旭岳を目指すことにした.
昨年までならチャリ一択だったのだが(正確にはロードかファットの二択),夏以降「モンキー125」も加わってしまった.
出発直前までどれで行くか悩む.
ホンマ,身体が3つ欲しいわ.

で,結局ロード(Domane)で行くことにした.
まずはいつもの忠別川サイクリングロードへ.

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続いて紅葉ゾーン.
とある老人施設の敷地である.
夕陽が入るとキレイ(まだ午前中).

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上川の湧水公園で水補給.
いつもと違うアングルで撮影.
毎度のことながら飲食店の方なのだろうか,物凄い量の水を汲んでいる.

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さぁ,水も入れたしトイレも行ったし,登りますか...(数十分後)着いた.

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この時期およびこのコースはウェア選びが難しい.
さすがに半袖は終わり.
とは言え,起毛長袖ジャージはまだ早し.

登っている時は暑い.
下りは寒い.
真冬だとインナーの着替えを持ってたりするが,さすがに今日はいらない.

ということで,今日はみんな大好きdhbの秋物をチョイス.
今だとこのデザインかな.素材は一緒だと思う.

dhb – Blok 長袖ジャージ (COMPASS)

下も秋モノビブ+レッグカバー.
今,Wiggle見たら,dhbのビブがとんでもない値段で売られている.
Amazonの中華製並みの価格.機会があれば試したい.

dhb – ビブショーツ

グローブは指出し.
オルトリーブのサドルバッグにウインドブレーカーと長指グローブを入れる.
結果から言えば,この服装・装備で正解だった.

タイムは...聞かんといて(装備重すぎ).

クライム中のローディは少な目(途中で2人,頂上で2人).
ロープウェイ乗り場やビジターセンターの駐車場はほぼ満車.
天気も良くて,目当ての旭岳の冠雪もくっきり.

いつもなら「神の飲み物」である赤コーラが飲みたくてたまらないのだが,今日は別に...下界での昼食時までガマンしよう.

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要らねーかなぁ...と思ったウインドブレーカー.持ってきて良かった.
さらに日陰は寒い.壁のコケが芸術的.
路面は濡れているが,さすがに凍結はない.
真冬のダウンヒルでは豪快に転んだなぁ...

激闘!旭岳アタックライド!

帰り道,忠別湖に寄る.
光の加減なのか,何が原因なのかわからんけど,湖面の色がまるで「青い池」

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腹が減った.
東神楽のセイコマで補給.
セイコマの何が良いって,まず安いこと.それにレジ袋をくれること.
味は...セブンの方が好みやな.
某セクシーも大臣やめたし,レジ袋無料に戻らんかな.

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身体はまだ余裕.
もう一山ぐらい登れそう.

Zwiftでは基本的にTTバーに手を置いて前傾姿勢で漕いでいる.
そのおかげか,体幹が強くなりリアルライドでも巡航が楽になった(気がする).
来週はいよいよ今年最初で最後のブルベ(200km).
その成長が試される.

モンキー125で紅葉ツーリング~三国峠へ

2021/10/3 Sun

緊急事態宣言が明けました.

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日本列島どこもかしこもスゴイ人出らしい.
台風(温帯低気圧)一過,北海道は快晴...と言いたいところだが,そうでもなかった.
確かに出発前の天気予報は「晴れ」で降水確率0%のはずだったのだが...

国道39号で旭川市街を出,愛別町に入る頃から雨雲が空を覆う.
そして雨粒がポツポツと...まぁこれは大したことはない.問題は路面の濡れ.
膝から下,靴までビショビショである.
しかぁし,今日のウェアは腐ってもゴアテックス.20年経っててもゴアテックス.深部までの浸水は回避(完全ではない).

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サイクリングロード終点のパークゴルフ場も満車.
みなさん,お出かけですなぁ.

このまま真っすぐ国道を走っても面白くないので,以前ロードで通った「中愛別上川線」に入る.
確かこの道,景色良かったよなぁ...あれっ? そう言えば途中でダートやったような...うぎゃぁ!

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入口で引き返そうとも思ったが,既に濡れた路面でモンキーの足回りは汚れている.
「いまさら泥がついても同じ」っつーことで初ダート突入.
ここまで締まっていると普通に走れる.
ヘッドライトガードが大活躍!(そんな道ではない)

やはりオートバイでもダート(グラベル)は楽しい.
雨上がりのしっとりとした紅葉もキレイだ.

安足間駅を過ぎ,味のある倉庫を発見.

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上川をスルーし,層雲峡に向かう.
ここを逃すと補給ポイントはない.
いつもの地味カラーのセイコマで小腹を満たす.
さすが谷間にある層雲峡.風が強く,買った食料が吹き飛ばされる.

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出発すれば風も止むかと期待したが,結局三国峠まで大荒れ.
これ,絶対チャリで来てたら後悔してるパターン,と考えてたら,登攀中のロードバイクをたくさん見た.

普段は”あちら側の人間”だけにマジで苦労がわかる.
「なんで,わざわざこんなことを...」と考えているはず.

でもね,わかります.
「この状況を乗り越えれば,オレはさらに強くなっている」とも考えているはず.
そう,ロードバイク乗りはみな変態なのです(偏見).
オートバイ,楽過ぎる...

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それにしても,三国峠も超密.
ここから糠平側に下る.

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絶景かな,絶景かな.
そして,お約束の「Insta360 ONE X2」も装着.

Insta360 ONE X2
Insta360 ONE X2

いつものように狩勝経由で帰るには,時間が経ち過ぎているので,途中でUターン.
再び三国峠を目指す.
「Insta360」の車体装着場所をリアキャリアの右に変えてみたが,ここイマイチやな.
自撮り棒を長めにセットしないと,あまり面白い画が撮れないようだ.

Insta360 ONE X2
Insta360 ONE X2

往路で気になっていたオープンダートに突入.
いきなり鹿が道を横切っていった.

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どこまで続いているのやらと思いきや,途中からより細く,荒れ荒れになってきたので,モンキーでは不可.
やはり本格オフが恋しい...(ファットくんは?)

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今回,Tシャツ,ロンTの上にコミネブランドの「MOTO FANGO」春秋モノでコディネートしたが,少々寒かった.
もう一枚インナーが欲しいところ(その前に指出しメッシュグローブはヤメロ).
下界に降りるとマシか.

(チャリだと)長い長い銀河トンネルを越え,「銀河・流星の滝」に寄る.
ここも人うじゃうじゃだが,色づいた樹木が美しく訪れた甲斐があった.

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モンキーは高速に乗れないので,国道39号をひたすら進む.
愛別で左折.
毎年この時期お気に入りのお寺+紅葉スポットへ.

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この先の当麻へ抜ける道はネズミ捕りのメッカなのだが,旭川ナンバーのクルマがガシガシ追い抜いていく.
動物園行きの観光客が減ったので,最近はやってないのだろうか?

これまた常連の当麻町のセイコマで腹ごしらえ.

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さて,ここから自宅を目指す.
もうじき閉鎖される富良野上川線(チョボチナイ)を通って帰ろうかと,「21世紀の森」近くまで進むが,ガソリンゲージが残り一つになってしまった.
モンキーはリッター70kmは走るので,このまま走り続けてもなんとかなりそうなだが,精神衛生上よろしくない.
インジェクション車には「リザーブ」がないのだ.

FIに燃料コックがないワケ

チャリやったら自分さえ補給したら,なんぼでも走れるのに...(比較対象がおかしい)
もし変な所でガス欠にでもなったら,ヨメさんに電話して,ガソリン携行缶を買ってから店員さんに頼んで給油して...うわっ頼めん頼めん.怒られるわ!

つーことで無念の引き返し.
最短ルートで帰宅することにした.

いつもの家の近くのENEOSで給油したが,250km走って3.6リットル...やっぱすごいわ,この燃費.
ゲージ残り一つでも,余裕はまだまだあったな.

つーことでほぼ同じルートを行って帰ってくるという「怒りのデスロード・ツーリング」
考えてみたら,夏にロードバイクで走るコースとほぼ同じ.
なぜかモンキー125の方が疲労している気がする.不思議なことに.

美しい紅葉に大満足のツーリングだったが,ちゃんとしたカメラとレンズを持参してたら...と少し反省.

移住者に最適な北海道の街?

2021/9/30 Thu

あくまで個人の感想です.

以前,北海道に移住したものの,失敗した人のエピソードを記事にした.

北海道移住,失敗?

そして先日,YouTubeでこんな動画を見つけた.

我が町,旭川はベスト5内に入っていなかった.
その結果に不満があるわけではない.

ただ,このうp主の選定基準が「雪が少ないこと」「生活が便利であること」なのが,なんだかなぁ...という印象.
そこを基準にすると,わざわざ北海道に住む意味はないような気がする.

というわけで,旭川が最強の地と思いこんでいるKazchari.
「雪が少ないこと」はともかく「生活が便利であること」は上記動画的には合格か.

空港は近いし,電車もバスもあるし,高速道路もある.
セイコマはじめコンビニだらけだし,イオンもあるし,シネコンが3つもあるし(しかもガラガラ),そもそも買い物はAmazonがある.

自然環境に目を向けると,台風はこないし,地震もないし,津波もないし,原発もない.
山も海も川も丘も湖も森も近い.
水も美味いし,温泉だらけ.

チャリダー,ライダーには天国か.
絶景の美瑛の丘までチャリで30分.
“果てしない大空”があって空気が美味い(大阪にはない).
まぁ,今年の夏の暑さは異常だったけど.

雪が多い? そんなに気になるかな?
せいぜい11~3月の4ヵ月くらい.
引っ越す前には「冬は2階から出入りする」「外は寒いを越えて痛い」とか散々脅されていたが,全然そんなことありません.
朝から晩まで雪かきに追われる日なんて,シーズン中せいぜい2,3日.

では,そういうKazchariはこれまでどこで生活してきたのか?

出生地は大阪北部の茨木市である.
大学卒業後は某コンピュータメーカーにプログラマとして就職.
静岡県沼津市に引っ越し.
2年半ほどそこで過ごすことになる.

退職して東南アジアを放浪.
1年弱で帰国し実家暮らしに戻る.

専門学校に通いなおし,卒業とともに結婚.
互いの通勤に便利な枚方市に引っ越す.

その4年後,青年海外協力隊員としてジャマイカに派遣が決まる.
派遣前訓練として長野県駒ケ根市に3ヵ月滞在.
そしてジャマイカで2年間生活.

帰国後,旭川の現住所に引っ越し.
それまでペーパードライバーだったのが,いきなりの雪道運転でびびった.

転勤族に比べると引っ越し回数は少ないか.
いずれにせよ,都会よりも(やや)田舎嗜好.
バランス的に旭川が一番良い.

他の移住者の意見・感想も知りたくて「北海道 移住 おすすめ」のワードでブログや動画も調べてみた.
もちろん多種多様な場所と意見.

そんな中,YouTubeのおすすめ動画でとんでもないものを観た.

それは『リンの田舎暮らし』というチャンネル.

登録者数は13万人だが,上記動画に関しては再生回数113万回越え!
まずサムネの目線,目力に惹かれる.
観る.

「起業に失敗したいわゆる貧困女子が道東の鶴居村に移住し,一人暮らしを始めました」という内容なのだが...

一言,なっ,なんだこりゃ~!(放心)

完全にドはまりして,他の動画も一通り見る.
現実離れしたキャラとカメラワーク.

エロいけどエロくない.
エロくないけどエロい.

雑然とした部屋.
テーブルの上には薬や割れた鏡.
けだるそうな動きと表情.
あやうい.こちらの不安感を掻き立てる.
時折カメラ(こちら)をキッと見つめる.

丁寧に丁寧に食事を作る.そして食べる.

毛玉のついたモンベルのセーター.
ユニクロのチェックのシャツ
デニムのミニスカート.
それが彼女のユニフォーム.

そんな非現実的な生活シーンの合間に,いきなり鶴居村の美しい風景が映し出される.特に水だ.

それにしても,この高度な撮影技術はなんだ.
4K撮影は元より,ドローンまで飛ばしている.
なんといってもカメラワーク(アングル)がエゲツない.

小樽行きフェリーの個室寝台(カーテンのみ).
彼女の独白とポーズ.
あの狭く無機質な空間でこれだけの空気感を出せるとは.

囲炉裏に灰を入れるシーン.
彼女は手づかみでいれる.
当然こぼれる.
カメラは手元ではなく,膝の先にこぼれる灰を映す.

雪に覆われた庭を歩く.
通常は正面または後方からの姿を映す.
違う.真上から撮る.
顔も体も見えない.
ただ,白い生足だけが交互に画面に現れる.

これ,本当に一人で作っているのか?
更新頻度は多くない.
編集に時間をかけているせいか?

もしバックにプロのクリイエイターがついていても,その存在を感じさせないし,それだとしても一級品.
仕込みだとか演出だとかヤボはことは言わせない圧倒的な映像美がある.

選曲も素晴らしい.

道民からすると,真冬にそれはないと思ってしまうシーンもあるが,この世界観では「あり」.

公開動画には,地元民や視聴者との交流で普通に談笑しているものもある.
これらは普通.

あまりの衝撃に職場の同僚や同世代の学生(元写真部)にもその存在を伝え,観てもらった.
その感想は...感嘆の一言.
しばらくその素晴らしさについて語り合ってしまった.

あくまで個人の感想です.

道北子連れキャンプ旅~Day3:幌加内経由で帰宅

2021/9/20 Mon

蜜は嫌です.

iPhone11 Pro 道の駅ほろかない

昨日の朝より確実に寒い.
こうして北海道は秋に近づいてゆく.
そして例によって5時過ぎに目が覚める.

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ブルっ.
一番近いトイレは道の駅.
半分寝ぼけながらそこまで歩き,顔を洗ってコンタクトを装着.

今回はたまたま温泉施設の前にクルマを駐車できたので色々と助かる.

それにしても大混雑のキャンプ場だった.
例によって夜更けまで大騒ぎの団体もいた.

ここで思い出話.
1988年の北海道初ツーリングの際,最初の夜に泊まったのが,ここ「初山別村みさき台公園キャンプ場」なのだ.
ついでに人生初テントもこの時(林間学校などは除く).
今思えば装備が「貧弱ぅ貧弱ぅ」だった.

まずテント.
当時バイクツーリング用テントとして一世を風靡したのが,1987年発売のDUNLOPバイクツーリング用テント (MTD-104).

https://www.g-mark.org/award/describe/13526より

いわゆる三角テント.
バイク用として売りだした最初のテントだったように記憶している.
かなり売れたのでは? 特に初心者に.
ただし使い勝手は非常に悪かった.

まず狭い.
入り口は広いが,足先に向かって細くなっていく形状.
荷物が全然置けない.

フライシートも張り出しの長さが中途半端で,雨天時に炊事もできない.
もちろん外にも荷物置きのスペースは皆無.

最悪だったのが強風に弱いこと.
この北海道ツーリングの2年ほど後,天竜川河口で設営した際,夜間の強風でフレームが折れて使用不能になった.
(その後購入したV-200は今も現役!)

寝袋も×.
親父が使っていたスリーシーズン化繊の直径30cmはあろうかと思われる巨大なモノだった.
どれだけ強く巻いてもコンパクトにならない.バッグ内部をめっちゃ占有.
シェラフカバー? シェラフコンプレッサー? 何それ?

そして一番問題だったのは,テント内に敷くマットの類を持参しなかったこと.
当時は銀ロールマットの存在すら知らなかった.
草原の上にテントを張ればふかふかで眠れる...とマジで考えてたなぁ.
この辺りが独学の限界(そうなのか?).
毎晩寝不足が続き,日中辛かった(危険!)

乗っていたバイク自体も「VFR400Z」というバリバリのレーサーレプリカ.
ポジションがきつく,頸から肩にかけてゴリゴリ.

https://www.bikebros.co.jp/catalog/1/65_10/より

当時はバイクブームだったので,Kazchariの他にもバイカーが多数泊まっており,夜の宴会にもよく誘われた.

この「みさき台公園キャンプ場」には,徒歩で北海道を周っているという旅人がいて,心底驚いた.
海外パッカー旅を経験した後では「うん.そういう人もいるやろな」とすぐに納得してしまうようになったが.

そして,今では全く考えられないが,この時はカメラ(もちろんフィルムしかない)を持っていなかった.
でもだいたい覚えているなぁ.当時観た風景は.

いずれにせよ,その思い出のキャンプ場は,33年が経過した今ではすっかり整備が進み,当時の面影はほとんどない.
天文台と灯台,そして夕日だけが同じ.

感慨にふけるのもつかの間.
今日で道北キャンプも終わりである.
日が昇って徐々に暖かくなってくる中,いつもの”なんでもかんでもホットサンドプレート”朝食.

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WAQのキャリーの有能さについては,これまでも何度か語ってきたが,今回オプションのアルミテーブルを初めて使ってみた.
これまた素晴らしい.
いつものテーブルは食卓となり,キャリーテーブルは調理台となる.
うん.どんどんファミキャン化が進んでいく(作ってる料理はしょぼいけど).

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WAQ キャリーワゴン オリーブ x タン(テーブルセット)

※ Amazonタイムセール祭りでお安くなってます

パッキングしてクルマに装備を詰め込み出発.
併設している有料のオートキャンプ場の脇を通る.
こちらはあまり混んでいない.
ただし景色は海沿いの無料サイトの方が良い.バランスが悪い.

このまま海岸線を南下.
羽幌⇒苫前を通りすぎ,6月にチャリで来た霧立峠に向かう国道分岐点に辿りつく.

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クルマでも退屈な霧立国道.
我ながらよくこんな道をチャリで走ったもんだ.

海から山へのLSD苫前ライド

国道275で右折し,幌加内へ向かう.
目的は風呂!そして,余裕があれば(空いていれば)新そばを...と思ったが甘かった.
道の駅「ほろかない」の温泉施設ルオントに入り,11時半の食堂開店時間に合わせて上がったら,既に新そば目的の客が50人くらい並んでいた.
腹も減っていたし,並ぶのは苦手なので,町内の別の店へ向かう.

それはラーメン誠や

旭川から幌加内方面にライドする時にはかならず寄る行きつけの店である.
いつぞやのブルベ「宗谷600」でもここで昼食をとった.

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ホルモンラーメンと餃子美味し.
息子にしてみれば「山岡家」の方が上らしいが...

つーことで,食事の後はノンストップで自宅まで.
14時前には無事帰宅.

各キャンプ装備を下ろし,汚れものを洗濯機に放り込む.
海岸線を走った,および前日の「白い道」のせいで後部ハッチが真っ白だったので洗車.
そして,息子は早速遊びに出かける.元気だ.

最初は1人で始まったキャンプツーリング.
グループライドを好まないKazchariは,ほとんどソロ.
やがて結婚し,ヨメさんとの「ふたりキャンプ・ツーリング」が長期休暇時のルーティンとなった.
子供ができて,でっかいドームテントを買って,いわゆるファミキャン化が進行.
娘が成長しヨメが忙しくなり,今年になってからは「息子とふたりキャンプ」が定着化してきた.
数字でたとえるなら「1⇒2⇒3⇒4⇒2」.
また「1」に戻るかな.モンキーで.

さて,次回のキャンプはいつになる?
結局AmazonOLIGHTのセールで色々買っちまったしなぁ...来シーズン用をグッズを.

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