2021/6/28 Sun
生きている実感
Clear sky, 16°C, Feels like 15°C, Humidity 82%, Wind 3m/s from SSE
本来であれば『旭ヶ丘ヒルクライム』にそなえて,十勝岳か旭岳でタイムアタック...が筋なのであろうが,ここ数日,ずーっとインドア(ZWIFT)生活だったため,その反動で本来の主戦場(?)であるLSD(LONG-SLOW-DISTANCE)ライドに出かけることにした.
コースとしては少しでも涼しい箇所を...ということでまず海を目指す.
とは言え,留萌は先日行ったばかり.
爆風?突風?海に行ってきたライド
ゆえに「留萌で左折=南下して一周」ではなく「右折=北上し,霧立峠を越えて旭川まで戻る一周」にした.
ざっと計算すると約300km.
おお,プライベート300ブルベだ.
朝5時起床.
昨晩から始まった『Tour de France 2021』.その第1ステージの残りを最後までオンデマンドで鑑賞しながら準備していたため,出発が遅れた.
それにしても第1ステージ後半の2回の大落車.
一回目の「迷惑看板おばはん」の所業はヒドすぎる.
これまでもレース中に観客が選手に接触⇒転倒事案はあったが,少なくとも選手を応援中だったのは間違いない.
今回のおばはんは違う.
単なる個人メッセージ(ドイツ語で「叔父さん叔母さん,ヤッホー!」らしい)をテレビに映したかっただけ.
凄惨な事件現場中継でのピース野郎と変わらん.
2019年ジロの自撮り並走でミケル・アンヘル・ロペスを転倒させ,タコ殴りにあったにーちゃんより質が悪い.
しかも,このおばはん,現場から速攻で逃げたそうな(現在,憲兵による追跡中).
驚いたのは,このニュースがYahooのみならず,お昼のワイドショーでも取り上げられていたこと.
一気にツールがメジャーに...ならんやろな.
では,ロングライドの装備チェック.
もちろんチャリは長距離最強快適マシンのDomane.
5mmハイトのワイドリム.
忘れてはいけないのが,超便利グッズのハンドルポーチ.
R250(アールニーゴーマル) ドラム型フロントポーチ ラージ ブラック
Kazchariは小さめのレギュラーサイズを使っているが,このデカヴァージョンも欲しい.
こいつを装着すれば,ボトル2本体制に.
そうしてなければマジで今日はやばかった...
次はウェアである.
少し前から股の付け根に再び”おでき”ができており,治療中.
まだ押すと痛い.
【第2類医薬品】テラマイシン軟膏a 6g
ロングライドということもあり,ビブショーツの選択に迷いはなかった.
[パールイズミ] サイクルウェア T230MEGA メンズ
Kazchariが愛用しているのは旧モデル.
このビブ何が良いって,超極厚パッド(3D-MEGA)がロングに最適.
なんだかんだで厚さは正義.
”おでき”の痛みもあまり気にならないっ! 気のせいではないっ!
で,7時出発.
以前から興味があった坂をちょちょいと登り,国道12号に出ていつもの神居古潭行き自転車道に乗る.
今日も暑くなりそうだ.
神居古潭を越え深川市内へ.そして留萌までの国道をひたすら走る.
途中で小平に抜ける道道へ.
ようやく日本海に抜ける.
ここまでで自宅からほぼ100kmとなる.ほぼノンストップ.
ブルベでもプライベートでもおなじみのセイコマ小平店で補給.
腹減りすぎ.
もう少し手前で補給すべきと反省.
ここからようやく海岸沿い北上開始.
ええ感じの昼顔(?)畑.
次週の土日,7/3-4にかけて「宗谷600」ブルベが開催される.
Kazchariは2019年に完走している.
ここからしばらく同じコースを辿る.
その時と比べると,圧倒的に天気が良い.
やはり海は左手(近い)に限る.
そして追い風基調.
ペルフェクトだ.
追い抜いていく数台のバイカーがサムアップしていく.
そして,いつもはクルマで立ち寄る道の駅『おびら鰊番屋』着.
道の駅周辺には,シーズン真っ盛りの「うに丼」を出す店がちょこちょこあるのだが,どこもエライ人出.密っていた.
平日だったらまだ余裕あったかも...あっ,手持ちの”現金”が¥3000では空いてても食えないか.
ひたすら北上.
そしてやってきた地獄の入り口.
右折して霧立峠に向かう分岐点である.
先ほど小平のセイコマでジャムパン,バナナ,コーラで補給したが,この後の長丁場を乗り切るにはカロリー的に不安がある.
スマホでコンビニ検索すると,少し進んだ古丹別という集落にセイコマがあった!
地獄で仏とはこのこと.
峠越えの前に昼食を済ます.梅風味和風スパ,美味い.
ここを過ぎると幌加内への分岐まで何もない.
自販機すら怪しい(なかった).
昼食時にペットボトルの水を一本飲み干し,さらにもう一本買っておく.
♪さぁ行こう.
昨年の霧立峠ライドは以下に.反対側から,かつ途中までやけどな.
熱風!Go!霧立峠ライド(その1)
熱風!Go!霧立峠ライド(その2)
予想通り,進めど進めど全く風景が変わらない.
民家,牧場などの建物もほとんどない.
峠に向かいじわじわな登り.
無風.
午後1時過ぎの直射日光が身体を痛めつける.
どんどん消費されていく水.
意識が飛びそうになってきた.
ゾンビ走法とは似て非なるヤバイ状況.
何もない場所で小休止.
さきほどのセイコマで買った「一本満足バー」で補給.
期せずしてこの休憩場所が,峠への最期の登りだったようだ.
元々ピークがあいまいな峠だが,ここから6%ほどの登りが始まる.
ひたすら暑い.
2本あるボトルのうち,一つは既に空.
もう一本も半分ほど.飲み干すわけにはいかない.
どこか公園などの水飲み場はないか...と変なあせりが出てきた頃,頂上近くで,トンネル工事現場を発見.
プレハブの事務所と簡易トイレがあった.
日曜日なので無人.
トイレの横にはポリタンクに蛇口がついた手洗い場があった.
ひねると,チロチロと水が出る.
助かった.
「この水は飲めません」との表記があったので,ペットボトルに汲んで,頭からかぶる,頸の周りにかける,手や太ももを濡らすために利用.
これで多少涼しくなった.
さらに進む.もう少しで頂上.
広めの幹線道路のせいか,熊には遭遇しなかったが,延々と続く登りの途中,反対車線にキタキツネがいた.
通常,チャリ(ヒト)の姿を見ると逃げ出すのものなのだが,今日のキツネ,なぜかずっとメンチを切っておる.
坂の途中だったため,こちらもスピードが出ない.
横を通りすぎた後,なぜかこのキツネ,後方から猛ダッシュで追いかけてくる!
「おっ,襲われるのか!?」
と恐怖にかられ,思わず踏んで逃げた.
ご存じの通り,キタキツネはエキネコックスという寄生虫を持っており,脚でもかまれた日には大変なことになる.
しかしびびったぁー.迷惑なキツネだ.誰かに餌付けでもされていたのだろうか.
どこが峠だがよくわからないボンヤリ霧立峠.
なんとか到達したようで,下り基調に変化.
何しろ水が欲しい.冷たい水が欲しい...
記憶にある幌加内との分岐にある「そば屋」が頭をよぎる.
自販機が置いてあったはず.そしてようやく到達.
なっ,なんと神々しい...そして美味い! 超美味い! 十勝岳凌雲閣で飲む赤コーラより美味い.
ここまで来たら,今日のライドに終了感漂う.
小さめの峠を越えて士別へ.
途中,自販機にて2,3回水分補給.
今日何本飲んだ?
道北の大動脈,国道40号に到達.
後は南下して旭川に向かう.
青看板の表示は「旭川32km」.
和寒のローソンでおやつ.
まぁ,甘くて冷たいモノは正義な日.
愛別からは高速道路こと自転車道に乗り,一気に旭川を目指す.
陽はまだ高い.
明るいうちに帰れそう.
追い風基調でAveも40km/h近い.
途中,道の真ん中に棒状のものが...直前で気づいた.ヘビだった.
避けきれず轢いてしまう.
少し進んだ後,後方を確認すると,そのヘビがのたうちまわっていた.
Kazchariの体重が58kg,チャリが8kgとして,単純計算で66kgの半分,33kgの寸断力がヘビに加わったことになるが,ヘビってこの程度では死なないのだろうか?
ほら,聞くやん.ヘビの呪いとか...とりあえず白ヘビでなくて良かった(そうなのか).
今後,自分の身に不幸があったら,このアクシデントのせいにしそう.
自転車道をさらに進んで旭川駅まで帰って来た.
噂には聞いていたが,最近の熊出没情報のせいで,あちこち通行止め.
走りにくいことこの上ないが,安全管理上は仕方がない.
でもどこに潜んでんのやろ?
ファットくんにいるフットパス散策も計画中なのだが.
つーことで,19時前に無事帰宅.
走行時間はグロスでほぼ12時間.
300kmまで28kmを残しだが,それを差っ引いてもまぁまぁ良いペースで走れたと思う.
ただし獲得標高は1272mと,距離のわりにはド平坦ルート.
身体のダメージはほとんどなく,お股の”おでき”も気にならなかった.よしよし.
ヒルクラ大会前に,軽量仕様で1本登っとくかぁ.