2024/9/15 Sun
雨の森林浴
晴れ時々曇り.温度:14 ℃,湿度:89%,体感温度:14 ℃,風速:7.4 km/時,風向:NW
さて,いよいよ特別な週末がやってきた.
15~16日にかけての遠征ライドである.
これまで2回ほど「端っこライド」でお世話になったHIGUMA CYCLEさんのツアーに便乗,つまり現地集合での参加となる.
DOMANEなHIGUMA CYCLEで襟裳岬まで行ってみたライド
EMONDAなHIGUMA CYCLEで宗谷岬+稚内に行ってみたライド
今回の行き先は美深の函岳.
30kmほど砂利道を駆け上がった先には360°の大パノラマが待っている.
日本海もオホーツクも,その両方が拝める.
ただし,天気が良ければ...の話.
ゆえに,15か16日のどちらか晴れの日を狙ってのアタックとなるのだが,15日の予報は「雨のち晴れ」なので,「晴れ」の16日に決定.
15日は廃線跡を使った「トロッコ王国」付近,つまり仁宇布周辺の滝めぐりツアーに参加することになった.
スタート地点は高広パーキング.
自宅からは約120km.2時間強の距離である.
9時集合に対し,朝食時間もろもろを考慮して5時半頃に家を出る.
出発時の天気は...やはり雨.
着く頃には止むでしょう.
さて,今回のチャリはファットバイク.
3年前の函岳ライドの記憶をたどると,相当な深ジャリだったことが思い出される.
グラベルのタイヤだとダウンヒル時,少々キケン.
それに,翌週には「NISEKO GRAVEL AUTUMN」が控えている.
落車して自身やチャリを壊したくないのだ.
TopstoneなNISEKO GRAVEL参戦記(その3)~PANARACER NISEKO GRAVEL AUTUMN RIDE 2023編
そして,今回は車中泊の可能性もあるため,コットやらエアマットを持参.
トランク,後部座席に余裕がないのでファットは前後輪を外して積む.
うむ.こちらの方が安定している.
国道40号を北上.
和寒のローソンにておにぎりとコーヒーの朝食.
小雨が降り続いている.
それに,寒い.
長袖インナーに半袖ジャージ,ビブにレッグカバーという装備だが,生地の厚い,起毛ジャージの方が良かったかも,と後悔.
士別,名寄を越えて美深のセイコマまで移動.
本日分の補給食を購入する.
のんびりしすぎ? 8時半頃に目的地の高広パーキング着.
ファットを降ろす.
先着1名.
「旭川-宗谷ライド」にてご一緒したAMさんだった.
AMさんはこだわりのクロモリMTBで参加.
なんと高校の頃に買ったものだそうな.なんという物持ちの良さ!
次にAZさん登場.
KONAのファットだ.
初対面だが初対面ではない.
STRAVAで相互フォローをはじめ,実は毎冬の「びえいスノーサイクルフェスティバル」でほぼ同順位を争っている仲なのである(勝手にライバル化).
第1回びえいビルケの森スノーサイクルフェスティバル~120分耐久レース
しばらくすると,HIGUMAバスおよびEさんのピックアップも到着.
これでメンバーが揃った.
いよいよ出発.
背景に既に滝が2本.
このパーキングは,トロッコの折り返し点の前にある.
そのすぐそばから最初の滝に行く予定が...いきなりの通行止め.
幸先いいのか悪いのか.
道道,つまり舗装路をしばらく移動.
さすがに今回はMTBとファット.
いつものアホみたいな巡航速度ではなく,極めて平和.
それでもファットタイヤの爆音ノイズが山間にこだまする.
グラベル入り口を発見.
進入する.
当然だが,路面は湿ってヌタヌタ.
実にファット向けの道.楽しい.
で,最初の「激流の滝」着.
見切れているが,どこが激流なのかわからん.
ちなみに雨のグラベル対策として,ファットにはロード用のASSセーバーを付けているが,正に気休め.小さすぎて全く役に立っていない ⇒ ケツが冷たい.
さて,道はまだまだ奥に続いている.
既に携帯の電波は飛んでいない.
GPSで進路を確認しつつ進むが,通行可能かどうかは未知数.
やはりグラベル散策はこうでなくては(ただついていくだけだが).
立派な橋がある.
排水溝の落ち葉や泥が片付けられていたので,人の通行は(たまに)あるのかもしれん.
気持ちの良い直線路に出る.
またしても橋.
プレートに「コタンバシ」とある.
コタンとは村のこと.
うむ.これはもしかして集落に抜ける橋なのか?
甘くはなかった.
道は消失.ただの空き地になった.
はるか昔は集落があったのかも.
これ,一人で来てたらホラー案件やな.
来た道を戻る.
よく見ればこの橋,人やクルマが通った形跡なし.
グラベル入り口からこの行き止まりまではずっと登り基調.
ということは...この帰り道は下りのハイスピード!
めちゃめちゃ楽しい!
だがしかし,容赦なく飛び散る泥!
顔や上半身が御覧の有様に.
舗装路に戻る.
リアフェンダーは極小,フロントフェンダーは昨年割れてから取り付けていない.
ゼファール(Zefal) フロントフェンダー DEFLECTOR LITE ブラック XLサイズ 2553
で,結果的にカラダの前後泥だらけ.もちろん顔も.
50代おっさん,はしゃぎ過ぎだ.
さて,一旦駐車場に戻り後半戦へ.
まずは旧仁宇布駅に寄る.
ここがトロッコの発着点.
懐かしい.
昔,家族と来て,しっかりトロッコに乗ったなぁ.
息子はもういたっけ?
で,ここで昼食タイム.
全員泥だらけゆえ,室内にて腰を落ち着けての飲食はあきらめた.
小屋の外で焼き鳥とたこ焼きの販売があったので「たこ焼き」(¥500)をチョイス.なぜか青のりがのってないが...まぁ良いでしょう(関西人はうるさい).
食べ終わったので散歩.
トロッコの塗装,派手だ.
「美幸線」の一駅として活用されていた頃の備品が並ぶ.
次のグラベルを探して山の中へ.
分岐で右に行けばパラダイス(グラベル).
主催のKさん夫婦.
自由人かつタフだ.
この夏だけで道内何Km走るんやろ?
文字通りの「雨霧の滝」.
謎の「女神の滝」.
そしておなじみの自己責任表示.
ミネラルウォーター汲み場.
写真ではわからんが,結構降って来た.
ここでメンバーで進むか戻るかの挙手(「どちらでもいい」が多くて草).
⇒ 進むことに決定.
まっ,あまり寒くないし,泥だらけのチャリがキレイになるかも...(なりません)
で,さらに1kmほど進むとあるのが「雨霧の滝」.
これが実に見事な滝で,まさに今日のハイライト.
雨ニモマケズ走った甲斐がありました.
メインの滝の隣にももう1本流れていて,実に画になる.
ピーカンよりも,こうした小雨の方が雰囲気があって良い.
少し戻るとクルマ用の駐車スペース.
そこから小道を歩くと「女神の滝」があるそうな.
うーん,歩きか...という声もあったがせっかくなので行ってみる.
これがまた...長い.
そらそうだ.山道の300mである.
割と本格的な登山道.
SPDシューズも滑るぜ.
苦労した割には,小規模な滝.
今日はさっきの「雨霧」がベストやな.
で,例によって帰りのグラベルを快走ダウンヒル.
舗装路では,Eさんがウィリーに失敗して落車するというトラブルもあったが,無事にデポしたパーキングに戻る.
空はすっかり晴れ渡っている.
さきほどの滝めぐりが幻だったかの様.
このパーキングにはトイレがある.
そこの水を使ってさっと洗車.キレイになりました.
まぁ,明日もグラベル三昧なのですぐに汚れてしまうわけだが.
チェーンへの注油だけは念入りに.
ワコーズ CHL チェーンルブ 浸透性チェーン用防錆潤滑剤 A310 180ml A310
ふと,隣を見るとEさんがピックアップの荷台にMTBを直乗せ.
まだ数台乗せられそうなので,ファットの輸送を頼んでみる.
快く承諾していただけた(タイヤ外さずに済んだ).
今日は美深のコテージに宿泊して「ジンパ」の予定.
アルコールやら明日の朝食,補給食を購入するため,美深市内のスーパーに寄る.
ドアの「引く」が「弓K」に見えて脳が混乱(疲れているのか?).
美深キャンプ場着.
車中泊ではなく,なんとかコテージにin.
夕食開始まで1時間半.
隣接する「びふか温泉」にてサウナを無事3セット.
残念ながら外気浴スペースがないので,冷水浴後も汗がひかない.
これでは”ととのい”が来ない.惜しい.
6時ぴったりにコテージに戻る.
既に「ジンギスカン」が用意されていた.
まず話題にのぼったのが「どうしてジンギスカン鍋の形はこうなのか?」である.
確かどこかで「羊=モンゴル=チンギスハーン.ゆえに,そのモンゴル軍の兜の形状から」と聞いたことがあるのだが,他の道民メンバーは知らないと言う.
Kazchariもあやふやだったので改めて調べてみる.
知ってるようで知らないジンギスカン鍋♪そのひみつをご紹介します
違ってた.
もう一品.「煮込みジンギスカン」.
ええ,肉が余っていたもので...美味し(っつーかジンギスカンはジンギスカンな味).
つーことで楽しい夜は更けていく.
ただし,この団体の平均年齢はかなり高い.
9時過ぎ,そうそうに宴は終了し,みな寝床につく.
そう,このツアーは明日が本番なのだ.
地獄を楽しみな.