2025/10/26 Sun
虎の穴?

曇り.温度:7 ℃,湿度:81%,体感温度:8 ℃,風速:2.2 km/時,風向:NNE
本日は砂川からの刺客ことJさんのアテンドで新十津川発で奈井江やら美唄の山々を巡るグラベル三昧ライド.
ヒグマ被害の報告が相次ぐ昨今.
二人だけで山奥を走るのはキケンと,Jさんが地元や札幌のグラベルライド仲間に声をかけた.
結果,総勢7名での豪華なグラベルツアーとなった.
気になるのが当日の天気予報.
一週間前から傘マークが消えない.
前日まで雨予報のままだったが「昼過ぎまでは大丈夫でしょう」ということで,いざ,新十津川へ!
朝7時に家を出て集合場所には8時半頃着.
既にJさんが到着していた.
続いて参加メンバーが続々と到着.
みなさんとは初対面なのでご挨拶.
そして始まるメカ談義.
ロードと違って,グラベルはカスタムの幅が広い.
マイナーなパーツ名やら専門用語が飛び交って,メカに弱いKazchariは全然ついていけん.

雲多めではあるが雨は降っておらず,あまつさえ太陽も出ている.
念のためとジレやらウインドブレーカーをリュックに詰め込み,さぁ出発しましょう.
まずは舗装路を軽く走りつつウォーミングアップ.
風が冷たい.
早くカラダを暖めないと.
いくつかの角を曲がってグラベル開始.

Jさん曰く,この辺りのグラベルはカーブなど一部舗装されていることが多いそうな.
とまぁ,それはともかく坂が来たぁー! うひょうひょ(変態).

いやいやこれは楽しいな.
(写真は舗装路だが)適度な締まり具合のグラベルが実に走りやすい.
軽量(?)な車体,それに前後サスが良い仕事をする.
リエゾンを挟んで今度は開けた場所に出た.

十勝周辺のグラベルに似た雰囲気(そうか?).


界隈(?)で有名な神内ファーム周辺.
何やらおしゃれな別荘が並ぶ.
長いダウンヒルを終えて休憩.
続く舗装路はアップダウンが激しく,インターバルトレーニング状態.
いつものE-Bikeに引き回される「旭川自転車愛好会」でのグラベルライドを思い出す.
「今日って,もしかしてゆるポタではなかった?」ことに参加者が気づき始める頃.

舗装路の坂を登るとそこはワイン用ブドウ畑.
そういや先日の鷹栖ライドでも似たような場所があったな.

どうやら北海道はワイン産業を積極的に盛り上げようとしているようだ.
温暖化のせい? 米もおいしくなったしな.
まぁ,ワインに限らずKazchariはあまり酒は飲まんけど(除くキャンプ時).
さぁさぁ,次のグラベルだ.連続攻撃だ.

荒れた路面のダウンヒル中,先行するJさんが急にストップ.
何かが落ちた? ただの石はねだった模様.
Kazchariを含め,誰かが何かを落とす(壊す)のもグラベルあるある.
集団ライドは楽しいが欠点もある.
自分のペースで止まれない=写真が撮りにくいこと.
特に今日は...徐々に巡航速度が上がってきたぞ.
これはこれで楽しくて停まるのがもったいない感覚.
やはり元々”そういう”走行会&メンバだったのか?

次のグラベルは泥ヌタ.
こういう道はファットが楽しい.

補給ポイントが乏しい今日のルート.
Jさんがあらかじめ調査していた自販機ポイントに到着.
Coke-on他,キャッシュレス対応だが,電波が悪いのかなかなか決済されない.
その上,例によってゴミ箱がないのでKazchariはパス.
休憩中,話のタネにこれまでの冬チャリ写真をみなさんに公開.
変態認定されてしまった.名誉だ.
今年も12/30に開催予定の,例のアレを宣伝しときました.

地元の農家さんが開いている臨時売店を発見.
この近くに住んでいる参加者のOさん.
スタートからここまではMTBだったが,集団についていくのが辛くなり自宅でグラベルバイク(スペシャのDIVERGE)に乗り換えてきた.
おお,本気モードだ.
そう,未舗装だけならMTBは無敵だが長々と続く舗装路は苦手.
やはりダートだけのクローズドコース向きだな.

で,この売店だが開店は本日まで.
在庫一掃なのか,豚汁とおにぎり,漬物のセットがなんと¥200!という昭和価格.

美味しくいただきました.
特に漬物の塩分がありがたい.
ここでの補給がなければ,この後の激坂を乗り越えられなかった...かもしれない.
朝出ていた太陽は姿を隠し,すっかり曇り空に.
今にも降りそう.
のんびりしているヒマはない.急ぎましょう.
これからがメインイベント.
奈井江林道「京極線」に突入する.
まずは高速道路下のトンネルをくぐる.
ゲートありだが通行禁止というわけでなく,山からエゾシカが降りて来るのを防ぐ目的で設置されている.

全員通過後,きちんと閉めました.

ここから延々と続くヒルクライム.
外部スピーカーを装着している人はボリュームを上げる.
突如『ブレイバーン』が流れてきて大笑い.
場所が場所だけに勇気爆発である!
例によって最初はヒルクライム・ヒャッハーだが,知らない道ゆえ全然ゴール(山頂)がわからん.
曲がっても曲がっても登っていく道が見える.
調子に乗って走っていると,Jさん他をちぎってしまい,一緒に走っているのが,先ほどグラベルロードに乗り換えたOさんだけになってしまった.
それに...気のせいだと思いたいが,林の中から「カサカサ」という音が幾度となく聴こえてくる.
これはヤバい.ヤバすぎるぞ!
この辺りは超ヒグマ出没エリアなのだ.
先ほどの売店のおばちゃん達にも忠告されたばかり.
ここはペースを落として,後方の集団を待つことにした.

ちょうど頂上っぽい場所に到着.
この山に詳しいOさんに訪ねると,本当の山頂はもう少し先らしい.
まぁ,展望もまぁまぁあるし,ヒグマが潜んでそうな林もないので,ここでみなさんを待つことにする.

ところがJさんとSさんの2名がなかなかやって来ない.
ま,まさかの事態?
...と思う頃,お二人到着.
Sさんが持病の腰痛悪化でリタイヤ寸前だったとのこと.
だが,この場所からだと戻るも地獄,進むも地獄エリア.
あと少しで登りも終了.
騙し騙し進むことになった.

ルート上の山頂はここらしい.地味だ.
ここからは爽快なダウンヒル開始.


開けた場所で急停車&撮影大会.
とんでもなく山奥である.
間違っても一人で走る勇気はない.
なんとJさん,このライドのために試走してくれたらしい.勇者だ.

小粒の雨が降って来た.
本格的にヤラれる前にゴールできるか?
この辺りの林道の特徴なのか,この京極線もところどころ舗装されている.
ただし,その路面状態は決してよくなく,また緑色のコケが生えている.
一歩間違えればスリップダウン.
そして動体視力の低下がキバを剥く.
今日はコケません!
腰痛のSさんも含め,全員無事に下りきる.
これで今日のハイライト「林道京極線」をオールクリア.
実に走りごたえのあるグラベルだった.
さすがのJさんチョイスである.

とまぁ,一息ついた感じなのだが,実はこの後のルートも面白かった.
どこかの採石場につながる道のせいか,大型トラックが行きかっているようで,未舗装にも関わらず路面がガッチガチに固められている.
ツルツルではなくしっかりとグリップ.
緩斜面かつ道幅の広い超高速ダウンヒル・ロードだった.
これは楽しい.
しばらく進むと久々に住宅街.
ようやく一安心.
ヒグマとの遭遇を無事回避したぞ.
で,国道12号を渡って,文明社会の象徴であるコンビニにIN.
あくまで昼食はデポ地近くのレストランの予定.
腹が減ったが,ここはエナジージェルだけで我慢.

石狩川沿いの堤防へ.
寒い寒い.早く帰ろう.
前方からクルマがやって来た.
まぁ,広い堤防だしクルマの通れるのか...とボヤーッと見てると,車体の後方から黒い生き物が...
えっ,えっ,まさか! こ,子熊!?
と,一瞬ビビったが,なんてこたない.黒い犬だった.まぎらわしいわ!
後で聞いたところによると,クルマに乗りながら犬の散歩をする人が結構いるそうな.人騒がせな習慣である.
もう一つ.
この河川敷は森から結構離れているのだが,実はクマの目撃証言も結構あるそうな...シャレにならん.

それはともかく,この堰は妙におシャだ.

つーことで,セグメントになっている激坂タイムアタックなどを経て,雨が本降りになる前に無事デポ地に帰還.お疲れ様でした.

泥だらけになったTopstoneだが,乾いてしまった土をタオルで拭くと傷だらけになってしまう.
本格的な洗車は家ですることにし,ゆっくりとハスラーに積み込む.
だが,SさんTさん,なんと充電式の高圧洗浄機と水タンクを持参.
洗車を始めたのでびっくり.
いやぁ,もうそういう時代なのだ(意味不明).
思ったよりも安い?
で,落ち着いたところでレストランへ.
えー,現在15時.田舎あるあるで14:30でクローズ.
もう一軒,温泉施設にあるレストランもクローズ.
見事に昼食を食いっぱぐれた一行であった.
ホンマ,途中の臨時売店で豚汁とおにぎり食べといてよかった.
とは言え,それだけでは足りず,非常用にと持っておいた補給用のプロテインバーに手をつける.
つーことで本日は解散.
そのまま帰宅する者,風呂だけ入る者などバラバラ.
また会いましょう.
で,Kazchariは先ほどの温泉施設『グリーンパークしんとつかわ』にてサウナ3セット.
グラベルではコケなかったのに,洗い場で滑って転ぶトラブルあり.
実は相当脚に来ているのか?
すっかりデキあがった後,外に出ると大雨.
慎重に運転しつつ旭川に帰還.
ふー,なんとか雨は回避.
総勢7人のライドでクマさんからも退避.
ヴァリエーションに富んだグラベル.
楽しいライドでした.
雪が降る前にまたどこか,走れますかな?











































































































































































































