ファットな100kmサイクリングin旭川

2022/7/24 Sun

気分だけはもうワウト.

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なにやら東川や美瑛に対抗して,旭川にもサイクリングイベントを...という意図で企画された(らしい)『100kmサイクリングin旭川』

ちなみにこんなコース.
いつも個人で走っているトレーニングコースとほぼ同じ.

Kazchariは全くノーマークだったが,先に申し込んでいた友人が,都合により出走できなくなり,代理参加することになった(主催者承諾済み).

ちなみに参加費は¥1,000だったそうな(ブルベより安いぞ).

正直,いわゆるファンライドは“刺激”が足りないので,もはや参加することはないと考えていた.

しかあし,一方でこうしたイベントの先頭集団にはガチ勢が固まり,自然に競争気味になるのもよくある話.

今回の100kmコースには旭川名物「就実の丘」(斜度16%)が組み込まれており,ここを競争状態で登ったらベストタイム出るんとちゃうか...との野望がムラムラと湧き上がってきた.

問題は最近の週末雨模様な天気パターン.
ただし24日に関してはしばらく雨予報だったのが,いつの間にか「降水確率10%,曇り」に変わっていた.
「おお,ラッキー!」と,前日にDomaneの洗車および注油を行ったのだが...

さて,開けて24日の朝6時,カーテンを開けると見事に雨が降っていた.

「なんじゃこりゃあ!」とスマホで天気を確認.
すると...

えっ?「降水量0」なのに,どうして外は雨?
雨雲レーダーも見てみる.

ほわっ?「雨雲0」? では上空の雲は何なんだ?

誰かが言っていた.人類はこれまで膨大な金と時間をかけて天気予報の精度をあげようとしてきたが,ここまで当たらないとなると...壮大な無駄遣いでは?

これ,下手したら漁師とか農家のじーさんの方が風や空気から天候の変化をキチンと読めるんちゃうかと思うで.

つーことで,DNSが頭をよぎったが,天気の回復傾向を信じて,参加だけは決めた.

次にチャリの選定.
せっかくきれいにしたDomane.
雨の日はタイヤ,ブレーキ,チェーンなどの摩耗が激しい.

つーことで「1300」出走を控えたDomaneは温存.
ファットバイクで参加することにした.
折しも先週のグラベル遊びでまだ泥だらけ.

天気が荒れる前のグラベル三昧ライド

今日のイベントが終わってから徹底洗車で,ええんでないの.

スタート会場は東光の「旭川地区防災拠点センター」
自宅から近いため自走する.

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この手のイベントだと,たまにかさばる...いや,豪華な参加賞がもらえて,チャリで運ぶのに苦労することもあるが今回は大丈夫だった.
ゼッケンすらない.

さて受付を済まして周りを見回すと,ファットどころかMTBもいない.
クロスバイクもママチャリもいない.
ほぼ100%ロードバイク.

一応参加規定に「100Kmを7時間内で走破できる人」という条件がある.
それなりに走れる人のイベントということか.
ブルベやヒルクライム大会に比べると,どことなく緩い雰囲気があるけどな(※個人の感想です).

ただし50Kmクラスには,犬を身体の前で抱っこしている人(コケたらどうする?),タンデム自転車の人(激坂大丈夫?)がいたけど.

待ち時間の間,「Kazchariさんじゃないですか?」と知り合い数人から声がかかる.ファットだったので気づくのが遅れたとのこと.
そやろなぁ...

小雨の中,9時出発.

申込み番号通り3番手で出発したら,前の人のチェーンがいきなり外れた.
その連れの人も止まり,結局Kazchariは誘導員のツキイチポジション.

これがまぁ,最初の忠別川サイクリングロードからして,結構なハイペース.
やや追い風ということもあり,27~30km巡航.
当然ついていけない人もおり,早くも集団バラバラ.
もう「ガチ」なのか「ゆる」なのか,よくわからないイベントになった.

さすがに指導員の方も,ペースを落としてややゆるくなって,5,6人のグループになった.
サイクリングロードを下りて一般道へ.
それまでは先頭についていけたが,空港前の坂でさすがに離される.
重い.やはりロードにはかなわん...ゼイゼイ.

ロードのガチ勢に先行してもらい.
後はマイペースで.

雨が止まん.

そのまま「就実の丘」に向かうが,完全にぼっち.
当初の目的だった「競争してのベストタイム更新」プランは早くも崩れる..って,今日はファットで参加やがな.

そのまま丘を越えてアップダウンの続く丘陵地帯に入るのだが,昨日の雨で路面に泥が流入している.
実際,ロードの人で落車があったようだ.

とは言え,そこはファット.こういうコンディションも全く問題なし.
ドロッパーシートポストで(気分だけは)モホリッチばりのダウンヒル.
ファットを選んで正解だったかもしれん.

PC1の忠別ダム管理事務所へ.

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まんじゅう,バナナ,水の補給.
ハンガーノック寸前だったので助かる.

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ダムの上は霧.
パスして行ったロードの人が「こういうのも幻想的でいいですね」と言っていた.同意.
そう,雨は止まないけど,この状況を楽しんでいる自分がいた.

忠別湖を一周.
サイクリングロードを通って東川へ.
PC2のキトウシ森林公園(キャンモア)着.

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うーん,ここでもバナナなどの補給を期待していたのだが何も出ず.残念.
残り40kmだが,このままだと保ちそうにないので,手持ちのジェルを開封.
トイレだけ済ませて出発.

東川町裏手の農道から桜岡に抜け,永山からサイクリングコースに入る.

その間,数人のロードに抜かれる.
その度に「ファットでよくがんばりますねぇ」との声掛け.
はい.良いトレーニングです.

全体を通じ,約30Km/hのペースで巡航.
無風だとこんな感じ...つーかローギアで回しても平坦だとこれくらいしかでない.
少し下りになると,ギアを使い切ってしまいカラ回り状態.
やっぱ,ファットくん,長距離ブルベで使うのは難しいかも.追い風ボーナス区間がもったいない.

今回は「就実の丘」のような激坂を除き,基本的にTTポジションで走行.

昨夜,ちょうどツールの第20ステージ,個人タイムトライアルを観ていたこともあり,走行中の脳内イメージは,ずーっと,ワウト・ファンアールトのミドリ(ポイント賞ジャージ)のケツ.
体幹から大殿筋にかけてのすさまじいボリューム.
「赤筋,白筋なにそれ?」の山岳,TT,スプリント,全てのステージで勝てる脚質VA.
かっこ良すぎる.

総合優勝者は確かにチームメイトのヴィンゲゴーだが,誰がどう見ても最強のライダーはワウトでしょう.
こんな選手,Kazchariの10年ほどのロードレース観戦歴でも見たことがない.

旭川駅を越える頃には7人程度の集団となり,ペースも24,5km/hに落ち着く.
その最後尾にポジション取り.
他の参加者の機材を眺めながら走る.

ゴール間際,軽くスプリント.
100kmを結構なペースで走ったけど,割りと楽だった.
イベント参加でアドレナリンが出てるせいかな?
雨で気温が低かったことが功を奏したのは間違いない.

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戦利品は以下の通り.

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東川産おかき,なかなかイケる.
帽子は...デザイン的にちょっとアレだが(息子にプレゼント).

つーことで代理参加の100kmトレーニング...いやファンライド無事終了.
なかなか走りごたえのあるコースだと思うが,それならそれでエイド(PC)の補給をもう少し充実させてほしいなぁ(参加費据え置きで).

コース上,意外にもコンビニの前を通過しない.
PC1の補給だけではハンガーノック者が出るかも.

TTバーの有効性が確かめられるなど「1300」に向けて色々と勉強になった.
も,もちろんファットでは出ませんからねっ!

モンキー125,ブルベを走る!?(その2)

2022/7/9 Sat

これもまたコラボレーション.

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これまでのあらすじ.

モンキー125,ブルベを走る!?(その1)

芦別のPC,もといコンビニを出発.
道道4号で深川に向かう.

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このあたりはいろんなブルベで走ったなぁ.
そういや先日もモンキーで滝(のそば)まで行った.

モンキー125,山に登る

次の目的地は「ネコバス」のある戸外炉峠.

その途中の坂で前方からヒルクライムしてくるローディ発見.
いやはや,この蒸し暑いのにご苦労なことで(とオートバイの時は考えてしまう).

次から次にローディが登ってくる.
なんだか見覚えのあるジャージ.

「吉田輪業」?

おお,ヨシリンさんのチームか.
よくイベントで見かけるなぁ.

さて,その次のローディ.
サ,サイドバッグ? それにやたらに荷物が多い.
へ,変態だ...黒赤のピナレロにR1ヘルメット,極め付きはリアラックにテーブルが付いている!?

思わずモンキーを路肩に停車.

「おっ,Oさんじゃないですかぁ~!」と叫ぶ.

しかし,セグメントを必死の形相で登るOさんにKazchariの声は届かない.
力なく手を上げて,そのまま登っていく.

後続のkaba3に「あれ,Oさんですよ」と告げると,kaba3,UターンしてOさんを追い立て...いや追いかける.
どうやらタイムアタックを邪魔...いや応援にいくようだ.

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しばらくして引き換えしてきたkaba3とネコバスへ.

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近くの駐車場にもローディがたむろっていたので,知り合いかもと期待して向かう.
案の定,チーム・ヨシリンさん+αの面々であった.
えー,かの割烹着ヒルクライマー,Iさんもチャンピオンジャージでおられました.

旭ヶ丘ヒルクライムアタック2022

しばらくすると,先程すれ違った方々も戻ってきた.

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いやいやいや,偶然にもホドがある.
こんな田舎の坂道で,たまたま休憩している知り合いに遭遇するとは.

ネコバスまで戻り,再度記念撮影.

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この後,深川で昼食をとるという一部のローディ達と道の駅前のラーメン屋「一蔵」へ.

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Kazchariはシンプルに「特上味噌ラーメン」を注文.
味は良いが量が少なめ...いかんいかん.今日はチャリじゃないのでカロリーゼロにはならんのだった(さっき食べたシュークリームは?)

この店,季節限定の変わりメニューが多く,せっかくならそれにトライすればよかったかも...とOさんの「トマト冷麺」を見て思った.

さて,極悪ローディー&バイカーはマイボトルにたっぷりと冷水を補給し(ちゃんと店員さんの許可は頂いております),それぞれのルートで旅立つのであった.

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今日の「グラブル」は,後半かなりの部分をランドヌール札幌伝統の「旭川200」「(鷹栖)アイスブルベ」のコースと被っている.
よってこれから多度志経由で旭川に向かうことになる.

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深川の線路を越えてしばらくすると,kaba3がバイクの交換を提案してきた.
ふふふ,そうそうKazchariもカリカリチューンのKSRに興味があったのだ.

一番下が「N」などの説明を受けいざ発進!...ストンとエンスト.
気を取り直して,いざ,発進!...ストンとエンスト.
やっぱり他人のバイクはクラッチミートが難しいわ.

走りだすと問題な...いやあった.
さすがに半レーサー仕様(?).
サスが固い固い.
よく言えばふわふわしていないが,一方で接地感,路面追従感が希薄.
腰高でまるで空中を浮いているような,そんな感じ.
一方で,エンジンはさすがに元気.
アクセル一捻りで...(自粛)

うちのモンキーもそうやけど,性能を目一杯使って走るのが125ccの楽しさ.
大型の余裕や快適さはそれはそれで捨てがたいが,乗せられている感が強い.

つーことで,みんな大好き多度志のセイコマ(ただしゴミ箱なし)で小休憩.

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kaba3曰く「やっぱり,モンキーは”ザ・ホンダ”なバイクですね.クセがなく誰にでも乗りやすい」

そうなんですよ.
思えば,Kazchariのバイク歴は「VT250F」⇒「VFR400Z」+「NX125」⇒「V45MAGNA」⇒「XR-Baja」という見事にホンダ党.
意外に保守的かも.

えっ鈴菌偽陽性? 確かに(四輪は)ジムニー⇒ハスラーオーナーですけど,何か?

江丹別まで移動.
小さい橋を渡り,川沿いの第3セクターへ.

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ここもまた走りごたえのある道.
適度に荒れ,適度に直線,適度に水たまり.

ファットバイクだと川に突入して遊べたりするそうな.
自宅から近いし,今度遊びに来てみよう.

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15:00過ぎ,何やらMTBで遊べるトレイルがあるという噂の「とみはら自然の森」着.
たまたま職員の方がおられたので,事情を聞いてみる.
鳥,花,虫の観察公園なので,徒歩のみOKで自転車はNGとのこと.
まぁ,そうでしょうね.

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そして第4セクターへ.

このグラベルは江丹別ダムから丸山自然路へと抜ける道となっている.

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途中,ホンダのテストコース脇を通る.
緑のフェンスが延々と続く直線.

場所的に冬道走行の実験場なのだろうか?

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「アイスブルベ」でも通った直線道路.
上富良野にも負けない.

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少し場所がズレているが,真冬はこんな様子.

OLYMPUS TG-5 / 2019年1月26日撮影

時間的に“おやつの時間”
そやけど...既に食べ過ぎだ.

鷹栖のお店でハンバーガーとソフトクリームを注文.
もう一度言う,食べ過ぎだ.

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チェーンでない店にしては安くて,当然美味い.

ただ,少し気になったことがある.
注文後,店の外にあるベンチまで持ってきてもらい,食べたのだが,領収書を見るとしっかり「袋代」が請求されていた.
必要の有無聞かれたかなぁ?
Kazchariは基本的にレジ袋の類を断っているので,そこだけは納得いかん.

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オプションの河川敷ダートをちょろっと走り,いよいよ本日最後のセクター,嵐山展望台である.
ここには以前,DOMANE,つまりロードバイクで来たことがある.
確かその時は,雨上がりでエラい目にあった記憶が...

もちろん,オートバイだと楽.
あっという間に展望台前の駐車場に到着である.

当初のプランでは,さらに展望台まで登り,そこを通過チェックポイントにしようと考えていたそうだが...キツイな,それ.

やばい.雨がぱらついてきた.

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そして国見峠で最後の撮影.

昆虫採集禁止の場所で,虫取り網おぢさん達がいたことは見なかったことにしよう.
きっと何かの調査でしょう.

この後,サクっと下って旭川新道で解散.

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無事帰宅.
こうしてカロリー過多の「グラブル」検証ツーリングが終わった.
実に楽しかったが,コレステロールが恐い.

ホコリだらけのモンキー洗車中,ヨメさんと息子が札幌から戻ってきていた(ラグビーの試合).
疲労+汗だくなので,近くのスーパー銭湯に行きたいと言う.

お,おう.
当然,夕食も外食となる.
入浴後,Kazchariが注文したのは「ソースカツ丼」
おいおい,先程のコレステロールへの恐怖はどこへ.
今日はこの後,チャリ乗れへんし.

不思議だ.
オートバイなのに腹が減る.

Kazchariの健康はともかく,本日の「グラブル200」の検証である.
結論としては,めちゃめちゃキツイコースという印象.

マウンテンやファットだと,舗装路の移動がしんどい.
ロードだと,ジャリ道での転倒・パンクリスクがある.

グラベルがベストかもしれないが,ブルベ愛好者かつグラベルバイク保持者ってどのくらいいるのだろう?

まぁ,キツければキツいほど喜ぶ変...いや,エンスーのイベントなので開催されば満員御礼間違いない.

走行中,色々とコース修正を相談.
当然,近いうちにファットバイクを使っての死走の予感...うげっ(と言いつつニコニコ).

その後,フランス本国に書類を送って,認定されれば晴れてブルベコースとして認定されるかもとのこと.

うん? これでいつの間にかKazchariもブルベ主催者の“中の人”なのか?

つーことで,kaba3,今日はありがとうございました.

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モンキー125,ブルベを走る!?(その1)

2022/7/9 Sat

これぞコラボレーション.

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本日は,いつも冬チャリライドで一緒に遊んでいるkaba3のお誘いを受け,オートバイツーリング.

★北海道★道北のファットバイク好き「kaba3」

誰かと一緒に走るなんて,何年ぶりだろう.
少なくとも10年以上は...走っていない.

kaba3さんはとあるブルベ主催団体の”中の人”.
その新コースの調査に同行することになった.

その新コースは「グラブル」,つまりグラベル・ブルベ
コース上に未舗装区間がある200kmブルベである.

Kazchariの知る限り,最近では2019年の「BRM915ちょいグラベル十勝」ぐらいしかなかったはず.

BRM915北海道200kmちょいグラベル十勝

事前に,Kaba3から「ride with gps」経由でコースマップを頂く.

第一印象 ⇒ 「あれ?意外にグラベル少ない? 旭川峠は使わないんや.楽勝!」...と思っていた時がKazchariにもありました(反省).

一応,コース“案”なので詳細は省きます.

前日にブルベで使っているGPS「etrex30x」にコースを入れておく.
200kmだと「BASECAMP」を使っての調整は不要のようだ.

Garmin etrex30xの困った仕様~gpxファイルが...

さて,予定ではKazchari家に8時集合.

時間が近づくと,何やら遠くで小型バイクの排気音が.
近づいたかと思えば,また離れていく.
そう,Kazchari家に来る客人はたいてい迷う.
どうやら,この付近はナビがうまく働かないらしい.何かの結界が張られているのか?

つーことで,kaba3はワークマンで買ったというメッシュジャケット上下で登場.
そう,この時期はメッシュじゃないとオートバイなんて乗ってられない.

昔だったら,Tシャツにプロテクターなし,ペラペラのウインドブレーカーに膝の出たジーンズという出で立ちが標準だったが,今だと怖くて乗れない(いや,近所だったら乗ってるか).

Kazchariもいつものコミネマ~ン.

コミネ(KOMINE) バイク用 プロテクトメッシュパーカ-テン Navy Marble M JK-114 1096 春夏秋向け プロテクター CE規格レベル2 メッシュ素材

ジーンズの下には冷感ステテコと膝パッド.

おたふく手袋 夏用インナー 7分丈パンツ [吸汗速乾 消臭 接触冷感 コンプレッション メンズ] JW-631 ブラック S

コミネ(KOMINE) バイク用 エアスルーCEサポートニーガードフィット ブラック Free SK-827 12997 プロテクター CE規格

そやけど,kaba3のメッシュズボンいいなぁ.
ワークマンでセール中だとか.帰りにでも寄るか.

出発前に互いのインカムが接続できるかどうかトライ.
Kaba3さんのはデイトナの「DT-01」? おお,高級品だ.

デイトナ バイク用 インカム 6人通話 最大1000m通信 通話自動復帰 Bluetooth DT-01(ディーティーオーワン) 1個セット 98913

KazchariはAmazonで買ったよくわからない中華ブランド(OEM多数).

【2022進化版】 バイク インカム ヘルメット スピーカー Bluetooth 薄型 IPX 65防水機能 分離 HI-FI音質 Siri/S-voice バイク用インカム バイク無線機 技適認証取得済 日本語説明書 B35 blue 1人用

昨年¥2,804で購入(現在やや高め).

Amaのレビューでは,他社どころか同一機種でのリンクすら不可,つまりインカム機能はない,という記述がある.

Kazchariは基本的にぼっち運用なのでiPhoneと繋いでスピーカー代わり.
何も問題はない.

どうせ無理だろうと接続ボタンをポチポチに押していると...なんと.kaba3のインカムと繋がってしまった!
なかなかやるやん.

ただし,残念ながらKazchari側のイヤホン,つまり聞こえてくる声が小さく,走行中は間違いなく風切り音に邪魔されるだろう.一方,マイクを通してKazchariの声はよく聞こえるそうな.惜しい.

家の前で30分ほど話した後,出発.
あくまでブルベのコースなので,本来であればサイクリングロードが含まれているのだが,もちろんそこはパス.

西聖和の駅を越えて美瑛へ向かう.
そのまま北西の丘公園まで一気に移動.

いやいやkaba3,さすがアマ・レーサーだけあって速いっす.
それに加え,カリカリにチューンされたKSRもめちゃめちゃハイパワー.

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Kaba3さんのKawasaki-KSR,元々は110ccのオートマ車(?).
いわゆる自動遠心クラッチで一番下がN,へぇーそんなんあったんや.

KAWASAKI KSR110

それを125ccにボアアップ.
カムやらキャブやらエンジン中心に弄り倒しております.
いやぁ,エンジン弄れる人はリスペクト.
楽しいやろな(「キリがない」とも言える).

今日は土曜日.
美瑛の丘は,既に本州からの荷物満載ツーリングバイクが多数走っている.

目立つのはGSやらアフリカツインなどのアドベンチャー系大型バイク.
それに,“ヘルメットを脱げば白髪”のナイスミドルの組み合わせが圧倒的に多い.

もちろん昔からずっと乗り続けていた人もいるだろうけど,新コロのせいでリターンや新規が増えたらしい.その結果...

中高年の大型バイク事故が続出 なぜ曲がり切れないのか!?

Kazchariも同年代である.気をつけたい.
もうデカイバイクは欲しいと思わへんけどな(小型が安全というわけでない).
それにしてもオートバイって,ロードバイクに比べると安いなぁ...(金銭感覚崩壊中)

さて話を戻して,いよいよ本題のグラベル突入である.

まずは第一セクター.

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ほほお,この道ですか.
これまでもファット,モンキー125,両方で走った.
取っ掛かりは森の中だが,徐々に展望が開ける.

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ツーリングマップルにも記載されている道なので,一般車(観光客)の通行量が多い(はず).
ゆえに,フラットダートと思いきや,そこそこジャリが敷かれている.
オン寄りのモンキーのタイヤは,決してグリップが良いわけではないので,慎重に走る.
飛ばすとすっ転びそう.

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kaba3さんには先行してもらい.
マイペースで写真撮影.
一応,ブロガーの端くれなので撮らずにいられない.

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一旦舗装路に出た後,第ニセクターへ.

なぜだかいつまで経っても舗装されない上富良野と芦別つなぐ道道70号を通る.
冬季閉鎖かつ開放期間も短い.

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Kazchariも以前,オートバイで走った経験があるが,今でも想像以上に荒れている.
ジャリが深いところもあれば,砂地は砂地で埃がすごい.

今回の調査では「わ」「れ」ナンバーのクルマをよく見かけた.
Google先生が芦別から美瑛への近道として表示してしまうらしい.
悲劇やな.

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前方からはオフロードバイク数台.
第1セクター同様,この道も“普通の”ロードバイクは辛い.
走れないことはないけど,速度は極端に落ちるし,何よりパンクリスクが爆上がり.

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「ちょいグラ」参加経験のあるkaba3によると,ファットで参加して,砂利道はともかく舗装路でグラベルロードに抜かれるそうな.

うーん,さすがにこのコンディションの道だと,グラベルロードを所有していないKazchariはファットでの参加が現実的かな.

と,油断していると,恥ずかしながらモンキー初の立ちごけを経験.
いい写真が撮れそうなところで停車し,スタンドを出したまでは良かったのだが,そのまま柔らかい土にめり込んで,左側に倒れてしまった.

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幸い,無駄に大きいハンドルバーエンドと,トップケースのお陰で車体は傷なし.
ミラーステーが緩んだ際,GPSがふっとんだぐらい.
すぐに工具で再調整し,ダートを下っていく.

芦別の町に出て,コンビニにて小休憩.
缶コーヒーとシュークリームを購入.

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店の前で食べていると,停まるクルマから出てくるナイスミドルな方々,かなりの確率でKSRとモンキーをジロジロと眺める.

そしてKazchariたちを見つけると,

「どこから来たの?」
「モンキーずいぶん大きくなったね」
「いいですね,これ」
「昔,50ccに乗ってたんですよ」

と,まぁ”少年の瞳”でうれしそうに話される.

今日に限らず,モンキーに乗っていると休憩中に話しかけられることが多い.
最新のゴツいバイクだとそうはならないのではないか?

まさにおっさんホイホイである.

さて,昼食には中途半端な時間.
芦別でガタタンラーメンというのも芸がないので,とりあえず深川まで行くことに.

その深川の地でまさかの邂逅があろうとは...

(その2へ)

『しかおい小麦グラベルライド』に申し込んだでぇ

2022/7/8 Fri

麦は泣き 麦は咲き

面白そうなイベントを発見.

しかおい小麦グラベルライド

無事に”ヨメ坂”も越えられたし,申し込んだ.

Kazchariもかつては「びえい」「そらち」「中札内」などの,いわゆるグルメフォンドによく参加していた.
だが,サイクリストとして変態...いや覚醒してくるにつれ,レースではない120km程度のファンライドでは物足りなくなってしまった.

ブルベの頭おか...いや充実したライドを経験してしまうと...¥10,000近い参加費もアレやしな.
あまり言うと怒られそうやけど.

ブルベやると崩壊するいろいろなアレ

それに,厨二病のKazchariはチャリもバイクも,基本的に”ぼっち”が好み.

しかし,この「小麦グラベル」の詳細を読むと,サポート付きのグループライドではなく,標識・目印のないグラベルを,GPSを見ながら進むという極めてブルベチック(大人のオリエンテーリングとも言う)なイベント.
こういうのが良いのだ.

当日は7時30分集合なので前泊予定.
やはり,集合場所近くの道の駅「しかおい」がベストだろう.
2018年の「アタック三国峠300」参加時にも車中泊した実績もある.

道の駅 しかおい公式サイト

さて,イベント告知だけは前々からされているものの,いっこうに参加方法などが明示されない.
ひょっとして当日申込みかと思い,DMで問い合わせてみた.

すると早々に「本日参加チケット申し込みフォームを公開しました」との返事が.
早速アクセス.
参加費の¥3,000は当日払いのようだ.

一見高く感じるが,チケットには「風景のソフトクリームまたは牛乳,ゴール後は農芸公園にてランチ,ドリンク付」が含まれているとのこと.
これなら納得.

申し込んだ旨を返信.
その際,道の駅に前泊することと,雨天決行なのかどうかの確認をする.

すると...

「雨天決行します」 ⇒ 泥ダート上等! 涼しいぜ!(たぶん)

「道の駅しかおいは便利です.近くのトリムセンターには銭湯があります」 ⇒ おおっ,知らんかった.

「さらに隣の建物のプールは,水着こそ着用ですが,ジャグジーとサウナがあります」 ⇒ エクセレント!

いやいや,もうここしかないやん.
イベント前後でサウナとプールとか素晴らしすぎる!
こら,前日も早めにinして,周辺グラベル散策やな.

肝心のグラベルも「走行距離56.5km,獲得標高515m,グラベル区間は75%」となかなかのボリューム.

https://ridewithgps.com/routes/39984867?fbclid=IwAR1xmB6SaBkh-ElcpNzSBQGsnkjhPhrUjai1xI–NTdYRFltg3cT1RyWCmk

最近はブルベやヒルクラ大会で,ロードに偏重気味.

Audax Japan BRM618北海道400kmトカプチ(その0)

旭ヶ丘ヒルクライムアタック2022

土がKazchariを呼んでいる.

久々の未知のグラベル.完璧に楽しみだ.

チャリの話題あれこれ

2022/7/1 Fri

充実のチャリライフ

7月ですな.本日は自転車関連の小ネタ集.

【新型,穴あきMADONE発表!】

TREKのエアロロード,MADONEの第七世代モデルが発表&発売になった.

TREK MADONE

先にレースでお披露目済みだが,話題になったのがそのデザイン.
シートチューブ(と言って良いのか)にガッツリ穴が開いているのだ.
F1やオートバイのウイングやらカウリングっぽい.
空力を追求した結果の形状らしいが,サドルの高さ調整は大丈夫なのか?とミクロマンのKazchariは考えてしまう.

その他の印象.
旧モデルに比べると,全体に角張った感じ.
前半分はキャノンデールのSYSTEM6っぽい?

性能の向上はともかく,Kazchariの好みは...旧モデルかな.
このPROJECT-ONEは本当に美しかった.

TREK MADONE購入のタイムリミット,迫る

さて,新型MADONE,賛否両論のデザインもたいがいだが,一番の驚きはその価格.

電動コンポ化した105の「SLR6」ですら¥1,155,000である.
これもみんな円安ってヤツのせいなんだ...

そういやApple製品も今日になって突然の大幅値上げ.
ひょっとして先週の騒動の原因が”本当に”iPhoneの故障だったら,値上げ前の値段で「13 pro」を買っていたはず.
ラッキー? アンラッキー?

現代社会最大の恐怖!~スマホが利用停止!?

つーことで,とんでもデザインになったMADONEの話でした.

【ツール・ド・フランス2022開幕!】

まさにこのブログを書きながら第1ステージをJSPORTSオンデマンドで観戦中.
ここ数年の夏っつーか7月の風物詩.
寝不足が続くなぁ.

ユンボビスマの箱根学園感がスゴイ.
UAE(もしくはバーレン)は総北?
総合優勝者予想は...やっぱりポガチャル3連覇かな.

それにしても...スペシャライズドのTTヘルメットがダサ過ぎる.

【Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaidoエントリー!】

いよいよ今夏の大冒険,本格始動.

こんなボクでも「オホーツク1300」走れますか?

不安と言えば以下の2点.

一つは天候.
ずっと雨はないやろうけど,ずっと晴れもないはず.
それよりは猿払や襟裳近辺の風が気になる.
フラペ,もしくはSPDペダルに変更すべき?

まっ,天候ばかりは神のミソ汁.

もう一つはサドルの痛み.
先日の「トカプチ400」で思いもよらぬトラブルが発生.

Audax Japan BRM618北海道400kmトカプチ(その1)

”ソファのような座り心地”と称される革サドル「セラアナトミカ」を使用.
いわゆる臀部の痛みはほぼないが,問題は会陰部つまり尿管痛.
ここが圧迫されて排尿時の痛みがエグい.結石ってこんな感じ?

しかしながら1000kmを越える長距離ブルベで,通常サドルは考えられない.
やはり「セラアナトミカ」をチョイスするつもり.
「摩擦防止クリーム塗りまくり作戦」しかないのか.

8月のお盆明け出走予定.さぁ,次は宿の予約やな.

【旭ヶ丘ヒルクライムレース参戦!】

いよいよ日曜日に迫ってきた.

早くも『旭ヶ丘ヒルクライムアタック2022』エントリー開始

今回で3回目のチャレンジ.
前回は前々回に比べタイムが30秒近く落ちてしまった.
調子が悪かったと思いたい.

とは言え,今年は今年で練習不足.
体重は変わらんけど,筋肉が落ちてる気がする.

いかんいかん.
走る前から言い訳をするのはよそう.
うちのアホ息子に怒られるわ ⇒ Kazchari家の家訓は「やる前から諦めるな」である.

つーことで,チャリ関連話題の小ネタ集でした.ちゃんちゃん.

新しいサングラスを買った~MAAP x 100% Hypercraft

2022/6/29 Wed

サガン向けコースもといサングラス.

iPhone11 Pro

『100%』と言えば,ロードレース界のスーパースター,ペテル・サガンをスポンサードしているサングラスメーカー.

サガンは,その全盛期にレースで勝ちまくっていた頃,“わざわざ”馬鹿デカいゴーグルタイプのモノを首に巻いて表彰台に上がっていた(主催者から怒られたらしいけど)

スーパースターの宣伝活動のおかげで『100%』の人気は急上昇.
チャリ業界でも(みんな大好き)OAKLEYの牙城を崩した...のかどうかは知らん.

つーことで,Kazchariもこの度『100%』ユーザーの仲間入りを果たした.

きっかけは,意識高い系おしゃれサイクリストサイト,「LOVE CYCLIST」の記事を読んだため.

ロードバイク用アイウェア購入ガイド&おすすめモデル – Oakley / AlbaOptics / 100% etc.

このサイト,紹介されている海外製ウェアもやたらに”オシャ”である.

で,先日のこと,その『100%』Hypercraftというモデルにコラボ商品が発売された.
そのデザインに一目惚れ.
通常版とは明らかに異なる上質な雰囲気.
MAAPとのコラボかぁ...って,はっ,何やらデジャ・ヴュが...

サイクルポーチを新調した~MAAP X BELLROY

サングラスは既にたくさん所有しているし,少々お値段も高いしで,買うか買うまいか悩んでいるうちに品切れ ⇒ 一旦諦めた.

最近になって再販メールが届いた ⇒ 買わずにいられないッ!

で,「LOVE CYCLIST」の通販サイトであるCYCLYSM

MAAP x 100% サングラス

シルバーフレームをチョイス.
レンズが薄めなのと,センターの青と紫の配色が良い.
値段は...高いです.
手持ちのOAKEYを含めても最高価格.

サングラスの話~やはりOAKLEY?

円安の影響かな.
まっ,先日の大事件が解決して「iPhone13 Pro」を買わずに済んだので良しとする(あかんヤツや).

現代社会最大の恐怖!~スマホが利用停止!?

注文後ほどなくして商品到着.
早速開封の儀.箱はやや潰れ気味.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

Made in Taiwanでした.

iPhone11 Pro

立派っつーか,大きめの箱.
間違ってもライド中に持ち歩くことはない.

iPhone11 Pro

OPEN!
余裕のスペース.ようするに箱デカすぎ.
交換用レンズ,鼻パッドが入っています.

iPhone11 Pro

本体を取り出す.
想像以上にレンズが濃かった.
トンネルや夜間は大丈夫?

iPhone11 Pro

試着.

軽い.マジで軽い.さすが23g
広い.マジで視界を遮るモノがない.

肝心のレンズ透過度.
部屋の中だとさすがに”見える”.
一方で相手からは目線は見えない.
これはこれで悪くない.

iPhone11 Pro

鼻パッド高低2種付属.
そうそう「平たい顔族」も,ノーマル(低)の鼻パッドで問題なし.
次にアジア人用の高めパッドも試す.
うん,やはりこっちの方がしっくり.

iPhone11 Pro

交換用レンズ,てっきり完全なクリアと思っていたらしっかりと色付き.
朝から夜にかけてのライド,曇りやトンネルを考慮し,つけっぱなしにするなら,こちらの方が良さそう.交換するか.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

レンズ交換の際,外す場所は3箇所.
しかし...硬いっつーか.外し方がよくわからん.
元々説明書も付属していない上に,公式サイトにも載ってない(たぶん).

構造はなんとなくわかるのが,買ったばかりの高価なサングラスを壊してしまっては,元も子もない.

早速,Google先生に訊いてみる.
あっさりと”先人の知恵”を発見.丁寧に解説してくれています.

ロードバイクサングラスの最適解となるか!? 100%ワンハンドレッド Hypercraftをインプレ

サイドは簡単に取り外せたが,真ん中の支柱が硬かった.指が痛い.
この当たりの構造は「OAKLEY Jawbreaker」の圧勝.

iPhone11 Pro

はい.ご覧の通り透明度大幅にアップ.
これくらいが好みやね.

そういや最近,プロのレースでもクリアレンズが流行っていたような気がする.
実は,Kazchariが一番好きなのは調光レンズなのだが,さすがに『100%』にその設定はないようだ.

いずれにせよ,異次元の軽さと,それに伴う掛け心地の良さ
オススメです.

つーことで,新しいギアでモチベーションアップ.
体力もだいぶ回復してきたことだし,次の日曜日が楽しみだ.
このグラサンで行こう!

早くも『旭ヶ丘ヒルクライムアタック2022』エントリー開始

ただし...梅雨がないはずの北海道なのに雨が続いている.
どうなることやら.

コラボにこだわらないなら,海外通販で,かなり安く販売中!

100% – Hypercraft Matte Stone Hiper サングラス

iPhone11 Pro

Audax Japan BRM618北海道400kmトカプチ(その4)

2022/6/18 Sat

それは夢か幻なのか

iPhone11 Pro

Clear sky, 18°C, Feels like 18°C, Humidity 85%, Wind 0m/s from SSE

自主補給ポイント,セイコマ大樹店を出発.
すぐに下りが始まるのだが,少し風にあてられただけで全身に震えが…

なっ,何ぃ! まさかの低体温症なのか

停車で汗冷えしたこと,それに冷たいスポドリを飲んだことが原因だろう.
さらに,陽が落ちて気温も下がってきている.

やはり防寒具が必要だった.
PC2で置いてこなくて良かった...
愛用のパールイズミ,ウインドブレーカーを着る.

[パールイズミ] ストレッチ ウィンドシェル 2300

大樹町の町外れから折り返し,いよいよゴールに向け,北上スタート.
時間的にも道路的にも交通量激減.

当然,民家も街灯も減り,ライトで照らされた前方のわずかな範囲以外は真っ暗.
そう,そろそろ「100キロBBA」(=妄想)が出没する時間である.

このKazchari,夜間走行は嫌いではない.
非日常感がたまらん.

感覚が研ぎ澄まされ,風の音,虫の音,鳥の音,タイヤの音,チェーンの音,ラチェット音,そして謎の音...もう何がなんだかわからんが普段見えない,聞こえないものが存在感を増す(気がする).

瞑想状態に近いかも?

夜間走行のメリットは他にもある.
左車線幅一杯を専有できるのだ.
当然だが,日中チャリは左の路肩ギリギリを走ることを強いられる.
チャリにバックミラーを付けてはいるが,気が付かないうちにクルマがすぐ後ろに接近していることがよくある.特に最近は静かなクルマが多い.

ビーム (The Beam) ドロップバー用サイドミラー 国際特許 CORKY [コーキー] バーエンドミラー

幸いKazchariに接触事故の経験はないものの,「旭川400」では別の参加者がトンネル内でクルマに追突されたと聞いた.

もちろん深夜の田舎道とは言え,交通量は皆無ではない.
ただ,ヘッドライトの明かりのおかげで,近づいてくるのが早々に認識できるのだ.
その際は素直に左端に寄る.

面白いのは,クルマ側の反応.
ハイビームにしたり,ロービームにしたり,妙にスピードを落としたりと,こちらの存在を訝っている様がよく伝わる.

そら,深夜,人里離れた山奥に電飾ピカピカの謎の物体が現れたら,向こうも恐いよなぁ(後の伏線).

Bikeguy トライスター充電式 LEDリアライト 防水 強力発光

R250(アールニーゴーマル) おにぎりリフレクター R25-L-REFLECTOR

293.7km地点 通過チェックE 歴船橋着.

iPhone11 Pro

ここはわかりやすい.
そそくさと写真を撮って出発.

前方交差点に黄色の点滅信号.
油断せずゆっくりと侵入する.
すると...交差点の中心に全高30cmぐらいの人影がうごめいているのに気づく...

(イメージ)

あれは何? あれ敵? あれは何だ?
しかも,そのうちの1人(?)がこちらの走行ラインに近づいて来る!
「うわっ!」と声を上げながら減速.

...えー,その正体は小ネコでした...(たぶん)
色々な意味で恐い恐い.

その後も山の中では,聞こえてくる様々な音や声にビビりまくる.
念のため,眠気対策用に「MP3プレーヤー+骨伝導イヤホン」も持参しているが,この非日常感を楽しむ余裕はまだあった.
回している限り,右膝の痛みもさほどではない.

ダウンヒルをこなすと,かすかに潮の香りが.
どうやら海岸沿いに出たらしい.
灯台の明かりも見える.
肝心の海は...真っ暗で何も見えない.
波の音だけが聞こえる.

ギリギリ隊だと,このあたりで朝日を拝めるのだろうか?

そして最後の通過チェックへ.

336.9km 通過チェックF 十勝発祥の地の碑着.

iPhone11 Pro

GPSに入れたデータに,ここの通過チェックポイントを入れ忘れていたようで,表示が出てなかった.
こんな時にスマホ(Google先生)は便利だ.ちゃんと行き先を案内してくれた.

碑の真下までチャリを移動させ,撮影とクイズの答え探し...うむ,これは難しい.見つけても読めないかも.

「わからん.これでいいんか?」と,碑の周りをブツブツ言いながら歩いていると,隣の建物の2階の窓が突然開き,声をかけるでもなく,Kazchariをずっと監視している...

そ,そうか,この碑の隣は駐在所だった.
まだ(もう?)21時半だが,完全に不審者認定されたようだ.

手でも振り,場合によっては何者か説明しようかと思ったが,すぐに姿が消えて窓を閉めてしまった.いや,職務的に良いのか,それで?

この後も早朝にかけて,参加者がゾロゾロやってくるはず.
そのうちマジで職質が始まるかも.

残り100kmを切って,いよいよラストスパート.
国道336,いわゆるナウマン国道を北上.
豊頃町を過ぎ,十勝川にかかる橋の手前で左折する.

昨年の「十勝200」でも走った,やたらに広い河川敷ロードを走る.
電灯の類,全くなし.
チャリのフロントライトと,遠くにほのかに見える街の灯りだけが頼り.

それにしても,「Bontrager Ion800」は優秀だ.
400ルーメンに落として使っているが,配光も充分だし,かれこれ5時間近く経過しているはずだが,まだバッテリも問題ない.
このまま行けばサブのLEZYNEは使わずに済みそう.

さて,河川敷を順調にトバすKazchari.ほぼ無風.
寒さもあまり感じない.大樹町での低体温は一時的だったようだ.

遠くの方にぼんやりと動く灯りが見える.
同形状が2つ.しかも点滅している.

(イメージ)

「うん? 並走している参加者かな?」
「追いつきそう?」
「深夜ライド中に後ろから声かけるとマジでビビらせてしまうので要注意」

とかなんとか考えつつ漕ぐ.

明らかにこちらのペースの方が速いはずなのに,なぜか全然追いつけない.
そのあまりに規則的な挙動が却って不気味.

あれは何? あれは敵? あれは何だ?

謎を秘め襲い来る侵略者なのか?
脳内には「3メートルの宇宙人」のイラストが浮かぶ.

https://dic.pixiv.net/a/3%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AB%E3%81%AE%E5%AE%87%E5%AE%99%E4%BA%BAより

このままキャトられてしまうのか,Kazchari?

力が欲しいと願っていたら,やがてその光が停止した.
「えーい,ままよ」と接近.
すると,こちらのライトの光で見えてきたのは...

クルマの横で,賢明に手を振るスタッフ(?)の姿であった.
「がんばってくださ~い! 後少しで~す!」

Kazchari「(とまどいつつも)お,おう...がんばります...」

うわぁびっくりした.
ようするにスモールランプとポジションランプを付けたクルマが深夜の河川敷をゆっくりとバックしていた...というのが真相らしい.
うん? いや,これもむっちゃ不自然.
なぜバック? なぜいつ来るかわからない参加者を暗闇の河川敷で待機?

今思うに,あれはやはり宇宙人...もとい幻覚だったのだろうか?

つーことで永遠に続くかと思われた河川敷ライドも,橋を渡って対岸へ.
そして再び河川敷に入るのだが...目の前に現れたのは!

センターだけ抜かれたかまぼこバンプ!

幸い,スピードが出ていなかったためクリアできたが,寝ぼけ頭や高速走行時だったら危険だったかも.
実際,昨年の「十勝200」では,眼前でタイヤをとられて転倒した参加者を見た.
どこかに「この道はやばかったなぁ...」という記憶が残っていたのが幸いしたかもしれない.

そして,ついに最終PC到着.

376.1km PC4ローソン池田利別店着.

iPhone11 Pro

いやぁ腹減った.
日付が変わったのに腹減った.

大樹のセイコマでの反省を踏まえ,ここでは身体が温まるものを...ということで,ブルベ初,「カレーヌードル」を購入.
胃がもたれそうだが,残り30kmもない.まぁ大丈夫だろう.
そして温かいカフェオレも注入.

さぁ,最後のライド.
クリートをはめて,痛む右足に力を入れる.

「いける」

心に広がる安心感.
快調なペースでゴールを目指す.
まだまだ現れる丘陵.
アップダウンをこなす.
下りで意識がとんだ...わけではないが,今,自分がどこにいて何をしているのか認識が曖昧になる瞬間が数回.
軽くマイクロスリープ状態だったかもしれない.

これだけ長時間,思う存分大好きなチャリに乗れる人生に感謝しつつ眠りに...あかんあかん.まだ着いてへんて!

GPSにゴールマークが現れた.
昼間の喧騒とは打って変わり,静まり返った道の駅「おとふけ」の駐車場着.

ゴールである.

402Km finish 道の駅おとふけなつぞらのふるさと着.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

24時間トイレの前に設置されたゴール受付.
主催のAJ-北海道,Fさんが座っておられた.

本当,運営お疲れ様です.
新コロのせいでゴール受付がなく,はがき投函のブルベも多い中,参加者のゴールを待ち続ける姿勢に感服いたします.
寝ぼけていたので,充分なお礼が言えていなかったなぁ...と今,反省.

当日購入のメダルもGet!
このデザインになってから2個目である.
ベテランになると,もうどうでも良くなるらしいが,Kazchariはまだまだメダルが欲しいお年頃である.

ゴール景品の甘納豆とタオルもいただき,クルマに戻る.
汗だくなので,温泉に入ってから旭川に戻りたいところだが,深夜2時に開いている施設はない.
6時になると近所の日帰り温泉が使えるらしいが,そこまで待つのはなぁ...
汚れた身体とジャージは我慢して,帰れるところまで帰ろう...とクルマに乗り込んだ途端,雨が降ってきた.

つーことで,久々の400も無事終了.

今回もいろいろと幸運に恵まれた気がする.
200よりも300,300よりも400はやはり達成感がある.
600は距離は長いものの,一旦睡眠で途切れるしな.

ハードすぎて避けられがちな400ブルベだが,今シーズン,もう一度くらいチャレンジ...おっと,その前に膝の痛みをなんとかせんと.

iPhone11 Pro

Audax Japan BRM618北海道400kmトカプチ(その3)

2022/6/18 Sat

夜の帷の黄昏と

iPhone11 Pro

175.4km地点,PC1セイコーマート鹿追店にて昼食をがっつり摂る.
すぐ隣にはセブンイレブンもあり,別のブルベでは,そちらがPCの時もあった.

iPhone11 Pro

道民のKazchariとしてはやはりセイコマ派.
安いし美味い.
ここのPCでは「オムナポリタン」「梅おにぎり」「スポーツドリンク」「水」「エナジージェル」を購入.

先着していた青ピナレロのSさんに「がっつり食べますねぇ」と言われる.

先程の「幌鹿峠ハンガーノック事件」が尾を引き,食欲への強迫観念があったのは否めない.幸い胃腸に問題ない.
ブルベでは,糖分過多のコンビニ食や細かな振動による胃腸系へのダメージによって,徐々に食欲が減退する場合がある.

食べられるうちは,固形食が鉄則!

実はこの時,胃腸の調子より気になることが...
それは膝の痛み.

Kazchariには左膝蓋骨骨折という既往がある.
もう30年近く前の古傷なので,日常生活に何の支障もないのだが,長距離ライドで痛くなることがたまにあった.
しかし,今現在,痛みはなぜか右膝外側に発生 ⇒ 腸脛靭帯炎が考えられる.

いつもと違うサドルなのでポジションが出ていなかったのか,それともペダリング中,左をかばい過ぎて無意識に右膝に負担をかけていたのかもしれない.
今すぐライドを中止できれば良いのだが,まだ”たった”175km(十分なのだが).
ここでDNFしても,音更に戻る手段がない.もっともDNFする気も毛頭ないが.

手持ちの抗炎症剤を塗布.

[Amazon限定ブランド]【第2類医薬品】PHARMA CHOICE 外用・鎮痛消炎剤 メタシンパス1%ゲル 60g ※セルフメディケーション税制対象商品

これが効かないなら,ロキソニン再投入!(最終手段)

この後,ビアンキのDさんや,ビルケの森でご一緒したIさんが到着.
補給,もとい食事も終わったし,さぁ出発!

漕ぎ始めは先程の右膝に痛みを感じるが,すぐに消える.助かった.
エネルギーも満タン.すこぶる調子良く巡航.
風も追い風基調.助かる.

やがて全くノーチェックだった「駒場の白樺並木」のそばを通る.

iPhone11 Pro

光が斜めに入って良い感じ.
確か以前クルマで来た時は曇ってたな.

さて,今,Kazchariはスタート地点だった道の駅「おとふけ」に向かっている.
その近くの高速道路入り口に着く頃,サイコンが「200km」を示した.

iPhone11 Pro

なんと,ここまでの走行時間は8時間48分.
山岳ステージだった割にはペースが速すぎる.そら膝にも来るわけだ.

Kazchariの場合,ブルベは「100km:5時間」をベースタイムとしている.
そこから1時間以上の貯金.
悪くないけど,後半保つだろうか...

202.3Km PC2 道の駅「おとふけなつぞらのふるさと」着.

iPhone11 Pro

スタッフのチェックを受ける.
朝の7時の出発以来,久々に戻って来たが,さすが土曜日である.大混雑.

膝の痛みのこともあり少しだけ,ほんの少しだけDNFも考えたが,いざこうやって到着してみると,そんな弱気はどこへやら.
すっかり継続することに決定.

ここへの道中も,後半に向けて装備の見直し(クルマを駐車してあるので)を考えていたが,面倒くさくなった.このままGo!

「いやぁ,まだ半分ですね.さすがにキツいっす」というKazchariの弱音に対し,スタッフの「もう200kmしか走れませんよ.がんばってください!」が忘れられない.

みんなで筋肉体操語録 ~あと5秒しかできません!

そう,全ての痛みは電気信号に過ぎないのだ.

つーことで後半戦.

ちょっとややこしいコース取りで,国道に出,向かうは帯広市街.
交通量が増える=信号坂祭りのはじまりだ.
くぅ~膝にくるぜ!

Go-Stopを繰り返し,ダラダラ走っていると後方からラチェット音が...
そう鹿追のセイコマで先に出発した青いピナレロのSさんだった.

なんと,帯広名物「インディアンカレー」を食べて来たそうな.
おお,この余裕.
そうやな,太ももの太さが常人離れしてはる.さすがや.

一方のKazchariはプライベートならともかく,ブルベで”寄り道グルメ”はほとんどしない.
時間的な余裕は十分あるのだが,それでも追い立てられる感の中,落ち着いて食べるのは...無理.

信号坂が続く国道を,しばらくSさんの後ろに付きながら走る.
左折し中札内方面へ.

昨年の「十勝200」で走ったルートに合流.
”いかにも”な風景が広がる.

iPhone11 Pro

無理矢理チャリを立てて撮影.
この田園風景,肉眼以上の素晴らしさはやはり写真では表現できない.

やがて,見逃してしまいそうな地味~な通過チェックへ.

236.5km地点 通過チェックD 右折直後の「夜間除雪していません」看板着.

iPhone11 Pro

ちょこちょこ停車していたこともあり,Sさんに完全にちぎられる.
そう,今回の400ブルベ.行程の半分以上がソロライドだった気がする.

それにしても...確実に中札内に向かっているはずなのだが,残り距離が全然減らない.
漕いでも漕いでも進んでいないような気がしてくる.

個人の感想だが,山岳-平坦にかかわらず,400ブルベで一番辛いのは,この200~300kmの間ではないだろうか?
残り距離が2桁になると,一気に楽になる...はず.

iPhone11 Pro

253.4Km地点 PC3 ローソン中札内店着.

ここについたのは夕方6時頃.
まだ明るい.
「バナナ」と「エナジージェル」「アイスクリーム」「水」を買って無事レシートGet.

先行していたSさんも休憩していた.
ここで夕食をどこで取るか問題発生.

Kazchariは,コース後半も「十勝200」と同じと思いこんでいた.
ゆえに大樹町をパスし,広尾町あたりで夕食を食べるつもり...とSさんに話してみる.

「えっ? 広尾町? 行かないですよ.大樹町過ぎたらコンビニも何もないですよ?」とアドバイスされる.

改めてマップを確認.
ホ,ホンマや.大樹町パスしてたら,エライめに会うとこやった...
事前確認およびヒトと情報交換することは大事ですね.

sさん出発.
それ以降,このブルベで他の参加者の姿を見ることは二度となかった.

しばらくしてKazchariも出発...のはずが,チャリにまたがろうと右膝を少し曲げただけで激痛!
うわぁ,完全に悪化しとる.

またもや抗炎症剤を塗りたくる.

まだだ,まだ終わらんよ!

iPhone11 Pro

なんてこたない夕方.人気のほとんどない中札内の市街を,軽いギアでゆっくりペダルを回しながら進む.
いやぁ,これはキツイわ.
こんな所でDNFしてもどうしようもない...
残り150kmが絶望的な距離に思えてくる.

7時を過ぎて陽が沈む.

一旦停止してフロントライト点灯(Bontrager Ion800).
リアライトはOLIGHT SEEMEEを点滅から点灯へ.さらにCATEYE OMINI5も点灯.

夜を駆ける準備はできた.
振り向けばマジックアワー(残照)が美しい.

交通量は多いものの,国道236号は路肩も広く走りやすい.
忠類の道の駅を過ぎれば大樹町はすぐである.

目当ての「セイコマートたちばな大樹店」を発見.
PCでもなんでもないが,ここで夕食を取る.

iPhone11 Pro

セイコマ名物「豚丼」「スポーツドリンク」で補給.
右膝はボロボロだが,胃は全く問題ない.
このブルベ,まだ戦える.

ゴールまで残り130km...(その4へ)

Audax Japan BRM618北海道400kmトカプチ(その2)

2022/6/18 Sat

養分をくれェェェ~!

iPhone11 Pro

三国峠では十分な水分&カロリー補給…したはず.

結果的に前者はともかく,後者は不足していたかもしれない.
この時,漠然と「幌鹿峠越えたあたりで残った補給食をたいらげるか」と考えていた.

ダウンヒル開始.
この時間はまだウインドブレーカー不要の暖かさ.
走行風が気持ち良い.

折り返しルートなので,反対車線からはまだまだ登り(地獄)中の参加者とすれ違う.

Kazchariはダウンヒルが苦手.
ゆえに最高速度でもせいぜい50km/h程度.
とは言え,この速度でも落車や鹿・熊にぶつかればただでは済まない.

数年前の「アタック三峠国300」では,石北峠をダウンヒル中,先行者が路面の縦ギャップにタイヤをとられて落車した場面に遭遇したことがある.
続くKazchariもヤバかった.
当時はGoProを付けていたので,ハンドルがぶれまくった恐怖の映像(記憶も)がまだ残っている.

ツール・ド・フランスなどのレースでは,下り90km/hオーバーは珍しくない.

オートバイのプロライダーが「自転車のヤツらはクレイジーだ.あんな薄い布切れ1枚と発泡スチロールを頭にのせただけで峠を下るとは」と呆れていたという記事を読んだ.完全に同意.
ここ数年,オートバイの機材・ウェアの安全への意識は大進化している.夏用のメッシュジャケットですら,フルプロテクター装備である.

コミネ(KOMINE) バイク用 プロテクトメッシュパーカ-テン Navy Marble M JK-114 1096 春夏秋向け プロテクター CE規格レベル2 メッシュ素材

まっ,ここは国道なので,路面は非常に整備されている.
夜間は...動物が多そう.熊の横断記事も読んだことがある.

ある程度下ると,休憩ポイント(トイレ・自販機設置)となる防雪センターが近づいてきた.

ここで「額にピキーン!」&「種がパカーン!」とニュータイプ能力が炸裂!

なぜだか脳内で「寄れ,寄れ,寄ってコーラを飲め,でないと死ぬぞ」という囁きが反響.
いわゆる”虫の知らせ”なのだろうか?
快調にトバしていたものの,そのお告げを信じて立ち寄ることにする.

iPhone11 Pro

しっかり神の飲料,赤コーラ360mlをガブ飲み.
道路を数名のランドヌールが駆けていくのが見えた.

10分ほど滞在し出発.

すぐに後方からピナレロのSさんビアンキ(しかもオルトレ+TTバー!)のDさんのトレインが追い抜いていった.
一瞬,便乗させてもらおうかと思ったが,さすがにオーバーペース.
Kazchariはマイペース走法をキープ.

糠平温泉の分岐点到着.
ここからいよいよ,次のボス「幌鹿峠」クライムが始まる.

数年前に走った「新十勝200」以来,2度目の糠平温泉側からのアタック.
その時は大豪雨でまともに登った記憶がない.
いや,逆に雨のおかげで登攀の苦しさが紛れたかも.

この峠,取っ掛かりが斜度最大.10~12%はある.
それを超えるとかなり楽になる.

一応軽量級のKazchariは先程の先行者2人をパス.

そう,最初は良かったのですよ...
Ave13~15km/hほどのペースで登れていたが,峠まで残り2kmぐらいから,急に足に力が入らなくなった.

2%の斜度でさえ苦痛.

なんだこれ?
ここまでパワーダウンした経験はない.

まっ,まさかこれが噂のハンガーノック!?

恐ろしいのは「そうかも」と思いつつも,停まって補給をするという判断力すら失われてしまうこと.
「早く頂上へ!あの看板まで」という思いのみが強くなる ⇒ ますます悪化.

速度は1ケタに落ちた.
やがて知らぬうちに消耗し,完全に動けなくなってしまうんやろね.

ふと,バッグミラーを見ると,先程パスしたSさんの姿が見える.
ここで意識が少し回復.
(レースではないが)抜かれたくないと,最後のパワーで踏む.

そして...ゴール!
そして,冒頭の「幌鹿峠」看板の前で撮影.

もう,看板の所までチャリを動かすのすら,膝ガクブルで生まれたての子鹿状態.
めまいを伴うふらつきもある.
続いて到着したSさんと言葉を交わす(「キツイっすねー」)も,他の内容はほとんど覚えていない.

とりあえず峠に着いて一安心.
さすがに冷静さが戻ってきたため,ポーチに入れておいたジャムパンとエナジージェルを注入.

ウィンゾーン 栄養補給ゼリー エナジージェル おためし3味 6個セット (各2個)

超甘い.超甘いが美味い.
三国峠同様,残ったボトルの水をガブ飲み(これがダメ.途中でちびちび飲まないと).

それにしても,登る前にコーラ飲んどいて良かった.
もし防災センターをスルーしてたら...くわばらくわばら.

先に下ったSさんを追いかけてダウンヒル開始.

うぉー,この道はやはり走りやすい.
約30年前に泊まったことがある然別湖野営場山田温泉(廃墟?)をパスし,久しぶりに文明漂う然別湖コタン着.

iPhone11 Pro

公衆トイレもあるので,さすがに休憩.
トイレで小用.

iPhone11 Pro

イテテ!
全然尿が出ない,いや痛くて出せない.
ようやく絞り出すと,めっちゃ少量かつ真黄色.
こっ,これこそ正に脱水

完全完璧に水分補給が足りていない.

それに排尿時の痛みには思い当たる点がもう一つ.
長距離ブルベ用に導入した「Selle Anatomica」のせいだ.

Selle Anatomica セラアナトミカ WaterShed X1 Black ブラックリベット 防水 革サドル

使えば使うほど各人の臀部形状にフィットし,そのあまりの快適さゆえ,“高級ソファ”とも称される革サドルである.
Kazchariもブルベ参戦を始めてすぐに購入.

そんなスーパーサドルにも欠点がある.

1つは重量.
言うまでもなく普段使いの「ショートノーズ小型サドル」に比べると圧倒的に重い.

もう一つは,使用を重ねる毎の革のヘタレである.
ようするに革がのびて中心がへこんでくるのだ.
良く言えば自分のケツの形状に合ってきたということになるが,悪く言えばポジションが固定されてしまって動かしにくい.

さて,Kazchariの「Selle Anatomica」はどうか?
坐骨,いわゆるケツ部分は問題ないものの,肛門から会陰部にかけてが痛い.

サドルが盛り上がっているため,ペダリングの度に皮膚がこすれる.
また,穴あき形状になっていないため,尿道を圧迫し続けている.これが排尿時痛の原因だろう.

いずれにせよ,持参した保護クリームを患部に塗り塗り.
ブルベの必需品.
毛嚢炎になるとやっかいだ.

Protect J1 長時間持続型保護クリーム 35ml

もう一点述べるなら,雨に弱い(伸びる)らしいが,それは純正のカバーでカバー.

SELLE ANATOMICA セレアナトミカ Rain Saddle Cover サドル レインカバー

トイレのそばにある蛇口から水をガブ飲み&ボトルに補給.
然別湖の写真を撮って休憩完了.

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少しだけ坂を登って白樺峠へ.
この峠は明らかに鹿追側から登る方がツライ(次週ヒルクライム大会があるとか).

カバチャレ2022

ここからは豪快にダウンヒル.
ようやく低地に戻ってきた気がする.
そして,このブルベもクライマックスを越えた!(と,のんきに思っていた時期がKazchariにもありました)

何度か右折,左折を繰り返す.
175.4km地点 PC1 セイコーマート鹿追店着.

腹が減った.さぁ食べよう!

残り225km.まだ半分も終わっていない.

(その3へ)

Audax Japan BRM618北海道400kmトカプチ(その1)

2022/6/18 Sat

山岳ステージ.

iPhone11 Pro

朝4時過ぎ,極度の頭痛で目が覚めてしまう.
それに寝汗がひどい.

ぐおー!睡眠6時間か.いつもと一緒やな.

もう眠れそうにないので予定より少々早いが起床する.
シャワーを浴びて,昨夜買った「総菜パン」「アイスコーヒー」の朝食.

頭痛がなかなか消えない.
こんなこともあろうかと持参した「ロキソニン」を服用.
早々に効いてくれと願う.

【第1類医薬品】ロキソニンSプラス 12錠 ※セルフメディケーション税制対象商品

カーテンを開け外を見る.
快晴.
夜間の降水確率30%が気になるが,いずれにせよ降りそうな気配はない.
雨具の出番はなさそうだ.

手早く荷物をパッキングし,5時頃,宿を出る.
ここから出発地である道の駅「おとふけなつぞらのふるさと」には10分ほどで着いた.
新規移転オープンしたばかりのこの道の駅は駐車場が巨大.
以前の施設と比べ物にならない.

車中泊のミニバンやらキャンピングカーに混じって,ルーフや荷台にチャリを乗せた参加者らしいクルマもちらほら.

Kazchariも駐車して出走準備をはじめる.
通常のソロライドより装備多め.
選抜メンバーは以下の通り.

【サイクルコンピュータ】
Garmin Edge1000j

【GPS】
Garmin etrex30x

【フロントライト】
BONTRAGER Ion800
LEZYNE 1100i

ブルベ用ライトについて(フロント編)

【リアライト】
CATEYE OMINI5×2
OLIGHT SEEMEE30(日中点滅用)
CATEYE WEARABLEX(おにぎりリフレクターに入れてサドルバッグに取り付け)

ブルベ用ライトについて(リア編)

【ヘルメットライト】
CATEYE URBAN HL-EL145(GoProマウント使用)
Bikeguy LEDリアライトTRISRTAR

【フレームバッグ内】
Anker PowerCore 10000(サイコン用)
ボールペンほか各種書類

【ハンドルポーチ内】
ミニジャムパン,エナジージェル,塩タブなどの補給食

【サドルバッグ】
替えチューブ1本
予備ライト(OLIGHT RN1500,CATEYE RAPID X TL-LD700-R
予備電池(eneloop単3×4)
防寒用レインウェア(上のみ)
ウインドブレーカー(パールイズミ)
長指グローブ
レッグウォーマー
ロキソニン,下痢止め薬,絆創膏などのファーストエイド
補給食

そしてボトルツールケースおよびサドルバッグスタビにボトルゲージを付けて,予備ボトル輪行バッグを挿す.

ミノウラ(MINOURA) 自転車 サドルバックホルダー アクセサリー SBS-250 シートバックスタビライザー

フルアーマーDomaneは当然のごとく重い.
ただし,車輪とは不思議なモノで,走行中はさほど重さを感じることはなかった(坂を除く).

通常のソロライドだと,400kmだろうとここまでフル装備にはしない.
コースが決められている以上,公共交通手段皆無の土地も走ることがある.
何よりもトラブルでDNFしたくない.
(やや過剰に)準備しておくのは当たり前だろう.

身に着けるウェアはパールイズミの「メッシュインナー」+去年買った「BRM200記念ジャージ」(ミーハーだ),安定の「パールイズミ・メガパッドビブ」

そして忘れちゃいけない蛍光ベスト
前回の「十勝200」に続いて2度目の投入だが,使い勝手が非常に良い.
なんと言ってもポケット付き.
ここにブルべカードが差し込める.
「背中には凍らせたペットボトルを入れて...」と宣伝にはあるものの,実践者はいるのだろうか?
※ 現在Amazonでは品切れ中.

さて,6時半になった.
軽く試走して集合場所へ.

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名前は存じないが,過去のブルべで見かけた人がちらほら.
また,STRAVA上でのみつながっている人も多数(顔写真やチャリで判断).

Kazchariは参加ブルべの出走リストがアップされると,STRAVAで名前を検索しフォロー申請することにしている.
同じルートを走る同志としてリスペクト.

特に今回のブルべでは,他のランドヌール(特に地元民)と情報交換し,命拾いした感がある.

そして,集合場所にはやたらにビデオカメラが.
そう,前回も書いたように,ローカル紙「十勝毎日新聞」の取材が入っているのだ.

この日は先頭グループが三国峠に到着するまで密着(?)取材.
昼過ぎに撤収して,その日の夕刊に記事が載るわ,オンライン版には動画がアップされるわで仕事が早い!
Kazchariも前の方を走っていたためか割と映っています.

【動画】ブルベトカプチ400開幕

音更町のサポートもあり.(ゴールすると)特産の甘納豆とタオルがもらえます.

待ち時間中,参加者のチャリっつーか,装備品をいろいろチェック.
荷物が異様に少ない人,逆に多い人さまざま.
Kazchariは中間ぐらいかな.
今回は参加されていないけど,ブルべ仲間のOさんほど過...いやフル装備の人はいなかった.

Oさんのフル装備

さて,ブリーフィングが済んだところで,いよいよ出発.
ベテランさんも嫌がる(地獄の)400かぁ...

400kmブルベの準備と走り方・攻略法

通過チェックAまではペース抑えめで.
よく考えれば,足に関しては丸二日の休養明けである.急に回すのはよろしくない.
それに,これまでのブルベの反省(特に2019年の北村300)もある.
ケイデンス低め,つまり高負荷で長時間回すと確実に膝に痛みがやって来る.

ケイデンスは90以上.これを法と心得よ! バーフ・バリィ!

とは言え,ギリギリ隊(制限時間フル活用隊)を目指すわけではない.
条件が異なるとはいえ,2019年の「旭川400」では約19時間でゴールしている.

BRM824旭川400km(その5)

今回も20時間は切りたいところ.
それに速すぎても遅すぎても,身体・精神の疲労度はほぼ同じ.
つまり自分の気持ちの良い速度で走るのがベストなのだ.

と,余裕を持って考えられるのも,序盤は追い風基調だったため.
これにはホンマに助かった.

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23.4km地点.通過チェックA着.

AJ北海道の“のぼり”および,スタッフさんがいてくれたおかげでクイズの対象となっている標識を無事発見.
話によると,ネットで調べると答えがわかってしまうクイズ(橋の竣工年など)がたまにあるそうだが,さすがにこれは無理だろう.

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この時,後ろを走っていたIさんから「Kazchariさんですか?」と声をかけられる.
なんでも「ビルケの森スノーレース」のファット部門で4位だったそうな(Kazchariは3位).

第1回びえいビルケの森スノーサイクルフェスティバル~120分耐久レース

こういう知り合いはうれしいね.
このIさんのおかげで,次の通過チェックBを間違わずに済んだ.
スタート時にクイズ内容をロクにチャックしないKazchariが悪いのだが.

36.3km地点.通過チェックB着.

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これも難問.
現地に行かないと絶対にわからない(たぶん).

さて,次のチェックポイントは大ボス,三国峠である.
ある意味迷わない.

それにしても天気が良い.
正直,長袖ウェアは暑かった.
半パンの足がヒリヒリする.

ホンマ,チャリはウェアリングが難しい.
走っている時,止まっている時,登っている時,下っている時,雨の中,雪の中(えっ?)など状況によって体感温度がころころ変わる.

よく風邪ひかんもんだ.
まぁ,この趣味のおかげで(ひょっとしたら)新コロに感染せず(悪化せず)に済んでいるのかもしれないが ⇒ 運が良いだけ.

三国峠への登りに突入する前にセブンイレブン上士幌店の前を通過する.
これまでも数回ブルベのPCになっているが,新コロ以降ゴミ箱が撤去されて,使い勝手が悪化したらしい.
しかし,ここで十分な補給をしておかないと,この後がもたない.
三国峠から折り返すにしても,層雲峡側に下りるにしても,しばらくコンビニが存在しない.
試走レポートにもあった通り,PCではないのにも関わらず,参加者らしいチャリが停まっているのが見えた.

Kazchariは走り抜ける.
まぁ,手持ちの食糧でなんとかなるでしょう(甘かった...).

上士幌の市街を抜ける.
200mほど前方に1名.後方に数名のトレイン(?).

ブルべの面白いところは大人数のトレインを組むことが少ない.
レースではないので速く走ることが目的ではない,という理由もその1つだろう.

あくまでソロツーリング扱い.
たまたま同じルートを,同じ様な服装の人々が走っている...という体.
今回みたいに大々的に宣伝される方が珍しい.

Kazchariはその先行者につかず離れず,軽いギアで進む.
標高が上がるにつれ,徐々に涼しくなってきた.

糠平温泉で先行者に追いついてしまったので,「お先に」と声掛けして分岐を三国峠方面へ右折.

いったん下るが,すぐに上りが始まる.

旭川まで129kmの青看板を見る.
プライベートで来た時は「あっ,そんなもんか」と思った記憶がある.

かってに旭川400ブルベ改330獲得標高ましましライド

一方,本日はまだ300km以上走らねばならない.
やっぱりどこかおかしい.この距離感.

三国峠はこちらから登る方が斜度低めで,楽と言えば楽.
その分長い.
チャリ,オートバイ,クルマと様々な交通手段で何度も通っているが,やはり景色は素晴らしい.

特に気に入っているのが,この直線白樺通り.

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トロッコ乗り場,タウシュベツ川橋梁,除雪ステーション,幌加温泉などのランドマークを通過しつつ,(とりあえずの)ゴールが近づいてくるのを感じる.
そして現れるのが...

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“例の橋”である.
チャリの場合,毎回「あそこまで登るのか...」と絶望感を覚える.
だがしかし,今日は調子が良い.
まだまだ足が残っている.

いや,違うな.

実際は「まだ残っている」と思いたいだけかもしれん.
なにせ,まだ全工程の1/4も済んでいない.
そしてここから斜度がやや上がる.

写真を撮っていると後方から来た参加者に追いつかれる.
しばらく一緒に頂上を目指す.

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着きそうでなかなか着かない頂上のパーキングがようやく見えてきた.

94.4km地点.通過チェックC着.

天気も良いし,オートバイだらけ.
例の看板での撮影も順番待ちでした.

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スタッフFさんのお出迎え...つーか通過チェック.
クイズの答えは...うん,これもネット検索ではわからないだろう.

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到着時刻は11時前.
スタートからまだ4時間しか経過していない.
なかなか良いペースだ.

11時からカフェがオープンするらしいが,さすがにここで長時間の休憩は避けたいところ.
手持ちのジャムパンや菓子類,塩タブで補給.
もちろん水もがぶ飲み&汲み放題.

この後の惨劇を思えば,ここで名物の「大盛カレー」を食べておくべきだったかもしれない...と後悔してもアフターフェスティバル

そう残り距離は308km.いつの間にか頭痛は消えていた.

(その2へ)