2022/2/23 Wed
高いところが好きなのか.
うちの息子は小学校入学直後,たった一週間で担任から呼び出しをくらった.
「授業中に全然落ち着きがない.家庭での様子を聞かせてくれないか」とのこと.
ははぁ,これがいわゆる“発達障害早期介入”ってヤツやな.
学級崩壊を防ぐために,ヤバそうな児童には先手を打って,家庭との連携を...云々的な行動だろう.
で,ヨメさんと出向いた.
向こうは担任とスクールカウンセラーのタッグ.
最初は黙って聞いていたが,もううちの息子を(ほぼ)否定するので,段々と腹が立ってきた.
Kazchariも職業柄,発達心理学系の知識があるので,理論的に反論.
「まず,入学一週間でうちの子供の特性を理解しているつもりなのがおかしい.それにさっきの話に友達関係の話が全く出てこない.個人だけを観て,集団力動からの考察が全くないのはなぜ?もう少し様子を見てから,”問題児童”と判断すべきでは?」
と,あくまで穏やかに“提案” ⇒ いわゆるモンペやな.
とまぁ,親バカな面はさておき,そんなうちのアホ息子も,最近は落ち着き,学校から呼びだされることはなくなった(今でも時々...話は聞きますが...ゴホンゴホン).
ただうちの息子,「自閉症スペクトラム」や「注意欠陥多動性障害(ADHD)」とまではいかずとも,感覚の過敏さがあるのは否めない.
実際,運動会の50m走スタート時のピストル音が怖くて,先生に耳を抑えられていたし,打ち上げ花火もダメだし,自宅でもヨメさんや長女(姉)がスポーツ観戦で大騒ぎしていると「うるさい!」とキレる.
昨今,成長してもこういう傾向を示す人が「大人の発達障害」と呼ばれることが増えた.
また,別の少々異なる概念として「自分はHSP(Highly Sensitive Person)なんです」とカミングアウトする人もいる.
「HSP」とは,定義的に以下の特徴がある人をいう.
1) 深く情報を処理する ⇒ 疲れる
2) 過剰に刺激を受けやすい ⇒ 五感刺激に過度に反応
3) 共感しやすい ⇒ 他者(物語も含む)に没入しすぎる
4) 心の境界線がもろい ⇒ 他者の気分や思考に引きずられる
5) 自己否定感が強い ⇒ ネガティブ思考
【http://www.madreclinic.jp/pm-top/pm-symptom/pm-symptom-22/】より
これらは疾患ではなく,”とある傾向”という捉え方が適切だろう.
うちの息子は,少なくとも,現状(2)はあてはまる(あてはまっていた)か.
で,話は変わって2/23(祝).
息子と二人で,東川町内のウィンターイベント会場である「ウパシの森」にでかけた.
昨年はチャリで家族と現地集合だった.
ウパシの森,現地集合ライド
ウパシの森ふたたび~ファットバイクに試乗!
今年も日・祝のみの開催で,息子は既にヨメさんと2回来ている.
その際に買ったアクティビティ用のチケットが余り,それを使い切るため,Kazchariが引率の役目を仰せつかった.
息子の一番のお目当ては「ツリーイング」.
前回,前々回ともいたく気に入ったらしく,これがしたいがために3回めの訪問となった.
さてアホ息子.
着くやいなや「ツリーイング」会場を目指すが,既に40分の順番待ち.
ボードに名前と電話番号を書き,別のアクティビティへ向かう.
今年もファットバイク試乗会あり(無料).
去年の「SPX」(?)とは別のモデル.
作りは...ルック仕様?
乗ってみたかったが,息子が乗れるサイズではないので断念.
ただ,近くのベンチに座って観察していると,結構人気というか興味をひくのか様々な人が試乗していた.
買いましょう! 買いましょう! 変態の世界にようこそ!
時間になったので「ツリーイング」会場へ.
インスタラクターも3度目ともなれば,息子の顔と名前を覚えていた.
息子も前回,前々回で指導された「安全結び」他,注意事項も覚えており,ほめられて満更でもない様子.
登る高さを選ぶ.
もちろん,一番高い位置まで登れるロープを選択.
「お父さんですか? 奥さんと息子さんから色々聞いてます!」って,一体何を!?
「見て,見て,ボクってスゴイでしょ」オーラを出しながら,自分の力で登っていく息子.確かに躊躇どころか容赦もない.
高所は全く平気なようだ.
子供もたくさん並んでいたため遠慮したが,Kazchariも体験すりゃよかったかな(ヨメさんは前回やったそう).
しばらくすると,次の予約待ちしていた男の子3兄弟が登場.
ご両親とイントラさんの話を小耳にはさむと小6,小4,小2の兄弟のようだ.
一番上の六年生のにいちゃん,ヒョロッとしていているが身長は結構ある.
ハーネスを付け,イントラさんに指導されつつ登攀開始.
するとうちのアホ息子が頭上から,
「あー新人が入門してきたぁ~」と煽る,煽る!
一瞬,場がシーンとなったのを,息子,声が小さくて聞こえなかったと判断したのか,もう一度,
「新人が入ってきたぞ~」と再度叫ぶ.アホなのか?
息子よ,その発言は不味い.
そのにーちゃん,見るからに年上やで.
おとなしそうな子やったから良かったけど,気の強い子やったらケンカになるで.
今日でなくても,いつかボコボコにされてまうで.
後で言い聞かせんと.
もちろん,Kazchariはその場では無視.
むしろ,
「そや! ここはその小6のにーちゃんにがんばってもらわな! 行けぇ!ササっと登ってうちのアホ息子をガツんと言わしたったれ!」...と心の中でにーちゃんを応援する.
しかし...残念ながらこのにーちゃん,力も技もイマイチだったようで,息子の高さにたどり着く前に諦めてしまった.トホホ.
最高点に達したので降りる.
降りるのはサポート付きで一瞬.
よくできている.
それにしてもたくましくなったなぁ.
男の子らしくて良い(ポリコレ違反).
Kazchariはどちらかと言えば高所は苦手.
飛行機や高層ビルは大丈夫だが,観覧車となると好きではない.
バンジーほど度胸のいらなさそうな,このツリーイングは楽しそうだ.
イントラの方も言っていた.「僕も観覧車だめですね.やはり自分でコントロールできないと怖いです」.⇒ 正論
ちなみに「ツリーイング」は,夏になると隣のキャンプ場でもやっているそうな.
「今度はおとーさんも一緒に.ぜひ,自転車でいらしてください」って.なんでKazchariがチャリヲタなのを知っているのだ?(情報源はわかるけど)
まっ,行くけどな.チャリで.
その後,「スノーバナナボート」に並びを入れる.
30分ほど待って乗る.
『Insta360』発動!
そして,最後にバギー.
去年はKazchariが運転しての二人乗りだったのだが,今年は一人で運転したいとのこと.
足,浮いとるがな.
1回の乗車で2周できるのだが,曲がりの強いカーブで壁にぶつかって2回ともスタックしてしまう.
追い越し禁止なので,後続のバギーも止めてしまい大渋滞.
スタッフに助けられて,出発地点まで戻る.
降車後,「ちゃんと運転せなあかんで」と伝えると,バツの悪そうな顔で「ごめん...」と謝る.
その素直さはいいぞ,息子よ.
帰宅後の食卓にて.
ヨメさんに息子の様子を聞かれたので,「ツリーイング」での”煽り”エピソードを話すと,これまたプライドを傷つけられたのか不満顔.
えーか,息子よ.
散々ビッグマウスをたたいた後で負けるほどカッコ悪いことないで.
勝ちたかったら(相手の実力を見定めた後)黙って,さりげなくや.