『鎌倉殿の13人』がおもしろい

2022/2/28 Mon

予測通りに現代劇.

Kazchariがいちいち言わなくても世間の評価も上々のようだ.

役者の熱演は元より,三谷幸喜の脚本が素晴らしい.
『新選組!』『真田丸』などと同様の現代風アレンジ.
ガチな大河ファン(≒高齢者)には受け入れられないかもしれないが,ええんじゃないの.

先日の放送は「いざ,鎌倉」
房総半島や武蔵の豪族の力を借りることに成功した頼朝は,いよいよ幕府の本拠地づくりに手をつける,という回.

印象に残ったシーンは2つ.

まずは満を持して登場の義経である.
少数の家来(弁慶含む)と奥州から,兄のいる鎌倉を目指すフィリップ...じゃなかった義経.

道中,弓矢でうさぎを狩るが,それは別の野武士に射られた後だった.
矢の印によって,その野武士の獲物であることが証明されたが,納得しない義経.
キレた野武士が義経に矢を向けるが,動じず「では,どちらが矢を遠くまで飛ばせるか」で勝負しようと持ちかける.
どうみても理不尽な勝負で,野武士が受けるいわれはない.
野武士の気性を読んで「いける」と見抜き,提案したのだろう.
さて,その勝負は...興味のある人は本編で.

びっくりした.
才気あふれる青年...と同時に,徹底的に気分の赴くまま本能的に動く自己中な若者として描く.
天真爛漫...とは違う.特に理由なく人を殺す.

かつてない義経像.
タッキー(ジャニタレ)だったら絶対にありえなかった演出.
このままで話が進むなら,これまでの大河で描かれてきたような「嫉妬深い兄に追い詰められて自刃した悲劇の天才武将」というステレオタイプではなく,「ああ,こら殺られても仕方がない.頼朝が怒って当然」という最後に持っていくのではないだろうか.

もう一つは佐藤浩市演じる,いぶし銀の実力者,上総広常のエピソード.

なんだかんだで頼朝軍に従軍しているが,前回の遅刻してからの,頼朝の碇ゲンドウ風叱責でたじたじ.
で,今回も...

要するに坂東武者の大半は田舎者で「教養」がない.
どこそこ地位のある武将であれば知っていて当然とされる「武衛」の意味すら知らず(騙されたまま),恥をかいてしまう.
今後も狡猾な頼朝(とその側近)による,”田舎者”のコントロールが続いていくのだろう.

ホンマ,「教養」がないことの恐ろしさよ.
「教養」の定義は色々あるようだが,今だと「リテラシー」が一番にしっくりくるかも.侮蔑するなら「情弱」?

似たような話を最近”聴いた”ことを思い出した.

それは『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の考察動画だ.

Kazchariも本放送を視聴していた.
大方の意見通り,一期はともかく二期はなぁ...という感想程度しか持てなかった.

この動画では,別の“見方”も提示する.
“教育がなければ人は利用されてしまう”ということ.

ネタバレになるが,鉄華団が滅んだのは,彼らが社会を行きていく基礎知識を持たなかったからとする.
義務教育を受ける機会がなく,読み書きすら覚束ない若者の組織.
MSの操縦や修理技術だけでは,利用され捨てられる.

トランプ政権時に,何かと話題になった反知性主義に通じるところがあるなぁ.

つーことで『鎌倉殿の13人』を毎週楽しみにしている.
その一方,Amazon Prime Videoではアニメ『平家物語』が配信中されている.

平家物語

声優陣が超豪華で放送前に話題になったが,その中身も素晴らしい.
言うまでもなく,平家の栄枯盛衰を描いた鎌倉時代の軍記物語.
Kazchariはエンディングが特にお気に入り.

何の偶然なのかわからんけど,『鎌倉殿』で源氏から,アニメ『平家物語』で平家側から同時代と描くという珍しい瞬間に立ち会っている.

この平安末期から鎌倉初期は,ややこしくてドラマでもあまり人気がない.
それゆえ,こうした媒体で知識を得ることができるのが良い.
今から尼将軍,政子の有名な演説シーンが楽しみだ.

Kazchariが初めて通して観た大河は『草燃ゆる』だし,低視聴率にあえいだ『平清盛』はここ数年で最高傑作だと思っている.

つーことで,「新解釈:平家物語」じゃなかった『鎌倉殿の13人』オススメです.

KazchariはNHK+でタブレット視聴.
いつでも見れるのがありがたい.

こんなサービスできるんやったら,他のアーカイブもフリーに見せてほしいわ.
受信料払ってるんやし.

第1回びえいビルケの森スノーサイクルフェスティバル~120分耐久レース

2022/2/27 Sun

立てよ!Kazchari!

iPhone11 Pro

Snow, -2°C, Feels like -3°C, Humidity 92%, Wind 1m/s from W

無事開催されたこのスノーレース,参戦してまいりましたぁ.

びえいスノーサイクルフェスティバル

結果は「ファットバイク,セミファットバイクの部:ソロ男子」カテゴリで20人中,3位!

チーム所属のツワモノの中でこの成績はまぁまぁ良かったのではないでしょうか.
奇しくも2019の「冬チャリ旭川」と同じ順位...

つーことで概要を.
昨夜はカーボローディング...というワケではないが,肉類を多量に摂り早めに就寝.

で,Alexaに4時半に起こしてもらう.
出発の2時間前に起きるのがルーティン.

いつものパン(チーズのせ),目玉焼き,ウインナー2個,レタス,コーヒー,フルグラ+牛乳,果物の朝食.

6時半,家を出る.
ヨメさん情報によると夜間,けっこうな雨が降っていたという.
おかげでザクザク凍結地面.
おいおい,レース会場のコンディションは大丈夫か?

途中のセイコマで買い出し.
美瑛に近づくに連れ,ちゃんとした圧雪路面になってきた.

7時20分頃,ビルケの森着.
道中,クルマは全然見かけなかったが,さすがに駐車場にはかなりの数.
みなさん,タイヤを取り付けたりと準備中.ふっふっふ,この風,この肌触りこそレースよ!

Kazchariもいつも通りに前輪セットアップ.
まず駐車場を軽く試走.雪が降ってきた.

iPhone11 Pro

それにしてもブレーキ鳴りがひどい.なんでだ?
だが,こんなこともあろうかと,WAKO’Sのフォーミングマルチクリーナーを持参しているのだ.
キャリパー&ローターに噴射し,ウエスで拭き取る.

WAKO’S(ワコーズ) フォーミングマルチクリーナー(FMC) A402

受付開始.
ナンバープレート,シールを受け取る.

iPhone11 Pro

いいねぇ.
No.2は良い番号.
土方歳三にアオレンジャー.ついでに職場のポジションもNo.2だ(自称).

iPhone11 Pro

スタート地点に向かう.

公式から

すでにコース試走可能とのこと.
軽く一周.
1.3Kmのうち,前半はやや下りかフラット.こりゃスピード乗るなぁ.
整地もされている.MTB,セミファット有利?(と思った時期がKazchariにもありました)

コース幅も広い.
これは追い越しも楽かも?(と思った時期がKazchariにもありました)

ただし,後半は数%だが登りが続く.
ここで足を使うと最後まで脚とスタミナが保たないかもしれん...とざっくりインプレッション.

しかし,ここでKazchari最大の敵が立ちはだかる.
ト,トイレが遠い.

『第1回びえいビルケの森スノーサイクルフェスティバル』の参加書類が届いた

期待していた仮設などの設置もなく,もよおした際には駐車場まで走る必要がある.
それでも結構な距離.ぐわぁぁ.

つーことで作戦.
ギリギリまでクルマで待機.
ギリギリの瞬間でトイレに行き,スタート地点に向かい,2時間耐え抜く.
ここにもう一つの耐久レースがはじまる.

ウェアも雪が降っている=濡れることを想定し,dhbの防風防寒サイクルジャージの上にウインドブレーカーを.

[パールイズミ] ストレッチ ウィンドシェル 2300

そしてグローブは冬季最強の誉れ高き「防寒テムレス」だぁぁぁ!

ショーワグローブ 【防寒手袋】 No.282 防寒テムレス オリーブグリーン Lサイズ 1双

8時45分.スタート地点に集合.
ソロ参加の特権でポールポジション.
ここからコースまでチャリを押しながらダッシュのル・マン式らしい.

iPhone11 Pro

しかし...この集合時間からスタート合図までの時間が長すぎませんか...
遠くて何を言っているのか聞き取りにくいし,寒いし,何よりせっかく空っぽにした膀胱にまた蓄えられていく~

気を紛らわすべく,隣に並んだ人と話し続ける.
なんと,『旭ヶ丘ヒルクライム』の中の人だった.

『旭ヶ丘ヒルクライムアタック2021』に参加

「ジェラートの券,使ってもらえました?」と聞かれたので,「すいません.使わないままシーズン終わりました...」と答える.
「そうですよねぇ...」
つーことで永年使用可にしてほしいとリクエストしときました.

公式から

で,ようやくスタート.

Kazchariは2時間の耐久レースは初参加.
ペース配分を考え,ゆったりと...というわけには行きませんな,ワハハ.
アドレナリンが出まくる出まくる.

おかげでスピードに乗るバックストレートで,轍にタイヤを取られ,本日一回目の転倒!
もちろん下は雪なので痛くないが,早くもトップ集団に離される.あかんわ...

一応,GoProも持参したが,やはりレースでは軽量化が命ということで,直前で装着やめた.
新兵器投入のチャンスやったけどな.

Ulanzi 磁気マグネットマウント GoPro用 クイックリリース

つーことでレース中の映像はありません.

※ 後に公式サイトにアップされていたモノをいただき.

公式から
公式から
公式から

その後も,同じ様な場所で転倒すること4回.
幸い,ケガはなかったけど,転倒して脚を止めると,大腿四頭筋や下腿三頭筋が攣るのだ.

それでも...

立て! 立つんだ! Kazchariぃぃぃッ!
と己を鼓舞して,ペダルを漕ぎ続ける.

1時間を過ぎると,かなり疲労してきた.
後半の登りでギアを軽くし,前半の下りでスピードを増す.
まぁ,そのおかげでコケまくったわけだが...

レースに集中していると尿意も拡散できた.
いざとなったら森の中に潜入して...と思ってたけど,軽犯罪を犯さずに済んだのはラッキー.

そやけどなぁ...例の圧倒的実力のTさん(優勝者)にはやはり5周ほど抜かれた.さすがだ.

制限時間残り50秒前にフィニッシュ地点に間に合い,アディショナル周回へ.
現時点で何位なのかわからんかったが,ソロ=緑プレートの人には抜かれないように注意しつつ...ゴール!

iPhone11 Pro

倒れ込むまではいかなかった.
意外と保つもんだ.
トイレ問題さえ解決できれば3,4時間の耐久もイケそう.
いやいや,今日の2時間で使い切れよ!

クルマに戻り,ウインドブレーカーを脱ぎダウンジャケットへ.
お楽しみの抽選会を待つ.
なかなか番号が呼ばれ~ん,と思ってたら「チェーンロック」が当たりました.

iPhone11 Pro

やたらにゴツイ.
これ,チャリではなくモンキーで使おう.

次に表彰式!
ひょっとしたら...とは思ってたけど,なんとか3位に食い込んだ.
たぶん27周だったかな.
ソロ総合でも,5位くらいのはず.
やっぱ,毎日チャリに乗ってると,こういうレースでもどこそこ結果が出るなぁ.ホンマ,健康維持,アンチエイジングに最適なスポーツや.

公式から

今日のレースで特に感じたのは,上半身の筋力の大切さ.
徐々に手に力が入らなくなってくる.
結果,ハンドルコントロールの不安になり,転倒につながったんやろな.
HIIT再開や!

HIIT(バーピージャンプ)の準備はできました

帰宅して,戦利品を並べる.

iPhone11 Pro

この時期は野菜=たまねぎがありがたい.

つーことで,実行委員会のみなさん,新コロ禍で色々ややこしい中,大会運営ありがとうございました.
第二回もぜひ参加させていただきます.

iPhone11 Pro

※ レース動画を発見! Kazchariは写っていません(^^;

旅の回顧録~1993年のヴェトナム(3)

1993/4/8 Thu

これぞパッカーの1日.

Konica 現場監督

蚊がいた.
寒かった.
鼻水が出た.
朝食が美味かった.

カンボジアで日本人ボランティアが殺された.

SUNIMEXに行ったがラチがあかなかった.
(注:何のことだかわからない)

日本への手紙を出しに郵便局に行ったが,消印のみで切手を貼ってもらえなかった.

やはり入国許可スタンプや税関申告が気になった.
タンソンニャット国際空港に行くことにした.
行きはシクロでUS$2.5だった.
帰りはバイクタクシーでUS$1だった.
空港のイミグレでも何の進展もなかった.
出国カードの裏側に何かを書かれた.
税関申告カードもラチがあかず,「Big Problemだ!」と脅された.

バイクタクシーの親父と料金でもめて口ゲンカになった.
関西弁で怒鳴ったら逃げた.

「Cefe CaCa」で食事した.
2日前に会った日本人旅行者にビールを奢ってもらった.
同じく「モク・バイ」入国で書類が揃わず焦る日本人旅行者にも会った.
大学生だった.
日本人3人で中華街へ行った.
鴨の足を食べた.

雑貨屋で牛乳石鹸を見つけた.
日本製品の直輸入店だった.

ホテルの部屋に戻って,先程の旅行者と雑談した.

サイゴンに滞在して4日が経った.
何の観光もしていない.

(その4へ)

———————————

その前日 ⇒ 旅の回顧録~1993年のヴェトナム(2)

その翌日 ⇒ 旅の回顧録~1993年のヴェトナム(4)

『JUNK HEAD』を観た~情熱があれば

2022/2/25 Fri

究極のブンドド.

男の子のソフビ怪獣によるごっこ遊び.

女の子のシルバニアファミリーによるごっこ遊び.

そして...大きなお友だちによるブンドド遊び.

ロボやライダーのフィギュアだらけのKazchari部屋.
普段はディスプレイケースに飾ったままのことが多い.
たまーに取り出して“ブンドド”...ではなく,ポーズや武装を変えて再陳列する.

iPhone11 Pro / 2022年1月20日撮影

間違っても,こいつらを使って「映画」を撮ろうとは思わない.

世の中にはいわゆる「ストップモーション・アニメ」という映画ジャンルが存在する.
少しずつポーズを変えて,1秒あたり約24コマ撮るという.

その最も有名かつ成功した映画は『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』だろう.

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス コレクターズ・エディション(デジタルリマスター版) [Blu-ray]

この作品はストーリーも面白く音楽も素晴らしい.
セルアニメやCGにない独特の動きもクセになる.
ただし,セット,人形作り,撮影に恐ろしく時間がかかるのは想像通り.

そんなストップモーション・アニメで,最近話題になったのが『PUI PUI モルカー』...ではなくて,これ.

JUNK HEAD(字幕版)

Amazon Prime Videoで配信中の『JUNK HEAD』である.
以下,あらすじを引用.

環境破壊が止まらず、もはや地上は住めないほど汚染された。人類は地下開発を目指し、その労働力として人工生命体マリガンを創造する。ところが、自我に目覚めたマリガンが人類に反乱、地下を乗っ取ってしまう。それから1600年──遺伝子操作により永遠と言える命を得た人類は、その代償として生殖能力を失った。そんな人類に新種のウイルスが襲いかかり、人口の30%が失われる。絶滅の危機に瀕した人類は、独自に進化していたマリガンの調査を開始。政府が募集した地下調査員に、生徒が激減したダンス講師の“主人公”が名乗りを上げる。地下へと潜入し、〈死〉と隣り合わせになることで命を実感した主人公は、マリガンたちと協力して人類再生の道を探る。今、広大な地下世界の迷宮で、クセ者ぞろいのマリガンとの奇想天外な冒険が始まる!(C) 2021 MAGNET/YAMIKEN

製作期間はなんと7年.
クレジットを見ると,監督,撮影,脚本,パペット製作などのスタッフ名のほとんどが「堀貴秀」で埋め尽くされている.そう,ほぼ一人で製作しているのだ.なんという情熱.
まるで『鷹の爪団』

さて,本編の感想(ネタバレ)

これがもしマンガやアニメだったら...その“ルック”からして,よくあるディストピア物.
弐瓶勉の世界観に似ている.
下層に降りていく展開には『メイド・イン・アビス』感もある.

しかし,ストップモーション・アニメにしたことで,独特の世界観がかもしだされている.そして,何よりも宣伝で言うところの,作者の「熱意と狂気」(ホメ言葉)がヒシヒシと伝わってくる.
ようするに好きです.

全体にかなりグロい.
“キモカワ”という言葉もあるが,そういうのではなく単にキモイ.

特に敵のクリーチャー群.
『バイオハザード』...いや『サイレント・ヒル』
その昔,ギーガーの『エイリアン』のデザイン,特に幼体が“モロ”と評されたのがかわいいほどの”モロ”.
モザイクかけての排泄シーンもあり,生理的嫌悪感を覚える...人によるかな.
たぶん,うちの娘とか,見た瞬間に停止ボタン押しそう.息子は爆笑するかも.

人間(態)側のキャラは,地下生活が長い人の特徴を出すためか,ATパイロットのようなゴーグルを装着している者が多数.

主人公は将来の我々たる(一応)人類.
なんとか生き残って地上で暮らしているが,生命そのものは永遠でも,身体は腐ちてしまうのか,機械化が進んでいる.
仕事はヴァーチャル空間でのダンス教師だが,もはや身体的接触は危険とされているのか,非効率とされているのか,可能な限り”ふれあい”を廃した世界に生きている.

なぜか冒険がしたくなった主人公は,地下調査員に立候補する.
永遠の命に飽きたのだろうか?

彼を中心に話は進んでいくが,どうにも感情移入がしにくい.
もちろん,今の現代人とは思考・行動パターンが違ってて当然なのだが,作劇中,記憶をなくしたり,言葉をなくしたり,外見が変わったりで統一性がなく,あまり魅力を感じないのだ.
キービジュアルの「白いロボ」で通せば良かったと思う.

一方,サブ主人公たる3バカトリオはキャラが立っている.
最後は“シーザーァァ!”してしまうけど.わかりやすい死亡フラグやったな.

異世界感を出すために架空の言語も作っている.
字幕付きだが,これはなくてもよかったかな.
その方がこの世界に浸れそう.
そう考えると,一切字幕なしにした『クウガ』グロンギ語はすごかったなぁ.

さてさて,肝心のストーリーだが...これが残念ながらイマイチ.

「化け物に襲われる ⇒ 逃げる ⇒ 落ちる ⇒ 壊れる ⇒ 修理される ⇒ 化け物に襲われる」のワンパターン.

そして,尻切れトンボで突然終了.
あれ? 生命の木は?

ただ,少し調べてみると,何やら3部作構想らしく,続編で真相が明らかになるそう.
少し前まで,製作資金稼ぎのクラウドファンディングも行われていた.

「Junk Head 1」の続編「 Junk Head 2」制作支援のお願い。

今では終了しているが,220万円ぽっちで大丈夫なのだろうか?
Amazom Prime Video配信後だったら,もっと集まりそうな...(Kazchariも支援したい)

作者がTwitterでやらかしたらしいけど,これも資金が集まらなかった原因?

女性の観客を「奇女・珍女」扱い SF映画『JUNK HEAD』監督がツイートも謝罪「差別はしてないけど区別してた」

エンディングでは製作・撮影風景が流される.
ジャンクパーツで作られたセットや小物に,見知ったパーツはないか探してしまう.
S.F.3.D,ホルニッセ裏面のゴッドマーズ頭部のように(わからん).

こうした巨大ジオラマだと,YouTubeのガンプラ動画にもスゴイのあるなぁ.

自分のフィギュアでコマ撮りアニメなんて作る情熱は持ち合わせていないが,別の方法でトライする気は満々.

うちの職場の専門学校はもうじき卒業式.

卒業生に対し,在校生や教員からメッセージビデオを送る伝統がある.
ありきたりな言葉で寒~い空気が流れるのも面白くないので,Kazchariは自分の子供らと一緒に,毎回ピタゴラスイッチの「こんなことできません」風動画を作ることにしている.

【ピタゴラスイッチ】こんなことできませんの簡単なやり方・撮影のコツを紹介!

いや,違うな.
Kazchari家は出演するだけ.
撮影・編集は在校生の役割.

できた動画は,家族の思い出.
ヒドいセンコー(死語)だ.

話がそれましたが,『JUNK HEAD』ワールドの狂気にはまりたい人,オススメです.

息子がわからん~ウパシの森にて

2022/2/23 Wed

高いところが好きなのか.

OLYMPUS TG-5

うちの息子は小学校入学直後,たった一週間で担任から呼び出しをくらった.

「授業中に全然落ち着きがない.家庭での様子を聞かせてくれないか」とのこと.

ははぁ,これがいわゆる“発達障害早期介入”ってヤツやな.
学級崩壊を防ぐために,ヤバそうな児童には先手を打って,家庭との連携を...云々的な行動だろう.

で,ヨメさんと出向いた.
向こうは担任とスクールカウンセラーのタッグ.
最初は黙って聞いていたが,もううちの息子を(ほぼ)否定するので,段々と腹が立ってきた.

Kazchariも職業柄,発達心理学系の知識があるので,理論的に反論.

「まず,入学一週間でうちの子供の特性を理解しているつもりなのがおかしい.それにさっきの話に友達関係の話が全く出てこない.個人だけを観て,集団力動からの考察が全くないのはなぜ?もう少し様子を見てから,”問題児童”と判断すべきでは?」

と,あくまで穏やかに“提案” ⇒ いわゆるモンペやな.

とまぁ,親バカな面はさておき,そんなうちのアホ息子も,最近は落ち着き,学校から呼びだされることはなくなった(今でも時々...話は聞きますが...ゴホンゴホン).

ただうちの息子,「自閉症スペクトラム」や「注意欠陥多動性障害(ADHD)」とまではいかずとも,感覚の過敏さがあるのは否めない.
実際,運動会の50m走スタート時のピストル音が怖くて,先生に耳を抑えられていたし,打ち上げ花火もダメだし,自宅でもヨメさんや長女(姉)がスポーツ観戦で大騒ぎしていると「うるさい!」とキレる.

昨今,成長してもこういう傾向を示す人が「大人の発達障害」と呼ばれることが増えた.

また,別の少々異なる概念として「自分はHSP(Highly Sensitive Person)なんです」とカミングアウトする人もいる.

「HSP」とは,定義的に以下の特徴がある人をいう.

1) 深く情報を処理する ⇒ 疲れる

2) 過剰に刺激を受けやすい ⇒ 五感刺激に過度に反応

3) 共感しやすい ⇒ 他者(物語も含む)に没入しすぎる

4) 心の境界線がもろい ⇒ 他者の気分や思考に引きずられる

5) 自己否定感が強い ⇒ ネガティブ思考

【http://www.madreclinic.jp/pm-top/pm-symptom/pm-symptom-22/】より

これらは疾患ではなく,”とある傾向”という捉え方が適切だろう.
うちの息子は,少なくとも,現状(2)はあてはまる(あてはまっていた)か.

で,話は変わって2/23(祝).

息子と二人で,東川町内のウィンターイベント会場である「ウパシの森」にでかけた.
昨年はチャリで家族と現地集合だった.

ウパシの森,現地集合ライド

ウパシの森ふたたび~ファットバイクに試乗!

今年も日・祝のみの開催で,息子は既にヨメさんと2回来ている.
その際に買ったアクティビティ用のチケットが余り,それを使い切るため,Kazchariが引率の役目を仰せつかった.

OLYMPUS TG-5

息子の一番のお目当ては「ツリーイング」
前回,前々回ともいたく気に入ったらしく,これがしたいがために3回めの訪問となった.

さてアホ息子.
着くやいなや「ツリーイング」会場を目指すが,既に40分の順番待ち.
ボードに名前と電話番号を書き,別のアクティビティへ向かう.

今年もファットバイク試乗会あり(無料).

OLYMPUS TG-5

去年の「SPX」(?)とは別のモデル.
作りは...ルック仕様?
乗ってみたかったが,息子が乗れるサイズではないので断念.
ただ,近くのベンチに座って観察していると,結構人気というか興味をひくのか様々な人が試乗していた.
買いましょう! 買いましょう! 変態の世界にようこそ!

時間になったので「ツリーイング」会場へ.
インスタラクターも3度目ともなれば,息子の顔と名前を覚えていた.
息子も前回,前々回で指導された「安全結び」他,注意事項も覚えており,ほめられて満更でもない様子.

OLYMPUS TG-5

登る高さを選ぶ.
もちろん,一番高い位置まで登れるロープを選択.

「お父さんですか? 奥さんと息子さんから色々聞いてます!」って,一体何を!?

「見て,見て,ボクってスゴイでしょ」オーラを出しながら,自分の力で登っていく息子.確かに躊躇どころか容赦もない.
高所は全く平気なようだ.

子供もたくさん並んでいたため遠慮したが,Kazchariも体験すりゃよかったかな(ヨメさんは前回やったそう).

OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5

しばらくすると,次の予約待ちしていた男の子3兄弟が登場.

ご両親とイントラさんの話を小耳にはさむと小6,小4,小2の兄弟のようだ.
一番上の六年生のにいちゃん,ヒョロッとしていているが身長は結構ある.
ハーネスを付け,イントラさんに指導されつつ登攀開始.

するとうちのアホ息子が頭上から,

「あー新人が入門してきたぁ~」と煽る,煽る!

一瞬,場がシーンとなったのを,息子,声が小さくて聞こえなかったと判断したのか,もう一度,

「新人が入ってきたぞ~」と再度叫ぶ.アホなのか?

息子よ,その発言は不味い.
そのにーちゃん,見るからに年上やで.
おとなしそうな子やったから良かったけど,気の強い子やったらケンカになるで.
今日でなくても,いつかボコボコにされてまうで.
後で言い聞かせんと.

もちろん,Kazchariはその場では無視.
むしろ,

「そや! ここはその小6のにーちゃんにがんばってもらわな! 行けぇ!ササっと登ってうちのアホ息子をガツんと言わしたったれ!」...と心の中でにーちゃんを応援する.

しかし...残念ながらこのにーちゃん,力も技もイマイチだったようで,息子の高さにたどり着く前に諦めてしまった.トホホ.

OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5

最高点に達したので降りる.
降りるのはサポート付きで一瞬.
よくできている.

OLYMPUS TG-5

それにしてもたくましくなったなぁ.
男の子らしくて良い(ポリコレ違反).

Kazchariはどちらかと言えば高所は苦手.
飛行機や高層ビルは大丈夫だが,観覧車となると好きではない.
バンジーほど度胸のいらなさそうな,このツリーイングは楽しそうだ.

イントラの方も言っていた.「僕も観覧車だめですね.やはり自分でコントロールできないと怖いです」.⇒ 正論

ちなみに「ツリーイング」は,夏になると隣のキャンプ場でもやっているそうな.

「今度はおとーさんも一緒に.ぜひ,自転車でいらしてください」って.なんでKazchariがチャリヲタなのを知っているのだ?(情報源はわかるけど)
まっ,行くけどな.チャリで.

その後,「スノーバナナボート」に並びを入れる.
30分ほど待って乗る.
『Insta360』発動!

Insta360 ONE X2
Insta360 ONE X2
Insta360 ONE X2
Insta360 ONE X2

そして,最後にバギー.
去年はKazchariが運転しての二人乗りだったのだが,今年は一人で運転したいとのこと.

iPhone11 Pro

足,浮いとるがな.

1回の乗車で2周できるのだが,曲がりの強いカーブで壁にぶつかって2回ともスタックしてしまう.
追い越し禁止なので,後続のバギーも止めてしまい大渋滞.
スタッフに助けられて,出発地点まで戻る.

降車後,「ちゃんと運転せなあかんで」と伝えると,バツの悪そうな顔で「ごめん...」と謝る.
その素直さはいいぞ,息子よ.

帰宅後の食卓にて.
ヨメさんに息子の様子を聞かれたので,「ツリーイング」での”煽り”エピソードを話すと,これまたプライドを傷つけられたのか不満顔.

えーか,息子よ.
散々ビッグマウスをたたいた後で負けるほどカッコ悪いことないで.
勝ちたかったら(相手の実力を見定めた後)黙って,さりげなくや.

iPhone11 Pro

旅の回顧録~1993年のヴェトナム(2)

1993/4/7 Wed

フォーとケーキと

扇風機をつけながら寝ると体に悪いと言うが,暑さと蚊のせいで眠れないよりはマシ.

そう,昨夜はこの人工的な涼しさの中,ぐっすりと眠ることができた.
朝,少々頭痛が少々残るものの,胃は回復した.

この宿も悪くないが,より快適さを求め,大前田(T)さんと,近所にあるエアコン付きUS$5の「VAN CANH HOTEL」(注:声調記号は省く)を見に行く.
部屋はそこそこ良かったが,残念ながら共同トイレの水の出が悪かったので,エアコンはもちろん,シャワー/トイレ付きUS$9のツインにアップグレードした.
2人だと宿代が助かる.
「部屋が暗いからヤダ」と大前田(T)さんは最後までゴネてたけど.
いやいや,あなた,電気スタンド持ち歩いてるやん.

元の宿から荷物を搬送.

それにしても...エアコン付きの部屋なんて今回の旅行で初めてである.
実に快適.
チェックイン後,外で食事.
「ヴェトナムうどん」こと,フォーを食べることにする.

相場がわからないので,半屋台っぽい店で値段を尋ねる.
どこで聞いてもなぜか一律4000ドン(約40円).
これが,この近所のフォー固定価格なのかね?
地元民と同じ?
それともボラれてるのだろうか?

適当に座って「フォー・ガー」(鶏肉入り)を注文.
思ったほど美味くない.
日本を出て3ヶ月が過ぎ,そろそろ世界最強の「日本のうどん」が恋しくなってきた(禁句).

宿への帰り道,よくわからんが医療器具がやたらに置いてある店でタイ製の歯磨き粉を5000ドン(約50円)で買う.

ヴェトナムのホテルはお湯を用意してくれるのがうれしい.
持ち歩いているインスタントコーヒーが飲めた.

ヴェトナムには,有名なコーヒーセットがある.

illustACフリー素材

粉コーヒーを濾すのだが,これをどこかで手に入れたい.
その後,昼寝をしたり,日本へ手紙を書いたりしているうちに,サイゴンは夜の7時.

胃の調子もぐっと良くなり,食欲も出てきたので「シン・カフェ」まで出向き,東南アジアのメジャー食,野菜ぶっかけメシを食べる.

ナムプラー(?)の小皿もついてきたので,タイ料理のノリでドバっとかけると酸っぱくなりすぎた.
これがヴェトナムのニョクマムか.
以後,注意すべし.

食事の後,裏通りをジャラン・ジャラン(散歩).

店も並んでおり,それほど暗くはないが,これまでの国に比べ少し恐怖を感じた.
事前にサイゴンの悪いウワサを聞きすぎたせいか.

宿の近くのケーキ屋に寄る.
2個で2400ドンという激安品を買う.

部屋で食べると異様に甘かった.

(続く)

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前日 ⇒ 旅の回顧録~1993年のヴェトナム(1)

翌日 ⇒ 旅の回顧録~1993年のヴェトナム(3)

『第1回びえいビルケの森スノーサイクルフェスティバル』の参加書類が届いた

2022/2/22 Tue

とある心配.

今週末,2/7に行われる『第1回 びえいビルケの森スノーサイクルフェスティバル』に参加すると以前書いた.

『びえいビルケの森スノーサイクルフェスティバル』だと!?

昨日帰宅すると,その書類が封書で届いていた.

たぶん要項だとかゼッケンだとかが入っていると思いきや,なぜか妙に膨らんでいる.
「なんやろ? 参加賞を先に配る方式?」と思いつつ開封する.
出てきたのは...

iPhone11 Pro

なんと,新コロ抗原検査キットが入っていた.
確かに「まん防」発令中ではあるが,まさかここまでやるとは...
昨年10月のブルベや,先日出た某レースでさえ,もっと緩かった.

BRM1017北海道200km十勝(旧530・926)~その1

徹底してるなぁ.
大会前日に検査して当日聞き取り調査らしい.

Kazchari自身,新コロが流行りだしてから初の検査となる.
もし「陽性」やったら,どうなるんやろ?
家族,職場,Kazchariが会った人,全員濃厚接触者?
こりゃ黙っとかな...(おいおい)

それはさておき,エントリーリストもちゃんと同封されていた.
各カテゴリーとも,思っていた以上に参加者が多い.

Kazchariが出場するのは「ファットバイク,セミファットバイクの部-ソロ男子」120分耐久レース.

出走者を確認すると,旭川近辺のレースではほぼ負け無しのTさんの名前があった.

全く勝てる気がしない.
思い起こせば,2019年の「冬チャリ旭川1時間耐久レース」もTさん圧勝.
2位はその永遠のライバルたるFさん.

そしてKazchariは3位だった.

だが,全くいばれない.
1,2位の二人からは2周離されていた...トホホ

他にもカムイスキーリンクスで実施される「スノーエンデュランスフェスティバル」「美唄スノーサイクルレース」などでTさんの走りをお見かけしたが,その速さは圧倒的.そこにしびれる,憧れるぅ!

GARNEAU Presents 第1回 美唄スノーサイクルレース

もちろん,他にもツワモノがゾロゾロいるやろうなぁ...
50歳以上のシニア部門作ってくれへんかなぁ...(そこまでして表彰台に立ちたいのか?)

何か『旭ヶ丘ヒルクライム』の時も同じことを言ってた気もする.

『旭ヶ丘ヒルクライムアタック2021』に参加

否,否,断じて否! 弱気は禁物.
普段からアホ息子に言っているように「やる前から諦めるな」を自ら体現せねばオヤジの存在価値はない.

とまぁ,出る以上は真っ白に燃え尽きるまで走りたいわけだが,懸念事項がある.

それはトイレ問題.

Kazchariは頻尿傾向.
寒冷の中,2時間もトイレに行かず走り続けられるとは思えない.
途中で何度かチャリを置いてトイレに駆け込むことになろう.
チーム戦なら問題ないが,ソロだともちろんロスタイム.
トイレなしで走れる人に差をつけられるか,抜かれることになる.

ロードレースみたいに走りながらとか(できません),コース脇で立ちションしたら,怒られるどころか即失格やろうなぁ.

そして水分の補給にも課題あり.

それはボトルの選択.
普段,冬ののんびりライドではこの保温ボトルを使っている.

iPhone11 Pro

タイガー魔法瓶 水筒 スクリュー マグボトル 6時間保温保冷 500ml 在宅 タンブラー利用可 アクアブルー MMZ-A501AA

かつては出発前に作った温かいコーヒーを入れていた.
しかし,走行中に一番飲みたいのはやはり水である.
ゆえに,最近のライドでは夏同様,水道水を入れている.

この保温ボトルの欠点は走行しながら飲めないこと.
フタをひねって開ける必要がある.
とは言え,通常のプラスチックボトルで氷点下の中を走ると間違いなく凍る.

そこで登場するのがこいつ.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

このカラーはツール限定なので通常販売されていない.
ノーマルだとこれが同じモデル?

ELITE(エリート) ICE FLY サーモボトル 500ml 0357010004 レッド

プラ製ながら二重構造で,保冷保温の両方の役目を果たす.
調べてみると,このELITE製の他,CAMELBAKなど他にもある.

「夜間ベランダに水を入れたまま放置する」などは試したが,実走テストはしていない.
本体の水だけでなく,飲み口の凍結は大丈夫だろうか?

ネットで検索しても,真夏の保冷性能に関する記事ばかりである.

「氷点下を5時間ライドしても,中身の水道水が凍らず飲み口から飲める」かどうかのレビュー記事は見つからなかった.⇒ Kazchariが実証してやろう.

他の候補としてはこいつもある.

iPhone11 Pro

サーモス 真空断熱ストローボトル FFQ-600 600ml Sブラック(FFQ-600-SBK)

Kazchariも真夏の35℃を超えるような炎天下ライド時にはこいつを持参.
最近は北海道ですら夏の暑さはヤバイ.
氷も入るし,一日のライドの最初から最後までキンキンに冷えたモノが飲めます.

ただし,今回の場合,飲み口のストローが心配.

iPhone11 Pro

最近話題のこいつも気になる.

Travel Kuppe 真空断熱ステンレススチールサイクリングスポーツウォーターボトル ストローとふた付き

なぜ,この値段?

単純に最強の保冷保温性能を求めるなら金属製になるのは間違いない.
ただし,レースに使うには重すぎる.

さて,トイレやら水補給の問題はさておき,ソロで出る以上,ガチで走るつもりなのでちゃんと作戦も立てよう.

エンデューロレースの走り方

ロードレースとは事情がかなり異なるかもしれないが,「最後まで耐えられた人が勝ち」という言葉が印象的.

後は当日に向けてバイオリズムを整えますか.
新コロに感染しませんように.

※ レース当日の様子はこちら ⇒ 第1回びえいビルケの森スノーサイクルフェスティバル~120分耐久レース

iPhone11 Pro

旅の回顧録~1993年のヴェトナム(1)

1993/4/6 Tue

Good Morning VIETNAM!

Konica 現場監督

カンボジアでの旅を終えたKazchari.国境でのゴタゴタを乗り越えて無事にヴェトナムに入国.
(注:当時の日記のリライトにあたり,「ベトナム」を「ヴェトナム」表記に変更)

旅の回顧録~1993年のカンボジア(完)

サイゴン(ホーチミン・シティ)にいる.

現在,体調最悪.
ヴェトナムの第一印象も最悪.

カンボジア,タケオの自衛隊訪問以降,少しずつ悪化していた体調がどうやら本日ピークに達したようだ.

まず,昨夜,激しい嘔吐と下痢に襲われた.
朝も下痢と頭痛.

部屋に迎えに来た大前田(T)さんに散々,「疲労だよ,疲労!」と言われ続けた.
Kazchari本人もヤバイ病気でないことを願いつつ,大前田(T)さんと一緒に,サイゴン散策に出かける.

観光というよりは事務手続きが目的.
まだまだ個人旅行客の受け入れシステムが整っていないヴェトナムでは,必要な書類や手続について,旅行者間であーでもない,こーでもないと推測合戦が繰り広げられている.

現状の懸念事項は3つ.

一つは国境でもらえなかった「関税申告書」
もちろん,税金がかかるようなモノは持ち込んでいないが,それならそれで出国時に半券(?)を渡す国が多い.

次に「滞在許可証」の申請可否.
ヴィザはもちろん持っている.
それとは別の書類が必要という噂が出回っていた.

最後に「ヴィザの延長」
今回,カンボジアにて「モク・バイ」という陸路入国も可能な特殊なヴィザをとった.
最大滞在日数は1ヶ月.
ヴェトナムにはもう少しいたいので,サイゴンにいる間に延長申請がしたかった.

これらを解決するため,今日は動く.

まず,公的旅行代理店(?)である「ヴェトナム・ツーリスト」に行く.
スタッフから「滞在許可証の申請要,現状ヴィザの延長不可」という説明を受ける.
実にそっけない.
ただし,サイゴン発のツアーの話になると急に宣伝が激しくなった.
こりゃアカン,こちらの疑問にははなから答える気なしと判断し,店を出る.

朝食がまだだった.
次にサイゴンで有名な日本人経営の居酒屋「ドラえもんカフェ」に行ってみる.

(注:2022年現在,似たような名前の店「どらえもん かか」がある.その前身なのだろうか?)

朝定食(ごはん,卵,野菜,味噌汁,梅干し)US$2.5とバナナシェイクを頼む.
なかなかのボリュームと味であった.

そこへ,店長の日本人Hさんが,なぜかテニスウェア姿で登場.

Hさん曰く,「滞在許可証は必要なくなったけど,しておいた方がいい.ここはそういう国だから」とのこと.面倒くさい.

(注:この事務手続き関連のいい加減さには後々も悩まされることになる)

朝食後,次は「サイゴン・ツーリスト」へ.

店構えからして「いかにも国営でござい」という印象(どんな?).
スタッフが言うには「滞在許可証は不要,ヴィザの延長は残り日数が2,3日になればできる」とのこと.口調や雰囲気からここのスタッフの言うことが一番信用できそう...とここまでは良かった.

Kazchariのパスポートをパラパラとめくり,「モク・バイ」ルートで押してもらったヴェトナムの入国スタンプを見て,いきなり怒り出し「滞在許可マークが付いていない!大問題だ!」といきなり騒ぎ出す.知らんがな.

当然,同じように入国した大前田さんのパスポートにもそんなマークは押されていない.(まぁ,それ以前に賄賂入国...)

「国境のイミグレに戻ってもらってこい!」とむちゃくちゃ理不尽なことを言うので,Kazchariも(ことさら沸点の低い)大前田さんもブチ切れ!

「このミスはお前らの問題で,こっちには何の責任もない!」と怒鳴り返してやった.なぜかこういう時は英語がスムーズ.

あちらの反撃ターン.
「ヴェトナムにいたかったら,ここのルールに従え!」と言い返しやがる.
ホンマ,お役所国家である(正論やけどな).
同じ共産圏でもラオスの方がずっとましやった.ブツブツ.

むかっ腹のまま「サイゴン・ツーリスト」を出る.

市内のイミグレーションに行けば,第一の課題である,関税申告書を入手できるかもしれんと思い,炎天下の中,トボトボと歩く.

イミグレ着.
旅行者でごったがえす中,英語がわかるポリスを捕まえる.
曰く「出国カードとヴィザだけあれば“ガイジン”はNo problem」だそうな.ホンマに?

とりあえず,その言葉を信じることにして,もうこの件でジタバタするのはやめようと,大前田(T)さんと決める.

ホテルに戻ったのはよいけれど,猛烈に身体がだるく,完全にグロッキー.
寝て目が覚めたら夜の8時であった.
下痢はまだ続き,食欲がないので,パンと水だけの夕食.
シャワーと洗濯の後,日記を書いていたら大前田(T)さんが部屋にやってきた.

メコンデルタの各都市,ミト,カントー,クチなどサイゴン周辺都市の観光を相談.

Kazchari自身が病んでいても,旅は進んでいく.

続き ⇒ 旅の回顧録~1993年のヴェトナム(2)

Konica 現場監督

沢木耕太郎『一号線を北上せよ』を読んだ~そして1993年へ

2022/2/20 Sun

旅に復讐されるかも.

iPhone11 Pro

このブログを初めた頃,旅の回顧録~1993年のカンボジアというテーマの連載(?)をしていた.

これは,1993年の1月から10月にかけて行った東南アジア旅の記録で,当時の日記を元にして書いた.
そのオリジナルは,今はなき「Nifty Serve」のミステリー小説スレッドにアップしていた文章.

当時のカンボジアは長らく続いた内戦が終了し,通常選挙がようやく行われるなどなかなかの混乱具合.
選管ボランティアの日本人青年が殺害されるなどの事件もあった.

国中あちこちに地雷が埋まっており,観光するのも命がけ.
夜間には銃声.
今思うに,よくふらふらと出歩いてたもんだ.

人類史上最大の愚行の一つ「カンボジア大虐殺」に関しては,この映画のアプローチがすごい.

消えた画 クメール・ルージュの真実

こうした世界の負の側面を目の当たりにするなど,20代にああした行きあたりばったりの旅をしたことは,今の人生に大いに役立っていると思う.
この後,結局長年の夢だった協力隊への参加も実現できたしな.

この『1993年のカンボジア』は国境を越えて,ヴェトナムに入国したところで終わっている.

もちろんその後も旅は続いた.

サイゴン(ホーチミン・シティ)から,バスや列車を乗り継いでハノイまで6週間かけて北上.
カンボジアほどのインパクトはなかったけど,これまたエキサイティングな経験だった.

Kazchariが初めて海外に渡ったのはいわゆる卒業旅行.
1989年のケニア-インドーネパール旅だった.
この時の期間は1ヶ月ほど.
全てが新鮮そして強烈だったが,所詮短すぎた.

そして就職.
その会社を辞め,帰国日を決めない無期限旅行を決意させたのは2冊の本がきっかけである.

一冊は蔵前仁一の『ゴーゴー・アジア』.

新ゴーゴー・アジア(上巻)

もちろん,前作の『ゴーゴー・インド』も読了済み.
蔵前の一連の著作のおかげで,世の中にはこんなに楽しい旅の仕方があるのだと知った.

もう一冊は,より人口に膾炙する名著,沢木耕太郎の『深夜特急』である.

深夜特急(1~6)合本版(新潮文庫)【増補新版】

いまさら解説しようがない.
この本のおかげで,何万,何十万の若者が旅立ってしまったことやら...
有名な話だが,第1便,第2便(文庫版では1~4巻)と第3便の間には,6年間の刊行ブランクがある.
東南アジアやらインドが含まれる1,2便の方が旅のネタには事欠かないはずなのだが,Kazchariは第3便のヨーロッパ編が一番おもしろかった.
作者自身の文章力の向上ゆえかな(なぜ上から?).

大沢たかおのTVドラマも話題になった(VHSで保存している).
松嶋菜々子の登場にはズっこけたが.

さて,沢木耕太郎である.
その最大の魅力は,もう沢木節としか言えない独特の格調高い文体にある.
特に,ボクシングというスポーツを,ここまで詩的に昇華させた作家はなかなかいないのでは?

その影響力は凄まじく,一時スポーツライターをやってた”五体不満足”な人も,その文体をマネしていた記憶がある.

沢木の著作はかなりの数を読んでいるが,今回図書館でたまたま手にとったのがこちら.

一号線を北上せよ~ヴェトナム街道編 (講談社文庫)

珍しく未読だった.
文庫版の表紙には「ヴェトナム街道編」と書かれているが,単行本にはそのような表記はない.
「一号線」「北上」と聞いて,すぐに「あっヴェトナムのことだ」とわかるのはパッカーのみであろう.

内容は沢木のプライベートと取材旅行記であるが,ヴェトナムだけでなく,「キャパのパリ」「フォアマンのアメリカ」「檀一雄のポルトガル」「アルペンスキーのアルプス」「酒場のマラガ」(Kazchari命名)も含まれた短編集である.
Kazchariはポルトガルとスペインも訪れたことがあるので,懐かしく,楽しく読ませてもらったが,やはり白眉はヴェトナム編の2本である.

奥付をみると,2000年あたりの旅のようだ.
Kazchariは1993年の訪問だったので,若干のズレがある.

一見して,旅のシステムがかなり整ったようだ.
当時のタイと同程度か.
沢木の旅からさらに20年近く経った今では,どうなっているのやら...
Wifiも当たり前やろうしな.
そういや,ここしばらく,ヴェトナムってかわいい小物だとかグルメやらで,女性にも人気の旅先だった.
新コロが全てを破壊したけど..

ここで思いついた.

『旅の回顧録~1993年のカンボジア』の続き,つまり『1993年のヴェトナム』をリライトしようと.
まぁ,30年近く前の旅行記に何の情報的価値もないが,しょせんブログなんて単なる個人の歴史.
SNSではないので,即時性とか気にするものでもない.

ただし,本書『一号線~』にこんな記述がある.

「旅は繰り返すものではないし,繰り返せるものでもない.それを知りながら旅をなぞろうとすると必ず手痛いしっぺ返しを受ける.旅に復讐される,といってもいい.」

実際に再訪するのでもなく,文章で追憶するのも同様なのだろうか?
当時の日記を読むと,どうしようもなく,あの頃(の自分)に帰りたくなることがある.
でも,同じ瞬間は,もう二度と起こり得ない.
全ては過去.もう取り戻せない.

そう,『ブレードランナー』のレプリカント,ロイの最後のセリフのような心境になる.

一方で,沢木はこうも書く.

「旅先で覚えたその痛切な思いは,決して消え去ることはない.私たちの体のどこかに眠っていて,必要な時に呼び覚まされることになるはずなのだ.」

いいなぁ.その通りだろう.
この文章だけでごはん3杯はいけそう.
『深夜特急』本編と比較すると,『一号線~』は”帰ってきた人向けの本”なのだろう.

とかなんとか色々それっぽいことを言ってますが,これもまた”終活”の一貫として,『旅の回顧録~1993年のヴェトナム』,近日スタート!
全く需要はないだろうけど,それでいいのだ.

以下,余談.

Kazchari家では『水曜どうでしょう』の何度目かの再放送を夕食時に視聴している.
ちょうど今放送中なのが「原付日本列島制覇」という回で,東京から高知までカブで向かうという企画.
2010年の放送なのだが,鎌倉付近を通過する際,大泉がカメラに向かって「いざ!鎌倉!」と吠えるシーンに震えた.
まるで,未来を予言したかのようなセリフ.

ご存知の通り『水どう』は2002年にレギュラー放送を終えるのだが,その最後の旅がカブによるベトナム縦断1800キロなのだ.
正に一号線を北上...ではなくハノイ発で南下する旅やけどな.

またしてもシンクロニシティ発動?

Kazchari的に,今ヴェトナムが熱い!

帰ってきたTREK DOMANE SLR7~3度目のオーバーホール

2022/2/19 Sat

44,891kmから.

iPhone11 Pro

恒例のオーバーホールから,我が「DOMANE SLR7」が戻ってきた.

『アルキメデスの大戦』からのぉ~教え子に会った日

いつもだと一週間で完了するが,ちょっとしたトラブルにより延長.
2週間も預けることになった.
その理由はこれ.

「フロントチェーンリングのフィキンブボルトが擦れて削れている」

「リアホイールの左側ベアリングがもう使えない」

とのこと.
パーツ取り寄せのため,組み上がりまで一週間延長.
このご時世,この短期間の待ちで済んだのがありがたい.

今夏「1300ブルベ」への参戦を目論んでいるKazcahriとしては,こうした不安要素が改善されたことがうれしい.

こんなボクでも「オホーツク1300」走れますか?

ロードバイクのオーバーホールを考えている人のために総費用を公開する.
当然,機種やショップによって価格は異なるだろう.

オーバーホール代:¥19,800

ISOスピード分解追加分:¥3000 ※ 疑似サス

ブレーキワイヤー:¥2,145

クランクシール☓2:¥496

チェーンコネクトピン:¥584

フロントチェーンリング:¥2,393

バーテープ:¥4510

計:¥33,888

追加費用がかかったせいで,いつもより高い.
今回,バーテープを少し高いヤツにしたのも原因の一つ.

iPhone11 Pro

触感が柔らかくて実に好み.
ロングライド向けやな.
この白ドットカラー,去年は品切れだったが無事復活!

スプロケやチェーンなど,他の消耗品はまだまだ使えるとのこと.
意外に保つなぁ.
ご主人曰く「人(=乗り方)によって交換時期はバラバラ」らしい.
Kazchari,それほど丁寧に乗ってるかな?

DOMANEを引き取った後,しばし店内を物色.
近頃,気になりつつあるのが,SPDシューズ.
ファットバイクのペダルをSPDペダルに交換しようと目論んでいるのだ.
ここのお店はTERKとGIANTの専門店なので,BONTRAGERのシューズが置いてある.

少し気になったのがこのBontrager Evoke Mountain Bike Shoe

デザインも良いし,ちゃんとBOAダイヤルだ.
¥17,490か...高いが安いお手頃価格!(どっちやねん)
今から買うと来週のレースに間に合う?

『びえいビルケの森スノーサイクルフェスティバル』だと!?

クルマに積み込んで帰宅.

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2階の自室にてTACXに装着.
取り外していたDHバーやサイコンマウントやらを取り付ける.
これでようやくZwiftに復活する.

そやけど,このDOMANEにいつまで乗れるかなぁ.
2017年2月に購入し,5年間で44,891kmかぁ...乗ったなぁ.

さらにファットバイクとローラー専用機のTCT5000の距離を追加すると66,217Km(STRAVAで記録開始して以来)となる.

ちなみに,2014年に買ったハスラーの走行距離は約55,000Km.何かがおかしい.

そろそろ新車がほしい.
このカンチェラーラカラーが復活したら,即買いやけどな.
たぶん,その時はEMONDAにそのカラーはないやろうから,MADONEかな...(未練たらたら)

そんな妄想はさておき,さぁ,久々に乗りますか!

iPhone11 Pro