2025/7/26 Sat
ひさびさにチャリ以外のネタ
昨今,終活の一環として家の中の不用品をガシガシとオークションに出品中.
特に以前からコレクションしていた「ライダー」や「ガンダム」などの完成品フィギュア類を手放している.
転売ヤーではないので,格安スタート.
それでも当時の定価,モノによってはそれ以上の価格で売れていく.
とは言え,さほど儲けにはなっていない.
展示棚はすっかり寂しくなったが,Kazchari亡き後の家族の手間を考えると悠長なことは言ってられない.
それにしても世の中不景気と誰が言った?
なんだかんだで趣味にかける情熱(=金)は別腹なのだろう(オマエモナー).
出品の際には色々と戦略を立てている.
もちろん「商品状態に嘘はつかない」ことは大前提として,
・ 本人確認済み
・ シリーズ物はセットで出品
・ 送料込み
・ 鮮明な写真
・ ちゃんとした梱包
・ 24時間内の発送
プラス裏技として「終了時間を日曜日の深夜にする」も実行.
翌朝の仕事を考慮して就寝寸前に焦って入札してしまうことがあるらしい(マジ?)
以上のルールで,これまで300点近く出品.
評価も100%「非常に良い」をキープしている.
そんな堅調なオク・ライフなのだが,先日ちょっとしたトラブル(?)に見舞われた.
先月のこと.
屋根裏部屋を掃除中に見つけたトイを出品することにした.
それは世界的に知名度の高い,とあるシリーズ物のフィギュアである.
日本製だが国内未発売.
手元にあるのはいわゆる並行輸入品.
正確な購入価格は忘れたが,¥10,000程度だったように記憶している.
もちろん未開封.
暗所保存のためケースに褪色やキズ,ヘコミもない.
様々な角度から写真を撮り,開始価格を送料込み¥5,000とした.
説明には「未開封ゆえ,シールやパーツの劣化はご容赦ください」と記載済み.
最終的に¥20,000で落札.
早々に代金も振り込まれたため,梱包して発送した.
評価をいただいて無事取引終了...のはずだった.いつも通りならば.
先方に商品到着後,メッセージが届いた.
落札者:「早速の配送ありがとうございます.開封痕がありますが,未開封品で間違いありませんか?」
な,なんだと?
そんなわけなかろう.
これってもしかして,少し前に話題になった中抜き詐欺!?
とりあえず弁明.
Kaz:「並行輸入品ゆえ,税関で開けられたかもしれません.少なくとも私は開けておりません」
と返答.これで納得してもらえるかと思ったが,しばらくして...
落札者:「明らかに開封された痕跡があります.未開封品であることを条件に落札しましたので返品します.返金していただきたく存じます」
なにぃー!
こちらが詐欺師扱いされてむかついたが,状態を直に確認できない以上仕方がない.
それに向こうも向こうでこちらを疑っているのだろう.
自分で撮った写真を確認したが,指摘されたテープ痕などはわからなかった.
既に入金-発送済み段階なので,運営は何もしてくれない.
反論の証拠がない以上,返品に承諾した.
「返送先を教えてくれ」ということなので,躊躇したもののこちらの住所も伝えた.
いずれにせよ,ここで取引中止になると,システム手数料やら着払い代金などこちらに損害が出る.概算で¥4,000ほどか.
まぁ,痛手は痛手だが,同時に相手の人間性にも興味が出てきた.
そこで思い切って尋ねてみた.
Kaz:「好奇心からお尋ねしますが,こうしたなかなか市場に出ないレアな商品を高額で落札されたにもかかわらず,本体の状態も確認せずに返品されることに驚きました.失礼ながらお聞きしますが,代行購入者様なのでしょうか? もちろん返品対応はきちんとさせていただきます」
そう,代理購入者であれば依頼主の要望に沿う必要がある.
ゆえに未開封完品にこだわっているのかもしれん.
だとしたら納得いく.
すぐに返事があった.
落札者:「純粋に未開封品が欲しかっただけです.それに重量も軽く感じたので疑念を持ちました.貴方様も開封されていないとのことでしたので,開封してしまうと状態が変わり,ご迷惑をおかけすると思いましたので送っていただいたそのままの状態で返送します」
うーん...潔癖症?
それとも中身はどうでもよくて外箱状態で飾る派?
だとすれば,見ず知らずの相手と取引するオークション市場への参加,辛くないのだろうか?
ただし,後半の文章には誠実さも感じられる.
きっと複雑なメンタリティの持ち主なのだろう(※個人の感想です).
しばらくして返送品が届いた.
もしかの時の証拠とするために動画撮影しながら開封.
さて,商品の状態は...確かにメインの開口部分はともかく,目立たない位置が数カ所テープで貼られていた.
写真には写っておらず,出品時には全く気が付かなかった.
商品価値が下がってしまうことを覚悟の上でテープを切って開封.
中身は...ちゃんと完品だった.
落札者に最後のメッセージを送る.
Kazchari:「ただいま返却品を受け取りました.この度はご迷惑をおかけいたしました.取引の中止手続きをさせていただきます.開封いたしましたが中身は完品でした.ご参考までに」
嫌味かな.
それにしても今回は良い勉強になった.
今後は出品前の事前チェックを念入りに.
そして,商品説明も後で変な言いがかりをつけられないように,微に入り細にわたり丁寧に書こう.
実際のメッセージのやり取りはもう少し多かった.
その交流の中でこちらを信頼していただき「やっぱり受け取ります」に心境が変わることに期待したが,それはかなわなかった.
先週,一緒に走ったO田さんはオークションのやり取りで知り合った仲.
上記のトラブルの話をすると「メッセージの内容で信頼できる人かどうかある程度判断できるんですけどね~」とのこと.Kazchariもそう思います.
いっそ,このブログを紹介し読んでもらって,こちらの人となりを判断してもらうべきだったか?
いや,かえってヤブヘビだったりして.
それにしても,世の中いろいろな人がいるものだ.