ホンモノとニセモノ,そして...

2025/9/26 Fri

Back and Forth

iPhone15 Pro

自転車用品をどこで買うか?

かつては海外通販の「Wiggle」もしくは「Chain Reaction」をよく利用していた.
理由はもちろん安かったから.
昔は内外の価格差がエグかった.

タイヤやチューブ,パーツ,それにウェアもたくさん買ったなぁ.
Tacxのスマートローラーなんて¥11万...

確かこの2社は経営母体が同じだったはず.
品ぞろえや値段に少し違いがあって,頻繁に見比べてた思い出.

特にPBの「dhb」製品がお気に入り.
サイズはXSにしとけば,だいたいフィット.
「dhbはロードバイク界のユニクロ」なんて呼ばれていた.

ところが,新コロのせいなのか,自転車ブーム終了なのかで売上低迷.
他社に吸収やら何やらで生き残りをかけていたが,その過程で日本への配送が停止.以降,すっかり縁がなくなってしまった.

しばらくして日本への配送は復活したものの,円安もあって価格は軒並み高騰.
利用するメリットがなくなってしまった.

そんな中,新コロ後の海外通販業界に現れたのが...やはり中華サイト.
今や細かい備品どころか,フレーム本体やホイールとも中華ブランドがぶいぶい言わせている.

Kazchariも「ELITE WHEELS」「DRIVE HELIX 57D」を購入.非常に満足している.

春に向けてのセットアップ~Elitewheels Drive Helix 57D CS

UCI認定だし,安全性や耐久性に関しても問題ないのだろう.
要は名無しでOEM提供してきたメーカーが前面に出てきて,本来の適正価格になったということか(たぶん).

さて,そんなコスパ重視チャリダーの終着点は「Aliexpress」

有名な中華ECサイトと言えば,もう一つ「T」もあるが,怪しさレベルは比較にならない.どっちもどっちという意見もあるけど.

つーことで,最近はすっかり「Aliexpress」の利用頻度が増えた.
何しろ安い.それに,かゆい所に手が届くアイデア商品も多くて見ているだけでも楽しい.

もちろん,コピー品,海賊品,粗悪品には注意すべきだが,「欲しい商品がある ⇒ Amazonでチェック ⇒ Aliexpressで同メーカー同商品があれば価格を比較して納得できればポチる」が最近のルーティン.

特にBROMPTON関連はなぁ...やばいなぁ.
オリジナル設計の版権切れによって本体そのもののコピー品すら堂々と販売中(安い).

BROMPTONの甘い罠~バッグ編

BROと言えばフレームに内蔵可能なツールキットが有名.
純正品はデザインも精度も最高なのだが,いかんせん価格が...

BROMPTONの甘い罠~ツールキット編

Aliexpressにて,格安の代替品を購入したが,今日に至るまで一度も使わずじまい.精度を試すチャンスがなかった.

上の記事内でも書いているが,BROの車載工具としては「15mmメガネ」が最重要.めずらしいサイズだが,こいつがなければ後輪を外せない.

iPhone15 Pro
iPhone15 Pro

ただし見ての通りの弱弱しさ(と粗さ).
緊急用と割り切らねば使いたくない.

「まっ,めったに使う事もないのでこれでいいっしょ!」と思っていたが,ここに来て心境の変化.
11月の旅に備えて,ついにと言うか,安心のために純正品に手をつけてしまった.

もちろんAliexpressでは販売していないので,Yahooショッピングにて購入.
セール中に買ったのでかなりお得.

iPhone15 Pro
iPhone15 Pro
iPhone15 Pro
iPhone15 Pro

格安品と比べると,さすがに高級感マシマシ.
純正品は金属製のタイヤレバーも収納できるのにも関わらず,不思議なことに重量は格安品と同じく200g

ちなみに格安品の方が,ラチェットに付けるビットの種類は多い.
BROに不要なサイズも交じっているが,これは「BROMPTON専用ではありません」とのエクスキューズか?

肝心の15mmメガネの精度は純正品の圧勝.

iPhone15 Pro

いずれにせよ携帯ポンプは別途用意する必要あり.

さて,Aliexpressで最近買ったチャリグッズにボトルがある.

ELITEブランドの「FLYボトル」である.
軽量かつ,絶妙な柔らかさで中身を押し出しやすい.
飲み口も広く掃除も楽,と以前から愛用している.

もちろん国内正規販売品あり.

ボトルにしては結構なお値段.
ある日,いつものようにAliexpressをさ迷っているとやけに安い「FLY TEX」ボトルを見つけた.
ちょうど古い物との入れ替えを考えていたので,こりゃラッキーと,500mlと750mlの2本を購入.これで500mlの国内販売1本分とほぼ同価格.

注文後,しばらくして届いたので開封.
左側のジロ限定のピンクが”本物”.黒が今回Aliexpressで購入したモノである.

iPhone15 Pro

お分かりになられただろうか?

まず底の形状が異なる.
右の方が明らかに成形が雑.
そして,この角度ではわかりにくが,飲み口キャップの形状が異なる.
洗浄しにくい作り.

さらに,輸送上の問題かもしれないが...

iPhone15 Pro

長時間押しつぶされていたのか,あちこちにへこみがある.
内側から押しても元に戻らない.
そもそも,ボトル全体の表面処理も柔らかさも全く異なり,全般的に硬い

もちろん,全く同じ製品(シリーズ)ではないので,黒い方も正規品かもしれんが...たぶん〇〇〇〇やな.

精密機械ではないので,ボトルとしての役割は果たせそうだが「やっちまった」のは確か.さすがAliexpress,油断するとこうなる...という見本.

以上,ツールケースとボトルに関して「やっぱ格安品はヤバイ」と再認識してしまいそうだが,最近とんでもない製品を見つけてしまって困惑気味.

違法行為に加担したくはないので,極力ぼかして紹介するが,日本で一番売れているプラモデルの話.

それは新コロ禍の巣ごもり需要を契機に売れに売れ,転売ヤーが跋扈.
ネットで予約が開始されるや即完売.
リアル店舗での発売日も早朝から並ばないとまず手に入らない.
抽選の倍率もエグイ.

確かにメーカーの技術力はとんでもなく高く,その完成度からするとあり得ない低価格で提供されている.
Kazchariも並んだり探し回るほどではないが,目当てのブツを見つけた際には即買いしている(積みプラが増えていく...)

かように人気があるシリーズなのだが,歴史が長い分,初期の製品に関してはプロポーションや構造に難があるモノも少なくない.
その筆頭が,本編ではなくスピンオフ作品に登場した,主人公のとあるライバル機である.

凶悪な顔つき,巨大な体躯にクソデカイ盾と核弾頭バズーカを所持.
敵の技術が反映された異形のシルエット,そして物語での活躍により,かなりの人気を誇る機体である.

もちろん放送(発表)時から今まで何度かキット化されているものの,残念なことにいずれもハズレ.特に旧小スケールモデルは「シリーズ全品を通して最低最悪のデキ」とさえ言われている(諸説あります)

もちろんこの様なキットは他にもあるが,人気のある機体は「Ver.〇〇」という形でリファインされている.
だから安心というわけでもなく,モノによっては賛否両論.

二次元のモノを三次元に起こす.
そこに設計者のセンスや技術的な問題が重なって,いわゆる”決定版”のリリースは難しいのだろう.

ところがだ.

先日,YouTubeにて,その不遇なキットがビッグサイズかつ,とてつもない造形・ギミックで紹介されていた.

「あれ? こんなん出てたっけ? 年末商戦用のサプライズ発表?」

違った.
版権とは無関係のサードパーティが機体の名称をごまかし,一部パーツのデザインを変更し,あくまで”似ているけど別物”という体で勝手に製造・販売しているのだ.
端的に言えば海賊版

しかし...これがまた異常にかっこよい.
プロポーション,ディテール,可動,それに電飾&電動ギミックまで,どう考えても本家を越えている.
何より...安い.
もし,本家が同じ仕様で販売したらこの3倍の値付けになるのではないだろうか...そして発売時には転売ヤーによる争奪戦が予測される.

このメーカーは他にも同コンセプトのロボを販売しているのだが,こいつも神懸ったデキ.
プロポーションは元より,特徴的な4枚羽のギミックも凄まじい.

もちろんプラモデルである以上,パーツの合い,表面処理,組み易さなど着目すべき点は他にもあるが,とりあえず完成体のルックスは最高である.
正直,ニセモノがホンモノを越えてしまっている.

ただし,動画にしても記事にしても,実はステマであり,実物は大したことないかもしれんが,十分食指がそそられるプロダクツだ.

(買うんでしょ?)

い,いや,こんな違法販売に手を貸すわけには...ぐぬぬ
がんばれ財団B! もっと(かつての様に)容易に入手できるようにしてくれーッ!

オークションにて興味深い体験をした~壮大な心理戦

2025/7/26 Sat

ひさびさにチャリ以外のネタ


昨今,終活の一環として家の中の不用品をガシガシとオークションに出品中.
特に以前からコレクションしていた「ライダー」「ガンダム」などの完成品フィギュア類を手放している.
転売ヤーではないので,格安スタート.

それでも当時の定価,モノによってはそれ以上の価格で売れていく.
とは言え,さほど儲けにはなっていない.
展示棚はすっかり寂しくなったが,Kazchari亡き後の家族の手間を考えると悠長なことは言ってられない.

それにしても世の中不景気と誰が言った?
なんだかんだで趣味にかける情熱(=金)は別腹なのだろう(オマエモナー)

出品の際には色々と戦略を立てている.

もちろん「商品状態に嘘はつかない」ことは大前提として,

・ 本人確認済み
・ シリーズ物はセットで出品
・ 送料込み
・ 鮮明な写真
・ ちゃんとした梱包
・ 24時間内の発送

プラス裏技として「終了時間を日曜日の深夜にする」も実行.
翌朝の仕事を考慮して就寝寸前に焦って入札してしまうことがあるらしい(マジ?)

以上のルールで,これまで300点近く出品.
評価も100%「非常に良い」をキープしている.
そんな堅調なオク・ライフなのだが,先日ちょっとしたトラブル(?)に見舞われた.

先月のこと.
屋根裏部屋を掃除中に見つけたトイを出品することにした.

それは世界的に知名度の高い,とあるシリーズ物のフィギュアである.
日本製だが国内未発売.
手元にあるのはいわゆる並行輸入品.
正確な購入価格は忘れたが,¥10,000程度だったように記憶している.

もちろん未開封.
暗所保存のためケースに褪色やキズ,ヘコミもない.
様々な角度から写真を撮り,開始価格を送料込み¥5,000とした.
説明には「未開封ゆえ,シールやパーツの劣化はご容赦ください」と記載済み.

最終的に¥20,000で落札.
早々に代金も振り込まれたため,梱包して発送した.

評価をいただいて無事取引終了...のはずだった.いつも通りならば.

先方に商品到着後,メッセージが届いた.

落札者:「早速の配送ありがとうございます.開封痕がありますが,未開封品で間違いありませんか?」

な,なんだと?
そんなわけなかろう.
これってもしかして,少し前に話題になった中抜き詐欺!?

返品めぐり「メルカリ」で利用者トラブル 何が…?

とりあえず弁明.

Kaz:「並行輸入品ゆえ,税関で開けられたかもしれません.少なくとも私は開けておりません」

と返答.これで納得してもらえるかと思ったが,しばらくして...

落札者:「明らかに開封された痕跡があります.未開封品であることを条件に落札しましたので返品します.返金していただきたく存じます」

なにぃー!
こちらが詐欺師扱いされてむかついたが,状態を直に確認できない以上仕方がない.
それに向こうも向こうでこちらを疑っているのだろう.
自分で撮った写真を確認したが,指摘されたテープ痕などはわからなかった.

既に入金-発送済み段階なので,運営は何もしてくれない.
反論の証拠がない以上,返品に承諾した.
「返送先を教えてくれ」ということなので,躊躇したもののこちらの住所も伝えた.

いずれにせよ,ここで取引中止になると,システム手数料やら着払い代金などこちらに損害が出る.概算で¥4,000ほどか.

まぁ,痛手は痛手だが,同時に相手の人間性にも興味が出てきた.
そこで思い切って尋ねてみた.

Kaz:「好奇心からお尋ねしますが,こうしたなかなか市場に出ないレアな商品を高額で落札されたにもかかわらず,本体の状態も確認せずに返品されることに驚きました.失礼ながらお聞きしますが,代行購入者様なのでしょうか? もちろん返品対応はきちんとさせていただきます」

そう,代理購入者であれば依頼主の要望に沿う必要がある.
ゆえに未開封完品にこだわっているのかもしれん.
だとしたら納得いく.

すぐに返事があった.

落札者:「純粋に未開封品が欲しかっただけです.それに重量も軽く感じたので疑念を持ちました.貴方様も開封されていないとのことでしたので,開封してしまうと状態が変わり,ご迷惑をおかけすると思いましたので送っていただいたそのままの状態で返送します」

うーん...潔癖症
それとも中身はどうでもよくて外箱状態で飾る派
だとすれば,見ず知らずの相手と取引するオークション市場への参加,辛くないのだろうか?

ただし,後半の文章には誠実さも感じられる.
きっと複雑なメンタリティの持ち主なのだろう(※個人の感想です)

しばらくして返送品が届いた.
もしかの時の証拠とするために動画撮影しながら開封.

さて,商品の状態は...確かにメインの開口部分はともかく,目立たない位置が数カ所テープで貼られていた.
写真には写っておらず,出品時には全く気が付かなかった.

商品価値が下がってしまうことを覚悟の上でテープを切って開封.
中身は...ちゃんと完品だった.

落札者に最後のメッセージを送る.

Kazchari:「ただいま返却品を受け取りました.この度はご迷惑をおかけいたしました.取引の中止手続きをさせていただきます.開封いたしましたが中身は完品でした.ご参考までに」

嫌味かな.

それにしても今回は良い勉強になった.
今後は出品前の事前チェックを念入りに.
そして,商品説明も後で変な言いがかりをつけられないように,微に入り細にわたり丁寧に書こう.

実際のメッセージのやり取りはもう少し多かった.
その交流の中でこちらを信頼していただき「やっぱり受け取ります」に心境が変わることに期待したが,それはかなわなかった.

先週,一緒に走ったO田さんはオークションのやり取りで知り合った仲.

BROMPTONなBROMPTONと天人峡ライド

上記のトラブルの話をすると「メッセージの内容で信頼できる人かどうかある程度判断できるんですけどね~」とのこと.Kazchariもそう思います.

いっそ,このブログを紹介し読んでもらって,こちらの人となりを判断してもらうべきだったか?
いや,かえってヤブヘビだったりして.

それにしても,世の中いろいろな人がいるものだ.

オークションでトラブル!~そして解決へ

2025/4/17 Thu

評価経済

娘が家を出,息子が進学というイベントをきっかけに,Kazchari家は総出で整理整頓中.
着々と断捨離作業が実行されている.

本ブログでも度々紹介しているが,Kazchariは希少性の高いフィギュアを多数所有.
終活の一環として,これらをヤフオクに順次出品している.

スタート価格は購入価格より安く,かつ送料もこちらが負担する設定にしている.
小ワザとして「日曜深夜に終了時間を設定すると入札額が上がる」も利用(真偽不明).

たいていは定価か少し安めで落札されることがほとんどだが,最終的に,驚くほど高値になることもある.
フリマと違って,欲しい人が価値=価格を決めるオークションの方が,処分する方も楽しい.

さて,そんな堅調なオークションライフ中,先日もあるフィギュアが落札された.
発売後10年は越える財団B製の某シリーズの某ライダーである.
開封して,長年陳列用ガラスケースに展示していた.
褪色もなければ,ずっと同じポーズだったので関節の緩みもない.
こいつを出品した.

2013年発売時の定価は¥3,200
¥2,000スタートで,最終的に¥2,600で落札.
送料はこちらが負担し,ヤフーにシステム利用料を払うと儲けはほぼ半分となる.
つまり赤字なのだが,まぁいいっショ.10年以上眺めてたわけだし.

さて,ご存じの方も多いと思われるが,落札後は落札した人が支払い方法を選択し,入金確認後に出品者が発送するシステムとなっている.

通常は,落札直後または翌日中には,入金まで終えてくれるのだが,今回の落札者はなぜか,何のアクションも起こさない.こちらは待つしかない.
ちなみにこの落札者の評価数は50を越え,全てが高評価で“低”はなかった.

同時に落札された他の商品は入金もスムーズで,近くの郵便局にて一斉に発送.
正直,後から1つだけ持っていくのは手間である.

落札から3日ほど経過.
しびれを切らし,取引メッセージにて,“かなり下手に”状況を確認したい旨を連絡.
このまま放置されると取引中止,かつ「自動的に低評価が付いてしまいます」と伝えた.

顏の見えないオークションでは,信用=評価が大事.
あいても低評価は是が非でも避けたいはずと思ったのだが...

結局,何の音沙汰もなく1週間が経過.
連絡がなかったため,次点の方を繰り上げ落札者とした.

ブラックリストに載せたので,もう最初の方の評価を見ることはないが,低評価が付くと今後の取引が難しくなるのだがな.
まさか,報復評価はしてこーへんやろな.

で,次点の落札者の方は非常にレスポンスが良く,即繰り上げ了承の連絡が来た.
¥100下がって,¥2,500での落札となる.

さて,ここで問題発生.

元の落札者のせいで「かんたん決済」,つまりヤフーが入金管理,匿名配送などのサービスを行ってくれる期間を過ぎてしまっていたのだ.

このケースは初である.

先方も支払い方法の設定ができないので途方に暮れているという(メッセージのやり取りは可能).

ここは素直に運営元のヤフーに聞いてみることにした.
時代なのか,オペレータにつながることはなく,チャットAIによる返答は以下の通り.

―――――――――――――――――――――――――――――――――
かんたん決済の支払い期限を過ぎても、取引自体の継続は可能です。 ※取引メッセージ、評価も継続して利用できます。

ただし、支払期限を過ぎるとかんたん決済が行えず、配送コードが発行できないため、匿名配送(おてがる配送)は利用できません。 他の支払い方法(銀行振込、現金書留、代引きなど)や「匿名配送以外での発送」「送料の差額」「支払い時にかかる手数料の負担」などについて、取引相手とご相談ください。

なお、かんたん決済「以外」で支払い後も、取引ナビ上に「支払いを促すメッセージ」は表示されますが問題ありません。 落札者は取引メッセージにて支払った旨を伝え、取引を進めてください。 ※取引メッセージに記載の内容は、取引相手のみが見られます。 ※かんたん決済「以外」で支払い手続きを行った場合、代金支払い管理サービスはご利用いただけません。あらかじめご了承ください。

―――――――――――――――――――――――――――――――――
要は「後は個人間でやり取りして」ということなのだろう.
この場合,互いの本名や住所を明かすことになる(通常取引では出品者側のみ提示).

うむ.個人情報甘々な昔のシステムに戻ったな.
ただ,この場合,ヤフーはシステム手数料を徴収できないわけだが,いいのだろうか?

やり取りの末,PayPayにて代金を受け取ることにした.
こうした方法を実践するのは初めて.
先方も同様だったらしく,「やってみます.時間がかかるかもしれませんが...」と極めて紳士的な対応.
こうしたやり取りを通じ,信用できる方と確信した.

で,無事に成功.代金がPayPayに入金された.
先方からも「今回,PayPayチャージの方法や送金などの新たなスキルが身に付きました」と感謝の意.
むっちゃ,いい人だ.こちらこそありがとうございます.

某フリマサイトが取引詐欺を放置するなど,問題を起こしまくる中,今回,非常に気持ちの良い取引ができた.
互いに満足し,どの様な形であれ商品がその価値を取り戻す.
正に「三方ヨシ」の精神である.

まっ,こんな感じでコレクション整理を続けていくと,棚がどんどん寂しくなっていく.

折しも,大学にて特撮系サークル(!)に所属することになった我が娘,そのメンバーに“おとーちゃん”のコレクションを見せたいと,写真の送信を依頼してきた.

仕方がないなぁ...と数枚送る.

iPhone15 Pro
iPhone15 Pro

大好評だったらしい.
まだ,コレクターとして様になる程度の在庫があって良かった.

それにしても娘よ,貴様が英才教育された”サラブレッド”であることがバレてしまったではないか.

これから大丈夫か?

『想星のアクエリオン』~作り手と視聴者

2025/4/11 Fri

念心,合体,Go!

iPhone15 Pro ヤケがひどい

2025冬アニメ(?)が続々と終了.
配信で視聴していた作品の1つがこれ.

想星のアクエリオン Myth of Emotions

アクエリオンシリーズの新作である.
中身は...モロにエヴァのパク...いやリスペ...後追いだった(なんでもいいや).

一世を風靡した『新世紀エヴァンゲリオン』

極めて狭い世界で謎が謎を呼ぶ展開.理不尽に戦わされる中学生(14歳),無口な戦闘美少女,謎の少年,聖書モチーフ,味方組織の暗躍と裏切り,肉体を捨てて魂で融合...主人公がそれを否定.

以降,こうした設定をまんま踏襲したアニメが何本作られたことやら.
『ラーゼフォン』『ガサラキ』『ファフナー』とか...
面白い作品もあれば,そうでない作品もあった.

で,その始祖『エヴァ』もついに完結.
ロボアニメ自体が衰退し,ジャンプ的価値観「友情・努力・勝利」を前面に押し出す作品が増えた.

そこへいきなり発表されたのが『想星のアクエリオン』である.

エヴァ風味と言えば,最近では『シン・仮面ライダー』もまんまだったけど,あれは自家製だから...

『シン・仮面ライダー』を観てきた~やりたい放題

さて『想星のアクエリオン』だが...すまん.
いつ面白くなるのか期待している間に終わってしまった.
世間的な評価も芳しくなかったようだ.

Kazchariは第1作『創聖のアクエリオン』(2005)を本放送時に全話視聴.
賛否あるが,Kazchariは賛派.

創聖のアクエリオン

一見,入念に練り込まれたプロットに見せかけて,バカバカしさ全開.
どれだけピンチになろうとも,”何もかもわかっている”不動genの一言で特訓⇒解決.
よくわからない熱血や降ってわいた必殺技で強引に決着をつける.
そして,クライマックスでかならず流される“あの”主題歌.
ある意味,古き良きロボアニメのテイストをまとっていた.
前世設定は...まっ,ええか.

そして,なんつってもロボのカッコよさである.
たぶん,アクエリオンの企画ってロボデザ先行.ストーリーは後付けだろう(想像).

で,当時,DX超合金買っちった.
メカデザイナーの河森さんが,レゴブロックを組みながら考えたリアル・ゲッターロボとも称される,3機の組み換え合体.

iPhone15 Pro

ゲッターと違って「上半身+下半身+バックパック合体」だが,何が凄いって,合体後にソーラーは赤,マーズは青,ルナは緑がちゃんとメイン配色になるところ.

各形態のプロポーションも素晴らしい.
それぞれの手首もちゃんと格納され,見えないようになっている.
もちろん無限パンチ付き.

ただし,ソルとマーズの合体ジョイントが貧弱かつ後方荷重過ぎて自立は難しい.派手なポージングやブンドドには全然向かない.

勢いで番組後半に出て来た強攻型も購入.

iPhone15 Pro

この頃から財団B,驚異のメカニズムに拍車がかかってきたような気がする.

で,その期待を背負っての2作目『アクエリオンEVOL』(2012).

アクエリオンEVOL

何万年後かの一応ファーストの続き?
全話視聴したはずだが,ほとんど覚えていない(特に後半).
前作主人公アポロの前世は,実は〇〇だったという真相に「なんじゃそら」とお口アングリルしたことは覚えている.
ただし主題歌は菅野よう子+AKINOつながりで今でもよく聴く.

3作目『アクエリオン ロゴス』(2015)は最初の2,3話切り.

アクエリオンロゴス

主人公の見た目および言動があまりに気持ち悪いのと,2機合体になったアクエリオンがかっこ悪い.何より菅野よう子離脱が痛い.

で,人気下降気味の中,発表されたのが『想星のアクエリオン』

まずは衝撃のキャラデザイン.
これまでと比較して極端にデフォルメ化.
まるで『パワーパフガールズ』のごとし.

かなり物議をかもしたが,Kazchariはこうした挑戦そのものは嫌いではない.
無難路線よりはずっと良い.
ただし...内容が伴っていれば,だが.

あえて,こういうデザインにしたことに意味があるのかもしれない...と思っていた時期がKazchariにもありました ⇒ 特になかった.

過去編(?)に出て来る前世の有翼族はリアル路線で全員フルCG.
本当に2025年制作?と言いたくなるほどちゃちい.

OPで誰が誰の転生なのかさらっと紹介.確かに髪の色や形に名残がある.
てっきりアクエリオンに乗る,もしくは合体するとリアル路線に変更するとか...はなかった.
キャラデザが異なる意味は何だった?

舞台は江の島.
とある中学校にて,コンピュータにより選出されたエレメント(アクエリオン搭乗適合者)が訓練を受ける.
各エレメントは「恐怖」「愛情」「共感」など人に必要な感情が,どれか1つ欠けている.
謎の空間から”敵”が現れる.
目的は杭を打つこと.
一地域(?)につき,3本打たれるとそこが...どうにかなるらしい(よくわからん).

それにしても戦闘シーンの緊張感やカタルシスの無さはどうしたものか.
恐ろしく無味乾燥.初代の熱さはどこへやら.
合体後の操縦席では3人が突っ立てるだけ.

CGアクエリオンは頭部デザインとカラーを除き,ほぼ初代準拠.
動くのは動くが,セル画のような迫力皆無.
ひたすらに弱い演出は謎.

3機の組み換え変形にも特に必然性がない.
トドメを刺す前に敵が杭を打って逃げていくパターン.

で,あのヒロイン二人の扱いは? 葬式の意味は?
おそらく別の世界線の同一人物という設定だと思われるが,過去と現代という元々の構成にマルチバースという横軸をからめたためか,話が超絶わかりにくくなっている.

いや,話がややこしいのはまだ良い.
それこそ『エヴァ』『イデオン』はその日の放送が終わる度に友達と「あーでもない,こーでもない」と考察大会を開いたものだ.
しかし『想星』の提示する世界や謎に全く興味が持てなかった.
それが楽しめなかった最大の理由か.

そもそも副題の「Myth of Emotions」とは「感情の神話」.
このアニメ「感情」をテーマにしているわりに,ヒトの感情に対する考察があまりに浅いということ.
各人が欠けた感情とやらを取り戻したら,個性が消滅することにならへんか? あっ,それで人類補完計画(モドキ)なわけか.

...と,まぁ,ビッグタイトルなシリーズを手掛けることになったクリエイターのみなさんの努力の結晶を,我々視聴者は無責任にけなしまくるわけだが,こうした行動に一石を投じたのが,同クール放送の『全修。』だったと思う.

全修。

前半部分を視聴して記事を書いた.

『全修。』が面白い

この時に思っていた予測だと,過去の名作,特に作画表現において革新的な作品へのリスペクトで押し切る路線かと思ったら大外れ.

『滅びゆく物語』の視聴者かつ大ファンであった主人公(ナツコ)が,時を経て作り手=中の人となる.
そして,物語世界に入り込むという,文字通りの当事者となったナツコが,その大好きだった作品の「全修」を行うという話だった.

オリジナルの『滅びゆく物語』の鳥監督が言う,

「ハッピーエンドだけがエンタメと思うなよ」

おそらく,鳥監督はあえて世間の期待から外れた作品を送り出すことで,己の芸術性を表現したかったのだろう.
得てして世間の多数派は安心・安全・安定の予定調和を求めるものである.
ましてや昨今,自分の感情が揺さぶられることを嫌う人すら出てきているそうな.

『映画を早送りで観る人たち』を読んだ

しかし,シンのクリエイターとは大衆迎合に甘んじるような人たちではない.
「同じことを繰り返すならタヒんでしまえ」と岡本太郎も言っている.

自分(視聴者)の好みはともかく,ここは一つ,作り手が見せたかったモノはこれだ,と一旦受け取める必要がある.
その上で「全修」するもしないも自由.ナツコはプロになって全修した.
そして『シン・滅びゆく物語』を我々が観るという12話だった.

つーことで,『想星』も再評価される日が来るかもしれない.来ないかもしれない.誰かが「全修」するかもしれない.
作り手の維持や挑戦が感じられなかったので,”ない”だろうなぁ...

『プロメテウス』を観た~一度目の再起動

2025/2/26 Wed

スキマを埋める

iPhone15 Pro

Amazon Prime Videoにて『プロメテウス』(2012)を観た.

プロメテウス (字幕版)

キャッチコピーは「人類の起源」
公開時に劇場でも鑑賞したが,びっくりするほど内容を覚えていなかった.
要はつまらなかったのだろう.

冒頭で筋骨隆々の白塗りおじさんが,黒い虫みたいなモノを飲んで滝に落ち,いきなりタヒんだシーンだけが印象に残る.

それにこの映画,確か公開時は「エイリアン」シリーズの続編(前日譚)なんて一言も宣伝していなかったはず(と記憶している).なぜ?

一方で日本語吹き替えのゴリ押し女優さんの”棒っぷり”が酷いと,そちらの方が話題に...円盤化の際にしれっとプロ声優に変更済.

で,ここに来てシリーズの配信が復活.
これは近々,最新作の『エイリアン:ロムレス』のフリー配信が解禁される予兆とみた.

さて,久しぶりにみた『プロメテウス』だが,今観ると面白かった.

公開時,全然面白くないと思ったのは,その不親切さから.
冒頭の荒れ果てた惑星.これって地球やってんな.説明が欲しかった.
そこに創造主の一人が降り立って,人類の遺伝子(?)を飲み込んだ後,それを拡散.
その後進化した人類は世界中のあちこちで,創造主の星の位置を壁画にした.
で,「創造主に会えば不死の力を得られるのでは?」と考えた大金持ちが調査船を派遣.
純粋な学術調査だと思って乗り込んだ主人公たちがエライ目に会うという話.

エイリアン・シリーズあるあるの経験を全部一人で背負ったのが主人公のショウ博士(ノオミ・ラパス).
あらゆる(災難)オマージュがてんこ盛り.
怪物に襲われるのはもちろんのこと,恋人の死,孤独,アンドロイドとの反発からの共闘,挙げ句にエイリアンを身ごもってしまい,医療マシーンで堕胎するシーンは,シリーズ屈指の痛々しさ.

その後も麻酔を打ちまくりつつ,走るわ,暴れるわ,投げられるわ,酸欠になるわ,ラストは無事に地球に帰還どころか,創造主の母星にカチコミをかけるという,MCUヒーローばりの行動力.
2012年と言えば,映画におけるポリコレ路線の走り?

『ミレニアム』シリーズが有名だけど,個性あるいい女優さんですね.

映画『LAMB/ラム』を観た~無垢な考察

せっかくなので,これまでのシリーズのまとめっつーか印象.

『エイリアン』(1979)~宇宙では,あなたの悲鳴は誰にも聞こえない

エイリアン (字幕版)

以下『無印』.
監督はリドリー・スコット.
SFというより怪物ホラー映画.
一匹しか登場しないエイリアンは,一度見たら忘れないH.R.ギーガーの傑作デザイン.
その◯イフェミが発狂しそうな性的意匠が,エマさんの髪型なみに特徴的.
そして,そのエイリアンの姿をほとんど見せない演出にしびれる.

『エイリアン2』(1986)~今度は戦争だ

エイリアン2 (吹替版)

監督は巨大バジェット映画の巨匠,ジェイムス・キャメロン.
言わずと知れたSFアクション映画の最高峰で,無印とは別ジャンル.
うじゃうじゃわいてくるエイリアン“ズ”.
立ち向かうはイケイケの海兵隊.
女性兵士の持つ長尺のスマートガンがひたすらカッコよい.
これがなければ,HMやMSのバスターランチャーも存在しなかった.
リプリーはシングルマザーのバリキャリ,クイーンエイリアンは専業主婦のオマージュとかなんとか言われたり言われなかったり.

『エイリアン3』(1992)~あいつが戻って来た

エイリアン3(字幕版)

監督はデビット・フィンチャー.
『2』とは逆の地味...いや荘厳な内容.
前作キャラがいきなりタヒんでてびっくり.
武器がない囚人惑星でのドッグ・エイリアンとの闘い.
確かシガニー・ウィーパーが,銃規制派になったとかで火器の使用をやめたんだっけ?ラストの自決シーンが頭に残る.
製作陣の関係が最悪で現場がモメにモメたとか.
興行的にも大コケだったとか.
Kazchariの友人は「宗教的イメージが素晴らしい」と絶賛してたなぁ.

『エイリアン4』(1997)~あなたは「復活」を目撃する

エイリアン4 (字幕版)

監督はジャン=ピエール・ジュネ
劇場で観たはずだが,内容は全く覚えていない.
確か変にやさぐれたリプリーのクローンが出てきて,新キャラのねーちゃんと共闘する話だったような...

面白いことにここまでのナンバリングタイトルは全て監督が異なる=作風が違うので,まるで別映画の様.

で,『プロメテウス』(2012)ではリドリー・スコットが監督に復帰.
迷走気味のシリーズの立て直しか.

その5年後には『エイリアン:コヴィナント』(2017)が公開.
キャッチコピーは「絶望の,産声」.
これは劇場でもビデオでも観たことがない.

エイリアン:コヴェナント (吹替版)

現在アマプラで配信中なので近々鑑賞するつもり.

※追記.観ました.

『エイリアン コヴェナント』を観た~そら終わらん

そして,2024年9月に『エイリアン:ロムレス』が公開.

エイリアン:ロムルス

劇場鑑賞した.
大絶賛&鑑賞必須とまではいかないが,まぁまぁ面白かった.
『プロメテウス』以上に『無印』の2度目のリブートとも言える内容だが,これまでのシリーズを知っていても,知っていなくても楽しめる親切な作りである.
リドリー・スコットのテーマ深堀り路線をやめて,拡大方針に変更か.

つーことで,公開順ではなく,時系列に並べると『プロメテウス』→『コヴェナント』→『無印』→『ロムレス』→『2』→『3』→『4』となる.

対プレデター? 何それ?(観たことはある)

「エイリアン」シリーズの時系列と見る順番を解説!公開順や人気ランキングも紹介

パラレルだったり,なかったことにしたりと,何かとややこしい『ターミネーター』シリーズよりはかなりシンプル.

つーことで,ますます広がるエイリアン・ワールドだが,『無印』の頃から,神だの創造主だの不死だのと言った壮大なストーリーとして考えられていたのだろうか?
創造主がヒトを造り,ヒトがアンドロイドを造る.そしてアンドロイドに魂が宿るのか?

この流れ,何かどこかで観たような...ってシリーズの展開が我らが『装甲騎兵ボトムズ』(1983)にそっくり.
サンサ編前半は明らかに『無印』を意識しているけど,その後に「神の子=異能生存体」ネタ(リプリー?)が出てきて,スキマの話を作ったり,前日譚にとんだりと構成が似ている.
まさか,プロデューサーの人,日本アニメのファン?

いずれにせよ.近日中に『コヴェナント』観てぇ,『ロムレス』の続編を楽しみに待ちますか.

『エイリアン:ロムルス』の続編が進行中!「プレデター」シリーズに“極秘”の新作計画が浮上…『AVP』の再戦は?

iPhone15 Pro  話せばわかる

魔窟をなんとかせよ~Kazchari家クリーン作戦

2025/2/25 Tue

リニューアル

いつの日かと恐れ,いつの日かと夢見ていた屋根裏部屋の大掃除.
ココロが目覚めたので翼を広げて,ついに取り掛かることにした.

ヨメさんからも事あるごとに催促され続けていた案件である.

作業開始前はこんな感じ.

iPhone15 Pro

まるでゴミ屋敷である.
一体全体どうしてこうなってしまったのか?

VHSテープやら,ステレオコンポ,ぬいぐるみ,娘の小学校時代の教科書などの不要品はもちろん,購入品の外箱(パッケージ)も全て保管していたから.

なぜ外箱を?

いつの日か,オークションなどで売るためである.
特にコレクターズアイテムである「S.H.フィギュアーツ」「ROBOT魂」などのフィギュアは箱の有無で落札額が大いに変わる.
そして,梱包用段ボールも保存.
特に小さいサイズは有用である.

iPhone15 Pro

...と,後先考えずにぽんぽんと屋根裏に放り込んでいるうちに,ご覧のような魔窟と化してしまった.

だが,この状況についに終止符を打つ時がきた.
この魔窟を一掃.今後はモノを減らし,モノを増やさないと決意したのだ.

そのきっかけは...4月から娘が進学のために家を出るから.
そして,Kazchari自身の生活も数年後に大変化が生じることが決定したためである.

さらばやさしき日々よ,もう戻れない.
Kazchari家は生まれ変わるのだ.

つーことで,屋根裏部屋の掃除をスタート.
と言っても,解体作業のごとく,乱暴かつ無心に全てを捨てるわけではない.

売れるモノは売る.

ヤフオクで断捨離中

これまでは主に未開封品をオークションに出品していたが,それらのストックも底をつきつつある.
次はショーケースに飾っていたものにターゲット.

ここでパッケージを保存していたことが功を奏す.
手首や武器などの付属品も100均ケースで保管してある.

iPhone15 Pro

要するに...

屋根裏掃除 ⇒ 外箱発見 ⇒ 付属品を探す ⇒ 本体をショーケースから取り出す ⇒ 写真撮影 ⇒ オークション出品 ⇒ 落札 ⇒ 梱包用段ボールを探す ⇒ 発送

を繰り返すのだ.

手間がかかるが,こうした作業は嫌いではない.
祖父の代からの商売人の血か?(あくまで不用品の出品なので儲けはほぼない)

もちろん同時に,文字通りのゴミは捨てていく.
小一時間で「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」「プラゴミ」の40リットル袋が,どんどん満杯になっていく.

最初は引っかかっていた屋根裏部屋の扉もスムーズに開くようになった.
ただし,2階の廊下は室内干しの洗濯物もあるので大変な状況に.

iPhone15 Pro

大掃除あるあるだが,懐かしいモノが次々に出て来る.
あるいは買った覚えがないモノも.

これはパプアニューギニアを旅した時に,みやげ屋で買った彫像.
さすがに捨てたら呪われそう.

iPhone15 Pro

ずっと探していた高校時代に買ったエアブラシ用コンプレッサーも発掘.

iPhone15 Pro

千歳に「GUNDAM BASE」ができるらしい

使うのか? 使えるのか? 怯えるココロよ.
復活の塗装作業か?

で,作業に5時間ほどかけた状態がこれ.

iPhone15 Pro

ありゃ? 全然変わってねぇ.
そりゃそうだ.
プチプチや梱包材を捨てただけで,段ボールそのものの容積は変わらん.
大物はテープをはがして畳もう.

とりあえず,今日の作業はここまでとする.

発掘した「エルガイム」のプラモデルを出品したところ,早々に値が付いた.
40年前に購入した当時モノである.
接着要,塗装要,改造必須と,今のKazchariには相当ハードルが高い.

iPhone15 Pro

世間では物価高に悩む人が多いというが,趣味にかける金は別腹か.
明らかに業者さんによる落札もあるので,日本だけが市場とは限らんか.

断捨離とは正に家のダイエット.
何か快感になってきた.ミニマリストへの目覚めなのか? イデの導きか?

そして新たに軍資金は,今,一番没頭している趣味に注力するのだ...って,あれ? またモノが増えるのでは?

歴史は繰り返すが,個人の人生はやがて終焉を迎える.
その日を穏やかに待つ所存.

ヤフオクで断捨離中

2025/2/12 Wed

Let the buyer beware.

終活の一環として,過去に購入し積みに積んだフィギュアやプラモを,こまめにヤフオクに出品している.

転売目的ではないので定価以下の値付けからスタート.
入手困難な一品の場合,徐々に値が上がっていく.
さすがみなさん,お目が高い.

Kazchari自身,いずれも欲しいと思って購入したモノ達である.
落札商品の梱包時には,断腸の思いに苛まれることもあるが,断捨離には覚悟が必要なのだ.

せっかくなら高く買って欲しい.
ゆえに注目・入札してもらうために心がけていることがある.

まず送料を出品者,つまりKazchari負担にしている.
これだけで入札のハードルがぐっと下がる(たぶん).
まぁ,重量やサイズを考えて,毎回送料を決めるのが面倒というのが理由だが.

写真は簡易スタジオや照明は使わずiPhoneで撮影.
相手がどの様な機器で見るのかわからないので,ブレと構図だけ気にかけている.

何かの記事で,心理学的に「日曜深夜を入札締め切りにすると,落札額が高くなる」と読んだので,その時間に設定している.
締め切り寸前の入札者同士の攻防が楽しい.戦え...戦え...(趣味悪)

落札後はできるだけ早く配送して高評価をいただくのも大事.
少し前の〇ルカリのやらかしのせいで,匿名取引の信用度がガタ落ちしたしな.

そう,今でこそ匿名配送が標準だが,かつては直に住所・電話番号を聞いてやりとりしてた.
特にNifty-serveの掲示板(!)で売買していた頃は,自宅で手渡したり,町中の喫茶店で会って...てのもあった.
これって,相手に悪意があったらヤバイ事案.
今だと怖くてできない.

オークションサイトのシステムが整理されてきたためなのか,驚くような超高額商品が出品されていたりする.

先日もアクション映画の悪役が乗ってそうな「¥40憶の豪華クルーザー」や,「¥2,000万のヴァン・ヘイレンのサイン入りギター」とかがあって驚愕.
搬送方法とか支払いが気になるが,こうした高額商品をヤフオクで買う人って現実にいるのだろうか?

...という疑問を同僚と話していたところ,「そういうのって売る気はなくて,自分のコレクションの見せびらかしじゃないですかね?」との意見.

あー,その可能性もあるか.

そういや,かなり前に「タイムマシン」が出品されて話題になったなぁ.

ヤフオクの「どこでもドア」が話題だが過去には「タイムマシン」もあった

断捨離では,服の処分もよく話題になる.
ルール(?)として「1年間袖を通していない衣服は捨てよ!」が有名.

年中,同じ服ばかり着る傾向にあるKazchari.
このルールに従うと,捨てるべき服だらけになってしまう.
さすがにそれはもったいない(買わなきゃいいのに)

とは言え,ヤフオクやリサイクルショップで売っても二束三文.
希少フィギュアのような値付けは期待薄.

おや? そう言えば,うちの息子も成長してだいぶ大きくなってきた.

遺伝のせいなのか,年齢の割に小柄な息子だが,それなりに身長も伸びてきた.
試しにKazchariのパーカーを着せてみたところ,ほとんど違和感なし.
そうか,着なくなった服は一旦息子におしつ...いや,プレゼントすればええんや.
女子と違って,男の服はそれほど流行り廃りの波が激しくない.
現状本人にもあまりこだわりなし.
色気づいて,妙におしゃれに目覚めなければよいけど.

つーことで,終活・断捨離に限らず,この物価高を乗り越えるために節約ライフを継続すべし(何か大事なものを失わなければよいのだけど...)

DIE WITH ZERO

『機動戦士Gundam GQuuuuuuX-Beginning-』を観た~開始0.5秒で泣ける

2025/1/17 Fri

お急ぎですか?

iPhone15 Pro

昨年末,突如発表された新ガンダムプロジェクト.
それが『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』である.

機動戦士Gundam GQuuuuuuX公式

本来,4月放送開始のテレビシリーズなのだが,最初の数話をまとめたモノが映画として劇場公開.いわゆる番宣だろう.

その公開日が本日1/17.
ネットがネタバレ祭りになる前に,このBig Waveに乗りましょう!

で,近くのシネコンに行ってきた.
2回目の上映.ポイント使って¥1,000で鑑賞.
さすが平日,客の姿もまばらだ(いつもの旭川だ)

以下,核心的なネタには触れませんが感想.
全く”素”で観たい人は回避して.

————————————————–

何を書いてもネタバレになるけど,ネタバレしたくないと思わせる作品はなかなかない(じゃぁ書くなよ).

情報統制がしっかりしていたはずだが,予告や海外サイトのミスによりバレてしまっている事項がいくつかあった.

まず,宇宙世紀モノであること.
正確にはパラレル,ifの世界.

どうやら主人公機とされているトリコロールのマシンはガンダムではない?
なぜなら本来の「RX-78ガンダム」は,ジオンに鹵獲されており,結果,1年戦争でジオンが勝利した世界軸らしい,とのこと.

予告に出てくる赤い(エルメスの)ビット,および海外リークの「赤いガンダム」がその鹵獲されたガンダムだろう.
そして,赤いMSということは...パイロットはあの人しかいねぇ!

他,「軍警」と書かれたザクが出てくる.戦後の統治?
「クランバトル」という違法なリアルバトルがコロニー周辺で行われている.

プラス,ネット界隈でまことしやかに流れているのが主人公=ハマーン説

ぐらいの知識+妄想で観たのだが...

本編は,その予測を遥かに越えていたァーッ!

ざっくり言うと,この映画は2部構成.

開始直後,我らアラ還世代のおたくが,親の顔より見たあの画が,親の声より聞いたあのナレーションとあのBGMが流れるのだ.
これは泣かない方がおかしい.
マジで感動した.

そこから始まる前半パート.

なんだこれは!
一体何を見せられているんだ?

こ,この人は!
これ,まさかのアレやん!

これ現実なんやあ?
夢とちゃうやんなぁ?

脳の処理が追いつかない.
ニヤニヤが止まらない,かつ嬉し涙で目もうるうるしている.

ホンマこの時代に,この年齢まで無事に生きて,この映像を見れたことに感謝する.
神の存在? うん,今なら信じるね.

「オレたちのガンダムを作る!」という,かつての熱心なファンダムが作り手に回った時の超絶パワーを見せつけられた.

正直,後半パートだけなら「うん,まぁいつものちょっと奇をてらった今風のロボアニメだねぇ...ガンダムじゃなくてもええやん」という感想しか持てなかったように思う.

まだ映画を観ていない友人に猛烈に推薦したところ,「これ,完結してなくてTVアニメに続くやつ?」と質問された.
それに対して「いや,ある意味TVシリーズはいらん」と答えたけど,その友人も映画を観れば納得するであろう.

テレビも絶対観るけど.

————————————————–

で,帰りに家電店で「ジークアクス」買っちった.

まるで推し活.
ホンマは「トリコロールの〇〇〇〇」「赤い〇〇」が欲しいなぁ.
財団Bが出さないわけがないか.

つーことでX月からの本放送が楽しみだ.
期待しかない.

iPhone15 Pro

数十年ぶりに(紙の)月刊ホビージャパンを購入

2025/1/13 Mon

善いこととは続くこと

iPhone15 Pro

総合模型誌『月刊ホビージャパン』
Kindle Unlimitedの対象なので,電子版で購読しているが,昨年末,数十年ぶりに”紙版”を購入した.

理由は言うまでもない.
付録が欲しかったためだ.
よくあるガンプラのディテールアップパーツなどではない.

2024年11,12月の2号連続で「ホビージャパンMEMORIAL」と称する80年~90年代の特集記事をまとめた小冊子がついてくるのだ.
この冊子は電子化されないので,今回ばかりは紙版を買った次第.
特に11月号の「1980’s」は思い出深い.

時代はガンプラから波及したキャラクターモデルの全盛期.

色プラなんぞなく,基本的にパーツは一色成形かつ塗り分けが必要.
素組みでは似ても似つかぬ造形で改造が必須.
でもそれがひたすら楽しかった.

その手助けをしてくれたのが,これらホビージャパンの一連の記事.
見様見真似で手を付けたものの,どうしようもなくなって放棄したキットも多数.
高解像スキャンが素晴らしく,古い雑誌の復刻本にありがちな滲みなどはない.実に読み応えがあった.
プラモ作りに夢中だったあの頃が思い起こされる.

ホビージャパンについては,以前も記事を書いている.

『How to Build ホビージャパン』を読んだ

雑誌が売れなくなって久しいという.

生き残り策として,過剰な付録がつく傾向がある.
特にファッション系やアウトドア系の雑誌に顕著.
本誌ペラペラなのに対し,付録のせいでとんでもない厚さだったりと...今もそうなのだろうか? リアル書店にすらしばらく行ってない.

せっかく買ったホビージャパン,もちろん本誌も読む.

iPadの小さいモニタではなく,紙の大判,良いねぇ.
さすがにプロの作例は上手いのは上手い.
特に表紙のマラサイ.ゴテゴテディテールを廃したシンプルな造形.

ただ,もはや日常的にネットで個人の超絶作例を見てしまっているので,かつてほどの驚きはない.

そう,以前は一般のモデラーとプロの技術格差が激しかった.
今ではその差が限りなく小さくなっている.
むしろ,スポンサーや時間的な縛りがない一般モデラーの方がエグイ作例をガシガシ出してくる.
専門誌としての方向性,難しいやろな.

いわゆるガンプラ系YouTuberでは「ぷらばん」さんのチャンネルが一番好みだ.
特にレジン系の作例,その製作過程には狂気すら感じる.

マネする気すら起きない.ひれ伏すしかない.
失敗に失敗を重ねても,創意工夫で乗り切っていくというスポ根的面白さがある.
動画ならでは.この熱量は活字媒体では伝わらない気がする.

ゆえに,Kindle Unlimitedに含まれているから読んでいるけど,紙版を継続購読する意義は持てないなぁ.
それに後半の怒涛の美プラページはちょっと抵抗がある(偏見)

そういう意味においては,売れ筋のキャラ物の掲載を頑なに拒否する「モデルアート」の姿勢はスゴイ.経営は大丈夫なのだろうか?

それはさておき,相変わらず鎖骨骨折が治癒していないので,休日は家に引きこもっている.
映画みたり,本読んだり,ブログ書いたり...そして,積み/罪プラを崩す.
新コロやインフル感染時と行動パターンが同じやな.

まずはプレバン限定の『MG 1/100 ガンダムストームブリンガーF.A』.

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素組み後,成形色に「つや消しスプレー」を吹いてからの「ガンダムマーカー」汚し.最後に「水性シルバー」で尖凸部にドライブラシ.

ホンマ,最近のガンプラは,こーんなお手軽仕上げですんげーカッコよくなる.
40年前のKazchariが見たらどう思うだろう.
「手応えがない.これではまるで立体パズル」と憤るだろうか.
実際,ご同輩にはこういう思いの持ち主が多いとか.

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そう,Kazchariもこれで十分...とは思いたくない.
魔窟と化している屋根裏部屋からコンプレッサーを発掘すれば,全塗装に踏み出せるはず!(使えるのか?)
そやけど,新品のエアブラシもコンプレッサーも安くなったなぁ...(一般基準では安くありません)

おっ,そう考えるとプラモ作りって,ホンマに長く続けられる趣味やな.

よく考えればチャリを趣味にしてから20年に満たない.
オートバイは? 35年か.
こうしたアクティブ系の趣味はやがて身体的に不可能になる時が必ずやってくる.

しかし,プラモは”老眼”を除けばなんとかなりそう.
今も細かいパーツはメガネ無しで組んでたりするし.

...にしても,最近快晴が多い.
日本海側は寒波で大変らしいが,ここ内陸の旭川は極めて平和である.
この3連休も快晴が続いたので,出かけられなかったのがいと悔し.
今日なんて美瑛の丘,むちゃキレイやろうなぁ...

あれ? なんだかんだでガンプラ作ってるのはチャリ乗れないから?
まぁ,インドア&アウトドア,両方とも楽しみましょう.

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冷めないイデオン熱~TVシリーズの再視聴開始

2025/1/10 Fri

復活の♪イィデオ~ン

iPhone15 Pro 超合金魂

年始にYouTubeにて限定公開された『伝説巨神イデオン 劇場版』

『伝説巨神イデオン 劇場版』の配信

その興奮冷めやまぬ中,TVシリーズを再視聴することにした.
DVDも所有しているが,そこはサブスク時代.
「Amazon Prime Video」のリストにはないものの,以前こっそり加入していた「dアニメストア」にはしっかりラインアップされていた.

dアニメストアに加入~タイパ的にどうなのか

とりあえずZwiftの友として第1~3話までを視聴.
何度も見返した劇場版の「接触扁」に対し,おそらく2,3回しか観ていないのがTV版.
さて,今の視点で感想&考察すると...

時に1980年.
当時Kazchariは中学生.

友人に「面白いロボアニメがある」と教えてもらい,視聴を開始したのは確か第14話あたりだったと思う.
以前にも書いたが,関西での放送は水曜日の19時半から.
塾が終わる時間は非情にも19時半.
そこから数キロの道をチャリで飛ばしに飛ばして帰宅.
毎回,オープニングを見ることはできなかった.

ゆえに,最初の1クール分を鑑賞したのはレンタルビデオが普及してからだったと思う(もしかすると劇場版が先だったかも).
未視聴の話に関しては雑誌記事(アニメック!)で補完していた.

で,そんな本編だが,うむ.かなり面白い.
ただし,全話および劇場版までクリアした後だと,この冒頭パートには,まだまだ手探り感がある.

特にBGMに違和感.
故・すぎやまこういち氏による傑作ぞろいなのに使いどころが変.
場面に微妙に合っていない.

それに,なぜかサントラ集に未収録のものも散見される.
イデオン用ではなかった?

タイトル表示や予告で流れるBGMも後半とは異なる.
もちろん,後半の方がぴったり.

そして,言うまでもなく気になるのが作画.

特撮でもアニメでも最初の3話分くらいは,予算と時間をかけて丁寧なモノを作る.継続視聴者を確保するためだ.

その基準で言うと,気合いを入れるべきにも関わらず,デッサンの酷さや色パカの多さからも,時間的にかなり押してた感が伝わってくる.
今の基準だと作画崩壊と言われても仕方がない.
前作のファースト・ガンダムより退化しているくらい.

そんな中,湖川さんの描くキャラだけは飛びぬけている.
特にカララ!
キャラが美形でイデオンがかっこいい時,それは湖川作画と思って間違いない.

とまぁ,画はともかく,イデオンと言えば”濃密な”人間関係描写が売り.
濃密すぎて嫌味か罵り合ってばかり.
戦闘中,ずーっと赤ん坊に怒鳴り続ける主人公って,古今東西コスモだけでは?

そして,ベスは笑いすぎ.
イデオン=遺跡に,そこまでツボる要素はあるんか?
で,それをひっぱたくシェリルさん.
あれ? これってセイラさんの再来?

ただし「接触篇」と異なりベスの肉弾大活躍が見れます.
それにカララとのファーストコンタクトも,まさかの逆ナン?

そのカララさんだが...マジで諸悪の根源.
お嬢とは言え,あまりに軽率な言動.好奇心は身を滅ぼすを地で行くキャラ.
後にハルルねーさんが激怒するのも無理はない.

誰かが言ってたけど,やっちゃいけない行動を誰かがするから物語は成立する.
その通りやな.

そうそう,こうして見ると,ファーストとイデオンの冒頭ってプロットがよく似ている.
ジーンが暴走して,少年がよくわからないまま巨大メカに乗り込んで勝ってしまうとか,敵兵がゲリラ的に何度も潜入してくるとか.

皆殺しのトミノにふさわしく,地球側もバッフクラン側も,開始初っ端から人が死にまくる.
なぜか地球側のカービアンクロッサス(戦闘機)のパイロットの死に顔がやたら丁寧.なぜ?

キャラと言えば,地球人側は,日本人風に「名字→名前」順.
一方バッフ・クランは「名前→名字」と西欧風.

こうした用語が逆転は他にも見られ,例えば「ワープ」が,

地球人 ⇒ デス・ドライブ
バッフ・クラン ⇒ 亜空間飛行

となったりとか.芸が細かい.

さて,お次はいよいよメカの話.

まずはイデオンだ.

肩のでっぱりが特徴的だが,箱型で,まるで戦隊ロボだし,分離後の形態も戦車やバス.
そもそもなぜ分離するのかわからない.
ソル・◯◯からイデオ・◯◯に変形すると武装や機動力が上がるが,3話までだとデルタ以外はバス形態のまま.

有名な話であるが,イデオンが「異星人の遺跡」とされたのは,デザイン完成後の後付け設定.バッフ・クランが伝説の巨神と信じなかったのは無理もない.

そのせいか,「サブシステムで操縦」「動力源はよくわからない」「なんでこんなにスキマだらけなんだ」とかのメタ発言が飛び交う.

多人数での操縦は斬新...と言いたいところだが,『ゲッター』などの先例もないことはない.
イデオンが特徴的なのは,各メカの乗員の役割が分かれているところ.
序盤はまだ適当だが,話が進むにつれて.

Aメカ ⇒ 動き
Bメカ ⇒ エンジン
Cメカ ⇒ 武器管制

となっていく.
こう考えると,イデオンは大きさといい,多数乗員といい,ロボというより戦艦ですな.

グレンキャノン(主砲)と対空機銃で全身を固めているというか...後で波動砲はつくし.
変形後はミサイルポッドの場所が変わってしまい,撃てなくなるなどの細かい演出がベネ.

「接触篇」だとイデオン復活後,すぐにソロシップも浮上してランナウェイしてしまうが,そこはさすがにTV版.
破壊された街やら宇宙船から物資を運び,ソロシップに積み込むという描写がある.
このあたりのリアリティは流石である.

恐ろしいことに,第3話の時点で,敵の重機動メカが全く登場しない.
そもそもOPにも出てこない.ロボアニメなのに.

どことなく『さらヤマ』の白色彗星軍のメカに似ている形の戦闘機とヘリコプターもどき,それに二足歩行メカによる白兵戦.
この後しばらくして,ようやく登場するのがメカ火星人にしか見えないギラン・ドゥ...Kazchariがスポンサー(トミー)の社長なら卒倒するな.

つーことで,今後の展開も楽しみなイデオンなのだが,実はもう一本,昨年末から,唯一完走していなかった宇宙世紀ガンダムを視聴し始めた.

それは...『機動戦士ガンダムZZ』

機動戦士ガンダムΖΖ

本放送時は10話ほどで挫折.その後レンタルでも挫折.
今回アマプラで再挑戦し始めたのだが...一行がシャングリラを出る前から挫折気味.
話も絵も演出も主題歌も,あまりにもひどすぎて正直観るのが苦痛.

いや,わかってるんですよ.
前半のコメディ路線が,徐々にいつものハード作劇に変わっていくのは.
そこまでの道のりが苦痛(とばせばいいやん).

実はイデオンも,放送当時は似たようなこと(前半は全然ダメ)を言われていたが,10話あたりから怒涛の展開.
一瞬たりとも見逃せなくなることはよく知っている.

しかし,その評判の悪い冒頭パートも,“アレな”作画を覗けば,ドラマとして十分見ごたえがある,と今回確信.