2023/3/2 Thu
燃料高騰と老朽化と.
昨日,とんでもないニュースが飛び込んできた.
なんと,市内のスーパー銭湯『御料乃湯』が3月一杯で閉館するとのこと.
なんてこった! パンナコッタ!
信じられん.
この施設,土日は結構な人出だが,それでもアカンのか.
平成18年(2006)に開業.
Kazchari家が旭川に越してきたのは2004年なので,ほぼ同時期.
以来,何度通ったことか...
この銭湯,何が良いってまずメシが美味い.
“ちゃんと”作っている.
加えて,安くてボリュームもある.
以前の「スタミナ定食」なんてボリュームありすぎて,よほど空腹でないと食べきるのがしんどかった(ゆえに現行品は量が減った?).
そしてサウナである.
温泉ではないものの,雑誌で紹介されるほど,サウナ施設が充実していた.
ガス,スチーム,塩サウナと3種も揃っているのは,近辺でここだけ.
露天風呂も広く,外気浴もばっちりだ.
それでいて入館料¥650.
昨年の夏にサウナーとなり,あらためてこの施設の素晴らしさに気づき,通う頻度を増やしたところやったのに...はっ,ひょっとして疫病神はこのKazchariなのか?
目下,懸念しているのは,同業者が連動して廃業していかないかということ.
似たような施設として,本ブログでもたびたび登場する『杜のSPA神楽』や『花神楽』がある.
後者は町の肝いりかつ宿泊施設もあるので安泰(のような気もする)が,前者はどうだろう? 最近,サウナによく通うようになったので存続して欲しい.
いずれにせよ,閉館理由にある「燃料費の高騰や施設老朽化に伴う修繕費用」はどの入浴施設にも言えること.
他の理由もあるのでは?
たぶん数値化もされない,あくまで勝手な考察をしてみる.
ところで,実際の銭湯利用客はどの様なものなのだろうか?
20代男性の未利用者49%にまず驚く.
若者は銭湯に行かないのだろうか? 少子化で絶対数も少ないか.
入浴施設と言えば,高級温泉旅館のレジオネラ菌騒動も話題になっている.
大浴場のお湯換えは年に2回だけ…老舗旅館・大丸別荘の社長「仮に亡くなってもたまたま…」あきれた“言い分”【福岡発】
そのニュースのコメントに数件こんな書き込みがあった.
「よく考えれば,不特定多数が裸で利用するああいう施設って,清潔じゃないよね」
確かにそうかもしれん.
しかも,新コロのおかでで日本人の清潔志向はさらに加速した.
こういう考えの人って,おっさん汗だくのサウナなんてとんでもないやろな.
昔観た,スタローン主演の映画『デモリッションマン』の1シーンを思い出した.
冷凍睡眠により数十年後の未来に目覚めた警官のスタローンが,同じく目が覚めた因縁の凶悪犯罪者と戦うというシンプルなストーリー展開.
さて,スタローン,ヒロインの女性警官(未来人)と良い雰囲気になり,ヒロイン側から誘惑される.
で,いざコトに及ぼうとすると,「なんて不潔で汚いことを! 信じられない!」とヒロインに罵倒される.
この世界では,体液の交換なんてとんでもない行為であり,一般人は特殊な機械を身につけ,あくまでヴァーチャル(脳内)で“体験”するのが常識となっているのだ.
拍子抜けするスタローンを見て,観客が笑うというシーンなのだが,今や笑えないかも.
燃料高騰と老朽化,そして少子化(人口減少),さらに彼らの清潔志向で,日本の伝統たる公衆浴場はやばいかも...と書いたところで,『御料乃湯』近くの『菊の湯』も廃業とか...正に終わりの始まりなのか?
一方で『オスパー』は新装開店.
少々お高いけど,新規開拓ということで行ってみるか(早々になくなるかもしれんし...)