『Giro d’Italia 2020 Stage17』の感想

2020/10/22 Thu

デヘント,怒りのドロミテ.

『Giro d’Italia 2020 Stage17』は最終山岳決戦初日.
そのコースプロフィールも,どことな~く,あの伝説の大逆転勝利『2018-Stgae19』に少し似ているような似ていないような.

Giro d’Italia 2018 Stage19

おりしもクイーンステージとされる土曜日のStgae20が,降雪による道路封鎖およびフランス側自治体の走行不許可によって,より簡易なコースに変更される可能性が高くなった.
つまり,総合勢が勝負をかけるなら今日と明日しかない状況.
ゆえに,ここで絶対に何かが起こる!…と思われた.

しかし...
もうね,戦略だとか三週目で疲れているだとか,あちこちで都市のロックダウンが続いており,レースという娯楽へのモチベーションが下がっているとか,選手個々人は真剣に走っているとかなんとか,様々な理由があることを考慮しても…全然面白くない展開だった.

いずれの峠でも誰も動かず.
ゴール前残りわずかの距離で,少しだけアタック.
タイム差がつきようもなく,みんなで同タイムゴール

実況や解説もこの総合勢の動きを盛り上げることは難しかったのか,話題の中心はもっぱら“逃げ”に乗り,かつ先頭を引き続けるデヘント先生に集中.
今の心理状況分析やらこれまでの語録などのデヘント祭りだった.

レース自体は,その逃げグループに乗っていたNTTのオコナーが優勝.
ちょうど前日のレースで最後にまくられて2位になった選手.
リベンジおめでとうございます.
ずっと前を牽いていたデヘント先生のおかげですよね...
とは言え,他の選手もイネオスのローハン・デニスを除き,ほとんど牽いたりアタックする場面もなかったので,オコナーだけの話ではない気もするが.

牽いても牽かなくてもデヘント先生に怒られる,そんな雰囲気の先頭集団でした(ただの妄想です).
正直,ここはデヘント先生が勝っていれば盛り上がっていたのは間違いない.

雪景色のドロミテという背景は美しいものの,SHOW,ドラマとしてはイマイチなStageだった.
今夜のStage18に期待するでぇ.頼むでホンマ.

デヘント先生の怒りは(勝手な事ばかり言う)観戦者への怒りかも.
※ 先生自身は怒りのコメントは出していません.

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