『Giro d’Italia 2020 Stage3』の感想

2020/10/6 Tue

G,ダウン.

まさかの展開.
まだStage3である.
ツールに続いてイネオスにまたしても悪夢が.
町中のパレード・ラン中,落ちたボトルを踏んだ『G』ことゲラント・トーマスが転倒!

以下は一般の人が撮ってTwitterにアップした動画.

結構な勢いで落車したように見える.
赤かオレンジ色のボトル(?)が転がっている.
バンピーなところを走った衝撃で落ちたのだろうか.
約1/170の確率で絶好調の優勝候補が犠牲になるとは...
これはあれやな,ツール2014のフルームと同じか.
あれも確かStage5だったと思う.

昨夜の配信スタートは19:25.

GCNの実況・解説に不安を覚えたと書いたばかりだが,今日は土井ちゃんお休み.
木下さんとオバタさん(?)のダブル実況態勢となった.

実況と言えど,オバタさんは解説者ポジション.
ガチのシクロクロッサーのようで,「ファンアールトやマチューのシクロレースも是非見て下さい」という言葉に説得力あり.見たい見たい.

Kazchariはブルベヒルクライムレースに参加しているが,シクロクロスはさすがにない.
近い物としては,一度フカフカの雪山レース(スキー場)にファットで出たことがある.
あれは辛かった.
バイクを漕いでいるより,下りて押す時間の方が圧倒的に長かったなぁ...全然違うって?

さて,送開始直後から『G』落車の話は出ていた.
その後のメイン集団における様子も明らかにおかしい.
ジャージ左半身穴だらけ.
表情に余裕が全くない.
そして...
エトナの登りに入る前にズルズルと後退していく.
先日のツールでも同じジャージが同じような状況に陥っていたなぁ...

今年のジロはTT多めのG向けコース設定と言われている.
それがStage3のスタート前の落車で全て崩壊してしまうとは.

Gがツールの2018年で優勝した際に,指摘されていたのが「勝つためにはミスをしない」こと.
若きレース監督が病気で亡くなって以来,イネオスはツキに見放されている.

ガンナの引きと下りで一瞬集団に追いつくも,TREK(ニバリ)の牽引でGつぶし開始.
もはや集団についていけないG.

この追走の際,気になったのがGの後ろに張り付く選手.
ゼッケン13のアンドローニジョカットリのセペダオルティス(舌かみそう).
この「13」をもらった選手はキリスト教の縁起を担いで,逆さま付けにすることが多い.
しかし,このセペダオルティス(エクアドル人)はまんま「13」で貼り付け.正に死神!(確認すると片方は逆さまでしたって,片方だけかい!)

うーん,これで総合争いの見どころが減ったなぁ...てことはサイモン・イエーツ有利か...と思いきや,なんと今度はそのサイモンが遅れ始める!
なんじゃそりゃぁ!

結局,総合勢ではニバリフルサングが上位でゴール.
二人とももちろん実力者.
しかしグラン・ツールで優勝するには,もはや年齢が行き過ぎているようにも思える.
それにチーム力も.

ホンマ,何があるかわからんね.
正直,Gが以後の優勝争いに絡まないとレースがつまらなくなる.
イネオスのBプランとしては,ディケンズを愛読しているというゲオゲガンハートがエース?
おおっ,こっちも『G』!...いやファーストネームはTaoなので『T』か.

すっかりステージ優勝者を忘れていた.
逃げ切り優勝したのはEFのエクアドル人,カイセド
南米人クライマーらしく小柄.
ハンドルとサドルの段差があまりないので親近感を覚える.
ジャージの件といい,EFは今回話題沸騰やな.

Gやサイモンのような,いつも名前があがるGCライダーが一気に遅れるシーンを見ると,「世代交代」という言葉をひしひしと感じる.
まだニバリやフルサングが残っているものの,今回のジロもツール同様に若手が勝ちそうな気がしてきた.

コメントを残す