『シン・エヴァ』公開前に

2021/1/20 Wed

さようなら.全てのE.

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新コロ感染拡大中のために,全世界数億人が楽しみにしていたであろう,「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の公開が再度延期になってしまった.

エヴァンゲリオン公式サイト

まぁ,往年のエヴァファンは延期慣れしているので「いつものことですよ」という声多数.
たいして失望もしていなかったりする.
「楽しみが先に延びた」という程度の認識.

これまでも,情報が小出しに公開されるのもエヴァの特徴.
その度にファンの考察合戦も熱をおびる.

Kazchariも予告や考察サイトなどを時々見る.
百花繚乱で面白い.
『シン・エヴァ』の内容については,細かな違いはあれど概ね以下のパターンが多いように思う.

(1)『序』⇒『破』⇒(予告にあった空白の14年)⇒『Q』⇒『シン』の4作でキレイに完結パターン.

(2)『旧劇』の続きが『Q』.『序』⇒『破』はパラレルワールド(転生).さらにTV版と漫画版のシンジくんら4人が一堂に介して「おめでとう」(おい).

一時流行った「notありなし」交互製作説はあまり聞かなくなったな.

岡田斗司夫ゼミで,試写会を観た人の感想が紹介されていた.

曰く「うん,実にエヴァらしい終わり方だった」.

誰も面白かったと言っていなかったのが気になるそうな.

さてそんな中,予定されていた日程(1/23)の公開直前大型企画として,中田敦彦がYouTube大学で「新世紀エヴァンゲリオン全力解説」を配信.

これ,マジですごかった.

覚悟の約5時間.

一応前後編やけど,中田自身はずっとワンカントでしゃべくりまくってる.
映画『1917』どころとちゃうで.

YouTube大学と言えば,古典,ビジネス書,健康本は元より,アニメ,漫画解説までバラエティに富むネタを提供していることで有名.
チャンネル登録者数は驚きの346万人.
収益どのくらいやねんやろ?
そのせいかどうかわからんけど,税金対策でシンガポールに引っ越すとかどうとか.
単純にうらやましい.

他人の本を紹介しているだけだの,解釈が間違っているだの,偏向しているだのとの批判もあるようだが,それは視聴者側の問題であって,鵜呑みにする方がどうかしている.
思索の幅を広げるネタを提供してくれるありがたいチャンネルである.

話をもとに戻す.

このエヴァ解説回.
なんでこんな狂気のボリュームになったのかというと,エヴァ未見の人も対象にしているから.

通常,エヴァの考察はTV版は元より,旧劇,新劇,漫画版,さらには他の考察動画までを一通り見ている人,つまり内容を知っている前提で進められることが多い.

しかし,この動画は違う.
TV版の第一話から丁寧に解説している.
さすがにジェットアーロンとか,マグマダイバーとか,ウイルス使徒の話はパスしてたけどな(わかってしまう自分が怖い).

思えば,26年前の本放送も途中からの鑑賞.
「ネルフ,誕生」からやったかな.
第拾九話の「男の戦い」がいろんなところで話題になっていて,あわてて友達に録画テープを借り,最初から一気見したのが懐かしい.
あの頃盛り上がっていたのはNIFTYの掲示板.
確か『エヴァンゲリオン邪推委員会』とかいうフォーラムがあって,その日の放送終了後はみんなが適当な考察を書きこんであーでもない,こーでもないと論争していたのが懐かしい.

第弐拾四話「最後のシ者」で最高の盛り上がりを見せた後,やってきた...伝説の最終二話
まさに放送事故.
このあたりの中田の渾身の解説,もう大爆笑.
色々と家事をしながらも約5時間,堪能させてもらいました.

そして,Kazchariの次の行動は...
(この動画にモロに影響されて)TV版のエヴァを最初から観ること!

現在Amazon Primeにて新劇は配信中だが,さすがにTVや旧劇は有料.

ふっふっふ,こんなこともあろうかと,当時の放送を録画した「VHSテープ」を残してあるのだ!
幸いデッキもまだ稼働中.
早速昨夜,3本ローラーを漕ぎながら鑑賞.
おお,4:3画面だ!

最近は新劇ばかり観ていたので,壱話と弐話でカットされた部分がものすごく新鮮.
少々アレな作画も含め,26年前の空気が蘇る.

いまだ上映日は決まっていないが,何らかのカタチでエヴァは未来永劫続くような気がする.
それこそ『ガンダム』のように.

本編の中身を知らず作詞されたという『残酷な天使のテーゼ』だが,ここまでの歴史だけでも十分「神話」たりうる.

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