2020/5/30 Sat
楽しさと恐怖と
バーチャルライドの決定版アプリ「Zwift」には様々なコースが用意されているが,中でも最も特殊なのはMTBコースであろう.ちなみに一番レアなのは2019年ジロ・デ・イタリア第1ステージのボローニャTTかな.もう一度開放してほしい.
話を戻してMTBコース.このコースを楽しむには追加アイテムが2点ほど必要.
一つはスマホ.Kazchariは最近になってようやく「ポイポン11Pro」を導入したので,早速アプリの「Zwift Companion」をインストール.これがまぁ実に便利だった.簡単に言えばスマホが「Zwift」本体のコントローラになる.より広大なマップ,距離・心拍・速度・ケイデンスなどのデータ表示,前後走行中のZwifter表示,フォロー中の人が開始しましたよアラーム,コース変更,パワーアップアイテム発動,イベント情報などの機能てんこ盛り.どうしてこれまで使わなかったのか…
特に「Ride-on!」機能やな.これまでたくさんもらってたけど,返し方がわからんかった.いや,たぶんiPadの画面をタッチすればできるんやろうけど,走行中に手を伸ばして触れる余裕はない.それがコントローラとして手元にあるとこんなに楽だとは…
とまぁ,格段に操作性が改善し,よりZwiftが便利に楽しくなったのだが,その究極はMTBコースであろう.何しろ「Zwift Companion」がないと走れないのだ.
その入り口はまずWatopiaの「Dust in the Wind」を選択することから.
このコース,普通にオンロードだけを走っても面白い.特に恐竜が闊歩する森林コースがお気に入り.
スタート前にはもう一つの必須アイテムをセッテイング.前輪の固定台を外して,TV用回転テーブルに付け替える.100均グッズの直径23cmで十分.
そう,MTBコースは,ただペダリングをすればよい通常コースと異なり,ステアリングを左右に振ってコースをはみ出さないようにする必要がある.
一応滑り止めマットも敷いた.これも100均.ネット情報だと前輪を円の中心よりやや手前にすると良いとあったが,今回は軸を中心にした.特に不都合なし.MTBコースに行く前にしばらくロードを走るが,踏み込むとステアリングがグラグラして怖い.まぁ,ゆっくり目にウォーミングアップ.コースに近づくと選択表示が.
この「?」マークが良いね.以前よりコースの存在は知っていたので,どれほど曲がりたかったことか…
入口でMTBに乗り換える.芸が細かい.で,スタート.実を言うと走るのは2回目.1回目は回転テーブルを用意していなかったので,シリコン製ホルダーに装着したスマホをひねって対応した.
そら使いにくいのなんのって.反応もすこぶる悪く,徐々に面倒くさくなったのでひたすらペダリングに集中.岩にあたろうが,崖下に落ちようが,要するにコースアウトしても遠回りしながら進むことは進む.大変やけど.さて,今回のテーブルステアリングはどうか!
以下,走行シーンを何枚か.片手撮りなのでぶれてるなぁ.
前半下り基調.後半10%越え登りという鬼コース.ダウンヒルマジ怖い.
全体的な感想としては実に楽しい.ただし,全力は出せないっつーか,遠慮がちな操作しかできない.結果,リアルグラベルのように「バイクを振り回すのがかえって怖い」という逆転現象が起きる.
理由? それはDomaneくんのカーボンフレームが心配やから.
それほど派手にステアリングを動かさなくてもちゃんと反応するのだが,夢中になってバランスを崩し,横倒しになったらフレームがぽっきりと…とか想像してしまう.目には見えない負荷ダメージも気になる.鉄やアルミバイクならもっとガンガン攻めれるように思う.
そやけど,人があまりいないのでたまに会うとうれしいねぇ.リアルでむっちゃ振り回していると思うのだが,バイクが蛇行しまくっているのが面白い.
そうそう,この操作感.なんだか懐かしいなぁと思ったら,昔デパートの屋上遊園地にあった”アレ”に似ている.
つーことで「MTBコースに行ったった」レビューでした.バーチャルでもリアルでも未知の道はワクワクするな.近々発表されるらしいZwiftの新コースが楽しみだ.そのうちVR対応もするやろな.
ちなみにスマホ固定に使用中のシリコンホルダー.ステアリング替わりの使用に難ありですが,通常コースやリアル走行(?)では十分使えるかも.