Olive開設たらい回し地獄~これがIT社会?

2024/2/6 Tue

そらオワコンやわ

初めに言っておくが,Kazchariは日本という国が好きだ.

無条件になんでもかんでも称賛するつもりはないが,これだけ治安が良く,飯が美味く,人が良く,自然豊かで美しい国は他にない.
生涯住むなら日本一択である.

一方で,少子高齢化および人口減少を理由に日本衰退論が根強い.
まぁ,後の世代の問題はその世代がなんとかするだろうと楽天的に考えている.
これまでもそうだったように.

どのような状況でも生き残れる,その知恵と行動力を子供らに託し,Kazchariは静かにこの世を去るつもり.

いずれにせよ,これまで人類は様々な問題を科学で解決してきた.
デジタル化もその一旦.
活用方法,いわゆるリテラシー次第ではあるが,確実に日々の暮らしを豊かにしてくれている.

なのに...まさかここまでアナログな業種がまだ存在していたとは...

2024年が始まり,終活というわけではないが,貯金,税金,保険など金融関係を整理・調整中.

時代はさかのぼり1990年
大卒後の就職先の給与振り込み先として,M銀行(当時は別名)の関西某所の支店に口座を開設した.
以降,現在までそこがKazchariのメインバンクとなる.

時代は平成を経て令和へ.

世はすっかりデジタル化.
買い物やら行政の手続き,口座開設やクレカ発行まで,たいていのことはほぼネットだけで済ませることが可能となった.

身分証明に関しても,運転免許証やらマイナカードの画像を送るだけ.
最低限の手間と時間で目的達成が当然となった.
コスパ&タイパの最適化である.

そんな中,昨年3月よりM銀行が「Olive」という新サービスを開始した.

Olive

既述の通り,Kazchariは口座もクレカもM銀行がメイン.
調べれば調べるほど「普通預金口座」から「Olive口座」に切替えて「フレキシブルペイカード」とやらを作るメリットは大きい.

特にバランスの良いのがゴールドカード.
Kazchariは既に「ゴールドNL」での100万円修行を達成しているため,Oliveのカードも年会費が永年無料となるらしい.

ゴールドカード再び~100万円修行とは

このキャンペーンの締め切りは今月末.
「これはマズい」と,昨夜あわてて,アプリ経由でOlive口座を開設(切替)してカードを申し込むことにした.

指示通り進めたところ,途中で「切替できる口座が見つかりません」とのエラー表示.

なぜだ.

「普通預金口座」が対象でないはずがない.
FAQを読んでも原因がわからない.

幸いチャットによるサポートが21時までだったので,早速つないでみる.
AIはラチがあかずオペレーターへ.

色々調べてもらうと,Kazchariの口座は「普通」ではなく「カードローン総合型」らしい.

なんじゃそら.

そんなもん申し込んだ覚えもないし,ローンを使ったこともない.
そもそも通帳にもカードにもアプリにもそんな記載は一切ない.

ようするに,このカードローン契約を解除しないとOlive口座に切替できないらしい.
いずれにせよ,チャットサービスでは対応できないので,口座のある関西の某支店に直接尋ねてほしいと告げられた.

はい.ここで一度目の「たらい回し」

翌日9時の営業開始時間を狙って,教えられた番号に電話.
バカ混みゆえ10分ほど待ってようやくつながる.

昨日チャットで言われたことを説明.

「当方,遠方在住のため,口座切替えを窓口ではなく,郵送なりオンラインでできないか」と相談.

すると「上司に聞いてみます」と,また5分ほど待たされる(ちなみに有料電話である)

そして,

「当行かお近くの支店窓口(札幌)まで直接来ていただかないとお手続きできません.もしくはOlive専用ダイヤルにかけて,そちらで郵送対応可能かご自身でお確かめください」

という驚愕の答えが返ってきた.

ここで二度目の「たらい回し」っーか「差し戻し」やん..

いいかげんムカつきつつも,教えられた番号にTel.
今度は「0120」だったのでまだマシか.

こちらはすぐにオペレーターにつながった.
再び状況説明と確認作業.

すると

「確かにお客様の口座はカードローン総合型ですね.こちらには2種類ありまして,郵送で解約できるタイプと窓口でお手続きが必要なタイプがございます.ただいまお調べします」

と,やや希望のある返事.

また5分ほど経過.

「えー,申し訳ありませんが,お客様の口座は窓口でないと解約できないタイプでした」

いやいや,だから近くに支店がないので,郵送やもしくはリアルタイム接続による顔見せなどで,なんとかできないかと聞いているのだが?
それで,ひとつ前の窓口でここにかけろと言われたからかけたのに,この結果かい!

この令和の時代に「通帳」「身分証明書」「ハンコ」(!)持って直接顔出ししないと手続きが進まないって,なんじゃそら.昭和か!

しかも,新コロであれだけ対面を避けつつ業務を進めるノウハウが蓄積されたはずなのに,まだこんなんやってんの!?

とまぁ,電話口で吠えても仕方がないので,素直(ではないが)に諦めた.

それにしても...ホンマ,日本の銀行っつーか,リアル店舗は大丈夫か?
これで「国際競争力がー」「金融革命がー」「DXがー」とか,ほざいているのが片腹痛いわ.

こうした状況に関する記事はあちこちで散見される.

「通帳・ハンコ・支店」が「オワコン」になる日

話題のTVドラマ『不適切にもほどがある!』の(一方の)舞台は1986年

金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』

昭和世代として,開始直後からの“あるある”ネタの大洪水に爆笑しながら見ているが(当時19歳),恐ろしいことに銀行のシステムってあの頃と全然変わってないんとちゃうか?

いや,ホンマ終わってるっつーか,終われ.
何のためのITだ!?

全てオンラインで済ませられるようにしろっつーの.
窓口なんざ人件費の無駄無駄無駄ァ(と言うと,高齢者切り捨てと怒られるんやろな)

と,以上のような仕打ちを受けてのKazchariの決断は...

さすがに関西の支店は無理だが,札幌なら行けないことはない(おい)

単純に旭川から札幌まで高速バスで行くとして往復¥4,700
昼飯代を含めると約¥6,000のコストか.
そこから得られるリターンは...

この判断,有休を1日減らす価値はあるか?

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