シルバーウィーク前半戦~ガガガな日

2022/9/17 Sat

空間湾曲.

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誰が言い出したのか,いわゆるシルバーウィーク前半の3連休.
ホワイトな勤務のKazchariも休みだ.

この時期,新コロ前であれば,後半の3連休と連結して長期化.
ほぼ毎年海外ダイビング旅行にでかけていた.

今思えば超バブリーやな.

また潜りに行きたい気持ちはあるが,ダイビング趣味そのものに少々熱が冷めてしまったのも事実.
その手間ひま・金・時間に見合う趣味か...ちょっと考えるようになった.

全ては充実しすぎのチャリ趣味のせい.

それはさておき,この連休は特に予定なし.
ヨメさんと息子はラグビーの試合があるからと札幌へ.
JK長女の土曜日午前の習い事送迎を除けば,概ねフリーである.

しかし,そこに絡むのが台風事情.
まだはるか八重山諸島とは言え,北海道の天気にも影響を与えつつある.

そう,天気がイマイチなのだ.

まずは初日である9/17(土)の話.

この日は,とある方面のマニアにとって大事な日である.
そう『RGガオガイガー』の発売日なのだ.

RG 勇者王ガオガイガー ガオガイガー 色分け済みプラモデル

こ,これは欲しいぞ!

娘を速攻で送り届けた後は,クルマをとばしていつもの『100満ボルト』へ.
10時の開店,数分前に到着.
休日のいつもの光景なのだが,既に10人以上並んでいた.
“いかにも”の出で立ちのおっさんも数名(偏見).

シャッターが開く.
都会の店ほど混乱もなく,2階のおもちゃ売り場に向かうが...新製品コーナーの棚に『RGガオガイガー』の姿は...なかった.

ただし,棚の周辺には,やや大きめの箱を持ったおっさんたちが3名ほど.
ぐっ,「刻,既にお寿司」だったか.

前回発売の『RGゴッド』のような転売ヤーつぶしの大量生産・販売とはいかなかったようだ.

RG 機動武闘伝Gガンダム ゴッドガンダム 1/144スケール 色分け済みプラモデル

娘のお迎えまでに時間はある.
少し迷った末,専門店に向かう.
旭川の老舗『てづか』である.

残念ながらここにもなかった.

仕方がない.
11月の再販を待つか.
いつぞやの『RG Hi-ν』のように,偶然ネットで,良心的な店の定価販売に出くわすこともあるしな.

第二次「RG Hi-ν ガンダム」争奪戦,果たして?

...にしても,50を越えたおっさんが何をしてるんだか...(絶対に転売価格では買わん!)

で,習い事を終えた娘をピックアップし帰宅.
一緒に昼食をとる.

Amazon Prime Videoにて『よふかしのうた』を選択.
将来,映像系の仕事に就きたいというヲタクな娘に,強引に視聴させる.

よふかしのうた

映像(特に夜の表現),演出,主題歌,ストーリー的にいたく気に入ったらしい.

幼少期からオヤジに,アニメやら映画を”解説付きで”見せられ続けたら,こうなるよなぁ...な見本.恐ろしい.
まぁ,これからの世の中,一周回って「好きを仕事にできた者が勝ち」やと思う.

さて,天気の方は一向に雨が降らない.
これはもったいないとDomaneでトレーニングへ.

iPhone11 Pro いつものサイクリングロード
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iPhone11 Pro 魔界への入り口.スリップに注意(前歴あり)
iPhone11 Pro 西神楽森林公園

それにしても何かとおせっかいな「GARMIN Edge1040」様.
スイッチonすると「本日は1時間27分のワークアウトがおすすめです」ときた.
へぇへぇ,仰せのままに...(機械によって人類が滅ぼされる日は近いかも)

GARMIN(ガーミン)Edge 1040 ソーラー充電対応モデル(Solar) / ソーラー充電非対応モデル(セット品有)【日本正規品】

夕食は,ヨメさん作り置きのクリームシチュー.

部屋にこもって,どこかに『RGガオガイガー』が落ちてないかと,ネットの海をさまよう.
モチベーション向上のため(?),手持ちの『スーパーロボット超合金ガオガイガー』をディスプレイケースから取り出し遊ぶ.

2013年,Amazonにて¥3,646で購入.
この頃のトイは安かったなぁ.

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スーパーロボット超合金 勇者王 ガオガイガー

しかも別売りの『勝利の鍵セット1,2』フル装備ヴァージョン!
ゴルディオンハンマーがデカい.
重すぎて,もう関節がふにゃふにゃだ.

にしても...ええ歳のおっさんが何をしているんだか...

残念ながらこの日,『RG』は入手できず,戦いは後日へ持ち越し.
プレバンで『RGゴルディマーグ』も予約済み.
どうしても本体がほしい.

某トイブログによると,『RG』と『スーパーロボット超合金』はサイズがほぼ同じらしい(後者は非変形).
2機並べると...いわゆる「違うんだよ,かーちゃん」状態やな.

夜も9時を過ぎた.
どうしても「サ活」がしたくなり,近くのスーパー銭湯へ.

さすが土曜日.
閉館ギリギリの時間でも,サウナ部屋はけっこう混んでいた.

さて,明日は何と何して遊ぶ?(誰と,ではないのねん)

ファットなBRM911旭川200km(その3)

2022/9/11 Sun

同行二人.私の好きな言葉です(誤用)

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【81.7Km:PC3 セイコーマートけんぶち店】

そこそこ空腹だが,ここまで来たのなら次の目的地である幌加内でそばを食うことにする.
距離と時間を考えると,ちょうどお昼時になるだろう(伏線)

つーことで,ここでの補給はおにぎり2個ファンタで済ませる.
それで十分では?という声も聞こえてきそうだが,チャリダーのカロリー消費は半端ないのだ.
どれだけ食べても全く太らない...と言いたいところだが,そうでない方もチラホラ.不思議だ.

自転車はむしろ太る?!筋肉太りでもないのに体重が増える理由

補給を終えて出発する頃,ファットバイクのOさんが到着.
このパターンがほぼPCごとに続く.

200mほどの折り返しルートなので,同じくファットなKaba3ともすれ違う.
が,この後,Kaba3はとんでもない悲劇に見舞われてしまう.

道道を離れて,美瑛っぽい風景の丘コース(農道)へ.

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美しい.
ある意味,このブルベのクライマックスである.
GWに開催されることが多いブルベなので,同じ場所だが風景が異なり新鮮.

2018年に初めてここを走った時は,この時点でもうボロボロやったなぁ.
「まだ100kmもあるんか...」と絶望しかなかった.
今日はファットにも関わらず「もう100kmしか走れません!」と筋肉体操マインド強め.壊れてしまった.

丘を登りきるとダウンヒル.
あちこち砂が浮いているが,ファットなら無問題.

道道251号で幌加内へ向かう.
クライマックスの次は少々退屈な道.
オマケにやや向かい風.
さらには脚の疲労も徐々に重なって,ペダリングが辛くなってきた...いや,キツくても楽しい!
ぐわぁ~ミニベロの人に抜かれたぁ!

長々と続く坂を登りきり,幌加内町に入る.
折り返しコースを間違わないように右折すると,また坂...
誰も戻ってこないなぁ...とやや不安になるが,無事通過チェックポイントに到着.

【113.2Km:通過チェック1 幌加内湖公園キャンプ場】

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クイズの答えを確認し,湖沿いにあるキャンプ場にてトイレと水の補給.
折り返しで,またまたOさんとすれ違う.

現在12時過ぎ.
今日は日曜日.
幌加内の飲食店(そば屋)はそれほど多くない.

導き出される答えは...長蛇の列.

一応ブルベ中なので時間制限を考慮すると,(そばは)食えないかもしれん,と心配になった.
確かセイコマもなかったよなぁ...

国道につながる交差点で左折.
最初に目に入った「あじよし食堂」
のれんが出ていて営業中だが,人も並んでないし,クルマも2,3台しか停まっていない.
おお,これはラッキーとファットで乗りつける.

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のれんをくぐる.
結構空いていて拍子抜け.
ぼっちなのでカウンターに座る.
天ぷら定食などをガッツリいきたいところだが,さすがに油モノは避け「かしわそば」を注文.

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美味しゅうございました.

実はKazchariが食べている間に,ブルベ中の人も含め,お客さんがゾロゾロやってきて待ち時間が発生.

いやいやホンマにラッキー.
天気だけでなく,食に関してもブルベの神様に愛されているなぁ...感謝.

店を出て,しばらく走るとOさんの姿が.
話しかけると,「そば」は食べられなかったとのこと.
有名なバスターミナルのそば屋さんはなんと90分待ちだとか.

代わりにAコープで「”特製”チキンカツ弁当」を食べたとのこと.それはお気の毒に...あーいやいや,そうですよねぇ.幌加内で,あえて「そば」を食べないってのが”通”の嗜みですよねー(棒)

つーことで,この後,しばらくOさんと同行.
「1300」あるある話で盛り上がる.

その他のネタとして,来年の「トカプチ400」のウワサを聞く.
何やらルートを逆転して,先に南部(平坦コース)を走り,後半つまり夜間に幌鹿・三国峠を周るようにするらしい.うわ,キツ.地獄や.
夜の鹿アタックは大丈夫なのだろうか?
ひょっとして,来年は400ブルベの100周年記念?
あーでも300の記念メダルはもう手に入らないからコンプリは無理やなぁ.

いずれにせよ,幌加内から深川(多度志)までの約30kmはコンビニが存在しないプチ飢餓地帯.
さらに毎回向かい風に悩まされる区域である(今回はそうでもなかった).
ここをOさんと会話しながら走れたのは非常に助かった.
ありがとうございます.でも「かしわそば」は美味しかったです.

もう何度も通っているルートなので,自販機の場所は把握している.
いい加減ノドが乾いた頃,ロードの人が停車していた自販機前にピットイン.

てっきり参加者かと思ったら一般のサイクリストでした.
しっかりブルベにお誘いしておきました.

うれしいことにこの自販機,最近ドはまり中の「ファンタプレミアオレンジ」が入っていた.

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やっぱり愛されているぞ,Kazchari.

補給も済んで,こここからは「TTポジション」かつ「気分はファン・アールト」走法で激踏み.
”みんな大好き”多度志のセイコマもパスし,一気に深川市内を目指す.

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【161.1Km:PC4 ローソン深川市役所前店】

ここも馴染みのPC.
冷たいものが欲しくなり「アイスクリーム」やら「キャラメルマキアート」やら「エナジージェル」を購入.腹は大丈夫なのか?

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しばらくするとOさんも到着.
ここで衝撃の情報.
なんと「Kaba3のファットバイクが爆発した」というもの!
テ,テロなのか? それとも違法改造のモータードーピングでもしてたのか!?
(真相は気温上昇でタイヤの内圧が上がり,チューブレスタイヤのビードがリムから外れた...らしい)

ちょうどスタート時,Kaba3から「チューブレスにすればいいのにぃ~軽くなるよぉ~」という”悪魔のささやき”を受けていた.
もうKazchariは一生チューブします.

Oさんは「回収が必要じゃないの?」と心配されていた.
(その後,修復し再スタートしたとの追加情報.さすがだ)

さて,残り40kmちょい.
どういう道かは熟知している.
最後の正念場である.

【179.4km:通過チェック2 上湯内ダム石碑】

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今回は写真だけでなくクイズ付き.
しっかりと答えを確認し,そそくさと出発.

だいぶ日が落ちてきた.
ロードだったらもうゴールしててもおかしくない.
やっぱり時間かかるなぁ.
脚のダメージもかなりキテいる.
幸い,持病の腸脛靭帯炎はここまで発症せず.

まぁ,ツラいと言っても,この時に比べれば...

ファットなグラベルミーティングライド

湯内峠を越えるとトンネルが見えてきた.
心なしか紅葉が始まっているような,いないような...
夏も終わりだね~

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ここのトンネルを越えると,旭川まで続くご褒美ダウンヒル! ヒャッハー!

下りきる頃,前後ともライトを点灯する.
大好きな夜間走行開始...と言いたいところだが,ゴールはもうすぐそこ.

【203.7km:ゴール ローソン旭川神楽5条店】

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ロードの人と一緒に無事ゴール.
いやーなかなかキツかった(けど楽しい).

ちょうど”謎のファットバイカー”の方も少し前にゴールされていたようだ.
せっかくなので話しかける.

Kazchari「TREKのファットって珍しいですよねぇ.ところでなんでファットなんですか?」(←オマエが聞く?)

ファットの人(Nさん)「これでブルベ走るの初めてなんですよ」

Kazchari「ひょっとして,ロードで200出るのに飽きたとか...」

Nさん「ええ,まぁ...」

Kazchari「そうですよね.何か”縛り”が欲しくなりますよねぇ」

誰もが通る道なのだろうか?

と,エラソーなことを言っているKazchariですが,次回のブルベはロードで出ようと思います.ファットで200kmは楽しい(けどキツい).

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自宅からの距離がプラス5kmされている.
朝7時発だったので,グロスの完走タイムは11時間か.
まぁ,だいたい予想通りやね.

ゴール受付のため神楽岡公園へ戻る.

いただき画像

暗闇の中,わちゃわちゃ.
先程は秋の気配うんぬんと言っていたが,ここで蚊の猛攻を受ける.
きっと汗臭いおっさん達のせいだ.
もちろんKazchariの背中に付けた「おにやんまくん」は暗闇では役立たずだ.

ボールペンを借りて各PCのタイムとクイズの答えを記入.
¥1,000を払って,100周年記念メダルをGet!

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さて,知り合いのみなさんと再会を誓って,自走で帰路につく.

しんどいだの,ツラいだのと言ってますが,間違いなく疲労感=達成感.
これがクセになって,またエントリーしてしまうのだろう.

つーことで,地元開催に敬意を払って(?)ファットバイクで参加した2022年版「旭川200」
これまでより獲得標高が増えたような気もするが,きっと気のせいでしょ.
向かい風地獄にはならなかったけど,ファットにとってはさすがに長距離.
TTバーのおかげでだいぶ救われた.
幌加内にて,待ち時間無しでそばが食べれたのは,ホンマに奇跡としか言いようがない.

一緒に走ってくださったランドヌールおよび運営のみなさん,どうもありがとうございました.

いただき画像

夜間走行で使用したライトたち.

ファットなBRM911旭川200km(その2)

2022/9/11 Sun

ココロはロンリー.気持ちはファット.

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2022年版「BRM911旭川200km」は定刻通り7時にスタート.

みなさん,一斉に走り出すのかのと思いきや,なかなか動かない.
ここは一発,ド目立ちのファット軍団出撃ということで,壮大なタイヤノイズを撒き散らしつつ,先頭を獲る(誇張表現).

まぁ,すぐにSさんを始めとするガチ勢に追い越されたけどな.

公園を出て自宅へと戻るコースをたどる.
イベント参加中というだけで,いつもとは風景が異なる気がする.
やはり感情は視覚認知に影響を与えるなぁ.

いただき画像

東川に向かう直線道路.
ファット3台のうち,ここまでずっーとKaba3がひいていたので,マナー的に「そろそろ交代せなアカン」と先頭に出る.
そして,空気抵抗を減らすためTTポジションへ.

巡航速度が上がる.

そう,先月の「旭川100kmサイクリング」で実感した通り,ロングライドではファットにTTバーは必須なのだ.

ファットな100kmサイクリングin旭川

安物の中華アルミ製だが極めて丈夫.
軽量化のため前後切断し,計10cmほど短縮している.

ストレートタイプ クリップオンバー エアロバー

SK11 パイプカッター 切断能力 4~32mm PC-32

だがしかし,結果的にこの先頭交代が,序盤にしてファット軍団の協調を崩すことになってしまった.

すんません.

【15.9km:PC1 セブンイレブン東川北町店】

100周年記念大会ということもあり,今回は大人数の参加となった.
ブリーフィングでも,お店に迷惑をかけないこと(ただでさえ目立つ蛍光ベスト)が周知され,混んでいる時は,少し進んだセイコマのレシートでもOKとのお達しがあった.

現状ほぼ先頭グループで,空いていたため,そのままセブンで買い物.
まだ腹も減っていないし,水もボトルに残っている.
エナジーゼリーのみ補給.

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5分も滞在せず次のPCを目指す.
結局,ロードでもファットでも行動パターンは同じやな.

キトウシ横の激坂をダンシングで登り,一気にダウンヒル.
そのまま勢い余って,桜岡方面に突入しようとするが,後ろから来たロードの人に「道,間違えてますよ」と教えてもらう.

いつものクセでついつい.

2022年の最新コースでは,別のルートで当麻に向かう.
ここに激坂が用意されていた.
従来の「高砂温泉ラスト坂」の代わり?

ちょうどこの坂の登攀中,これまで様々なチャリイベントで一緒になったIさんと会う.

BRM1017北海道200km十勝(旧530・926)~その1

Audax Japan BRM618北海道400kmトカプチ(その0)

旭ヶ丘ヒルクライムアタック2022

しかおい小麦グラベル+おまけライド(その1)

「1300」の思い出を話しつつ,しばらく並走するが,Iさんはロードバイク.先行していく.

こんな感じで複数の参加者に抜かれたため,次のPCこそ混んでいるのでは?と思い,愛別の橋のそばにある公園にてトイレを済ませる.ついでにボトルに水を補給.
ブルベ序盤のあるある戦略やね.

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【46.7km:PC2 セブンイレブン愛別町店】

実際にはさほど混んでおらず,おにぎりとエナジージェルだけ購入.

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店頭で休んでいると,先に到着した参加者がメカトラで困っていた.
どうやら陥没穴に前輪がつっこんだようで,Di2のバッテリ基部(?)が壊れたらしい.

「1300」でも改めて感じたが,北海道の道路状況は決してよくない.
過酷な環境のため損傷が激しく,また広大すぎて補修が追いつかないのだろう.

特に有名なのが「低温ひび割れ」
一定の間隔で現れる横方向のクラックである.

寒冷地の「低温ひび割れ」について

サス付きのクルマやオートバイではそれほど気にならないが,カチカチのロードバイクだと,これがまぁガッツンガッツンと地味に身体にダメージを与えてくる.

Kazchariのロードバイクは振動吸収,乗り心地に定評のある“パリ・ルーベマシン”Domaneだが,こいつですら「低温ひび割れ」にはストレスを感じる.

だが! 本日はファットバイク.
この格段の乗り心地の良さ!
前後リジットにもかかわらず,ボヨンボヨンのタイヤ圧(1.0Bar)のおかげで快適走行.

その他,ファットバイクのブルベ使用には利点も多い.

- 砂利が浮いていても気にならない(田舎のカーブ).
- キックスタンドが付いているのでどこでも停車可能(カーボンロードだと☓).
- アームレストに手を置いてママチャリポジションが取れる(着座位置の自由度が高い).
- ローギアがでかいので激坂が楽.
- 何しろ目立つ(通行人や対向するチャリやオートバイに2度見される).

一方デメリットは...車体が重いことと,タイヤの転がり抵抗がとんでもないこと.
しかあし,このデメリットのは「トレーニング用として極めて優秀なマシン」と捉えることもできるのだぁ!

まぁ,最近連続参加したグラベルイベントのおかげで「グラベルロードが欲しい病」に罹患中なのも事実なのだが.

ファットなグラベルミーティングライド

やっぱり速さ“も”欲しいなぁ.

とかなんとか妄想している場合ではない.
今のブルベに集中.
ファットでは未知の距離.
稼げるうちに距離を稼ごう.

国道40号に入る.
交通量は多いし,路肩は狭いしで嫌な道だ.

塩狩峠まで踏ん張って,後は下り基調.
途中,パンクで停車中の参加者グループの姿を見る.

ロードと違ってファットのパンク修理は大変.
あのバカでかくて重い交換用チューブは持参していないので,パッチ対応になる.
まぁ,あまりパンクする気はしないけどな(油断大敵)

SCHWALBE(シュワルベ) 26×3.5/4.8(ファットバイク)用チューブ 仏式 40㎜バルブ 13J-SV 2本セット [並行輸入品]

パナレーサー パンク修理 イージーパッチキット RK-EASY

剣淵の市街地へ.

あわよくばここで昼食を...とも考えたが日曜の昼間なのに,店が開いている気配がない(まだ早い?).
北海道の小さな町はどこもこんな感じ.

いや,北海道っつーか日本に限らんな.
昼下がりの気怠い雰囲気の静かな町は,これまでも何百回と通過してきた.

【81.7km:PC3 セイコーマートけんぶち店】

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これまた毎度おなじみのセイコマけんぶち着.

ここで全行程の半分…には足りない(今年は少し短い).

それにしても天気が良い.

「1300」に引き続き,ホンマ,今年はブルベの神様に愛されているなぁ...

(その3へ)

ファットなBRM911旭川200km(その1)

2022/9/11 Sun

動けこの脚.

いただき画像

地元開催&出走ブルベである.

思えば人生初ブルベもこの「旭川200」(2018)だった.

https://sites.google.com/site/randonneurssapporo/brm/2018/1brm429xu-chuan200kmより

どことなく北海道の形に似ているコース.
この時のリザルトは9:40.
しんどかったなぁ...

翌年2019年も出場.
同じルートで8:39.
おっ,1時間速くなった.

で,新コロやらなんやらで久しぶりの「旭川200」
これは出ないと.

先日の「BRM827(やさしくない)北の国から400」も,隣町の東川発着なので地元と言えば地元.
一時,出走検討したけどな.
さすがに「1300」フィニッシュ翌々日となるため不参加.
お見送りには行ったけど.

iPhone11 Pro 8/27撮影

そやけど「オホーツク1300」関連のブログを検索すると,なんと「摩周湖1000」「オホーツク1300」を連続走破した人がいて驚愕した.

BRM811北海道1000㎞摩周湖 & RM812北海道1300kmOkhotsk その1

こういう方の存在を知ると「1300走ったから休もう」って言ってられへんな.

それはさておき,2022年版「BRM911旭川200km」である.
コースはこんな感じ.

https://randonneurssapporo.net/2022brm911asahikawa200/より

これまでと同じようで微妙に異なる.
まずスタート地点が違う.
ルートや通過チェックも変更.
これは楽しみだ.

本来であれば,この「旭川200」は「200kmブルベ開催100周年」となる昨年に開催予定だったが,新コロのせいで延期となった.

昨年はAJ-Hokkiadoさんの「石狩200」も同日開催だったため,どちらに参加するか悩んだ経緯がある.
「走ったことがない」という基準で「石狩200」にエントリにしたのだが,こちらも延期.
今年は10/2に改めて開催される運びとなり,そのままスライドエントリーとなった.

一方の「旭川200」は別日開催になったため,偶然にも100周年ブルベに2回参加できることになった.
これも怪我の功名なのか?

「石狩200」同様,エントリー済みの方はスライド.
結果,残り19枠を参加希望者で争うことになった.
いわゆる「エントリー坂」である.

エントリ開始日の深夜0時に速攻ログイン.
無事クリア!
後からの情報によると,涙を飲んだ人も相当数いたらしい.

さて,お次はバイクの選定.
「1300」でロードに乗りまくったことだし,別の乗り物で長距離ライドに挑戦してみたいということで...ファットバイクで出走することにした.
これまでの1日の最長距離は確か140kmほど.

激走!愛山米飯林道ライド

まぁ,グラベルでこの距離乗れたから,200ブルベも大丈夫でしょう!(とお気楽に考えていた頃がKazchariにもありました)

他にも,ファットな仲間のKaba3やOさんもファットで”逝く”そうで,雪中ライドもないのにファット軍団が集結することになった.そそるぜ,こいつは.

スタート地点の「神楽岡公園」までは自宅から5kmほどである.
もちろん自走参加.
ブリーフィング開始時間は6:30.
まぁ,6時に家出たらええか.
楽ちん,楽ちん.

いつもより1時間ほど早起きして朝食.
昨日のうちに軽量セッテイングしたファットバイクで出撃.

ブルベのスタート時ではなく,自宅からサイコンで記録しようっと.
行けーっ!GARMIN Edge1040!

ピコッと...あれ? スタート画面が出ない.
なんで?
まさかの充電切れ?
新品の1040やで,ありえん.

仕方がない.
3つの物理ボタン同時押しで再起動.
なんとか起動した.
けど,不安が残るなぁ...(どうしてこんなに動作が不安定なのだ?)

気にしても仕方がないので,そのまま公園へ向かう.
ウェアは文句を言いながらも「BRM100周年記念ジャージ(長袖)」を着用.
今日着ないといつ着る?

ビブは「1300」でも大活躍のこれ.

「1300」でもKazchariのケツを守ってくれた一品である.
ロングには欠かせんな.

サドルの方は革の「セラアナトミカ」ではなくこいつ.

セラロイヤル(SELLE ROYAL) R.e.med(リメッド) サドル ブラック/ブラック

これもまたブルベ民,いやファット民の間で評判のサドルである.
安くて快適.
ただし作りは☓.
200kmなら問題なかろう.

つーことで,薄手の長袖ジャージとビブでスタートしたは良いものの,めちゃくちゃ寒い.
ウインドブレーカーとレッグアーマーの着用を考えたが,この後,暑くなりそうだったので却下.
このままでいく.

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公園到着.
参加者はリスト上60名.
わらわらと集まってきていますな.

中には車中泊やテント泊の方もおられたようだ.
あー,Kazchariも遠征時にやってるな.

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Kaba3発見.
しばらくしてOさんも自走で登場.

他にも,これまでのイベントやSTRAVAつながりの方々と挨拶をかわす.
ホンマ,知り合いが増えたなぁ.

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ブリーフィング ⇒ ブルベカードをもらって,いよいよ出発.
筆記具を忘れた.
ゴールしてから署名しよう.

(その2へ)

チョボチナイ・ゲート,オープンライド

2022/9/10 Sat

セルフ逆ドーピング.

iPhone11 Pro

今年も9/8にオーラ・ロード,もといチョボチナイ・ゲートが開いた.

話によると11時の開門に合わせて,バイク,チャリ,クルマが狭い路地に大量に集まり,ミラーがこすっただの,幅寄せしただのと,相当なカオスだったそうな.

さすがに有給取ってまで行くこたぁないと土曜日まで待った.

昨年あたりかな.SNSやテレビのワイドショーで取り上げられるようになり,交通量がずいぶんと増えた.
メジャーになるのがうれしいような悲しいような,そんな複雑な気持ち.

さて当日.
Domaneくんで出撃.
外でロードに乗るのは久しぶり.
やはりZwiftより実走やな.

ちょこちょこ設定した「GARMIN Edge1040」の電源を入れる.
最初の表示は...

iPhone11 Pro

今日は休め,とな?
余計なお世話じゃ.
どっちみち翌日はブルベ参加なので今日は抑え気味したるわ.

他にも,この「1040」は妙におせっかいで,その後も「0.3リットル給水しろ」だの「300kcal補給しろ」などうるさいうるさい.
まぁ設定したのはKazchariなのだが(どこをどうしたのか覚えていない).

さて,現地に向かってサイクリングロードを走っていると,前方が倒木によって塞がれている.
ここ数日,風が強かったもんな.

iPhone11 Pro  転倒したわけではありません

もちろん,忠別ダムへのヒルクライムもマジ踏みしませんよ.
ゆっくりダンシングで登ります.

ダム休憩もせず,チョボチナイ・ゲートへ.
誰も来ないうちに記念撮影.

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振り向くと,オートバイ2台が撮影の順番を待っていた.

さて,とっかかりからチョボチナイ名物,11%の登りがしばらく続く.

おおよそ1年置きとは言え,もう何度も走っている道.
斜度やカーブ,どこまで続くのかだいたい把握しているつもりなのだが...

今日はなぜかやたらにキツイ.
いや,脚は回るのだが問題は呼吸.
明らかに酸素が足りない.
いくら吸い込もうとしても,全然空気が入ってこない.

なぜだ?

無事に登りきることできたが,何か怪しい.
思い当たることと言えば一つしかない.

そう,献血だ.

献血とモンベルとベース

これまで全く気にしていなかったのだが,400mlの血を抜いた場合,元の量に回復するのにどれくらいの時間を要するのだろう?

調べてみた.

血液の量・献血の量について

血漿,血小板はともかく,なんと!赤血球の回復は2~3週間だとぉ!
あかんわ.
赤血球と言えば,全身に酸素を運ぶのがその役割.
つまり,献血後まだ3日しか経っていないKazchariは,通常より酸素供給が少ない状態だったのだ.
それでヒルクライムが辛かったのかと納得(この際,真偽はどうでも良い).

知らずに,アンチならぬ逆ドーピングをしていた.

まぁ,しばらくは呼吸がしんどかったが,例の橋に付く頃には落ち着いた.

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iPhone11 Pro ちょっと地味なこのジャージはStolen Goat

まだ午前中ということもあってか人の数は少ない.

昨年の最盛期には,オートバイやチャリはともかく,クルマは橋上には停めず,橋の手前の道路部分に駐車するような,誰が決めたわけでもないローカルルールがあった.
写真撮影の邪魔にならないようにだろう.
いかにもな日本人的行動.

今日は橋の上に2台停車してたけどな.

なんだかんだで,ここの景色は良い.
10月半ばで,再度閉鎖されてしまうのが残念.
ちょうど紅葉時期の直前なのに.

あまり長いしてても何なので「21世紀の森」側にダウンヒル.
気温もあまり高くなく,寒いくらい.

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東川の町に戻る.
気温もそうだが,収穫物を見るとすっかり秋の気配.
ひまわりとコスモスが並んで咲いてたりするけどな.
どっちやねん的な.

帰宅する.
お次は明日のブルベに備えて”ファットバイク”の整備.
そう,今回,少し”いちびり”ます.

いちびり

スプロケにかなり泥が挟まっていて驚く.
キャリアを外して軽量化.
ライト類をセッティング.
楽しみだねぇ.

炎天下の中,作業してたので汗だくに.
こういう時は...そう!サ活だ!

サウナに絶賛ドはまり中のKazchari.
旭川市内のサウナ施設を片っ端から攻めている.

本日も近くの銭湯へ.

喜んでサウナ室に入ると...せ,狭い.
おまけにカラダにカラフルな模様がある方々が数名座っており,”黙浴なんのその”で野球(ファイターズ)談義と政治(某国葬問題)について大激論.
もちろん,Kazchariを始め,誰も文句を言う人はおらず,ひたすら汗を流すのであった...

ちなみに外気浴ができない施設だったので,今後二度と行くことはないだろう.
ちゃんちゃん.

献血とモンベルとベース

2022/9/7 Wed

おだやかな午後.

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半年に1度くらいのペースで,職場に献血バスがやってくる.
海外旅行からの帰国直後とか,体調不良で薬を飲んだ,歯科受診したといった事情がない限り,できるだけ協力している.

Kazchari初の献血は確か20歳だったと思う.
(残念ながら献血Webサービスラブラッドでは2014年以前の記録は参照できなかった)

泣く子も黙る,大阪の門真免許場での二輪限定解除試験.
幸いにして6回目で合格.
その喜びのあまり,目に止まった施設内の献血センターに飛び込んだ.

その後,沼津に引っ越した後も時々献血していたのだが,当時は週末になると献血センターから「そろそろ献血どうですか?」という電話があったように記憶している.
交通事故が増えるからだろうか?
献血カードを持っていると優先的に輸血してもらえるとかいうデマ(?)もあったな.

旭川に移住してからは,より環境が整ったこともあり,献血頻度も増えた.

結果,今回で39回目となる.
そのほとんどは400ml献血.

※ ちなみに理論上,生涯最大献血回数は1260回らしい.

横浜に700回以上献血している人がいるって本当?

大量のジュースやらカップ麺がもらえるから...とかはさておき,喜んで協力したいのだが,その手続きに面倒くさいことがある.

それは「シャーガス病」のチェック.

エステざんまい~顔と頭と血と体

上記の過去記事にもある通り,中南米出身もしくは渡航歴(4週間以上滞在)があると,該当国にどの程度滞在したのかを事細かく申告する必要があるのだ.
ちなみにKazchariの場合,アルゼンチン,チリ,ブラジル,ベリーズ,パナマ,パラグアイ,グアテマラ,コスタリカ,メキシコに滞在経験あり.トータルすると4週間は...越えますな.

いずれも20年近く前の旅だし(メキシコを除く),もちろん今も昔も発症していない.
そして,その後も定期的に献血しているため,どうして毎回申告する必要があるのか謎なのだが,「規則ですから」とラチがあかん.

まぁ,スタッフの立場からは,“特殊事例”の手続きシミュレーションになるかもしれんけどな.

あらためて日本赤十字のページを読むと,どうやらKazchariの血はそのままではなく,「血漿分画製剤および輸血用血液製剤の原料血液として使用」されるとある(意味不明).
まぁ,採るだけ採って,“汚れた血”として捨てられないだけ良いか.

シャーガス病に対する安全対策の変更について

はい.つーことで400ml程度抜かれたぐらいでは,いつも通り体調に問題なし.
オイル交換になってちょうどよい.

そうそう,今回で「献血ポイント」とやらがたまったらしく,
選択式の景品がもらえた.
ビミョーなアイテムばかりだったが,手持ちのモノと比較するため「救急セット」にしてみた.

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これに関しては後日レビュー予定(なぜ?)

午後からは先日の休日出勤の振休(ややこしい).

天気は良いが,献血直後の炎天下チャリ練はさすがにマズイと冷静に判断.

つーことで,帰宅後はクルマにて「モンベルひがしかわ店」へ向かう.

目的は...「GORE-TEXオールラウンドソックス」のサイズ確認と購入である.

「オホーツク1300」へのチャレンジにあたり,大いに参考にさせていただいた,ブルベな知人,Oさんの記事に出てくるアイテムである.

GORE-TEX オールラウンド ソックス

足元の防水では,シューズの上から履くシューズカバータイプが一般的なのだが,こいつは靴下の上に履き,そのままシューズに足を通す.
靴は濡れても靴下,そして足そのものを濡らさないためのアイテムである.

伝統的な緊急代用品としてコンビニ袋があるが,さすがにな.

Kazchariはチャリにせよ,オートバイせよ,これまでは従来型のシューズカバーを使ってきたが,どれもこれも防水機能はダメダメ.
雨中,長時間ライドすると,必ず靴下と足がびしゃびしゃになる.
そもそもクリート用のシューズって,底に風を通す穴が開いているし.

何よりシューズカバーはものすごく破れやすいのだ(特につま先).
金がもったいない.

つーことで,新たなアイテムを試すことにした.

で,「モンベルひがしかわ店」着.
土日はごった返す店内だが,さすがに平日は空いている.

店員さんに商品の場所を確認.
「XS」と「M」の在庫があった.

Kazchariには,表示上「M(24.5~26cm)」が適合.
だが,足関係は数字だけで決めてはいかん.
店員さんに許可をもらい試着する.

うーん.ちょっと大きいかな?
「S」があれば試したいところだが,在庫なし.
取り寄せ,もしくは南富良野店まで行く根性はないので悩む.
「ま,Mでいいか...」と決断.
改めて値札を見ると...

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う,うーみゅ,この値段かぁ...GORE-TEXとは言え,強気だなモンベル.
価格相応の実力を見せへんかったら訴えてやる!(嘘です)

店員さんから「最近はこういう商品を使う方が多いんですか?」という質問.

Kazchari「いえ,たぶん自転車で長距離走る人だけやと思います」

店員さん「そうですか.先日も同じ商品を買われた方がいたので...」

誰だ? もしかしてOさんの記事を読んだ人とか?

悩んだ末,結局カード砲発射.
オートバイでも使えそうだし,まぁいいしょ.

次はハスラーの1年点検で,そのままディーラーへ向かう.

点検もそうだが,今日はもうひとつ目的がある.
巷で話題の「スペーシア・ベース」の実車チェックである.

しっかり置いてあった.
貨物扱いで4ナンバー(税金↓,保険↑).

後部座席が完全に飾りで,実質二人乗り.
いや,むしろ一人乗り+荷物と割り切ってアウトドグッズ満載で,車中泊もしくはソロキャンするのが正しい楽しみ方なクルマ.
チャリはもとより,モンキーも運べる.
機能的には最高である.
安いし.

しかあし,残念ながら,ガワはスペーシアまんまのオラオラフェイス.
パーフェクトに好みじゃない.
惜しい.
せめて「スペーシア・ギア」の丸目フェイスやったらなぁ...

嘘か真か,販売筋からは「なぜスペーシア顔?」という疑問の声が本社に多数よせられたそうだが,結局オラオラ顔で行くことになったらしい(真偽不明).
「部品が余ってた?」と勘ぐられても仕方がない.
売れるんかなぁ...

点検に思ったよりも時間がかかり,フリー・ドリンクを3杯ほど飲んでしまった.
その間,読書.

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いわゆる通常の海外旅行に行きにくくなって久しい.
代理店同様,ガイド本出版社にも死活問題だろう.

老舗の『歩き方』シリーズのGakken(以前はダイヤモンド社だったような...)は,昨年あたりから,様々な企画モノを出版している.
中身は...ともかく,すんげー情報量.
まるで図鑑.

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『地球の歩き方 ヨーロッパ』なみの分厚さだ.
読み応え十分,つーか老眼にはキツイぞ.

それにしても,今後,Kazchariが生きている間に判明する世界の謎はあるのだろうか?
いやいや,その前に「ナスカの地上絵」とか「マチュピチュ」,それに「ギアナ高地」は生で見たいものだ(南米偏重)

昨今の円高により,海外旅行マニアのため息しか聞こえない状況ではある.
とりあえず,安く行ける時に行っててよかったなぁ...とつくづく思う.

パンク修理キットなどの消耗品交換で¥4,000ほどのお支払い.
これもまた仕方がない出費...なのか?

帰宅する.

早速「GORE-TEXオールラウンドソックス」の試し履き.
靴下は,もうこれでいいんじゃね?ソックスこと「RXL」.
シューズはSPD.

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うん.
多少かかとが余るがこんなもんじゃろ.

今年は後2回,ブルベ参戦予定.
どちらかで出番があるかも?(使いたくはないが)

おおっ,モンキー・ツーリングも忘れていた.
持参すべし.

チャリには乗らなかったけど,なかなかまったりとした濃い午後だった.

♪ジェットストリ~ム(意味なし)

Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その5:浦河~当別太美ゴール)

2022/8/25 Thu

はじまりの地へ.

iPhone11 Pro

前回はこちら ⇒ Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その4:釧路~浦河)

朝4時起床.
相変わらず足の調子は良い.

ここ数日,肩にはロキソニン湿布を貼ってから寝ている.

【第2類医薬品】ロキソニンEXテープ 14枚

これも効果的だったようだ.
普段の生活より肩が軽い(気のせい?).
ただ服用にしろ,湿布にしろロキソニンは劇薬(つい最近まで処方箋が必要).
頻繁に使うわけにはいかない.

5時には全ての準備を終え,最後のステージへ.

iPhone11 Pro  8/25 4:13
iPhone11 Pro  8/25 4:17

夜が明けきれぬ薄明かりの中,しばらく進むと前方に,別のホテルに泊まってたAさん,Bさんの姿が.

先行者を見かけるとペースが上がる.
二人に一声かけて前へ.

ちょっとした坂を登り,振り向くととんでもない光景.

iPhone11 Pro  8/25 4:39

撮影後に走り出し,しばらくすると半袖半パンのガチチャリダーに抜かれる.
ブルベライダーではない.
こんな早朝から練習?
どこから現れた?

思い出の地,三石.
道の駅の手前に朽ち果てたライダーハウス(元バス停)がある.

iPhone11 Pro  8/25 4:47

1989年の画像はこちら.

Konica 現場監督 1989年8月撮影
Konica 現場監督 1989年8月撮影

ここに泊まったのは1989年.
まさか33年も経ってから自転車で訪れることがあろうとは...人生とは不思議なものだ.

隣接するドライブインも廃墟化している.
忘れもしない.
ここに泊まった際,8時頃,食事をしようと入店したが,もう今日は閉めるからと追い出されたことを...あの夜は空腹が辛かった.

ここからはやや下り基調.
そろそろ補給の時間.
まだ6時前のため,みんな大好きセイコマはまだ閉まっている.

セブンイレブンを見つけピットイン.
24時間営業のありがたさ.

iPhone11 Pro  8/25 5:19

コーヒーとおにぎりで補給していると,Aさんもピットイン.
前日遅れていた連れのBさん,昨夜は23時にホテルに着いたらしい.
Aさんによると,今回のブルベでBさんは毎晩3時間ほどしか眠ってないらしく,それでも平気なそうな.スゲー.
そんな睡眠時間では,Kazchariには耐えられそうにない.

今回,初の4桁ブルベを走るにあたり,様々な懸念事項があった.
睡眠時間の確保もその一つ.
先人のブログを読むとホンマに寝てない.

Kazchariの経験上,「600」ではさすがに3時間ほど仮眠した.
しかし,2本走った「400」は朝出発,昼出発とも不眠.
意識明瞭とは言わないが,マイクロスリープと言い切れる状態にもなったことがない.
むしろ,普段の仕事中の方が居眠り...おっと.これは秘密だ.

今回の「1300」,ここまでは睡眠時間を毎日5,6時間確保できている.
これは日常生活とほぼ同じ.
身体・精神とも好調なのは,生活リズムの乱れがないことが大きいと思われる.
と,言いつつ,本日のゴール後にぶっ倒れたり,歩けなくなったりして.

さて,襟裳岬からの北上ルート,つまり西海岸は大きめの町が多い.
たとえば静内.

iPhone11 Pro 8/25 6:16

有名チェーン店が立ち並ぶ,ある意味北海道らしい風景である.

当然通行量も増える.
そして道路状況も良くない.
なかなか快走とはいかない.

やがて,道の駅「むかわ四季の館」に到着.

iPhone11 Pro 8/25 8:29

ここから左折し,内陸に入るかと思うとやや安心.
釧路から続いた海岸線ライドがようやく終了する.
追い風,向かい風,横風と各方向からの風があったが,どれもさほど激しいものではなく,淡々と距離を刻めた気がする.

「むかわ四季の館」には温泉があるが,もちろん入っているヒマなどはない.

そして,ついに残り100kmを切った.
ここまで来ると凱旋気分.あとは当別太美のゴールを目指すだけ.

ただ気になることが一点.
ちょうどブルベ仲間のOさんが「シャーマーズネック」になったのがこのあたり.
頸が上がらない⇒前を向けない,というロードバイク乗りにとって致命的なアクシデント.
SNSを最大限に利用し,様々な工夫で乗り越えられたが,ここからゴールまで,よく走れたもんだとリスペクト.

かく言うKazchariは現状,ほぼ問題なし.
シャーマーズの兆候は見られない.
念のためサドルバッグには頸と肩のサポーターを入れておいたが,ありがたいことに出番はなさそうだ.

ネックサポーター

姿勢サポーター

頸はともかく,暑い.
30℃近いのではないか?

道道10号を通って久々の田舎道.
GPS(GARMIN etrex)を見ると,以前走ったブルベのPC表示が出てきた.
全く記憶がない.いつのブルベだっけ?

それはローソン遠浅店だった.
建物を見ても思い出せない.
ヤバイ.視覚性記憶も衰えてきたか.

そんなことはさておき,あまりの暑さに割引キャンペーン中だったマチカフェの「メガアイスカフェラテ」を購入.
店員の若い女性がアニメのようなグレイヘアとメイクだったので少々驚く.
プロのレイヤーさんかな?

iPhone11 Pro 8/25 9:49

さて,このカフェラテ,暑さのあまり一気飲みしたのは良いけど,余った氷の捨て場に困る.
店員さん,快く引き取ってくれた.
やはり,今回,良いヒトにばかり会う.

さぁ,出発と幹線道路を進むと,etrexの表示上,正規ルートからどんどん離れてしまう.
ミスコースだ.
どうやらローソン横の細い路地,踏切を通るのが正解.
ここ行きますかぁ? やはりブルベ=他人がひいたコースは意外性があって面白い.

安平町かな?
ノーザンホースパーク(競走馬放牧場?)脇の斜面に乗用車が落ちていた.

iPhone11 Pro  8/25 10:16

既に運転手はいなかったが.どこをどうすればこんな直線道路で脱輪するのだろう?

次に千歳市に入る.
自衛隊車両を見かけることが多くなってきた.

iPhone11 Pro  8/25 10:39

何か馴染みのある風景やなぁ...って,千歳は先日にも来たばかりやった.

ファットなグラベルミーティングライド

ゴールは札幌ではなく,その周辺市町村を通過していくルートなのだが,それでも交通量は多い.
あまり悪口を言っても仕方がないのだが,北広島市,てめーはダメだ.

何しろ路肩のスペースがほとんどない.
さらには,荷物搬送中とは言え,トラックの路駐が多い.
走りにくいこと,この上なかった.
おまけに休憩で止まったセブンにもゴミ箱なし.
チャリには厳しすぎる.

江別に入ると,そういった走り難さは解消.
やや追い風基調となり,このブルベ,最後の走行.
アオ看板に当別の表記on!

iPhone11 Pro 8/25 12:13

国道脇の小路を進んだりしていたが,ついに「万葉の湯ふとみ銘泉」を視界に捉える.
サ活! サ活! サ活!

iPhone11 Pro 8/25 13:07

踏切を越えると,ゴールのセブンイレブンまではほんのわずか.
そして...ゴール!

ようやくスイッチoffにした「GARMIN Edge 1040」は走行距離「1317km」となっていた.
余分な8kmはどこで?

GARMIN(ガーミン)Edge 1040 ソーラー充電対応モデル(Solar)

おお大事なことを忘れていた.
ゴール証明のレシートをGetせねば.
ここに来る途中も,最後に何を購入しようかといろいろ思案したが,やはりこれやね.

iPhone11 Pro 8/25 13:15

神に捧げる神の飲み物赤コーラ!
こいつをチビチビやりながら,この5日間を振り返る.

レシートの刻印時刻は13:13.

Kazchariの解釈ミスで,スタートタイムが8/21の5時⇒4時扱いになったため,最終的な制限時間は17:05.よって約4時間のマージンか.まずまずやな.

当然ブルベなのでどれだけ走ろうが賞金,賞品の類はない.
いつも通り,認定メダルを買う権利がもらえるだけ.
まさに究極の自己満.

これでいいのだ.
トロフィーは赤コーラで十分.

腹が減った.
サ活の前にメシ食うか.
つーことで,第二景品は近くの「ラーメンなかむら」でホルモン麺.美味し.

iPhone11 Pro 8/25 13:40
iPhone11 Pro 8/25 13:56

第三景品は,帰ってきた「万葉の湯 ふとみ銘泉」でサ活と,リラクッスルームにて昼寝の権利.

そして第四景品は...15分¥300の無重力高級マッサージ機!

iPhone11 Pro 8/25 18:07

こうしたささやかな景品で自分を癒す.
このまま泊まってしまおうかと思ったが,やはり自宅の布団が恋しくなり,旭川まで戻ることにした.

これまたスゴい偶然なのだが,「万葉の湯」のエレベーター前でAさん,Bさんと再会.
無事,制限時間内にゴールできたそうな.
互いに健闘を称えあう.
またいつかどこかのブルベで!

高速は使わず下道で.
完全ブルベ腹のKazchari,旭川に着くころ,またしても腹が減る.
「スシロー」で”うに軍艦”でもたらふく食うか!(最後の景品)

つーことで,無事「Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido」完走.
帰宅後,オンラインでゴール手続きを済ませ,後はメダル待ち.
STRAVAにデータをアップして,走破ルートを見ながらニヤニヤしてしまう.

ロードバイクという,とんでもなく素晴らしい乗り物に出会えたこと,それに運営のAJ-Hokkaidoさんに感謝.

翌日からは,他の人の「1300」のブログを検索し,読みまくっている.
昨年,今年verとも,内容に共感することしきり.
同時に,Kazchariの「1300」がいかに天候に恵まれていたのかを実感する.
今回ばかりはチャリの神様に愛されたなぁ...

そして...「2700」の記事を検索しているKazchariの姿があった.

iPhone11 Pro

総走行距離:1317km/1309km(完走)

Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その4:釧路~浦河)

2022/8/24 Wed

吹けよ,飛べよ,叫べ

iPhone11 Pro 8/24 16:26

前回はこちら ⇒ Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その3:紋別~釧路)

4時起床.
なぜだか「GARMIN Edge 1040」が夜間突然「ピコッ」となるおかげで,夜間に数回起こされてしまう.
チャリを動かしていないにも関わらず,チャリのスピード・ケイデンスセンサーを常に拾いにいく.理由不明.

ピコ音が聞こえないよう,浴室に放り込んで,再度就寝.
ちゃんと説明書読んで,設定せんといかんなぁ.

起床後,カーテンを開けると見事に快晴!
普段はロンドン並みにガスってる釧路ですよ.これを奇跡と呼ばずしてなんと呼ぶ!(偏見)

そうなのだ.
めちゃめちゃ幸運に恵まれたこのブルベ.天気に関しての懸念は昨日のみだった.それすらクリア.
今日を含めた残りの2日間は快晴予報.ツキ過ぎてて反動が怖い.

そそくさとパッキング.
今日からはドロップバッグに入れていた新しいジャージを着用.
気分一新で後半戦に臨む.

5時半になったので1階のレストランへ.
ビュッフェ方式の朝食である.

iPhone11 Pro 8/24 5:34

最近噂に訊く超豪華な(いくら食べ放題など)朝食ビュッフェには及ばないが,十分美味い.
時間的制約がなければ,もっとゆっくり,もっとガッツリいきたいところだが,なんだかんだで本日も200km越えのライドが待っているのだ.やや控えめにした.

6時チェックアウト.

半袖ジャージ+アームカバー.
日焼けによる疲労を考慮してのことだが,通常の日帰りライドだったらカバーはしない.
そんな上々なサイクリング日和.

iPhone11 Pro  8/24 6:10

まずは釧路の町中を,コース折り返しで進む.
やはり夜と朝では雰囲気違うな.

iPhone11 Pro  8/24 6:13

分岐点まで来た.
ここから本ブルベ最南端,襟裳岬への長い長い旅が始まる.

国道38号.
物流の大動脈であり,実際交通量も多いのだが,肝心の路面状況はあまり良くない.
いや,車道はいいんですよ.
問題はチャリが走る路肩.
広くてキレイな時もあるが,ボコボコの時はホンマにボコボコで草ぼうぼう.
それらの回避のために右側に寄ると,すぐそばを高速のクルマ・トラックがスレスレに通る.

やはり海沿いの道は傷みやすいのだろうか?

実際,この後,襟裳を回って北上する道もたいがいだった.
北海道って,こんなに道悪かったっけ?
それとも,Kazchariが疲れてきているから気になるのだろうか...

とりあえず通過チェックでも何でもない道の駅「しらぬか恋問」で休憩.

iPhone11 Pro  8/24 7:11

海がキレイだ.

iPhone11 Pro  8/24 7:16

その後も海沿いを南下.
で,ある意味今回の最重要チェックポイント.
音別町のセイコマ着.
ここで補給および買い出しを忘れると,約100km先の広尾まで飢餓に苦しめられることになる.とりあえずバナナは外せない.

iPhone11 Pro  8/24 8:40

と,ここで久々にAさんと再会.
「連れの方は?」と聞くと,「ケツが割れた,と釧路のホテルで寝込んでいるので置いてきました」「まだ時間もあるし大丈夫でしょう」とのこと.二人旅だけど一人旅な感じ.ペースが合わないと疲れるしね.それがブルベ.

「STRAVAでフォローしてもいいですか?」と尋ねると,「やってない」とのこと.
珍しい.
その昔,ルート記録のため,クルマでサイコンを使っていた際,セグメントのKOMを次々に更新してしまったため,DMでクレームが大量に送られてきたそうな.そのせいで退会.うーむ.
他のSNSもやっておられなくて,結局Aさんの名前は最後まで不明のまま.

そうか.普通にメールか電話番号の交換で良かったんや.すっかり抜けてた.時代やね.

Aさん先行.数分後,Kazchariも出発.

さすが「1300」に出場するだけあってAさんもなかなかの豪脚.
この後,襟裳岬直前まで再会することはなかった.

海岸沿いは天気が良くて,これまた最高のサイクリング日和.
うん? 過酷なはずの4桁ブルベがこんなに快適でいいのか?(いいのだ)

iPhone11 Pro  8/24 9:30
iPhone11 Pro  8/24 9:36
iPhone11 Pro  8/24 9:36

海から山へ風景が変わる.
暑い.
噂通りの過酷なコース.
同じような風景が延々と続くアップダウン.
たまに見かける廃屋と自販機.

iPhone11 Pro  8/24 10:03

緑は豊かだが,まるで砂漠を横断しているかの様.
精神的にヤラれる.
途中2,3回停車して,ジェルやミニジャムパンで補給する.

iPhone11 Pro  8/24 10:24
iPhone11 Pro  8/24 10:27

十勝に入ると,過去のブルベで見知った風景やCPが表れる.
例えばこの橋もそう.

iPhone11 Pro  8/24 10:43
iPhone11 Pro  8/24 11:27

晩成温泉の入り口にて缶ジュース.
ここも先日の「トカプチ400」で見覚えがある.真っ暗やったけど.

iPhone11 Pro  8/24 12:06

そしてようやく人が住まう街,広尾着.

本日のクライマックスである襟裳岬攻略戦前に,ちゃんとした昼食をとることにする.

iPhone11 Pro  8/24 13:54

(ミニ)親子丼と味噌ラーメンで¥880のセット.
ボリューミィかつやさしい味でした.

さぁ出発.
最大の懸念事項,海岸沿いの風は...やや向かい風だが微風.
今日も幸運が続いている.

iPhone11 Pro  8/24 14:35

さて,ここからは国道336号.
開通工事に莫大な費用がかかったことからついた名前が「黄金道路」.
今でも,常にどこかで工事中.
トンネル化が進んでいる.
以前に比べ,道幅も広く走りやすくなった...気がする.

荒波の中サーファー達の姿を見かける.
海はいいよねー.冷たいのは勘弁やけど(リゾートダイバーの私見).

iPhone11 Pro  8/24 15:22

ここの自販機で休憩しているとAさんもやってきた.
広尾の町で抜いたのだろうか?

この先,やたらに長いトンネルがある.
道内最長,4941mの「えりも黄金トンネル」だ.

幸い交通量は少ないものの,ヘルメットに付けたリアライトも含め,赤色ライトをオール点灯.
どーか追突されませんように.

とうとう襟裳岬公園まで約14kmの道道34号線への分岐点到達.
後,少しである.

周囲に誰もいないことをよいことに,防風林通過時「襟裳岬キターッ!」と大声で叫んでしまった.

わずか2日前に宗谷岬にいたことを考えると感慨深い.
人力でここまで来れた.
そう日本は意外に狭いのだ.

到着.

iPhone11 Pro  8/24 16:36

確かに風はあるものの,襟裳岬にしては全然マシ.
GWに息子と来たときに,風の館周辺は入念に散策したので.ちゃっちゃと退散.

海!山!温泉!~小学生男子とアポイ岳(その3)

今日こそ,暗くなる前に宿に着きたい(無理だ).

吹きさらしの高原やら,トドメの激坂を越え,国道に合流.
えりも町のセイコマで一旦休憩して補給タイム.

iPhone11 Pro  8/24 17:37

食べ終わったので店内のゴミ箱に捨てようとするが,なんと久々にゴミ箱なしのセイコマだった.

ペットボトルとおにぎりの袋程度なので運べないこともなかったが,ダメ元で店員さんに「すいません.自転車なので,このゴミ引き取ってもらえませんか?」と頼む.

すると「ここで買ったものですよね? いいですよ」と快く引き取っていただけた.
おお,今回,天気だけでなく,ここでもヒトにも恵まれてるぞ!

宿泊地の浦河まで残り約40km.
夕暮れの海岸沿いを爆走する.
残念ながら今日もやっぱりナイトライドになってしまった.

iPhone11 Pro  8/24 18:01
iPhone11 Pro  8/24 18:09

西日がまぶしい.
JINSで買ったSwichというサングラス取り外し式のメガネを着用しているのだが,その肝心のサングラスを忘れた.

普段のKazchariはコンタクトユーザー.
200kmまでのライドでは,コンタクト+グラサンで走っているが,それ以上の距離(つまりブルベ)はメガネにしている.
今回の「1300」も,もちろんメガネ.
正直,メガネは楽.
長距離に見合わぬこの疲労のなさは,こいつのおかげかも.
「重い」「雨だと面倒」「曇りやすい」などのデメリットもあるけどな.
今では,バイザー付きのヘルメットも普及しているので助かる.

オージーケーカブト(OGK KABUTO) 自転車 ヘルメット AERO-R2TR トライアスロン マグネットバックル仕様

やがて左手に今年のGW,息子と行ったアポイ岳が見えてきた.
すると,記憶にあるこのあたりの道は...波が防波堤を越え,ところどころ道を濡らしている.
当然,塩水である.
やめてくれ.

そんな波に洗われる道路や,小さな漁村をクリアして,とうとう妙におしゃれな浦河のマチナカに到達.

今日のライドもようやく終わりだ.

予約している宿は地図上,中心街からやや離れたところにある.
いつも通り,ホテルの場所を確認した後,夕食ポイントを探す.

ちょうどホテルのすぐ裏手あたりが一大飲み屋街になっていた.
居酒屋ばかりで,普通の食堂はないのか...と探すと,,,ありました.

iPhone11 Pro  8/24 20:08

せっかくの海沿いなので海鮮モノと考えたが,やたら「山賊焼き」を推しているので注文.

iPhone11 Pro  8/24 19:46

何の料理かわからないまま頼んだが,骨付きの鶏もも肉を焼いた,ローストチキン風の料理だった.

味は悪くないが,量が...(以下,略)

例によって帰りはローソンにて,我が筋肉たちをねぎらうためプロテインを購入.

【ケース販売】明治 ザバス(SAVAS) ミルクプロテイン 脂肪 0 バニラ風味 200ml×24本入

引き返してホテルにチェックインする.

さて,本日のお宿ホテルイーストだが,事前情報ゼロ.
ブルベ民にはあまり使われていないのだろうか?

それにしてもフロントのおっちゃん,よくしゃべる.
これまでのルートやら,チャリの値段,背中につけた「おにやんま」にまで,ずーっと質問攻め.早く部屋に行かせてくれ.
とりあえず,チャリの部屋への持ち込みはOK.これだけで良ホテルだ.

ただし,残念なことに,このホテルには洗濯機がない.
すぐ目の前にコインランドリーがあるが,着ていく服がない.

結果,手洗いとする.

かつてKazchariはアジアを放浪するバックパッカーだった.
当時は妙に几帳面で,毎日洗濯をしていた.
その洗濯手法が,今蘇る!

1)コンビニ袋に洗濯物+水+洗剤を入れて,30分放置.
2)2,3分間手で撹拌した後,すすぎとして新しい水を入れ再度撹拌.これを3回繰り返す.
3)そして干す.

これだけ.

だが時代は進化した.
今回はコンビニ袋ではなく,ここまで運んできたこいつを使う.

iPhone11 Pro

まっ,方法は同じやけどな.
下部のバルブも使用せんかったし.

問題は乾燥である.
アジアの灼熱の大地では,日中外に30分も干しておけばパリパリに乾くのだが,日本っつーかこの状況では無理.

これまでは洗濯機による脱水までできたので,タオル吸水で翌朝には乾いていた.
仕方がない.
今夜はビブのパットや靴下の乾燥にはドライヤーを使わせてもらうか.エアコンも効いているし,なんとかなるでしょ.

iPhone11 Pro  8/24 20:30

つーことで,22時過ぎには就寝.
ホンマ4桁ブルベなのに,こんなにゆったりできて,これほどうれしいことはない.
正直,400の徹夜走行や,600の仮眠走行の方が辛いな.

明日はいよいよ最終日!

本日までの走行距離:1120km/1309km

※ 続きはこちら

Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その5:浦河~当別太美ゴール)

 

Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その3:紋別~釧路)

2022/8/23 Tue

魔の3日目.

iPhone11 Pro

前回はこちら ⇒ Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その2:幌延~紋別)

夜更けの紋別セントラルホテル.
これまでは熟睡が続いていたが,夜中に何度か目が覚めてしまう.
さすがにストレスを感じているようだ.

なにせ釧路方面「暴風雨:確率70%」である.
頭の中にDNFの文字がちらつく.

「なんとか釧路までたどり着ければ,電車で札幌まで行って,そこから当別太美駅...」などのマイナス思考が駆け巡る.

そんなこんなで3時半に起床.
昨夜買っておいた惣菜パンと缶コーヒーをかっこみ,手早くパッキング.

カーテンを開け,外を見ると,ここ紋別に雨は降っていない.
路面も濡れていない.
これからかな?

ありがたいことに,このホテルの大浴場は一晩中入れる.
さすがにサ活する時間はないが,10分ほど温まれた.
ホンマ神ホテルだ.

今日も足の調子は悪くない.
予防措置としてテーピングはするけどな.

腸脛靭帯のためのテーピング

エレベーターで1階に降りる.
ホールにはAさん,Bさんのチャリが停めてあった.
同じルートとホテルなのに全然会わんな.

そやけど,こういう長距離ブルベを2人で走るってどうなんやろ?
向かい風ではローテが組めて楽?
あー,ワガママなKazchariにはそれ無理.
多少ペースが落ちてもボッチを選ぶ.

会計を済ませ,5時前に出発.

iPhone11 Pro  8/23 4:42

紋別の超有名オブジェと追えば...

iPhone11 Pro  8/23 4:52

【603.1km:通過チェック6 カニの爪オブジェ】8/23 4:52

オブジェの周囲にはクルマが数台.
釣客だろうか.

国道238号へ.
平日なので交通量が少ないことを期待したが,トラックが多く怖い怖い.

橋があれば側道に逃げる.

iPhone11 Pro  8/23 5:48

このあたりもコンビニが少ない.
いい加減に腹が減ってきた頃,自販機を発見.

iPhone11 Pro 8/23 6:20

左のレトロな自販機はゴミ箱.
右の白い建物は公衆トイレだった.
素晴らしい.無人コンビニやん.

サロマ湖を横目に,次のチェックポイント,能取岬を目指す.

その手前,卯原内の町中でいきなりハンドルがぶれだす.
路面のせいかと思ったが,見事に後輪がパンクしていた.
ブルベ初のパンクである.

iPhone11 Pro  8/23 9:17

「あーあ」とため息一つ.
チャリを歩道にのせ,リアタイヤを外す.

チューブを外して,タイヤの裏側をチェック.
極小,極細の針金を発見.こいつを拾ったか.
タイヤを構成している側のワイヤでなくて良かった(だったらアウト).

修理を終え,小型ポンプでシュコシュコやってると,どこからともなく「おーい,パンクかい?」という声が.
周囲を見ても誰もいない.
さらに「上だよ,上」という声が聞こえる.
写真のシャッターの建物の主が2階の窓から声をかけてくれていた.

ご親切に「ポンプあるよ.貸そうか?」と提案していただいたが,たぶん仏式バルブには使えないと思います.

結局パンクのおかげで20分ほどロス.

ここから能取岬はまだ距離がある.

iPhone11 Pro 8/23 10:13

アップダウンもあり,風も強くなってきた.
昔,クルマで来たなぁ.

iPhone11 Pro 8/23 10:25
iPhone11 Pro 8/23 10:26

【715.7km:通過チェック7 能取岬】8/23 10:26

長居は無用.
写真を撮ってさそくさと退散.
登り返しがキツイ.

やたらに細く荒れた道を抜け,網走の市街地に入る.
久々の都会.
道の駅「網走流氷街道」着.

iPhone11 Pro 8/23 10:59

まだ昼前だが腹が減った.

「確かここって食堂があったはず...」と2階へ.
名物らしい「海鮮ちゃんぽん」をオーダー.

iPhone11 Pro  8/23 11:23

味は悪くないが量が...って,あれ? 昨夜も同じこと言ってたような.
これは食べても食べても食べてもすぐに消化してしまう,ブルベチャリダーの宿命なのか?

食べながらSNSをチェック.
週末に行われる「北の国から400」のスレッドが立っていた.

そこに便乗して「現在,1300中」と報告.
「風があるので気をつけて」との励ましの返信をいただく.

そう,この「1300」ブルベもほぼ半分を消化.
ここからが正念場.
認識できない疲労が間違いなく身体に堆積しているはず.

食事を終え,外に出ると...なんと雨!
すっかり忘れていたが,今日は「暴風雨・確率70%」なのだ!

現状小雨だが,これから釧路まで降り続くんやろなぁ...と憂鬱になる.

「いいや,これもブルベの醍醐味.大自然の猛威を全身で受け止めるのだぁー」と覚悟を決める.

そそくさと買ったばかりのモンベルのレインウェア上下を着用.

U.L.サイクルレインジャケット

出発する.
さすが最新ウェア,軽いぜ! これならどんな雨でも楽勝...なわけあるかい!
レーパン膝下の素肌にペタっとまとわりつくレインパンツ.
アッパーはアッパーでムシムシして暑い.
じっとしてても汗をかく.

それでも我慢して2,3km進むが,あかん,これやったら濡れた方がマシを脱ぐことにした.幸い今は雨が止んでいる.

iPhone11 Pro  8/23 12:02

おー,キャストオフ,なんて気持ち良い!

爽快な気分でしばらく進むと,やがて路面も乾き,日差しも出てきた.なんじゃそりゃ? 網走だけのゲリラ豪雨やったんかい!

そして,本日,いや場合によっては本ブルベのボスキャラに立ち向かう時がきた.
藻琴山,小清水峠へのヒルクライムである.

その頂上にある「ハイランド小清水」.そこが通過チェックとなる.

実はこのあたりから頸から肩,背中(肩甲骨の間)に痛みが出てきた.
まだ頭を上げてはいられるものの,うわさの「シャーマーズネック」の足音が徐々に聞こえてきたかも.

対策としてポジションを頻繁に変えることにした.
必殺技として,TTバーのレスト部分を手でつかみ,肘を伸ばしたいわゆるママチャリ乗りを試す.うん,かなり楽.

本格的な登りの前に,まずは芝桜公園で休憩.
チャリダーにとってハイパーポーションたる赤コーラを充填.

iPhone11 Pro 8/23 13:31

再スタート.

結果...経験上,最も辛い坂とあった.
見知らぬ土地ということもあるが,ほぼ直登で6~7%が延々と続く.
視界が悪い.道も悪い.頸が痛い.
「ハイランド」へ右折してからのトドメの10%越え.

これはタヒ...

霧のせいでほぼ視界0の中,ようやく到着.

iPhone11 Pro  8/23 14:36

【770.7km:通過チェック8 ハイランド小清水】14:36

探した探した.
本来ヒトがいてはいけない領域のような雰囲気が漂う.

iPhone11 Pro 8/23 14:38

ちゃっちゃと下りよう.
本来,ご褒美のダウンヒルだが,これだけ視界の悪ければ罰ゲーム.
恐怖しか無い.
それほど寒くないのだけが救いか.

標高が下がると徐々に霧が晴れてきた.
屈斜路湖が美しい.

iPhone11 Pro  8/23 14:49

国道391号に合流.
追い風基調の中,弟子屈に生還.まさに生還.
セイコマを見つけピットイン.

すっかり忘れていたのが「暴風雨:確率70%」の件.
それが何と,ここまで来ても雨が降っていないのだ!
路面こそ濡れているが,雨も風も既に通り過ぎたようだ.

スマホの天気予報をチェックする.
これから向かう釧路方面の降水確率もどんどん減っていっている.
なんたる幸運!
まさか「暴風雨」の魔の手から逃れられるとは!

とは言え,釧路までまだ残り約80km.
補給を行う.

iPhone11 Pro  8/23 15:58

この「1300」の計画を立てる際,参加者が悩むのが,この3日目の宿泊ポイントだそうな.
弟子屈の宿に早めに入り,まったりとリカバリするのか?
それとも釧路まで走りきってしまうのか?

なぜなら,この先,弟子屈-鶴居-釧路を結ぶ道道はアップダウンの連続.
相当足を削られるらしい.

Kazchariの選択は後者.
後半戦に向け,残り距離をできるだけ短くしておきたい.
その方が気分的にも楽.

つーことで,魔の三日目,第二章に突入!

事前情報+まだ明るいせいか,思ったほどのダメージはない.
足も絶好調.
小清水峠登攀時に感じていた頸肩の痛みも今は消失している(気分の問題?).

覚悟を決めてスタート.
確かに丘陵コースだったが,それほどキツくなかった.
まだ明るかったことも影響しているのかも.

18時少し前,中間地点である鶴居村に到着.
セイコマもあったが,その隣りにある鶴居たんちょうプラザ つるぼーの家のソフトクリームが気になった.
JAFの割引が効いて¥300.美味し.

iPhone11 Pro  8/23 17:54

店員さんに「ここから自転車で釧路に行くんですけど,どれくらいかかりますか?」と尋ねる.
店員さん曰く「・・・自転車で行ったことはないのでわかりません」
そらそうだ.

すると店長さんらしい人が手助け.

「距離はそんなにないけど,湿原の中を走るからアップダウンが大変だよ」とのこと.

残り35kmなので,1時間半を目指していたが,難しいか?

暗くなってきたのでライト類をスイッチオン.
本日,最後の戦いだっ!

iPhone11 Pro 8/23 17:54

その道道53号.
時間的に釧路へ帰宅するクルマが多く,結構な交通量.
幸い路肩が広く,割りと安心して走れた.
時折登坂車線が設けられるようなキツい坂もあったが,ここまでの苦労を思えば大したことはない.

やがて釧路の明かりが見えてきた.
油断したのか,路肩の縦割れ段差にタイヤをとられヒヤリハット.
やばいやばい.
最後まで気を抜かないこと.

街に入る.
複雑怪奇なルーティング.
ようやく明日以降との重複コースに入る.

「ここまで来たらホテルに向かう前に通過チェックをクリアすべし」と,かの有名な橋に向かう.

iPhone11 Pro

【877.3km:通過チェック9 釧路市 幣舞橋】 8/23 19:43

今日のライドも終了.
止まると風の強さを感じる.

それにしても助かった.
今日も天に愛されたなぁKazchari.感謝,感謝.

撮影を終え,ホテルに向かうが,これまで同様チェックイン前に夕食を済ませたい.
そこに目が停まったのが「ラーメン天二郎」

iPhone11 Pro

ここにするか.
時短営業中なので8時でオーダーストップ?
今,何時だ? 7時50分.セーフ!

iPhone11 Pro  8/23 20:03

よくわからんメニュー表示だったが,定番の味噌ラーメンを注文.
美味かったがにんにく量がなにしろエグい.
つまり口臭が...って,誰に気をつかう?
まっ,ええか.今日も相当体力使ったし.スタミナ,スタミナ.

店を出た後,近くのローソンで,就寝前に欠かせないプロテインを購入.
朝食は...買わない.
本日の宿は朝食付き,しかも朝5時半から食べられるのだ.

で,その「コンフォートホテル釧路」チェックイン.
時刻は20:40.上出来だ.

事前情報では,チャリの部屋への持ち込み不可.
裏の小屋みたいなところに入れて施錠してくれる,という話だったが,フロントで尋ねたところ,持ち込みOKにしてくれた.素晴らしい!

スタート地点の「万葉の湯」同様,応対スタッフによって対応が変わるのだろうか?
すかさず「タイヤ拭きます」とウェスを取り出す.
この作業を初めてしまえばこっちのもの.
前言撤回される前に,そそくさとエレベーターに乗り込む.

iPhone11 Pro  8/23  20:43

ふー,助かったぜい.
早速,ウェアを全て脱ぎ捨て全裸モードへ.
洗濯機の場所もしっかり確認済みだ.

さらに,このホテルにはドロップボックスを送ってある.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

この3日間,および残りの行程を熟考し,入れ替えるもの,送り返すものを検討

・ Di2バッテリの充電.特殊形状のコネクタとACアダプターなので,今充電して送り返す.
・ 着替えのジャージ.「気分転換に」と入れた.残り2日は新ジャージで.
・ ネックサポーターを取り出す.小型軽量ゆえ,サドルバック内に収納でき,フレームがわりになる.
・ 交換チューブ.パンクしたのでありがたい.
・ マッサージガン.超ありがたい.両大腿と肩甲骨周辺の筋肉を入念にマッサージ.
・ 洗剤小袋.
・ 交換用ブレーキシュー.

不要だったもの.
・ いつも使ってる「Specialized Powerサドル」⇒ケツに問題があった時用.
・ サドルに合わせたオルトリープ
・ 予備タイヤ
・ 予備薬
・ 予備エナジージェル

この先2日間,雨は降らないとのことでレインパンツも送り返す.
レインジャケットは防寒着代わりにもなるので引き続き携行.

洗濯が終わったと思われる頃,回収しにいく.
そばには自販機も設置されていた.
さらに製氷機と紙コップまで...

「い,いかん」と思いつつも,カラダはココロと裏腹に缶チューハイの購入ボタンを押してしまっていた.アルコールは筋肉を破壊するというのに...

「筋トレ後のお酒」は筋肉量が落ちるってホント?

iPhone11 Pro

まぁ良い.
無事,魔の3日間を乗り切った自分に対し,そして,悪天候の試練を与えてくださらなかった慈悲深い天に...乾杯.

本日までの総走行距離:878km/1309km

※ 続きはこちら

Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その4:釧路~浦河)

 

Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その2:幌延~紋別)

2022/8/22 Mon

戦いとは,常に二手三手先を読んで行うものだ.

iPhone11 Pro

前回はこちら ⇒ Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その1:当別太美~幌延)

iPhoneのアラームが鳴る前,午前3時半起床.
エアコンは偉大だ.ぐっすり眠れた.

布団の中で軽く膝を曲げてみる.
左右腸脛靭帯と大腿四頭筋にわずかな痛み.

大丈夫だ.

フレッシュとまでは言わないが,ほぼリカバリできている.

カラダを起こし,就寝前にも塗布したボルタレンを再度使う.

【第2類医薬品】ボルタレンEXゲル 50g

さらに膝痛の予防措置として,初テーピングも実施.
一応リハビリ専門職の端くれとしての知識をフル活用.

腸脛靭帯のためのテーピング

iPhone11 Pro

ピップ プロ・フィッツ キネシオロジーテープ しっかり粘着 テーピング 足・ひざ・ふくらはぎ用 50mm×4.5m ベージュ スポーツ

朝5時.
同じホテルに泊まっていたAさん,Bさんも玄関にでて来られた.

iPhone11 Pro

軽く挨拶をかわし先に出発する.
さすが早朝の道北である.少しヒヤッとする.
ウインドブレーカーを着用.

町を出るといきなりの坂.
早々に汗だくとなり,ウインドブレーカを脱ぎ,長袖ジャージとレーパンに戻る.

iPhone11 Pro

乾燥機がなかった宿だが,バスタオル吸水+部屋干しで,特に問題なく乾いている.さすがサイクルウェアだ.

ただ...今回のブルベでは,昨年購入した長袖の「Audax Japan BRM100周年記念ジャージ」を着用しているのだが,Kazchari的にはあまり着心地が良くない印象.素材の好みなのだろうか? 半袖の方が良かったかな?

牧草地帯を走り,豊富温泉へ向かう.
ここもGWに通ったなぁ.

おっさんのGW~宗谷丘陵,白い道ライド(その3)

その時も思ったが,インバウンド向け(?)な,オシャレなゲストハウスがたくさんある.幌延もこちらの方向を目指すのだろうか?

もちろんゆっくりと温泉に使っている間はない...っつーかまだ開業していない.

そして国道40号をしばらく走った後,道道へ左折.
次の通過チェックを目指す.

iPhone11 Pro

6:47【361.6Km:通過チェック3 抜海駅】

これは見つけるのが難しいポイント.
思わず通り過ぎてしまいそうな場所にある.
それに駅名の看板がなければ,駅には見えない地味な外観.

まぁ,せっかく来たからと駅舎内の見学でもするか...と思った瞬間,膝裏に激痛!

そう,ヤツらだ.ヤツらが来たんだ! アブだ!
ヤツらの姿をついに肉眼で確認.

先月の地獄ライドでヤツらの恐ろしさは十分理解していたはずなのに,すっかり油断していた.
全く懲りてない...

ファットなオソウシ温泉,地獄のデスライド!

対策としてハッカ油を用意していたのが,朝の準備のゴタゴタですっかり塗布を忘れていた.アホなのか?

天然 ハッカ油 スプレー 30ml 日本製 食品添加物 ペパーミント オイル

今更だが,慌てて噴射.
それにしてもサドルバッグに付けた「おにやんま君」よ,ちったぁ働けよ!

おにやんま 動物模型 虫避け

キャンパーやサイクリストに最近ブームのこの商品.
専門家は効果に疑問,ユーザーは役に立ったと,正に世論が二分中(大げさな).
まぁ,今回噛まれたのは1匹だけで済んだのはこいつのせいと,楽天的に考えることにしよう.
ちなみに,この「おにやんま」,この旅の間に道の駅のおばちゃんスタッフを3回ほど驚かせることになる.

つーことで,ヤベー駅の周辺からあわてて退散.
朝食用に買って残していたバナナで補給.

iPhone11 Pro

バナナは補給食のホームラン王です.

iPhone11 Pro

延々と続いた内陸ライドからついに開放!
日本海に出る.
いわゆるオロロンライン(の終わりかけ)だ.

iPhone11 Pro

気になるのが風向きだが...おお,ほぼ無風!

下ハン,TTバーを駆使し爆走!
長距離ブルベでは追風,無風や下り坂はボーナスタイムなのだ.

この時,反対車線から荷物満載のチャリダー(クロスバイクっぽい)が.
手を上げて挨拶するが,そのチャリダー,ヘルメットこそかぶってはいるものの,なぜかグリーンのワンピース(スカート)姿の女子.
ものスゲー違和感だったが,あれは白昼夢だったのだろうか?

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

7:32【378.9Km:通過チェック4 稚内恵山泊漁港公園】

いわゆる「ノシャップ岬」だ.
ここもチャリで来るのは初めてやね.

さて,せっかくのノシャップ.
海鮮食堂が多数並ぶ.

そんな中,以前より気になっていたのが,各種サイトでよく見かける「漁師の店」
確か早朝からやっていたはず...と思い,Google先生に聞くと8時開店だった.
なんというグッドタイミング.
この機会を逃すわけにはいかん,と店の前で並びを入れる.

iPhone11 Pro

すると,店内からご主人登場.

「ウニ丼かい? 今朝は不漁で採れなかったので,他のでもいいかい?」

それは仕方がない.

しばらく待っていると,名古屋ナンバーのオートバイが一台やってきた.
待ち時間,色々話す.今回初北海道だそうな.

Kazchari「オレが初めてオートバイで北海道来たのは1988年やったなぁ.あの頃はまだ三国峠が未舗装で...」

名古屋ライダー「あっ,それ僕の生まれた年です」

そ,そうか...

8時になり開店.
商店側で注文し,隣の食堂で食べるスタイル(よくわからん).
結局¥1,500の海鮮丼を注文.

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先程のライダーと同席しバイク談義.
すると,注文した海鮮丼がやってきた.

iPhone11 Pro

いやいやいや,待ったかいがありました.
「ホンマにこの値段でええの?」というほどのボリューム.
そして...おわかりになるだろうか? オレンジ色のあいつも,ちゃんとのっていることが...
そう,一番客だったせいか,ウニを付けてくれたようだ.
ありがたや.
もちろん,最高に美味.

昨日の「霧立亭」のとろろそばに続き,Kazchariにしてはめずらしくグルメ・ブルベしている.
満足,満足.

食事後,スマホのメールを確認すると,AJ-Hokkaidoのスタッフから「スタート時のレシートの時刻がピンボケで見えないので再撮影,再送してください」との連絡.
わかりました.慌ててたしなぁ.

名古屋ライダーさんと別れる.
その際,互いに「良い旅を」と伝えあう.
そう,やはりこの「1300」って,ブルベ(競技)ではなく,旅だよなぁ...

鹿だらけの市街を抜け,宗谷岬を目指す.

iPhone11 Pro
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北防波堤ドーム公園.
その昔は,膨大な数のライダーが野宿していたものだが禁止になったのだろうか? 誰もいない.

稚内の中心街を脱出.
海岸沿いの国道238号を走る.最初は向かい風だったが,やがて追い風に.ヒャッハー!

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で,GW以来の宗谷岬着.
モニュメント前で撮影.

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お盆も終わり,さらには平日である.
観光客も非常に少ない.

さぁ,これから南下!と意気込むが,念のためにと出走ガイドを確認.
すると,宗谷岬の通過チェック用写真はこいつではく,時刻掲示板付きのお土産屋だった.
あぶねーあぶねー.撮り逃がすところであった.

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9:48【414.4Km:通過チェック4 宗谷岬】

さて,ここからオホーツク海沿岸ライドスタート!
この先エサヌカまで,チャリで走るのは初めてだ.
本日の宿泊地は紋別である.さぁ,何時に着くか?

懸念していた風は...向かい風.ただし微風.
坂を除き,アベレージ20km/hを切ることなく続く.

iPhone11 Pro
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天候も良く,暑いくらい.
実に走りやすい.
ボディコンディション,つまり頸,ケツ,膝全て問題なし.
何もかもうまく行き過ぎている.

贅沢を言うなら...あまりにも風景が単調でヒマだ...

念のため,眠気覚まし用の「MP3プレーヤー+骨伝導イヤホン」も持参しているが,なんとなく音楽を聴く気にはならない.
刻の過ぎゆくままに...半トランス状態でひたすらペダルを回していた気がする.

それでも腹は減る.
浜鬼志別のセイコマで小休止.
シュークリーム的なモノで補給する.

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さらに南下.
やがて...例の道が現れる.

iPhone11 Pro
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いわゆる「エサヌカ線」である.
感動的な風景ではあるが,「1300」の途中で走りたい道ではない.
ここが目的やったらええんやけどな.
それに...向かい風地獄.

お昼すぎになったので,浜頓別のセイコマで昼食.
これまた懸念していた胃腸の調子だが,全く問題なし.
いや,それどころか腹が減って困るぐらい.
「に,肉をよこせー!」ってなもんだ.
水分も十分取れており,ここまで尿の色も正常.
「トカプチ400」で苦労した,排尿時の痛みもない.ただし...(伏線)

現在13:00.
紋別までまだ100kmほどある.
長いなぁ...

嘆いても仕方がない.
進むしかない.

iPhone11 Pro

道の駅「マリーンアイランド岡島」着.
ここのソフトクリーム,美味かったな.

この後も3か所ほどセイコマや自販機に寄り,水やジェルの補給.
体力的にはともかく,精神的にヤられる長ーい長ーいオホーツク沿岸道路.

iPhone11 Pro

やがて日が落ちてライトオン.

交通量が増え,前方にこれまでとは明らかに異なる都市の明かりが見えてきた.
そう,紋別市にようやくたどり着いたのだ.
稚内以来の「山岡家」「ホーマック」などの看板が懐かしい.

やたらに坂の多い市内を登ったり下ったりしていると,ついに本日の宿泊地紋別セントラルホテルが見えてきた.
ホテルの位置確認後,夕食ポイントを探す.
着替えがないので,チェックイン前に食べなければならない.
コンビニ食はさすがに避けたい.
すると,ホテルのすぐそばに海鮮物食堂を発見.
即決定.

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「貝柱とホタテのバター炒め定食」をオーダー.

iPhone11 Pro

味は悪くないが,量が少なすぎるぅぅぅ.
ブルベライダーはカロリー命(意味不明).
結局,ホテル正面にあるセイコマでさらに買い出しすることになった.

結局ホテルには20時頃チェックイン.
この時間に着ければ上出来.

北海道ブルベ民御用達のこのホテル.
当然,室内にチャリ持ち込み可だし,タイヤを拭くためのタオルまで貸してくれる.

エレベーターも十分広く,チャリを乗せるのに支障なし.
パーフェクトに素晴らしい.

iPhone11 Pro

宿到着後,最初にやるべきは洗濯である.

このホテルの洗濯機は大浴場の脱衣室にある.
つまり入浴している間に洗えるわけだ.

それに...なんとサウナまである! なんというご褒美!
正に神の御業! kazchari,何かいいことしたっけ?

もちろん,浴槽内では大腿四頭筋を中心に全身のストレッチ&マッサージ.

外気浴はさすがにできないものの,きっちり3セットで「ととのえる」

蘇りました.HP満タンです.
昨日から600kmを走った疲労感は全くない.

先人たちのブログを読むと,この時間に宿に着くのは難しいという.
天候に恵まれているせいもあるが,ブルベを快適にするもしないも脚力次第.
現状,そこそこのアベレージで走れているのは,これまでのトレーニングの成果やなぁ.

今日もまた6時間は眠れそう.

予想外にサ活もでき,洗濯モノを干して一息.
大満足の一日の最後に,明日のコースと天気予報をチェック.

「えーと,23日の釧路方面の天気は...ぼ,暴風雨!確率70%だとぉ!?」(tenki.jpより)

天国から一気に地獄へ.
絶望の夜が更けていく...

ここまでの走行距離:600km/1309km

※ 続きはこちら

Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その3:紋別~釧路)