2023/10/28 Sat
大地と海を貫いた時
晴れ時々曇り.温度:12 ℃,湿度:87%,体感温度:11 ℃,風速:7.7 km/時,風向:NNE
就寝時間は遅かったが,そこは安定の体内時計.
いつも同様6時前には目覚める.
カーテンを開ける.
路面は濡れているものの,現在,雨は降っていない.
天気予報を確認.
昼以降40~60%の小雨予報.
十分だ.
ネットでの宿泊予約時は”食事なし”にしていたが,昨今こうした観光地のホテルは朝食にやたら力を入れていると聞く.
旅先ホテルでコンビニ飯もアレなので,昨日のチェックイン時に朝食ビュッフェを頼んだ.
この『グローバルビュー函館』の朝食ビュッフェは洋食か和食の選択式.
それぞれ¥1,320,¥1,980と料金が異なる.
2泊するので,今朝は洋食,明朝は和食にしてみた.
昨夜は居酒屋で海鮮三昧だったのでちょうど良い.
洋食という割には,ちゃんと白飯とみそ汁もおいてある.
和食との区別は何なのだろう?
あれかな.
(値段の高い)和食ビュッフェには噂に聞く「イクラかけ放題」サービスがあるのだろうか...じゅる.明朝が楽しみだ(と期待していた時期がKazchariにもありました).
今日はカロリー大量消費予定.
ここぞとばかり食べまくる(これが後で困ったことに).
さて,食事後,部屋に戻りウェアに着替える.
先日のナイタイ高原ライドと同じ装備.
気温一桁~対応の起毛ウェアである.
少し暑いかも.
さて,行き先は?
事前に函館圏におけるおすすめサイクリングロードを検索.
当初は「函館200ブルべ」のトレースも考えたが,この時期の夜間走行は避けたい.
で,以下のサイトの「函館オーシャンビューライド」をチョイス.
Topstoneをハスラーから降ろしてセッティング.
そして出発!
うーん,やっぱり未知の道はわくわくするねぇ(クルマで走ったことはあるけど).
いきなり道を間違えて駅方面に.
やはり町中走行は苦手だ.
特に函館は市電が走っているせいか,作りがややこしい.
路肩スペースもあまりない.
少し迷った後,ようやく正規ルートの海岸沿いへ.
早速面白い建物を発見.
この荒木飛呂彦によく似た幕末の偉人に関してはヨメさんがうるさい.ここの写真を送信しておく.
しばらくは海岸の国道沿いを走行.
歩道が広く,自転車通行可表示もあるが,車道を走る.
左折してやや狭い道へ.
草に覆われたサイクリングロードを発見.
どこに続くのかわからないが,ダンジョン風で面白い.
走行中,何かが顔にバシバシ当たる.
まさかまさかの雪虫だった.
そういや,昨日高速でえらい目にあったことをすっかり忘れていた.
サングラスのおかげで目は守れるが,口は?
マスクを持ってこなかったことを後悔(その後は気にならなくなった).
右手に「トラピスチヌ修道院はこちら」の看板が出ていた.
函館には何度か訪れているが,ここは初めてである.
チャリならば渋滞や駐輪に困ることはなかろうと向かってみる.
けっこうな坂を登ると,それはあった.
当然,入場料をとられるので外から撮影.
遠すぎてよくわからん.
サイクリスト的には修道院前にある公園の紅葉が気にいった.
アップダウンを繰り返し,ようやく都市部を脱出.
クルマの通行も少なくなり,遠方の山の黄色や赤が映えてきた.
それにしてもiPhoneはよく写る.
橋の上から見下げると...紅葉の渦.
北海道では,雪が降る前にあちこちで一斉に工事が行われる.
今回困ったのが2km近いトンネルが信号待ちの片側交互通行になっていたこと.
もちろん,先にクルマに行かせ,猛スプリント!
トンネル出口で待っているであろう対向車線のクルマに迷惑をかけないように暗いトンネルの中,とばすとばす.
幸い下り基調だったので,それほど待たせなかった...と思われる(ああ日本人).
川汲公園とやらが見えてきた.
テントが見える.
キャンプ場なのか?
小川沿いの雰囲気良し.
こういう石ころだらけの場所にもさっと入っていけるのが,グラベルロードの良いところ.
トイレだけ借りて道路に戻る.
川汲の日帰り温泉施設が見えてきた.
周辺の紅葉が素晴らしい.
後で調べてみると,この日帰りの方の川汲温泉,かなりクセ強め.
話のネタに入ればよかった?
前半戦の山ライド終了.
海岸,というか漁村に出る.
先ほどとは雰囲気ががらりと変わる.
こりゃオススメコースだけのことはある.
メリハリが楽しい.
このあたりが一番活気づくのは早朝なのだろう.
これでも国道.
元々道がなかったところに,岩肌を削って道を通す.
より通行をスムーズにするためトンネルを掘る.
そして旧道が見捨てられるっつーか,地元民の生活道路となる.
その道が味わい深い風景を生み出している.
時折見かける,断崖絶壁への強引な補強工事の跡.
まるで要塞か宗教施設の様.異世界感マシマシ.
ここもトンネル迂回道路.
行き止まりだったが,岩肌に洞窟らしきモノが見える.
全長2.6kmの長いトンネルを通過.
ちょうど前方から自転車ガチ勢のトレインが迫ってきた.
手を振り合う.
本日すれ違ったサイクリストは彼らのみ.
ここのトンネル脇の旧道は通れず.
密漁予防のために柵が.
道にたまに落ちているウニの殻.
あれはカラスの仕業らしい.
クルマにわざと轢かせて中身を食べるのだとか.
しばらく進むと「水無海浜温泉」への分岐.
時間もあるし,往復8km行ってみよう!
それに...きっとアレがあるはず.そう,トイレである.
朝食の暴食が祟って,ちょっとお腹が重い.
それでも良い構図を見つけてはついつい停車.
灯台に到着.
ついでに公衆トイレも発見して一安心.
激坂を下ると「水無海浜温泉」着.
せめて足湯を...と思ったが,えー見事に満潮で入れませんでしたぁ.
元来た道を4km戻る.
そう,この海岸線はまだ一周できないのだ.
北海道に残された数少ないフロンティア.
初めて北海道に来た時(1988年)は,三国峠が未舗装で積丹半島も周回道路がなかった.
ここもやがてつながるだろう.
ちょっとした山越え後,恵山との分岐.
寄ってみたいところだが,時間がない.次回に期待.
そのまま道の駅「なとわ・えさん」着.
時刻は13時を越えている.
腹が減った.
施設の施設内に「うまみち食堂 菜の花」がある.
情報を検索するとかなりの人気店.
数十分か待つかなぁ...と思いきや,ここはぼっち特典.
カウンターに即座れた.
メニューも豊富かつ安い! マジか.
明日の朝が和食ビュッフェということもあり,ここは軽く「潮騒塩ラーメン」をオーダー.これで¥1,100! 美味し.
ご馳走様でした.
ちなみに各電子決済対応.
また来ます.
さて函館へ向け出発.
ここまでの道のり同様,できるだけ海岸沿いを走る.
変化があって飽きない.
なぜだかわからんが拘束された家.
強風対策? 保つのか?
山肌に写るのは津波発生時の避難階段.
あちこちにある.
かなり急なので,足の悪い高齢者とかは登れるのだろうか?
次の面白ポイントはこの看板.
本州っつーか,青森近し.
今年は諸事情でキャンセルしたブルベ「十和田クラシック200」.
先日の利尻島ライドでフェリー輪行スキルも手に入れたので,来年は100億%参加!
徐々に陽が落ちてきた.
それに風も出てきた.
波が高くなる.
地方の特殊図案マンホール.
函館は五稜郭+色付き.
久しぶりにセイコマを発見.
小腹が空いたので立ち寄る.
限定メニューの「余市産ナイアガラサイダー」と「アップルパイ」のリンゴセット.美味し.
函館山のシルエットが徐々に近づいてくる.
ゴール間近を実感できるホンマに良いルーティングだ.
今日の〆として,宿泊ホテルではなく函館駅まで走る.
ここをゴールとする.
さすがに暗くなってきた.
それにしても,紅葉の山,風情のある漁村巡りと,メリハリの効いた楽しいライドだった.
宿に戻ってTopstoneをハスラーに収納.
軽くシャワーを浴びて夕食にでかける.
函館名物と言えば...
これでしょう!って,この雑な盛り付け...
そう”みんな大好き”「ラッキーピエロ」である.
「チャイニーズチキン&チーズハンバーグセット」を注文.
見た目はアレだが美味し.
やはり,この独特のセンスがなんとも...
宿に戻りお楽しみのサ活.
なんだかんだで今日は100km越えライド.
昨夜の寝不足と相まって,眠気マックス.
22時には就寝.
今日も素敵に生きたので,深い眠りにつくことができるでしょう...
このアレンジverもまた良い.
明日も函館を走るっ!