【スタート~通過チェック2(70.1km:セラーズ幾春別店)】
朝の4時半.ロッカールームに駆け込んで作務衣から私服に着替える.
せっかくの温泉施設,本来であれば朝風呂にも入っていきたいところだが,開場は6時から.
残念.いつか24時間入れるようにしてほしいなぁ...
チェックアウト後,薄暗闇の中,車まで歩く.
いつも壁際に停車するようにしている.
こうするとハッチバックを開けてサイクルウェアに着替えていても誰の目にも止まらないっつーか,こんな早朝誰もおらん.
気温は間違いなく一桁.
とは言え,予想よりも温かく雨の気配もない.
少し悩んだのち,みんな大好きdhbのサーモ系長袖ジャージ(薄い裏起毛)とビブ,レッグカバー,サーモソックス,指だしグローブ,サイクルキャップで行くことにした.
インナーはファイントラック製メッシュ.
もう夏も冬もこれなしでは長距離は走れないほど気に入っている.
メッシュインナーならパールイズミ製のも所有しているが,同じメッシュ構造でも機能が異なるようである.
双方と吸汗効果は同様だが,前者はさらに汗を外にインナーの外に排出する.
つまり長時間着用しても(発汗しても)肌ツルツルでベタベタしない.
これははっきりと実感できる.
心なしか体臭もあまりしないような気がして,おっさん的にもうれしいわけですよ.
すっかりほれ込んでしまい冬ライド用にインナーソックス,インナーグローブも購入した.
というわけでインナーにファイントラック,オススメです!(ライムスター宇多丸風に).
ここからスタート地点までは12kmほど.
やっぱり開いてたセイコマでおにぎりとバナナ,缶コーヒーの朝食を摂り,車をとばして予定通り6時前に百合の会病院着.
車からチャリを降ろしてセッティング.
今回は200kmということでいつもより軽装気味.
まずサドルバッグをR250からオルトリーブに小型化.
中身は輪行袋,レインウェア上のみ(防寒具兼ねる),替えチューブ.
サドルもセラアナトミカではなく,普段使いのスペシャのパワーサドル.
ライトもBONTRAGER Ion800RとCATEYE HL-EL140のみ,トップチューブバッグなしでサイコン用モバイルバッテリーはハンドルに直付けした.
参加者を見ると,ウインドブレイカー上下,ブーツカバー装着の方も多く結構厚着傾向.
そこまで寒いかなぁ...と思いつつ,人と違うと不安になってしまうのが,あぁ日本人.
目標タイムは15時頃(8時間)到着予定なので,走行中はまだ温かく,明るいだろうと期待してやはり軽装で行くことにした.
受付は病院の玄関ホール.
今日はトイレも開放されていて非常に助かる.
にしても...すごい参加人数である.
GW初めの美唄200よりも多い気がする.
約100名の参加だそうで,さすが今年度AJ北海道の最終ブルベである.
ファットバイク,プロンプトン軍団もいた.知り合いは...いない.
ブリーフィング開始.
特にPC隣の某店に要注意!だそうな.
そう,この後,ランドヌールというか自転車乗りへの世間の目を直接考えさせられる経験をすることになる.
車検を終え,定刻の7時少し前に出発.
これだけの人数である.
いくつもの集団が形成されスローペースで走る.
札幌市内は信号坂多数で我慢のしどころ.
それでも陸橋クライムなどで極端に遅い人(=マイペースを崩さない人)で集団がバラバラになり始める.
そこを埋めるべくジャンプアップしながら徐々にペースを上げていく.
自分にとっての快適スピードで走っているうち,市街地を抜け野幌の田舎道に入るころには,ほぼ単独走となった.
今年はこのあたりの道をブルベでよく走った.
相変わらず風が強い.
もっとも今回は8の字ルート.
追い風,向かい風が交互にやってくるのは仕方がない.
終わってみて思うのだが,今回のブルベ,中心の栗沢町を中心に,右半分は最高!左半分は修業モードという印象.
まぁ,楽あれば苦あり,苦悩を通じて歓喜に至るわけだが,絶妙なコース設計かもしれない.
つーことで39.7km地点の有人通過チェックポイント,セブンイレブン栗沢町店まで見事に印象に残らない.
いや,この時期にしてなお,ひまわり畑がきれいだったなぁ...
ブルベカードにサクっとサインをもらい,休憩なして次のポイントへ向かう.
最初の登りが始まる.
長距離走行では2点注意していることがある.
一つは呼吸.吐くこと意識する.
2回ハッハッと呼気し,吸気は意識しない.
吐くことが大事なのである.
巡行時やレースを意識しない峠ではこの呼吸リズムを意識している.
『いだてん』の金栗式は吸気がうるさい(気がする).
ヒルクライムレースでは,その様な余裕は全くなくなってしまうのだが.
もう一つはケイデンス.
7月開催の『北村300』ではゴール後,右膝外側の激痛で歩行困難になった.
おそらく腸脛靭帯炎だったと思う.
それ以来,ケイデンスは90以上を守るようにした.
これが前回の『旭川400』で功を奏し,実に快調に走れた.
ただし今回は200km.
グロスタイム,平均速度向上を狙うのなら,もう少し踏んでも...あぁ,いかんいかん.
とかなんとか考えつつ,最初の丘らしい丘を登っていると後方から,チームジャージを着た3人組が上がってきた.
あっと言う間にちぎられた.
普段からガチでレースやってる人達っぽいなぁ.と思ったら1人脱落.
あっ,坂が苦手な人でアシスト役終了?
マジでレースなのか?
新しくできた高架橋に惑わされたり,ランドヌールではない一般サイクリストにつられたりで,数百メートルミスコースするなどのトラブルがあったものの,第二通過チェックのセラーズ幾春別店着(70.1km地点).
時間は...レシートがないからよくわからない.
(その3へ続く)