2021/1/10 Sun
天空の道のはずだった.
Partly Cloudy, -12°C, Feels like -12°C, Humidity 78%, Wind 3m/s from WSW
朝,快晴.
そやけどあれやね,冬は眠りが深くて今朝も8時まで寝てしまった.
朝食を終え,ニチアサ鑑賞中の子供らを横目に,ファットくんをハスラーに積む.
そう,今日の予定は「十勝岳の美味しいとこだけライド」に決めた.
ようするにふもとから登っていくクソしんどい修行ライドは避け,まずクルマにてゴールである十勝岳温泉凌雲閣へ.
クルマをデポし,ふもとまでダウンヒルしてから登る...といった王道(1年ほど前に実施)すらも避け,いわゆる尾根だけをうろちょろするという夢のようなライドとした.
自宅から凌雲閣へは1時間ほど.
国道はバリバリに凍結していて,ちょっとしたカーブでも横滑りする.あぶねー.
途中のセイコマでライドの友,ジャムパン6個セットを購入.
のんびりと峠を登り切って駐車場着.
前ホイールをはめて出発準備完了.
いやぁ,いい天気で山がキレイ...でした.この時は.
そう,山の天気は変わりやすい.
まず撮影スポットである崖のふちまで移動.
SONYフルサイズ機+三脚で撮影中の人がいた.
邪魔しちゃ悪いと,しばし待つ...
5分ほど微妙だにしない.
いやいや,おじさん溜め過ぎでしょ.
光の具合を待ってはったとは思うけど.
ようやくこちらの存在に気付いてもらえたので,ひと声をかけて先に撮らせてもらう.
ついでにおじさんに撮ってもらったのが冒頭の写真だが...えーっしっかりおじさんのゴツイ防寒手袋が映りこんでいたので,少しトリミングさせていただきました.
さて,本格的に出発.
やっぱり怖ぇー!
アイスバーン+ふかふかの雪が吹き溜まりを作っている.
あれにハンドル取られたら,間違いなく転倒するなぁ...と慎重にダウンヒル.
帰りのヒルクライムに備えてやや薄着.
ちょー寒い.
特に手がぁ指がぁ.
運命の分岐点へ.
真っすぐ降りれば地獄のフルコース(10kmヒルクライム),右折すれば天空のハッピーロード.
どうして迷うことがあろうか?
もちろん右に曲がりました.
しかし...この頃には既に太陽が隠れて曇り空に.
おまけに雪がチラチラと...ついてない.
快晴-青空やったら超絶キレイな道やねんけどな.
アップダウンをこなし,冬期通行止めポイントに到着.
あれ,なんかあっという間やったなぁ.もの足りん(おいおい).
距離稼ぎに白銀荘まで登るか.
駐車車両が多い.
なるほど.
ここが十勝岳のバックカントリースキーの発着点やねんな.
白銀荘,海パン持ってきてたら良かった(露天は水着着用).
まぁ,今温泉入ってチャリに乗ったら間違いなく逝く.
次は無料露天の吹上温泉へ.
日曜日,ここも結構クルマが多い.
入口からしばらくはちゃんと除雪されている.
ファットくんで行けるとこまで行ってみよう.
ここから先は完全に登山道.
さすがに迷惑になるので引き返すが,多少陽が出てきて,短いながらも”素敵やん”な道でした.
ここまで連れてきてくれるファットくんに感謝.
さて,肝心の温泉は帰りにクルマで立ち寄るか.
少し進んで例の分岐点.
もちろん左折.
寒いです.もう堪能しました.
そしてヒルクライム(約3km)開始!
十勝岳のクライマックス!
ぜぇぜぇ.
あれ? なんでこんなにしんどい?
ほぼサラ足のはずやのに,いつもよりキツイ気が...
そう,アイスバーンの上にふかふか雪のせいか,後輪が明らかに空転している.
トラクションをかけるためギアを落とすと当然,足に負担がかかる.
ベストなケイデンスを見つけるためチェンジを繰り返すが上手くいかーん!
カミホロ荘前の地獄坂をクリアした頃から,自分の息でサングラスが凍結!
前が見えん!
さらにさらに吹き溜まりにタイヤを取られて蛇行!
後ろから来たクルマからのクラクション!(すいません)
転倒しそうになって2回ほど足つき.
急坂+後輪空転ゆえ,再発進がウルトラ難い.
それでもなんとか戻って来たぜ...凌雲閣.ぜぇぜぇ
汗だくだが(ゆえに)寒い.
クルマに乗り込んでヒーター全開.
セイコマで仕入れたジャムパンで補給.
後半の激坂パートだけとは言え,やはり十勝岳はキツイ.
また来よう.
クルマにファットくんを積んだ後,先ほどの吹上の露天風呂へ向かう.
駐車場にクルマを停め,温泉に降りると先客が3人ほど...
どうやら3人とも本州からの旅人らしく,冬の北海道の印象を語っている.
「北海道の人たちってクルマとばすよねぇ~札幌で60Kmだったのが,帯広で100kmになって,釧路なんてみんな120kmでとばしてたよ~」
おいおい,おっさん,話盛りすぎや.