映画の思い出と鑑賞料金

2023/12/11 Mon

パラディーソ

Kazchariは約20年前に大阪から旭川に引っ越してきた.

実際に生活してみると...メリットしかない.
その一つに映画料金の安さ,および空き具合がある.
映画好きにはたまらん環境である.

旭川にはシネコンが現在2か所.
「シネプレックス」「イオンシネマ」である.
かつてはもう一館,「ディノスシネマ」もあったが新コロのせいで廃業.

さて,自宅から近いせいもあり,Kazchariは「シネプレ」に行くことが多かった.
さすが旭川,これまで観客はKazchari一人,つまり貸し切りが3回はあったぞ.

その「シネプレ」が12/15より鑑賞料金値上げ.
これまで最安だった毎週金曜日の会員¥1,100デーが廃止となった.
結果,毎週水曜の「¥1,300」が最安料金に.
さらにモーニング&レイトショー割引がなくなり,平日(¥1,300)と土日祝(¥1,500)で区別.
これは勤め人〇しか?(平日休みの人もいるって)

つーことで,これからは同じ映画なら「イオンシネマ」一択.
こっちは株主割引で常時¥1,000+ドリンクやしな(ネットで座席予約ができないのが残念).

さて,こんな感じでじわじわと値上げされていくのだが,その原因の一端は昨今のサブスク攻勢にあるのは間違いない.
公開から配信までの期間がどんどん短くなっている.
結果,一部の大ヒット作品を除き,映画館の動員数は減っているのではないだろうか?

映画離れは本当か?映画、テレビ、インターネット、利用動向に年代差あり

家庭のテレビやスマホでの映画体験は果たしてホンモノか?
やはり映画はあの限定空間と音響とともに観るのが一番やな.
映画館の方が非日常を楽しめるのは確実.

...と,ここまで書いてて言うのも何やけど,映画史上に残る大傑作『ニュー・シネマ・パラダイス』の初見は,妹の部屋にあった14インチのしょぼいテレビ放送だった.

ニュー・シネマ・パラダイス 4Kレストア版 Blu-ray(2枚組)

カットあり,CM付き,吹替えという映画体験としては最低ライン.
だがしかし...始まってから3時間後,妹と二人して大号泣.
やはりあれほどの映画になると,画面の大きさや音は無関係ということか.

そんなKazchariの,これまでの映画体験の一部を回想.

最も古くかつ,はっきりした記憶は「東映まんが祭り」
幼い頃は親と一緒に行った.
特に覚えているのは『飛び出す人造人間キカイダー』(1973)
あの赤と青フィルムの立体メガネが印象的.

飛び出す人造人間キカイダー

当時住んでいたのは大阪府茨木市
父親は市役所の公務員だった.

市内には映画館が複数あったが,よく行くのは「茨木東映」だった.
資料によると2005年まで営業していたとのこと.割と最近やな.

当時住んでいた自宅の壁面には,その「茨木東映」の宣伝ポスターを貼るスペースがあった.そのお礼だったのか,月あたり2枚ほど無料鑑賞チケットをもらった.

資料によると昭和48年(Kazchari6歳)で,大人の鑑賞料金は¥751だったらしい.

年次統計ー映画代

数値だけだと安そうに感じるが,現代の価値に換算すると,なんと¥1,890
割引なりの通常料金ベースだと今と変わらない.そう映画料金はデフレしなかったのだ.

だとすると子供料金は¥400前後.
それが無料で観れたのだからありがたい.

やがて一人で行くようになった.
『ノストラダムスの大予言』(1974)はよく覚えている.
当時Kazchariは7歳.
こいつはトラウマ映画として超有名.
荒れ果てた大地で不気味な姿に進化(?)した人類のビジュアルは50年近く経った今でも忘れられない.
案の定各方面からクレームが殺到し封印作品の1つとなっている.

『犬神家の一族』(1976)から始まる金田一シリーズも「茨木東映」で観たなぁ.

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推理小説マニアになり,当時の角川のキャッチコピー「読んでから見るか 見てから読むか」を地で行く生活.
ちなみに当時9歳.大丈夫かKazchari?(歪みました)

数十年ぶりに『獄門島』を再読する~わが青春のヨコミゾ

その後,市内の別の家に引っ越したこと,それに「茨木東映」も成人映画館にシフトしたことにより,ここで観ることはなくなっていった.

そして中学生時代へ.当時の友人には熱狂的な映画マニアが多かった.
その筆頭はこいつ.

文芸ジャンキー・パラダイス

金銭的な問題から映画館はハードルが高く,この頃はTVでの洋画劇場が最大の情報源.
そして時代は「ガンダム」から始まるリアルロボ&SFブーム.
『哀・戦士』(1981)の前売り券を買うのに,なぜか並んだ記憶もある.

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『ジェダイの“復讐”』(1983)も観たなぁ(※今では”帰還”に変更).

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高校生になると我が家にビデオデッキがやってきた.

ダンバインふたたび~あれから40年

となれば,普段見れない深夜放送の映画やらレンタルビデオに手を出しはじめた.しかし,部活が忙しかったのと,やはり金銭面の事情から映画館にはあまり行かなかった.

で,大学生となり,ご多分に漏れず学校にはめったに行かず週5のアルバイト.
金と時間はたっぷりある.
映画の日には梅田まで出かけ,3本くらいハシゴした記憶がある.
当時は指定席は一部,入れ替えではない,オールナイト,立ち見,通路座り込み可...

思い出に残るのが飲み会後の『ロボコップ』(1987)もオールナイトで4回鑑賞.
うるさくて寝られへんかったわ.

ロボコップ

うん.文字数が多くなってきた.
今日はここまで.
機会があったら,海外での映画体験などの続きを書こう.