ファットな年忘れ厳冬期カミヒルライド

2023/12/30 Sat

空転するチカラ

OLYMPUS TG-5

ヤマタケさんプロデュースの一大サイクルイベント(?)発動.
毎年この時期に細々と行われているらしい年末カミヒルだが,今年はとんでもない人数での開催.
Kazchariの参加は4年振りである.

十勝岳アタックライド!

今回は走る人や,ふもとにクルマを置いてバンに相乗りする人,サポート選任の方など,アプローチ方法がバラバラ.
思い思いの方法で真冬のカミヒルを楽しむ変〇たちの集まりである.

そんな中,Kazchariは伝統の「降りて登る方式」を選択.
ゴール後に自分のクルマ(補給所)があるのがありがたい.

朝5時起床.
洗濯物の室内干しと朝食を済ませる.
気合を入れるあために”アレ”を飲んでおこうと補給食BOXを開けると...なんとストック切れだった.

アリスト スーパーメダリスト 500ml用 11g×8袋

自宅から集合場所である十勝岳温泉「凌雲閣」までは,クルマでだいたい1時間半ほど.
雪道を考慮して7時に自宅を出る.

ほどよい気温,ほどよい積雪,それに年の瀬の早朝のためか交通量も少なく実に走りやすい.

順調に勝手にベースキャンプ指定している「セイコーマート上富良野店」着.

どうも昨夜から腹具合がよろしくない.
軽量化後,エナジードリンク,バナナ,コーヒー,ジェルを購入.

で,まずはハスラーによる登攀.当然路面のチェックも.
毎日除雪はされているのだろうけど,追いついていないのか結構な積雪.クルマでもわかる.
それに分岐点からは雪も激しく降っている.

こりゃ,血の味がするヒルクライムになりそう.

で,8時45分頃,凌雲閣駐車場着.
満車を心配する声もあったが,山スキーのクルマが3台ほどでガラガラである.
ファットバイクを降ろしてセッティング.

OLYMPUS TG-5

凌雲閣のトイレを借りる.
やはり温泉はポンプの故障により使用不可のようだ.
それにしても...ふかふかな雪.

OLYMPUS TG-5

しばらくするとイベント(?)参加者が続々と到着.

OLYMPUS TG-5

みなさんゴーグル+マスクと重装備のため,いつも以上に誰か誰だかさっぱりわからない.
手がかりであるチャリも冬用の別物なので人物特定のヒントにならない.
まぁ,いいでしょう.チャリ好きは走れば通じ合う(なんのこっちゃ).

出発前に記念撮影.

いただき画像

地獄の極寒ダウンヒル開始である.

ウェアはfinetrackインナー,パールイズミセーターの上にもう一枚(今は無き)dhbの起毛秋冬ジャージを追加.
で,いつものアウターで普段より1枚多め.

サイクルジャケット 上下セット

ダウンヒル先行で汗をかいていないため,これで十分だと思っていた時期がKazchariにもありました.
確かに上半身,下半身は問題なし.

バラクラバのおかげで耳や口元もなんとか耐えられた.

死角は末端の手にあった.
グローブは平地用のこれ.

防寒グローブ アウトドアグローブ【秋冬・2本指出し設計・裏起毛で高い保温性能】

甘くみてたなぁ.下りでは寒すぎで手がタヒぬ.
もちろんハンドルカバーを装着しているのだが,いやいや全然あかん.
秘蔵の電熱グローブにしたら良かったなぁ...と思ってんも後の祭り.

路面状況もなかなかに厳しい.
懸念していた通りのふわふわ雪で後輪がしょっちゅうスライドする.

前にMTBに乗っためっちゃうまい人がいた.
左右にケツを振りながら自由自在にバイクをコントロール.すごいな.

ドロッパーを落として重心を下げる.
逆にこれだけ不安定だとスピードを出せないので慎重にならざるを得ない.

いただき画像

今夏の「ツール・ド・北海道」の死亡事故,まさに同じ場所を走っている(にしても,この安全対策検討会って...).

それにKazchariは集団走行にトラウマがあるのだ.

EMONDAな初クラッシュライド~わりと重傷

下手に転んでケガをすると,せっかくのイベントを台無しにしかねない.
そっちの方が緊張.いつもココロにカイ・シデン.

10kmほど下り,約束の地「チェーン脱着場」へ.

OLYMPUS TG-5

ここでお楽しみの軽量化タイム!
極寒の後は,間違いなく発汗地獄が待っている.
まずはアウターを脱ぐ.これで上は純粋なサイクリングジャージのみ.
下は...一応アウターを履いたまま.

ファットバイクは昨夜のうちにリアキャリアを外してある.
さらにバックミラーとハンドルカバーを取り外す.
ツールケースも持たない.
これで普段より2kgは軽い.

そして最強のサイクリング用防寒グローブに交換!

ショーワグローブ 【防寒手袋】 No.282 防寒テムレス オリーブグリーン Lサイズ 1双

標準色のブルーはアレだが,このグリーンやショップ限定のブラックはかっこよい.何より安い.

以上の脱いだウェアや装備品をかばんに詰め込む.
今回はサポートカーで頂上まで運んでもらえるのだ.実にありがたい.

で,ヒルクラ開始前の記念撮影.

いただき画像

さて,久しぶりのヒルクライムである.
ここんとこ「Rapha Festive 500」をクリアすべく,ZWIFTも平坦コースを走ってばかり,それに昨日も休息日にしただけあって,脚が実にフレッシュ.
ケイデンス高めで快調に登る.心拍も160台で推移.

いただき画像
いただき画像

だがしかし.その余裕も吹上温泉との分岐点まで.
言うまでもなく,ここからがカミヒルの真骨頂である.
斜度が一気に上がり,10~16%の坂が続く.

夏でもしんどいのに,今回最大のトラップが仕掛けられていた.
リアタイアが空転して全然進まん.

クルマの走行跡をトラック ⇒ 滑る
雪が積もった箇所をトラック ⇒ 滑る

本来であれば軽いギアで登りたいところも,トラクションをかけるために,あえて重いギアに落とす.
仕方がないが,くっ,重てぇ~
ひょっとしてキャリアありで,後輪荷重の方が良かったかも?

それでも最大の難所「カミホロ荘」前の激坂をナナメ走行にて,足つきなしで突破!
ここを越えれば,後はなんとかなるはず...と思っていた時期がKazchariにもありました.

天候悪化.
視界不良のためサングラスを外す.路面が見えない.
うむ.一体何と戦っているのやら.

続く14%の坂で,タイヤ空転⇒ふらつきからついに足つき.
その場で再スタートを図るも...断念.
斜度が緩むところまで押し歩く...ぐぬぬ.

まぁ,タイヤの空気を落とせばクリアできそうやったけどな(面倒くさい)

で,その後もふらふらしながらなんとかゴール.

いただき画像

サポート隊や,ラン組で先にゴールしていた人たち,それに山スキーの方々に労われる.

OLYMPUS TG-5

4年前同様,吹雪のゴール.
発汗が凄まじかったため,寒さは(まだ)感じない.
サポートカーに預けていた荷物から上着を取り出す.

ファットを早々にハスラーへ.
温泉は出なくても,シャワーとサウナは使えるということで,着替えを持って浴室へ.
さっぱりしたところで,後続のライダーが続々と帰って来た.
中には上半身裸の人も...ここは八甲田山か?

で,宴会場へ.
会費は¥1,500.食事の他,隣の「白銀荘」の入浴券がつきます.

iPhone11 Pro

どなたかが言っていたが,何か合宿のノリやね.
2時間ほどおしゃべりして解散.
こりゃ来年の12/30も開催されそうな雰囲気.また来ます.

外に出ると,吹雪がやんで晴れ間が...そういうもんですな.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

さて,先ほどもらった「白銀荘」の入浴券.
シャワーを浴びて話し込んでいるうちに「まっ,今日はええかな.暗くなる前に山を下りよう」という結論になった.
幸い入浴券の使用は今日でなくても良いとのこと.
つーことで「白銀荘」の極上サウナはまた次回.

代わりにというわけではないが,近所の「花神楽」へ向かう.
年の瀬は営業時間を短縮する施設が多いので,早々に退館かと心配したが,さすがホテル併設.年末年始も通常通りの営業時間だった.

例によってサウナ3セット.
さすがに冬の北海道,外気浴は5分が限度.

休憩室で『ゴールデンカムイ』の続き.最終巻まで残り6巻.

ここで事件発生.

本棚前のチェアを陣取って読んでいたのだが,3歳ぐらいの女の子がやってきて,いきなり棚にあった「人生ゲーム」やブロック玩具を手に取り,中身をぶちまけやがった.
さすがに幼児を叱るのも大人気ないと思い放置(このご時世,下手にかかわると犯罪者扱いされるしな)

しかも,この子,時々「ギャー!!」と大音響で奇声を発するのだ.
「はよ,親来いや」と心の中で願っていると,ようやく祖母らしき人が登場.

「助かった」と思ったものの,このばーさん,孫と遊ぶこともなく,注意することもなく,隣のイスに座り込みスマホいじり.
その間も孫はKazchariの足をけったり,ゲームのパーツ2セット分を混ぜたりとやりたいホーダイ.

ようやく「さぁ,帰ろうか,〇〇ちゃん.おもちゃ片付けようね.あちらのも〇〇ちゃんが出したの?」とばーさんが言い出した.
するとそのガ...じゃなくて孫,なんと「ううん,あっちはちがう」と大ウソ.
ばーさん「あらそう?」と納得しかける.さすがに耐えかねて「すいません.ここらのおもちゃ,全部出してました」と告げ,ちゃっちゃと席を立つ.

さすがに子育て的にどうかと思うぞ,ばーさんよ.

iPhone11 Pro

つーことで帰宅.
明日は外出予定のため,自宅の食材を消化.
チャーハン,ラーメン,餃子のセットを作る.
食べ過ぎた.

そして...どこでどう間違ったのか今年最大のピンチが,この後のKazchariに襲い掛かる.
さて,どうなりますことやら...波乱の2023年の締めくくり.続報を待てい!