2020/10/19 Mon
これはひょっとして...
『Giro d’Italia 2020 Stage15』はようやくジロらしい185kmの山岳ステージ.
山4つの頂上ゴール.
割と地味なレースが続いたが,今度こそ総合が動き,エキサイティングな展開になることが予測された.
優勝はINEOSのタオ・ゲオゲガンハートもといティオ・ゲオガンハート.どっち?
外国人の名前は日本人にとって発音や表記が難しい.
サイクルフォトグラファー辻啓さんの提案で,関係者間でのカナ表記統一化が進められているとのこと.
GCNの放送ではどちらの発音でも呼ばれているけど.
特に「人間の癖はなかなか抜けないなぁ」の,「エレガント・クイックステップ」.
さて,ゲオガンハート,頭部の形が独特(上に長い?)なせいか,ヘルメットをかぶっていてもオデコ丸見え.
常時「ヘルメットの良くないかぶり方」みたいになっている.
体格はフルームっぽい細身.ただし大腿はあそこまで太くない.
ゲオガンハートは今日の優勝で総合大ステップアップ.
前日まで総合13位だったのが,Stgae15を終えて,3位とは1秒差の第4位につけている.
ゴール前に変なガッツポーズをして足を止めていなければ,3位になっていたのでは?
いずれにせよ,三週目の凶悪山岳群でもこの調子を維持できれば,総合優勝もなくはない.
なんだかんだでINEOS恐るべし.
昨日のTTでもいいタイムを出したのに,“トップガンナ”のせいでイマイチ目立たなかったローハン・デニスとアルメイダ.
当ブログでも,少々揶揄してしまいすいませんでした.今日の走りは素晴らしかったです.
まず,逃げにのり,デヘント先生からもリードを奪ったものの.最後の登りでは残念ながら集団に追いつかれたローハン・デニス.
ゲオガンハートのための,まさかの前待ち作戦か?と思いきや,さすがに後退してしまった.
それでも,Gがいなくなった後も,INEOSはホンマに手ごわい.
毎回メンバーを逃げに送り込んでくる.そして勝つ.
その後の「太陽戦隊(サンウェブ)ケルデルマンとヒンドリー」の強烈な引きによって,ビルバオ,フルサン,ニバリ,マイカ,コンラッドが次々に遅れていく.
二人とも結構涼しい顔で登っていく.
ヒルシといい,今年の太陽戦隊はどうなっているのだ.
ジャージを赤から白に戻して正解だったのか?
そんな中,いつ失速するかハラハラのアルメイダ.
総合一位の意地にかけて,必死に追いすがる.
頼みのクイックステップのアシスト陣はすでに全滅.
たった一人の闘いである.
苦悶の表情.
上体揺れまくり.
ダンシングしまくり.
脚は回っているものの,じわじわと距離が開いていく.
心がポキ泉して,ズルズルと後退し,先に失速したニバリらに吸収されるのも時間の問題と思いきや…なっなんと!それでも踏みとどまるマリア・ローザ!
これは非常に燃える展開.
やはりグランツールはこうでないと.
よくスポーツ漫画なんかで,「最後は根性がモノをいう」的なセリフがあるけど,眉唾ではなく,このアルメイダの走りを見ていると素直に信じたくなる.
これぞマリア・ローザ・マジック.感動しました.
Kazchariなんぞはヒルクライムレースでトップ集団に置いていかれそうになったら,即効ポキるけどな.
なんだかんだで太陽戦隊にはタイムを詰められたものの,アルメイダはマリア・ローザを死守.
2位のケルデルマンとの差は15秒.
本人およびアシスト陣の調子次第でどうなるのか,先が全く読めない.
そして,何より第三週の山岳の天気が心配.
視聴者としてはステルヴィオやトゥールマレー決戦が見たいぞ!
そして,タイム差数秒のまま,最終第21ステージでのTT!
これは盛り上がるで~
土井ちゃんのコメントで気になったこと.
昨日のコースは山岳ということもあり気温がかなり低かった.
選手は半袖ジャージでも,観客はダウンジャケット着用などの完全防備.
「ヒートテックも着てるんですかね~」という木下さんの問に対し,土井ちゃんが「オーストラリアにもユニクロがあって,国内通販で買えますよ.僕も愛用してます.日本でも冬のシーズンに突入するので冬のウェアに関する動画も作る予定です」みたいなことを話していた.
あかんやん.
このままやと,サイクリング初心者がヒートテックでライドしてエライことになる.
近所に買い物程度ならともかく「ヒートテックの“単独着用”はサイクリングや登山には向かない」と説明しとかないと.
ちなみにKazchariは秋冬ウェア着用時,一番下にこれ着てます.
ファイントラック(finetrack) ドライレイヤーベーシックロングスリーブ男性用 FUM0421
上に何着ても(それこそヒートテック着ても)汗冷えしないのでめっちゃおすすめ.