2023/4/26 Wed
一味違う
膨大なエンタメコンテンツがあふれる現代ニッポン.
内容的にも世界的にも一番評価されているのは,言うまでもなくアニメだろう.
サブスクシステムが浸透して,それらがより気軽に楽しめるようになった.
その昔,アニメと言えば4クール全52話,つまり年間放送モノがほとんどだった.
最近は1クール全12話で完結する作品が増えた.
もしくは,分割2クールという形で半年後に続きとか.
尺の問題により駆け足展開で話がとびとび...になる場合もある.
見方を変えれば,タイムパフォーマンス(タイパ)なる言葉が存在する現在では,このぐらいの話数がちょうど良いと考える人もいよう.
スピーディだし.
制作スタジオの疲弊防止になるしな(そうか?).
それはともかく,結果的に3ヶ月ごとに新作アニメが多数公開されるようになった.
つーことで,4月からスタートの23年春アニメも良作揃い.
Amazon Prime Videoで配信中の作品をとりあえず片っ端から観ている(Zwiftの友).
もう巷で話題の,絶賛&号泣な作品と言えば『【推しの子】』.
(少なくとも)第1話は超絶的に素晴らしい.
最後まで観ると,なぜ90分放送なのかが痛いほどわかる.
ここまでのイッキ見は,この作品を楽しむための必須条件なのだ.
第二部以降が気になったので,アプリ「少年ジャンプ+」で続きも読む.
連載分無料とは...スゴイ時代や.
だが正直,第一部ほどのパワーはないな.面白いけど
それにしても,なぜタイトルが「すみつき括弧」なのだろう? なにかの伏線?
今回の話題は,誰もが知るこのメジャー作品ではない.
たまたまザッピングしていて第一話を観た『ワールドダイスター』にびっくりするほどのデキ.
リアルとは異なる世界線.
そこでは「演劇」が最高の娯楽として君臨している.
中でも「ダイスター」と呼ばれる絶対的俳優は,世界的に崇められ,誰もが憧れる存在.
主人公(某天使様と同じ声優!)は”親友”の助けを借りて,ダイスターへの階段を駆け上がっていく...みたいな話.
アイドル物+演劇(歌劇)物に...ホラー/ミステリー要素を混ぜた一作(たぶん).
なんとなく違和感を覚えつつ観ていると,ラストシーンで「なるほど,そっちーかー」となる.
まぁ,昔からあるネタで決して珍しくはないが,この絵柄で,このストーリーで使いますかーてな感じ.
むしろ驚いたのは,劇中劇の表現.
ややこしいが,我々は元々アニメという,声優さんが演技している声を充てたキャラを観ている.
劇中劇の場合,そのキャラ達がさらに演技するという二重構造になる.
もちろん,声優さんの演技力が最も重要なのだろうけど,このアニメでは絵柄というか動きそのものを変えてくる.
専門用語の語彙がないので,どう表現したら良いのかわからないが,劇中劇が始まるとビットレートが上がったっつーか,昔のディズニーのようにヌルヌルした動きに変化する.
プリキュアのエンディングのような単純な3D化とは異なる表現(今はちゃうの?).
「すんげーアイデアと技術やな」と思った次第.
また,演劇の題目も「人魚姫」「かぐや姫」などの昔話.
これにも理由が?
もしかしてだが,誰もが知っている(はずの)古典作品が忘れられてしまうことを予防している?
題名は知っているけど,細かなストーリーを忘れてしまった,という人は多いはず.
さらには...昨今の人権意識の向上により,改変されてしまった昔話もあるという.
その保全も狙っている?(←穿ち過ぎか?).
もしかして「姫」しばりに意味が?
など,色々と考察が楽しめる作品でもある.
つーことで,あまりに面白かったので夕食時,娘に「またしても隠れた傑作を見つけた!」と上記の要素を熱く語る.
そこへヨメさんも乱入.
ヨメ「なになに,何の話?」
Kazchari「『ワールドダイスター』っつーアニメがすごくて...」
ヨメ「その「ダイ」て「タヒぬ」の「ダイ」?」
Kazchari「うっ,もしかしたら,そっちの意味もあるかも...」
今後の展開が楽しみだ.