まさかのワンパンマン・チャレンジ

2023/12/20 Wed

筋トレがたぶんすべてを解決する

先週から続く風症状.
なぜだかまだ完治していない.

ひさびさに風邪?~市販薬の選び方

病院でもらった薬,「サラザック」「トランサミン」の副作用があまりに強くて,途中で服用をやめてしまった.
日中眠くなってしまうのに,夜間の口渇感が強くて夜中に目覚めてしまう.
熟睡できん.地獄や.
一方で,同時処方された解熱用の「カロナール200」も頭痛緩和に全く効かなかったし...ブツブツ.

で,やはり自己治癒力に頼ることにし,朝の筋トレと夜のZWIFTは変わらず実施.
12/20現在,ようやく少しの空咳だけを残し,ようやく回復を実感してきた.

いやぁ,それにしても今回の”風邪”は長かった.
若いころに比べ,明らかに治癒力が落ちているなぁ.

何やら年を重ねると胸骨が縮んでしまうらしい.
つまり免疫機構の一つ,胸腺も小さくなることになる...ヤダヤダ

さて,その日々のトレーニングだが,かれこれ20年近く習慣化している毎朝6:25の『テレビ体操』(=アクティブ・ストレッチ)の後,以前も紹介したこれを続けている.

始めたのは膝のケガでチャリに乗れなくなった5月の初旬から.

EMONDAな初クラッシュライド~わりと重傷

足が動かせないなら体幹を鍛えればいいのよ.

全部で5メニュー.
「バックランジ」だけは傷が治ってから開始した.
結局,土日のライド日にはサボることもあったが,ほぼ毎日続けている.
すると,慣れてくるのか徐々に負荷がアップ.

【No1:ダンベルベントオーバーロウ&シュラッグ】

片手10kgのダンベルを保持.

créer ダンベル 可変式ダンベル バーベルにもなる10kg 2個セット

価格も安いし,見た目がプラスチッキーだが用途を果たせればよいのだ.
ただし,連結モードはおすすめしません.

【No2:ショルダープレス】

さすがにこれは10kgだと(まだ)キツイ.
5kgのダンベルと足の底屈運動(つま先立ち)を追加.

【No3:クランチ】

この中ではおそらく一番キツイメニュー.
ゆっくりやればより腹筋にキク.
足をさらに上げて「ドラゴンフラッグ風」にするとさらにキク.

【No4:スーパーマン】

背筋の等尺性収縮.
最初は手をまっすぐ伸ばすのがキツかった.
今はキレイなスーパーマンに.

【No5:バックランジ】

このチャンネル,一押しのバックランジ.
先ほどの10kgダンベルを持ちながら.
立てた方の膝が前に出過ぎないように注意.

別にビルダーのようなガチムチを目指してはいないので,これくらいの負荷がちょうど良い.
何より1日15分くらいなので,多少忙しくとも続けやすい.
そして,継続半年ぐらいであれだけ悩まされた頸コリ・肩コリが完全になくなった.

頸コリ・肩コリ改善の最適解かも

こんなサポート器具も不要!
もちろん,腹筋・背筋も含まれているので腰痛とも相変わらず無縁.

で,もちろん有酸素運動としてのZWIFTも順調...と言いたいところだが,ここに来て年間目標だった「年間12,000km」の達成が怪しくなってきた.
やはり5月の停滞期と,ブルベのDNS乱発が響いている.
毎年恒例の「Rapha Festive 500」にはエントリーしたが,はたしてモチベーションを保てるか...

今年も「Rapha Festive 500」にチャレンジ

いずれにせよ,この「筋トレ」「有酸素運動」という最強の組み合わせで,来年のチャリイベントでは好成績を残したいものである.
ライバルは今の己.

そうそう,筋トレと言えば,最近面白い記事を見つけた.

腹筋100回を30日間続けた腹はどうなる?最後に挑戦者が到達した「当然の気づき」

『ワンパンマン』が海外でも絶大な人気があるのは知っていたが,まさか本気(マジ)で実践している人が(多数)いるとは...
しかもちゃんと結果にコミット.
ホンマ,何がきっかけでモチベーションに火が付くのか全く未知数.世の中面白いな.

映画の思い出と鑑賞料金

2023/12/11 Mon

パラディーソ

Kazchariは約20年前に大阪から旭川に引っ越してきた.

実際に生活してみると...メリットしかない.
その一つに映画料金の安さ,および空き具合がある.
映画好きにはたまらん環境である.

旭川にはシネコンが現在2か所.
「シネプレックス」「イオンシネマ」である.
かつてはもう一館,「ディノスシネマ」もあったが新コロのせいで廃業.

さて,自宅から近いせいもあり,Kazchariは「シネプレ」に行くことが多かった.
さすが旭川,これまで観客はKazchari一人,つまり貸し切りが3回はあったぞ.

その「シネプレ」が12/15より鑑賞料金値上げ.
これまで最安だった毎週金曜日の会員¥1,100デーが廃止となった.
結果,毎週水曜の「¥1,300」が最安料金に.
さらにモーニング&レイトショー割引がなくなり,平日(¥1,300)と土日祝(¥1,500)で区別.
これは勤め人〇しか?(平日休みの人もいるって)

つーことで,これからは同じ映画なら「イオンシネマ」一択.
こっちは株主割引で常時¥1,000+ドリンクやしな(ネットで座席予約ができないのが残念).

さて,こんな感じでじわじわと値上げされていくのだが,その原因の一端は昨今のサブスク攻勢にあるのは間違いない.
公開から配信までの期間がどんどん短くなっている.
結果,一部の大ヒット作品を除き,映画館の動員数は減っているのではないだろうか?

映画離れは本当か?映画、テレビ、インターネット、利用動向に年代差あり

家庭のテレビやスマホでの映画体験は果たしてホンモノか?
やはり映画はあの限定空間と音響とともに観るのが一番やな.
映画館の方が非日常を楽しめるのは確実.

...と,ここまで書いてて言うのも何やけど,映画史上に残る大傑作『ニュー・シネマ・パラダイス』の初見は,妹の部屋にあった14インチのしょぼいテレビ放送だった.

ニュー・シネマ・パラダイス 4Kレストア版 Blu-ray(2枚組)

カットあり,CM付き,吹替えという映画体験としては最低ライン.
だがしかし...始まってから3時間後,妹と二人して大号泣.
やはりあれほどの映画になると,画面の大きさや音は無関係ということか.

そんなKazchariの,これまでの映画体験の一部を回想.

最も古くかつ,はっきりした記憶は「東映まんが祭り」
幼い頃は親と一緒に行った.
特に覚えているのは『飛び出す人造人間キカイダー』(1973)
あの赤と青フィルムの立体メガネが印象的.

飛び出す人造人間キカイダー

当時住んでいたのは大阪府茨木市
父親は市役所の公務員だった.

市内には映画館が複数あったが,よく行くのは「茨木東映」だった.
資料によると2005年まで営業していたとのこと.割と最近やな.

当時住んでいた自宅の壁面には,その「茨木東映」の宣伝ポスターを貼るスペースがあった.そのお礼だったのか,月あたり2枚ほど無料鑑賞チケットをもらった.

資料によると昭和48年(Kazchari6歳)で,大人の鑑賞料金は¥751だったらしい.

年次統計ー映画代

数値だけだと安そうに感じるが,現代の価値に換算すると,なんと¥1,890
割引なりの通常料金ベースだと今と変わらない.そう映画料金はデフレしなかったのだ.

だとすると子供料金は¥400前後.
それが無料で観れたのだからありがたい.

やがて一人で行くようになった.
『ノストラダムスの大予言』(1974)はよく覚えている.
当時Kazchariは7歳.
こいつはトラウマ映画として超有名.
荒れ果てた大地で不気味な姿に進化(?)した人類のビジュアルは50年近く経った今でも忘れられない.
案の定各方面からクレームが殺到し封印作品の1つとなっている.

『犬神家の一族』(1976)から始まる金田一シリーズも「茨木東映」で観たなぁ.

犬神家の一族 4Kデジタル修復 Ultra HD Blu-ray【HDR版】(4K Ultra HD Blu-ray+Blu-ray+特典Blu-ray 計3枚組)

推理小説マニアになり,当時の角川のキャッチコピー「読んでから見るか 見てから読むか」を地で行く生活.
ちなみに当時9歳.大丈夫かKazchari?(歪みました)

数十年ぶりに『獄門島』を再読する~わが青春のヨコミゾ

その後,市内の別の家に引っ越したこと,それに「茨木東映」も成人映画館にシフトしたことにより,ここで観ることはなくなっていった.

そして中学生時代へ.当時の友人には熱狂的な映画マニアが多かった.
その筆頭はこいつ.

文芸ジャンキー・パラダイス

金銭的な問題から映画館はハードルが高く,この頃はTVでの洋画劇場が最大の情報源.
そして時代は「ガンダム」から始まるリアルロボ&SFブーム.
『哀・戦士』(1981)の前売り券を買うのに,なぜか並んだ記憶もある.

U.C.ガンダムBlu-rayライブラリーズ 劇場版 機動戦士ガンダム

『ジェダイの“復讐”』(1983)も観たなぁ(※今では”帰還”に変更).

スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還 4K UHD MovieNEX [4K ULTRA HD+ブルーレイ+デジタルコピー+MovieNEXワールド] [Blu-ray]

高校生になると我が家にビデオデッキがやってきた.

ダンバインふたたび~あれから40年

となれば,普段見れない深夜放送の映画やらレンタルビデオに手を出しはじめた.しかし,部活が忙しかったのと,やはり金銭面の事情から映画館にはあまり行かなかった.

で,大学生となり,ご多分に漏れず学校にはめったに行かず週5のアルバイト.
金と時間はたっぷりある.
映画の日には梅田まで出かけ,3本くらいハシゴした記憶がある.
当時は指定席は一部,入れ替えではない,オールナイト,立ち見,通路座り込み可...

思い出に残るのが飲み会後の『ロボコップ』(1987)もオールナイトで4回鑑賞.
うるさくて寝られへんかったわ.

ロボコップ

うん.文字数が多くなってきた.
今日はここまで.
機会があったら,海外での映画体験などの続きを書こう.

ガンダムSEED,予習&復習

2023/12/9 Sat

意外にも

iPhone11 Pro ストライクの色あせがひどい

来年1/26より『ガンダムSEED』の20年ぶりの新作,劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』が公開される.

最近の映画作品の常で情報は小出し.
こちら側からも公式PVを除き,ネタバレにアクセスしないようにしている.
原作がないので,どうなるのか予測もつかない.
種割れやら宇宙クジラの謎は解明されるのか? ついでにシンは救われるのか?
そもそも1本,2時間程度の映画で片が付くのか?

新メカのヴィジュアルは財団Bが,バシバシ公開している.
公開しすぎてガンプラのCADデータが流出.
本家の前に海賊版が販売されるというとんでもない事態に.

ガンダムメタバース、3Dデータの漏えいを確認 「クライアントファイル内のデータが外部から解析」

こんな劇中顔負けの事態もあったが,それよりも気になるのが主役の2機が妙に地味なこと.
隠し玉の匂いがぷんぷんする.ついに「シードガンダム」登場?

現状,劇場に足を運ぶ予定である.

さて,この『SEED』だが,好きか嫌いかと問われると...とりあえず無印こと『種』は面白かった.
TV放送時はちょうど海外に滞在しており,日本にいたヨメからやたらに『種』に関するメールが送られてきていた.
放送日の度に職場でガノタと大盛り上がりだったそうな.
『エヴァ』を除くロボアニメに全く興味のなかったヨメさんがここまではまるとは...と,帰国後に一気見.

ふむ.
確かに「平成のファースト」と言われるだけあって,ストーリー進行が似ているっつーか,完全に意識.
コロニー⇒地球⇒宇宙要塞の舞台移動も踏襲.
煽情的なシーンも多いが,まぁ許容範囲(夕方放送としてはどうか)

当時としては絵もキレイだった.

キャラ設定は...どいつもこいつも横幅が広いカ〇ル顔なので好みではない.
表情もワンパターンかつバンクだらけ.
それに渋かっこいいおっさん(大人)が皆無.

原案は「いのまたむつみ」だが,クリンナップによっていつもの平井キャラに.
平井キャラと言えば『リヴァイアス』や後の『ハフナー』にみるように,悲惨な目に遭うのが定番.『種』も準拠.

そして各キャラの演技がイマイチ(声優さんではなく).
このあたりは一般受けを狙ったデザインのせいなのか,監督・演出の力量の違いなのかわからないが,『めぐりあい宇宙』『逆シャア』,それにアニメーション作品における究極の人間ドラマ『イデオン』に比べると...生きていない.

比べるのは酷か(劇場版と比べてどーする)

特に主人公がなぁ.
正直,何を考えているのかわからんふわふわキャラ.
前半はまだ自己主張していたが,後半は悟ったふりの修行僧のよう.
結論を先送りし続ける.

そもそもスーパーコーディネイターだと何が問題なのだろう?
PSのフィアナのように寿命が2年とかのハード設定ないしな(これも後付けだが).
結局,ラストのセリフが「どうして僕たちは...」やしな.

お次はメカ.
元の顔がでかくゴツイ大河原デザインが劇中ではスリム化.
極端なバースとともに画面上を飛び回る.
これ「ファースト」の時は逆だった.
細い大河原メカを,安彦さんがゴツくクリンナップ.
代表的なのがドムとゴッグ.

線の多いメカ群はさすがに作画が大変だったのか,キャラ以上にバンクを多用.
特にバスターの銃連結⇒発射シーン,およびフリーダムのくるくるスパーン⇒一斉掃射.何度見たことか.

とまぁ,いろいろ文句はあるし,伝説の『ファースト』には到底及ばないものの,なんだかんだで楽しめました(2周した).

で,劇場版新作を控えてか,Amazon Prime Videoにて再配信開始.
今さら全50話も見てられないので,約2時間×3部に編集した「HDリマスター版」とやらを視聴することにした.

もちろんZWIFTの友として.

機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション HDリマスター

これが予想以上にうまくまとまっていてびっくり.

全50話をたった5時間ほどにまとめているので,相当はしょっているはずなのだが,それが全く気にならないほど,つながりがスムーズ.
総集編にすると,舞台が突然変わったりして唖然とすることが多いが,こいつは違った.
一見,「あれ?とんだ?」と思わせても,その間何が起きたのかを各キャラの脳内回想シーンによって説明.
省略による違和感をなくす演出が丁寧だった.

ちょ待てよ.
これってオリジナルが冗長過ぎたことの証明?
少なくともニコルとトオルの例のシーンの”くどすぎる”プレイバックがなかっただけで,こんなにすっきりするとは...

他にも書き直しや新作カットが相当数あると思われるが,そこまでマニアではないのでわからん.

逆に面白かったのが,本放送時にBPOから注意されたフレイのあのシーン.
反省して丸ごとカットか,もっとマイルドに表現するのかと思いきや,逆にシーン追加,具体的に何をしていたのかを明確化.
開き直ってますな.
2011年の地上波放送時にはお茶の間を凍り付かせたのでは?(家族では見れません)

それとアイシャの声優変更.
実はビビアン・スーの「あ~んでぃ~」に笑う準備をしていたのだが,平野文さん声になっていた.普通過ぎて肩透かし.

つーことで『種』の予習は終了.

続きまして『種タヒ』...はTV版同様にひどかった.

機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディション HDリマスター

こちらは全4部構成.
『種タヒ』は本放送を一度観たきり.無印ほど印象に残っていない.
有名な主人公交代,ご都合主義すぎる展開(キラ&アスラン不死身),総集編ばかりで話が進まない.当時は製作サイドも相当荒れていたと伝え聞く.

『種』のHDリマスターが良かったので,こちらにも期待したのだが...なんじゃこれ.
アスランを語り部に,かつシンの物語を中心にしようとした方向性はわかるが,相変わらずバンク多すぎ.
似たようなシチュエーションの戦闘が延々と続く.

アスランもキラもカガリも,主要キャラ全員に「お前が言うな」とつっこみまくり.
みんな叫んでばかりで中身のある台詞がほとんどない.

何よりザフトもオーブも軍紀はどうなっておるのだ.
国家間戦争なのに,個人の感情が優先しすぎて,まるでケンカの様.
シンに至っては...確かにこいつを主人公にするのは元々無理があるな.
カミーユより破綻している.

それに『種』になかった,とってつけたような「ディスティニープラン」なぁ...プッチ神父?
方法はともかく,議長の思想ってそれほどおかしいわけではないと思う(適材適所論).
しかも,提案しただけで「あれはダメだ.議長ぶっ〇す!」とか.

今度の映画では,このあたりの話も深めてくるのか,それとも別のテーマに?

※『SEED FREEDOM』観てきた ⇒ 『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』を観た~令和最新版

自転車業界がヤバいことに

2023/12/8 Fri

栄枯盛衰

ここ数年は(何度目かの)ロードバイクブームだったらしい.
爆発のきっかけは,なんと言っても『弱虫ペダル』だろう.

弱虫ペダル

Kazchariは連載前からチャリに乗っていたので,ブームにのっかったわけではないが,なんだかんだで新刊を購入し続けている.
最新刊はなんと87巻.

弱虫ペダル 87

2年目のインターハイがあまりに“アレ”だったが,それでも面白い.
今ではすっかり減ってしまった手書きならではの粗削りな躍動感が良い.
これぞ少年漫画である.

その存在を知らなかった頃,グルメフォンド系のイベントにて,どうみても高校生ではない女性が「総北高校」だの「箱根学園」だのと描かれたジャージを着ているのを見て,不思議に思っていた.あれは何のコスプレなのかと.

Kazchariも2017年に大枚はたいて「TREK DOMANE SLR7」を購入し,ヒルクライムレースやらブルべに本格参入.
速く快適に走るために小物や工具,ウェアにこだわるようになった.

そんな時知ったのが,「自転車商品は海外通販の方が圧倒的に安い」という事実.

流行り初めたスマートトレーラー(TACX NEO)も国内で買うより¥30,000は安く買えた(初代モデルで約11万円).

バッグや工具類も半値近かった.
ウェアに関しても,安いだけでなく,海外メーカーはデザインも豊富っつーか独特.
試着できないだけにサイズが心配だったが,胸囲さえ合わせればXSかSサイズで問題なかった.
注文してから商品が届くまで3週間ほど待つこともあり,また未達や誤配もゼロではなかったが,たいていはちゃんと届いた.

ツール100周年記念大会の2013年からは,ロードレースをオンデマンドで視聴するようになった.
老舗のJSPORTS,ジロの放送権をぶんどったくせにすぐに放棄したDAZN,そしてそのジロを救ったGCNとスポット契約.

GCNは元プロ選手の土井ちゃんをメインに「GCN JAPAN」としてYouTubeチャンネルを開設.
もちろんチャンネル登録し毎回視聴していた.

そして2019年.新コロ禍スタート.
「蜜になるイベントを避けよ」「電車に乗るな」などの号令の下,自転車の需要が一気に高まった.
結果,チャリ本体やパーツが世界中で品薄となり,注文しても納車は1年後とかが当たり前になった(Kazchariの「TREK EMONDA SLR7」も7ヶ月待ち).

アガリの一台~TREK EMONDA SLR7 First Light

通勤通学だけではなく,趣味としてロードバイクを始めようかという人もどっと増え,業界大儲け...のはずだったのだが,生産能力が追い付かず「設備投資して,さぁ増産!」の頃には新コロ禍が終わってしまったこと,それに価格高騰も重なって,いわゆる“にわか勢”が去り,一気にブームが終焉に近づきつつあるようだ.

結果,在庫過剰となり,大手ブランドでもセールをやたらに行っている.

当然,メーカーのみならず海外通販業界も痛手.
Kazchariも頻繁に利用していたWiggle(CRC)も破産してしまった.

【悲報】Wiggleが日本への販売から撤退か。英国市場に専念し、海外販売は取りやめの可能性

現在も会社の引き取り手を探しているようだが,今後は地元英国での事業に注力し,海外販売への配送は取りやめる方向性らしい.
これはなかなかのショック.
Kazchariはコスパに優れたWiggleのPB「dhb」の愛用者なのだ.
うーん,今あるウェアがへたったらどうしようかなぁ.

※12/13追加.
ついにWiggle/CRCが英国以外への発送業務を停止.

Wiggle

そして優良コンテンツだった「GCN JAPAN」も,まずアプリが停止.
続いてYouTubeチャンネルも終了してしまった.

この最終動画では裏方さんまで登場するなど,なかなか泣ける作り.
第一回の配信からずっと見てたしなぁ(ジロの配信時以外,金は落としてないけど).

こうして,世界的な自転車ブームは(一旦)終焉し,元のマイナー趣味に回帰していくのだった...
まっ,「NISEKO GRAVEL」などの盛況具合を知っていると,愛好者が減っているように思えないけどな.

TopstoneなNISEKO GRAVEL参戦記(その3)~PANARACER NISEKO GRAVEL AUTUMN RIDE 2023編

そうか.
他の人気スポーツ,野球やサッカー,ラグビーの場合は競技者だけでなく,観客として応援する勢も多い.
自分で競技しなくても,観戦やらグッズ購入でたくさんお金使ってくれるので,その業界が盛り上がるわけか.
自転車競技は何しろそこが弱い.

で,Kazchariの他の趣味についても考えてみると「オートバイ」「ソロキャンプ」もヤバい.
最近,皆やらなくなりつつある.

「オートバイ」は暑いし寒いし汚いし危ない.
「ソロキャンプ」は面倒だし何より退屈.

ボッチで完結してしまう趣味は,新コロとともに去りつつあるのだ.
よく考えたらこれらの趣味って「不自由」を楽しむモノ.
現代基準の快適とは対極にある.
そら,特殊状況下でなければ盛り上がらんわな.

先日,自転車YouTuber「まさ」の動画を見ている時,娘が近くにいたので「この人なぁ,自転車系YouTuberで一番人気あるねん.登録50万人やで」と自慢(なぜ?).

「えっ? 自転車ってたった50万人でトップなん? 少なっ」

うむ.言われてみればその通り.
元々マイナーな趣味のブームの変動なんてホンマに狭い世界の話やな.

ファットな冬の旭川,新ルート開拓ライド

2023/12/3 Sun

冬の楽しみ

OLYMPUS TG-5

曇り.温度:-1 ℃,湿度:75%,体感温度:-1 ℃,風速:4.1 km/時,風向:SSW

本日は日曜日.
どうにも天気がイマイチなので,当初予定していた旭岳クライムはやんぺ.

代わりにこれまであまり走ったことのないルートを探索することにした.
ウェアはいつもの冬仕様.

頭首回り完全防寒対策 秋冬用 防風 防寒 長袖 サイクルジャージ サイクルジャケット 上下セット ゴルフウェア ウィンドブレーカー 登山 フード付 自転車ウェア

まずは美瑛川を渡って雨粉方面へ.
橋の上にはすでにMTBのタイヤ痕あり.
お互い,楽しんでいますなぁ.

OLYMPUS TG-5

数日,まとまった雪が降っていないため交通量の多い道路ではアスファルトが見えている.
雪を求めて側道へ.
スパイクタイヤのサクサク音やパキパキ音が心地よい.

OLYMPUS TG-5

そうそう通常のプラボトルだと凍結して水が飲めなくなるので,この時期は金属ボトルを使っている.

タイガー魔法瓶 水筒 スクリュー マグボトル 6時間保温保冷 500ml 在宅 タンブラー利用可 アクアブルー MMZ-A501AA

性能的には問題ないが,細身サイズのためボトルゲージでしっかりホールドできず,カチャカチャうるさい.
確認すると滑り止めコードが切れている.あー,こりゃ修理やな.
このボトルは冬用なので,雪の上で落としたとしてもわかりやすいように派手なカラーを選んだ.

OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5

共栄の丘,ヒルクライム開始.
またしても,先ほどのMTBのタイヤ痕を発見.
同じ人?
冬チャリやってる人は少ないので,たいていは知り合いだったりする.
場合によってはタイヤのトレッドパターンで推測可能な時も.
特にファットタイヤだとさらに絞られる...って,このトラッキングも冬ライドの楽しみの一つ.

OLYMPUS TG-5

写真を撮る際,凍結路面を歩くわけだがホンマにツルツルでヤバい.
転倒こそしないものの危なっかしい.

しかあし,そんな状況もファットに乗ると一変.
スパイクタイヤが快適過ぎる.
この後のガチガチ路面のダウンヒルも余裕(ご安全に).

OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5

富沢地区.
クルマもヒトの姿もなし.
それに無風.
とんでもなく静かな時間.

富沢と言えばクロカンコース.
一昨年まではシーズンの終わりにチャリにコースを開放してくれていたのだが,今シーズンはどうなのだろう.
開けてほしいものだ.

富沢クロカンコースふたたびライド

富沢クロカンコース開放ライド

OLYMPUS TG-5

で,ここから新コース.
スキー場『サンタプレゼントパーク』へのヒルクライムである.

OLYMPUS TG-5

STRAVAのセグメントにもなっているが,ファットでのチャレンジは無謀.
ちんたら登る.

OLYMPUS TG-5

ゴール.
まだ雪が十分に積もっていないため,スキー場としては調整中らしい.
もっとも,Kazchariはスキーもスノボも興味ないので,オープンを待っているわけではない.

4,5年前だったか,ここで開催されたスノーレースに出たことがある.
まだファット買いたて,つまり雪走行未経験&カラダもできていない,それにコースも文字通り雪の斜面+ふかふかでどうしようない結果に...
あれはキツかった.
キツいのは嫌いではないが,このレースだけは今後も遠慮したい.

さて,来た道を引き返すではなく,そのまま山の方へ進む.
とは言っても住宅や工場が点在しているので,道も除雪されており走りやすい.

道なりに走っていると突如森の中に.
いやいや不思議な地域だ.

OLYMPUS TG-5

どこにつながるのかわからないまま,気分次第に走る.
安心していると12%越えの激坂が現れたりする.

道に迷うことが楽しい趣味はなかなかない.

OLYMPUS TG-5

道なりに進むと馴染みの国道12号に出た.
そろそろ帰りますか.
やはり冬は距離を稼ぐのが難しい.

OLYMPUS TG-5

「雪の美術館」の跡地.
例の「♪レリゴー」ブームの時は大盛況だった.

旭川「雪の美術館」

娘の絵画コンテストの授賞式で来たことがあったなぁ.
その時も結婚式の撮影会やってた.そっち方面の需要はイマイチだったか.

OLYMPUS TG-5

橋を渡る.
おや?
堤防のサイクリングロードが走れそう.
工事車両用に除雪した?

OLYMPUS TG-5

堤防どころか河川敷にまで下りれた.
別に工事をしている様子はないが...

OLYMPUS TG-5

雪も締まっており快走.
さすがに全面開通とはいかず,途中で除雪は終了.
いえ,十分デス.

OLYMPUS TG-5

Uターンして反対側へ.
どこまで行けるのやら...
まずは鮮やかなミドリの橋の下.

OLYMPUS TG-5

こちらもこちらで除雪されていた.
さらにはおそらく犬の散歩ついでであろう,ヒトの足跡による踏み固めがあり,この季節にしてはウソのように走りやすい.

OLYMPUS TG-5

冬のライドは例によって「TG-5」とワイドコンバータで撮っている.
この湾曲構図は...好みがわかれるところか.

OM SYSTEM/オリンパス Tough TG-7 ブラック

フィッシュアイコンバーター FCON-T01 (TG-5/TG-6/TG-7/マクロ撮影/水中撮影/アウトドア)

OLYMPUS TG-5

ここの公園も同様.
シングルトラックができている.

OLYMPUS TG-5

旭川駅前へ.
人がいない.雪も少ない.
ホンマに日曜日?
みんなー外でチャリに乗ろうぜぃ.

OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5

通常,このシーズンだと走れない場所.
雪が降っていないかつ,歩行者のラッセル跡のおかげで楽しく快走.

OLYMPUS TG-5

昼を過ぎた.
腹が減った.

残りの人生も「新しい体験」をテーマにしているKazchariなのだが,さすがに日曜のお昼時である.めぼしい店はどこもかしこも並びが入っていた(特にラーメン店)

とは言え,コンビニ飯もなんだかなぁ...とダラダラ漕いでいると,いつの間にかいつもの場所へ...

OLYMPUS TG-5

はい.みんな大好き.ボリュームたっぷり.コスパ最強の「かつや」着.
なぜか12月の限定メニューは設定されていなかったので「ロース&唐揚げ定食」を注文.それにしても...安いし美味い.

iPhone11 Pro

旭川名物ツインハープを渡る.

OLYMPUS TG-5

「クランカー」さんに寄る.
3月の海外渡航に際し,聞くことがあったのだ.

それはDi2バッテリーの取り外しについて.
飛行機に乗せる際は,車体からバッテリーを外して機内持ち込みをしなければならない.
KazchariのDOMANEはバッテリーフレーム内蔵型.
その取り外しには専用工具がいるとかいらないとか.
ご主人もはっきり覚えていないらしく,2月のオーバーホール時にご指導願うことになった.

他にお客さんもいなかったため,色々とおしゃべり.
最近少し気になっている「ミニベロ」について聞いてみた.

ミニベロ(も)欲しい~気になるTyrell&Birdy

以前は取り扱っていたが今はやめたとのこと.曰く「フォークとケーブルがすぐにダメになる」「タイヤの減りも激しい」と,あまりいい印象はないそうな.

ふむ.そんなモノなのかな.
まぁ,ホームセンターで売っているような格安品だと,さもありなんな話だが.
少なくとも,今度の旅ではやはりDOMANEを選択かな.

OLYMPUS TG-5

つーことで本日のライドは終了.
偶然にも昨日とほぼ同じ距離だった.
短いが,走りごたえがあった点も変わらない.

そう,ただの舗装路が全面グラベルに変わってしまう,それが冬.
グラベル好きにもたまらん季節である.

OLYMPUS TG-5

ジョジョの奇妙な犬神家?~『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』

2023/12/2 Sat

もしくはゲゲゲの岸部露伴.

近くのイオンシネマにて『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』を観た.

株主優待で¥1,000(+ドリンク付き)はありがたい.

巷で話題のこの映画.
全くのノーマークだった.

大阪に住む(ヲタな)義妹が鑑賞し,いたく感動.
売り切れだったパンフレットを旭川で購入できないかとの依頼があった.

で,改めて確認してみると,予想外のスマッシュヒット.
あちこちで大評判らしい.
これは是非とも観に行かねば.

まずはKazchariの鬼太郎知識.

さすがに1960年代にスタートしたコミックではなく,アニメから入った.
Wikiによると,アニメはこれまで第6シーズンまで制作されている.

ゲゲゲの鬼太郎

さすがに1968年のモノクロは視聴していない(再放送はあるかも).
おそらく観ていたのは年齢的に1971~72年放送の第2シーズンだろう.

「鬼太郎と目玉おやじ」と言えば「野沢雅子+田の中勇」の組み合わせが刷り込まれている.

それにしても息の長いコンテンツだ.
結果,日本人なら大人から子供まで,誰もが目玉おやじ,猫娘,ねずみ男,こなきじじい,砂かけばばあ,ぬりかべを知っている.
一部『ドロロンえん魔くん』と混同する場合も...(ない)

そういや原作者の生涯が朝ドラになり,年末の総集編を観た記憶がある.

連続テレビ小説 ゲゲゲの女房 総集編 DVD-BOX

衝撃的だったのが,2008年深夜アニメとして放送された墓場鬼太郎

墓場鬼太郎

かなりアレンジはされているが,雰囲気は原作通り.
不気味なキャラとダークな展開.
映像表現も実験的.
正義の味方でかっこいい鬼太郎しか知らない子供たちには見せられない内容(深夜です).

これを観る前までは,鬼太郎が片目なので「目玉おやじ=鬼太郎の左目」だと思い込んでいた(違います).

と言いつつ,この『墓場』,全話見たはずだが内容はあまり覚えていない.
ただ,主題歌の『モノノケダンス』はめっちゃ気に入って,iPodのお気に入りにin.

つーことで,ようやく今回の新作映画の話.

キャラ設定のベースである猫娘がやたらにかわいい第6シーズンは未視聴,『墓場鬼太郎』の内容は忘れている,原作コミック未読,それに映画の情報もカット,もちろん各感想サイトもシャットアウトしていたので,実に新鮮な気持ちで鑑賞.

感想は...えー,タイトル通りの「横溝正史あるいは岸部露伴シリーズっぽい話やなぁ」でした.

※ 以下,あらすじとネタばれです.

舞台は昭和31年.
巨大製薬会社を経営する龍賀家の当主,時貞が突然死.
時貞には後継ぎ候補の男子が複数いた.
長男の時麿,次男の孝三,娘婿の克典,そして娘の生んだ時弥(孫)である.

ただし,長男と次男は精神に問題を抱えているようだ.
孫はまだ幼い.
ゆえに娘婿の克典が跡目濃厚と思われた.
血液銀行の職員「水木」は,かねてより取引関係にある克典の当主就任祝い,および「M」と称される薬の秘密を探るため村を訪れることになった.

『千と千尋』ばりの怪しいトンネルを抜けると,中心に広大な湖を有する農村.

水木は謎の老婆ならぬ,美少女と少年に偶然出会う.
彼らこそ龍賀時貞の孫たちであった.

龍賀本家,分家一同が介し,そこで弁護士が時貞の遺言状を読み上げる...おおっ,ここまではモロに犬神家!
そこへ現れる白塗りの長男! スケキヨか!
これ完全に狙ってるよな.

案の定,遺言状は(無能と思われている)長男,時麿を後継者に指名していた.
場は紛糾し,親戚入り乱れての大乱闘となる.

結局,時麿が当主となり,何らかの儀式のため祠に入ることになった.
だが,翌朝,その祠にて片目に神具が突き刺さった時麿の死体が発見される.

隔絶された村社会.
そこを牛耳る古い因習の旧家.
跡目争い.
謎の死体.

正に横溝.
ここまでは超好みの展開.

そこへ,よそ者を捕まえたとの報告が.
このよそ者こそが鬼太郎の父,のちにゲゲ郎と称される人物である.
「自分は妻を探している.そしてこの村にたどりつた」と訳の分からぬ話をする.

ゲゲ郎は時麿を殺した犯人扱いされ,村長である長田の指示で斬首されそうになる.
この時点でこの村が治外法権であるとわかる.

それを見ていた水木が止めに入る.
座敷牢に入れられるゲゲ郎.
監視役に指名された水木とともに,その後起こる連続殺人事件を調査,解明していく...

という話.

PG-12指定の理由は,たぶん龍賀家一族の殺され方による.
これまた横溝ばりの何らかの見立てっぽい(だけで深い意味はあまりない).

そして,真犯人は〇〇だったという,現代のコンプラではなかなか厳しい設定(よくやった).
本人というよりも,文字通り“幽波紋”っぽいアレのせいだが.

一見被害者に見えて実は...という展開は別に珍しくないが(『夢幻紳士 怪奇編』にも似たような話があった),主役(?)の水木が誠実&不屈なキャラだったので,結果的に呪いが拡散せず,日本が救われたとも言える.
ここは水木の「激戦地の生き残り」という設定が活かされている.

映画鑑賞後,原作コミックをAmazon Kindleで検索.
unlimitedにでもなっていれば最高と思ってたら,なんと2年前に3巻まで購入していた(失念).

ゲゲゲの鬼太郎(1)

早速第1巻をダウンロードして読む.
へぇー,映画のエンドロールの挿絵はここから引用されてたんや.
文字通り前日譚だったんやね.
ただし,水木のキャラ造詣は全然違う.

この映画一番の話題はなんと言ってもゲゲ郎とその妻,つまり鬼太郎の母であろう.
そのビジュアルと関さん沢城さんボイスも相まって,原作の「ミイラ男とお岩さん」とのギャップがすごい.
なかなか強引な方法でうまくつなげたなぁ.

あれ? ここまでまともに感想書いてない.

前半の横溝展開は良かったが,後半の妖怪パートになると失速.
戦闘シーンの作画もキレイと言えばキレイなのだが,昨今の“ぶっとんでる”TVアニメのクオリティに見慣れているとそれほど目新しくはない.
巷で騒がれるほど,胸糞でも号泣展開でもないっつーか,Kazchariの感性にはあまり響かなかった.

例えば...

ゲゲ郎が「血液バンク=Mの供給源」に ⇒ 「不要だから」と,手足を切り落とされそうなる(『バビロン』か!) ⇒ となると,既に鬼太郎母もダルマ? ⇒ そんなん見たくないけど,これだけ“胸糞”と言われているからには...⇒ (発見後)あれ?普通やん.美人やったんが原作準拠のお岩さん顔になっているだけ?

と肩透かし(趣味悪すぎるやろ).

他の「目ぇ見開いて倒れている水木が死んでいなかった」とか,これまた胸糞要素と思われる「実は〇〇が〇〇に捧げられていた!」みたいな話も横溝ワールドではよくあるしなぁ.

ようするに,鑑賞前にハードルを上げ過ぎていたようだ.

本編の10数年後に鬼太郎と猫娘が村を再訪し,時弥の魂を解放.
始まりと終わりがキレイにつながった点はすっきりする.

結論.怪奇ミステリーとして普通に良作だと思います.

土曜夜の映画館には,不思議なことに会場にはなぜか女性の二人連れが目立った.
確かにバディムービーではある.
そっち界隈向けの需要もあるのか(他意はない)

そうそう,パンフレットはしっかり品切れでした.

鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 パンフレット

共感しかない~『語学の天才まで1億光年』

2023/12/1 Fri

あの時あの場所で

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高野秀行著『語学の天才まで1億光年』を読んだ.

語学の天才まで1億光年

著者はノンフィクションライター.
早大探検部出身だけあって,ただの旅ではなく誰も行かない国や地域(いわゆる辺境)にて,珍しい経験や調査をすることをテーマとしている.
全著作を読んでいるわけではないものの,いわゆる冒険家や極地探検家とは異なるアプローチで,Kazchariの知的好奇心を満たしてくれる作家さんである.

高野さんは1966年生まれ.
Kazchariと1歳違いである.
しかも1992年から93年にかけ,チェンマイ大学で日本語を教えていたという.
ちょうど,その頃にKazchariもタイを中心に東南アジアをあちこち放浪していた.ひょっとしたらどこかですれ違っていたかも.

高野さんの著作では,なんと言っても『謎の独立国家ソマリランド』が有名.
数多くの賞を受賞してる.

謎の独立国家ソマリランド

いわゆる未承認国家への訪問記.読み応えある大作で面白いことは面白いのだが,国が国だけに単独行とはならず通訳やら護衛兵同行.過去作に比べるとちゃんとしすぎ.つまり高野成分少な目で物足りなかった(すいません).

危険な国への潜入探検モノだと『アヘン王国潜入記』が超好み.

【カラー版】アヘン王国潜入記 (集英社文庫)

いくら国外とは言え,その目的も行動もかなりヤバい.

ちなみに個人的に最高傑作だと思うのが『怪魚ウモッカ格闘記』である.
これ超一流のミステリー小説では?(高野初読者には決しておすすめしません).

【カラー版】怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道

さて,今回の『語学の天才まで1億光年』は,そんな世界の辺境を旅するために学んだ数々の言語の習得方法の実録記である.

本書に登場する言語は以下の通り.

フランス語,リンガラ語,ボミタバ語,イタリア語,スペイン語,ポルトガル語,タイ語,ビルマ語,シャン語,中国語,ビルマ語,ワ語

確かにこれだけ話せれば,地球上どこに行っても大丈夫(一部極地言語も混ざっているけど).いや,ロシア語も必要か.

本書はそれぞれの言語を学ぶに至った経緯や,過去の著作の補助ストーリーが追加されている.高野ファンにとっては懐かしくもあり,楽しい構成である.

エピローグに記してあるが,今も筆者の言語学習スタイルは変わっていないそうだ.曰く...

・誰でもいいからネイティブに習う
・使う表現から覚える(目的に特化した学習)
・実際に現地で使ってウケる(現地にいるとき即興で習うことも多々あり)
・目的を果たすと,学習を終え,速やかに忘れる(ひじょうに残念であるが)

まさにそう.

Kazchariが知人に「海外旅行,楽しいでぇ」と言うと「私,英語できないから無理です」という返事が多いが,これは大きな間違い.

確かに共通語としての英語は便利だが,町中に出れば英語が全く通じない国は多い.
いや,町中どころかチリの空港のインフォメーションで「habla ingles?(英語話せますか?)」と尋ねたら,「no!」の一言で逃げられた経験もある.

それに英語が公用語じゃない国で,英語だけで通すとホテルやらガイド,観光客相手の店でしかコミュニケーションがとれない.
これは実にもったいない.

Kazchariも高野さんほどではないが,新しい国を訪れるごとに,なるべくその国のローカル言語を覚えて実践してきた.
と言っても,せいぜい挨拶と数字,「ありがとう」「~はどこですか?」「いくらですか?」程度だが.
少し慣れてくると辞書に載っていないようなスラング,特に卑猥な言葉を教えてもらった.これが若者にウケる(当時はKazchariも若者だった...).

そう,高野さんも書いているけど,語学教室や教科書で習う言葉と,実際に現地の人が使っている言葉はかなり異なる.
日本語もそう.
本書内にて中国人の先生が例文をあげている.

教科書 ⇒ 「大きいものを取ってください」
実際  ⇒ 「ねぇ,あのでっかいやつ,取って」

これが「本当のネイティブの言葉」
確かにその通り.
それに文法や発音が正しいだけでなく,大きさやトーン,スピードも合わせないと決してネイティブ(風)にはならない.ようするに「ノリ」が大事.

どの言語にもこうした要素はあるのだろう.
うーん,基礎はともかく,生きた言葉を習得するには,やっぱり現地にいないとあかんな.

Kazchariの場合,英語を除くとマレー/インドネシア語スペイン語をよく話した,いや使った.
やはりアルファベット表記で発音が簡単な言語は覚えやすい.

タイの滞在期間が長かったので,声調地獄のタイ語もがんばった.
お隣のラオスカンボジア(僧侶限定)で通じた時はうれしかったなぁ.

あれ? かつて2年間,がっつりひたったはずのジャマイカ英語は?
うーん...ついぞ満足いく域に達することはなかった.

事前に本書の指摘に気づき,真面目に取り組んでいたら,もう少し上達し,ジャマイカに溶け込むことができたろうに...すべては後の祭りである.

旅の指さし会話帳53 ジャマイカ(パトワ語・ジャマイカ英語)

高野さんの旅の原点と言えば,早大探検部時代の一大プロジェクトを記録した『幻獣ムベンベを追え』に詳しい.

幻獣ムベンベを追え

今回初めて知ったのだが,高野さんはコンゴ旅行の前に初の海外旅行としてインドに渡っている.
これまた,ほぼ同時期にKazchariもインドを旅している.
つまり見てきたこと,感じたことがかなり近い.
読んでいて共感しかなかった.

最も印象的なのはパスポート盗難事件のくだり.
恥ずかしい話だが,実はKazchariもこの被害にあったことがある.

1993年10月.タイのチェンライにて,同じ宿をシェアした“自称”イタリア人に睡眠薬をもられてパスポート,T/C,現金,航空チケット,カメラ全部やられた.

その後の警察とのやり取りは,もちろん英語.
必死になると自分でも驚くくらい流暢に話せたなぁ...って,どうでもええわ!

バンコクに戻って日本大使館に出向き渡航書を発行してもらい,帰りのチケットも航空会社のカウンターでゴネにゴネて再発行get.

そして飛行機に乗るまでの数日間,何もかも失ったKazchariは,国籍問わずホンマいろんな人に助けられた(助けを求めたせいもあるが).

翌年,その際にお世話になった人々へのお礼および,もし事件に遭わなければ次に行く予定だったミャンマーを訪れたのは,理不尽に旅を中断させられたことへの怒りだったのかもしれん(我ながら負けん気強すぎやろ).

ただ,後年考えるに,あの時パスポートを盗まれ,一年近くに及んでいた旅が強制終了させられたのは幸運だったかもしれん.
もしあのままダラダラ続けていたら,少なくとも今の生活はない.
きっとどこかの国で「沈没」し続けていただろう.
それはそれで楽しい? わからん.それはマルチバースの話.

高野さんの場合,どういう事情だったのかパスポートと航空券は戻ってきたようだが,そんな奇跡が起きることもあんねんなぁ...

つーことで,高野さんには到底かなわないものの,なるべく現地の言葉を話そうとしていたKazchariには実に刺さる本でした.

そして2023年現在.
4カ月後には久々の海外旅行が控えている.
あの頃のように,ちょっと言葉を勉強してみようかなぁ.

語学学習/ 説出好中文 台湾版 ペラペラ中国語

もう(不安もふくめて)楽しみしかない.

ヴェトナム,ダラットの本屋にて 1993年5月撮影

ダンバインふたたび~あれから40年

2023/11/28 Tue

バイストン・ウェルに行きたいかぁ!?

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往年のリアル(?)ロボットアニメ『聖戦士ダンバイン』が,サンライズ公式チャンネルにて毎週1話ずつ配信されている(いた).

公式チャンネルの無料配信はありがたいが難点もある.
おおよそ1クールごとに一旦中断.
数週間もしくは数か月後に再開.
すぐに続きが見たい人は,別途有料サブスク(dアニメストアとか)に加入せよ,ということなのだろう.

その『ダンバイン』も第1クール分が終了.
配信も,その物語的にも一区切りとなる.

Kazchariは1983年の本放送以来,40年ぶりの再視聴.いやぁ懐かしい.

当時Kazchariは高校一年生.
「なんでもいいから部活に入れ」という親に対し「(夕方放送のアニメが見たいので)ビデオデッキ買うてくれたら入るわ」と取引を持ち掛け,無事買ってもらった.

そう,TV番組をビデオに録画して観るという習慣が最初についたのが,この『ダンバイン』なのだ.

VHSデッキは,当時まだまだ高級家電.
それにテープも高かった.
120分テープが1本¥3,000くらいしていた記憶がある.
ゆえに3倍&一度見たら上書き録画がデフォルト.

保存というより,あくまで見逃した番組を後から見る用というスタンス.
テープの価格が下がると,放送中の「地獄CMカット作業」を経てのコレクション...という趣味も生まれるのだが,それはまた後のお話.

で,その『ダンバイン』の思い出と感想である.

先ほど述べた通り,録画したものを一度見ると上書きを繰り返していた.
ゆえに実質40年前に本放送を一度だけ見たきり.
それでも印象的なシーン(特にキャラの表情)やセリフは覚えている.

気合いの入った第一話「ここはいったいどこなんだ」,東京上空,レプラカーンの手を引きちぎるダンバイン,ハイパージェリル,「母親のお前が娘を殺したのか?」「力と狡猾さだ!さすれば勝つ!」,「シーラ・ラパーナ!浄化を!」などなど...(偏ってる)

今回『ダンバイン』を一週ごとの配信で観ることになったが,「あー,この本放送時と同じペースは悪くない」と思った.

理由はいろいろあるが,まずはその作画面から.

当時のTVアニメは作画監督によってキャラの顔が結構違う.
『ダンバイン』の場合,やはり湖川(ビーボォー)さん監督回が基準かつ最高峰.

もう飛びぬけて上手いっつーか,得意のあおりポーズで“骨格がみえる”キャラになっている.
何かのインタビューで湖川さんが「ダンバインのキャラはイデオンとザブングルの間を狙った」と言っていたのを思い出した.
特にマーベルは毎回気合を入れて描かれているような気がする.
まさに湖川美女直系キャラ.

それはともかく,作画監督ごとに違うキャラも次の話まで一週間空くとなんとか耐えられる.さすがに連続視聴だと違和感がえげつない(新訳Zは最悪)

お次はストーリー.

日本初の本格的西洋ファンタジー(風)アニメ.
しかもロボを出さなくてはならないという難度の高さ.
はたしてそれは成功したのか?(たぶん失敗).

まず,文明水準がよくわからない世界観に最初から最後まで困惑.

まぁ,オーラマシンはオーラ力が原動力なのは良いとして(良くないけど),この世界に電気はあるのか?
通信はどうなってる?
オーラマシンのコクピットの計器類は何のため?
実弾(ミサイル)はどうやって発射?(火薬?)
拳銃とか小銃も存在しているなぁ.
割と序盤にオーラ増幅器という便利機械が登場したせいで,わざわざ地上人を召喚する意味がなくなった.
各自勝手な言語を話しているけど,オーラ力のおかげで通じる謎設定.
物語後半の巨大戦艦群はどうやって作った? 技術のミッシングリング?

魂の安息の場所とは? そのわりには戦争ばかり.
地上とバイストン・ウェルを魂が行き来している?
輪廻転生? そんな描写あったか?
なぜフェラリオは水中生活?
いっぱい国が出てくるけど,全体でどれくらいの広さがあるのか?
夜があるということは自転している? 球体なのか?

一番気になったのは,リムルとトッドは相当高い位置から森に落下したが無傷.
どうなってんの? バイストン・ウェルは低重力なのか?

副読本や小説,あるいは本編の中で語られているかもしれないが,ここまでの話&うろ覚えでは,さっぱりわからん.
全滅エンドの最終回も,パラレルワールド,過去,未来,夢落ちでもなかった気がする.
結局なんだったんだ?

たぶん当初はバイストン・ウェルだけで物語を展開したかったはずだが,路線変更により後半は地上での大規模戦闘がメインに.
「東京上空」回だけならまだしも,後半はバイストン・ウェルはどうでもよくなっている.

ゆえに物語のバランス配分がかなりおかしい.
今回の13話までだと,人間関係をじっくり描きすぎて話そのものが全然進まない.

「逃げたけど城に戻る」「城に潜入したけど目的を果たせず戻る」「(少数の)敵が襲ってきてなんとなく撃退」が繰り返される.

ただ,ルーザとリムルの“あの”場面は凄まじかった,
はったり? いや違う,ショウが引かなければあのまま娘を殺しかねない緊迫感.
後の展開を知っているだけに.
そのルーザの行動を非難したショウが,東京にて実の母親と...

ホンマ,まだまだイデオン的な肉親の愛憎劇を引きずってますなぁ.
そう,全体のストーリーはボヤーっとしてるが,部分部分のキャラ同士の駆け引きは実に面白い.
ちょっとした台詞,しぐさ,目線などでキャラの感情を表現している.
脚本が秀逸な時の大河ドラマを見ている感じ.
一介の高校生にはわからん演出やな.

ちなみに同時期の放送はあの『装甲騎兵ボトムズ』
あちらは完全に異世界.よりファンタジー要素強め.

そういや高橋監督って,次々作の『機甲界ガリアン』で西洋系ファンタジーやってたな.
これは『ダンバイン』が中途半端に終わったことへの,サンライズによるリベンジだったのだろうか?

で,メカ好きには肝心かなめのオーラバトラーについて.

今でこそ,ザ・オーラバトラーたる主役メカ「ダンバイン」のデザインだが,初見時の衝撃は悪い意味ですごかった.
まず友人から「おい,Kazchari! ザブングルの次のロボ見たか? なんかタイムボカンみたいやぞ! むっちゃ変な形や」という話を聞いた.

た,確かに同感だった.
これまでのどんなロボとも異なるデザイン.
ようするに,あまりに虫.
だがしかし,慣れればその何とも言えない異様な形状がカッコよく見えてくるから不思議だ.

もちろん財団Bから発売されたプラモも買ったが,えー,これがまたデキがなんとも...特に顔.
あまりの出来の悪さに,途中で新規造形パーツに変わったはず.
当時の技術では,有機生命体風のロボをプラモで再現することは不可能だった.

当時,ロボと言えばダイナミック系,大河原系,ぬえ系などが主流.
ダンバインのデザイナーの宮武さんは「ぬえ」の人なのだが,マクロスとはラインが全く異なる.

他の初期オーラバトラー「ドラムロ」「ダーナ・オシー」ももろに虫.
なぜか「ビランビー」は魚っぽい.
一般的にはカッコ良さよりも,嫌悪感の方がやや勝る(たぶん).
よく企画通ったな,これ.

案の定,おもちゃが売れずメインスポンサーのクローバーがつぶれ,バンダイに番組継続の命運が託されたのは有名な話.

宮武さんが抜けて出渕さんが後を引き継ぐ.
「ボゾン」「バストール」「ゲド」はまだ虫っぽさがあるけど,「レプラカーン」や「ビアレス」は恐竜(怪獣)やな.牙生えてるし.
「ライネック」はちょっとだけ虫.
「ズワァース」は真っ黒でよくわからんけど,まさかG?

うん.今でも名前がスラスラ出てくるなぁ.
ヲタクの記憶力は恐ろしい.

それにしてもこいつらは内燃機関ではなく,オーラ力(無限?)が動力源のはず.
なのに,どうして切られたら爆発するのだろう?

現在の感覚だオーラバトラーはどういうデザインになるのだろうか?
ある意味リメイク作品に登場する「ナナジン」とか「オウカオー」ってどうだったっけ?
いずれにせよ,こいつらはやりすぎ.キモイ.

リーンの翼

おっと,後期主役メカ「ビルバイン」のことをすっかり忘れてた.
あれはもはや生物モチーフではなく鳥型のロボ.
「昆虫を捕食する」から?
今も昔も違和感しかない.

世界観に合わなかった主役の「ザブングル」が,よりマッチした「ウォーカーギャリア」になった前番組の『ザブングル』と逆パターン.

番組終了後に発刊された『オーラファンタズム』にて,オーラバトラーの何体かは出渕さんによって,より生物的にリファインされた.
その中では,やっぱ「サーバイン」が一番かっこええな.「ヴェルヴィン」は相変わらずロボとしてはOK.

配信が始まってまもなく,突然,プレミアムバンダイから完全新作金型の1/72ダンバインが発売!

一次受注は逃したが,来年二次で無事get!(ようするに手元にまだない)
最近のバンダイのプラモは恐ろしいほどデキがよい.
2次元のウソと思われたポーズが不思議なほど自然に決まる.
腰が妙に細いのが気になるけど,サムネのRobot魂よりもかっこいい.

もちろん二番手発売のビランビー(意外!)も予約済み!

この2体,どう仕上げてやろうか.
やはりツルツルの外装は解きパテでザラザラにしたい.
元は怪獣の皮膚なんでしょ? この装甲って.
後は関節の処理やなぁ.

以上『ダンバイン』40年目の感想(?)でした.

1もしくは2クールの尺で,ひたすらテンポよく,飽きさせないように無理矢理にでも衝撃展開を組み込む昨今のアニメとはまるで異なる作劇.
コスパ&タイパ重視のイマドキのファンの目にはどう映るのだろう?

配信再開したら最後まで,いや26話くらいまでは覗けますぅ.

EMONDAも今季(たぶん)走り納めライド

2023/11/23 Thu

今季ラストにあんまりだァァアァ~

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曇り.温度:10 ℃,湿度:93%,体感温度:7 ℃,風速:14.4 km/時,風向:S

今年最後の祝日は,天気予報が良い方に外れて朝から快晴&温暖
明日からは「雪だるまマーク」が並びまくる予報なので,外ロードは今日までかなぁ...と,EMONDAで出かけることにした.

こんな時にはやはり美瑛.
すっかりホームですな.

「パッチワークの路」を越えて「セブンスターの木」へ.
さすがむき出しの丘,横風が半端ないぜ.

祝日なのに誰もいない.
ここで一枚,写真撮っとくか.
この”コンクリのベンチ”にチャリを立てかけて,と...

(ひゅうぅ~)ズリッ

くぁwせdrftgyふじこlp~!!!!

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こ,こんな...こんな甲斐のない生き方なんぞ...俺は認めないッ!

そやけど,このEMONDAくん,5月の”あの”落車に始まり,この走り納め(仮)の時もやらかすとは...(思いっきり自分のせい)

EMONDAな初クラッシュライド~わりと重傷

約1年,たった2600kmしか走ってないのに,けっこうキズだらけに...
派手な色はカッコ良いが,キズが非常に目立つので,こういう時の心理ダメージがでかい.

くそぉ,もう帰る!

...いや,外で使う道具である以上,細かいキズがついていくのは当たり前.

ヒトもそうではないか.

いつまでも新品,若くはいられないのだ.
ともに距離を刻んだ戦友として,そのキズも受け入れよう...とか,やたらにポエミーにchange of thinking.

悔しいので寝かせて撮影.

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ライド続行.
千代ヶ岡の踏切を越える.
ここは軽車両通行可.

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朗根内を回って忠別湖方面へ.
少々登り足りないのでダムまでヒルクライム.

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...かれこれ1年近く,このEMONDAに乗っているけど,正直”売りの”ヒルクライム性能には満足していない.
どうにも足回りが重い.特にリア.

可能な限り軽量化した”決戦用”DOMANEのような軽快感がないなぁ.
来年も「旭ヶ丘ヒルクライムアタック」を始め,いろんなヒルクラ大会に出場予定やけど,このままだとまたDONANEを選んでしまいそう.

2023旭ヶ丘ヒルクライムアタックと愛山渓二次会ライド

己の脚力を棚に上げつつの,贅沢な悩みかな?
とりあえず,近いうちにタイヤとチューブを交換したい.

パナのアジリストライト,BFセールでめっちゃ(高いが)安い!

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ダムの管理事務所でコーラ休憩.
なんだかんだで,カラダを酷使した後はやっぱり美味い.

ダム上の道路を渡って,反対側へ.
冬季用にしっかりゲート閉鎖(チャリはまだ横から通れます).

iPhone11 Pro

雪が積もったら積もったらで,ファットくんでよく来る場所.
何度来ても満足.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

さぁ,帰ろうか.
洗車したら少しはキズが目立たなくなることを願う.

ダムからダウンヒル.
いやホンマ,今日は暖かいわ.
いつもの起毛ジャージ+厚手インナーでは暑すぎた.

(パールイズミ)PEARL IZUMI 173 サイクル 長袖ドライアンダーシャツ [メンズ]

河川敷のサイクリングロード.
横風強し.要注意.

iPhone11 Pro

昼過ぎには帰宅して昼食.

雨の工事中の道路を走って泥だらけのハスラー,外走り納めのEMONDA,前回のライドで泥だらけのファットくんの3台を一気に洗車.
半袖で作業したが全く寒くない.

肝心のフォーク,シートレールのキズは...やっぱり目立つ(T。T)
とりあえず磨くと...少しはマシ.

シュアラスター クリーナー;コーティング ゼロフィニッシュ S-125 高撥水 2か月耐久 中型車約5台

明日以降,いよいよ本格的に雨&雪らしい.
ホンマに?
最近,天気予報があてにならん.

週末はグラベルに行きたいねぇ(がっつりの雪,上等!)

流行歌の話~文化が違う

2023/11/21 Tue

国民的なんちゃら

Kazchari家にはリビングにテレビがあり,朝と夕食時につけている.

NHKニュースが定番.
それ以外では『王様戦隊キングオージャー』『Dr.STONE』『SPY×FAMILY』が現レギュラー.リアタイではなく録画もしくはアマプラを観ることが多いけど.

加えてヨメさんは『どうする家康』『大奥』を観ている(NHK率高い)
後は言わずもがなのラグビー中継である(Kazchariを除く).

で,ニュースが終わり,たまにチャンネルを変える.
近頃は年末に限らず歌番組が増えたような気がする.
それも流行りの音楽の紹介というより,40~50代を対象とした懐メロ番組ばかり.

まぁ,音楽鑑賞という行為が極めて個人的な体験になって久しいけどな.
今の世代,国民誰もが知っているポピュラーソングは絶滅危惧.

懐メロという枠組みだと「アニソンランキング」系の番組もよく(?)放送されている.
先日放送されていたのがこれ.

テレビ朝日『令和vs平成vs昭和アニソンランキング』結果まとめ|各世代のアニメファンの心に残るアニソンベスト20がついに決定!【最新おすすめ アニソン】

年代別,元号別,外国人人気など色々と工夫は見られるが,ランキング上位に入る曲はこの手の番組ではだいたい同じ.
放送局やら歌手への忖度もあるだろうが,主題歌がどうこうより,単純に人気番組であることがほとんど.
通好み,クセ強めのものはまず選ばれない(※個人の感想です)

私的ベスト・アニメソング8選

ただしYOASOBIの『アイドル』は例外.
あのエグイ内容の本編を,実際に観た人がどれほどいるのかは謎だが.
ちなみにうちの家でもJK娘とヨメさんは未視聴.

それにしても...ガンダムソングで『翔べ!ガンダム』が最上位はおかしくないか?
映像と曲はともかく中身と無関係な歌.
トミノ御大がスポンサーをだますために従来のスーパーロボットアニメのフォーマットを遵守した結果の作品やけど.

ただし,この曲に関しては面白い解釈がある.
連邦の白い悪魔と対峙したジオン兵視点だと納得できる歌詞らしい.

「翔べ!ガンダム」の歌詞、本編と微妙に合っていないのはナゼ? 「実は連邦軍視点ではなかった」説

 

同じ「とぶ」でも『ダンバインとぶ』は屈指の名曲.
MIQ(MIO)さんの歌唱指導動画もある.
エルガイムと並び,いまだにあの声が出る.スゲー.

「恋の歌ランキング」とやらもあった.

<昭和の名曲>「心にしみる恋愛ソングTOP60」を発表 松田聖子、中森明菜ら大スターの貴重映像も

第何位かに,これまた誰もが納得の『木綿のハンカチーフ』がランクイン.
この手の番組では1番しか流れないことが多いのだが,この曲に限ってはフルコーラス聴かないと,その神髄が伝わらない.

いつも通り「どうせ1番でフェードアウトやろ?」と思ってたら,なんと最後まで流れた.
スタッフ,わかってるやん!
アニソン番組にもこういうこだわりが欲しいものだ.

歌と言えば,日本で歌手活動をしている外国人に日本の名曲を聴かせて,その反応を見る系の動画もある(ややこしいわ)
独特の視点での解説が興味深いが,先日びっくりしたのが谷村新司追悼アリス『チャンピオン』回.

曲を聴き終えた後の第一声が「えっ!? これで終わり!?」だったことに衝撃.
他にも「いきなりロッカールーム?」「負けたの?」とか...

それ必要? 全て行間でわかるやん.
世界屈指のあいまい言語,察しと思いやりの文化はガイジンにはわからんのか...(偏見)
とかなんとか書いてますが,こうした異文化解説動画は楽しい.

逆に日本でも人気の洋楽に関してもいろいろと...
サビのはっきり聴きとれる部分だけとか,同時に流されるMVで騙されることが多いが,その翻訳を知ると,とんでもない歌詞が多いのも有名な話.

たとえばマイケル・ジャクソンの『ビリージーン』
男にとって最恐ホラーソング.

『スムース・クリミナル』もなんだこれ的内容.
キレキレのダンスと歌詞とのギャップが...

来月にはあちこちでかかりまくるであろうワムの『LAST CHRISTAMAS』
その“ウジウジ度”はTV版のシンジくんやオフコースといい勝負だ.

よく考えたら,クリスマスソングの双璧である山下達郎の“アレ”もぼっちソングやな.

やっぱり歌はいいねぇ.
Kazchariは超ド級の音痴なので,一人車内で熱唱してますが.