恒例の厳冬期吹上温泉 with アホ息子

2022/1/10 Mon

オヤジとの思い出...になるのか?

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祝日恒例の息子とのお出かけ.
この時期と言えば,吹上温泉露天風呂ツアーである.
ワンパターンでは面白くないので,今回はもう一捻り加えた.

Kazchari「プールに行くので水着持ってけ」

息子「えっ,温泉とちゃうの??? なんで水着?」

10時過ぎにハスラーで出撃.
麓となる上富良野町のセイコマに立ち寄っておやつの買い出し(後で助かった).
さぁ,ヒルクライム開始!(クルマやけど)

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天気は晴れたり,曇ったり.
ほとんど吹雪かず,寒くもない.
それにしても,非日常的な風景だ.

とりあえず,無料露天の吹上温泉をパスし,まずは”ちゃんとした”温泉である吹上温泉保養センター白銀荘へ.

iPhone11 Pro
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久しぶりである.
ここは男女混浴の露天風呂もあり,そのための水着持参なのである.
息子が生まれる前に,ヨメさんと長女と来て以来の訪問となる.

料金は大人¥700,小学生¥300.
えー,”俺たちの高砂温泉”が¥630...温質的にもこちらの方がどう考えてもお得である(手間とガソリン代を除く).

俺たちの高砂温泉は肩のコリを癒せるのか

入館し,早速混浴露天風呂へ.
「水着着用」看板を見るまで息子は信じなかったが,目の前にあるのはやたらに広い温水プール.
すっかり気に入ったようだ.

いくら水着着用とは言え,先客に若いねーちゃん(+彼氏)がいたので,一瞬驚いてしまった.
ついでに,間違えたのか確信犯なのか,フルチンのおっさんも入っていたので,さらに驚いてしまった.

息子と,新作がスタートしたばかりの某アニメ「来いよ...ライナー」ごっこをしたり,水辺と言えば,全国民が誰もが知る世界初の変形合体ロボ,キングジョー(♪グワッシャ,グワッシャ)ごっこをする.
幸い,先ほどのリア充カップルしかいなくなったので,すみっこで静かに遊んでいました.

中の湯や,海パン脱いで男だけの露天風呂も含め1時間ほどつかり,そろそろのぼせてきた.
さらに,いいかげん腹も減ってきた.

そこで息子に「もう,ここだけでええやん.下の露天は今日やめとこ」と提案するも,断固拒否.
どうしても「YouTube動画」ごっこがしたいらしい.

仕方がないと「混んでたら嫌やし,クルマ3台以上停まってたら帰る,でええか?」と譲歩.

吹上温泉へ向かう.
クルマは...なんと2台しか停まってなかった.負けた.

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湯船の先客は3名.
下の湯にはにーちゃん1名.
上の湯には,またしても水着着用のリア充カップル2名.
休日にしては空いている.

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先程の白銀荘で十分温まったため,ここでは短時間で退去するつもりだった.
まず,上の湯のリア充が去った.
しかし,下の先客のにーちゃんがなかなか帰らない ⇒ 息子待望の動画撮影がやりにくい.

いい加減あきらめて上がる.
タオルで身体を拭きはじめると,にーちゃんも上がった.遅いわっ!(にーちゃんの勝手やけどな)
息子とコソコソ打ち合わせして,滞在時間を延長する.
誰もいなくなった後,しょうもない動画を撮り始める(公開予定はありません).

で,ようやく上がり服を着終えた頃,次のお客さんが来た.
いやいや,ホンマ休日やのに人が少ないなぁ.
厳冬期,最高!

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白金温泉方面は冬期通行止めなので,上富良野町へダウンヒルで戻る.
まだ14時だったが,目当てのラーメン屋『花道』は,材料切れなのか早々と閉店.
休日あるあるですね.

結局,美瑛まで移動し,夕飯のことも考えてコンビニ飯で軽く済ませる.
いつものチャリ・ライドと変わらん(セブンのボンゴレ・スパ美味し!).

つーことで,息子との休日もその成長につれて回数が徐々に減っていくんやろな.

「子供に与えるのはモノよりコト(経験)」と誰かが言った.
確かにそうなんやろうけど,Kazchari自身はどうだったろう?

うちの親父は釣りが好きで,息子の年の頃にはよく釣り堀に連れていってもらった.
しかしながら,Kazchariは釣りそのものに全く興味を持てず,近くの河原で,虫を捕まえるために走り回っていた記憶がある.

ようするに,親の趣味嗜好が子供に受け継がれるとは限らないのだろう.
まぁ,実際に親が子供に与える影響なんて微々たるもの,子供同士の人間関係の方が,よほどその子の人格に影響を与える,提唱する学者もいるしな.

家の中に閉じ込めてゲーム三昧もアレだし,Kazchari自身の欲望に従って,息子が一緒に行くと答える限り,あちこち連れ出そう.

永遠に続く話でもなし.

ファットな2020アイスブルベ(100km)奮闘記

2020/1/25 Sat

ディープな人々の集い

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Overcast, -10°C, Feels like -16°C, Humidity 86%, Wind 3m/s from W

ランドヌール札幌の名物企画、アイスブルベに参加した.
昨年の50kmに続いて2年連続の参加である.

アイスブルベの難易度は天候に左右される.
この日は曇り時々雪&たまに晴れっつー感じ.

8:00の受付に合わせて,スタート地点となるキトウシ高原ホテルに向かう.
前日の金曜日は結構な降雪だったが,主要道路は除雪がかなり進んでいた.
チャリでの実走前に道路状況を確認できるのが良い.

駐車場にてファットのセッテイング.

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できるだけ軽量にしたいところだが,輪行袋(必携),ダウンベスト,カイロ,バッテリー類など荷物多め.
TOPEAKのリアバッグを装着して中に詰めこむ.

トピーク MTX トランクバッグ DX リアバッグ

ブリーフィング,車検,全体の写真撮影を終え,9:00少し前にスタート.

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いただき画像
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出発地点のキトウシ高原ホテルはその名の通り高台にあるので,いきなりダウンヒルスタートとなる.
Kazchariは下りが苦手なので,すっかり出遅れる.

その後は直線が続くので集団に追いつくことができた.
毎度のことだが,スタート直後は機械の調子も,脚の回転もイマイチ.
やはりウォーミングアップは大事やね(ガチレースではありません)

さて,今回のブルベ,地元開催だけあって未知の道はほとんどなく,夏でも冬でもよく行くポイントばかり.
例えば通過チェックAはここ.20.5km地点である.

いただき画像

写真には写っていないが意外に観光客が多かった.
さぞ,奇妙な集団と思われたことだろう.

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美瑛の中心街に降りて27.1km地点のPC1セブンイレブンへ.
国道沿いのセブンと間違えそうなので要注意.

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ここではレーズンパン,パワージェル,そしてバナナを購入.
先頭グループの姿は既にない.どんな速さ!?

ちなみに持参したボトルは2本.
”凍結防止”のために,マグボトルに入れたコーヒーを前に.
バッグ後方のポケットには通常の水を入れたプラボトル.
前はともかく,後ろの水はすぐに凍ってしまった.
ただのデッドウェイトと化す.なぜこんな装備にしたのかは未だに謎.

さらに南下.
これまたいつものルート上,「新栄の丘牧草ロールオブジェ」が通過チェックだった.

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上富良野町に入る.
ルートがクロスしてて悩む.

それに調光レンズはミスチョイス.
あまりの見えにくさ(雪の白さで暗くなる)のため『Garmin e-trex』のルートが読めない.
何度も停車して,サングラスを外してルートを確認.
これが結構なロスタイムとなった.

ようやくPC2のセブンイレブン着(46km).
ここで昼食.
セブンイレブン冬の定番「ボンゴレスパゲティ」
塩味,ニンニク,唐辛子が効いていて美味し.
このクソ寒い耐久イベントにぴったりだが,寒気ですぐに「冷やしスパ」になってしまう.

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しばらくすると後続のランドヌールも続々と到着し賑わってきた.
レシートだけ手に入れて,近所のセイコマ(イートインあり)やカミフ内のラーメン屋,焼き肉屋に向かう人も多いようだ.

全行程の半分を終了.
ここまでは割と順調.
余裕をかましていたが,まさか後半に...

立ち食いで昼食を済ませて,そそくさと出発.
次の通過チェックCへ向かう.

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「フラワーランド入口の看板」を撮影.

長い長い坂を越えてからのダウンヒル.
ここから次の通過チェックまでの17kmが…過酷!
アップダウンを繰り返すデコボコかアイスバーンの路面,加えて雪が激しく降ってきて視界がどんどん悪くなる.

おまけにGPSナビからは「電池残量が少なくなりました」との警告.
GoProもレンズに雪がこびりついて画像が真っ白.

当然,体温も下がる.

こうしたもろもろも,来たるべき「1200kmブルベ」完走のための修行と念じていると…晴れてきた! おぉ神よ!

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67.2km:通過チェックD.
こういう時,他のランドヌールに会うと心強いね.

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ここからもなじみの道が続く.
再びのダウンヒル.
最初のコンビニに戻る.
ここがPC3となる.

走行中ずっと「足がつり気味やなぁ」と思っていたが,よくよく考えてみれば,水筒のブラックコーヒーはチマチマ飲んでいるものの,それ以外の水分はほとんど摂っていない.
冬なのでついつい忘れがちだがこの発汗量である.
身体はかなり乾いているはず.

ゆえにポカリスエットの小ボトルを購入.一気飲みした⇒冷えた(当然やがな).

さぁ,最後の戦い.
夏ですら退屈な美瑛-東川の裏ルート.

先ほどの晴れ間はどこへやら,日没も近づき,雪もまた降り始める.
先行者を2名ほど目視.
追いつけたら…と思いつつペダルを回す.
お二人とも,かなりのハイスピードで諦める.
すっかりアベレージも落ちてしまった.キツイ.

そして92.6km地点の通過チェックEへ.

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最近はとんと訪れていないが,懐かしの『森の湯花神楽』である.

時に2004年.
移住のための職探し&家探しのため渡道した際,目の前のキャンプ場に二週間ほど滞在.
その際,ほぼ毎晩,ここの風呂に入った.

今回のアイスブルベでは一応目標タイムを設定.
昨年の50kmが3時間30分だったため,単純計算で倍の7時間.
つまり16:00着が目標だった.

現在15:30で残り10kmほど.夏季ならともかく,このコンディションではギリギリである.

ここから最後の激コギ.
忠別川を越えて,いよいよ東川市街へ.
最後の直線道路の果てにはゴールが!
果たしてタイムは!?

…と思ってた時がKazchariにもありました.

この最後のクライマックスが正に地獄.
前から横から暴風雪が疲れ切った(エネルギー切れの)カラダに襲い掛かる.
見えない路面.
ぼんやりと映る対向車のヘッドライト.
ゴール付近は完全に靄の中.

そして最後の大サービス,そう激坂が待っている.
晴れていればなんてこたない道だが,今日は最高潮にキツイ.

心拍いくらだ?
うわ,サイコンも雪に埋もれて表示が全く見えん.

そんな中,蛇行しながらようやく,ゴールの「キトウシ高原ホテル」到着.
しばらく,手の震えがとまらなかった.

GoPro6からの切り出し画像

ゴール直後のやられ顔がこちら.

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さらにファット.

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結局ゴールタイムは16:10.グロスタイム7時間10分.
目標タイムは切れず,無念.

ちなみにトップは,かの有名な名寄の”ぬこ所長”
5時間で完走やって.なんじゃそりゃぁ!

ゴール受付後,吹雪の中をかじかんだ手のまま,ファットくんをハスラーに積み込む.
この作業も超辛かった.

その後,ホテルのトロン温泉にゆっくりとつかってようやく安堵.
19:00からの宴会に備える.

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元々,ブルベ業界はチャリ趣味界隈でもディープ,ディーパー,ディーペストな人が多いが,中でもアイスブルベに出ようなんて最強に変態(ホメ言葉)
これまで,そして今後のブルベ参戦に向け,色々と参考になる話が聞けた.
特に今年の「納沙布1200」にエントリー済みの人の多いこと多いこと!
参加者30名のうち,10人は名乗り出ていた.

いずれにせよ,アイスブルベも宴会も最高に楽しゅうございました.
来年も出よう.