『水星の魔女』第1シーズンの感想と第13話の予想

2023/1/13 Fri

トマト.

衝撃的な展開で第1シーズンの幕を閉じた『水星の魔女』
Kazchari家では通称「水魔」と呼んでいた.

機動戦士ガンダム 水星の魔女

学園モノ,百合モノといった,これまでのガンダムにない要素を打ち出していた本作だが,いざ始まってみると,全編にそこはかとなく漂う不穏な空気や想像を越える展開が続き,一瞬たりとも目が離せなかった.
ここまで真剣にTV番組を見るのは『半沢直樹』以来では?

半沢直樹 -ディレクターズカット版- Blu-ray BOX

家族四人,毎週日曜5時に居間に集まってリアタイ鑑賞.
アホ息子がお菓子をボリボリ食おうものなら,他の家族から罵詈雑言.
ひどい話や.
何せ,場面やセリフ一つ一つに重要な意味や伏線があって,見逃せない,聴き逃がせない.
※ただし,MSのデザインはあまり好みではない.

さて,先日放送の第12話.
JKの娘はその時間たまたま出かけていて,3人で鑑賞した.

まずKazchariの反応:
ボブの親殺し     ⇒ 「ああ,ガンダムあるあるやな」
エアリアルのケージへ ⇒ 「ああ,エヴァっぽいな」
Cパート        ⇒ 「いつの間にオルフェンズ(もしくはVガン)に!?」

ヨメ:例のシーンで「ヒェッ」

アホ息子:「新エアリアルかっちょええ!」

残酷描写に耐性がないJKの娘は未聴なれど,Twitterで内容を知ったらしく「絶対に観ない」と宣言.

まぁ,従来のガンダムらしさ全開とは言え,いささかやり過ぎなのは確か.

いや,そうでもないか.

日5と言えば『SEED』のフレイのアレ,トオル&ニコル,電子レンジ.それに『オルフェンズ』の「パン!パン!」もたいがい.
下手すると今回もBPOから呼び出し案件?
おっと,肝心なことを忘れていた.同じ脚本家の“血染めのユフィ”もあったな.

おそらく第12話は,スタッフの「これから戦争を描きます」との覚悟表明.

昨今,“やさしい世界”にコミットし,主人公が不殺もしくは不殺化することが多く,結果的に話を盛り上げることが難しくなっていた.
倫理的には正しいのかもしれないが,一方で視聴者にはフラストレーションがたまる(ヒトの闘争本能は拭えない).

さて,今後の展開が全く予測つかない本作だが,第2シーズンのスタートとなる第13話以降はどうなるのかを勝手に予想/妄想.

ハエ叩き時のスレッタは,明らかに人格が変容している.
これまでなかったタメ口かつ場を読まない笑顔.
ただし,これが4歳児エリクトの思考なら納得.

プロスペラによる暗示&新エアリアルの新機能で,エリクトの人格がスレッタにインストールされた...っぽい.
ただし,直前の戦闘ではまだスレッタらしさが残っているようだったので,100%上書きされたわけではなさそう.

もし,直後から第13話が始まるなら「突然,我に返ったスレッタ.やらかしたことの記憶がなくて混乱」からスタート.

納得がいかず,スレッタを拒絶するミオミオだが,その後,徐々にプロスペラの狂気に気づき,自分の知るスレッタを取り戻すために,クワイエット・ゼロ計画(魂のサルベージ?)の秘密に迫っていく...という展開.
最後,スレッタがスレッタに戻って...にしないとエンディングのようなハッピーエンドにはならない.

いや,ちと意外性がなさすぎるか?

状況としては...
いきなり場面が変わって,3年後の世界(『レイズナー』のように).
アーシアンとスペーシアンの戦争は激化している.

株式会社ガンダム地球支社は,敵味方問わず,戦闘で負傷した兵士,民間人をガンド技術により治療する中立的な事業を行っている.

スレッタ(数%エリクト)は(株)ガンダムを退社してスペーシアン軍に所属.アーシアン(フォルドの夜明け)と局地戦闘を繰り広げている

スレッタとミオミオはずっと疎遠.

ボブも仮面をつけてスペーシアン軍に加勢.スレッタの同僚となっている.

素性がバレたニカはシャディクハーレムのメンバーに.
シャディクは相変わらずベネディクト社でスパイ活動.

エランくん(オリジナル&5号)は...よくわからんけど,(株)ガンダムと提携してたははず.

負傷以来,床につきがちのデリング.
スペーシアン(ベネディクトグループ)の指導者は実質プロスペラとなっている.

これ以上は...全く想像がつかない.

謎の黒幕(水星人)が登場し,クズヒロインによって胸糞展開,つまり『ヴァルヴレイヴ』化するのだけはご勘弁.

いずれにせよ4月が楽しみだ.

ちなみに第2シーズンまでのつなぎとして『閃ハサ』『サンボル』『NT』(あえて略称)のTVスペシャルを放送とのこと.
映像,内容的に『サンボル』が一番ヤバイ.正気か?

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ

機動戦士ガンダム サンダーボルト 第1話

機動戦士ガンダムNT

復活!Kindle Paperwhite

2023/1/10 Tue

もっと活字を読むべし.

iPhone11 Pro

部屋の隅に転がっていた「Kindle Paperwhite」
ホコリだらけ,かつ充電切れ.

こいつを買ったのは2013年1月.
つまり10年前の一品である.
公式には「Wifi第5世代モデル」となる.

iPhone11 Pro

本体背面の樹脂パーツが少しベタベタする.
いわゆる加水分解だろう.
使えるかどうか怪しかったが,microUSB(!)充電すると,ちゃんと起動した.

発売当時は電子書籍黎明期.
多大なる期待とともに購入.

PCと異なり,モノクロ書籍を読むのに最適化したディスプレイ.
バックライトということを忘れてしまう“紙”らしさ.
古いモデルだが,字(だけ)を読ませるためのチューニングは今でも素晴らしいと思う.

ただし,動作は超もっさり.
ダウンロードや選択書籍の起動が遅いのはもちろんのこと,ページ送り時も一瞬ブラックアウトする.
最新モデルでは,当然このあたりは改善されているだろう.

Kindle Paperwhite シグニチャー エディション (32GB) 6.8インチディスプレイ ワイヤレス充電対応 明るさ自動調節機能つき 広告なし

10年前に買った時は,ほぼ無尽蔵に書籍を持ち運べるという触れ込みがあったように思う.

結果「自炊」という言い回しで,所蔵本を電子書籍化するという行為が一時ブームになったように記憶しているが,最近はあまり聞かなくなった.
裁断してスキャンしてデータ化して...とあまりに手間がかかり,そのうち,全てではないものの,古い本の電子化も進んだため廃れた(個人の感想です).

Kindleは海外へも持っていったなぁ.
長距離移動の飛行機の中で,小説やコミックを読んだ記憶がある.
もちろん日常でも毎日活用していた.

そんな便利なガジェットなのに,徐々に使わなくなったのはなぜか?

やはりしばらく後に購入したiPadのせいだろう.
Kindleアプリを入れて,コミックや大判雑誌,写真集をダウンロード.
これらに関してはiPadの方が「Paperwhite」よりも格段に読みやすい.

そして,使い始めの衝撃はどこへやら.
小説などの活字オンリー本に関しても,やはり「紙がベスト」と気づいた.

ページの手触りや匂い,本の重量を感じながらページをめくる.
必要にかられて読む実用書はともかく,読書とは単に書かれている情報を「知る」ことだけが目的ではなく,やはり全身で感じる「体験」なのだろう.

誰かが言っていたが,バックライトと自然光の読書では後者の方が,より理解度・感銘度が高まるらしい.

電子書籍は記憶に残りにくい?頭に入らない理由を解説

とは言え,電子の手軽さは捨てがたい.
今回,Paperwhiteの復活を確認できたので,小説などはこちらでも読んでいきたい.
既に数冊購入済みの小説もあるし,何よりKindle unlimited(サブスク)を使い倒さないとな.

と,まぁ色々書いているが,一番の問題は,Kazchariの読書量そのものが減っていること.
どうも「安近短」ならぬ「安く」「軽く」「刺激的な」書籍に流されてしまっている.

学生の頃は『カラマーゾフの兄弟』『ジャン・クリストフ』『細雪』,社会人になってからも京極の『陰摩羅鬼の瑕』などのレンガ本をぶっ続けで読破したりしたのになぁ.

Kazchariは1994年より簡単な読書歴をつけている.
2000年代などは毎年100冊を下回ることはなかったのが,徐々に減少.
2022年,つまり昨年はたったの28冊!

由々しき事態である.

これはブログ執筆室内トレーニング(Zwift),そして言うまでもなくYouTube視聴の影響が大きい.
ようするに読む時間がなくなっているのだ.

アウトプットの方が重要と言うけれど,インプット(ネタ)がなければ,ブログも書きようがない.

さて,Kazchari家の次世代,ようするに我が子どもたちだが...ご多分に漏れず,やはり読まない.

既に重度のスマホジャンキーであるJK娘の読書量はおそらく月0冊だろう.
小4の息子は,とりあえず「最強◯◯図鑑」系を嬉々としながら”眺めている”.

Kazchariはその頃,角川映画にはまって,横溝正史に夢中だったぞ!(それもどうかと思うが)

つーことで「Kindle Paperwhite生活復活」の第一弾は『金田一耕助ファイル全22冊合本版』から,日本ミステリー史上,最高傑作の一つに数えられる『獄門島』だ!

金田一耕助ファイル 全22冊合本版 (角川文庫) Kindle版

iPhone11 Pro

この全集,2016年は¥2,592だったけど今現在¥11,880!
なんだ,この価格差?

いずれにせよ,『獄門島』の他,横溝正史シリーズには小説,映画,ドラマを問わず色々と語りたいことがある.
それはまた次回.ちゃんちゃん.

映画『LAMB/ラム』を観た~無垢な考察

2023/1/7 Sat

膨大な知識が必要?

今回,Zwiftの友として選んだのが映画『LAMB』.

LAMB/ラム(字幕版)

西洋の宗教画のようなサムネ.
YouTubeで誰かがあげた解説動画の「変な映画」とのサムネ.
北欧テイストの傑作『ミッドサマー』っぽい映画かな,と思い鑑賞.

結果...惨敗.

以下,特に他人の意見や考察,感想を未見のままネタバレまとめ.

キーキャラクターが,顔と右手が羊,他が人間の幼児という姿からして,間違いなくキリスト教もしくはアイスランド民話をベースにした話ということはわかる.
羊と言えば生贄.

一方,そのアダの父親(?)のビジュアルは顔だけが羊.
巻角が立派で,毛深い昔ながらの悪魔のイメージまんま.

登場人物は3人.

夫:イングヴァル
妻:マリア
夫の弟:ペートゥル

そして...

ナニカ:アダ(※某BLACKSUNの怪人ではありません)

名前からして...妻と弟は聖書と関係ありそう.イングヴァルって何か別の読み方あったっけ?
まぁ,西洋人の名前ってだいたい聖人から取られているしな.マリアさんなんて世界に何億人もいそう.

舞台は,これまた珍しいアイスランド.
たぶん会話もアイスランド語(難解らしい).
人里離れたど田舎にて,夫婦2人で羊牧場を経営している.
かつては娘がいたが,亡くなっているらしい.

あらすじというより,それぞれの視点から見た出来事を整理する.

【イングヴァル】

毎日毎日特に変化のない羊の世話と機械の整備.
妻との会話も最小限.
「タイムマシン理論」に興味?
ある日,頭と右手だけが羊で,身体が人間という”ナニカ”が生まれる.
少し驚いただけで,何かの啓示と受け取ったのか,自分の子供として育てる.
何かをやらした元ミュージシャンの弟が帰ってきた.
(一応)いつまでもいていいと告げ,迎い入れる.
弟がアダに草を与えようとするのを見て激怒.「俺たちの幸せを壊すな!」
やがて弟とアダが打ち解けるのを見て安心.
妻ともかつての感情が蘇ったかのよう.
テレビでバスケ(?)の試合を見ながら泥酔.
目を覚ますと妻と弟がいない.
仕方がないので動かなくなったというトラクターを修理するため,アダを連れて出かける.
そこへ顔だけが羊の大男(?)が現れ,いきなり銃で撃たれる.
アダを連れさられる.
何が何だかよくわからないまま死ぬ.

【マリア】

毎日毎日特に変化のない羊の世話.
夫との会話も最小限.
「タイムマシン理論」が完成したら過去に戻ってやりなおしたい.
ある日,頭と右手だけが羊で,身体が人間という”ナニカ”が生まれる.
少し驚いただけで,何かの啓示と受け取ったのか,自分の子供として育てる.
アダを生んだ羊が,アダを連れ出したり,部屋の窓のそばでしょっちゅうメエメエ鳴くので,鬱陶しくなって射殺.
何かをやらした元ミュージシャンの弟が帰ってきた.
この弟が何かを口説いてくる.満更でもない?
夫が泥酔して寝てしまった際,また弟が迫ってきた.
しかも「アダの母親を殺したことは言ってあるのか?」との脅し付きで.
これは不味いと,弟を油断させて納屋に閉じ込める.
翌朝,クルマに乗せてバスが通る道まで送る(金を渡して追い出す).
帰宅すると夫とアダがいない.
嫌な予感がしてトラクターのところまで走ると夫の遺体を発見.
しばらく泣くがやがて冷静になり,(たぶん)アダ父とアダを見つめながら納得の表情を見せる.

【ペートゥル】

何かやらかしてど田舎に置き去りにされる.
兄貴の牧場まで歩く.
納屋で休んでいると,兄嫁が羊を射殺するのを目撃.
兄に帰郷を歓迎される.
食事中,突然アダを紹介され驚く.
兄夫婦は不可解ともなんとも思っていないようだ.なぜ?
兄嫁とアダの入浴シーンを覗く.
羊扱いしようとして兄に激怒される.
アダがあまりに不気味なので銃殺しようとするが,一瞬,別のナニカが場面に映ると翌日からアダを認めるようになる.
兄夫婦とも和解.アダとも一緒に漁に行く.
バスケTV観戦の夜,かつて自分が作ったMVを流されて大盛りあがり.
兄が酔いつぶれてしまったので,その隙に兄嫁を口説こうとするが,かわされる.
そしてアダの母親の件を話すと納屋に閉じ込められてしまい,翌朝追い出された.

【アダ】

成長しても言葉は話せないが,何を言っているのかはわかるようになった.
イングヴァルとマリアはやさしくしてくれる.
突然現れたペートゥルおじさんは,最初怖かったけどいい人.
ある日,玄関先に誰かがやってきた.
犬が調べにいったけど,動かなくなっちゃった.このヒト誰?
鏡に映るボクと似ている.
イングヴァルがトラクターの修理に行くというので付いていく.
さっきのヒトが現れて,イングヴァルを殺しちゃった.
よくわからないけど,ボクに似たこのヒトに付いていくことにしよう.

以上...
えー,何がなんだかわかりません.

とりあえず,アダをあっさりと受け入れてしまう登場人物達がひたすら不気味.
これは何かの比喩なのか?

それにアダの姿もアダ父の姿も突然画面に現れるのでびっくり.
「まぁ,たぶんそういう姿やろなぁ...」と想像した通りの姿.

超退屈そうな日々が,悪魔と弟の登場で活性化.
その先に待っていた悲劇?
違うなぁ...

子羊と言えば生贄.
この映画ではアダ母(羊)とイングヴァルがそれにあたる.
その全てに関係しているのがマリア.
母としての嫉妬,妻として(気持ちの上での)不貞かな.
犬が殺されたのは...猫を贔屓してたから?(これは違う)

てことは,ラストシーン後,やはりアダ父にマリアは殺されるということなのか?
もしくは母親の代わりとして連れ去る?
ゆえに,マリアは満足げな表情をしているともとれる?

うーん.
だとしても,やはりこの映画のテーマはわからん.
極東の無宗教人には理解不可能?

助けて! Google先生!

えっ,そうなん? ヤラレタ.

新年二日目の過ごし方

2023/1/2 Mon

噛めば噛むほど.

元旦の夜は早めに寝たためか,体内時計通り6時過ぎに起きてしまった.
期待をこめてカーテンを開けるとやや曇り.
うっすらと旭光が遠くに見える.外乗りに期待.

山に登るか,それとも少し遠いサウナにファット積んで出かけるか...と色々画策.

朝食後,いつもの冬用ライドウェアに着替える.
玄関の扉を開けると...吹雪だった.

「こらあかんわ」と雪かきにジョブチェン.
ご近所のみなさんも作業中.

ちーとも雪が収まらん.
雪かき無限ループに陥りそう.

外ライドを諦める.
しかし,トレーニングは行いたい.
レースが近いのだ.

第二回びえいスノーサイクルフェスティバル

そこで10時から,Zwiftのコース「Four Horsemen」にチャレンジ.
そう,正に”挑戦”なのだ.

https://support.zwift.com/ja/zwift-worlds-and-cycling-routes-rk3PMBUht#Watopiaより

距離:89.3km
獲得標高:2,112m

という,室内ライドなのにわけのわからん距離と獲得標高.
おまけに”途中”に「Alpe du Zwift」も含まれる極悪コース.

Kazchariも相当なZwifter(レベル53)だが,このコースはまだクリアしていなかった.
なにせ相当な時間とケツの痛みに耐える必要がある.
しかも,ちゃんとした厚パッドではなく冬チャリウェアの薄パッドビブを着用(さっき一度履いてしまったので).

結局,かなりの低速&休憩多めで5時間37分もかかってしまった.

その間,映画やらアニメを何本観たかなぁ.
そうそう,イチオシアニメの『サマータイムレンダ』を最終回(第25話)まで完走.

サマータイムレンダ

実に素晴らしい最終回だった.
クライマックス,ボスキャラとの戦闘はジョジョ並の頭脳戦.
タイムリープものでは最高傑作ちゃう?

他には『21ブリッジ』を鑑賞.

21ブリッジ

ブラックパンサー役で有名なチャドウィック・ボーズマンが主役刑事.
内容的にはとことん平凡.
意外なことが何も起こらないありきたりのプロットだった.
犯人とボーズマンの顔(ひげ面)が似ているので,全然区別がつかず,当初は義賊な話?と勝手に思っていた.

マンハッタン島にかかる橋の数から『21ブリッジ』と名付けられた題名だが,特に橋を使ったアクションやトリックがあるわけではない.
「原題は別やろ」と思ってたら同じだった.
何か深い意味があるのだろうか?

ご存じの方も多いと思われるが,ボーズマンは若くして病気で逝去されてしまった.合掌.

「Four Horsemen」はオマケを少し追加して100Kmオーバーで終了.

既に時刻は4時前.
漕ぎながらエナジージェルやお菓子で補給は行っていたものの,昼食時間を完全にロスト.

足の疲れはもちろんのこと,肩こりも相当だったので,近くの『御料乃湯』でサ活&夕食を摂ることに.

すっかりホームサウナ化している『御料乃湯』
中途半端な時間にも関わらず客多め.さすが三が日.
いつも通りサウナ3セットをこなすが,氷点下の外気浴はキツイ.3分が限度(それもどうかと思うが).
つまり”ととのい”が困難.
Kazchariの体質では,夏サウナの方が合っているかもしれん.

新コロ罹患時,保健所からもらったレトルトやらインスタントの保存食ばかり食ってたせいか,久々の『御料乃湯』メシ(唐揚げ定食)はむっちゃ美味かった.
まぁ,Zwift+サ活後という最強カロリー消費コンボ後なので,何食っても美味いはず.

帰宅しても時間はたっぷりある.

昨日観に行って以来,なぜか頭にモヤモヤが残る『アバ2』.

『アバター ウェイ・オブ・ウォーター』を観てきた~3Dはいらん

どうしても気になるところがあって,無印『アバター』(2009)を十数年ぶりに観てみた.

アバター

はい.『アバ2』の数百倍面白かったです.

無印にあって『アバ2』にない大事な要素がある.

1)主人公の葛藤

『アバ2』では,かつて自分が人間だったことを忘れているのではないか,というくらいただの異星人.
よく考えたら,このテーマを作品から除外したら,タイトルの「アバター」っておかしくない?
確かに大佐の心変わりが,その”葛藤”にあたるのかもしれんが,それならそれで大佐側の事情(地球の状況も含め)を掘り下げるべき.

2)ビジュアルの意外性

前日のレビューにて『アバ2』唯一の美点と称した海の描写.
無印の,地球ではない異世界感満載だった森の描写に比べると,『2』の海は想像性が希薄というか,現実の海をそのままCGで再現しましたどまり.
だとしたら,CGじゃなくて本物を見れば良いわけで...と,ダイバーでもあるKazchariは思うわけですよ.

確かに深く潜れば潜るほど,水中は青く,やがて暗くなる.
色鮮やかなサンゴ類も赤色が吸収されてドス黒く目に映る.

水中写真に観る色とりどりの風景は大光量のフラッシュのおかげ.

海中散歩

スキューバダイビング,やめよっかな?

それにしても50インチの4Kテレビで観る無印『アバター』
とんでもなく画質がキレイ.
13年前には既にCG映画ってほぼ完成の域に達してたかもしれんな.

となると,やはり「映画は脚本」という言葉にいよいよ重みが増してくる.

『アバター』シリーズは残り3本.
パンドラのナビィ軍が一斉蜂起して宇宙船を拿捕.
地球に攻め込んで,人類を逆支配(こ,これは猿の軍...じゃなかった惑星?)
まさかと思うが,パンドラの神秘の力(キリ)で,地球の環境汚染を一掃して,共存して生きていく...とか,ありきたりのプロットで終わらせるんとちゃうやろな?(ありそうで怖い)

『アバター ウェイ・オブ・ウォーター』を観てきた~3Dはいらん

2023/1/1 Sun

Greeting for the new year!

静かな正月である.
元々年中行事,冠婚葬祭の類には全くこだわらないので,個人的にはちょっと長めの連休...というイメージ.

昨今の「働き方改革」推進のためか,12/31から1/1にかけて休む店が増えたのが少々不便.

まっこれがSDGs的に正しい姿なのだろう.
思えばKazchariが小学生の頃は1/5ぐらいまで休む店(個人商店)が多かった.
開いている店といえばお年玉景気のおもちゃ屋と書店ぐらいだった.

そんな正月の朝,目覚めるとなんと8時半.
寝過ぎだ.
『Rapha Festive 500』の疲労および,それに伴う睡眠負債が蓄積していた結果とみる.

天気は...昨日よりは晴れている.
一瞬,チャリで初クライム...を考えたが,いかんいかん.
そろそろ大腿四頭筋を休ませないと.

つーことで本日は1日.
以前に比べ,ありがたみが減った感のある「映画の日」である.

ここは劇場で観るにふさわしい超大作映画『アバター・ウェイ・オブ・ウォーター』(以下,アバ2)へGo.

近くの映画館「Cineplex旭川」での上映パターンは3種.
まず値段が違う.

「4DX3D」¥2,500
「3D」    ¥1,600
「2D」      ¥1,200

その昔「映画の日」と言えば¥1,000やったけどな.

それはともかく前作の無印『アバター』(2009)と言えば,3D映画を普及させた映画として有名.

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それはそれは遠い昔.
東映マンガ祭りにて『人造人間キカイダー』劇場版を赤青フィルムの立体メガネで観た記憶がある.
懐かしい.
このなんちゃって立体メガネは,当時の子供雑誌にも付録でついてきてたなぁ.

で,キャメロン監督のこだわりがつまりまくった無印『アバター』
もちろん劇場で3D鑑賞.

まぁ,ストーリーはありがちというか『ナウシカ』っつーか,『エイリアン』っつーか...
他にも露骨な逆西部劇っつーか,反アメリカっつーか...

確かに映像的には素晴らしい映画だった.
残念だったのは,その美麗な映像が3Dメガネのおかげでひたすら暗かったこと.
その後,レンタルBlurayで再鑑賞.
「こっちの方が映像がはっきり,くっきり明るく見えていいや」と思った.

つーことで鑑賞料金はともかく,今回の『アバ2』は2Dで観ることにした.

あれから13年.
今や一般家庭でも,ゲーム機やテレビで超美麗な映像が観られる時代.
果たして,満足いく体験が得られるかどうか.

以下,ネタバレ感想.

解説・考察動画などは一切見ていないので,誤解や勘違いがあるかもしれんがご容赦.

【長い】
いくらなんでも3時間超えは不要.余計な(繰り返し)シーン大杉.

【子供ら捕まりすぎ】
3回? 4回? サマリン博士か.

【これもみんな「スパイダー」のせい】
アホなのか?

【西部劇(=ネイティブ・アメリカン虐殺)にベトナム戦争要素】
クライマックスは『タイタニック』+『ポセイドンアドベンチャー』+まさかの『コマンドー』からの『T2』!(ようするに既視感)

【宣伝の「#アバ泣き」って何?】
これで泣ける人いる? 長時間の鑑賞で疲れ目? ドライアイで泣けんわ.

そして,最大の問題点が...まさかの「反捕鯨」プロパガンダ.
しかも丁寧に銛には「日南」(?)の漢字.
さらにはクジラ(もどき)に浮き輪を打ち込む潜水艇の射手だけがアジア系俳優.

クジラ(もどき)はアタマが良いので脳脊髄液(若返り薬となり高価)だけ採って,残りは不要だから捨てる...という悪意ありすぎな説明.
日本だけでなく,世界の捕鯨の歴史を勉強しろ.

結論:露骨すぎ.

そやけど,オマエら「猟」って言ってたよな.つまり他の魚は獲って食べてるということやな?
その生命に差をつける基準はどこに?

とまぁ,不毛な議論が長年続いているわけだが,一方の主張だけを押し付けてくるのは違和感.
あそこまで懇切丁寧に捕獲方法を説明する必要があったのだろうか?

そういや以前,クジラ肉のネタを書いたな.

クジラのお肉

一応良かった点もあげる.

【海と生物の表現】...と言っても,前作を初めて見たときの感動はない.

その他,ひっかかった点.

これも久々のシンクロニシティ.
最近Amazon Prime Videoで『サマータイムレンダ』を鑑賞中.

2022年末もチャリ三昧

このアニメで言及されているのが,「完全コピーされた人は,オリジナルとは言えないのか」問題.
奇しくも『アバ2』でも似たようなテーマが提示されていた.
その結果,前作のラスボス,大佐が中途半端なキャラ設定に...

世界的にはヒットしているらしい本作.
ただし,日本ではイマイチだそう.

その理由がよくわかった.
基本的にリベラルなKazchariだが『アバ2』は...オススメしません.

『アバター』は全5部作を予定.
次回作は2024年公開らしい.

観たいような観たくないような...
アメリカの(戦争の)歴史で考えると,次は砂漠戦? アラブへの偏見ですか?

アメコミ映画の限界?~『WW84』と『モービウス』

2022/12/16 Fri

最早,あっと驚く展開は期待できないのか.

Amazon Prime Videoにて,最近配信が始まったアメコミ映画を観た.
例によって,他人のレビューを読まずに感想を.

ワンダーウーマン 1984(字幕版)

原題は「WW84」
「Wonder Woman」だけでなく,「World War」のダブルミーニングというヤツやな.確かに1984年は冷戦真っ只中.

前作の『ワンダーウーマン』(2017)は映画館で観た.

「テンポが悪い」「クライマックスがわちゃわちゃ」「ラスボスのじいさんが微妙」などの残念ポイントもあったが,まずまずの良作.

舞台は現実とは別の世界線でのWWⅠ.
ロンドンの街並み,ベルギー(だっけ?)の前線など,設定の作り込みがスゴイ.変なところにこだわるなぁ...という印象(正しいかどうかは知らん).

ただし,敵がドイツ語を話さないのが問題.
ワンダーウーマンはせっかく300もの言語を操るという設定なのに,もったいない(シュメール語とトルコ語ネタはあった).

もちろん,DCキャラ最強とも言われる主人公はスーパー無双.
「もう,あいつだけでいいんじゃないか」と思わせてからの,仲間の協力という王道展開(もう一捻り欲しかったけど).

で,本作『WW84』

まず過去編の「デス・SASUKE」みたいな競技が面白かった.
ここで「ズルしちゃダメ」思想が身についたわけやね.

前作同様,舞台設定の作り込みがスゴイ.
80年代アメリカの微妙なカルチャー(特にファッション)がなんとも凝っている.

1984年と言えばロス五輪.
フライングマシンの開会式にカール・ルイス.

Kazchariは高校生.
未来はバラ色.
世間はうかれにうかれていた時代.

魔法の石にかけてしまった願いにより,前作で死んでしまった恋人復活.
現世に生きる別人に憑依という形なので,外見はまるで異なるけど,主人公の目にだけは昔のままという設定が面白い(某映画の最新作とは真逆やな).

『マトリックス レザレクションズ』を観た~続くのか?

それしても,アマゾンの戦士は不老という設定はもとからあったのだろうか?
波紋? 衣装はそれっぽい.

で,肝心のストーリーだが,前作に比べると評価が下がる.

恋人を復活させた代償がパワーダウン...ということやけど,場面上それが伝わってこない.
ドアがなかなか壊せないなどの描写はあったけど,続くのがエジプトのカーアクションやしな.
確かに前作のような無双ではなかったが,やや弱くなっただけで十分超人.
何も“失ってはいない”.
弱々しくなったシーン,例えば老化を入れるとか...

もしくは,全然活躍しなかった黄金クロスを着用中のみ復活,敗れそうになったが,願いを取り下げたので力を取り戻す...とかにすればええのに.

現大統領は明らかにレーガンっぽい.

石の力に支配されたヴィランは髪型や服のセンスからしてトランプ風.

そのヴィランが「なんでも願いを叶えたるわ」と全世界放送 ⇒ 大混乱.WW84!

そやけど...その願い事とやらがことごとく利己的なヤバい願いだらけ.
1人ぐらい,つーか,実際には平和を願う人の方が多いと思うけど,この辺はキリスト教的性悪説?

混乱後は「この争いを終わらせて!」という善人がいてもよさそうなものだが,矛盾した願いの場合,どう解決するのだろう?

何より致命的なのはキャンセルしたら元通り...結果,緊迫感なし.

脚本のツメの甘さやな.

エンドロールに出てきたアマゾネスっぽい人.
てっきり島に残してきたお母さんかと思ったが,昔のTVシリーズでWWを演じてた人らしい(Kazchariより上の世代向けサービスか).

マーベルに押され気味のDCヒーロー.
メインの『スーパーマン』『バットマン』はやや迷走中だが,この『WW』と『アクアマン』は評判もよく,続編も期待されている.
...と,観た後に知ったのだが,続編の『ワンダーウーマン3』が制作中止になったとのこと.

映画『ワンダーウーマン3』製作中止

なんでやろ?
まさか,ポリコレ要素が足りないとかそんな話?(推測)

で,続けて次のアメコミ映画へ.

モービウス (字幕版)

これもイマイチだった...

『スパイダーマン』『ザ・フライ』『キャプテン・アメリカ』他をコンクリートミキサーに入れてぶちまけた感じ.

ネタ切れ感満載.

コウモリの怪人...と言えば,言わずと知れたDC陣営の『バットマン』.
あちらはあくまで普通の人間.
特殊スーツやら変なガジェットで強化しているだけ.

こっちの『モービウス』は変身型.
自分で制御が難しいという点ではヴィラン扱い?

いずれにせよ,その能力がよくわからん.

身体が頑丈になる ⇒ なぜ?
力が強くなる   ⇒ なぜ?
動きが速くなる  ⇒ なぜ?
空が飛べる    ⇒ 翼(膜)はないけど? もしかして連続ジャンプ?

次に食料(血液)問題.

自分の病気を治すために,コウモリのDNAを自分のDNAに結合する方法を考えた.

コスタリカに行き,吸血コウモリを大量に捕獲(なにやら不思議な方法).

ラボにコウモリの飼育槽を作る.

血清を作成しマウス実験を繰り返す
失敗したと思ったがついに成功!(このマウスがこの後どうなったかの描写はない)

人目を避けるためか,海上のタンカーにラボを作り人体実験.
なぜか傭兵が護衛?

自分に血清を注射.
あるある展開の無意識暴走.
なぜか傭兵を皆殺し(この時点でヴィラン側確定?).

自分のラボに戻る.
ブルー=人工血液だとパワーイマイチで効果持続時間が短い
レッド=本物.パワー全開で効果も長続き...でいいのか?

よくわからんのだが,変身そのものは不随意か随意でどちらでも可能でOK?

こっそりコウモリ男化した幼なじみ(マイロ)に殺されてしまうヒロイン(なぜか吸血はされない).
助けに来た主人公に血を口移しでもらった後,吸血される.
”レッド”補給.その結果,それまで押され気味だったマイロと互角に戦えたわけだが.

それでも負けそうになった瞬間,なにやら不思議なことが起こって,大量のコウモリが仲間に.
吸血コウモリってコスタリカの洞窟にしかいないはずでは?

ラストシーンでは,死んだと思われたヒロインがまさかの覚醒.
途中で,コウモリ男が,よくある吸血鬼パターンになってしまった.

いつものMCU映画同様,エンドロール中の予告画像にヴァルチャー(マイケル・キートン)が登場.
こいつはトム・ホランド版スパイダーマン第一作『ホームカミング』(2017)のヴィラン.

空が割れて彼が現れたということは,今回の『モービウス』はどの『スパイダーマン』の世界が舞台?
もしかして,噂に聞く『アメイジング』のパート3に続くとか?

全くのNo情報で鑑賞したので,このシーンでようやく『モービウス』もMCUファミリーの一員であるとを知った.
増々広がる世界観...と言えば聞こえがよいが,やはりついていけなくなっている.

『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』を観た~そろそろ潮時

まぁ,大傑作『ノー・ウェイ・ホーム』の続編となれば話は別.
こっち方面は追いかけたい.

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を観た~そう来たか!

残念ながらKazchari的には低評価だった『WW84』と『モービウス』.
そやけど,ある程度の人気があり,今後も続々と新キャラクターが登場することを考えると,こうしたアメコミ映画の人気は未だに高い,ということだろう.

つまり,限界を迎えたのはKazchariの脳...が適切.

いすれにせよ,もはやヴィランを倒して終わりというのは許されない世界.
日本のニチアサ特撮もそうなっている.
これは良いのか悪いのか.

前首相が殺害されてから,何かの重しが取れたかのように,暗黙の了解だったはずの様々な不正が暴かれつつある.
それで世の中すっきりしつつあるかというと...
むしろ分断が進んだ気がする.

現実に正義も悪もない.
映画は世相の反映.

となると...やっぱ『ワンパンマン』がスッキリしてて最高やな.

ワンパンマン

今年もスパイクなファットへ

2022/12/3 Sat

わりと大変.

iPhone11 Pro

今年の冬は少々異質.

例年だと一度バーっと降った後,一度ダーっと融けてアスファルト路面がむき出しになる.

サイクリングロードや河川敷グラベルにはうっすらと雪が残り,そこをノーマルブロックタイヤでも楽しむことができる.

アイスライドスタート!~目指せ青い池

時にはロードバイクでも走行可能な場合もあったりする.

雪のない12月の旭川をロードでライド

久々に登場/搭乗,ミニベロライド

しかあし,今後の天気予報によると,しばらく雪が降り続き,このまま根雪になる気配.

仕方がない.

ファットバイクのタイヤをスパイク付きに交換しますか.

年二回の恒例行事とは言え,ロードに比べると作業がなかなかに辛い.

さらに言えば,この「MAXXIS」の26X4.8のタイヤを外すのは初めて.
そらもう固い固い.

空気を抜いて,足で踏んづけてビートを落としたまでは良いが,そこからのタイヤレバー作業が地獄.

SCHWALBE(シュワルベ) 【正規品】タイヤレバー(3本セット) 新モデル

先に前輪を交換.
やたら時間がかかる.
指が痛え.

コツを掴むと後輪はややEasy.

ファットバイクと言えど,チャリのタイヤを外すのにこれだけ苦労する.
オートバイのタイヤって手で外せるのか?
以前,オフ車(チューブタイヤ)に乗っている時,幸いにもツーリング中にパンクしたことはなかったけど,もしパンクしてたら...パニック⇒JAFやったな.

ちなみにスパイクタイヤは45NRTH DILLINGER 4 26×4.0

4年前に1本¥22,000ほどで買った(たけー).
まだピン抜けはなし.

「DILLINGER 5 26×4.8」になると¥35,000はする.クルマか!

まっ,冬期間もできるだけ安全に走りたい.
走らない,という選択肢はないのだ.
安心は金には買えられない.

なんだかんだで90分ほどかけて無事換装.

iPhone11 Pro

午前中はCから復活した娘の習い事送迎.

送り届けた後,行きつけのバイク屋さんへ.
オートバイのバッテリーを預ける.

2個で¥4,000.

評判の良い以下の充電器を買い,自宅保存も考えたけどな.

TECMATE (テックメイト) バイク用全自動充電器 Optimate4 Dual Ver.3 車両側ケーブル付 TM-347

1台だと6年で元が取れる計算(と去年も書いたような).
うーむ.

次に図書館へ.
本日返却しなければならない書籍を駐車場で読み切る.

プロジェクト・ヘイル・メアリー 上

いやぁ,むっちゃ面白いわ.
少々ネタバレだが簡単なあらすじ.

突如現れた謎の生物によって太陽のエネルギーが吸い取られる.
その結果生じる地球の寒冷化を阻止するため,主人公は宇宙船ヘイル・メアリー号で,とある恒星の調査に旅立つ...という話.

途中で人類史上初の異星人とのコンタクトが描かれるのだが,その描写のなんと細やかなこと!
これまでのSF映画や小説では適当にごまかされていた,最初の接近遭遇場面を圧巻の科学知識でこれもでもかと提示してくる.

作者は名作『オデッセイ』(原題:火星の人)と同じ.

オデッセイ [Blu-ray]

ノリ的には似ている.

『ヘイル・メアリー』も映画化の予定があるとかないとか.

予約中の下巻はまだ手元にない.
早く続きが読みたい.

娘をピックアップして帰宅.
昼食をとる.

次は息子の習い事の番.
これまた送り届けた後,1時間以上もクルマ内で待機するのも苦痛なので,近くの模型店へ.

隔離期間中,買いに行けなかった塗料をGet.

iPhone11 Pro

こういう昔ながらの模型店はやはり良いね.
最新のガンプラも良いけど,何十年も放置され,ホコリをかぶり箱が変色してもなお棚に鎮座している哀愁漂うキットたちに刻の涙をみる...少年期の記憶とともに(なんじゃそら).

息子をピックアップして帰宅.
陽が落ちて気温が下がり,中途半端に融けた雪により道路が凍結する.
時期も時間も一番ヤバイ時期.

実際,目前にスリップして信号無視するクルマを見た.

慣れが必要.

家庭内隔離生活も終了し,久々に家族4人で食卓を囲む.
今日の夕食時の友は録画していた『弱虫ペダル LIMIT BREAK』.

アブくんの燃え尽き回.

大胸筋は「アンディ」と「フランク」(シュレック兄弟なのでクライマー)← なぜ?

広背筋は「ファビアン」(カンチェラーラなのでTTスペシャリスト)← なぜ?

大腿四頭筋は「ペテル」と「マーク」(サガンとカベンディッシュなのでスプリンター)← まぁわかる.

と,TVを観ながら解説してたらヨメさんに「うるさい」と怒られた.

さぁ,明日の天気はどっちだ?

快晴の下,スノーライドがしてぇ!

映画『アイス・ロード』を観た~名優たちの無駄遣い

2022/12/2 Fri

脚本が大事.

先日,Amazon Prime Videoにてアクション映画のおすすめとして『アイス・ロード』がアップされていた.

アイス・ロード

この手の映画で星4つ以下だとだいたいハズレ...
それが見事に当たってしまった.

なかなかの破綻しまくり脚本.
途中でマジメに観るのを諦め,ツッコみながら楽しむことにした.

まずそのプロット.
単純なようで複雑で,やっぱり単純?
ゆえに一部,解釈を勘違いしているかもしれんが,ストーリーはだいたいこんな感じ.

舞台はカナダの北部,4月頃.
えーと,ガスがしょっちゅう吹き出す危険な地下採掘場で,毎回毎回避難警報が出されていたら仕事にならないからと,経営者側が一部の労働者に金(月100ドル)を握らせてセンサーのスイッチを切らせていたと.

で,恐れていたガス漏れ事故が発生し,大型トラックが崖下に転落.
まだこの段階では作業員がたくさんいた坑道は被害なし.

しかあし,脱出の際にあわてた誰かが不用意に火花を散らせたために坑道が爆発.
26人が生き埋めになってしまう(←偶然)

空気がなくなるタイムリミットまで30時間.
救助のためには特殊な機械(巨大な土管)が必要(←形状からはどう使うのかわからない)

しかあし,あまりに重すぎて空輸は不可能,陸路輸送しかない.
最短ルートは湖が凍結してできた道路(アイス・ロード).
真冬ならともかく,暖かくなってきたこの時期は危険なので既に通行禁止.

しかあし,タイムリミットに間に合わせるにはこの道しかない.
政府は,ギリギリ通れるかもしれないこのアイス・ロードを走るドライバーを急遽募集.
さぁ,命知らずのドライバー達の限界ギリギリの大輸送作戦が始まる!...おおっ,これは面白いかも,と思っていた時もありました.

ここになんで意味不明な妨害工作を混ぜるかなぁ...

そもそも悪役の幹部職員は,いつ,どのタイミングで殺し屋集団と接触し,仕事を依頼したのだろうか?
センサースイッチを切らせていたことがバレるのが怖かった?
関係者も多いし,そもそも隠蔽は難しい.
鉄管モールス信号でいつ誰に真相が伝わるかわからん状況.
さらに第三者(多数)をからませたら,よけいにマズイ気がするけど(事後もたかられ続ける).

それに,輸送を妨害したいのなら,ドライバーを殺すよりアイス・ロードを一部崩落させておくとか,途中にはご丁寧にも重量制限がトラックの重さとほぼ同じ吊り橋があったり...いくらでも手はあったはず.
えーい,まどろっこしい!

ドライバー側もたいがいである.

途中の事故を考えて同じ機械を3台運ぶ?
それよりも重さが問題なら分解して運んだ方が安全では?
少なくともパイプ類は別のトラックに載せるとか?

ボス・ポジションのモーフィアス...じゃなかったローレンス・フィシュバーン.
輸送開始直後に亡くなってしまう.
ディーゼルエンジンにガソリンを入れられてトラブル発生(←妨害作戦の一貫).
問題は,他のトラックのウインチでひっぱろうとするが,氷が割れてトラックが沈んでいく.
その際,ワイヤが足にからまりモーフィアスも一緒に...(←殺し屋関係ないやん)
これに出演するなら,こっちに出てほしかった.

『マトリックス レザレクションズ』を観た~続くのか?

他にも「殺し屋が不死身過ぎて,どこのターミネーターやねん!」とかのツッコミもあるが,最大の問題は主人公.

作劇的な正しさで言えば,どう考えても最後に生き残るのはリーアム・ニーソンじゃなくて,弟の方だろう.
途中で一度死んだのをわざわざ蘇らせたのだ.
なぜもう一度殺す?
しかも,あれって明らかにおねーちゃんのミス.

兄(リーアム)を失っても,自立して生きていく弟を描くことで,ちゃんとオチがつく...と観た人間,全員が思ったのでは?

『アイス・ロード』の脚本家はペッシとプロシュート兄の名場面を熟読しろ!

脚本のひどさほど目立たたないが,カメラワークもイマイチ.

トラックの走行シーンも全く工夫が感じられないが,特に素手の殴り合いシーンに至っては...迫力ゼロ.
ツルツルの湖面での戦いというハンデがあるにしても,ちょっとなぁ...

「あーカナダにはこんな面白い道があるのだなぁ.スパイクタイヤのファットバイクで走りたいなぁ」と思えた点は...良しとしよう.

※ 本日スパイクタイヤに換装した.

さて,昔は映画の良し悪しを決めるのは監督の技量次第と思われていた(通は知らん).
最近は脚本の良し悪しがその作品のデキを左右することが人口に膾炙してきた.

そこで,最近話題に上がるのが,朝ドラ『舞い上がれ!』である.

前半の五島列島編.
ゆっくり慎重に染み入るように人の心の機微を描く.
子役と高畑淳子さん超絶芝居が素晴らしかった.

続くなにわバードマン編.
島編よりもやや落ちるとは言え,各キャラを比較的丁寧に描いていたと思う.
ロードバイクガチ勢にも話題になった.

問題は今の航空学校編.
新しいキャラに入れ替わったのは良いが,誰も彼もが掘り下げが浅いっつーか一貫性がない.
唐突すぎる変化に「あれ?1話飛ばしたっけ?」「何かイベント見逃したっけ?」と思うことしばしば.
それに主人公の行動パターンがおかしい.前週までと同じキャラとは思えない...

と,違和感だらけだったが,ネットでも話題になっていた通り,脚本家が変更になったらしい.それで納得.
一人でシリーズ全話書き上げるのは大変だとしても,もう少し”申し送り”してストーリー,キャラの整合性を煮詰めて欲しい.

舞台が帯広に移った今週は少し盛り返してきたけど,人物描写の粗さはまだ払拭できていない気がする.

何か最近も似たような話題を書いた気が...ああ,あれだ.

『仮面ライダーBLACK SUN』,最終回まで観た~生きることが好きさ(えっ?)

一方,ベタ褒めしたいのが『ぼっち・ざ・ろっく』

ぼっち・ざ・ろっく

アニメも絶賛放送中だが,原作を読むとさらにそのスゴさがわかる.
原作は基本4コママンガである(一応時系列).
それを神脚本が一本のストーリーとしてスムーズにつないでいる.
もちろんつなぎのアニオリ描写も追加して.
まさか,ここまで化ける,話題になるとは原作者も感激しているのでは?

脚本が話題のもう一本と言えば『水星の魔女』

機動戦士ガンダム 水星の魔女

毎回毎回,これでもかとネタを提供してくれる.
少しずつ明かされる謎.
一見明るい学園モノと思わせつつも,先行き不穏な空気が全編を覆う.
これほど次の放送が楽しみな作品はここ最近なかったなぁ.

こちらもメインライターが1人だけで書いているわけではないようだが,『舞い上がれ!』と違って全く破綻を感じない.

このまま,最後まで,視聴者を楽しませて欲しいものだ.

軟禁解除~燃え尽きたあとに

2022/11/27 Sun

外は雪.

iPhone11 Pro

ようやく自宅軟禁生活が解除となった.
結局発熱なし.

寝込むことなく食っちゃ寝.
そして映画とガンプラ,時々Zwiftな日々.

そろそろ潮時.通常生活に戻るべし.

でもあれやな,やっぱり太陽が恋しいな.
残念ながらこれからはダークな空模様がデフォルトとなる.

Zwiftの固定ローラーライドだけだと面白くないので,久々に3本ローラー.

今更ながらAmazon Prime Videoにて『天気の子』を視聴.

天気の子

セカイ系ここに極まったような作品で,おぢさんにはついていけなかった.
今の若い子っつーか,この映画に共感できる人って,ここまで閉塞感に支配されているのだろうか?

雨そのものや雨生物(?)の描写は凄まじかったけど...

映し出される風景は歌舞伎町やら東京の下町.キレイか?
しかもほぼ雨か曇り.キレイか?
クライマックスで一旦晴れるものの,水害後の町ってキレイか?
拳銃ぶっぱなして,警官殴ってほぼお咎めなし.治安,大丈夫か?
そしてラストはセカンドインパクト後のディストピア.アパート引っ越して済む話か?

「それでもボクはキミと生きていく!」そーですか.

新海誠作品はだいたい観たけど,(一般ウケのため?)どこかジブリ風になってしまった最近の作風は合わんなぁ(※個人の感想です)
『秒速』こそ至高.あれは泣けた.

明けて日曜日.

午前中は息子も外出&スポーツ解禁ということで,久々にラグビースクール.
その送迎を担う.

帰宅してYouTubeにアクセスすると,昨年の東京オリンピックの公式動画(?)が解禁されていた.
もちろん興味あるのはロードレースMTBのみ.

本日はとりあえずロードレースを鑑賞.
英語解説のみだが,スポーツ中継なので問題ない.

確か昨年の本番では場面を延々と流すのみで何の解説もなかったような...
日本人も出てるのに,腹立たしい!と言いたかったが,競技時間7時間越えやし仕方ないか.

そやけど,重量挙げとかフェンシングよりファン多いんじゃないの?(偏見)

大まかなレース展開とメダルの行方は既知なので,別の視点から楽しむ.

1)一般道を使った200km越えの”ロード”レースであること

「ジャパンカップ」や「SAITAMAクリテ」などのクローズド周回と違って,通常のステージ,ワンデイレース同様,スーパースター達がどこか見覚えのある風景の中を走る.
マラソンみたいに北海道開催やったら絶対見に行ってた(あれ?ツール・ド・北海道は?).

それにしても,上空から見ると日本の道路,全然狭くないな.
山岳コースも本場に引けを取らない(言い過ぎ).
舗装状況ももちろん良い.
うわさの「お台場ユニコーン」の脇を通るのはトライアスロンだったのねん.

2)企業チームではなく国別

世界選手権と同様,国別対抗(優勝は個人)なので馴染みのないジャージを着ている.
なのに自転車は所属チームのままなのが面白い.
よってサポートカーに載せてるバイクもバラバラ.
トラブル時大変.
実際間違って下ろしてしまった場面もあった.

強豪国はともかく,プロチームに選手がいない国の選手は自前で用意なのだろうか?

3)無線なし

同じく無線なしだった世界選手権は”カオス”だったとのこと(byポガチャル).
オリンピックでも,女子レースは大波乱だったらしい.
男子はそこまではいかないが,なんとなくいつもと違う雰囲気が漂っていた.

見ている側としては,監督の指示や互いに連絡を取り合ってシステマチックに動くレースより面白い.
先頭とのタイム差確認はアナログの黒板ボードのみなのだろうか.

4)生理現象

長時間レースゆえ気になっていたnature’s callの処理場面.
しっかり映ってました.
本場(?)と違って走りながらではなく,人がいないところで停車している場面が多かったような.
前半の町中では道路脇の観戦者がなかなか途切れないので,見ているこっちがドキドキ(なぜ?)
初めてロードレースを観る人には衝撃かも.

まぁ,ツール中継もそうやけど,環境ビデオやしな,実際.
流し見でちょうど良い.
凝視するのは超級山岳とゴール前.

...とまぁ,色々書いているが,Kazchariの真の視聴目的は他にある.

それは,ニバリやモレマなど,TREKの選手がEmondaの”あのカラー”に乗っているのだ!

おお,目立つ目立つ.
むっちゃキレイ!
プロトンの中でもしっかり認識できるぞ!

さて,そんなど派手なKazchariのNew Machineだが,11月中旬の納車予定が見事に外れ,12月に食い込みそう.

昨年であれば,かろうじてロードに乗れた日もあったが,今年はどうだろうか?

来週はずっと雪マーク.

そんな中,Amazon Black Fridayセール開催中.

チャリ用品も安い.
必要なモノを購入するのがスジなのだろうが,この物価上昇トレンドである.
今が底値かもと疑心暗鬼.

カートに入れて「買うたやめた音頭」を踊っていると売り切れたり,突然値段が上がったりと全く油断できない.

映画とガンプラな日々

2022/11/25 Fri

定年後のシミュレーション?

軟禁生活もかれこれ1週間.
部屋を片付けるのに絶好のチャンス!なんて言ってたが,思ったより続かない.
最初の2日ほどはがんばったけどな.

そのかわりに「Amazon Prime Video」「ガンプラ」三昧だ.

iPhone11 Pro

2013年に購入したキットを9年後に完成とか(素組みやけど).

長時間の着座.
目が疲れ,肩がこる.

でもやめられない.
これが廃人への道か...

てなわけで,ちまたで(なぜか)評判の貞子DXつながりで,懐かしの日本映画から.

リング

1998年公開である.
劇場で観た覚えなし.
数年経ってからレンタルビデオで鑑賞(いいのか?).
いずれにせよ20年(以上)ぶり.

Kazchariは先に原作読了.

「これほど恐ろしいホラー小説はない」との触れ込みだった.
確かにその噂に違わぬ面白さだったように記憶している.

リング

映画公開後だったと思うが,より原作に忠実なギバちゃんとTOKIOの長瀬主演のTVドラマ版もあったはず.
これも観たなぁ.

さて「ジャパニーズホラーの金字塔」とも評される本作であるが,さすがに今の視点だと厳しい.

ホラーとしてもミステリーとしても中途半端.
ようするに怖くもなければ,ドキドキもない.
既にストーリーを知っているから? いや違うな.
良い創作物は鑑賞する度に新たな発見がある.

一番よろしくないのは各キャラの掘り下げが全くないこと.

まず松嶋菜々子!
未熟な演技力(まだ新人?)も相まって,全く感情移入できない.
つーか,原作では男性だったキャラの性別を変更したことが様々な歪の原因かも.

サイコメトラーな前夫(真田広之)との関係性もよくわからん.

なぜかこの元夫婦.自分たちの子供に妙に冷たい(続編を見るとある程度納得).

貞子側の人間関係もよくわからん.
結局父親は誰?

ストーリー展開もご都合主義.
なんで井戸の位置を特定できたのかわからん.

仕方がない.
上映時間が100分ないのだ.つまり2時間サスペンス.
そういうもんだと割り切りましょう.

街並みが今とほとんど変わりないのに,あるモノが登場しないのがモーレツに違和感.
そう,携帯電話(スマホ)だ.
あの頃の連絡は不便やったなぁ.
PCもWin98にISDNだ.遅い.

ただ,観ていて面白かった点もあり.

まず(当然だが)キャストがみな若い!
竹内結子さん,こんなとこに出てたんや.
そして,孤独に食べる松重さんもまだ30代か.

例のTVから貞子が這い出てくるシーンは1回のみ.
その際,脳内で再生される主題歌「♪きっと来るぅ~」.
エンディングクレジットでフルVer.が流されるのだが,歌詞がやたら明るく前向きなのにびっくり.
「きっと来る」のは雪やら天使やら希望だったりする.

で,調子に乗って...つーかガンプラ作りながら再生ボタンを押したのがこれ.

リング2

「あれ?『リング』の続編って『らせん』じゃなかったっけ?」と,疑問を懐きつつ鑑賞.もう原作無視の超展開にひたすら唖然.

なんと貞子に呪われるとフォースが使えるようになるのだ!

怖くないホラーどころか,笑えないコメディになっていた(この路線が今に続くわけやな).

深田恭子の変顔が見どころっちゃー見どころ.

何かに似てるなぁ...と思ったら迷作『北京原人 Who are you?』なみの不合理・不条理設定.

北京原人 Who are you?

「もうええやろ」と思いつつも,正統続編のこいつも鑑賞.

らせん

なるほど.『リング2』はパラレル,今風だとマルチバースだったわけね.

さて,この『らせん」だが,Kazchariはこちらも原作読了済み.

らせん

一作目の「呪い」という超自然現象(=よくわからんモノ)に,科学っつーかSF要素を組み込みました的な内容だったように記憶している.
映画はかなり忠実に作られている.
ただし面白いかどうかと言われると...微妙.

中谷美紀の怪演が見どころっちゃー見どころ.

最悪なのは貞子役に”ちゃんとした”女優さんが配役されてしまったこと.
いや,ここはボヤかしといた方が良い.
この世ならぬ恐怖を与える顔...はこちらの想像にまかせて欲しい.
かの有名な”目の”どアップもあるのに,もったいない.

あー,これはあれやな.『キサラギ』のエンディングでの顔出しに近いがっかり感.

キサラギ プレミアム・エディション [Blu-ray]

続きは原作だと『ループ』になるが,確かSF要素がさらに強まって,「全てはコンピュータのプログラム内で起きたこと」だとかなんとか,そんな話になってたような気がする.当時は新鮮だったような気はするけど,今だと...ねぇ.

以上で,私的貞子シリーズ鑑賞会は終了.十分堪能した.
やはり邦画はイマイチ合わない.

つーか,ホラーって結局何やろな.
「ジャパニーズ・ホラーは虚仮威しではなく,心理的にじわじわ来る」とよく評されるけど,過剰な演技で観ているこちらが冷めてしまう.

とは言え,スプラッタ系映画の怖さは文字通り,痛さ.
これはミラーニューロンの機能やから仕方がない.

では,本当の恐怖とは?
実はこういう映画かもしれん.

ファーザー

いや参りました.

通常,この類の映画は医師や家族などの介護者側の視点で描かれることが多い.
しかし,これは患者自身の視点...というか主人公の”認知的事実”が映像化されている.
ゆえに時系列バラバラ.
登場人物も,そのポジションが主人公視点でコロコロ変わる.

鑑賞している者をひたすら不安に,もしくは苛立たせる.
最後まで解決法は示さない.
ハッピーエンドはない.
そう,そんなものに意味はないのだ.

どんな人なのか,何を成した人なのか,そんなことに関係なく,誰もが順番に押し出されていく真実.
今が幸福であろうとなかろうと,それが永遠に続かないことを目の前に突きつけてくる.

全ては無に帰す.

これ以上の恐怖はない.

レビューには「監督の自己満足」だの「認知症を絶望的に描いてて嫌」「この凝った構成にどうオチがつくのかと思いきや...」といった感想が並ぶが,それは見る映画を間違えただけだろう.

まぁ,かく言うKazchariも2回目はないけど.
アンソニーの歳になったら観るか.

えー,最後に気持ち悪すぎて夢に出てきそうな『チェンソーマン』第7話のあのシーン.

チェンソーマン

ここまで感情移入どころか,咽頭あたりをゾワゾワさせるとは...なかなかやるな.これはこれでスゴイ.

伝説の「◯◯◯◯小僧」の衝撃に近い.

※ 未聴の方は絶対に聴かない方がいいです(笑).

てな感じで,ひきこもり生活が続いているわけですが,こんな生活が毎日続くと,ココロとカラダが腐ってしまふ.

意図せず,定年後の生活を少し早めに経験している気分.
こりゃ(いろんな意味で)ボケるわ.

土日をクリアし,来週からはようやく社会復帰の予定.
まずは錆びついたボディをなんとかしないと.

つーことで,今はちょっと特殊なジオングを鋭意製作中(←おい!運動しろ!)
なんやこれ!? カッコ良すぎやろ!

iPhone11 Pro