2024/8/4 Sun
38分17秒
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曇り.温度:20 ℃,湿度:92%,体感温度:20 ℃,風速:7.2 km/時,風向:NW
5時前に目が覚めちまった.
もう少し寝たいところだが,もう無理だな.諦めよう.
Kazchariは睡眠時間だけを見ればショートスリーパー.
ただし,寝不足を感じるフェイクSS.
泣いても笑ってもレース当日.
出るなら全力を尽くしましょう.
エンジョイ勢を名乗るのはまだ早い.
とりあえずひとっ風呂.
ホールには既にサイクルウェアを着ている者がちらほら.敵か!
ローソンに朝食の買い出し.
セオリー通り,消化の良い炭水化物をレース3時間前に食べる.
幸い「塩むすび」がちゃんと残っていた.
他にコーヒーを購入.
部屋に戻って着替え.
決戦用ワンピースをテクセッター!
シューズも,今は入手困難な超軽量「GIRO PROLIGHT TECHLACE」(片足150g)である.
そして前回のAmazonセールで買ったこいつを試してみる.
SAURUS完走PACK アミノサウルスジェル4本 アミノローディングサウルス1本 アミノHMBサウルス1本
いわゆるフルマラソン完走セット.
類似商品多数あり.
レース開始まで空腹やのどの渇きを感じないよう調整.
7時半,チェックアウト.
指定駐車場はいくつかあるが,ローラー・アップの都合上,舗装されている場所が良い.
スタートに一番近いわけではないが「くとさんパーク駐車場」がよさそうだ.
到着.
既にクルマ多数.
アップ中と思われるチャリも走り回っている.
なるべく入口に近い場所に駐車.
ハスラーからEMONDAとローラー台を降ろす.
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MINOURA(ミノウラ) 3本ローラー 自転車 サイクルトレーナー
【MINOURA】MOZROLLER専用 Front Fork Stand アクションブリッジ クイック・スルー兼用
アップのために準備していると,近くに知っている顔を見かける.
「ENIWA RACING」のみなさんだ.
EMONDAなカミヒル,ENIWA RACINGのみなさんとライド
他にも,STRAVAでつながっている方やら,実走でお世話になった方など,多くの人々と交流.
社会人になると仕事の付き合い以外で,新しい友人・知人を作ることは難しいという.
だがしかし.チャリを趣味にすると交友関係がめちゃめちゃ広がる.
いわゆるクラブに所属していなくてもSNS,特にSTRAVAの影響力は強い.
Kazchariの場合,孤独が苦手なわけではないので(むしろ好き),基本“ぼっち”で走っているが,こういう場所で同好の士と会話するのは楽しい.
つーことで『ゆるキャン△』ではリン推しです(そうですか).
一期EDの「ふゆびより」が刺さる.
8:30.予定時刻より少し前倒しでアップ開始.
「さぁ,漕ぎますか」とEMONDAにまたがる際...やっちまったぁ!
“固定されてない”3本ローラー時のクセで,前ブレーキレバーを握っちまった!
つまりブレーキパッドがくっついてしまったわけで,これを戻すのは一苦労.
もし戻らなければ...まさかのDNSぅ!?
「慌てず急いで正確に」と心の中の斎藤始を召喚しつつ,EMONDAをローラー台から降ろし,パッドを確認.
幸い完全密着まではしておらず,若干スキマがある.
タイヤレバーでは太すぎてどうしようもなかったんで,素直に前輪(のディスクローター)をはめなおしたら...ちゃんとはまった! ふー,助かったぜ(冷や汗ダラダラ).
さぁ,もういっぺんローラー台に固定して,またがって,と...うわっ,またレバー握っちまった!(何をしておるのだ?)
つーことで2回同じミスを繰り返すという体たらく.2回目も運よく原状復帰.
さすがにもうヤダ,ということで不精せずパッドスペーサーをはさむ(最初から使え).
これでいくら握っても大丈夫(アホなのか).
30分ほどのアップを終え,次は荷物を預けに会場へ向かう.
リュックには「ツールケース」「ライト」「ベル」「ウインドブレーカー」など,ゴール後のフリーダウンヒル用装備を入れておく.
会場着.
既にグリッドには大量のチャリが並べられていた.
荷物を預けた後は重量検査.
ボトルを抜いて7.6kg.まぁまぁかな(ここ伏線).
一旦駐車場に戻る.
ここは反省点なのだが,自分の出走クラスのなるべく先頭にチャリを置く(場所をキープ)方が良い.
後に開会式待ちで並んでいる際,ENIWA RACING所属のKさんがそばにやってきて「パレード走行中に,なるべく前に行った方がいいですよ.スタートライン越えるとペースが上がって道がふさがってしまうので.レースに慣れてない人の斜行とかもあって怖いです」と教えてくれた.
上位を狙うならパレード走行区間から序盤の平坦部分でトップ集団に入っていること.つまり,追い上げのために無駄に脚を使わない方が良いためだ.
結局,駐車場にて最後の自己軽量化やらエナジードリンクをチビチビした後,会場に戻ると「S-5」(41歳以上の初心者)のやや後方からのスタートとなった.
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10時になった.開会式である.
町長さんやらゲストライダーの紹介後,道警の方が「警察官募集中です」と宣言.
ホンマ,どこも人出不足.
つーか,道内の某署,ちゃんとした記者会見と処分を発表して禊を済まさないと,警察官希望者なんて到底集まらんと思...おっと,誰か来たようだ.
最後のトイレを済ませ,10:35の第二ウェーブのスタートを待つ.
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で,スタート.
Kさんのアドバイス通り,パレード走行中に順位を上げていく.
残念ながら先頭グループをとらえられないまま,計測マットを踏む.
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最初は平坦.
先頭集団に加わるべく,ここでもペースを上げていく.
40km/h以上出る瞬間あり.
脚が合いそうな人をニュータイプの勘を駆使,ドラフティング先を探す.
確かに斜行とまでは言わないが,走行ラインが定まっていないライダーも多い.
一番怖いのが車輪どうしの“はすり”だ.
二輪車は前輪がグリップを失うと終わり.
何度かヤバいシーンがあったが,「これ(ツールの)映像で見たヤツだ」と,カラダをひねってかわす.
ようやく緑ゼッケン(S-5)の先頭集団に追いついた(と思ってた時期がKazchariにもありました).
落ちてきた上位クラスのライダーも何人か交じっている.
例のゲートまでは,この集団からこぼれないようにしないと.
一名が先行.
ここは追いかけずに我慢.
レース,つまりアドレナリン効果なのか,残り5km地点のワイスゲートまではあっという間に感じた.
心肺系,脚の疲れもあまりない.
強制2回呼気のリズムも乱れていない.まだいける.
ゲートをくぐってから,ペースアップ.
集団から抜けて,先行する1名の緑ゼッケンを追走する.現在2位のはず(と思ってた時期がKazchariにもありました).
ペースを上げてからは振り返らない.
先行する”白っぽいジャージ”を追う.
1つ目の激坂でようやく捉える.
しばらく並走後,抜く.
だが...残念ながらKazchari,ここで力尽きる.
再度先行され,その後のペースアップについていけなくなった.
お,置いていくなぁ~!
...ここで回想シーン.
高校時代の夏を思い出す.
当時Kazchariは陸上競技部に所属.
夏の地区大会では5000mに出場した.
前半はトップ集団に食らいついていたが,後半失速.
かなり順位を下げてのゴールとなった.
困ったことに,その時も倒れ込むこともなく,若干余裕があった.
弱い.そう,ここぞという時に全てを出し切れない弱さがあるのだ.
強い人たちはやはり,最後の最後に自分を追い込む,追い込めるメンタルが強いのだろう...
で,40年前の感傷から戻ったKazchari.
残り500mからのド平坦からは秒を稼ぐべく,アウターに入れてしっかりスプリント.
先ほどの緑ゼッケンではなく,他のカテゴリーの方を2,3人抜いてゴール.
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ほら,まだ余裕ある.
変なリミッターが効いている感.まぁ,アラ還なのでこれでいいのかもしれんけど.
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ガスが凄い.
ゴール賞の「ジェル」「水」そして「ガリガリ君コーラ味」をいただく.
気温はそれほど低くないのでアイスが美味い.
預け荷物をピックアップし,EMONDAにツールケースやらライトを装着.
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ちょうど,そこへKazchariの1つ前を先行していた緑ゼッケンの方(後にTさんと判明)を発見.
グラサン+メット,しかも後ろ姿しか見ていなかったのでジャージで推測.
話しかける.
Kazchari「あのー...さっき後ろを走ってた者ですけど.まだ先で走っている方いたんですかね?(どきどき)」
Tさん「いやぁ,わからないですけど,たぶん先行者いたんじゃないですかねぇ.高校生でも登録者はS-5で走ってるらしいし」
なんてこった.パンナコッタ.
ようするにKazchariが先頭と思っていた集団は,実は追走だったのだ.
クラス別2位,ようするに表彰台やら景品がもらえる夢は潰えた...
で,昨日と同様のコースで下山.
めちゃめちゃ飛ばす人たちもいたが,ここは慎重に.ガスってるし.
無事に駐車場帰還.
ふー,終わった終わった.
サイコンを止め,STRAVAデータを確認すると,どうやら目標だった”40分切り”は達成できた模様.
あくまでSTRAVA利用者だけであるが,今日の最速データもわかる.
最初は17位だったのが,参加者がデータをアップするにつれ,どんどん順位が下がっていくのが...悲しい.
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さて,リカバリドリンクを飲みながら,早速一人反省会.
今後のライドでタイムを上げていくにはどうすれば良いのか?
(満足はしてないけど)今回そこそこのタイムだった要因は,昨年GWの落車以来はじめた筋トレにあるのは間違いない.
現状,上記エクササイズにプッシュアップも追加.
全ての動作をできるだけゆっくり,呼吸を意識して行っている.
さらに先日,こいつも購入.
現状,レッグライズ時しか使っていないが,腹筋マイナス角度スタートは,床で行うより数倍キツイ.
チャリは脚よりむしろ体幹が大事とよく言われる.
いや,チャリだけではなく,スポーツ全般に言えるかな.
今後もアンチエイジングとタイムアップのために筋トレは継続.
もう一点は機材.
先日の記事に書いたように,絶対重量であればDOMANEの方が軽い.
DOMANEなヒルクラ機材選考ライド~HANAZONOに向けて
今日のヒルクライムレース.
EMONDAの手(脚)ごたえ,めちゃめちゃ良かった.
その加速性能,ダイレクト感など,重さだけでは語れない要素を実感.
そのEMONDAは今回の装備で7.6kg.
つまりUCI認定レースの下限まで,まだ800g軽量化の余地がある.
そしてその手段は...既にある.
来年もしこの大会に再挑戦するなら,最軽量EMONDAでチャレンジしたい.
そうそう,会場の出展エリアに「GOKISO」ブースがあった.
GOKISOと言えば超軽量決戦ホイール&ハブで有名.
高いヤツだと¥100万越えという狂気の世界.
後でパンフを読んでびっくりしたのだが「無料レンタル」とある.
知らんかった.気づいていれば...と反省.
13:30.リザルト発表.
着替えてしまったので,歩いて会場に向かう.
STRAVAタイムよりやや速く「38分17秒.S-5で5位」だった.
これにて「ニセコHANAZONOヒルクライム」第一回の挑戦,終了.
なんだかんだで楽しいレースだった.
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以下,余談.
帰路,とあるスーパー銭湯に寄る.もちろん”サ活”目的である.
受付を済ませ,浴室に入ると,派手なタトゥーを左肩と下腿にがっつり入れた若いにーちゃんがいた.
「おいおいなかなか大胆やな」と思いきや,その後サウナ室で係の人に注意されて追い出されていた.出禁通告シーン初めて見たな.
もちろん,ここの施設も,カウンターはもとより,浴室の入り口にも「タトゥー,入れ墨の方の入館をお断りします」との表示がある.
「実際にいても何も言わないんやろなぁ」と思ってたけど,この施設は毅然とした態度で感心.
町の小さな銭湯だと体がカラフルな方々を結構見かける.
こちらは常連客が多いだけに注意しないのか...と思いきや,法律が異なるようだ.
知らんかった.
台湾旅行時に,現地のタトゥーがっつりにーちゃんが「日本に旅行に行きたいけど,入れ墨があると温泉に入れないんやろ?それが残念」と話していたのを,ふと思い出した.