2021/9/20 Mon
蜜は嫌です.
昨日の朝より確実に寒い.
こうして北海道は秋に近づいてゆく.
そして例によって5時過ぎに目が覚める.
ブルっ.
一番近いトイレは道の駅.
半分寝ぼけながらそこまで歩き,顔を洗ってコンタクトを装着.
今回はたまたま温泉施設の前にクルマを駐車できたので色々と助かる.
それにしても大混雑のキャンプ場だった.
例によって夜更けまで大騒ぎの団体もいた.
ここで思い出話.
1988年の北海道初ツーリングの際,最初の夜に泊まったのが,ここ「初山別村みさき台公園キャンプ場」なのだ.
ついでに人生初テントもこの時(林間学校などは除く).
今思えば装備が「貧弱ぅ貧弱ぅ」だった.
まずテント.
当時バイクツーリング用テントとして一世を風靡したのが,1987年発売のDUNLOPバイクツーリング用テント (MTD-104).
いわゆる三角テント.
バイク用として売りだした最初のテントだったように記憶している.
かなり売れたのでは? 特に初心者に.
ただし使い勝手は非常に悪かった.
まず狭い.
入り口は広いが,足先に向かって細くなっていく形状.
荷物が全然置けない.
フライシートも張り出しの長さが中途半端で,雨天時に炊事もできない.
もちろん外にも荷物置きのスペースは皆無.
最悪だったのが強風に弱いこと.
この北海道ツーリングの2年ほど後,天竜川河口で設営した際,夜間の強風でフレームが折れて使用不能になった.
(その後購入したV-200は今も現役!)
寝袋も×.
親父が使っていたスリーシーズン化繊の直径30cmはあろうかと思われる巨大なモノだった.
どれだけ強く巻いてもコンパクトにならない.バッグ内部をめっちゃ占有.
シェラフカバー? シェラフコンプレッサー? 何それ?
そして一番問題だったのは,テント内に敷くマットの類を持参しなかったこと.
当時は銀ロールマットの存在すら知らなかった.
草原の上にテントを張ればふかふかで眠れる...とマジで考えてたなぁ.
この辺りが独学の限界(そうなのか?).
毎晩寝不足が続き,日中辛かった(危険!)
乗っていたバイク自体も「VFR400Z」というバリバリのレーサーレプリカ.
ポジションがきつく,頸から肩にかけてゴリゴリ.
当時はバイクブームだったので,Kazchariの他にもバイカーが多数泊まっており,夜の宴会にもよく誘われた.
この「みさき台公園キャンプ場」には,徒歩で北海道を周っているという旅人がいて,心底驚いた.
海外パッカー旅を経験した後では「うん.そういう人もいるやろな」とすぐに納得してしまうようになったが.
そして,今では全く考えられないが,この時はカメラ(もちろんフィルムしかない)を持っていなかった.
でもだいたい覚えているなぁ.当時観た風景は.
いずれにせよ,その思い出のキャンプ場は,33年が経過した今ではすっかり整備が進み,当時の面影はほとんどない.
天文台と灯台,そして夕日だけが同じ.
感慨にふけるのもつかの間.
今日で道北キャンプも終わりである.
日が昇って徐々に暖かくなってくる中,いつもの”なんでもかんでもホットサンドプレート”朝食.
WAQのキャリーの有能さについては,これまでも何度か語ってきたが,今回オプションのアルミテーブルを初めて使ってみた.
これまた素晴らしい.
いつものテーブルは食卓となり,キャリーテーブルは調理台となる.
うん.どんどんファミキャン化が進んでいく(作ってる料理はしょぼいけど).
WAQ キャリーワゴン オリーブ x タン(テーブルセット)
パッキングしてクルマに装備を詰め込み出発.
併設している有料のオートキャンプ場の脇を通る.
こちらはあまり混んでいない.
ただし景色は海沿いの無料サイトの方が良い.バランスが悪い.
このまま海岸線を南下.
羽幌⇒苫前を通りすぎ,6月にチャリで来た霧立峠に向かう国道分岐点に辿りつく.
クルマでも退屈な霧立国道.
我ながらよくこんな道をチャリで走ったもんだ.
国道275で右折し,幌加内へ向かう.
目的は風呂!そして,余裕があれば(空いていれば)新そばを...と思ったが甘かった.
道の駅「ほろかない」の温泉施設ルオントに入り,11時半の食堂開店時間に合わせて上がったら,既に新そば目的の客が50人くらい並んでいた.
腹も減っていたし,並ぶのは苦手なので,町内の別の店へ向かう.
それはラーメン誠や.
旭川から幌加内方面にライドする時にはかならず寄る行きつけの店である.
いつぞやのブルベ「宗谷600」でもここで昼食をとった.
ホルモンラーメンと餃子美味し.
息子にしてみれば「山岡家」の方が上らしいが...
つーことで,食事の後はノンストップで自宅まで.
14時前には無事帰宅.
各キャンプ装備を下ろし,汚れものを洗濯機に放り込む.
海岸線を走った,および前日の「白い道」のせいで後部ハッチが真っ白だったので洗車.
そして,息子は早速遊びに出かける.元気だ.
最初は1人で始まったキャンプツーリング.
グループライドを好まないKazchariは,ほとんどソロ.
やがて結婚し,ヨメさんとの「ふたりキャンプ・ツーリング」が長期休暇時のルーティンとなった.
子供ができて,でっかいドームテントを買って,いわゆるファミキャン化が進行.
娘が成長しヨメが忙しくなり,今年になってからは「息子とふたりキャンプ」が定着化してきた.
数字でたとえるなら「1⇒2⇒3⇒4⇒2」.
また「1」に戻るかな.モンキーで.
さて,次回のキャンプはいつになる?
結局AmazonやOLIGHTのセールで色々買っちまったしなぁ...来シーズン用をグッズを.